JPH05287991A - 防水シート取付方法および装置 - Google Patents
防水シート取付方法および装置Info
- Publication number
- JPH05287991A JPH05287991A JP4114185A JP11418592A JPH05287991A JP H05287991 A JPH05287991 A JP H05287991A JP 4114185 A JP4114185 A JP 4114185A JP 11418592 A JP11418592 A JP 11418592A JP H05287991 A JPH05287991 A JP H05287991A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waterproof sheet
- wall surface
- mounting
- roll
- tunnel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トンネル壁面に防水シートを簡単、迅速に取
付ける方法および装置を提供する。 【構成】 防水シート3の一方の面に多数の取付用フィ
ン7を巾方向および長手方向に配列し、かつ取付用フィ
ン7をシート長手方向一方側の端縁部7aに沿って前記面
に固着し他方の端縁部7bを自由縁部とする。この防水シ
ート3を取付用フィン7の自由縁部側から巻き込んでロ
ール8を形成し、該ロール8から巻き出した防水シート
3を反転ローラ17により反転させて前記取付用フィン7
を設けた側の面をトンネル壁面に沿わせ、反転時にシー
ト面から起立してトンネル壁面に沿った取付用フィン7
に打鋲する。ロール8は、トンネル壁面に沿って周方向
に移動可能な架台上のロール支持部材に回転自在に支承
され、反転ローラ17は同架台上にトンネル壁面に対し接
近、離隔可能に設けられる。
付ける方法および装置を提供する。 【構成】 防水シート3の一方の面に多数の取付用フィ
ン7を巾方向および長手方向に配列し、かつ取付用フィ
ン7をシート長手方向一方側の端縁部7aに沿って前記面
に固着し他方の端縁部7bを自由縁部とする。この防水シ
ート3を取付用フィン7の自由縁部側から巻き込んでロ
ール8を形成し、該ロール8から巻き出した防水シート
3を反転ローラ17により反転させて前記取付用フィン7
を設けた側の面をトンネル壁面に沿わせ、反転時にシー
ト面から起立してトンネル壁面に沿った取付用フィン7
に打鋲する。ロール8は、トンネル壁面に沿って周方向
に移動可能な架台上のロール支持部材に回転自在に支承
され、反転ローラ17は同架台上にトンネル壁面に対し接
近、離隔可能に設けられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル施工に際し
て、トンネル壁面に防水シートを取付ける方法および装
置に関する。
て、トンネル壁面に防水シートを取付ける方法および装
置に関する。
【0002】
【従来技術】通常、トンネル施工に当っては、先ずトン
ネル掘進機等による掘削を行い、形成された掘削孔1
(図8参照)の壁面に第1のコンクリート層2を吹付け
等により形成する(第1覆工)。そしてこの第1コンク
リート層2の表面に防水シート3を展設し、さらにその
上に第2コンクリート層4を打設する(第2覆工)。
ネル掘進機等による掘削を行い、形成された掘削孔1
(図8参照)の壁面に第1のコンクリート層2を吹付け
等により形成する(第1覆工)。そしてこの第1コンク
リート層2の表面に防水シート3を展設し、さらにその
上に第2コンクリート層4を打設する(第2覆工)。
【0003】図9は従来のトンネル用防水シートの一例
を示す。このトンネル用防水シート01は止水性の高い止
水シート02の背面に透水係数の大きな不織布03を貼着し
て形成されており、前記コンクリート層2からの漏水は
止水シート02に沿って不織布03内を流れ、トンネルの側
溝に導かれて排水される。なお、図9は防水シート01の
巾方向の横断面図であり、該シート01はこの巾方向をト
ンネルの前後方向に向けて周方向に展設される。不織布
03の巾方向中央部の背面にはフィン状の取付部材04が固
設されている。
を示す。このトンネル用防水シート01は止水性の高い止
水シート02の背面に透水係数の大きな不織布03を貼着し
て形成されており、前記コンクリート層2からの漏水は
止水シート02に沿って不織布03内を流れ、トンネルの側
溝に導かれて排水される。なお、図9は防水シート01の
巾方向の横断面図であり、該シート01はこの巾方向をト
ンネルの前後方向に向けて周方向に展設される。不織布
03の巾方向中央部の背面にはフィン状の取付部材04が固
設されている。
【0004】この防水シート01は図10の(a) ないし(d)
に示す手順で前記コンクリート層2の表面に展設されて
いた。すなわち、先ずシート01をその両端からそれぞれ
中央部へ向ってロール状に巻き込んでおき、これをコン
クリート層2の天井部中央に当てがって、不織布03のト
ンネル掘進方向後方の側縁部をコンクリートピン05でコ
ンクリート層2に固定する(図10(a))。該側縁部におい
ては止水シート02は不織布03に貼着されていないので、
止水シート02を不織布03から引き離して両者の間からピ
ン05を不織布03に打込むことにより、打込み後ピン05の
頭は止水シートによって覆われる。
に示す手順で前記コンクリート層2の表面に展設されて
いた。すなわち、先ずシート01をその両端からそれぞれ
中央部へ向ってロール状に巻き込んでおき、これをコン
クリート層2の天井部中央に当てがって、不織布03のト
ンネル掘進方向後方の側縁部をコンクリートピン05でコ
ンクリート層2に固定する(図10(a))。該側縁部におい
ては止水シート02は不織布03に貼着されていないので、
止水シート02を不織布03から引き離して両者の間からピ
ン05を不織布03に打込むことにより、打込み後ピン05の
頭は止水シートによって覆われる。
【0005】次いで両側の巻き込み部を巻き戻しなが
ら、不織布03の該側縁部を、コンクリートピン05によ
り、トンネル中央の天井部から両側へ向って周方向に固
定して行く。
ら、不織布03の該側縁部を、コンクリートピン05によ
り、トンネル中央の天井部から両側へ向って周方向に固
定して行く。
【0006】このようにして後方側縁部の固定が周方向
全部にわたって完了した時、防水シート01は図8(a) に
鎖線01´で示すように前方部分が垂下した状態となるの
で、次にこの垂下部分の後半部をコンクリート層2の面
に沿うように支持し、巾方向中央部に列設されている取
付部材04を同様にコンクリートピン06でトンネル周方向
にわたってコンクリート層2に固定する(図8(b))。さ
らに同じ要領で不織布03の前方の側縁部をコンクリート
ピン07でコンクリート層2に周方向にわたって固定する
ことにより、防水シート01全体がコンクリート層2の周
面に張設される(図8(c))。なお、隣接する防水シート
01の止水シート02どうしは、図8(d) に示すように、互
いに溶着08等により接合されて、連続した止水層が形成
される。
全部にわたって完了した時、防水シート01は図8(a) に
鎖線01´で示すように前方部分が垂下した状態となるの
で、次にこの垂下部分の後半部をコンクリート層2の面
に沿うように支持し、巾方向中央部に列設されている取
付部材04を同様にコンクリートピン06でトンネル周方向
にわたってコンクリート層2に固定する(図8(b))。さ
らに同じ要領で不織布03の前方の側縁部をコンクリート
ピン07でコンクリート層2に周方向にわたって固定する
ことにより、防水シート01全体がコンクリート層2の周
面に張設される(図8(c))。なお、隣接する防水シート
01の止水シート02どうしは、図8(d) に示すように、互
いに溶着08等により接合されて、連続した止水層が形成
される。
【0007】
【解決しようとする課題】このような従来の防水シート
取付方法では、防水シートの後方側縁部、中央部および
前方側縁部についてそれぞれ固定作業が行われ、この間
防水シートをトンネル面に沿わせるよう作業者が支持し
ていなければならないので、防水シートの巾を広くする
とシート重量が増加して作業が著しく困難になり、かつ
多くの人手を要し、従って比較的狭い巾の防水シートを
多数トンネル面に張設していくよりほかなかった。
取付方法では、防水シートの後方側縁部、中央部および
前方側縁部についてそれぞれ固定作業が行われ、この間
防水シートをトンネル面に沿わせるよう作業者が支持し
ていなければならないので、防水シートの巾を広くする
とシート重量が増加して作業が著しく困難になり、かつ
多くの人手を要し、従って比較的狭い巾の防水シートを
多数トンネル面に張設していくよりほかなかった。
【0008】防水シートのロールを架台上に支持し、こ
のロールから防水シートを引き出してトンネル面に取付
ける方法もあるが、この方法では、放水シートの側縁部
しか固定できないので、シートの巾が広くなると、固定
点に作用する力が大きくなり、またシートのたわみが大
きくなる等の欠点があった。
のロールから防水シートを引き出してトンネル面に取付
ける方法もあるが、この方法では、放水シートの側縁部
しか固定できないので、シートの巾が広くなると、固定
点に作用する力が大きくなり、またシートのたわみが大
きくなる等の欠点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたものであり、本発明におい
ては、トンネル壁面に防水シートを取付けるに当り、一
方の面に多数の取付用フィンを巾方向および長手方向に
配列し、かつ各取付用フィンをシート長手方向一方側の
端縁部に沿って前記面に固着し他方の端縁部を自由縁部
としてなる放水シートを、前記取付用フィンの自由縁部
側から巻き込んでロールを形成し、該ロールから巻き出
した前記防水シートを反転ローラにより反転させて前記
取付用フィンを設けた側の面を前記トンネル壁面に沿わ
せ、反転時にシート面から起立して前記トンネル面に沿
った取付用フィンに打鋲してこれを該壁面に固定する。
ような事情に鑑みてなされたものであり、本発明におい
ては、トンネル壁面に防水シートを取付けるに当り、一
方の面に多数の取付用フィンを巾方向および長手方向に
配列し、かつ各取付用フィンをシート長手方向一方側の
端縁部に沿って前記面に固着し他方の端縁部を自由縁部
としてなる放水シートを、前記取付用フィンの自由縁部
側から巻き込んでロールを形成し、該ロールから巻き出
した前記防水シートを反転ローラにより反転させて前記
取付用フィンを設けた側の面を前記トンネル壁面に沿わ
せ、反転時にシート面から起立して前記トンネル面に沿
った取付用フィンに打鋲してこれを該壁面に固定する。
【0010】本発明によれば、防水シートが反転ローラ
のまわりに反転してトンネル壁面に沿った時に、この部
分に固着されて巾方向に配列されている各取付用フィン
の自由縁部が、まだ反転ローラの周面に沿っている後続
の防水シート部分から離れて、トンネル壁面に沿い、こ
れらの取付用フィンがトンネル内へ向って開放された状
態となる。そしてこのような開放状態となった取付用フ
ィンには他に何等の手段を要することなくそのまま打鋲
することができるで、取付用フィンのトンネル壁面への
取付け、すなわち防水シートのトンネル壁面への取付け
を極めて簡単にかつ迅速に行うことができる。
のまわりに反転してトンネル壁面に沿った時に、この部
分に固着されて巾方向に配列されている各取付用フィン
の自由縁部が、まだ反転ローラの周面に沿っている後続
の防水シート部分から離れて、トンネル壁面に沿い、こ
れらの取付用フィンがトンネル内へ向って開放された状
態となる。そしてこのような開放状態となった取付用フ
ィンには他に何等の手段を要することなくそのまま打鋲
することができるで、取付用フィンのトンネル壁面への
取付け、すなわち防水シートのトンネル壁面への取付け
を極めて簡単にかつ迅速に行うことができる。
【0011】また、巾方向に配列されたすべての取付用
フィンがすべて上記開放状態となり、これらに接近可能
となるので、防水シートの巾が広くても、巾全体にわた
って適正な間隔で固定することができ、従って固定点に
作用する力が大きくなったり、シートのたわみが大きく
なったりするようなことはない。
フィンがすべて上記開放状態となり、これらに接近可能
となるので、防水シートの巾が広くても、巾全体にわた
って適正な間隔で固定することができ、従って固定点に
作用する力が大きくなったり、シートのたわみが大きく
なったりするようなことはない。
【0012】上述の本発明方法は、トンネル壁面に沿っ
て周方向に移動可能な架台上に、防水シートを巻き込ん
だロールを回転自在に支承するロール支持部材と、該ロ
ールから巻き出された前記防水シートを反転させて前記
トンネル壁面に沿わす反転ローラとを設け、かつ該反転
ローラを前記トンネル壁面に接近、離隔可能としたシー
ト取付装置により実施することができる。
て周方向に移動可能な架台上に、防水シートを巻き込ん
だロールを回転自在に支承するロール支持部材と、該ロ
ールから巻き出された前記防水シートを反転させて前記
トンネル壁面に沿わす反転ローラとを設け、かつ該反転
ローラを前記トンネル壁面に接近、離隔可能としたシー
ト取付装置により実施することができる。
【0013】この装置によれば、トンネル壁面と反転ロ
ーラの間隔を防水シートの厚さに応じて調整し、反転後
の防水シートを反転ローラによりトンネル壁面に押付け
てこれに密着させ、該壁面上にたるみなく張設すること
ができる。また、作業開始時には、反転ローラをトンネ
ル壁面から隔離させておくことにより、ロールから引き
出した防水シートの先端を容易にトンネル壁面と反転ロ
ーラの間に導くことができる。
ーラの間隔を防水シートの厚さに応じて調整し、反転後
の防水シートを反転ローラによりトンネル壁面に押付け
てこれに密着させ、該壁面上にたるみなく張設すること
ができる。また、作業開始時には、反転ローラをトンネ
ル壁面から隔離させておくことにより、ロールから引き
出した防水シートの先端を容易にトンネル壁面と反転ロ
ーラの間に導くことができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明において使用する防水シート3
の一例を示す中方向横断面図、図2は同シート3の一部
を示す平面図、図3は図2のIII −III 線に沿う断面図
である。
の一例を示す中方向横断面図、図2は同シート3の一部
を示す平面図、図3は図2のIII −III 線に沿う断面図
である。
【0015】この防水シート3は、例えばエチレン酢酸
ビニル共重合体(EVA) から成る止水性の高い止水シート
5と、その背面に一体に貼付された不織布層6とによっ
て構成されている。不織布層6は 300g/m2または 500g/
m2程度のポリプロピレンまたはポリエステルの長繊維不
織布で作られている。止水シート5の巾は不織布層6の
巾よりも広く、止水シート5の両側の延出部分5aは、前
述したように、隣接する防水シートの同様な延出部分に
融着される。
ビニル共重合体(EVA) から成る止水性の高い止水シート
5と、その背面に一体に貼付された不織布層6とによっ
て構成されている。不織布層6は 300g/m2または 500g/
m2程度のポリプロピレンまたはポリエステルの長繊維不
織布で作られている。止水シート5の巾は不織布層6の
巾よりも広く、止水シート5の両側の延出部分5aは、前
述したように、隣接する防水シートの同様な延出部分に
融着される。
【0016】この防水シート3は図8に示すように、掘
削孔1の壁面に吹付けられて形成された第1コンクリー
ト層2の面に、不織布層6をコンクリート層2側にして
張設される。防水シート3をコンクリート層2に固定す
るために、不織布層6の背面上に多数の例えばポリプロ
ピレンまたはポリエステル等からなる方形板状体の取付
用フィン7が設けられている。
削孔1の壁面に吹付けられて形成された第1コンクリー
ト層2の面に、不織布層6をコンクリート層2側にして
張設される。防水シート3をコンクリート層2に固定す
るために、不織布層6の背面上に多数の例えばポリプロ
ピレンまたはポリエステル等からなる方形板状体の取付
用フィン7が設けられている。
【0017】これらの取付用フィン7は、不織布層6の
巾方向(矢印W方向)に一列をなし、このような取付用
フィン7の列が不織布層6の長手方向(矢印L方向)に
所定の間隔Pで不織布層6の長さ全体にわたって設けら
れている。各取付用フィン7はいずれもL方向一方側の
端縁部7aに沿って不織布層6の表面に融着され、他方の
端縁部7bは不織布層6から遊離した自由縁部となってい
る。なお、図1ないし図3には巾方向に3個の取付用フ
ィン7が示されているが、さらに多くの取付用フィン7
を巾方向に配列してもよいことは言うまでもない。
巾方向(矢印W方向)に一列をなし、このような取付用
フィン7の列が不織布層6の長手方向(矢印L方向)に
所定の間隔Pで不織布層6の長さ全体にわたって設けら
れている。各取付用フィン7はいずれもL方向一方側の
端縁部7aに沿って不織布層6の表面に融着され、他方の
端縁部7bは不織布層6から遊離した自由縁部となってい
る。なお、図1ないし図3には巾方向に3個の取付用フ
ィン7が示されているが、さらに多くの取付用フィン7
を巾方向に配列してもよいことは言うまでもない。
【0018】この防水シート3は、これを巾方向を軸線
方向として巻き込んだロール8(図5、6参照)として
施工中のトンネル内に搬入され、図4に示すように架台
9上に設けられたロール支持部材10に回転自在に支承さ
れ、該8から巻き出されながらコンクリート層2の壁面
2a上に展張される。
方向として巻き込んだロール8(図5、6参照)として
施工中のトンネル内に搬入され、図4に示すように架台
9上に設けられたロール支持部材10に回転自在に支承さ
れ、該8から巻き出されながらコンクリート層2の壁面
2a上に展張される。
【0019】図4において、11は、トンネル底面に敷設
されたレール12上またはトンネル底面上をタイヤ等で走
行する台車で、コンクリート層2の壁面2aから一定の間
隔を隔てて該壁面2aと同心に周方向に延びる環状レール
13を備えている。前記架台9はこの環状レール13にガイ
ドローラ14を介して支持され、図示してない巻上ウイン
チにより作動するロープ15に牽引されて環状レール13上
をこれに案内されて移動する。
されたレール12上またはトンネル底面上をタイヤ等で走
行する台車で、コンクリート層2の壁面2aから一定の間
隔を隔てて該壁面2aと同心に周方向に延びる環状レール
13を備えている。前記架台9はこの環状レール13にガイ
ドローラ14を介して支持され、図示してない巻上ウイン
チにより作動するロープ15に牽引されて環状レール13上
をこれに案内されて移動する。
【0020】架台9には、前記ロール支持部材10のほか
に、ロール8から巻き出された防水シート3を案内する
補助ローラ16と、該補助ローラ16を通過して進んできた
防水シート3の進行方向を逆向きに変える、すなわち反
転させる反転ローラ17とが設けられている。補助ローラ
16はロール支持部材10に固定された腕部材18の先端に設
けられており、反転ローラ17は架台9と一体の基板19上
に取付けられた伸縮可能な油圧シリンダまたは空圧シリ
ンダ等の伸縮装置20の先端に設けられている。伸縮装置
20は基板19にピボット軸21を介して回動可能に装着され
ており、伸縮装置20の他端と基板19との間に第2の油圧
シリンダまたは空圧シリンダ等の伸縮装置22が介挿され
ている。従って伸縮装置20はそれ自体伸縮できるととも
に、押えプレート23の伸縮によりピボット軸21のまわり
に回動することもでき、伸縮装置20のこのような動きに
より反転ローラ17の位置が調整される。
に、ロール8から巻き出された防水シート3を案内する
補助ローラ16と、該補助ローラ16を通過して進んできた
防水シート3の進行方向を逆向きに変える、すなわち反
転させる反転ローラ17とが設けられている。補助ローラ
16はロール支持部材10に固定された腕部材18の先端に設
けられており、反転ローラ17は架台9と一体の基板19上
に取付けられた伸縮可能な油圧シリンダまたは空圧シリ
ンダ等の伸縮装置20の先端に設けられている。伸縮装置
20は基板19にピボット軸21を介して回動可能に装着され
ており、伸縮装置20の他端と基板19との間に第2の油圧
シリンダまたは空圧シリンダ等の伸縮装置22が介挿され
ている。従って伸縮装置20はそれ自体伸縮できるととも
に、押えプレート23の伸縮によりピボット軸21のまわり
に回動することもでき、伸縮装置20のこのような動きに
より反転ローラ17の位置が調整される。
【0021】防水シート3の張設は壁面2aの天井中央部
からそれぞれ左右両側へ向って行われる。張設開始に当
っては、架台9は上記天井中央部に対応する環状レール
13の最上部に位置し、この位置で防水シート3の端部が
ロール8から巻き出され、補助ローラ16を経て反転ロー
ラ17に導かれる。この時反転ローラ17は、伸縮装置20ま
たは伸縮装置22を作動させて壁面2aから後退させてお
き、反転ローラ17のまわりに反転させた防水シート3の
先端を反転ローラ17と壁面2aとの間の隙間を通して壁面
2aに沿わせ、天井中央部まで引き出してここに固着す
る。
からそれぞれ左右両側へ向って行われる。張設開始に当
っては、架台9は上記天井中央部に対応する環状レール
13の最上部に位置し、この位置で防水シート3の端部が
ロール8から巻き出され、補助ローラ16を経て反転ロー
ラ17に導かれる。この時反転ローラ17は、伸縮装置20ま
たは伸縮装置22を作動させて壁面2aから後退させてお
き、反転ローラ17のまわりに反転させた防水シート3の
先端を反転ローラ17と壁面2aとの間の隙間を通して壁面
2aに沿わせ、天井中央部まで引き出してここに固着す
る。
【0022】この固着は図7に示すようにして行われ
る。同図において3は天井中央部から左側へ向って張設
される防水シート、すなわち図4の防水シート3であ
り、3aは同天井中央部から右側へ向って張設される他の
防水シートである。防水シート3の端部においては止水
シート5と不織布層6とは固定されていないので、不織
布層6の端部を壁面に沿わせるとともに止水シート5の
端部は図示のように垂下させておき、露出した不織布層
6の面に押えプレート23を介してコンクリートピン24を
打ち付けて、不織布層6を壁面に固定する。防水シート
3、3aの不織布層6をこのようにして固定した後、両方
の止水シート5は図10(d) の止水シート02のように互い
に水密に溶着される。
る。同図において3は天井中央部から左側へ向って張設
される防水シート、すなわち図4の防水シート3であ
り、3aは同天井中央部から右側へ向って張設される他の
防水シートである。防水シート3の端部においては止水
シート5と不織布層6とは固定されていないので、不織
布層6の端部を壁面に沿わせるとともに止水シート5の
端部は図示のように垂下させておき、露出した不織布層
6の面に押えプレート23を介してコンクリートピン24を
打ち付けて、不織布層6を壁面に固定する。防水シート
3、3aの不織布層6をこのようにして固定した後、両方
の止水シート5は図10(d) の止水シート02のように互い
に水密に溶着される。
【0023】次いで架台9を環状レール13に沿い周方向
に移動させると、先端を固定された防水シート3は反転
ローラ17によりロール8から巻き出される。ロール8は
図5から分かるように防水シート3の取付用フィン7を
取付けた側の面を内側にして巻かれているので、防水シ
ート3はこの取付用フィン7を取付けた側の面を壁面2a
と反対側に向けてロール8から巻き出され、反転ローラ
17により反転した後取付用フィン7側の面が壁面2aに沿
う。この時には反転ローラ17は伸縮装置20、22により壁
面2aに接近させてある。従って反転後の防水シート3は
反転ローラ17により壁面2aに押し付けられ、壁面2aに沿
いたるみなく張設されて行く。
に移動させると、先端を固定された防水シート3は反転
ローラ17によりロール8から巻き出される。ロール8は
図5から分かるように防水シート3の取付用フィン7を
取付けた側の面を内側にして巻かれているので、防水シ
ート3はこの取付用フィン7を取付けた側の面を壁面2a
と反対側に向けてロール8から巻き出され、反転ローラ
17により反転した後取付用フィン7側の面が壁面2aに沿
う。この時には反転ローラ17は伸縮装置20、22により壁
面2aに接近させてある。従って反転後の防水シート3は
反転ローラ17により壁面2aに押し付けられ、壁面2aに沿
いたるみなく張設されて行く。
【0024】さらに、ロール8を形成する防水シート3
は取付用フィン7の自由な端縁部7b側を先にして、すな
わち巻き出される時には固着された端縁部7a側が先に巻
き出されるように、巻き込まれているので、補助ローラ
16を通過する時に取付用フィン7が補助ローラ16と干渉
することはない。
は取付用フィン7の自由な端縁部7b側を先にして、すな
わち巻き出される時には固着された端縁部7a側が先に巻
き出されるように、巻き込まれているので、補助ローラ
16を通過する時に取付用フィン7が補助ローラ16と干渉
することはない。
【0025】この取付用フィン7は、防水シート3が反
転ローラ17のまわりに反転して端縁部7aが壁面2aに沿っ
た時、その剛性により、該端縁部7aと同じ向きすなわち
壁面2aに沿う向きに指向する。この結果、取付用フィン
7はまだ反転ローラ17の周面に沿っているシート部分3b
から離れて該部分から起立した状態となり、トンネル内
方へ向って開放されるので、この取付用フィン7に鋲打
ち用のエアガン25により鋲26を打ち込み、該取付用フィ
ン7を壁面2aに固定する。
転ローラ17のまわりに反転して端縁部7aが壁面2aに沿っ
た時、その剛性により、該端縁部7aと同じ向きすなわち
壁面2aに沿う向きに指向する。この結果、取付用フィン
7はまだ反転ローラ17の周面に沿っているシート部分3b
から離れて該部分から起立した状態となり、トンネル内
方へ向って開放されるので、この取付用フィン7に鋲打
ち用のエアガン25により鋲26を打ち込み、該取付用フィ
ン7を壁面2aに固定する。
【0026】このようにして、架台9を環状レール13に
沿って移動させながら、防水シート3を取付用フィン7
を介して壁面2aに極めて簡単かつ迅速に取付けて行くこ
とができるが、防水シート3の巾方向に配列されたすべ
ての取付用フィン7がいずれも反転時に上記のように起
立開放状態となり、接近可能となるので、防水シート3
の巾が広くても、この巾に応じて多数の取付用フィン7
を設けることができ、従って防水シート3を巾全体にわ
たって適正な間隔で固定し、固定点に作用する力が大き
くなったり、シートのたわみが大きくなったりするのを
防止することができる。
沿って移動させながら、防水シート3を取付用フィン7
を介して壁面2aに極めて簡単かつ迅速に取付けて行くこ
とができるが、防水シート3の巾方向に配列されたすべ
ての取付用フィン7がいずれも反転時に上記のように起
立開放状態となり、接近可能となるので、防水シート3
の巾が広くても、この巾に応じて多数の取付用フィン7
を設けることができ、従って防水シート3を巾全体にわ
たって適正な間隔で固定し、固定点に作用する力が大き
くなったり、シートのたわみが大きくなったりするのを
防止することができる。
【0027】防水シート3は反転ローラ17が壁面2aに沿
って移動することによりロール8から遂次巻き出されて
いくが、図6に示すように、架台9に反転ローラ17に沿
わせて駆動ローラ27を設け、反転ローラ17と駆動ローラ
27との間に防水シート3を挟み付けるようにしてもよ
い。駆動ローラ27は適当な駆動源により矢印方向に回転
し、駆動ローラ27と防水シート3の間および反転ローラ
17と防水シート3の間の摩擦力により防水シート3を無
理なくロール8から巻き出していく。
って移動することによりロール8から遂次巻き出されて
いくが、図6に示すように、架台9に反転ローラ17に沿
わせて駆動ローラ27を設け、反転ローラ17と駆動ローラ
27との間に防水シート3を挟み付けるようにしてもよ
い。駆動ローラ27は適当な駆動源により矢印方向に回転
し、駆動ローラ27と防水シート3の間および反転ローラ
17と防水シート3の間の摩擦力により防水シート3を無
理なくロール8から巻き出していく。
【0028】取付用フィン7は必ずしも方形のものとす
る必要はなく、例えば不織布層6に対する固着部を底辺
とする三角形状のものとして軽量化を図ることもでき
る。
る必要はなく、例えば不織布層6に対する固着部を底辺
とする三角形状のものとして軽量化を図ることもでき
る。
【0029】
【発明の効果】本発明方法によれば、防水シートのトン
ネル壁面への取付けを簡単かつ迅速に行うことができ、
また防水シートの巾が広くても、巾全体にわたって適正
な間隔で固定して、固定点において防水シートに作用す
る力が大きくなったり、取付後の防水シートのたわみが
大きくなったりするのを防止することができる。さらに
本発明装置によれば、トンネル壁面と反転ローラの間隔
を防水シートの厚さに応じて調整し、防水シートを反転
ローラによりトンネル壁面に押し付けてこれに密着さ
せ、該壁面上にたるみなく張設することができ、また取
付作業開始時における防水シート端部の操作も容易であ
る。
ネル壁面への取付けを簡単かつ迅速に行うことができ、
また防水シートの巾が広くても、巾全体にわたって適正
な間隔で固定して、固定点において防水シートに作用す
る力が大きくなったり、取付後の防水シートのたわみが
大きくなったりするのを防止することができる。さらに
本発明装置によれば、トンネル壁面と反転ローラの間隔
を防水シートの厚さに応じて調整し、防水シートを反転
ローラによりトンネル壁面に押し付けてこれに密着さ
せ、該壁面上にたるみなく張設することができ、また取
付作業開始時における防水シート端部の操作も容易であ
る。
【図1】本発明において使用する防水シートの一例を示
す巾方向横断面図である。
す巾方向横断面図である。
【図2】同防水シートの一部を示す平面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】トンネル内における防水シート取付作業時の状
態を示す部分的正面図である。
態を示す部分的正面図である。
【図5】反転ローラ近傍における防水シートの状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図6】他の実施例を示す図5と同様な斜視図である。
【図7】トンネル壁面天井中央部における防水シート端
部の取付状態を示す斜視図である。
部の取付状態を示す斜視図である。
【図8】トンネルの概略横断面図である。
【図9】従来のトンネル用防水シートの一例を示す横断
面図である。
面図である。
【図10】従来のトンネル用防水シートの展設手順を示す
略図である。
略図である。
【符号の説明】 1…掘削孔、2…コンクリート層、3…防水シート、4
…コンクリート層、5…止水シート、6…不織布層、7
…取付用フィン、8…ロール、9…架台、10…ロール支
持部材、11…台車、12…レール、13…環状レール、14…
ガイドローラ、15…ロープ、16…補助ローラ、17…反転
ローラ、18…腕部材、19…基板、20…伸縮装置、21…ピ
ボット軸、22…伸縮装置、23…押えプレート、24…コン
クリートピン、25…エアガン、26…鋲、27…駆動ローラ
…コンクリート層、5…止水シート、6…不織布層、7
…取付用フィン、8…ロール、9…架台、10…ロール支
持部材、11…台車、12…レール、13…環状レール、14…
ガイドローラ、15…ロープ、16…補助ローラ、17…反転
ローラ、18…腕部材、19…基板、20…伸縮装置、21…ピ
ボット軸、22…伸縮装置、23…押えプレート、24…コン
クリートピン、25…エアガン、26…鋲、27…駆動ローラ
Claims (3)
- 【請求項1】 トンネル壁面に防水シートを取付けるに
当り、一方の面に多数の取付用フィンを巾方向および長
手方向に配列し、かつ各取付用フィンをシート長手方向
一方側の端縁部に沿って前記面に固着し他方の端縁部を
自由縁部としてなる防水シートを、前記取付用フィンの
自由縁部側から巻き込んでロールを形成し、該ロールか
ら巻き出した前記防水シートを反転ローラにより反転さ
せて前記取付用フィンを設けた側の面を前記トンネル壁
面に沿わせ、反転時にシート面から起立して前記トンネ
ル壁面に沿った取付用フィンに打鋲してこれを該壁面に
固定することを特徴とする防水シート取付方法。 - 【請求項2】 トンネル壁面に沿って周方向に移動可能
な架台上に、防水シートを巻き込んだロールを回転自在
に支承するロール支持部材と、該ロールから巻き出され
た前記防水シートを反転させて前記トンネル壁面に沿わ
す反転ローラとを設け、かつ該反転ローラを前記トンネ
ル壁面に接近、隔離可能としたことを特徴とする請求項
1の方法の実施に使用するシート取付装置。 - 【請求項3】 前記反転ローラに沿わせて、該反転ロー
ラとの間に前記防水シートを挟みこれを駆動する駆動ロ
ーラを設けた請求項2のシート取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4114185A JPH05287991A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 防水シート取付方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4114185A JPH05287991A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 防水シート取付方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287991A true JPH05287991A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14631328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4114185A Pending JPH05287991A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 防水シート取付方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05287991A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008063734A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Hks:Kk | トンネル用防水シート |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP4114185A patent/JPH05287991A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008063734A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Hks:Kk | トンネル用防水シート |
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