JP6747325B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを自動で搬送することができるワーク搬送装置に関する。
車両組立ラインでは、部品パレットに保管された組付け予定の部品が取出されて組付け台へと搬送される。エンジンやトランスミッションをはじめ、足回り部品(サスペンションメンバーなど)のような重い部品について、この部品の搬送作業は、例えば下記の特許文献1の記載のようなホイストを用いて行われる。このホイストを用いる場合、作業者は、牽引手段に吊り下げた部品を持上装置で持ち上げた状態で部品パレットから組付け台まで搬送するようにホイストを操作する。
特開平6−206697号公報
上記の搬送作業は、作業者自らの操作によってなされる作業であり、部品の吊り下げミスや誤操作などのような人為的なエラーを招き易い。そこで、部品の搬送作業を人間の代わりになる汎用のロボットを利用して自動化できる設備を採用するのが好ましい。このための設備として、例えば、重い部品を持ち上げ可能な可搬質量の大きい汎用の大型ロボットと、複数の部品パレットが置かれるフロア上でこの大型ロボットを広範囲に移動させることができる走行装置と、を備えた設備を採用することができる。
この設備によれば、部品パレットから部品を取出して組付け台まで搬送する一連の動作を大型ロボットによって自動化できる。
しかしながら、上記の設備の場合、汎用の大型ロボットが用いられ、且つこの大型ロボットのための走行装置がフロアに固定物として設置されるため、この設備が地上スペースに占める設置面積が大きい。このため、機器の故障時や点検時などのような非定常時に、作業者が設備内に入り込んで作業を行うための作業スペースを確保するのが難しいという問題が生じ得る。加えて、走行装置に接するロボットの可動範囲の部品しか搬送することができないので部品配置に対する制約が大きい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、地上スペースを占有することなくワークの搬送を自動化できるワーク搬送装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
ワークを搬送するためのワーク搬送装置であって、
天井に設けられたガイドレールに水平に走行可能に取付けられ、ロープ状部材の巻上げ及び巻下げが可能な荷役装置と、
上記ロープ状部材に上記ワークを保持可能に取付けられた保持装置と、
上記ガイドレールに水平に自走可能に取付けられ、上記荷役装置に連結されたベース部と、上記ベース部から延出して上記保持装置に連結されこの保持装置とともに上下動可能なロボットアーム部と、を有するロボット装置と、
を備え
上記ロボット装置は、上記ベース部において上記荷役装置に分離可能に連結され、且つ上記ロボットアーム部において上記保持装置に分離可能に連結されており、
上記ロボット装置が上記荷役装置及び上記保持装置の両方と分離された状態で、上記荷役装置を手動操作によって作動させることができる手動操作スイッチを備える、ワーク搬送装置にある。
上記のワーク搬送装置において、荷役装置は、保持装置が保持したワークをロープ状部材で吊り下げた状態で、このロープ状部材の巻上げによってワークを上昇させることができ、またこのロープ状部材の巻下げによってワークを下降させることができる。この荷役装置は、ワークのための実質的な荷役動作を担うものであり、ワークを上下方向に移動させることができる。
一方で、ロボット装置は、ベース部が荷役装置に連結されているため、ガイドレールを自走するときに荷役装置を牽引しながらこの荷役装置と一体となって水平方向に走行できる。このロボット装置は、自走できない荷役装置を搬送する役割を担うものであり、この荷役装置によって吊り下げられたワークを水平方向に移動させることができる。このとき、ロボット装置のロボットアーム部は、保持装置に連結され且つこの保持装置とともに上下動可能であるため、荷役装置におけるロープ状部材の巻上げ及び巻下げを邪魔しない。
従って、上記のワーク搬送装置は、ワークを保持して上下方向及び水平方向に自動で且つ円滑に搬送するのに有効である。
また、ワーク搬送装置を構成する荷役装置及びロボット装置がいずれも、天井に設けられたガイドレールに取付けられているため、機器の故障時や点検時などのような非定常時に、作業者が設備内に入り込んで作業を行うための作業スペースを確保できる。
以上のごとく、上記のワーク搬送装置によれば、地上スペースを占有することなくワークの搬送を自動化することが可能になる。
本実施形態のワーク搬送装置の概要を示す平面図。 図1中のワーク搬送装置の側面図。 図2のワーク搬送装置による自動搬送モード時のフローチャート。 図2のワーク搬送装置が図3中の第3ステップを実行しているときの様子を示す側面図。 図2のワーク搬送装置が図3中の第4ステップを実行しているときの様子を示す側面図。 図2のワーク搬送装置が図3中の第5ステップを実行しているときの様子を示す側面図。 図2のワーク搬送装置が図3中の第6ステップを実行しているときの様子を示す側面図。 図2のワーク搬送装置が図3中の第7ステップを実行しているときの様子を示す側面図。 図2のワーク搬送装置の手動搬送モード時の作業の様子を示す側面図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記のワーク搬送装置において、上記保持装置は、上記ロープ状部材の下端部に取付けられたブラケットに対して回動軸を中心に回動可能に構成されており、上記ロボット装置は、上記保持装置が上記回動軸を中心に回動するように上記ロボットアーム部を駆動するのが好ましい。
このワーク搬送装置によれば、ロボット装置のロボットアーム部による駆動力を利用して保持装置を回動させることによって、この保持装置が保持しているワークの姿勢転換を簡単に行うことができる。
上記のワーク搬送装置において、上記保持装置は、上記ブラケットに対して上記回動軸を中心に鉛直面に沿って回動可能に構成されているのが好ましい。
このワーク搬送装置によれば、保持装置が保持しているワークの姿勢転換を鉛直面に沿った方向について行うことができる。
上記のワーク搬送装置において、上記保持装置は、第1部材と、上記第1部材との間に上記ワークを挟み込む保持位置とこの保持位置よりも上記第1部材から離れた保持解除位置との間でスライド可能な第2部材と、上記第2部材を上記保持位置と上記保持解除位置との間で駆動するアクチュエータと、を備えるのが好ましい。
このワーク搬送装置によれば、保持装置の2つの部材によってワークを挟み込む動作によってこのワークを確実に保持できる。また、第1部材に対する第2部材のスライド量を可変とすることによって、異なる寸法のワークを保持するのに対応できる。
上記のワーク搬送装置において、上記荷役装置は、上記ロープ状部材に作用するトルクが一定となる状態でこのロープ状部材の巻上げ及び巻下げを行う電動モータを備え、上記ロボット装置は、上記ロープ状部材の巻上げ及び巻下げに係る上記電動モータの回転速度に同調した速度で上記ロボットアーム部のアーム先端が上下動するように制御されるのが好ましい。
このワーク搬送装置によれば、荷役装置の電動モータは、ワークを保持した保持装置を無重力に近いバランス状態で保持できるバランス機能を発揮する。このとき、ロボットアーム部のアーム先端の上下動の速度をこの電動モータの回転速度に同調させることによって、ロボットアーム部のアーム先端は、保持装置の上下動に同調して動いて、この保持装置とともに上下動する。このため、ロボットアーム部は、保持装置から受ける負荷が小さく抑えられ過大な負荷を受けることがないため、その可搬質量が小さくて済む。
上記のワーク搬送装置において、上記ロボット装置は、上記ベース部において上記荷役装置に分離可能に連結され、且つ上記ロボットアーム部において上記保持装置に分離可能に連結されており、上記ロボット装置が上記荷役装置及び上記保持装置の両方と分離された状態で、上記荷役装置を手動操作によって作動させることができる手動操作スイッチを備えるのが好ましい。
このワーク搬送装置によれば、ロボット装置が故障したときのような非定常時に、このロボット装置を荷役装置及び保持装置の両方と分離することによって、作業者の手動によるバックアップ作業を行うことができる。即ち、荷役装置におけるロープ状部材の巻上げ及び巻下げは、作業者が手動操作スイッチを操作することによって可能になる。また、荷役装置を走行させる操作は、作業者が保持装置を手指で掴んで水平方向に引っ張る操作によって可能になる。
上記のワーク搬送装置において、上記ロボット装置の上記ロボットアーム部は、それぞれに電動モータが内蔵された複数の関節軸を有し且つ垂直方向に動作する垂直多関節ロボットによって構成されているのが好ましい。
このワーク搬送装置によれば、汎用性の高い垂直多関節ロボットによってロボット装置を構築できる。
(実施形態)
以下、車両組立ラインで使用されるワーク搬送装置について、図面を参照しつつ説明する。
なお、このワーク搬送装置を説明するための図面では、特に断わらない限り、ワーク搬送装置の前後方向である第1方向を矢印Xで示し、ワーク搬送装置の左右方向である第2方向を矢印Yで示し、鉛直方向である第3方向を矢印Zで示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態のワーク搬送装置10(以下、単に「搬送装置10」という。)は、車体に組付け予定の車両部品であるワークWを、部品パレット1から組付け台2へ自動で搬送するためのものである。この搬送装置10は、ワークWの種類毎に準備され且つフロアF上に第1方向X及び第2方向Yに並置された複数の部品パレット1に対して使用される。
この搬送装置10は、天井に設けられた2つのガイドレール3,3に取付けられるように構成されている。2つのガイドレール3,3は、第2方向Yについて互いに平行に離間し、且つそれぞれが部品パレット1と組付け台2との間で第1方向Xに延在する長尺状の水平レールとして構成されている。
ワークWの一例として、エンジンやトランスミッションをはじめ、足回り部品(サスペンションメンバーなど)、天井モジュール、インパネモジュール、シートスライドレール、車両シート、HVバッテリ等のような重い部品が挙げられる。
この搬送装置10は、荷役装置20と、保持装置30と、ロボット装置40と、これら荷役装置20及び保持装置30及びロボット装置40のそれぞれを制御するための制御装置50と、を備えている
図2に示されるように、荷役装置20は、ガイドレール3に吊り下げるように取付けられた吊り下げ式の装置である。この荷役装置20は、電動モータを使用してワークWを吊り下げるためのロープ状部材26の巻上げ及び巻下げが可能となるように構成されており、「電動バランサ」、「モートルブロック」、「ホイスト」とも称呼される。この荷役装置20は、走行部21と、吊下部25と、を備えている。
荷役装置20の走行部21は、ガイドレール3に水平に走行可能に取付けられている。この走行部21は、ガーター22と、ガーターレール23と、スライド部材24と、を備えている。この走行部21には、走行用モータのような自走のための駆動手段が搭載されていない。
ガーター22は、ガイドレール3に第1方向Xにスライド可能に取り付けられている。ガーターレール23は、左右2つのガーター22,22に固定され且つ第2方向Yに長尺状に延在している。スライド部材24は、ガーターレール23に第2方向Yにスライド可能に支持されている。
荷役装置20の吊下部25は、走行部21のスライド部材24の下部にフックを介して連結されている。この吊下部25は、ロープ状部材26の巻上げ及び巻下げを行うように構成されている。ロープ状部材26は、可撓性を有し且つワークWを吊り下げることが可能な強度を有する紐状の長尺部材として構成されている。このロープ状部材26として典型的には、金属製のワイヤやチェーンなどの部材が使用される。
この吊下部25は、具体的には、ケース25aに、ロープ状部材26の巻上げ及び巻下げが可能な円筒形状のドラム27と、このドラム27を回転駆動するための電動モータ28と、ロープ状部材26に作用するトルクを検出するためのトルクセンサ29と、を収容している。
電動モータ28は、トルクセンサ29とともに制御装置50に電気的に接続されている。この電動モータ28は、その回転位置や回転速度を検出して制御装置50へ出力する一方で、制御装置50からの制御信号によって制御されるように構成されている。トルクセンサ29は、検出したトルクに関する情報を制御装置50へ出力するように構成されている。
ここで、電動モータ28は、ロープ状部材26に吊上げ物(本実施形態では、ワークW及び保持装置30)が吊り下げられたとき、この吊上げ物を無重力に近いバランス状態で保持できるバランス機能を有する。
ここでいう「バランス状態」とは、作業者が吊上げ物に手をかけて軽く上下に動かすことができ、且つ上下させた位置で手を離してもその位置で吊上げ物を静止させることができる状態をいう。
上記のバランス機能を実現するために、本実施形態では、電動モータ28として、トルクのフィードバック制御が可能なサーボモータ(ACサーボモータ)を採用している。この電動モータ28は、トルクセンサ29が検出したトルクに基づいてこのトルクがほぼ一定となる状態でドラム27を回転駆動してロープ状部材26の巻上げ及び巻下げを行うことができる。この場合、電動モータ28を備えた荷役装置20は、「サーボホイスト」とも称呼される。
保持装置30は、ロープ状部材26にワークWを保持可能に取付けられている。具体的には、ロープ状部材26のうちドラム27に巻き取られている端部とは反対側の下端部26aに取付けられたブラケット26bに、この保持装置30が吊り下げられている。この場合、荷役装置20の吊下部25は、この保持装置30をワークWとともに吊り下げて搬送することができる可搬質量を要する。
保持装置30は、ロープ状部材26の下端部26aに取付けられたブラケット26bに対して鉛直面に沿って回動可能に構成されている。本構成を可能にするため、この保持装置30は、ブラケット26bにおいて水平方向に延在する回動軸30aに回動可能に連結された第1部材31を備えている。この第1部材31は、ロボット装置40のロボットアーム部47に連結部12によって連結されており、ロボットアーム部47の駆動力によって回動軸30aを中心に回動できるようになっている。
保持装置30は、ワークWの保持形態の1つである挟み込みを利用したものである。ワークWを挟み込む機能を実現するために、保持装置30は、上記の第1部材31に加えて、第2部材32及びアクチュエータ33を備えている。
第2部材32は、第1部材31との間にワークWを挟み込む保持位置(図4中の実線で示されている保持位置P1)とこの保持位置よりも第1部材31から離れた保持解除位置(図4中の二点鎖線で示されている保持解除位置P2)との間でスライド可能に構成されている。
アクチュエータ33は、制御装置50に電気的に接続されており、制御装置50からの制御信号に基づいて第2部材32を保持位置と保持解除位置との間で駆動する機能を有する。このアクチュエータ33として、典型的には電動モータやエアシリンダなどの駆動手段が用いられる。
制御装置50によるアクチュエータ33の制御によって第2部材32が第1部材31に近づくように保持位置までスライドしたときに、第1部材31と第2部材32との間にワークWを挟み込んで保持できる。これに対して、制御装置50によるアクチュエータ33の制御によって第2部材32が第1部材31から離れるように保持位置から保持解除位置までスライドしたときに、ワークWの保持を解除できる。
ロボット装置40は、荷役装置20と同様に、ガイドレール3に吊り下げるように取付けられた吊り下げ式の装置である。このロボット装置40は、走行部41と、ベース部45と、カメラ46と、ロボットアーム部47と、を備えている。
ロボット装置40の走行部41は、荷役装置20を牽引するために、ガイドレール3に水平に自走可能に取付けられている。この走行部41は、2つのガーター42,42と、2つのガーターレール43,43と、2つのスライド部材44,44と、2つの走行用モータ42a,44aと、を備えている。
2つのガーター42,42は、第1方向Xに互いに離間した状態でガイドレール3にスライド可能に取り付けられている。2つのガーターレール43,43はそれぞれが、対応する左右2つのガーター42,42に対して固定され、且つ第1方向Xに互いに平行に離間した状態で第2方向Yに長尺状に延在している。各スライド部材44は、対応するガーターレール43に第2方向Yにスライド可能に支持されている。
走行用モータ42aは、2つのガーター42,42をガイドレール3に沿って第1方向Xに走行させることができる駆動手段として構成されている。走行用モータ44aは、2つのスライド部材44,44を第1方向Xに直交する第2方向Yに走行させることができる駆動手段として構成されている。これら2つの走行用モータ42a,44aは、いずれも制御装置50に電気的に接続されており、それぞれが制御装置50からの制御信号によって制御されるように構成されている。
ロボット装置40のベース部45は、2つのスライド部材44,44に対して固定されている。このため、このベース部45は、走行用モータ42aによって第1方向Xに走行することができ、また走行用モータ44aによって第2方向Yに走行することができるように構成されている。
このベース部45において、2つのスライド部材44,44を支持する支持プレート45aは、連結部11によって荷役装置20の吊下部25のケース25aに分離可能に連結されている。即ち、ロボット装置40のベース部45は、荷役装置20に分離可能に連結されている。
このため、搬送装置10の定常運転時においては、連結部11によって荷役装置20とロボット装置40とが互いに連結されて一体化される。このとき、荷役装置20は、駆動手段であるロボット装置40によって牽引されて第1方向X或いは第2方向Yにこのロボット装置40と一体的に動くことができる。
ベース部45の下部には、ロボット装置40のカメラ46及びロボットアーム部47が取付けられている。このため、カメラ46及びロボットアーム部47は、2つのスライド部材43,43と第2方向Yに一体的に動くことができ、また2つのスライド部44,44を介して2つのガーター42,42と第1方向Xに一体的に動くことができる。
カメラ46は、画像認識用の撮像手段であり、保持装置30に向けて配置され且つ制御装置50に電気的に接続されている。このカメラ46は、制御装置50からの制御信号に応じて保持装置30がワークWを保持するときの様子を撮影し、その撮影画像を制御装置50に伝送するように構成されている。
ロボットアーム部47は、ベース部45から下方へ延出してそのアーム先端47aが保持装置30に連結されるように構成されている。具体的には、ロボットアーム部47のアーム先端47aは、第1部材31のうち回動軸30aから外れた位置に連結部12によって連結されている。このため、搬送装置10の定常運転時においては、この連結部12によってロボットアーム部47と保持装置30の第1部材31とが互いに連結されて一体化される。このため、ロボットアーム部47によって保持装置30の上下動を安定させることができる。
このとき、ロボットアーム部47は、制御装置50によってアーム先端47aの位置が制御される。
具体的には、保持装置30が電動モータ28による前述のバランス機能によって無重力に近い状態で保持され且つこの状態で第3方向Zに上下動するときには、この保持装置30に同調してアーム先端47aが動くようにロボットアーム部47が制御される。この制御は、ロープ状部材26の巻上げ及び巻下げに係る電動モータ28の回転速度に同調した速度でロボットアーム部47のアーム先端47aを第3方向Zに上下動させることによって達成される。
これに対して、保持装置30が第3方向Zに上下動していない状態でこの保持装置30を回動させるときには、この保持装置30に同調することなくアーム先端47aが第1部材31を回動方向に押圧するようにロボットアーム部47が制御される。
このロボットアーム部47は、6つの関節軸A1,A2,A3,A4,A5,A6を有し、垂直方向に動作し且つ、その可搬質量が荷役装置20の吊下部25の可搬質量を下回るような、小型の垂直多関節ロボットによって構成されている。
このロボットアーム部47において6つの関節軸のそれぞれには、各関節軸を回転駆動するアクチュエータとしての電動モータ48と、各関節軸に作用するトルクを検出するためのトルクセンサ49と、が内蔵されている。
なお、このロボットアーム部47を、関節軸の数が7つ以上、或いは5つ以下である垂直多関節ロボットによって構成することもできる。
電動モータ48は、トルクセンサ49とともに制御装置50に電気的に接続されている。この電動モータ48は、その回転位置や回転速度を検出して制御装置50へ出力する一方で、制御装置50からの制御信号によって制御されるように構成されている。トルクセンサ49は、検出したトルクに関する情報を制御装置50へ出力するように構成されている。
ここで、本実施形態では、電動モータ48として、トルクのフィードバック制御が可能なサーボモータ(ACサーボモータ)を採用している。この電動モータ48は、トルクセンサ49が検出したトルクに基づいて、関節軸に作用するトルクがほぼ一定となるように動くことができる。これにより、ロボットアーム部47のアーム先端47aを柔軟に動かすことができる制御、所謂「コンプライアンス制御」が可能になっている。このコンプライアンス制御は既知の制御であり、ここではその具体的な説明は省略する。
上述のように、ロボット装置40は、ベース部45において連結部11によって荷役装置20に分離可能に連結され、且つロボットアーム部47において連結部12によって保持装置30に分離可能に連結されている。即ち、このロボット装置40は、2つの連結部11,12の二箇所で荷役装置20と連結されている。
なお、これら2つの連結部11,12は、作業者が手動で着脱操作を行うことができる連結部材によって構成されてもよいし、或いは制御装置50からの制御信号に応じて作動するアクチュエータによって自動で連結及び連結解除を行うように構成されてもよい。
また、ロボット装置40と荷役装置20との連結に係る連結部11について、その数を1又は複数に設定することができる。同様に、ロボット装置40と保持装置30との連結に係る連結部12について、その数を1又は複数に設定することができる。
制御装置50は、既知の電子制御ユニットによって構成されており、搬送装置1の制御に関する情報を記憶するメモリや、このメモリに記憶された情報やセンサ類によって検出された情報に基づいて演算処理を行う演算装置(CPU)等を備えている。
この制御装置50のメモリには、車両組立ラインにおける車種に関する情報、車種毎に必要となるワークWの種類に関する情報、各ワークWを保管している部品パレット1や組付け台2の位置情報及びアクセス経路情報などが予め教示され記憶されているのが好ましい。
この制御装置50に手動操作スイッチ51が電気的に接続されている。この手動操作スイッチ51は、ロボット装置40が荷役装置20及び保持装置30の両方と分離された状態で、荷役装置20を手動操作によって単独で作動させることができるスイッチである。この手動操作スイッチ51として、押ボタンスイッチ、トグルスイッチ、ロッカスイッチ、ロータリースイッチ、タッチスイッチなどを適宜に使用することができる。
作業者がこの手動操作スイッチ51を操作することによって、荷役装置20の電動モータ28を作動させてロープ状部材26の巻上げ及び巻下げを行うことができる。また、作業者がこの手動操作スイッチ51を操作することによって、保持装置30のアクチュエータ33を作動させて第1部材31に対する第2部材32のスライド動作を生じさせることができる。
上述のように、搬送装置10の荷役装置20及びロボット装置40はいずれも、天井に設けられたガイドレール3に吊り下げによって取付けられている。これにより、搬送装置10とフロアFとの間に作業スペースSが形成される。このため、機器の故障時や点検時などのような非定常時に、作業者が設備内に入り込んで作業を行うのにこの作業スペースSを使用できる。
次に、図3〜図9を参照しつつ、上記の搬送装置1の動作の一例を説明する。この搬送装置1は、その動作モードとして、制御装置50によって自動で制御される自動搬送モードと、作業者によって手動で実行される手動搬送モードと、を有する。
(自動搬送モード)
自動搬送モードでは、図3中のステップS101〜S108のステップが実行される。なお、これらのステップに必要に応じて1又は複数のステップが追加されてもよい。
第1ステップS101は、搬送装置1において荷役装置20及びロボット装置40を連結するステップ、若しくはこの連結状態を検出するステップである。この第1ステップS101によれば、図4に示されるように、荷役装置20及びロボット装置40は、2つの連結部11,12において連結された状態に設定される。
第2ステップS102は、第1ステップS101の後で、搬送装置1において荷役装置20及びロボット装置40を、所望のワークWが保管されている部品パレット1まで移動させるステップである。この第2ステップS102によれば、図4に示されるように、制御装置50のメモリに記憶されている、部品パレット1の位置情報やアクセス径路情報に基づいて、ロボット装置40の2つの走行用モータ装置42a,44aが制御される。
これにより、ロボット装置40は、部品パレット1の位置まで自動で走行する。また、ロボット装置40に連結されている荷役装置20は、このロボット装置40と一体となって、この部品パレット1の位置まで自動で走行する。
第3ステップS103は、第2ステップS102の後で、荷役装置20とロボット装置40の協働によって、部品パレット1からワークWを取り出すステップである。この第3ステップS103によれば、図4に示されるように、カメラ46によってワークW及び保持装置30の両方を撮影しながら、保持装置30が所望のワークWに実際に到達するように、荷役装置20及びロボット装置40が制御される。その後、この保持装置30がワークWを保持するように制御される。
このとき、保持装置30の第3方向Zの位置調整は、荷役装置20の電動モータ28をロープ状部材26の巻上げ方向或いは巻下げ方向に回転させるとともに、ロボット装置40のロボットアーム部47のアーム先端47aを上昇或いは下降させることによって実行される。これにより、保持装置30が所望のワークWに到達する。
また、保持装置30によるワークWの保持は、第2部材32がアクチュエータ33によって第1部材31に対して保持解除位置P2から保持位置P1までスライドして、第1部材31と第2部材32との間にワークWを挟み込むことによって実行される。
第4ステップS104は、第3ステップS103において取出したワークWの吊り上げを行うステップである。この第4ステップS104によれば、図5に示されるように、荷役装置20の電動モータ28をロープ状部材26の巻上げ方向に回転させるとともに、ロボット装置40のロボットアーム部47のアーム先端47aを上昇させることによって実行される。これにより、ワークWは、部品パレット1に保管されていたときの姿勢のままで所定の高さまで吊り上げられる。
ここで、電動モータ28は、前述のバランス機能によってワークW及び保持装置30を無重力に近いバランス状態に維持したままでロープ状部材26の巻上げ方向に回転する。即ち、ロボットアーム部47から無重力に近い状態の保持装置30に上向きの荷重が付与されることによって、この保持装置30が上昇動作するように電動モータ28が回転する。このとき、ロボットアーム部47は、保持装置30の上昇動作を支配することができる。
そして、ロボットアーム部47は、ロープ状部材26の巻上げに係る電動モータ28の回転速度に同調した速度でアーム先端47aが上昇するように制御される。これにより、ロボットアーム部47のアーム先端47aは、保持装置30の第3方向Zの上昇動作に同調して動いて、この保持装置30とともに上昇する。
また、このロボットアーム部47は、保持装置30とともに上昇するときに前述のコンプライアンス制御にしたがってそのアーム先端47aが柔軟に動くように制御される。このため、電動モータ28の回転速度とロボットアーム部47のアーム先端47aが上昇する速度との同調のズレを小さく抑えることができる。
第5ステップS105は、第4ステップS104において吊り下げたワークWを組付け台2まで搬送するステップである。この第5ステップS105によれば、図6に示されるように、制御装置50のメモリに記憶されている、組付け台2の位置情報やアクセス径路情報に基づいて、ロボット装置40の2つの走行用モータ装置42a,44aが制御される。これにより、ロボット装置40は、組付け台2の位置まで自動で走行する。また、ロボット装置40に連結されている荷役装置20は、このロボット装置40と一体となって、この組付け台2の位置まで自動で走行する。
第6ステップS106は、第5ステップS105において搬送したワークWの姿勢転換を行うステップである。この第6ステップS106によれば、図7に示されるように、ロボットアーム部47のアーム先端47aは、ワークWの姿勢転換のために回動軸30aを中心に保持装置30を予め設定された角度で回動させるように動く。本実施形態では、この角度がおよそ90度に設定されている。これにより、ワークWは、組付け台2に載置されるのに適した姿勢に転換される。
なお、この第6ステップS106では、保持装置30が回動する角度が一定値となっているが、これに代えて、ワークWの荷姿に応じてこの角度が可変となるようにロボットアーム部47のアーム先端47aの位置を制御してもよい。
第7ステップS107は、第6ステップS106において姿勢転換がなされたワークWを組付け台2に吊り下ろすステップである。この第7ステップS107によれば、図8に示されるように、カメラ46によって組付け台2の載置面2aを撮影しながら、ワークWがこの載置面2aに実際に到達するように、荷役装置20及びロボット装置40が制御される。その後、この保持装置30がワークWの保持を解除するように制御される。
保持装置30の第3方向Zの位置調整は、荷役装置20の電動モータ28をロープ状部材26の巻下げ方向に回転させるとともに、ロボット装置40のロボットアーム部47のアーム先端47aを下降させることによって実行される。これにより、ワークWを組付け台2の載置面2aに吊り下ろすことができる。
ここで、電動モータ28は、前述のバランス機能によってワークW及び保持装置30を無重力に近いバランス状態に維持したままでロープ状部材26の巻下げ方向に回転する。即ち、ロボットアーム部47から無重力に近い状態の保持装置30に下向きの荷重が付与されることによって、この保持装置30が下降動作するように電動モータ28が回転する。このとき、ロボットアーム部47は、保持装置30の下降動作を支配することができる。
そして、ロボットアーム部47は、ロープ状部材26の巻下げに係る電動モータ28の回転速度に同調した速度でアーム先端47aが下降するように制御される。これにより、ロボットアーム部47のアーム先端47aは、保持装置30の第3方向Zの下降動作に同調して動いて、この保持装置30とともに下降する。
また、このロボットアーム部47は、保持装置30とともに下降するときに前述のコンプライアンス制御にしたがってそのアーム先端47aが柔軟に動くように制御される。このため、電動モータ28の回転速度とロボットアーム部47のアーム先端47aが下降する速度との同調のズレを小さく抑えることができる。
一方で、保持装置30によるワークWの保持解除は、第2部材32がアクチュエータ33によって第1部材31に対して保持位置P1から保持解除位置P2までスライドして、第1部材31と第2部材32との間の間隔を広げることよって実行される。
第8ステップS108は、第7ステップS107の後に、搬送装置1を初期位置へ復帰させるステップである。この第8ステップS108によれば、保持装置30が回動前の状態に復帰して上昇するように荷役装置20及びロボット装置40が制御された後、これら荷役装置20及びロボット装置40が一体となって初期位置へと搬送される。これにより、搬送装置1は、次のワークWの搬送に備えることができる。
(手動搬送モード)
手動搬送モードは、搬送装置1のロボット装置40が故障したような非定常時に、荷役装置20が単独でワークWの搬送を行うバックアップモードである。作業者が主体となってこの手動搬送モードを実行する。
図9に示されるように、この手動搬送モードでは、2つの連結部11,12による連結が解除されて、荷役装置20とロボット装置40が分離される。
このとき、荷役装置20は、ロボット装置40のベース部45との分離によって、水平走行のための駆動手段を喪失する。このため、ロボット装置40の代わりに作業者が荷役装置20の保持装置30を手指で直に把持して引っ張ることによって、荷役装置20を第1方向X或いは第2方向Yに走行させることができる。
また、荷役装置20は、ロボット装置40のロボットアーム部47との分離によって、保持装置30を回動させるための駆動手段を喪失する。このため、ロボット装置40のロボットアーム部47の代わりに作業者が保持装置30を手指で直に把持してこの保持装置30を回動させることができる。
この手動搬送モードにおいて、荷役装置20におけるロープ状部材26の巻上げ或いは巻下げの動作や、保持装置30におけるワークWの保持或いは保持解除の動作については、作業者は、手動操作スイッチ51を手指で直に操作することによってこれらの動作を実行することができる。
上記の実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記の搬送装置1において、荷役装置20は、保持装置30が保持したワークWをロープ状部材26で吊り下げた状態で、このロープ状部材26の巻上げによってワークWを上昇させることができ、またこのロープ状部材26の巻下げによってワークWを下降させることができる。この荷役装置20は、ワークWのための実質的な荷役動作を担うものであり、ワークWを上下方向に移動させることができる。
一方で、ロボット装置40は、ベース部45が荷役装置20に連結されているため、ガイドレール3を自走するときに荷役装置20を牽引しながらこの荷役装置20と一体となって水平方向に走行できる。このロボット装置40は、自走できない荷役装置20を搬送する役割を担うものであり、この荷役装置20によって吊り下げられたワークWを水平方向に移動させることができる。このとき、ロボット装置40のロボットアーム部47は、保持装置30に連結され且つこの保持装置30とともに上下動可能であるため、荷役装置20におけるロープ状部材26の巻上げ及び巻下げを邪魔しない。
従って、上記の搬送装置10は、ワークWを保持して上下方向及び水平方向に自動で且つ円滑に搬送するのに有効である。
また、この搬送装置10を構成する荷役装置20及びロボット装置40がいずれも、天井に設けられたガイドレール3に取付けられているため、機器の故障時や点検時などのような非定常時に、作業者が設備内に入り込んで作業を行うための作業スペースSを確保できる。
従って、上記の搬送装置10によれば、地上スペースを占有することなくワークWの搬送を自動化することが可能になる。
上記の搬送装置10によれば、ロボット装置40のロボットアーム部47による駆動力を利用して保持装置30を回動させることによって、この保持装置30が保持しているワークWの姿勢転換を簡単に行うことができる。
特に、保持装置30が保持しているワークWの姿勢転換を鉛直面に沿った方向について行うのに有効である。
上記の搬送装置10によれば、保持装置30の2つの部材31,32によってワークWを挟み込む動作によってこのワークを確実に保持できる。また、第1部材31に対する第2部材32のスライド量を可変とすることによって、異なる寸法のワークWを保持するのに対応できる。
上記の搬送装置10によれば、荷役装置20の電動モータ28は、ワークWを保持した保持装置30を無重力に近いバランス状態で保持できるバランス機能を発揮する。このとき、ロボットアーム部47のアーム先端47aの上下動の速度をこの電動モータ28の回転速度に同調させることによって、ロボットアーム部47のアーム先端47aは、保持装置30の上下動に同調して動いて、この保持装置30とともに上下動する。このため、ロボットアーム部40は、保持装置30から受ける負荷が小さく抑えられ過大な負荷を受けることがないため、その可搬質量が小さくて済む。
上記の搬送装置10によれば、ロボット装置40が故障したときのような非定常時に、このロボット装置40を荷役装置20及び保持装置30の両方と分離することによって、作業者の手動によるバックアップ作業を行うことができる。即ち、荷役装置20におけるロープ状部材26の巻上げ及び巻下げは、作業者が手動操作スイッチ51を操作することによって可能になる。また、荷役装置20を走行させる操作は、作業者が保持装置30を手指で掴んで水平方向に引っ張る操作によって可能になる。
上記の搬送装置10によれば、汎用性の高い垂直多関節ロボットを用いてロボット装置40を構築できる。
上記の搬送装置10によれば、荷役装置20が既存の設備であるような場合、この荷役装置20が取付けられているガイドレール3を利用し、大幅な設備改造無しでロボット装置40を設置できる。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態では、保持装置30がワークWの姿勢転換を行うことができる機能を有する場合について例示したが、ワークWの姿勢転換を行う必要がない場合には、保持装置30のこの機能を省略することもできる。
上記の実施形態では、保持装置30がワークWの姿勢転換の際に鉛直面に沿って回動する場合について例示したが、この保持装置30が回動する方向はこれに限定されるものではない。例えば、保持装置30は、ワークWの姿勢転換の際に水平面に沿って回動するように構成されてもよい。
上記の実施形態では、保持装置30によるワークWの保持形態として、2つの部材31,32がワークWを挟み込む場合について例示したが、ワークWの保持形態は挟み込みに限定されるものではなく、例えばワークWを掴んだり、引掛けたり、掬ったり、吸着したりして保持するなどの他の保持形態を採用することもできる。
上記の実施形態では、ロボット装置40が連結部11によって荷役装置20に分離可能に連結され、且つ連結部12によって保持装置30に分離可能に連結される場合について例示したが、これに代えて、ロボット装置40が荷役装置20に分離不能に連結され、且つ保持装置30に分離不能に連結された構造を採用することもできる。
上記の実施形態では、ロボット装置40が垂直多関節ロボットを用いて構成される場合について記載したが、保持装置30の動きに追従して動くことができるロボットであれば、垂直多関節ロボット以外のロボットを採用することもできる。
上記の実施形態では、車両部品としてのワークWを搬送するための搬送装置1について例示したが、この搬送装置1を車両部品以外のワークWの搬送にも使用できることは勿論である。
3 ガイドレール
10 ワーク搬送装置(搬送装置)
20 荷役装置
26 ロープ状部材
26a 下端部
26b ブラケット
28 電動モータ
30 保持装置
30a 回動軸
31 第1部材
32 第2部材
33 アクチュエータ
40 ロボット装置
45 ベース部
47 ロボットアーム部
48 電動モータ
51 手動操作スイッチ
P1 保持位置
P2 保持解除位置
W ワーク

Claims (6)

  1. ワークを搬送するためのワーク搬送装置であって、
    天井に設けられたガイドレールに水平に走行可能に取付けられ、ロープ状部材の巻上げ及び巻下げが可能な荷役装置と、
    上記ロープ状部材に上記ワークを保持可能に取付けられた保持装置と、
    上記ガイドレールに水平に自走可能に取付けられ、上記荷役装置に連結されたベース部と、上記ベース部から延出して上記保持装置に連結されこの保持装置とともに上下動可能なロボットアーム部と、を有するロボット装置と、
    を備え
    上記ロボット装置は、上記ベース部において上記荷役装置に分離可能に連結され、且つ上記ロボットアーム部において上記保持装置に分離可能に連結されており、
    上記ロボット装置が上記荷役装置及び上記保持装置の両方と分離された状態で、上記荷役装置を手動操作によって作動させることができる手動操作スイッチを備える、ワーク搬送装置。
  2. 上記保持装置は、上記ロープ状部材の下端部に取付けられたブラケットに対して回動軸を中心に回動可能に構成されており、
    上記ロボット装置は、上記保持装置が上記回動軸を中心に回動するように上記ロボットアーム部を駆動する、請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 上記保持装置は、上記ブラケットに対して上記回動軸を中心に鉛直面に沿って回動可能に構成されている、請求項2に記載のワーク搬送装置。
  4. 上記保持装置は、第1部材と、上記第1部材との間に上記ワークを挟み込む保持位置とこの保持位置よりも上記第1部材から離れた保持解除位置との間でスライド可能な第2部材と、上記第2部材を上記保持位置と上記保持解除位置との間で駆動するアクチュエータと、を備える、請求項1〜3のいずれ一項に記載のワーク搬送装置。
  5. 上記荷役装置は、上記ロープ状部材に作用するトルクが一定となる状態でこのロープ状部材の巻上げ及び巻下げを行う電動モータを備え、
    上記ロボット装置は、上記ロープ状部材の巻上げ及び巻下げに係る上記電動モータの回転速度に同調した速度で上記ロボットアーム部のアーム先端が上下動するように制御される、請求項1〜4のいずれ一項に記載のワーク搬送装置。
  6. 上記ロボット装置の上記ロボットアーム部は、それぞれに電動モータが内蔵された複数の関節軸を有し且つ垂直方向に動作する垂直多関節ロボットによって構成されている、請求項1〜のいずれ一項に記載のワーク搬送装置。
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