JP2001278577A - 重量機器のバランサー付き吊り方法及び装置 - Google Patents

重量機器のバランサー付き吊り方法及び装置

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JP2001278577A
JP2001278577A JP2001016222A JP2001016222A JP2001278577A JP 2001278577 A JP2001278577 A JP 2001278577A JP 2001016222 A JP2001016222 A JP 2001016222A JP 2001016222 A JP2001016222 A JP 2001016222A JP 2001278577 A JP2001278577 A JP 2001278577A
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counterweight
heavy equipment
horizontal frame
balancer
arc
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JP2001016222A
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Inventor
Mitsuya Tanaka
圓也 田中
Toru Kafuku
徹 加福
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Mitsubishi Electric Corp
Nishiki KK
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Nishiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、重量機器の吊上げ又は吊下げに
際しステージの組立を必要としない吊上げ、吊下げ装置
を目的としたものである。 【解決手段】 この発明は、支点の一側で重量機器を昇
降させ、支点の他側で前記重量機器の昇降位置における
バランスを制御して、重量機器を吊下げ又は吊上げる方
法において、重量機器の昇降に対応し、カウンタウエイ
トを自動的に移動して、重量機器側と、カウンタウエイ
ト側とのモーメントをバランスさせることを特徴とした
重量機器のバランサー付き吊り方法によりその目的を達
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高層ビルなどへ
重量機器を搬入し、又は搬出する場合に用いることを目
的とした重量機器のバランサー付き吊り方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来高層ビルなどへ重量機器を搬入(又
は搬出)する場合には、高層の搬入口までステージを組
立てておき、重量機器をクレーンなどで吊上げ、一旦こ
のステージに吊下げし、搬入口へと移送するのが普通で
ある(特開平7−228479号)。
【0003】
【発明により解決しようとする課題】前記従来の方法に
よれば、ステージの設営に多大の費用が発生するのみな
らず、重量機器の昇降に伴うカウンタウエイトの調整の
為に動力を必要とし、かつカウンタウエイトを調整する
為の移動速度の制御管理が困難であり、かつ熟練を要す
るなどの問題点があった。また移動速度制御などの駆動
動力の維持管理が容易でなく、万一故障した場合にバラ
ンスが狂うことによる危険度が高いなどの問題点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、重量機器の
昇降に際し、ステージを組み立てることなくカウンタウ
エイトを自動的に制御して、重量機器の移動によるモー
メントと、カウンタウエイトにより生じるモーメントを
常時同一にすることにより、前記従来の問題点を解決し
たのである。
【0005】即ち方法の発明は、支点の一側で重量機器
を昇降させ、支点の他側で前記重量機器の昇降位置にお
けるバランスを制御して、重量機器を吊下げ又は吊上げ
る方法において、重量機器の昇降に対応し、カウンタウ
エイトを自動的に移動して、重量機器側と、カウンタウ
エイト側とのモーメントをバランスさせることを特徴と
した重量機器のバランサー付き吊り方法である。また重
量機器の昇降位置に対応してカウンタウエイトの位置及
びカウンタウエイトの吊下げ張力を自動的に制御させる
ものであり、重量機器の昇降位置に対応してカウンタウ
エイトのワイヤーの引張力を制御するものである。
【0006】また他の発明は、水平フレームの一側に荷
台の昇降装置を設け、水平フレームの他側にカウンタウ
エイトを水平位置から、垂直位置まで弧状に移動させ
て、前記水平フレームの中間部に設けた支軸に対し、前
記荷台上の重量機器により生じるモーメントと、前記カ
ウンタウエイトにより生じるモーメントのバランスをと
るべく、前記カウンタウエイトの位置を前記重量機器の
昇降により移動させてモーメントを制御することを特徴
とした重量機器のバランサー付き吊り方法である。ま
た、荷台を吊り上げた際に、重量機器により生じるモー
メントと、カウンタウエイトにより生じるモーメントと
を等しくすべく、カウンタウエイトの吊り位置を弧状に
移動して、カウンタウエイトのアームの長さを求めるも
のであり、カウンタウエイトの弧状移動には、弧状アー
ムを使用するものである。
【0007】次に装置の発明は、水平フレームの中間部
に吊下げ手段を連結し、前記水平フレームの一側に、荷
台を水平に昇降できる四本のワイヤー端を所定間隔で固
定し、前記四本のワイヤーは、荷台の四隅に設けた荷台
シーブに装着した後、前記水平フレームに架設したガイ
ドシーブを経てカウンタウエイトに連結し、前記カウン
タウエイトの連結部の移動路を、支点の中心とする円弧
状に設けたことを特徴とする重量機器のバランサー付き
吊り装置である。更にカウンタウエイトの連結部に、牽
引用の補助ワイヤーの一端を固着したものであり、補助
ワイヤーの他端は、巻取り手段に連結したものである。
【0008】また他の装置の発明は、水平フレームの一
側へ荷台の昇降手段を設置し、前記水平フレームの中間
部へ支軸を架設して、該支軸に外周縁にカウンタウエイ
トを吊す弧状アームのボスを回転自在に取付け、前記荷
台の昇降と、前記弧状アームの回動との連動手段を設置
し、該連動手段により、荷台上の重量機器により生じる
モーメントと、前記カウンタウエイトにより生じるモー
メントを調整すべく、前記カウンタウエイトを吊した弧
状アームの回動角度を制御することを特徴とした重量機
器のバランサー付き吊り装置である。次に連動手段は、
チェインとスプロットとしたものであり、弧状アームは
重畳可能としたものである。
【0009】前記発明における重量機器(以下荷物とい
う)により生じるモーメントM1と、カウンタウエイト
により生じるモーメントM2とを等しくすればよいこと
になるので、荷物側のアームの長さL1と、カウンタウ
エイト側のアームの長さL2との関係をL2/L1=2
とすれば、カウンタウエイトの重さW2と、荷物の最大
重さW1maxとの関係はW1max/W2=2とな
り、荷物の重さW1の大小にかかわらず容易にバランス
をとることができる。
【0010】前記のように、吊下げ点の左右両側のモー
メント(M1、M2)を等しくすることにより容易にバ
ランスをとることができるので、安全運転が容易とな
り、使用中にバランスを崩すおそれはない。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の方法は、クレーンなど
により重量機器を吊下げ又は吊上げする水平フレームの
支点の一側で荷物を昇降させると共に、前記水平フレー
ムの支点の他側にカウンタウエイトを自動的に移動可能
に取付けて、前記支点の左右のモーメントを釣合わせた
状態で荷物を吊上げ又は吊下げる方法である。
【0012】この発明の装置は、前記方法を実施する為
の装置であって、水平フレームの中間部に吊下げ杆の下
端を連結し、前記水平フレームの一側に、荷台の水平手
段を設置する。前記水平フレームの他側に、前記荷台上
の荷物により生じるモーメントと釣合うモーメントの生
成手段を設け、安定、確実に操作できるようにしたもの
である。
【0013】前記における荷台の水平昇降手段は、例え
ば荷台の四隅にシーブを架設し、このシーブにワイヤー
を装着し、該ワイヤーの一端を水平フレームに固定し、
ワイヤーの他端を引張ることによって荷台を水平に昇降
させるようにしたものである。
【0014】またモーメント生成手段は、カウンタウエ
イトを水平フレームの先端から、前記水平フレームの支
点に植設した垂直アームの先端までの間を、支点を中心
とし、前記他側のアームを半径とする円弧(案内)に沿
ってカウンタウエイトを移動させることにより、モーメ
ントを制御したものである。
【0015】前記発明においては、カウンタウエイトの
移動路に弧状の案内を設けたが、案内に代えて弧状アー
ムを回動しても同様の作用がある。前記弧状アームは全
体が一体となって扇形(角度90度)の場合と、数区分
に分けて(例えば30度宛)重畳可能にする場合とあ
る。重畳可能にした方が収納嵩は小さいが、構造が複雑
になる。
【0016】
【実施例1】この発明の実施例を図1に基づいて説明す
ると、水平フレームの一側に取付けた荷台に荷物を載せ
ると共に、荷物の重量に見合うカウンタウエイトをワイ
ヤー端に取付けた後、水平フレームを吊上げる。前記水
平フレームを所定の高さまで吊上げたならば、荷台を荷
物の移動位置まで移動させ、ついで荷台上の荷物を搬入
口側(例えば窓)へ水平移動で搬入し、水平フレームを
吊下げれば旧位置へ復帰する。
【0017】前記は荷物の搬入について説明したが、荷
物を搬出する場合には、概ね前記と逆に操作することに
なる。
【0018】
【実施例2】この発明の装置の実施例を図2、3につい
て説明する。平面枠状よりなる水平フレーム1の長辺の
支点の位置に長辺と直角に筒軸2を固定し、該筒軸2に
支杆3を介して吊環4を固定する。
【0019】前記水平フレーム1の一側1a、1aの下
辺突部6に、所定間隔を保ってワイヤー5、5の一端を
固定し、ワイヤー5、5はガイドシーブ7、8、9、1
0、11に装着し、ワイヤー5の他端へ吊コロ13と吊
フック12を介してカウンタウエイトW2を吊下げる。
前記吊コロ13には補助ワイヤー15の一端を固定し、
補助ワイヤー15は、補助シーブ16を介して補助シー
ブ17、ガイドシーブ10、11を経て吊コロ13に固
定し、補助シーブ17は軸18に固定し、軸18の一端
にベべルギヤー19を固定し、これに噛み合うべべルギ
ヤー20の軸21に駆動機22を連結してある。前記ガ
イドシーブ7、7は、荷台23の四隅に架設されてい
る。前記において荷台23に荷物W1を載置した後、吊
環4をクレーン(図示してない)で吊上げるとカウンタ
ウエイトW2の支点の位置が自重により移動し、左右の
モーメントが等しくなる位置で停止する。ガイドシーブ
などの摩擦による抵抗で水平アームの水平度にズレが生
じるので必要度に応じ、駆動器22を始動させて、補助
ワイヤー15を矢示25の方向へ移動させると、ワイヤ
ー5、5は矢示26の方向へ移動するので、荷台23は
矢示24の方向へ上昇する。前記により荷台23が所定
の位置に達したならば、荷物W1を矢示27の方向へ移
動して所定の搬送口へ搬送することができる。
【0020】前記は、荷物W1を吊上げる場合について
説明したが、荷物W1を吊下げる場合についても、前記
と逆に各部を動かせばよいことになる。図中28は水平
フレーム1の右端(図3)と、垂直アーム29(筒軸2
の下方へ設けた垂直アーム)の下端とを結ぶ円弧アーム
である。
【0021】前記実施例において、荷物W1がない場合
には水平フレーム1は水平となっている。次に荷台23
をA3の位置で支えて荷物W1を載せる。次にカウンタ
ウエイトW2を吊フック12にかけて、吊環4をクレー
ンで徐々に吊上げると、荷台23はA3からA2へ(高
さH2)、カウンタウエイトW2の吊コロ13は、B3
からB2へ移動し、ワイヤーの張力はT1=T2となる
ところまでカウンタウエイトW2が降下して停止する。
この場合に荷物W1側のモーメントM1は、 M1=W1X × L1 (1) となり、このときの張力T1は T1=W1X÷2 (2) となることから式(1)は M1=2×T1×L1 (3) となる。またカウンタウエイト側のモーメントM2は、 M2=W2×L2X (4) となる。カウンタウエイトによる張力T2は、 T2=W2×cosθ (5) となる。張力が平衡状態にあることから T1=T2 (6) となる。そこで L2X=L2×cosθ (7) であることから、(4)式は、 M2=W2×L2×cosθ (8) となり、更に M2=L2×(W2×cosθ)(9) と変形出来る。更に(5)式の関係から、 M2=L2×T2 (10) であり、(6)式及びL2=2×L1の関係から、 M2=2×L1×T1 (11) となり、これは(3)式と同じであることから、M1=
M2となる。
【0022】このことから、荷物W1の重量の如何にか
かわらず左右のモーメントは等しくなり、水平フレーム
は水平を保たれることになる。
【0023】前記式(2)、(5)、(6)の関係か
ら、W1X=2×T1=2×T2=2×W2cosθと
なる。このことから荷物W1Xの最大値はθ=0°のと
きであり、W1Xの最大値は2×W2である。
【0024】前記において、荷台23がA1の位置まで
上昇すると(高さH1)、カウンタウエイトW2はB1
の位置まで移動する。
【0025】実施機においては、ワイヤーの経路のガイ
ドシーブ、コロなどによる摩擦抵抗力があるため、水平
度に若干ずれが生じる。これを補正するためにワイヤー
を固定した補助ワイヤーを補正機(駆動機)の操作によ
り調整する。
【0026】前記実施例におけるワイヤーをチェーンに
代えることもできる。前記実施例では、N=L2/L1
=2の場合について説明したが、N=1〜n(整数)の
いかなる数値でも可能であるが、全体の重量、大きさな
どは用途によりNの値を選択する。
【0027】
【実施例3】この発明の他の実施例を図5、6、7、
8、9、10、11について説明する。平面で方形枠3
0aの右側に台形枠30bを連設して、水平フレーム3
1を構成する。前記水平フレーム31の方形枠30aの
右側部(図6中)へ支軸32を架設すると共に、前記支
軸32の左側へ平行に駆動軸33を架設し、該駆動軸3
3の左側に連動軸34を架設する。前記方形枠30aの
下部へ、2本のチェイン35、35aの一端を固定し、
前記チェイン35、35aは下方の荷台36に架設した
スプロケット37、38に装着した後、前記方形枠30
aに架設したスプロケット39、39a、40、40a
に装着し、ついで前記駆動軸33に固定したスプロケッ
ト41、41a、42、42aに装着して、その端部を
チェインケース43、44へ収容する。前記駆動軸33
と、連動軸34に互いに咬み合うギヤー45、46を夫
々固定し、前記連動軸34にスプロケット47を固定し
て、前記台形枠30bの右端部(図6中)に架設した連
動軸48のスプロケット49との間にチェイン50を装
着し、前記連動軸48に固定したギヤー51と基端ボス
を前記支軸32へ回転自在に取り付けた正面で扇形の弧
状アーム52の外周ギヤー53と咬み合わせ、前記弧状
アーム52の外周下端へカウンタウエイトW2を吊下し
たもので、図中W1は荷物、52a、52aは弧状アー
ム52の補強杆、54aは水平フレーム31の吊環アー
ム、54は吊環である。
【0028】前記実施例において、荷物W1を荷台36
上に乗せても、荷台36が地上にある時には、各チェイ
ンに張力が働かないので、カウンタウエイトW2は図5
のように、支軸32の直下にある。そこで吊環54をク
レーンなどで矢示64のように吊り上げると、荷台36
は荷物W1の重みによって下方へ引っ張られるので、チ
ェイン35、35aは、矢示56のように移動し、これ
につれてチェイン35、35aの水平部分も矢示57の
ように移動し、スプロケット41、42、41a、42
aを介して駆動軸33を矢示58の方向へ回転し、これ
に伴って、ギヤー45、46を介して連動軸34を矢示
59の方向へ回転し、スプロケット47、49を介して
チェイン50を矢示60の方向へ移動させ、ギヤー51
を矢示61の方向へ回転させるので、弧状アーム52の
外周ギヤー53を矢示62の方向へ移動させ、これに伴
ってカウンタウエイトW2も図5中矢示63の方向へ移
動させる。そこでカウンタウエイトW2の移動に伴って
弧状アーム52に掛かるモーメントが大きくなる。
【0029】前記のようにして、荷物W1によるモーメ
ントM1と、カウンタウエイトによるモーメントM2が
等しくなった時に、弧状アーム52は回動しなくなり、
荷物W1は安定した状態で吊り上げられる。この場合
に、M1=L1×W1=L2X×W2=M2となる。
【0030】前記において、L1は常時一定し、W1は
荷物が変わる毎に変動し、L2Xは常時変動し、W2は
常時一定である。
【0031】換言すれば、前記実施例のようにW1の重
量が変化する毎にL2Xを自動的に変化させてM1=M
2の状態を作り出し、重い荷物でも安定して持ち上げ又
は持ち降ろすことができる。
【0032】前記においてW2の大きさは、取扱い荷物
の上限を決めるものである。従って取扱い荷物の最大重
量W1maxを想定し、L2maxを決めて、W2を定
めれば、この発明の装置を安心して使用することができ
る。
【0033】
【実施例4】この発明の他に実施例を図12、13、1
4、15、16、17、18、19、20の各図に基づ
いて説明する。平面で方形枠30aの右側に台形枠30
bを連設して水平フレーム31を構成する。前記水平フ
レーム31の方形枠30aの右側部(図13中)へ支軸
32を架設すると共に、前記支軸32の左側に平行に駆
動軸33を架設し、該駆動軸33の左側に連動軸34を
架設する。前記方形枠30aの下部へ所定の間隔をおい
て、2本のチェイン35、35aの基端を固定し、該チ
ェイン35、35aは、下方の荷台36に架設したスプ
ロケット37、38に装着した後、前記方形枠30aに
架設したスプロケット39、39a、40、40aに装
着し、ついで前記駆動軸33に固定したスプロケット4
1、41a、42、42aに装着して、その端部をチェ
インケース43、44へ収容する(図19)。前記駆動
軸33と、連動軸34に互いに咬み合うギヤー45、4
6を夫々固定し、前記連動軸34にスプロケット47を
固定して、前記台形枠30bの右端部(図13中)に架
設した連動軸48のスプロケット49との間にチェイン
50を装着し、前記連動軸48に固定したスプロケット
65にチェイン66を装着し、チェイン66の一端はカ
ウンタウエイトW2の吊環67に固定し、前記チェイン
66の他端はチェインケース68に収容してある。
【0034】前記支軸32の中央部に、順次遊嵌できる
ように幅を大小にした矩形アーム69a、69b、69
cの基部を回動自在に取り付けると共に、各矩形アーム
69a、69b、69cの基部には、戻しスプリング7
0、71、72を張設して、各矩形アーム69a、69
b、69cに、図12中反時計方向(矢示73)へ回動
力が付与してある。
【0035】前記実施例において、荷物W1を荷台36
上に乗せても、荷台36が地上にある時には、各チェイ
ンに張力が働かないので、カウンタウエイトW2は図1
2のように、支軸32の直下にある。そこで吊環55を
クレーンなどで矢示64のように吊り上げると、荷台3
6は荷物W1の重みによって下方へ引っ張られるので、
チェイン35、35aは、矢示56のように移動し、こ
れにつれてチェイン35、35aの水平部も矢示57の
ように移動し、スプロケット41、42、41a、42
aを介して駆動軸33を矢示58の方向へ回転し、これ
に伴って、ギヤー45、46を介して連動軸34を矢示
59の方向へ回転し、スプロケット47、49を介して
チェイン50を矢示60の方向へ移動させるので、スプ
ロケット65を介してチェイン66を矢示73の方向へ
移動させる。従って、チェイン66を介し、カウンタウ
エイトW2も矢示73の方向へ移動し(図14、2
0)、荷物W1のモーメントM1と、カウンタウエイト
W2のモーメントM2とが釣り合う位置(下記式)で停
止する。
【0036】M1=L1W1=L2X×W2=M2 前記実施例において、矩形アーム69a、69b、69
cは、夫々掛止棒74、75、76で掛止している為
に、矩形アーム69aが矢示77の方向へ移動して、掛
止棒74が、矩形アーム69bに掛止すると、矩形アー
ム69a、69bが一緒に移動する。次に矩形アーム6
9bの掛止棒75が矩形アーム69cに掛止すると、矩
形アーム69a、69b、69cが一緒に図16の状態
まで移動し、モーメントM2は最大となる。即ち最大モ
ーメントになった時のW1を制限荷重としておけば、過
荷重による事故を未然に防止することができる。
【0037】前記実施例は、3つの矩形アームを使用す
ることにより、最大モーメントM2max時に、折畳し
て矩形アームの外形を可及的に小嵩とすることができ
る。また各矩形アームは、スプリングにより常時収納位
置へ復帰するように付勢してあるので、モーメントバラ
ンスは自動的に調整されると共に、矩形アームの収納も
自動的に行われる。
【0038】
【実施例5】この発明の他の実施例を図21、22、2
3、24、25、26、27、28に基づいて説明す
る。平面で方形枠30aの右側に台形枠30bを連設し
て水平フレーム31を構成する。前記水平フレーム31
の方形枠30aの右側部(図21、22、27中)へ支
軸32を架設すると共に、前記支軸32の左側に平行し
て駆動軸33を架設する。前記方形枠30aの下部へ所
定の間隔をおいて、チェイン35、35aの基端を固定
し、該チェイン35、35aは、下方の荷台36に架設
したスプロケット37、38に装着した後、前記方形枠
30aに架設したスプロケット39、39a、40、4
0aに装着し、ついで前記駆動軸33に固定したスプロ
ケット41、41a、42、42aに装着し、このチェ
イン35、35aの先端側は、チェインケース43、4
4へ収容する。
【0039】前記駆動軸33の中央部にスプロケット8
0を固定し、前記台形枠30bの先端側(図22中右側
部)に架設した支軸81に固定したスプロケット82を
固定し、前記スプロケット80、82にチェイン83を
装着し、チェイン83の基端は、前記スプロケット82
を介してカウンタウエイトW2の吊環84に固定し、前
記チェイン83の先端側は、前記スプロケット80に装
着した後、先端をチェインケース85に収容する(図2
7、28)。
【0040】前記駆動軸33の右側に平行して、支軸3
2が架設されており、支軸32には基本アーム86と、
複数の補助アーム86a、86b、86c、86d、8
6e、86f、86g、86hの基部が回転自在に取り
付けられており、前記基本アーム86及び各補助アーム
間(先端側)にはスプリング87、87が張設されてお
り、前記チェイン83は、前記補助アームの先端側で弧
状に案内されている。そこでチェイン83が移動する
と、各補助アーム86a等も拡開(図21)又は重畳
(図23、25)される。前記スプリング87は、補助
アーム86a等の拡開時に均等間隔をとり、重畳時に
は、各アーム間へ縮小して収容される(図25)。
【0041】前記実施例において、荷物W1を荷台36
上に乗せても、荷台36が地上にある時には、各チェイ
ンに張力が働かないので、カウンタウエイトW2は図2
1のように、支軸32の直下にある。そこで吊環55を
クレーンなどで矢示88のように吊り上げると、荷台3
6は荷物W1の重みによって矢示89のように下方へ引
っ張られるので(図23)、チェイン35、35aは矢
示90のように移動し、これにつれてスプロケット4
1、41a、42、42aを介して、駆動軸33を矢示
91の方向へ回転する。そこでスプロケット80、チェ
イン83、スプロケット82を介し、チェイン83の矢
示78方向への移動によりカウンタウエイトW2を矢示
92の方向へ引き上げると、基本アーム86が移動する
ので、各補助アーム86a等は、基部より(水平部)順
次畳み込まれ、前記荷物W1によるモーメントM1と、
カウンタウエイトW2によるモーメントM2が釣り合う
までカウンタウエイトW2が移動し、前記M1=M2に
なった点で停止する。そこで荷物W1は、釣り合いのと
れた状態で安定して持ち上げられる。前記は荷物の持ち
上げについて説明したが、荷物を降ろす場合も全く同様
である。即ち荷物の吊り上げ、吊り降ろしに際し、バラ
ンス状態を保たせるので、クレーン等が安定し、バラン
スを崩すことにより生じやすい事故を未然に防止するこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、荷重が容量範囲内で
あれば、どのような重さであっても吊上げ、吊下げの何
れの際もカウンタウエイトが自重により弧状の軌跡を保
って移動し、吊荷側とカウンタウエイト側のモーメント
が等しくなり吊装置が自動的に平衡を保つことになるの
で、動力を用いることなく、天秤が平衡を保つように、
自動的に平衡を保つことができる。従って重量機器の吊
上げ、吊下げを安全、正確かつ整然と運転することがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法の実施例のブロック図。
【図2】同じく装置の実施例の一部を省略した平面図。
【図3】同じく一部を省略した正面図。
【図4】同じく補助ワイヤーの架設状態を示す説明図。
【図5】この発明の他の実施例の無負荷時の一部を省略
した正面図。
【図6】同じく一部を省略した平面図。
【図7】同じく中間負荷時の一部を省略した正面図。
【図8】同じく最大負荷時の一部を省略した正面図。
【図9】同じく一部を省略した平面図。
【図10】同じく動力系の平面側よりみた概念図。
【図11】同じく動力系の正面側の概念図。
【図12】同じく他の実施例の無負荷時の一部を省略し
た正面図。
【図13】同じく一部を省略した平面図。
【図14】同じく中間負荷時の一部を省略した正面図。
【図15】同じく一部を省略した平面図。
【図16】同じく最大負荷時の一部を省略した正面図。
【図17】同じく一部を省略した平面図。
【図18】同じく弧状アームの展開図。
【図19】同じく動力系の平面側よりみた概念図。
【図20】同じく動力系の正面側よりみた概念図。
【図21】同じく他の実施例の無負荷時の一部を省略し
た正面図。
【図22】同じく一部を省略した平面図。
【図23】同じく中間負荷時の一部を省略した正面図。
【図24】同じく一部を省略した平面図。
【図25】同じく最大負荷時の一部を省略した正面図。
【図26】同じく一部を省略した平面図。
【図27】同じく動力系の平面側よりみた概念図。
【図28】同じく動力系の正面側よりみた概念図。
【符号の説明】
1 水平フレーム 2 筒軸 3 支杆 4 吊環 5 ワイヤー 6 下辺突起 7、8、9、10、11 ガイドシーブ 12 吊フック 13 吊コロ 15 補助ワイヤー 16、17 補助シーブ 18、21 軸 19、20 ベベルギヤー 22 駆動機 23 荷台 28 円弧アーム 29 垂直アーム 30a 方形枠 30b 三角枠 31 水平フレーム 32 支軸 33 駆動軸 34、48 連動軸 35、35a、50 チェイン 36 荷台 37、38、39、40、41、41a、42、42
a、47、49 スプロケット 43、44 チェインケース 45、46、51 ギヤー 52 弧状アーム 53 外周ギヤー 54 吊環アーム 55 吊環 65 スプロケット 66 チェイン 67 吊環 68 チェインケース 69a、69b、69c 矩形アーム 70、71、72 戻しスプリング 74、75、76 掛止棒 80、82 スプロケット 81 支軸 83 チェイン 84 吊環 85 チェインケース 86 基本アーム 86a、86b、86c、86d、86e、86f、8
6g、86h、87スプリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月26日(2001.1.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支点の一側で重量機器を昇降させ、支点
    の他側で前記重量機器の昇降位置におけるバランスを制
    御して、重量機器を吊下げ又は吊上げる方法において、
    重量機器の昇降に対応し、カウンタウエイトを自動的に
    移動して、重量機器側と、カウンタウエイト側とのモー
    メントをバランスさせることを特徴とした重量機器のバ
    ランサー付き吊り方法。
  2. 【請求項2】 重量機器の昇降位置に対応してカウンタ
    ウエイトの位置及びカウンタウエイトの吊下げ張力を自
    動的に制御させることを特徴とした請求項1記載の重量
    機器のバランサー付き吊り方法。
  3. 【請求項3】 重量機器の昇降位置に対応してカウンタ
    ウエイトのワイヤーの引張力を制御することを特徴とし
    た請求項1記載の重量機器のバランサー付き吊り方法。
  4. 【請求項4】 水平フレームの一側に荷台の昇降装置を
    設け、水平フレームの他側にカウンタウエイトを水平位
    置から、垂直位置まで弧状に移動させて、前記水平フレ
    ームの中間部に設けた支軸に対し、前記荷台上の重量機
    器により生じるモーメントと、前記カウンタウエイトに
    より生じるモーメントのバランスをとるべく、前記カウ
    ンタウエイトの位置を前記重量機器の昇降により移動さ
    せてモーメントを制御することを特徴とした重量機器の
    バランサー付き吊り方法。
  5. 【請求項5】 荷台を吊り上げた際に、重量機器により
    生じるモーメントと、カウンタウエイトにより生じるモ
    ーメントとを等しくすべく、カウンタウエイトの吊り位
    置を弧状に移動して、カウンタウエイトのアームの長さ
    を求めることを特徴とした請求項4記載の重量機器のバ
    ランサー付き吊り方法。
  6. 【請求項6】 カウンタウエイトの弧状移動には、弧状
    アームを使用することを特徴とした請求項4記載の重量
    機器のバランサー付き吊り方法。
  7. 【請求項7】 水平フレームの中間部に吊下げ手段を連
    結し、前記水平フレームの一側に、荷台を水平に昇降で
    きる四本のワイヤー端を所定間隔で固定し、前記四本の
    ワイヤーは、荷台の四隅に設けた荷台シーブに装着した
    後、前記水平フレームに架設したガイドシーブを経てカ
    ウンタウエイトに連結し、前記カウンタウエイトの連結
    部の移動路を、支点の中心とする円弧状に設けたことを
    特徴とする重量機器のバランサー付き吊り装置。
  8. 【請求項8】 カウンタウエイトの連結部に、牽引用の
    補助ワイヤーの一端を固着したことを特徴とする請求項
    7記載の重量機器のバランサー付き吊り装置。
  9. 【請求項9】 補助ワイヤーの他端は、巻取り手段に連
    結したことを特徴とする請求項8記載の重量機器のバラ
    ンサー付き吊り装置。
  10. 【請求項10】 水平フレームの一側へ荷台の昇降手段
    を設置し、前記水平フレームの中間部へ支軸を架設し
    て、該支軸に外周縁にカウンタウエイトを吊す弧状アー
    ムのボスを回転自在に取付け、前記荷台の昇降と、前記
    弧状アームの回動との連動手段を設置し、該連動手段に
    より、荷台上の重量機器により生じるモーメントと、前
    記カウンタウエイトにより生じるモーメントを調整すべ
    く、前記カウンタウエイトを吊した弧状アームの回動角
    度を制御することを特徴とした重量機器のバランサー付
    き吊り装置。
  11. 【請求項11】 連動手段は、チェインとスプロットと
    したことを特徴とする請求項10記載の重量機器のバラ
    ンサー付き吊り装置。
  12. 【請求項12】 弧状アームは重畳可能としたことを特
    徴とする請求項10記載の重量機器のバランサー付き吊
    り装置。
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