JPH11239535A

JPH11239535A - 調理器

Info

Publication number: JPH11239535A
Application number: JP10043791A
Authority: JP
Inventors: Toshio Udagawa; 俊夫宇田川; Makoto Kobiyama; 誠媚山
Original assignee: Toshiba Home Technology Corp
Current assignee: Toshiba Home Technology Corp
Priority date: 1998-02-25
Filing date: 1998-02-25
Publication date: 1999-09-07

Abstract

(57)【要約】【課題】電気ホットプレートにおいて、安価なコスト
で、かつ収納性を良好に保ちながら、２種類の調理面を
使用できるようにする。調理プレートの洗浄も容易にす
る。【解決手段】調理器本体11にヒータ15を設け、この調
理器本体11に対して調理プレート31を着脱自在にする。
この調理プレート31は、表裏両面のいずれの面を下にし
ても調理器本体11に装着でき、両面をそれぞれ調理面31
a,31bとして使える。一方の調理面31bがほぼ平面状であ
るのに対して、他方の調理面31aは凹凸部を有する形状
であり、両調理面31a,31bは異なる目的の調理に使え
る。ヒータ15は、熱板17にシーズ線16を鋳込んだ構造で
あり、これにより、調理プレート31が過熱せず、そのフ
ッ素コーティングが劣化しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電気ホットプレー
トなどの調理器に係わり、特に、調理プレートの構造に
関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来の電気ホットプレ
ートでは、異なる目的の調理ができるように、異なる調
理面形状を有する２枚の調理プレートを付属させてい
た。例えば、炒め物や焼き物などのための一般用の平プ
レートと、焼き肉用の溝付きプレートである。しかし、
一台の電気ホットプレートに２枚の調理プレートを付属
させるのでは、コストが高くつき、また、収納時いずれ
かの調理プレートは本体から離れた状態になるので、収
納性が悪い。

【０００３】これに対して、図８および図９に示すよう
に、調理プレート１を上下反転させることにより、この
調理プレートの表裏両面1a,1bを調理面として使用でき
るいわゆるリバーシブルプレート式の電気ホットプレー
トもある。しかし、従来のこの種の電気ホットプレート
は、調理プレート１に加熱用のシーズ線２が直接鋳込ん
であるため、調理プレート１を丸洗いすることができ
ず、使い勝手が悪い問題があった。

【０００４】そこで、図１０に示すように、高温シーズ
線３をリバーシブル式の調理プレート４とは別にして本
体側に設け、高温シーズ線３に対して調理プレート４を
上下反転させて載置可能とすることも考えられる。しか
し、高温シーズ線３は、500〜650℃程度に発熱するのに
対して、この種の調理プレート４に一般的に施されてい
るフッ素コーティングの耐熱温度は300℃程度である。
すなわち、高温シーズ線３は高温すぎて、調理プレート
４のフッ素コーティングが持たないので、実際には高温
シーズ線３に調理プレート４を載置するのは不可能であ
る。

【０００５】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、２種類の調理面が使えるにもかかわら
ず、コストが安価であるとともに、収納性もよく、しか
も、洗浄が容易にできる電気ホットプレートなどの調理
器を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明の調理器
は、前記目的を達成するために、ヒータを有する調理器
本体と、この調理器本体に着脱自在に装着され前記ヒー
タにより加熱される調理プレートとを備え、この調理プ
レートは、表裏両面のいずれを調理面としても前記調理
器本体に装着可能とするとともに、表裏両面の調理面形
状をそれぞれ異なったものとし、前記ヒータは、電熱線
を内蔵した熱板からなるものである。

【０００７】炒め物や焼き物をするか、あるいは焼き肉
を調理するかなど、調理の目的に応じて、調理プレート
を反転させて、その表裏両面のいずれかの調理面を使用
する。調理時、ヒータの電熱線の発する熱は、この電熱
線を内蔵した熱板を介して間接的に調理プレートに伝わ
り、この調理プレートが加熱される。

【０００８】請求項２の発明は、請求項１の発明の調理
器において、前記調理プレートの片面に凹凸部を形成
し、前記ヒータの熱板に、このヒータに調理プレートを
装着したときこの調理プレートの前記凹凸部が係合する
凹凸部を形成したものである。

【０００９】例えば、焼き肉を調理する場合には、調理
プレートにおける凹凸部のある面を調理面として用いる
ことができる。一方、調理プレートの反対側の面を調理
面として用いるときには、この調理プレートの凹凸部が
熱板の凹凸部に係合し、これにより、調理プレートと熱
板との接触面積が広くなって熱伝導がよくなり、保証温
度が上がる。

【００１０】

【発明の実施形態】以下、本発明の調理器の第１実施例
について図１から図５を参照しながら説明する。なお、
本実施例の調理器は電気ホットプレートである。11は調
理器本体で、この調理器本体11は、本体ケース12により
外殻が形成されている。この本体ケース12の上側には、
耐熱性に優れたフェノール樹脂(PF)製の遮熱板台13が固
定され、この遮熱板台13上に遮熱板14が固定されてい
る。そして、この遮熱板14の上側に加熱手段であるヒー
タ15が装着されている。このヒータ15は、熱源である電
熱線としてのシーズ線16をアルミニウムなどの熱伝導性
に優れた金属製の熱板17に鋳込むなどして内蔵したもの
である。熱板17の上面17aはほぼ水平面になっている
が、周辺部以外はわずかに凹球面になっている。

【００１１】また、調理器本体11内の前部には、温調装
置であるバイメタル式のサーモスタット21が設けられて
いる。このサーモスタット21の上部の感熱部21aが遮熱
板14を上方へ貫通して前記熱板17の下側の座ぐり部に密
着している。そして、サーモスタット21は、連結金具22
により操作レバー23に連結されている。この操作レバー
23は、本体ケース12の前面で外側に露出しており、この
操作レバー23を手動で操作することにより、サーモスタ
ット21の作動温度を調節して調理温度の調節ができるよ
うになっている。すなわち、このサーモスタット21がそ
の感熱部21aにおいて熱板17の温度を感知し、この感知
した温度に応じてシーズ線16の通断電を制御することに
より温度制御が行われるものである。

【００１２】なお、組立てに際しては、本体ケース12へ
のサーモスタット21の組込みやリード線の配線などを行
った後、最後に本体ケース12の前下部に本体裏蓋24を取
り付けて、サーモスタット21やリード線の結線部などを
覆う。

【００１３】31はリバーシブルプレートである調理プレ
ートで、この調理プレート31は、前記熱板17上に着脱自
在に装着され、前記ヒータ15により加熱されるものであ
る。そして、調理プレート31は、上下反転させて熱板17
上に装着できるようになっており、表裏両面すなわち上
下両面のいずれをも調理面31a,31bとして使えるように
なっている。一方の第1の調理面31aは、凹凸部をなす複
数の凹溝32および凸条33が並んだものになっており、他
方の第２の調理面31bは凹凸部のない滑らかな面になっ
ている。すなわち、両調理面31a,31bの形状は、それぞ
れ異なったものになっている。この第２の調理面31b
は、わずかに凸球面になっており、前記熱板17の上面17
aに密着するようになっている。また、第１の調理面31a
も、凸条33の先端面を結ぶ面がわずかに凸球面になって
おり、前記熱板17の上面17aに密着するようになってい
る。すなわち、両調理面31a,31bの曲率半径は同一であ
る。さらに、調理プレート31は、金属材料からなってい
るが、その表面にはフッ素コーティングが施されてい
る。

【００１４】また、調理プレート31の周辺部には、上下
両側にそれぞれ突出させて筒壁部34a,34bがフランジ状
に形成されている。そして、調理プレート31を調理器本
体11に装着した状態では、筒壁部34a,34bが遮熱板14の
側面14aを外側から近接して囲んで位置するようになっ
ている。すなわち、遮熱板14は、調理プレート31の位置
固定用の案内の機能をも有している。さらに、調理プレ
ート31の両側部には、プレート金具36を介してプレート
取手37がねじ止めされている。これにより、調理プレー
ト31が熱くても、この調理プレート31を持ち運びできる
ようになっている。

【００１５】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。調理に際しては、炒め物や焼き物をするか、あ
るいは焼き肉を調理するかなど、調理の目的に応じて、
調理プレート31を上下反転させて、その上下両面のいず
れかの調理面31a,31bを使用する。例えば図１は、焼き
肉を調理するために、凹凸部(凹溝32および凸条33)のあ
る第１の調理面31aを上にしてこの第１の調理面31a上で
調理する場合を示しており、図２は、ほぼ平面状の第２
の調理面31bを上にしてこの第２の調理面31b上で調理す
る場合を示している。調理に際して、シーズ線16の発す
る熱は、このシーズ線16を内部に鋳込んである熱板17を
介して間接的に調理プレート31に伝導され、この調理プ
レート31が加熱される。

【００１６】前記実施例の構成によれば、１枚の調理プ
レート31で２種類の調理面31a,31bが使えるので、異な
る種類の調理のために２枚の調理プレートを備え付ける
場合に比べ、１台の調理器で用いる材料を少なくでき、
コストを安価にできる。また、収納に際しては、１枚の
みある調理プレート31を調理器本体11に装着したまま収
納すればよいので、調理プレート31が離散せず、収納性
が向上し、収納時にかさばらない。

【００１７】また、調理プレート31は調理器本体11から
自在に取り外すことができ、しかも、ヒータ15は調理プ
レート31ではなく調理器本体11側にあり、調理プレート
31には導電部がないので、この調理プレート31を水に浸
けても安全である。したがって、調理器本体11から外し
た調理プレート31を丸洗いでき、この調理プレート31を
容易に洗浄できる。

【００１８】さらに、ヒータ15は、シーズ線16を熱板17
内に鋳込んだ構造にし、この熱板17を介してシーズ線16
の発する熱を調理プレート31に間接的に伝えるようにし
たので、例えばシーズ線16自体は500〜650℃程度にもな
るのに対して、熱板17の表面温度は、熱の拡散により調
理プレート31のフッ素コーティングの耐熱温度である30
0℃程度以下に抑えられる。したがって、熱による調理
プレート31の劣化を防止できる。

【００１９】つぎに、本発明の調理器の第２実施例につ
いて図６を参照しながら説明する。なお、本第２実施例
の調理器は、前記第１実施例の調理器とほぼ同様の構成
を有しているので、対応する部分には同一符号を付して
その説明を省略し、異なる部分を主に説明する。後述す
る第３実施例も同様である。本第２実施例の調理器は、
調理プレート31の周辺部の筒壁部34aを凹凸部(凹溝32お
よび凸条33)のある第１の調理面31a側にのみ設けたもの
である。すなわち、第２の調理面31b(図示底面)を上に
して使用するときのみ、調理プレート31の筒壁部34aが
調理器本体11側の遮熱板14の側面14aに嵌合した状態で
調理プレート31が取り付けられるものである。

【００２０】本第２実施例の構成によれば、調理プレー
ト31の片側の筒状部34bをなくしたことにより、調理プ
レート31の材料の量をより少なくでき、さらに安価に製
造できる。

【００２１】つぎに、本発明の調理器の第３実施例につ
いて図７を参照しながら説明する。調理プレート31は、
前記第１実施例と同じものである。本第３実施例は、熱
板17の上面17aに、調理プレート31の第１の調理面31aの
凹溝32および凸条33にそれぞれ嵌合する凹凸部である複
数の凸条41および凹溝42が形成されている。

【００２２】前記第１実施例では、熱板17の上面17aが
第２の調理面31bと同形状の滑らかな平面状になってい
たため、この第２の調理面31bを熱板17の上面17aに載せ
たとき、すなわち、第１の調理面31aで調理するときに
は、調理プレート31と熱板17との接触面積が大きくなる
が、第１の調理面31aを熱板17の上面17aに載せたとき、
すなわち、第２の調理面31bで調理するときには、調理
プレート31と熱板17との接触面積が小さくなり、加熱効
率がより低くなる。これに対して、本第３実施例では、
熱板17の上面17aが第１の調理面31aと同様の凹凸形状に
なっているため、逆に、この第１の調理面31aを熱板17
の上面17aに載せ、第２の調理面31bで調理するときの方
が、調理プレート31と熱板17との接触面積が大きくな
る。すなわち、第２の調理面31bで調理するときの加熱
効率をよくでき、その保証温度を上げられる。しかも、
凹溝32および凸条33と凸条41および凹溝42とが互いに嵌
合するため、熱板17と調理プレート31との接触面積がよ
り大きくなり、熱板17から調理プレート31への熱伝導が
いっそう良好になり、保証温度をいっそう上げられる。

【００２３】なお、本発明は、前記各実施例に限定され
るものではなく、さらに種々の変形実施が可能である。
例えば、温度調整のための構成は、前記実施例のような
サーモスタット21および操作レバー23を用いたものには
限らず、種々の構成を採り得る。

【００２４】

【発明の効果】請求項１の発明の調理器によれば、ヒー
タを有する調理器本体と、この調理器本体に着脱自在に
装着される調理プレートとを備え、この調理プレート
は、表裏両面のいずれを調理面としても調理器本体に装
着可能とするとともに、表裏両面の調理面形状をそれぞ
れ異なったものとし、ヒータは、電熱線を内蔵した熱板
からなるので、熱による調理プレートの劣化を招くこと
なく、調理プレートの両面を調理面として使用すること
が可能になり、したがって、２種類の調理面が使えるに
もかかわらず、コストを安価にできるとともに、収納性
もよく、しかも、ヒータが調理プレートにはないことに
より、この調理プレートの洗浄が容易にできる。

【００２５】請求項２の発明の調理器によれば、請求項
１の発明の効果に加えて、調理プレートの片面に凹凸部
を形成し、ヒータの熱板に、このヒータに調理プレート
を装着したときこの調理プレートの凹凸部が係合する凹
凸部を形成したので、調理プレートにおける凹凸部がな
い方の面を調理面として用いる際の保証温度を上げられ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の調理器の第１実施例を示す断面図で、
第１の調理面で調理する場合を示している。

【図２】同上第２の調理面で調理する場合を示す断面図
である。

【図３】同上平面図で、第１の調理面で調理する場合を
示している。

【図４】同上平面図で、第２の調理面で調理する場合を
示している。

【図５】同上斜視図で、調理プレートは上下反転したも
のも図示してある。

【図６】本発明の調理器の第２実施例を示す断面図であ
る。

【図７】本発明の調理器の第３実施例を示す断面図であ
る。

【図８】従来の調理器の一例を示す調理プレートの断面
図である。

【図９】同上平面図である。

【図１０】従来の調理器の他の例を示す調理プレートの
断面図である。

【符号の説明】

11 調理器本体 15 ヒータ 16 シーズ線(電熱線) 17 熱板 31 調理プレート 31a 第１の調理面 31b 第２の調理面 32 凹溝(凹凸部) 33 凸条(凹凸部) 41 凸条(凹凸部) 42 凹溝(凹凸部)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ヒータを有する調理器本体と、この調理
器本体に着脱自在に装着され前記ヒータにより加熱され
る調理プレートとを備え、この調理プレートは、表裏両
面のいずれを調理面としても前記調理器本体に装着可能
とするとともに、表裏両面の調理面形状をそれぞれ異な
ったものとし、前記ヒータは、電熱線を内蔵した熱板か
らなることを特徴とする調理器。
【請求項２】前記調理プレートの片面に凹凸部を形成
し、前記ヒータの熱板に、このヒータに調理プレートを
装着したときこの調理プレートの前記凹凸部が係合する
凹凸部を形成したことを特徴とする請求項１記載の調理
器。