JP2001280096A - トンネルへの防水シート展張方法およびその装置 - Google Patents
トンネルへの防水シート展張方法およびその装置Info
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Abstract
水シート展張方法及び装置を提供する。 【解決手段】トンネル内壁面10に固着させた止着部材
18に、防水シート24を止着させ、トンネル26内に
防水シート24を展張する方法および装置であって、ト
ンネル26内に移動自在に設けられた基台28の上部シ
ート押圧部材36上に載置させた防水シート24を巻揚
機構46によりテンションを付与させて下方へ展開さ
せ、防水シート24の上方展開部を上部シート押圧部材
36により止着部材18に止着させ、下方展開部を下部
シート押圧部材48により、止着部材18に順次止着さ
せることにより、トンネル26内に防水シートを展張す
る。
Description
シートを展張する方法およびその装置に関するものであ
る。
打設は、まず掘削されていない岩盤側からの水分の浸出
防止および岩盤補強のため、トンネルの内壁面に薄層の
一次覆工コンクリートを吹付けた後、二次覆工コンクリ
ート側への水分の浸出防止のため、一次覆工コンクリー
ト表面に防水シートを介在させて厚層の二次覆工コンク
リートを打設するのが一般的である(図12参照)。
ネル内壁面に予め固着された面ファスナからなる止着部
材に、裏面が不織布等からなる防水シートを止着するこ
とにより防水シートを展張する方法として、第1に防水
シートをトンネルの周方向の一側下端から、中央を経
て、他側下端に展張する方法、第2に防水シートをトン
ネルの周方向の中央から両側下端にそれぞれ展張する方
法があった。
67号に代表される如く、移動架台上にトンネル内壁面
と同軸的に取付けられたガイドレールに、防水シートを
支持し、防水シートを繰出し、繰出した防水シートをト
ンネル内壁面に固着された止着部材に一定の押圧力で止
着する止着機構を、移動自在に配設させた装置を使用し
て、防水シートをトンネルの周方向の一側下端から、中
央を経て、他側下端に展張していた。
91号に代表される如く、移動架台中央上部に、昇降自
在のシート載置体が設けられ、移動架台の両側に、昇降
自在のシート押圧体がそれぞれ設けられた装置を使用し
て、防水シートをシート載置体上に載置させた後、シー
ト押圧体上に防水シートを作業員が展開させ、シート押
圧体を上昇させ、シート押圧体上の防水シートをトンネ
ル内壁面に固定具を介して作業員が固定することによ
り、防水シートをトンネルの周方向の中央から両側下端
にそれぞれ展張していた。
シートの止着部材としては、トンネル内壁面への固着を
確実にすると共に、固着作業を極めて容易にするため、
帯状保持部材上に面ファスナーを重合させた構造のもの
を使用するようになってきている(図10および図11
参照)。
には、かしめ材部分にコンクリート釘を打込むことによ
り、コンクリート釘の頭が面ファスナーを貫通すること
を防止でき、この止着部材に止着する防水シートの固定
強度を向上させることができると共に、作業性を向上さ
せることができる。
部材、14は面ファスナー、16はかしめ材、18は止
着部材、64はトンネル、66はトンネル内壁面、68
は一次覆工コンクリート、70は防水シート、72は二
次覆工コンクリート、74は岩盤を示す。
ンネルに防水シートを展張する第1の方法においては、
防水シートをトンネルの周方向の一側下端から、中央を
経て、他側下端へと展張するため、作業が長時間にわた
り作業性が良くなく、トンネル周が大きい程、展張する
防水シートが長尺で大重量となり、この大重量の防水シ
ートを止着部材に止着する止着機構が大型化するばかり
か、装置全体も大型化し、コストが高騰することが問題
となっていた。
2の方法においては、防水シートの装置への載置支持
は、シート載置体およびシート押圧体の二種の構成部材
により行われるため、シート載置体とシート押圧体間へ
の防水シートの移載作業が必要となり、この防水シート
の移載作業を含め、防水シートの載置、展開作業は全て
作業員の人力により行うため、作業能率が良くないこと
が問題となっていた。
ガイドレールに配設される都合上、繰出した防水シート
を止着部材に一定の押圧力でしか止着できず、また第2
の方法においては、作業員の人力により防水シートを止
着部材へ止着するため、防水シートの止着部材への押圧
力が小さく、いずれの方法においても、展開された防水
シートに垂れ、緩み等が発生し易く、防水シートの展張
における均一性に欠けることが問題となっていた。
に優れ、防水シートの展張性に優れたトンネルへの防水
シート展張方法および装置を提供することを目的とする
ものである。
面に、帯状保持部材上に面ファスナーをかしめ材を介し
て重合させてなる止着部材を固着させ、表面が合成樹脂
シートで、裏面が不織布である防水シートを、防水シー
トの裏面側を止着部材の面ファスナーに止着させること
により、トンネル内に展張する方法および装置であっ
て、トンネル内に移動自在に設けられた基台上部に昇降
自在に設けられた上部シート押圧部材上に、長さ方向の
両端から中央に向けて内側に巻回させた防水シートを載
置させ、防水シートを巻揚機構によりテンションを付与
させて上部シート押圧部材上から下方へ展開させ、上部
シート押圧部材上の防水シートの展開部を、上部シート
用押圧部材を上昇させ、この上部シート押圧部材の押圧
力により、止着部材に止着させ、防水シートの下方展開
部を、基台の両側に、トンネルの周方向に伸縮自在かつ
回動自在に設けられた複数の側部および下部シート押圧
部材の伸縮、回動により、止着部材に順次止着させるこ
とにより、トンネル内に防水シートを展張することを特
徴とするものである。
ート展張装置は、トンネル内壁面10に、帯状保持部材
12上に面ファスナー14をかしめ材16を介して重合
させてなる止着部材18を、所定間隔毎に多数固着さ
せ、表面が合成樹脂シート20で、裏面が不織布22で
ある防水シート24を、防水シート24の裏面側を止着
部材18の面ファスナー14に止着させることにより、
トンネル26内に展張するためのものであり、その構成
を、図1〜図11に基づいて、以下に詳述する。
ネル26の長さ方向に対する幅が約4〜10mであり、
また止着部材18の固着方向はトンネル26の長さ方向
である。
けられている。
と、二対の脚体30の上部間に構設された架体32と、
脚体30および架体32の適所に設けられた足場34と
により枠状に形成されている。
対応し、かつ防水シート24に対応する幅を有する上部
シート押圧部材36が昇降自在、かつ前後方向に移動自
在に設けられている。
略1/4円弧状であり、昇降手段は二対の昇降シリンダ
ー38によるものである。
への移動は、基台28に上部シート押圧部材36をスラ
イド自在に配設させ、横送り機構40により上部シート
押圧部材36を移動させる。
シート保持部42を形成させてある。
ブ44が、上部シート押圧部材36の長さ方向(図2お
よび図5において左右方向)に複数列、配設されてい
る。
ル内壁面10に固着された止着部材18に対応させて上
部シート押圧部材36上に長さ方向に3列、配設させて
ある。
ると共に、展開時にテンションを付与するための巻揚機
構46が配設されている。
であり、基台28上の上部シート押圧部材36の中央に
2個、配設させてある。
に伸縮自在かつ回動自在に複数の側部および下部シート
押圧部材48が配設されている。
部材48は、基台28の両側に、基台28の高さ方向に
所定間隔を隔てて回動自在に軸支された伸縮ジャッキ5
0と、同一高さ位置の各伸縮ジャッキ50間を連結させ
ると共に、連結させた各伸縮ジャッキ50の先端部分に
配設された弾性体52と、により構成されている。
連結され、この連結された伸縮ジャッキ50の先端部分
に弾性体52が配設されてなる側部および下部押圧部材
48を、トンネル内壁面10に沿わせて上下に伸縮、回
動させることにより、展開された防水シート24の下方
展開部を、トンネル内壁面10の凹凸形状に沿わせ、垂
れ、弛みなく均一に止着部材18に止着させることが可
能となる。
56は駆動ローラー、58は防水シート24の両端の接
合部、60は防水シート24の接合部を溶着する溶着機
を示す。
置を使用してトンネル内壁面10に防水シート28を展
張する方法を以下に詳述する。
トンネル掘削面に吹付けた薄層の一次覆工コンクリート
表面のことをいう。
まで移動させる。
方向の両端から中央に向けて内側に巻回された防水シー
ト24を載置させる。
略)により基台28上に吊揚げ、上部シート押圧部材3
6上に載置し、巻揚機構42に支持させる(図2参
照)。
合部58と、今回展張する防水シート24との接合部5
8とが重合するように、上部シート押圧部材36を、横
送り機構40を介して移動させ、防水シート24の位置
を調整する。
与しながらトンネル26の幅方向の中央から下部に向け
て防水シート24をを上部シート押圧部材36に沿わて
展開させる。
揚機構46に支持させながらテンションが付与された状
態であるため、展開時に防水シート24が垂れ、緩むこ
とがなく、均一に防水シート24を展開させることがで
きる(図3参照)。
ューブ44にエアーを供給し、エアーチューブ44を膨
張させると共に、上部シート押圧部材36を上昇させ、
膨張したエアチューブ44が防水シート24に当接し、
トンネル内壁面10に固着された止着部材18に防水シ
ート24を押付け、防水シート24をトンネル内壁面1
0の止着部材12に止着する(図4〜図6参照)。
の押圧は、エアチューブ44により行うため、凹凸形状
であるトンネル内壁面10に固着された止着部材18の
表面も凹凸形状となり、この凹凸面に防水シート24を
確実に合致させて止着することが可能となる。
せ、巻揚機構46によりテンションを付与しながら防水
シート24を基台28の下方へさらに展開させる。
開部を、基台28両側の側部および下部シート押圧部材
48を、トンネル26の周方向に伸縮かつ回動させ、こ
の伸縮および回動により、止着部材18に順次止着させ
る(図7参照)。
0を連結され、この連結された伸縮ジャッキ50の先端
部分に弾性体52が配設されてなるた側部および下部押
圧部材48を、トンネル内壁面10に沿わせて上下に伸
縮、回動させることにより、展開された防水シート24
の下方展開部を、トンネル内壁面10の凹凸形状に沿わ
せ、垂れ、弛みなく均一に止着部材18に止着させるこ
とが可能となる。
合部58と、今回展張した防水シート24の結合部58
とを、溶着機60を介して溶着させて重合する(図8お
よび図9参照)。
部から両側下部に向けて防水シート24を順次止着させ
ることにより、展張装置に対応する位置のトンネル26
内に防水シート24を展張する。
ら両側下部への防水シート24を、両側同時進行による
トンネル26内に防水シート24を展張することによ
り、展張作業時間を半分に短縮することができる。
移動させ、その位置で別の防水シート24を展張する。
トンネル26内に防水シート24を展張する。
防水シート24を載置させることにより、防水シート2
4の供給回数を削減できる。
長さ方向の両端から中央に向けて内側に巻回させたもの
であるが、長さ方向の一側から他側に向けて巻回させた
ものを2個を一対としてすることは自明のことである。
は昇降シリンダー38に限定されることはなく、ジャッ
キ他の昇降可能な手段であればよい。
えば昇降シリンダー等を装着させることは自由である。
着部材18の個数、エアーチューブ44のを上部シート
押圧部材38への装着個数、は本例に限定されることは
なく、状況に応じて増減させることは自由である。
張方法および装置によれば、上部シート押圧部材上に防
水シートを載置させ、この防水シートを巻揚機構により
テンションを付与しながら上部シート押圧部材上から下
方へ展開させ、上部シート押圧部材上の防水シートの展
開部を、上部シート押圧部材を上昇させ、この上部シー
ト押圧部材の押圧力により止着部材に止着させ、防水シ
ートの下方展開部を、側部および下部シート押圧部材の
伸縮および回動による押圧力により止着部材に順次止着
させることにより、トンネル内に防水シートを展張する
ため、作業が極めて容易となるばかりか、作業効率の向
上を図ることができる。
防水シートは、巻揚機構により常時テンションが付与さ
れた状態となると共に、上部シート押圧部材の上昇によ
る押圧力、側部および下部シート押圧部材の伸縮、回動
による押圧力、によりそれぞれ押圧するため、防水シー
トの垂れ、緩み等が発生することが全くなく、均一に防
水シートを配設させることができ、防水効果を向上させ
ることができる。
正面図。
態を示す正面図。
態を示す正面図。
大側面図。
側面図。
面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 トンネル内壁面(10)に、帯状保持部材(1
2)上に面ファスナー(14)をかしめ材(16)を介して重合さ
せてなる止着部材(18)を固着させ、表面が合成樹脂シー
ト(20)で、裏面が不織布(22)である防水シート(24)を、
防水シート(24)の裏面側を止着部材(18)の面ファスナー
(14)に止着させることにより、トンネル(26)内に展張す
る方法であって、トンネル(26)内に移動自在に設けられ
た基台(28)上部に昇降自在に設けられた上部シート押圧
部材(36)上に、長さ方向の両端から中央に向けて内側に
巻回させた防水シート(24)を載置させ、この防水シート
(24)を、巻揚機構(46)によりテンションを付与させて上
部シート押圧部材(36)上から下方へ展開させ、上部シー
ト押圧部材(36)上の防水シート(24)の展開部を、上部シ
ート押圧部材(36)を上昇させ、この上部シート押圧部材
(36)の押圧力により、止着部材(18)に止着させ、防水シ
ート(24)の下方展開部を、基台(28)の両側に、トンネル
(26)の周方向に伸縮自在かつ回動自在に設けられた複数
の側部および下部シート押圧部材(48)の伸縮、回動によ
り、止着部材(18)に順次止着させることにより、トンネ
ル(26)内に防水シート(24)を展張することを特徴とする
トンネルへの防水シート展張方法。 - 【請求項2】トンネル内壁面(10)に、帯状保持部材(12)
上に面ファスナー(14)をかしめ材(16)を介して重合させ
てなる止着部材(18)を固着させ、表面が合成樹脂シート
(20)で、裏面が不織布(22)である防水シート(24)を、防
水シート(18)の裏面側を止着部材(18)の面ファスナー(1
4)に止着させることにより、トンネル(26)内に展張する
装置であって、トンネル(26)内に移動自在に設けられた
基台(28)上部に上部シート押圧部材(36)が昇降自在に設
けられ、基台(28)上に、防水シート(24)を展開させると
共に、展開時にテンションを付与するための巻揚機構(4
6)が配設され、基台(28)の両側に、トンネル(26)の周方
向に伸縮自在かつ回動自在に複数の側部および下部シー
ト押圧部材(48)が配設されてなる防水シート展張装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000100570A JP4262387B2 (ja) | 2000-04-03 | 2000-04-03 | トンネルへの防水シート展張方法およびその装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4262387B2 JP4262387B2 (ja) | 2009-05-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP4262387B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196087A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 防水シートの張設方法及び防水シートの張設用台車 |
JP2017223013A (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | 清水建設株式会社 | 背面平滑型トンネルライニング工法 |
CN110566244A (zh) * | 2019-10-22 | 2019-12-13 | 湖南五新隧道智能装备股份有限公司 | 一种台车 |
JP2021123946A (ja) * | 2020-02-05 | 2021-08-30 | 五洋建設株式会社 | 防水シート接合装置、接合ユニット、及び防水シートの接合方法 |
-
2000
- 2000-04-03 JP JP2000100570A patent/JP4262387B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN110566244A (zh) * | 2019-10-22 | 2019-12-13 | 湖南五新隧道智能装备股份有限公司 | 一种台车 |
JP2021123946A (ja) * | 2020-02-05 | 2021-08-30 | 五洋建設株式会社 | 防水シート接合装置、接合ユニット、及び防水シートの接合方法 |
JP7263273B2 (ja) | 2020-02-05 | 2023-04-24 | 五洋建設株式会社 | 防水シート接合装置、接合ユニット、及び防水シートの接合方法 |
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