JPS597862Y2 - 電気調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は焼き板に保温域を設けてなる電気調理器に関す
る。

従来電気調理器、たとえばホットプレートにあってはア
ルミニウム鋳物からなる焼き板内に熱源となるシーズ線
を一体に鋳込みこのシーズ線への通電により所望の調理
がなされていた。

しかしながら、この構造では調理面を水洗いする際導電
部に浸水のおそれがあるため焼き板と熱源部とを分離さ
せて焼き板の丸洗いを可能とするホットプレートが要望
されていた。

本考案は上記要望にもとづきなされたもので、焼き板に
は中央部に盛り上り状の調理面を形戒しさらにこの調理
面と段差部を介して連続する保温域を設けるとともに焼
き板を支持する支持部材には調理面下方に位置決めされ
る熱源部を設けることにより分離可能はもち論、位置決
めが確実となりしかも熱源部と離隔した保温域によって
調理したのちの材料を適宜の温度に保持できるようにし
た電気調理器を提供することを目的とする。

以下、本考案の詳細を一実施例について図面を参照して
説明する。

１はホットプレートの焼き板で、周側を縁部２で囲われ
た基板３と、この基板３の裏面側中央部を凹出して表面
側に突出させた調理面４を有しかつこの調理面４から段
差部５を介した周側の一段低い位置に連続して保温域６
が設けられている。

７は支持部材で、上記焼き板１の外径とほぼ等しい外径
を有した円状に形或されその中央部には焼き板１の裏面
側凹出部３′に嵌合する突出状熱源部８が設けられてい
る。

９は熱源部８内に埋設されたたとえばシーズ線からなる
発熱体である。

１０は上記支持部材７をその内側フランジ１１で支持し
た台座を示す。

なお、この台座１０は支持部材７と一体戊形したもので
あってもよい。

次に作用について述べる。

まず組立てはあらかじめ台座１０に支持された支持部材
７上に焼き板１を載置すればよい。

すなわち、支持部材７の熱源部８に焼き板１の凹出部３
′を嵌合させればよく、これにより支持部材７はその熱
源部８を調理面４の下方に配して位置付けられる。

したがって、調理面４より低い位置にある保温域６は発
熱体９より離隔しているため調理面４上でたとえば肉類
などの料理を行なった際、焼き上ったものを逐次保温域
６に移せば料理を適温に保持することが可能となり一層
その味覚を向上させることができる。

なお、本実施例にあっては、段差部５の低部がら側方に
平坦状に連続する保温域６を形或したが、本考案はこれ
に限らず第４図の他の実施例に示すように調理面４から
連続した段差部５′の低部から若干離間した位置に立上
がり部６′を形威して保温域６の一部に油溝６ａを設け
るようにしたものであってもよい。

本考案は以上詳述したように調理面およびこの調理面と
段差部を介して保温域を設けた焼き板と、熱源部を上記
調理面の下方に配し位置付けられて上記焼き板を支持す
る支持部材とを備えた電気調理器であるから、焼き板の
丸洗いが可能となることはもち論、熱源部と離隔した保
温域の設定によって、調理後の料理を焼き板上で適温に
保持することができてすこぶる便利となるすぐれた利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は断面図、第２図は
焼き板の斜視図、第３図は支持部材の斜視図、第４図は
他の実施例を示す焼き板の断面図である。 １・・・・・・焼き板、４・・・・・・調理面、５・・
・・・・段差部、６・・・・・・保温域、７・・・・・
・支持部材、８・・・・・・熱源部、９・・・・・・発
熱体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 調理面を形威し、この調理面から段差部を介して周側に
   連続する保温域を設けた焼き板と；この焼き板を支持し
   かつ上記調理面下方に位置決めされる発熱体内装の熱源
   部を有する支持部材と； を具備したことを特徴とする電気調理器。