JPH1136795A - トンネル防水シート張り台車 - Google Patents

トンネル防水シート張り台車

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JPH1136795A
JPH1136795A JP9208438A JP20843897A JPH1136795A JP H1136795 A JPH1136795 A JP H1136795A JP 9208438 A JP9208438 A JP 9208438A JP 20843897 A JP20843897 A JP 20843897A JP H1136795 A JPH1136795 A JP H1136795A
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JP
Japan
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waterproof sheet
wall surface
guide support
guide
tunnel
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JP9208438A
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Inventor
Tokuichi Fukazawa
十九一 深沢
Yoshimi Saitou
儀巳 斎藤
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業の安全性を確保することができ、コンパ
クトで安価なこと。 【解決手段】 トンネルT内で移動自在な台車本体3
に、吹付コンクリート1の内壁面1aの周方向に沿って
ほぼ等間隔に複数の伸縮可能な案内支持金具10a〜1
2iが設けられる。案内支持金具10a〜12iの各先
端部には、ワイヤ9を案内するワイヤ溝24cが形成さ
れた案内ローラ22が設けられる。ロール巻きされた防
水シート7の始端縁7aに取り付けられたワイヤ9を他
端側のウインチ25で巻き取ることにより防水シート7
を案内ローラ22によって案内支持しつつ引き出し、内
壁面1aに沿って展延する。展延後、スライドフレーム
21を前進させることにより、防水シート7全体を内壁
面1aに押し当て、これにより後張り付け作業を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル工事の二
次覆工前に、トンネル内壁に吹き付けられた吹付コンク
リートの内壁面に防水シートを張り付けるために用いら
れるトンネル防水シート張り台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル工事の二次覆工前にトンネル内
壁の吹付コンクリート面から漏水がトンネル内に直接滴
下するのを防止する目的で、トンネル内壁の吹付コンク
リートの内壁面に防水シートを張り付ける作業が行われ
る。従来の防水シート張り付け作業は、2m幅程度の防
水シートをロール巻きにしておき、自走式展張機により
防水シートを吹付コンクリートの内壁面に沿って展張し
て張り付けている。しかし、2m幅程度の防水シートで
あると防水シート同志の接続部が多くなり、その接続箇
所の欠陥部から漏水が滴下するという問題を有してい
た。この問題を解決するため、より幅の広い例えば6m
幅の防水シートを張り付けて接続部を少なくする方法が
広く採用されている。しかし、防水シートの幅が6m程
度となると、例えば80mのトンネルの場合には防水シ
ートロールの重量が約750Kg程度となり、人力での
張り付けはもはや不可能であるから、防水シート張り台
車の使用が必須となっている。
【0003】この種の防水シート張り台車としては、吹
付コンクリートの内壁面に沿って移動するかごにロール
式シートを取り付け、台車に作業員が搭乗して張り付け
作業を行う構成のもの、または、2連ロールシートを門
型クレーンで天端に仮り置きし、シートの昇降と移動と
を繰り返してシートの張り付けを行うようにしたもの等
が公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かごにロール
式シートを取り付ける構成のものにあっては、シートの
張り付け時に作業員の転落、墜落の危険があり、落下防
止等安全上の制約を受けるという問題点を有している。
一方、2連ロールシートを門型クレーンで天端に仮り置
きし、シートの昇降と移動とを繰り返してシートを張り
付ける構成のものにあっては、多くの工程を必要とする
上に、やはりロール式シートの落下や作業員の転落の虞
があり、さらに、いずれも大掛かりな構造のため高価で
あるという問題点を有している。
【0005】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができる、作業の安全性を確保す
ることができる上に、コンパクトで安価なトンネル防水
シート張り台車を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、ロール巻きされた所定巾の防水シー
トの引き出し始端縁に複数本のワイヤを取り付け、該ワ
イヤによって該防水シートをトンネル内壁に吹き付けら
れた吹付コンクリートの周方向に沿って展延して該吹付
コンクリートの内壁面に該防水シートを張り付けるため
に使用されるトンネル防水シート張り台車であって、台
車本体と、前記吹付コンクリートの内壁面に沿って前記
ワイヤと前記防水シートとを案内支持するため該台車本
体に設けられた伸縮可能な複数の案内支持金具と、前記
ワイヤのそれぞれに対応して設けられ前記ワイヤを同期
して巻き取るため前記台車本体の一側部下部に設けられ
た複数のウインチとを備え、前記案内支持金具のそれぞ
れが、固定フレームと、前記吹付コンクリートの内壁面
に対して進退自在なように該固定フレームに取り付けら
れたスライドフレームと、前記ワイヤを案内するワイヤ
溝が形成されており該スライドフレームの先端部に回転
自在に設けられた案内ローラと、該スライドフレームと
前記固定フレームとの相対位置関係を調節して該スライ
ドフレームを所要の進退位置に位置決めするためのジャ
ッキとを具えて成っている点にある。
【0007】この構成によれば、各スライドフレームを
ジャッキによって吹付コンクリートの内壁面から後退さ
せておき、ロール巻きされた所定巾の防水シートの引き
出し始端縁に取り付けられた複数本のワイヤを各案内ロ
ーラのワイヤ溝に係入し、各ワイヤを対応する案内支持
金具によって案内支持された状態にしてワイヤの各自由
端を対応する複数のウィンチに取り付け、これらのワイ
ヤをウインチで同期して巻き取ることにより、ワイヤ及
び防水シートを案内支持金具先端部の案内ローラによっ
て案内しつつトンネル内壁の周方向に沿って展延するこ
とができる。各案内支持金具は、台車に固定された固定
フレームに対しスライドフレームがジャッキ操作で吹付
コンクリートの内壁面に向けて進退自在な構成であり、
防水シートを上述の如くして展延した後、スライドフレ
ームを吹付コンクリートの内壁面に向けて前進させて伸
長することにより、スライドフレーム先端部に設けられ
た案内ローラにより防水シートを吹付コンクリートの内
壁面に押し付けることができる。この状態で防水シート
を吹付コンクリートの内壁面に張り付ける作業を行った
後、ジャッキの操作によりスライドフレームを内壁面か
ら後退させることにより台車本体を次の作業場所へ移動
させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるトンネル防
水シート張り台車の実施の形態の一例を示す正面図、図
2は、図1に示したトンネル防水シート張り台車の側面
図である。トンネル防水シート張り台車100は、トン
ネルTの内壁に吹き付けによって設けられた吹付コンク
リート1の内壁面1aに対し、二次覆工前に、防水シー
トを張り付けるために用いられるものである。トンネル
防水シート張り台車100は、トンネルTの長さ方向に
敷設されたレール2上を、車輪4及びモータ等の走行機
構5により自走する台車本体3を有している。台車本体
3は、複数の各種型鋼材を用いた水平及び垂直な鉄骨材
3a、3b等を溶接等で骨組みし、要所に強度維持のた
めの補強材3cが適宜に設けられている。台車本体3の
奥行は、防水シート7の巾より若干長く形成されてい
る。また、吹付コンクリート1の内壁面1aに沿う複数
の高さ位置には、それぞれ鉄骨材3a、3bに固定され
た水平な作業床6が設けられ、後述する防水シート7の
展延後に作業員がこの作業床6に乗り、防水シート7を
内壁面1aに押し付けて張り付ける作業を行えるように
なっている。各作業床6間は階段や梯子6a等を利用し
て作業員が移動でき、また、各作業床6の縁部には柵6
bが立設され作業員の転落防止等の安全化が図られてい
る。
【0009】本実施の形態では、防水シート7は6m巾
のものであり、内壁面1aの一端から他端までを6m巾
の帯状に覆う長さを有して予めロール巻されており、ロ
ール巻きされた防水シート7が吹付コンクリート1の内
壁面1aの一方の下端部1b近傍に設置された回転ロー
ラ具8に回転自在に装着されている。この防水シート7
は、EVA(エチレン−酢酸ビニール樹脂)等防水性を
有する材質で成り、内壁面1aにあてられる側には不織
布等の緩衝材が貼り付けられている公知のものである。
この防水シート7の引き出し始端縁7aには、巾方向の
複数箇所にそれぞれワイヤ9が取り付けられるようにな
っている。本実施の形態では、巾方向両端と中央部との
3箇所にそれぞれワイヤ9が取り付けられており、3本
のワイヤ9で防水シート7を引き出すことができるよう
になっている。
【0010】防水シート7及びこれに取り付けられた3
本のワイヤ9を内壁面1aに沿って案内、支持すること
ができるようようにするため、台車本体3には、防水シ
ート7の展延方向に沿って多数の案内支持金具が固設さ
れている。本実施の形態では、防水シート7の一端に接
続されたワイヤ9に対応して案内支持金具10a〜10
iがトンネルTの周方向に沿って略等間隔に配設されて
いる。これらの案内支持金具10a〜10iからなる案
内支持金具列が図中符号10で示されている。同様にし
て、防水シート7の中央に接続されたワイヤ9及び他端
に接続されたワイヤ9に対しても同様にして案内支持金
具列11、12が設けられており、図2においてはそれ
らを構成する案内支持金具11a〜11i及び12a〜
12iの一部が見えている。したがって、この例では案
内支持金具は合計27個設けられている。
【0011】案内支持金具列10を例にとって詳しく説
明すると、案内支持金具10a、10bは、垂直な鉄骨
材3bに対して直交する水平方向に所定高さを隔てて内
壁面1aに向き突設されている。案内支持金具10h、
10iは上述した案内支持金具10a、10bと対称位
置に同水平方向に突設されている。上段の水平な鉄骨材
3aにはこの鉄骨材3aと平行な水平方向に案内支持金
具10cが突設され、案内支持金具10gはこの案内支
持金具10cと対称位置に同水平方向に突設されてい
る。
【0012】さらに、水平な鉄骨材3a上面には直交す
る鉛直方向に向いて3本の案内支持金具10d〜10f
が立設されている。うち、案内支持金具10eは、トン
ネルTの中央位置にて内壁面1aの最頂部に向き立設さ
れ、この案内支持金具10eを中心として所定間隔隔て
て案内支持金具10d、10fが対称に立設されてい
る。他の案内支持金具列11、12の各案内支持金具に
ついても、上記案内支持金具列10の場合と同様にし
て、内壁面1aに沿ってそれぞれ9個の案内支持金具1
1a〜11i、12a〜12iで構成されており、これ
らの一部が図2に見えている。
【0013】図3は、案内支持金具10eの要部を示す
拡大図である。同図(a)は正面図、(b)は側面図で
ある。案内支持金具10eは、断面矩形の中空の鋼材か
ら成る固定フレーム20内に同じく断面矩形の中空の鋼
材から成るスライドフレーム21が滑動自在に入れ子式
に挿入され、図示しないジャッキを操作することにより
スライドフレーム21が内壁面1a方向に対し進退でき
るように構成されている。スライドフレーム21の先端
部には案内ローラ22が設けられている。案内ローラ2
2は、スライドフレーム21の先端部に固定された保持
金具23とローラ体24で構成されている。保持金具2
3は、ローラ体24の軸24aをトンネルTの奥行方向
に向けて軸支し、ローラ体24は、その周面24bが、
内壁面1aの周方向に向いて回転自在となっている。ロ
ーラ体24の周面24bの中央部にはワイヤ溝24cが
形成されており、後述するワイヤ9が脱落することなく
位置決め状態のまま移動を案内させることができる構成
となっている。
【0014】このように、先端部に案内ローラ22を有
し案内ローラ22を内壁面1aに向けて進退させること
ができる上述の構成は、案内支持金具10eに限らず他
の案内支持金具10a〜10d、10f〜10i、11
a〜11i、12a〜12iについても同様に構成され
ている。なお、図3に示す保持金具23の形状は、案内
支持金具10e、11e、12eでも同様のものが用い
られ、他の案内支持金具については若干形状が異なって
いる(詳細は後述)。しかし、ローラ体24の軸支構成
は同様である。
【0015】ところで、台車本体3の上部に位置する9
個の案内支持金具10d〜10f、11d〜11f、1
2d〜12fは、それぞれの先端部が案内ローラ22部
分同志を連結する連結材14a、14bで相隣る案内支
持金具同志が固定連結されている。内壁面1aに沿って
防水シート7の展延方向に並ぶ案内支持金具10dと1
0eとの間、案内支持金具10eと10fとの間(案内
支持金具11、12に関しても同様)を連結する連結材
14aは内壁面1aの曲率に合わせた曲率を有する円弧
状に形成されている。一方、防水シート7の展延方向と
直角の方向に並ぶ案内支持金具10dと11dとの間、
案内支持金具11dと12dとの間(案内支持金具10
e、11e、12e、10f、11f、12fに関して
も同様)を連結する連結材14bは直線状のものが用い
られている。
【0016】案内支持金具10eに関してこのことを説
明すると、案内支持金具10e先端部に設けられた案内
ローラ22の保持金具23には、図3(a)に示すよう
に防水シート7の展延方向に並ぶ案内支持金具10d、
10fと連結するための各連結材14aの端部を取り付
けるため、内壁面1aの周方向に向く一対の突出部23
a、23aが一体に形成されている。各突出部23aに
は対応する連結材14a端部の接続ピン14cを軸支す
る長孔23bが開口形成されている。また、図3(b)
に示す如く、保持金具23は、防水シート7の展延方向
と直角の方向に並ぶ案内支持金具11eと連結材14b
によって連結するため、案内支持金具11eに向けた突
出部23aが形成されており、この突出部23aにも先
の場合と同様にして接続ピン14cを軸支するための長
孔23bが開口されており、連結材14bの端部が突出
部23aに接続ピン14cによって連結されている。
【0017】このように保持金具23と連結材14a、
14bとは長孔23b内で接続ピン14cにより軸支さ
れているため、各連結された計9個の案内支持金具10
e〜10f、11e〜11f、12e〜12fは無理な
力を受けることなく独立して進退できる構成とされてい
る。
【0018】台車本体3の一側部下部3d付近にウイン
チ25が設けられている。このウインチ25は、案内支
持金具列10、11、12に対応して3台設けられてお
り、3本のワイヤ9を同期して同時に巻き取るようにな
っている。
【0019】次に、トンネル防水シート張り台車100
を用いた吹付コンクリート1の内壁面1aへの防水シー
ト7の張り付けのための動作を説明する。吹付コンクリ
ート1の内壁面1aには、防水シート7を張り付け保持
するための固着具(不図示)が予め取り付けられてい
る。この固着具は、表面に面ファスナーが設けられた円
盤状の公知の部材であり、内壁面1aに所定間隔で多数
個設けられる。この取り付けは、例えばトンネル防水シ
ート張り台車100の作業床6に作業員が乗ってエアー
ガンで釘を打ち付けることにより行うことができる。一
方、下端部1bの所要の位置にロール巻きされた防水シ
ート7をセットした回転ローラ具8を設置する。防水シ
ート7の引き出し始端縁7aはシート吊り具26を介し
て3本のワイヤ9の各一端9aが取り付けられている。
【0020】次に、走行機構5により台車本体3を防水
シート7が設置された位置まで移動させる。台車本体3
に設けられた案内支持金具列10、11、12の各案内
支持金具に、対応するワイヤ9を架け渡す。案内支持金
具列10(案内支持金具10a〜10i)の場合で説明
すると、ワイヤ9は、案内支持金具10a〜10iの先
端部に設けられた各案内ローラ22のワイヤ溝24c内
に係入されることにによって各案内支持金具10a〜1
0iの先端位置に位置決めされており、図1中点線で記
載した如く吹付コンクリート1の内壁面1aに沿って回
転ローラ具8から対応するウインチ25にかけて略半円
状に架け渡される。他の案内支持金具列11、12につ
いても同様にして対応するワイヤ9が案内支持され、ワ
イヤ9の各他端9bは対応するウインチ25に連結され
ている。
【0021】次に、3台のウインチ25を作動させてワ
イヤ9を巻き取る。この時、3台のウインチ25を同期
して駆動することにより、3本のワイヤ9は同一速度で
巻き取られ、防水シート7の始端縁7aが回転ローラ具
8から引き出されていく。3台のウインチ25による巻
き取りが継続されることにより、防水シート7は、各案
内支持金具列10、11、12の各案内支持金具により
案内、支持されて、トンネルT内の吹付コンクリート1
の内壁面1aに沿って展延されていく。 この状態で
は、案内支持金具の各案内ローラ22が内壁面1aから
少し離れた位置にあり、案内ローラ22に案内されて展
延される防水シート7が内壁面1aに接触することがな
いようジャッキによりスライドフレーム21の位置調節
が行われる。
【0022】防水シート7は、トンネルTの下部位置で
ある床面付近に設置された回転ローラ具8から引き出さ
れて展延される構成であるから、引き出された長さに相
当する重量だけが負荷となり従来の如きロール全体を昇
降させるものに比して軽負荷で展延出来るようになり、
より重量の重い6m幅の防水シートであってもこれを容
易に展延できるようになっている。同時にロール巻き状
態で重い防水シート7自体は、トンネルTの床面に設置
されるため、防水シート7全体の移動機構は不要とな
り、また、展延作業自体も作業員が近づくことなくワイ
ヤの巻き取りだけで行えるため安全化を図ることができ
る。このようにして、防水シート7の始端縁7aがウイ
ンチ25付近まで引き出された状態となったならばウイ
ンチ25の作動を止めることにより、防水シート7が吹
付コンクリート1の内壁面1a全周に沿って展延された
状態となり、全ての案内支持金具10a〜10i、11
a〜11i、12a〜12iによってこの展延状態が保
持される。
【0023】次に、案内支持金具に設けられた図示しな
いジャッキを操作して各スライドフレーム21を内壁面
1a方向に向けて伸長させる。これにより、スライドフ
レーム21先端部の各案内ローラ22に支持されている
状態の防水シート7が内壁面1aに押し当てられる。案
内支持金具列10の各案内支持金具を伸長させる順序例
について説明すると、初めに鉛直方向に向く案内支持金
具10d〜10fを伸長させて防水シート7をトンネル
Tの上部位置に押し付けた後、水平方向に伸長する案内
支持金具のうち高さの高い案内支持金具10c、10
g、10b、10h、10a、10iの順に順次下方の
ものを伸長させて防水シート7を内壁面1aに押しあて
ていく。以上案内支持金具列10について説明したが、
案内支持金具列11、12についても、案内支持金具列
10の各案内支持金具と対応する案内支持金具を同時に
伸長させることにより吹付コンクリート1の内壁面1a
全面に防水シート7を押し付けることができる。
【0024】すでに説明したように、案内支持金具10
d〜10f、11d〜11f、12d〜12fは、各連
結材14a、14bと、接続ピン14cが保持金具23
の長溝23b内に遊嵌されるようにして連結される構成
であるため、各案内支持金具を無理な力を生じさせるこ
となしに個別的に伸長させることができるようになって
いる。なお、これら連結材14a、14bで連結されて
いる案内支持金具10d〜10f、11d〜11f、1
2d〜12fのジャッキを同期して作動させる構成とす
れば全体を一括して鉛直方向に上昇させることができ
る。
【0025】この後、作業員が各作業床6aに乗り防水
シート7を内壁面1a方向に押し当てることにより、防
水シート7の裏面の緩衝材が内壁面1aに予め設けられ
ている固着具の面ファスナーに押し当てられて互いに係
合し、防水シート7が吹付コンクリート1の内壁面1a
に張り付けられる。ここで、鉛直方向に伸長する案内支
持金具10d〜10f、11d〜11f、12d〜12
f間は、内壁面1aに沿った円弧状の連結材14aによ
り連結されているため、これらの間では、防水シート7
は案内ローラ22のみならず連結材14aによっても支
持される。この結果、防水シート7はたるむことなく内
壁面1aに沿って押し当てられているため、固着具に対
する防水シート7の押し当て作業を容易に行うことがで
きる。
【0026】上述の如くして防水シート7を吹付コンク
リート1の内壁面1aに張り付けたならば、全ての案内
支持金具のジャッキを操作してスライドフレーム21を
後退させることにより案内ローラ22を内壁面1aから
離れた初期位置(図1に示す位置)に復帰させ、次の作
業場所へ台車本体3を移動させる。
【0027】上記実施の形態では、台車本体3に案内支
持金具を3列にして27本設けた構成を説明したが、本
発明の構成はこれに限らず防水シート7の巾及び展延さ
れる長さに対応して案内支持金具を適宜の配置状態とす
ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、防水シートの始端縁に
ワイヤの一端を取り付け、ウインチで巻き取るだけで防
水シートをトンネルの内壁に沿って展延させることがで
き、この展延作業を確実かつ迅速に行えるようになる。
したがって、防水シートの展延作業時には作業員が近づ
く必要がなく作業の安全性を確保できる。また、展延さ
れる防水シートをロール巻きにしてトンネルの床面付近
に設置し、ワイヤを用いて防水シートを壁面に沿って移
動させる構成であるから、構造がコンパクトで、重量の
ある防水シートであっても安定して展延できる信頼性の
ある構造にすることができ、この台車装置自体と、展延
作業及び張り付け作業にかかるコストをいずれも低減化
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトンネル防水シート張り台車の実
施の形態の一例を示す正面図。
【図2】図1に示したトンネル防水シート張り台車の側
面図。
【図3】案内支持金具の要部を示す拡大図で(a)は正
面図、(b)は側面図。
【符号の説明】
T トンネル 1 吹付コンクリート 1a 内壁 3 台車本体 7 防水シート 8 回転ローラ具 9 ワイヤ 10、11、12 案内支持金具列 20 固定フレーム 21 スライドフレーム 22 案内ローラ 25 ウインチ 100 トンネル防水シート張り台車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール巻きされた所定巾の防水シートの
    引き出し始端縁に複数本のワイヤを取り付け、該ワイヤ
    によって該防水シートをトンネル内壁に吹き付けられた
    吹付コンクリートの周方向に沿って展延して該吹付コン
    クリートの内壁面に該防水シートを張り付けるために使
    用されるトンネル防水シート張り台車であって、 台車本体と、 前記吹付コンクリートの内壁面に沿って前記ワイヤと前
    記防水シートとを案内支持するため該台車本体に設けら
    れた伸縮可能な複数の案内支持金具と、 前記ワイヤのそれぞれに対応して設けられ前記ワイヤを
    同期して巻き取るため前記台車本体の一側部下部に設け
    られた複数のウインチとを備え、 前記案内支持金具のそれぞれが、固定フレームと、前記
    吹付コンクリートの内壁面に対して進退自在なように該
    固定フレームに取り付けられたスライドフレームと、前
    記ワイヤを案内するワイヤ溝が形成されており該スライ
    ドフレームの先端部に回転自在に設けられた案内ローラ
    と、該スライドフレームと前記固定フレームとの相対位
    置関係を調節して該スライドフレームを所要の進退位置
    に位置決めするためのジャッキとを具えて成っているこ
    とを特徴とするトンネル防水シート張り台車。
JP9208438A 1997-07-18 1997-07-18 トンネル防水シート張り台車 Pending JPH1136795A (ja)

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Cited By (13)

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