JP2001275845A - 電気加熱調理器用ヒータ - Google Patents

電気加熱調理器用ヒータ

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JP2001275845A
JP2001275845A JP2000088327A JP2000088327A JP2001275845A JP 2001275845 A JP2001275845 A JP 2001275845A JP 2000088327 A JP2000088327 A JP 2000088327A JP 2000088327 A JP2000088327 A JP 2000088327A JP 2001275845 A JP2001275845 A JP 2001275845A
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heater
cast
electric heating
heat
aluminum
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JP2000088327A
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Yusaku Hikita
裕策 疋田
Takayuki Sano
隆之 佐野
Hiromitsu Yoshiyuki
弘光 吉行
Shunichi Matsubara
俊一 松原
Shinichiro Iga
慎一郎 伊賀
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本体に対して着脱自在としたヒータセットに、
外部電源を接続してヒータの加熱を行う電気加熱調理器
において、遮熱板や受け皿が高温に加熱されないヒータ
構造を実現することを目的とする。 【解決手段】本体1に対して着脱自在とするヒータセッ
ト3は、シーズヒータ5の外周にアルミニウムもしくは
アルミニウム合金を鋳込んで、大きな断面積の鋳込み部
6を形成する。これにより、シーズヒータの熱は鋳込み
部6に分散され、鋳込み部の表面温度が低くなることか
ら、輻射熱が少なくなる。したがって、ヒータセット3
の下方に配置する遮熱板2や受け皿8が高温に加熱され
ない。大きな断面積とした鋳込み部6は、調理体と面接
触させ熱伝導によって調理体4が効率的に加熱される。
これにより、遮熱板2や受け皿8に表面処理を施すこと
ができるとともに、電気加熱調理器全体の高さを低く設
計することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、調理用焼き器な
どの電気加熱調理器であって、本体に対してヒータセッ
トを着脱自在に装着し、本体に装着したヒータセットの
ヒータの熱によって、その上に配置した焼き板などの調
理体を加熱する電気加熱調理器のヒータ構造に関する発
明である。
【0002】
【従来の技術】電気加熱調理器には、一例として図12
に示すように、本体Bに対してヒータセットAを着脱自
在とし、ヒータセットAを外部電源に接続してヒータセ
ットのヒータを発熱させ、その熱によってヒーターセッ
トAの上方に配置した焼き板などの調理体Cを加熱して
炒めものや焼き物の調理を行う調理用焼き器が知られて
いる。上記、調理用焼き器のヒータセットAは、絶縁材
を充填したシースの中に発熱体を配置したシーズヒータ
A'を一定形状に湾曲形成し、これにプラグA"を装着して
外部電源に接続することができるようにしている。
【0003】この方式の従来の電気加熱調理器は、図1
3に示すように本体B内に固定した遮熱板Dに支持台E
を設け、支持台EによってヒータセットAのシーズヒー
タA'を支持させることによってヒータセットAを本体内
の定位置にセットすることができるようにしている。ヒ
ータセットAの上には調理体Cを配置する。調理体Cの
裏面には、ヒータの湾曲形状に沿って蛇行する如く一定
間隔を隔てた一対のリブF,Fを立設し、高温に発熱す
るシーズヒータA'の輻射熱をできるだけ効率的に調理体
Cに伝えることができるように工夫している。図12に
示す電気加熱調理器の調理体Cには、多数の貫通孔を穿
設するとともに貫通孔の下方に受け皿Gを配置し、肉汁
や油を下に落としながら焼き肉などの調理を行うことが
できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の電気加熱
調理器におけるシーズヒータA'は、高温に発熱し、その
熱が接触部分を通して熱伝導によって調理体Cに伝わり
加熱されるものである。一方、高温に発熱するヒータは
調理体Cを加熱するだけでなく、輻射熱によって同時に
下方の遮熱板Dや受け皿Gをも加熱してしまう。したが
って、全体として熱効率が悪いとともに、遮熱板Dや受
け皿Gの材質が制限され、熱に弱い表面処理加工を施す
ことができないという欠点があった。また、遮熱板Dや
受け皿Gが高温にならないようにシーズヒータA'との間
に一定の間隔をとる必要があり、電気加熱調理器を全体
として低くコンパクトに設計することができなかった。
【0005】さらに、高温に発熱するシーズヒータA'を
支持するための支持台Eを、遮熱板Dに設ける必要があ
る。この支持台Eは、例えばステンレス製の板材を遮熱
板Dに固定することによって形成するが、製造工程がそ
れだけ煩雑になるとともに使用後の掃除などの手入れに
際し、表面から突出している支持台が手に引っかって邪
魔になる可能性があった。また、常に露出するシーズヒ
ータA'のシースは、耐久性などの点から、高価な耐熱,
耐蝕性のステンレス材料を使用する必要があった。本発
明は、遮熱板や受け皿が従来のように高温に加熱される
ことがなく、上記従来技術の欠点を解消することができ
る電気加熱調理器用ヒータを提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気加熱調
理器用ヒータは、本体1に対して着脱自在に装着するヒ
ータセット3の上に、焼き板などの調理体4を配置し、
ヒータセット3によって調理体4を加熱する電気加熱調
理器に利用する。前記目的を達成するため、本発明はシ
ーズヒータを所定の形状に湾曲させ、所定の形状に湾曲
させたシーズヒータ5の外周に、アルミニウムもしくは
アルミニウム合金を鋳込んで大きな断面積の鋳込み部6
を形成する。
【0007】上記構成とすることによって、シーズヒー
タ5の熱は大きな断面積となっている鋳込み部6全体に
分散され、その表面温度を下げることができる。そし
て、鋳込み部6の表面と調理体4の裏面とを大きな面積
で面接触させることによって、シーズヒータ5の熱が熱
伝導によって鋳込み部6を介して調理体4に直接的に伝
わることになる。
【0008】ヒータセット3の鋳込み部6の表面温度
が、従来のシーズヒータ5の表面温度よりも下がると、
その輻射熱は大幅に少なくなる。したがって、ヒータセ
ット3の下方に配置している遮熱板2や受け皿8に伝わ
る輻射熱は大幅に少なくなり、高温に加熱されることが
なくなる。遮熱板2や受け皿8の加熱される温度を低く
押さえることによって、遮熱板や受け皿を形成する材質
の選択範囲が広がり、肉汁や油の拭き取りが可能なシリ
コンやフッ素樹脂などの表面処理加工が可能となる。こ
のことは、ヒータセット3と遮熱板2や受け皿8との距
離を小さくできることを意味し、電気加熱調理器全体の
高さを低く設計することを可能とする。
【0009】なお、シーズヒータ5の外周に鋳込むアル
ミニウムもしくはアルミニウム合金は、シーズヒータ5
のコールドエンド5a付近までとすると、大きな断面であ
るヒータの鋳込み部6を効率的に加熱し、鋳込み部6か
ら突出しているシーズヒータ5のリード部分5bが高温と
ならない。また、アルミニウムもしくはアルミニウム合
金を鋳込んで形成する鋳込み部6の断面形状を、上面を
曲面や幅広の平面部として調理体4の裏面に大きな面で
面接触させるようにすると、シーズヒータ5の熱が熱伝
導によって調理体4に伝わり易くなる。
【0010】さらに、シーズヒータ5の外周に鋳込むア
ルミニウムもしくはアルミニウム合金の一部に、下方に
向けて支持脚13を突出形成したり、突出成形した支持脚
13の先端に下方に向けて小突起13b を形成し、従来は遮
熱板に設けていた支持台を省略してもよい。また、鋳込
み部の一部に持ち手16を形成して取り扱い易いようにし
てもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気加熱調理
器用ヒータの実施の形態を添付の図面に基づいて説明す
る。図1は、調理用焼き器として利用する電気加熱調理
器の一例を示す縦断面図である。図1に示す電気加熱調
理器は、本体1の内部に遮熱板2を固定し、遮熱板2の
上にヒータセット3を載置するとともに、ヒータセット
3の上に調理体4を配置して調理体4を加熱するもので
ある。ヒータセット3の上に配置する板状の調理体4の
中央部には、多数の貫通孔7,7を穿設するとともに、
貫通孔7,7を設けた領域の直下部に受け皿8を配置
し、肉汁や油を貫通孔から排除しつつこれを受け皿8に
溜め、焼き肉などの調理を行うことができるようにして
いる。
【0012】図2は、図1の電気加熱調理器における遮
熱板2を着脱式とし、受け皿を省略した実施形態の分解
斜視図である。図3はヒータセット3と調理体4を重ね
合わせた状態の底面図、図4はヒータセット3の下方斜
視図である。ヒータセット3は、調理体4の全面を均一
に加熱することができるように、図3に点線で示すよう
にシーズヒータ5を蛇行させ、蛇行させたシーズヒータ
5の外周に、熱伝導性に優れたアルミニウムもしくはア
ルミニウム合金を鋳込んで大きな断面積の鋳込み部6を
形成している。
【0013】アルミニウムもしくはアルミニウム合金を
鋳込む範囲はシーズヒータ5の発熱部分とし、コールド
エンド5a付近よりも先方のリード部分5bを鋳込み部6か
ら突出させている。鋳込み部6から突出するリード部分
5bの先端部には、プラグ9を装着してヒータセット3を
完成させる。しかして、ヒータセット3のプラグ9に自
動温度調節器10を装着することによってシーズヒータ5
を外部電源に接続し、これを発熱させることができるよ
うにしている。自動温度調節器10には、調理体4の裏面
部に差し込まれるセンサー10a が設けてあり、調理体の
温度を測定し、設定温度との比較によって電源の入り切
りを行い、調理体の温度調節を行うことができるように
している。また、プラグ9の側面に凸条9aを、本体の一
部に凸条9aが嵌合する凹溝1aをそれぞれ縦設し、ヒータ
セット3を本体の定位置にセットすることができるよう
にしている。
【0014】シーズヒータ5の外周に鋳込むアルミニウ
ムもしくはアルミニウム合金の鋳込み部6の断面形状は
任意であるが、図3ないし図5に示す実施形態では、鋳
込み部6の断面形状を台形の角形断面とし、図5に示す
ように調理体4の裏面に一定間隔に突出成形した一対の
リブ11,11の間に鋳込み部6が嵌まり込み、角形とした
鋳込み部6の三方が調理体4に面接触するようにしてい
る。これにより、シーズヒータ5が鋳込み部6を加熱
し、その熱が台形である鋳込み部6の三方の接触面から
熱伝導によって調理体4に伝わる。このとき、シーズヒ
ータ5の熱は大きな断面積の鋳込み部6に伝わり、鋳込
み部6から調理体4に速やかに伝わる。そのためヒータ
を構成する鋳込み部6の表面温度は、露出している従来
の電気加熱調理器のシーズヒータのように高温にはなら
ない。
【0015】図6ないし図9は、シーズヒータ5の外周
に鋳込む鋳込み部6の断面形状の変形例を示すものであ
る。図6の(a) 及び (b)に示す実施形態は、鋳込み部6
の上面を平面状に形成し、平面的に形成した調理体4の
裏面に面接触するようにしたもので、(a) に示す実施形
態は、鋳込み部6の断面形状を三角形とし、幅広の面を
上面としている。一方、 (b)に示す実施形態の鋳込み部
6は、円形断面の上端部に平板部分を付加した断面形状
としている。この、図6の(a) 及び (b)に示す実施形態
では、調理体4の裏面にリブその他の突出部分を形成す
る必要がなく、調理体4を鋳物で形成する場合、鋳型を
単純な形状とすることができるとともに、全体を軽量に
形成することができ、安価に提供することができる。ま
た、調理体4をプレス加工品とすることもできる。
【0016】図7に示す実施形態は鋳込み部6を偏平な
幅広に形成し、その上面を円弧状曲面に形成している。
この場合、調理体4の裏面に鋳込み部6の上面形状と一
致する溝12を形成しておき、鋳込み部6の上面が溝12の
内面に面接触するようにしておけば、鋳込み部6と調理
体4の裏面が幅の広い面で面接触するため熱伝導が効率
よく行われるとともに、調理体4の加熱むらを少なくし
て、より均等に加熱することができる。図8及び図9
は、図5に示す鋳込み部6の変形例であって、図8は鋳
込み部6の上半部を半円状に形成したもの、図9は鋳込
み部6の上半部を多角形状に形成したものである。図
8,図9のいずれの場合も、調理体の裏面に一対のリブ
11,11を形成しておき、リブ11,11の間の調理体裏面の
断面形状を半円形や多角形状に形成し、鋳込み部6と調
理体4とが面接触をするようにしておく。
【0017】シーズヒータ5の外周に鋳込む鋳込み部6
には、鋳込み部6と一体に下方に向けて支持脚13を突出
形成することができる。ヒータセット3を遮熱板2の上
方に装着するに際し、鋳込み部6に突出形成した支持脚
13を電気加熱調理器の遮熱板2に当接させることによっ
て、従来は遮熱板2に取り付けていた支持台を省略する
ことができる。遮熱板2に取り付けていた従来の支持台
は、調理後の掃除などの手入れに際して邪魔なものであ
ったが、支持台を無くすことによって取り扱い易いもの
となる。また、支持台の加工を省略することによって遮
熱板2の製造が容易になるとともに、遮熱板2の内面全
体を平坦としシリコンやフッ素樹脂コーティングといっ
た表面処理加工が容易なものとなる。
【0018】図4及び図5に示す実施形態の支持脚13
は、主体部13a を翼形断面の放熱され易い形状とし、そ
の先端に小突起13b を突出させ、小突起13b が遮熱板2
に当接するようにしている。これにより、支持脚と遮熱
板との接触面積を少なくし、遮熱板2に熱が伝わるのを
できるだけ防止することができる。鋳物込み部6に形成
する支持脚13の突出位置は、ヒータセット3を安定良く
支持することができる位置であれば特に限定されるもの
ではない。図4に示す実施形態では、全体の四隅に支持
脚を突出させている。図10に示す実施形態では、全体
の四隅に薄い厚みの鍔14を突出させ、その鍔14から支持
脚を突出させている。
【0019】図11は支持脚13の変形例を示すものであ
る。図11の(a) は、支持脚13の主体部13a の先端に小突
起13b を突出させる一方、遮熱板2の表面に位置決めの
ための窪み15を形成し、小突起13b が窪み15に嵌まり込
むことによって、ヒータセット3を遮熱板2の正確な位
置にセットすることができるようにしている。また、図
11の(b) は、主体部13a の先端に平面的な座13c を形成
し、座13c の裏面に複数の小突起13b ,13b を突出さ
せ、複数の小突起がそれぞれ遮熱板の表面に形成した窪
み15,15に嵌まり込むことによって、ヒータセット3を
より安定良くセットすることができるように工夫してい
る。
【0020】図10に示すように、鋳込み部6には支持脚
13以外にも、持ち手16を一体に形成することもできる。
従来からヒータセット3の着脱は、通常プラグ9部分と
ヒータの一部を持って扱っていた。しかしながら、シー
ズヒータ部分は持ちにくいためプラグ9部分に大きな力
が掛かる状態で扱い勝ちであった。これに対し、図10に
示すようにプラグ9の対向位置に持ち手を形成すること
によってヒータセット3を安定良く扱うことが可能とな
る。鋳込み部6に形成する持ち手16は、鋳込み部6と一
体に形成することもできるが、ステンレス鋼線などで別
に作った持ち手の両端を鋳込み部6に埋設させて形成す
ることもできる。
【0021】図1に示す実施形態の電気加熱調理器は、
本体1に固定した遮熱板2の中央部分に受け皿8を配置
している。このような電気加熱調理器において、本発明
では遮熱板2及び受け皿8が高温に加熱されるのを防止
することができるため、調理体4と遮熱板2の間隔を狭
くして調理器全体の高さを従来のものより低く設計する
ことが可能となる。また、受け皿に溜まる肉汁や油が焦
げることが少なくなり、受け皿の表面にシリコン加工や
フッ素樹脂加工を施し、受け皿の洗浄が容易なものとす
ることも可能となる。なお、鋳込み部6の断面形状は自
由であるが、大きな断面形状の鋳込み部を形成すること
によって、全体の剛性が増加し、歪みの少ないヒータセ
ットとすることができる。
【0022】図2に示す電気加熱調理器は、本体1に対
して遮熱板2を着脱自在とし受け皿を省略している。こ
の実施形態では、遮熱板を受け皿として機能させ、調理
中に調理体の貫通孔7から落下する肉汁や油を遮熱板に
溜める。したがって、遮熱板板の表面に離形性のよい表
面加工を施しておき、調理後に遮熱板を取り外して洗浄
する。以上述べた実施形態においては、電気加熱調理器
として焼き板状の調理体を使用する調理用焼き器に応用
した実施形態を図示しているが、本発明は、電気なべそ
の他、ヒータセットを着脱着脱自在とする電気加熱調理
器に広く応用することができるものである。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の電気加熱調理器
用ヒータによれば、従来シーズヒータを露出させていた
ものを、アルミニウムもしくはアルミニウム合金を鋳物
込んで大きな断面積の鋳込み部を形成した。そのため、
露出する鋳込み部分を広い表面で調理体に面接触させる
ことができるため、シーズヒータの熱を熱伝導によって
効率的に調理体に伝えることができる。その結果、露出
する鋳込み部分の表面温度を低く抑えることができ、ヒ
ータセットの下方に配置する遮熱板や受け皿が輻射熱に
よって高温に加熱されるのを防止することができる。こ
れにより、受け皿や遮熱板の材質選択の幅が広がるとと
もに、シリコンやフッ素樹脂コーティングなどの表面処
理加工が可能となる。また、遮熱板と調理体の間隔を狭
くすることができることから、電気調理器全体の高さを
低く設計することができる。さらに、本発明ではシーズ
ヒータがアルミニウムもしくはアルミニウム合金の中に
鋳込まれるため、従来のように高価な耐熱,耐蝕性のス
テンレス材料ではなく、鉄や銅といった安価なシーズヒ
ータを採用することができる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、シーズヒー
タの熱によって鋳込み部を効率的に加熱することがで
き、鋳込み部から露出するシーズヒータのリード部分が
高温に加熱されることを防止することができる。
【0025】請求項3記載の発明によれば、鋳込み部に
よって大きな面積でヒータと調理体とを面接触させるこ
とができ、ヒータの熱を大きな面の熱伝導によって調理
体に伝えることから、全体として熱効率に優れた調理器
とすることができる。
【0026】請求項4記載の発明によれば、鋳込み部に
よって形成した平面が調理体の裏面に面接触をするよう
にしたため、調理体の裏面構造を平面とし、調理体を容
易に製造することができる。調理体を鋳物で製造する場
合は、鋳型が単純化されるとともに裏面の突出部分がな
くなるため、全体として軽量で安価な調理体を提供する
ことができる。また、より安価に製造することができる
プレス加工による調理体を使用することも可能となる。
【0027】請求項5記載の発明によれば、シーズヒー
タの外周に鋳込んだアルミニウムもしくはアルミニウム
合金による鋳込み部の一部に、支持脚を突出形成するこ
とによって、従来は遮熱板に設けていたヒータセットの
支持台を省略することができる。これにより、全体の部
品点数を減らしてコストダウンが可能となる。また、取
り扱いの邪魔になっていた遮熱板からの突出部分を無く
し安全な取扱いを可能とするとともに、遮熱板の表面処
理加工が容易なものとすることができる。
【0028】請求項6記載の発明によれば、請求項5に
記載の支持脚から遮熱板に伝わる熱を少なくし、遮熱板
が高温に加熱されることを防止することができる。
【0029】請求項7記載の発明によれば、電気加熱調
理器の使用に際し、ヒータセットの取扱いを容易なもの
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒータを採用した、電気加熱調理
器の一例を示す縦断面図、
【図2】本発明に係るヒータを採用した、電気加熱調理
器の別の一例を示す分解斜視図、
【図3】本発明に係るヒータのヒータセットと、調理体
との関係を示す底面図、
【図4】本発明に係るヒータのヒータセットの一例を下
方から見た斜視図、
【図5】調理体を装着した状態のヒータの一部分のみの
縦断面図、
【図6】調理体を装着した状態のヒータの変形例を示す
縦断面図、
【図7】調理体を装着した状態のヒータの別の変形例を
示す縦断面図、
【図8】調理体を装着した状態のヒータの別の変形例を
示す縦断面図、
【図9】調理体を装着した状態のヒータの別の変形例を
示す縦断面図、
【図10】持ち手を設けたヒータセットの一例を示す斜
視図、
【図11】ヒータの鋳込み部と一体に形成する支持脚の
先端部分の一例を示す略図、
【図12】従来の電気加熱調理器の一例を分離させた状
態で示す縦断面図、
【図13】従来の電気加熱調理器のヒータの装着状態を
示す縦断面図。
【符号の説明】
1…本体、 1a…凹溝、 2…遮熱板、 3…ヒータセ
ット、 4…調理体、5…シーズヒータ、 5a…コール
ドエンド、 5b…リード部分、 6…鋳込み部、 7…
貫通孔、 8…受け皿、 9…プラグ、 9a…凸条、
10…自動温度調節器、 11…リブ、 12…溝、 13…支
持脚、 13a …主体部、 13b …小突起、 13c …座、
14…鍔、 15…窪み、 16…持ち手。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉行 弘光 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号象印 マホービン株式会社内 (72)発明者 松原 俊一 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号象印 マホービン株式会社内 (72)発明者 伊賀 慎一郎 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号象印 マホービン株式会社内 Fターム(参考) 3K092 PP03 RA01 RF10 RF27 SS13 SS19 TT09 VV04 VV25 4B040 AC02 CA05 CA13 CB05 CB06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体に対して着脱自在に装着するヒータセ
    ットの上に焼き板などの調理体を配置しヒータセットに
    よって調理体を加熱する電気加熱調理器において、所定
    の形状に湾曲させたシーズヒータの外周にアルミニウム
    もしくはアルミニウム合金を鋳込んで大きな断面積の鋳
    込み部を形成することを特徴とする電気加熱調理器用ヒ
    ータ。
  2. 【請求項2】シーズヒータの外周に鋳込むアルミニウム
    もしくはアルミニウム合金の鋳込み部は、シーズヒータ
    のコールドエンド付近までとしてなる請求項1記載の電
    気加熱調理器用ヒータ。
  3. 【請求項3】シーズヒータの外周に鋳込むアルミニウム
    もしくはアルミニウム合金の鋳込み部の断面形状は上面
    を曲面とし、該鋳込み部上面を鋳込み部上面の曲面形状
    に合わせて形成した調理体の裏面に面接触させるように
    してなる請求項1又は2記載の電気加熱調理器用ヒー
    タ。
  4. 【請求項4】シーズヒータの外周にアルミニウムもしく
    はアルミニウム合金を鋳込んだ鋳込み部の断面形状は上
    面を幅広の平面部とし、該鋳込み部上面を平面状に形成
    した調理体の裏面に面接触させるようにしてなる請求項
    1又は2記載の電気加熱調理器用ヒータ。
  5. 【請求項5】シーズヒータの外周に鋳込んだアルミニウ
    ムもしくはアルミニウム合金の鋳込み部の一部に、下方
    に向けて支持脚を突出形成してなる請求項1ないし4の
    いずれかに記載の電気加熱調理器用ヒータ。
  6. 【請求項6】下方に向けて突出形成する支持脚の先端
    に、下方に向けて小突起を形成してなる請求項5記載の
    電気加熱調理器用ヒータ。
  7. 【請求項7】シーズヒータの外周に鋳込むアルミニウム
    もしくはアルミニウム合金の鋳込み部の一部に持ち手を
    形成してなる請求項1ないし6のいずれかに記載の電気
    加熱調理器用ヒータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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