JP6125882B2 - エレクター装置及びこれを用いたセグメント組立装置 - Google Patents

エレクター装置及びこれを用いたセグメント組立装置 Download PDF

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Description

本発明は、地中に並設される2つのトンネルの覆工間に形成する施工空間で、各トンネルの覆工間にセグメントピースを組み付けるのに使用するエレクター装置及びこれを用いたセグメント組立装置に関する。
一般に、都市部における地下の道路トンネルは、シールド工法あるいはNATM(New Austrian Tunneling Method)工法に補助的な工法を組み合わせた山岳トンネル工法によって施工される。
例えば、市街地の地中に道路トンネルをシールド工法によって施工する場合、道路トンネルの発進位置と到達位置にそれぞれ立坑を開削し、発進位置の立坑から到達位置の立坑に向けてシールドマシンで地山を掘進していく。一般に、シールドマシンは、円筒状の鋼製のスキンプレートの前端部内側に隔壁が設けられて、隔壁の前側にモータ駆動のカッターヘッドが装着され、また、隔壁の後方には、鋼製セグメントをリング状に組み立てて覆工させるためのエレクターが装備されており、カッターヘッドで前面を掘削しながら、エレクターで後方の内壁に沿ってリング状に鋼製セグメントを順次組み付けて、リング状の鋼殻を次々と形成していく(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の道路トンネルの施工では、各別に形成したシールドトンネルを予め定められた地点で合流、分岐させるために、各シールドトンネルを一体的に接続する必要があり、かかる場合で、特に、シールドマシンを使用できない特殊な場所にあっては、各トンネルの覆工間の上部及び下部をそれぞれNATM工法により掘削して施工空間を形成し、この施工空間内で、各トンネルの覆工間にセグメントピースを組み付けることが行われている(例えば特許文献2)。このような合流部、分岐部では、断面を漸次変化させつつ双方のトンネルの覆工間に鋼殻を架け渡してトンネル同士を接合するため、鋼製セグメントの組み立てに緻密な精度が要求され、しかも、施工空間が大型の建設機械が入る余地のない制限された空間のため、チェーンブロックやジャッキなど小型の施工機械を使用し、主として人力施工で、セグメントピースの組み付けを行わなければならないのが現状である。
特開平6−108793公報 特開2008−14076公報
しかしながら、このような合流部・分岐部の施工では、既述のとおり、チェーンブロックやジャッキなどの小型の施工機械を使用して、主として人力施工で、各トンネルの覆工間にセグメントピースの組み付けを行わなければならないため、作業員に重量鳶などの一定の技能を有する職種の者が必要で、また、手作業が多いために作業性が悪く、施工数量の多い場合は、非現実的な作業となり、さらに、施工中はセグメントピースの荷振れにより作業員が重量物のセグメントピースに挟まれたり激突したりする恐れがあるなど、さまざまな問題があり、とりわけ、施工性、生産性、安全性の点で改善が求められている。
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、この種の道路トンネルの施工において、重量鳶などの特に一定の技能を有する職種の者でなくても、2つのトンネルの覆工間に鋼製セグメントの組み立てを容易かつ安全に行え、施工性、生産性及び安全性の向上を図ることのできるエレクター装置及びこれを用いたセグメント組立装置を提供すること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明(1)は、地中に並設される2つのトンネルの覆工間に形成した施工空間に設置され、前記各トンネルの覆工間の鋼製セグメント組み立て面にセグメントピースを組み付けるためのエレクター装置であって、前記施工空間内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のトンネル軸方向レールと、前記一対のトンネル軸方向レール上に移動可能に配置されるトンネル軸方向移動台車と、前記トンネル軸方向移動台車を前記一対のトンネル軸方向レール上で駆動する台車駆動部とを有し、セグメントピースをトンネル軸方向に移動するためのトンネル軸方向移動装置と、前記トンネル軸方向移動装置の前記トンネル軸方向移動台車上に設置され、鋼製セグメント組み立て面の断面形状と略同じ断面形状を有し、当該組み立て面に対向配置されるガイドレールと、前記ガイドレール上に移動可能に配置されるガイド台車と、前記ガイド台車を前記ガイドレール上で駆動するガイド台車駆動部とを有し、セグメントピースをトンネル幅方向に移動するためのトンネル幅方向移動装置と、前記トンネル幅方向移動装置の前記ガイド台車上でトンネル幅方向に向けて延び、前記ガイド台車上にスライドガイドを介してトンネル幅方向に向けてスライド可能にかつ進退ガイドを介してトンネル高さ方向に進退可能に設置されるアームと、前記アームを前記ガイド台車上で駆動するアーム駆動部とを有し、セグメントピースをトンネル幅方向及び/又はトンネル高さ方向に向けて押し込むための押圧装置と、前記アームの両端にトンネル高さ方向に回動可能に取り付けられ、セグメントピースを把持可能な一対の把持部、及び前記各把持部を駆動するための把持部駆動部とを有し、セグメントピースを把持し、かつセグメントピースの鋼製セグメント組み立て面に対する支持角度を調整するための把持装置とを備え、セグメントピースを前記一対の把持部上に把持して、前記トンネル軸方向移動台車及び/又は前記ガイド台車の移動並びに前記アーム及び/又は前記把持部の動作の組み合わせにより、セグメントピースを鋼製セグメント組み立て面上の所定の位置に位置決めし押し当てるようにした、ことを要旨とする。
また、上記目的を達成するために、本発明(2)は、地中に並設される2つのトンネルの覆工間に形成した施工空間に設置され、前記施工空間内でセグメントピースを運搬するためのトラバーサと、前記施工空間内で前記トラバーサからセグメントピースを受け渡しされ、前記各トンネルの覆工間の鋼製セグメント組み立て面付近まで揚重するためのリフトと、前記施工空間内で前記リフトからセグメントピースを受け渡しされ、前記鋼製セグメント組み立て面にセグメントピースを組み付けるためのエレクター装置と、前記鋼製セグメント組み立て面に組み付け後の鋼製セグメントを押圧し、前記鋼製セグメントの形状を保持するための形状保持装置とを備え、前記施工空間内で、セグメントピースの運搬から、前記鋼製セグメント組み立て面への組み付け、形状保持までを行うセグメント組立装置であって、前記エレクター装置に上記発明(1)に記載のエレクター装置を用いた、ことを要旨とする。
この場合、トラバーサは、施工空間内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対の搬送レールと、前記一対の搬送レール上に走行可能に配置される搬送台車と、前記搬送台車を前記一対の搬送レール上で駆動する搬送台車駆動部とを備えることが好ましい。
リフトは、施工空間内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のリフト用レールと、前記一対のリフト用レール上に走行可能に配置されるリフト用台車と、前記リフト用台車を前記一対のリフト用レール上で駆動するリフト用台車駆動部と、前記リフト用台車上に組み立てられる架台と、前記架台上に設置される複数のウインチと、前記各ウインチから繰り出され、前記架台の上部から前記リフト用台車の進行方向後方に延びるガイドアーム及び前記ガイドアーム上に設置される複数のシーブを介して配置される先端にフックを有する複数のワイヤとを備えることが好ましい。
形状保持装置は、施工空間内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のレールと、前記一対のレール上に走行可能に配置される台車と、前記台車を前記一対のレール上で駆動する台車駆動部と、前記台車上にトンネル高さ方向に向けて進退可能に設置され、鋼製セグメント組み立て面に組み付けられた鋼製セグメントを前記鋼製セグメント組み立て面に向けて押圧可能な押圧部材と、前記押圧部材を進退駆動する駆動部とを備えることが好ましい。
本発明のエレクター装置及びこれを用いたセグメント組立装置によれば、地中に並設される2つのトンネルの覆工間に形成した施工空間で、各トンネルの覆工間の鋼製セグメント組み立て面にセグメントピースを組み付ける道路トンネルの施工において、上記のとおり、施工空間内に、一対のトンネル軸方向レール、トンネル軸方向移動台車、台車駆動部からなるトンネル軸方向移動装置と、ガイドレール、ガイド台車、ガイド台車駆動部からなるトンネル幅方向移動装置と、アーム、スライドガイド、進退ガイド、アーム駆動部からなる押圧装置と、一対の把持部、把持部駆動部からなる把持装置とを備え、セグメントピースを一対の把持部上に把持して、トンネル軸方向移動台車及び/又はガイド台車の移動並びにアーム及び/又は把持部の動作の組み合わせにより、セグメントピースを鋼製セグメント組み立て面上の所定の位置に位置決めし押し当てるようにしたので、施工空間内で、重量鳶などの特に一定の技能を有する職種の者でなくても、2つのトンネルの覆工間にセグメントピースの組み立てを容易かつ安全に行うことができ、施工性、生産性及び安全性の向上を図ることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態におけるセグメント組立装置の構成を示す側面図 同セグメント組立装置に用いられる特にエレクター装置の構成を示す正面図 同セグメント組立装置に用いられる特にエレクター装置の押圧装置、把持装置各部の動きを示す正面図 同セグメント組立装置に用いられる特に形状保持装置の構成を示す正面図 同セグメント組立装置によるセグメントの組み立て手順(セグメントピースのトラバーサによる運搬、トラバーサからリフトへの受け渡し、リフトによる吊り上げ)を示す図 同セグメント組立装置によるセグメントの組み立て手順(セグメントピースのリフトからエレクターへの受け渡し)を示す図 同セグメント組立装置のエレクターの把持部にセグメントピースが把持される状態を示す図 同セグメント組立装置によるセグメントピース(端部ピース)のセグメント組み立て面への組み付け手順を示す図 同セグメント組立装置によるセグメントピース(中間ピース)のセグメント組み立て面への組み付け手順を示す図 同セグメント組立装置による組み立て後の鋼製セグメントの形状を保持する手順を示す図
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1にセグメント組立装置の構成を示している。
図1に示すように、セグメント組立装置Mは、地中に並設される2つのトンネルの覆工間の上部及び下部にそれぞれ形成した施工空間Sに設置され、施工空間S内でセグメントピースPを運搬するためのトラバーサ1と、施工空間S内でトラバーサ1からセグメントピースPを受け渡しされ、各トンネルの覆工間の鋼製セグメント組み立て面S1付近まで揚重するためのリフト2と、施工空間S内でリフト2からセグメントピースPを受け渡しされ、鋼製セグメント組み立て面S1にセグメントピースPを組み付けるためのエレクター装置3と、鋼製セグメント組み立て面S1に組み付け後の鋼製セグメントを押圧し、鋼製セグメントの形状を保持するための形状保持装置4とを備え、施工空間S内で、セグメントピースPの運搬から、鋼製セグメント組み立て面S1への組み付け、形状保持までを行うようになっている。
なお、このセグメント組立装置Mは、2つのトンネル覆工間の上部及び下部の各施工空間Sに概ね同様の構成で設置されて、このセグメント組立装置Mにより略同様の施工が行われるので、この実施の形態では、上部の施工空間Sについてのみ例示して説明し、下部の施工空間Sについての説明は省略する。
図2にこのセグメント組立装置Mに用いる特にエレクター装置3(以下、単にエレクター3という。)の構成を示している。
図2に示すように、エレクター3は、地中に並設される2つのトンネルT1,T2の覆工t1,t2間の上部に形成した施工空間Sに設置されて、各トンネルT1,T2の覆工t1,t2間の鋼製セグメント組み立て面S1にセグメントピースを組み付けるのに使用するもので、施工空間S内に、セグメントピースをトンネル軸方向に移動するためのトンネル軸方向移動装置31と、セグメントピースをトンネル幅方向に移動するためのトンネル幅方向移動装置32と、セグメントピースをトンネル幅方向及び/又はトンネル高さ方向に向けて押し込むための押圧装置33と、セグメントピースを把持し、かつセグメントピースの鋼製セグメント組み立て面S1に対する支持角度を調整するための把持装置34とを備えて構成される。
トンネル軸方向移動装置31は、施工空間S内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のトンネル軸方向レール311と、一対のトンネル軸方向レール311上に移動可能に配置されるトンネル軸方向移動台車312と、トンネル軸方向移動台車312を一対のトンネル軸方向レール311上で駆動する台車駆動部313とを有する。この場合、一対のトンネル軸方向レール311は、施工空間S内で底部に近接する底部両側の各トンネル覆工t1,t2の外周面上にトンネル軸方向に向けて設置される。トンネル軸方向移動台車312は略矩形状に組まれた台車フレーム312Fと台車フレーム312Fの略四隅の下部に軸支された車輪312Wとから構成される。このトンネル軸方向移動台車312の場合、各車輪312Wに一対のトンネル軸方向レール311に係合可能な走向ガイド312Gが併せて設けられて、トンネル軸方向レール311に沿って走行可能になっており、また、この場合、トンネル軸方向移動台車312が各トンネル軸方向レール311上で斜めに配置可能に、車輪312Wの幅をレール311の幅よりも大きく取って、各車輪312Wと各レール311との間に工学上の遊びが設けられる。なお、このトンネル軸方向移動台車312には、ロック装置としてトンネル軸方向レール311をクランプするためのレールクランプ314(図1参照)が取り付けられており、このレールクランプ314でレール311をクランプすることにより、トンネル軸方向移動台車312がトンネル軸方向レール311上に固定されるようになっている。また、台車駆動部313は一対の油圧シリンダが採用され、この場合、各油圧シリンダがこのトンネル軸方向移動台車312に後続される形状保持装置4の台車42に固定されてトンネル軸方向移動台車312に作動連結され、形状保持装置4の前方でトンネル軸方向移動台車312を前後に駆動する。なお、この台車駆動部313はエレクター3の操作者により運転操作される。このようにしてトンネル軸方向移動台車312は一対のトンネル軸方向レール311上に配置されて、油圧シリンダの伸縮駆動により、一対のトンネル軸方向レール311上をトンネル軸方向に移動可能に構成される。
トンネル幅方向移動装置32は、トンネル軸方向移動装置31のトンネル軸方向移動台車312上に設置され、鋼製セグメント組み立て面S1の断面形状と略同じ断面形状を有し、当該組み立て面S1に対向配置されるガイドレール321と、ガイドレール321上に移動可能に配置されるガイド台車322と、ガイド台車322をガイドレール321上で駆動するガイド台車駆動部323とを有する。この場合、ガイドレール321は一対のレールからなり、各レールが断面略コ字形のレールで鋼製セグメント組み立て面S1の断面円弧形状と略平行の断面円弧形状に鋼製セグメント組み立て面S1の幅方向の寸法よりも少し短い長さに形成され、また、下面には一方の端部から他方の端部に向けてラック324が付設される。このガイドレール321はトンネル軸方向移動台車312上に支持台325を介してトンネル幅方向に摺動可能に設置され、支持台325に作動連結された支持台駆動部326、ここでは油圧シリンダにより、トンネル軸方向に変位可能になっている。また、このガイドレール321の両端部にはそれぞれアウトリガー327が併せて設けられ、トンネル軸方向レール311の外側でガイドレール321を支持して、ガイドレール321の端部に受ける荷重負荷に抗するようにしてある。ガイド台車322はガイドレール321の各レールに係合可能な複数の車輪を有する台車からなり、各車輪の下方にガイド台車駆動部323として駆動モータが設置され、この駆動モータの回転軸に各レール下面のラック324に係合可能なピニオンギヤ328が取り付けられる。このようにしてガイド台車322はガイドレール321に係合配置されて、ガイドレール321に付設のラック324にピニオンギヤ328が係合されて、ピニオンギヤ328の回転駆動により、ガイドレール321上をトンネル幅方向に移動可能に構成される。
押圧装置33は、トンネル幅方向移動装置32のガイド台車322上でトンネル幅方向に向けて延び、ガイド台車322上にスライドガイド331を介してトンネル幅方向に向けてスライド可能にかつ進退ガイド332を介してトンネル高さ方向に進退可能に設置されるアーム333と、アーム333をガイド台車322上で駆動するアーム駆動部334とを有する。アーム333はガイド台車322の長さよりも少し長い一対のシャフトからなる。スライドガイド331はアーム333をトンネル幅方向に向けて挿通可能な筒形構造をなし、その周面にスライドガイド331の軸方向に対して直交する方向に複数のガイド軸が突出される。進退ガイド332はスライドガイド331の各ガイド軸をトンネル高さ方向に向けて挿通可能な筒形構造をなす。この進退ガイド332はガイド台車322上の中央に設置され、スライドガイド331は軸方向をトンネル幅方向に向けられて各ガイド軸が進退ガイド332に挿通され、進退ガイド332上に設置される。このようにしてアーム333はスライドガイド331に挿通される。アーム駆動部334は油圧シリンダが採用され、アーム333にこのアーム333をトンネル軸方向に駆動するための油圧シリンダが作動連結され、スライドガイド331にアーム333をスライドガイド331とともにトンネル高さ方向に駆動するための油圧シリンダが作動連結される。このようにしてアーム333はスライドガイド331及び進退ガイド332によりガイド台車322上に設置されて、アーム333は、図3(a)に示すように、油圧シリンダの進退駆動によりスライドガイド331に案内されてトンネル幅方向にスライド可能に、また、図3(b)に示すように、油圧シリンダの進退駆動により進退ガイド332に案内されてスライドガイド331とともにトンネル高さ方向に昇降可能に構成される。
把持装置34は、アーム333の両端にトンネル高さ方向に回動可能に取り付けられ、セグメントピースを把持可能な一対の把持部341、及び各把持部341を駆動するための把持部駆動部342を有する。この場合、把持部341はそれぞれ、全体がL字形に形成されて、セグメントピースを載せるための載置板と、セグメントピースの一側面を保持する保持板とからなり、各把持部341はアーム333の各端部に垂直方向に回動可能に軸支される支持部材343を介して取り付けられる。把持部駆動部342は油圧シリンダが採用され、各把持部341に油圧シリンダが作動連結される。このようにして各把持部341がアーム333に取り付けられて、図3(c)に示すように、アーム333の両端で油圧シリンダの進退駆動によりトンネル高さ方向に回動可能に構成される。
このようにしてセグメント組立装置Mは構成され、施工空間S内で、セグメントピースを一対の把持部341上に把持して、トンネル軸方向移動台車312及び/又はガイド台車322の移動並びにアーム333及び/又は把持部341の動作の組み合わせにより、セグメントピースを鋼製セグメント組み立て面S1上の所定の位置に位置決めし押し当てるようになっている。
また、このセグメント組立装置Mでは、トラバーサ1、リフト2、形状保持装置4がそれぞれ、次のような構成を有している。
トラバーサ1は、図1に示すように、施工空間S内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対の搬送レール11と、一対の搬送レール11上に走行可能に配置される搬送台車12と、搬送台車12を一対の搬送レール11上で駆動する搬送台車駆動部13とを有する。この場合、一対の搬送レール11は、施工空間S内の底部の幅方向中央に所定のレベルゲージでトンネル軸方向に向けて敷設される。搬送台車12は、4輪構成の台車本体14と、台車本体14上にベアリングを介して旋回可能に設置され、セグメントピースを載せるためのターンテーブル15とからなる。搬送台車駆動部13は駆動モータが採用され、台車本体14の車輪に作動連結される。このようにして搬送台車12は一対の搬送レール11上に配置され、駆動モータにより往復駆動可能に構成され、また、ターンテーブル15が台車本体14上に手動により旋回可能に設置される。なお、施工空間S内にスペース上の余裕があればターンテーブル15は駆動モータなどを用いて自動回転するようにしてもよい。
リフト2は、図1に示すように、施工空間S内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のリフト用レール21と、一対のリフト用レール21上を走行可能に配置されるリフト用台車22と、リフト用台車22を一対のリフト用レール21上で駆動するリフト用台車駆動部23と、リフト用台車22上に組み立てられる架台24と、架台24上に設置される複数のウインチ25と、各ウインチ25から繰り出され、架台24の上部からリフト用台車22の進行方向後方に延びるガイドアーム26及びガイドアーム26上に設置される複数のシーブ260を介して張架配置される先端にフック271を有する複数のワイヤ27とを有する。この場合、一対のリフト用レール21は、施工空間S内の底部にトラバーサ1の一対の搬送レール11の外側に所定のレベルゲージでトンネル軸方向に向けて敷設される。リフト用台車22は、一対のリフト用レール21の間隔と同じ間隔で平行に配列される一対の台車フレーム221を有する複数車輪構成の台車で、この台車22上にリフト用台車駆動部23として駆動モータが搭載されて、車輪に作動連結される。架台24は、リフト用台車22の進行方向前側に立ち上げられる複数の支柱と、これら支柱を連結する部材と、これら支柱の上部に固定され、リフト用台車22の進行方向後方に向けて突出されるガイドアーム26及びこのガイドアーム26上に設置される複数のシーブ260とからなり、この架台24上に複数のウインチ25が設置固定されて、これらのウインチ25から複数本のワイヤ27が繰り出され、架台24上部の各ガイドアーム26上のシーブ260を介して、各ガイドアーム26の後端から昇降可能に吊り下げられる。なお、各ワイヤ27先端のフック271はセグメントピースの四隅近傍を支持可能に鉤形のフックが採用される。
形状保持装置4は、図1及び図4に示すように、施工空間S内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のレール41(311)と、一対のレール41上を走行可能に配置される台車42と、台車42を一対のレール41上で駆動する台車駆動部313と、台車42上にトンネル高さ方向に向けて進退可能に設置され、鋼製セグメント組み立て面S1に組み付けられた鋼製セグメントを鋼製セグメント組み立て面S1に向けて押圧可能な押圧部材44と、押圧部材44を進退駆動する駆動部45とからなる。この場合、一対のレール41はエレクター3の一対のトンネル軸方向レール311と共通である。台車42は、略矩形状に組まれた台車フレーム421と、台車フレーム421の下部四隅に軸支された車輪422とからなり、台車本体421の各車輪422に一対のトンネル軸方向レール311に係合可能な走行ガイド423が併せて設けられて、トンネル軸方向レール311に沿って走行可能に構成される。なお、この台車42は、トンネル軸方向移動台車312と同様に、各トンネル軸方向レール311上で斜めに配置可能に、車輪422の幅をレール311の幅よりも大きく取って、各車輪422と各レール311との間に工学上の遊びが設けられる。また、この台車42には、ロック装置としてトンネル軸方向レール311をクランプするためのレールクランプ47が取り付けられており、このレールクランプ47でレール311をクランプすることにより、台車42がトンネル軸方向レール311上に固定されるようになっている。また、この台車42には、既述のとおり、台車駆動部313として一対の油圧シリンダが取り付けられて、それぞれ、台車42の進行方向前方に向けて突出され、エレクター3のトンネル軸方向移動台車312に連結され、各油圧シリンダの作動軸の伸縮により、トンネル軸方向移動台車312を前後に移動可能に、また、トンネル軸方向移動台車412を固定にすることにより、台車42が反力により前後に移動可能になっている。押圧部材44は、鋼製セグメント組み立て面S1のトンネル幅方向の中央から一方のトンネルT1側の端部付近まで延び、鋼製セグメント組み立て面S1の断面円弧形状と略平行の断面円弧形状を有する第1の一対の押圧部441と、鋼製セグメント組み立て面S1のトンネル幅方向の中央から他方のトンネルT2側の端部付近まで延び、鋼製セグメント組み立て面S1の断面円弧形状と略平行の断面円弧形状を有する第2の一対の押圧部442とからなり、それぞれ、台車42上にこれらの押圧部441,442を鋼製セグメント組み立て面S1に向けて進退駆動する駆動部45、ここでは油圧シリンダを有する支持装置46、及びジャッキからなるサイドサポート装置48を介して設置される。ここで各支持装置46は台車42上にトンネル幅方向に摺動可能に設置され、各支持装置46に作動連結された各支持装置駆動部46D、ここでは油圧シリンダにより、トンネル軸方向に変位可能に取り付けられる。また、サイドサポート装置48はそれぞれ、一対の押圧部441,442の両端部に取り付けられて、一対のレール41(この場合、トンネル軸方向レール311)の外側で各押圧部441,442を支持するようにしてある。このようにして一対の押圧部441,442が台車42上に各支持装置46、各サイドサポート装置48を介して設置され、各支持装置駆動部46D(油圧シリンダ)の伸縮駆動により各支持装置46がトンネル幅方向に変位されて、押圧部材44が鋼製セグメント組み立て面S1に沿って位置調整され、各支持装置46の油圧シリンダの伸縮駆動により押圧部材44が鋼製セグメント組み立て面S1に組み付け後の鋼製セグメントを鋼製セグメント組み立て面S1に向けて押圧可能に構成される。
このようにしてセグメント組立装置Mは、施工空間S内で、セグメントピースPの運搬からセグメント組み立て面S1への組み付け、形状保持までを行うようになっている。図5及び図6にこのセグメント組立装置によるセグメントピースの組み立て手順を示している。
なお、この組み立て手順では、各装置の初期の待機位置として、トラバーサ1は搬送台車12が施工空間S内底部上の一対の搬送レール11上で鋼製セグメントの積み込み位置に、エレクター3はトンネル軸方向移動台車312が施工空間S内の2つのトンネルの覆工の外周面上の一対のトンネル軸方向レール311上でセグメント組み立て面S1のセグメントピースの組み付け位置に、形状保持装置4は台車42がエレクター3と同じ一対のトンネル軸方向レール311上でエレクター3(トンネル軸方向移動台車312)の直ぐ後方に、リフト2はリフト台車22が施工空間S内の底部上に敷設された一対のリフト用レール21上で、エレクター3(トンネル軸方向移動台車312)の少し前方にそれぞれ待機される。
1.トラバーサによるセグメントピースの搬送
まず、施工空間S内のセグメントピースの積み込み位置でセグメントピースPが搬送台車12に載せられ、搬送台車12が一対の搬送レール11上をリフト2の待機位置の直前まで搬送される。この場合、セグメントピースPは長さ方向をトンネル軸方向レール311の延びる方向に向けて搬送台車12のターンテーブル15上に載せられ、搬送台車12はトラバーサ1の操作者の運転操作によりリフト2の直前まで移動されて停止される。
2.セグメントピースの回転
このようにして搬送台車12が一対の搬送レール11上をリフト2の直前で停止されると、続いて、この停止位置で搬送台車12上のセグメントピースPがターンテーブル15の回転により水平方向に90度回転される。この場合、ターンテーブル15を手動式にしているので、セグメントピースPの回転は作業者の手押し作業により行われ、ターンテーブル15の回転により、セグメントピースPは容易に回転される。
3.セグメントピースの吊り上げ
次に、リフト2が駆動され、搬送台車12からリフト2へセグメントピースPが受け渡しされ、リフト2によりセグメントピースPが鋼製セグメント組み立て面S1に向けて吊り上げられる。この場合、搬送台車12上でセグメントピースPが90度回転された状態から、リフト台車操作者により、リフト2のリフト用台車22が一対のリフト用レール21上を搬送台車12に向けて駆動され、リフト用台車22の台車フレーム221間に搬送台車12が入り込み、リフト2の各ワイヤ27が搬送台車12上のセグメントピースPの両側面付近の直上に移動したところで駆動を停止される。続いて、リフト用台車22上の架台24に設置された各ウインチ25が各ワイヤ27の繰り出し方向に作動されて、各ワイヤ27がセグメントピースPの両側面の下部、下面付近まで降ろされ、ここで、作業者により各ワイヤ27のフック271がセグメントピースPの下面に係止される。そして、各ウィンチ25が各ワイヤ27の巻き取り方向に作動されて、各ワイヤ27が引き上げられ、セグメントピースPが各ワイヤ27のフック271により支持されて引き上げられ、セグメントピースPが鋼製セグメント組み立て面S1付近まで上昇されて作動停止される。
4.リフトからエレクターへのセグメントピースの受け渡し(エレクターの前進)
次いで、リフト2からエレクター3へセグメントピースPが受け渡しされる。この場合、エレクター3はレールクランプ314がトンネル軸方向レール311にクランプしていない状態で、エレクター3後方の形状保持装置4はレールクランプ46がトンネル軸方向レール311にクランプしている状態になっていて、形状保持装置4の各油圧シリンダーの作動軸がエレクター操作者の運転操作により前進駆動されて、エレクター3が一対のトンネル軸方向レール311上をセグメントピースの組み付け位置からリフト2に向けてリフト2に吊り下げられたセグメントピースPの下部まで前進される。
5.リフトからエレクターへのセグメントピースの受け渡し(エレクターによるセグメントピースの把持)
続いて、リフト2からエレクター3へセグメントピースPが受け渡しされ、このセグメントピースPがエレクター3に把持される。この場合、セグメントピースPはエレクター3の把持装置34の把持部341上に載せられ、把持部341にボルトにより固定される。このセグメントピースPが把持部341に把持された状態を図7に示している。図7に示すように、把持部341上におけるセグメントピースPの把持位置はセグメントピースPの鋼製セグメント組み立て面S1における組み付け位置及びセグメントピースPの大きさ、形状に応じて決定される。
6.リフトからエレクターへのセグメントピースの受け渡し(エレクターの後退)
このようにしてエレクター3にセグメントピースPが把持されると、エレクター3は後退される。この場合、エレクター3はレールクランプ314がトンネル軸方向レール311にクランプしていない状態で、形状保持装置4はレールクランプ47がトンネル軸方向レール311にクランプしている状態になっていて、形状保持装置4の油圧シリンダーの作動軸がエレクター操作者の運転操作により後退駆動されて、エレクター3は一対のトンネル軸方向レール311上をセグメントピースPの組み付け位置まで後退されて停止される。そして、エレクター3によりセグメントピースPが鋼製セグメント組み立て面S1に組み付けられる。
図8及び図9にこのセグメント組立装置によるセグメントピースのセグメント組み立て面への組み付け手順を示している。
7.セグメント組み立て面の一方のトンネル側の端部へのセグメントピースの取り付け
図8に示すように、まず、セグメントピースPをセグメント組み立て面S1の一方のトンネルT1側の端部に組み付ける。この場合、まず、端部のセグメントピースPがエレクター3の把持部341上の適宜の位置に固定される。そして、必要により、トンネル軸方向移動台車312が一対の油圧シリンダの伸縮駆動により一対のトンネル軸方向レール311上で鋼製セグメント組み立て面S1のセグメントピース取り付け位置に合わせて移動し停止される。このとき、セグメントピースの取り付け位置が多少斜めになっている場合でも、トンネル軸方向移動台車312の各車輪312Wとトンネル軸方向レール311との間に工学上の遊びが設けられているので、各油圧シリンダの伸縮加減により、トンネル軸方向移動台車312を一対のトンネル軸方向レール311上でセグメントピースの取り付け位置に合わせて斜めに停止することができる。続いて、ガイド台車322がピニオンギヤ328の回転駆動によりガイドレール321上を一方のトンネルT1側端部まで移動し停止される。そして、アーム333が油圧シリンダの駆動によりスライドガイド331に案内されて一方のトンネルT1側の端部にスライドされ、続いて、油圧シリンダの駆動により進退ガイド332に案内されてスライドガイド331とともにトンネル高さ方向に上昇され、また、必要により、把持部341が油圧シリンダの伸縮駆動によりセグメントピースの取り付け位置に対する支持角度を調整されて、一方のトンネルT1側の端部に押し当てられる。この状態から、セグメントピースPがボルトにより取り付けられる。
8.セグメント組み立て面の他方のトンネル側の端部へのセグメントピースの取り付け
続いて、セグメントピースPをセグメント組み立て面S1の他方のトンネルT2側の端部に組み付ける。この場合のセグメントピースPの取り付けは、基本的に、一方のトンネルT1側の端部へのセグメントピースPの取り付けと同様である。
9.セグメント組み立て面の一方のトンネル側の中間部へのセグメントピースの取り付け
続いて、図9に示すように、セグメントピースPをセグメント組み立て面S1の一方のトンネルT1側の中間部に組み付ける。この場合のセグメントピースPの取り付けは、基本的に、一方のトンネルT1側の端部へのセグメントピースPの取り付けと同様である。
10.セグメント組み立て面の他方のトンネル側の中間部へのセグメントピースの取り付け
続いて、セグメントピースPをセグメント組み立て面S1の他方のトンネルT2側の中間部に組み付ける。この場合のセグメントピースPの取り付けは、基本的に、一方のトンネルT1側の端部へのセグメントピースPの取り付けと同様である。
そして、セグメントピースPをセグメント組み立て面S1の両トンネルT1,T2間の中央に組み付ける。この場合のセグメントピースPの取り付けは、基本的に、一方のトンネルT1側の端部へのセグメントピースPの取り付けと同様である。
このようにして複数のセグメントピースPからなる円弧状の鋼製セグメントが組み立てられる。
そして、トンネル軸方向移動台車312が一対の油圧シリンダの駆動により一対のトンネル軸方向レール311上を次のセグメントピースの取り付け位置まで移動されて、セグメントピースの取り付け位置毎にこれらの工程が繰り返し行われる。
また、鋼製セグメント組み立て面での次のセグメントピースの取り付けに併せて、鋼製セグメント組み立て面に組み立てられた鋼製セグメントの形状が形状保持装置により保持される。図10にこのセグメント組立装置による組み立て後の鋼製セグメントの形状を保持する手順を示している。
図10に示すように、まず、形状保持装置4は台車42が油圧シリンダの伸縮動作により一対のトンネル軸方向レール311上を組み立て後の鋼製セグメントの下方まで移動される。この場合、エレクター3のレールクランプ314がトンネル軸方向レール311にクランプしていない状態に、また、形状保持装置4のレールクランプ47がトンネル軸方向レール311にクランプしている状態にして、形状保持装置4の油圧シリンダの作動軸が伸長駆動されて、エレクター3がトンネル軸方向レール311上を前進し、この状態から、エレクター3のレールクランプ314がトンネル軸方向レール311にクランプしている状態に、また、形状保持装置4のレールクランプ47がトンネル軸方向レール311にクランプしていない状態にして、形状保持装置4の油圧シリンダの作動軸が短縮駆動されて、形状保持装置4は台車42が反力により前進することにより移動される。なお、このとき、組み立て後の鋼製セグメントが多少斜めになっている場合でも、台車42の各車輪422とトンネル軸方向レール311との間に工学上の遊びが設けられているので、各油圧シリンダの伸縮加減により、台車42を一対のトンネル軸方向レール311上で鋼製セグメントに合わせて斜めに停止することもできる。そして、台車42上で押圧部材44の支持装置46が支持装置46移動用の油圧シリンダーの伸縮駆動によりトンネル幅方向に変位されて、押圧部材44が鋼製セグメント組み立て面S1に沿って位置調整され、支持装置46の油圧シリンダの伸縮駆動により押圧部材44が鋼製セグメントを鋼製セグメント組み立て面S1に向けて押圧して、これにより鋼製セグメントの形状が保持される。
このようにして鋼製セグメント組み立て面S1に円弧状の鋼殻が形成される。
そして、エレクター3に追随して形状保持装置4が油圧シリンダの伸縮駆動により一対のトンネル軸方向レール311上を次の組み立て後の鋼製セグメントの下方まで移動されて、組み立て後の鋼製セグメントに同様の工程が繰り返し行われる。
以上説明したように、このセグメント組立装置Mに用いたエレクター3は、地中に並設される2つのトンネルT1,T1の覆工t1,t2間の上部及び下部にそれぞれ形成した施工空間Sで、各トンネルT1,T2の覆工t1,t2間の鋼製セグメント組み立て面S1にセグメントピースPを組み付ける道路トンネルの施工において、既述のとおり、施工空間S内に、一対のトンネル軸方向レール311、トンネル軸方向移動台車312、台車駆動部313からなるトンネル軸方向移動装置31と、ガイドレール321、ガイド台車322、ガイド台車駆動部323からなるトンネル幅方向移動装置32と、アーム333、スライドガイド331、進退ガイド332、アーム駆動部334からなる押圧装置33と、一対の把持部341、把持部駆動部342からなる把持装置34とを備え、セグメントピースPを一対の把持部34上に把持して、トンネル軸方向移動台車312及び/又はガイド台車322の移動並びにアーム333及び/又は把持部341の動作の組み合わせにより、セグメントピースPを鋼製セグメント組み立て面S1上の所定の位置に位置決めし押し当てるようにしたので、施工空間S内で、作業者が重量鳶などの特に一定の技能を有する職種の者でなくても、すなわち、通常の作業者でも、機械操作を行うだけで、2つのトンネルT1,T2の覆工t1,t2間にセグメントピースPの組み立てを容易かつ安全に行うことができる。
また、このセグメント組立装置Mは、施工空間S内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対の搬送レール11と、一対の搬送レール11上に走行可能に配置される搬送台車12と、搬送台車12を一対の搬送レール11上で駆動する搬送台車駆動部13とからなるトラバーサ1を備えているので、このトラバーサ1を使って、重量物の鋼製セグメントをエレクター3付近まで容易かつ安全に運搬することができる。
さらに、このセグメント組立装置Mは、施工空間S内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のリフト用レール21と、一対のリフト用レール21上に走行可能に配置されるリフト用台車22と、リフト用台車22を一対のリフト用レール21で駆動するリフト用台車駆動部23と、リフト用台車23上に組み立てられる架台24と、架台24上に設置される複数のウインチ25と、各ウインチ25から繰り出され、架台24の上部からリフト用台車22の進行方向後方に延びるガイドアーム26及びガイドアーム26上に設置される複数のシーブ260を介して配置される先端にフック271を有する複数のワイヤ27とからなるリフト2を備えているので、このリフト2を使って、重量物の鋼製セグメントをトラバーサ1からエレクター3へ容易かつ安全に受け渡しすることができる。
またさらに、このセグメント組立装置Mは、施工空間S内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のレール41と、一対のレール41上に走行可能に配置される台車42と、台車42を一対のレール41上で駆動する台車駆動部313と、台車42上にトンネル高さ方向に向けて進退可能に設置され、鋼製セグメント組み立て面S1に組み付け後の鋼製セグメントを鋼製セグメント組み立て面S1に向けて押圧可能な押圧部材44と、押圧部材44を進退駆動する駆動部45とからなる形状保持装置4を備えているので、この形状保持装置4を使って、鋼製セグメント組み立て面S1に組み付け後の鋼製セグメントの形状を容易かつ安全に保持することができる。
したがって、このセグメント組立装置Mによれば、大型の建設機械が入る余地のない制限された施工空間Sで、重量物のセグメントピースの運搬から組み付け、形状保持までの一連の作業を行うことができるので、従来の人力施工に比べて、大幅な省力化及び生産性の向上を実現することができ、また、作業者が危険な場所に近づいて作業する必要がないので、安全性も格段に向上させることができる。
なお、この実施の形態では、すべてのレールが一対のレールで構成されているが、各レール又は一部のレールは複数のローラが2列並列に各列に所定の間隔で設置されて構成されるものであってもよく、この場合、台車は車輪に代えて各列の各ローラ間に架け渡しされて走行可能な一対のレールを備えるものとすればよい。
また、各装置の各部の駆動部に油圧シリンダを用いているが、これらの駆動部は各種モータと各種の動力伝達手段の組み合わせからなるものであってもよい。
さらに、各台車はモータにより車輪を駆動するものとしたが、各台車は各種の送り機構により駆動されるものであってもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
T1,T2 トンネル
t1,t2 覆工
S 施工空間
S1 鋼製セグメント組み立て面
P セグメントピース
M セグメント組立装置
1 トラバーサ
11 搬送レール
12 搬送台車
13 搬送台車駆動部
14 台車本体
15 ターンテーブル
2 リフト
21 リフト用レール
22 リフト用台車
221 台車フレーム
23 リフト用台車駆動部
24 架台
25 ウィンチ
26 ガイドアーム
260 シーブ
27 ワイヤ
271 フック
3 エレクター装置
31 トンネル軸方向移動装置
311 トンネル軸方向レール
312 トンネル軸方向移動台車
312F 台車フレーム
312W 車輪
312G 走行ガイド
313 台車駆動部
314 レールクランプ
32 トンネル幅方向移動装置
321 ガイドレール
322 ガイド台車
323 ガイド台車駆動部
324 ラック
325 支持台
326 支持台駆動部
327 アウトリガー
328 ピニオンギヤ
33 押圧装置
331 スライドガイド
332 進退ガイド
333 アーム
334 アーム駆動部
34 把持装置
341 把持部
342 把持部駆動部
343 支持部材
4 形状保持装置
41 レール
42 台車
421 台車フレーム
422 車輪
423 走行ガイド
44 押圧部材
441 第1の一対の押圧部
442 第2の一対の押圧部
45 駆動部
46 支持装置
46D 支持装置駆動部
47 レールクランプ
48 サイドサポート装置

Claims (5)

  1. 地中に並設される2つのトンネルの覆工間に形成した施工空間に設置され、前記各トンネルの覆工間の鋼製セグメント組み立て面にセグメントピースを組み付けるためのエレクター装置であって、
    前記施工空間内に、
    トンネル軸方向に向けて設置される一対のトンネル軸方向レールと、前記一対のトンネル軸方向レール上に移動可能に配置されるトンネル軸方向移動台車と、前記トンネル軸方向移動台車を前記一対のトンネル軸方向レール上で駆動する台車駆動部とを有し、セグメントピースをトンネル軸方向に移動するためのトンネル軸方向移動装置と、
    前記トンネル軸方向移動装置の前記トンネル軸方向移動台車上に設置され、鋼製セグメント組み立て面の断面形状と略同じ断面形状を有し、当該組み立て面に対向配置されるガイドレールと、前記ガイドレール上に移動可能に配置されるガイド台車と、前記ガイド台車を前記ガイドレール上で駆動するガイド台車駆動部とを有し、セグメントピースをトンネル幅方向に移動するためのトンネル幅方向移動装置と、
    前記トンネル幅方向移動装置の前記ガイド台車上でトンネル幅方向に向けて延び、前記ガイド台車上にスライドガイドを介してトンネル幅方向に向けてスライド可能にかつ進退ガイドを介してトンネル高さ方向に進退可能に設置されるアームと、前記アームを前記ガイド台車上で駆動するアーム駆動部とを有し、セグメントピースをトンネル幅方向及び/又はトンネル高さ方向に向けて押し込むための押圧装置と、
    前記アームの両端にトンネル高さ方向に回動可能に取り付けられ、セグメントピースを把持可能な一対の把持部、及び前記各把持部を駆動するための把持部駆動部とを有し、セグメントピースを把持し、かつセグメントピースの鋼製セグメント組み立て面に対する支持角度を調整するための把持装置と、
    を備え、
    セグメントピースを前記一対の把持部上に把持して、前記トンネル軸方向移動台車及び/又は前記ガイド台車の移動並びに前記アーム及び/又は前記把持部の動作の組み合わせにより、セグメントピースを鋼製セグメント組み立て面上の所定の位置に位置決めし押し当てるようにした、
    ことを特徴するエレクター装置。
  2. 地中に並設される2つのトンネルの覆工間に形成した施工空間に設置され、前記施工空間内でセグメントピースを運搬するためのトラバーサと、前記施工空間内で前記トラバーサからセグメントピースを受け渡しされ、前記各トンネルの覆工間の鋼製セグメント組み立て面付近まで揚重するためのリフトと、前記施工空間内で前記リフトからセグメントピースを受け渡しされ、前記鋼製セグメント組み立て面にセグメントピースを組み付けるためのエレクター装置と、前記鋼製セグメント組み立て面に組み付け後の鋼製セグメントを押圧し、前記鋼製セグメントの形状を保持するための形状保持装置とを備え、前記施工空間内で、セグメントピースの運搬から、前記鋼製セグメント組み立て面への組み付け、形状保持までを行うセグメント組立装置であって、
    前記エレクター装置に請求項1に記載のエレクター装置を用いた、
    ことを特徴とするセグメント組立装置。
  3. トラバーサは、施工空間内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対の搬送レールと、前記一対の搬送レール上に走行可能に配置される搬送台車と、前記搬送台車を前記一対の搬送レール上で駆動する搬送台車駆動部とを備える請求項2に記載のセグメント組立装置。
  4. リフトは、施工空間内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のリフト用レールと、前記一対のリフト用レール上に走行可能に配置されるリフト用台車と、前記リフト用台車を前記一対のリフト用レール上で駆動するリフト用台車駆動部と、前記リフト用台車上に組み立てられる架台と、前記架台上に設置される複数のウインチと、前記各ウインチから繰り出され、前記架台の上部から前記リフト用台車の進行方向後方に延びるガイドアーム及び前記ガイドアーム上に設置される複数のシーブを介して配置される先端にフックを有する複数のワイヤとを備える請求項2又は3に記載のセグメント組立装置。
  5. 形状保持装置は、施工空間内に、トンネル軸方向に向けて設置される一対のレールと、前記一対のレール上に走行可能に配置される台車と、前記台車を前記一対のレール上で駆動する台車駆動部と、前記台車上にトンネル高さ方向に向けて進退可能に設置され、鋼製セグメント組み立て面に組み付けられた鋼製セグメントを前記鋼製セグメント組み立て面に向けて押圧可能な押圧部材と、前記押圧部材を進退駆動する駆動部とを備える請求項2乃至4のいずれかに記載のセグメント組立装置。
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