JPS5920820Y2 - 電気調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はホットプレート等の電気調理器に関し、特に調
理面を複数の温度区分で構成して、調理面の使用効率を
向上させ、また使用勝手をもよくした電気調理器を提供
しようとするものである。

従来この種の電気調理器は第６図に示すように調理面を
有するプレート１に調理面の全面を加熱する１本のシー
ズヒーター２を装着し、前記シーズヒーターの通電制御
を行なう温度調節器３を着脱自在に設けて構成されてい
た。

この構成に於いてプレート１の調理面は全面はぼ均一に
また温度調節器３により調理に合った一定温度に保たれ
、調理面全面に調理物を並べ繰り反し調理する場合は便
利である。

しかし、調理温度が異なる料理を同時に調理するとか、
調理済みのものを保温しながら新たに調理するというこ
とはできない欠点があった。

またこの種の電気調理器、例えばホットプレートでは家
族全員で食卓を囲んで鉄板焼等を調理しながら食事する
という、いわゆるだんらん料理を１つの目的において設
計されている。

そのためその調理能力は４〜５人の食事の速さに設定さ
れていた。

しかし実際その食事の速さは時間とともに遅くなり、そ
のため食事が進むにつれて調理の速さの方が優ってくる
。

また調理の速さは食事の速さが遅くなるとともに調理す
る量を減らすためより速くなる。

そのため調理能力は大となり従来より短時間で焼き上が
り、調理物は焼は過ぎぎみとなり、その結果調理面の設
定温度、つまり温度調節器の目盛りを下げるか、又は食
べきれない調理物を皿等に盛ることとなる。

ここで前者に於いては再び調理を開始しようとする時、
調理面の温度を再び高温とするために数分の待時間が必
要となり不具合なものであった。

また後者に於いても料理がさめておいしくなくなってし
まうものであった。

本考案は前記従来の電気調理器の欠点を解消するもので
あり、以下本考案の一実施例について、第１〜５図を参
照して説明する。

図において、４はアルミニウム等の熱良導体をダイキャ
スト成型等して構成されたプレートで、表面に弗素樹脂
処理が施されており、２本のシーズヒーター５，６が装
着されている。

この第１のシーズヒーター５は前記プレー１〜４の調理
面の全面５′を加熱し、また第２のシーズヒーター６は
前記プレート４のほぼ半面６′を加熱する。

５ａ、５ａはシーズヒーター５，６の端子部でありプレ
ート４の一方向に集中して伸長され、端子部６ａの間に
はプレート４と一体に感熱部１４を備える。

また１５は端子部５ａ、５ａに対向して備えられた列端
子であり、端子部５ａ、５ａ先端の電気端子を端子ねじ
１６により角板１７及び押え板１８間に固定してシーズ
ヒーター５，６と電気接続している。

なお端子部５ａ、６ａの片方は一体化された角板１７
Ｈに電気接続され、列端子１５ａはシーズヒーター５，
６の共通端子としている。

１９は列端子１５及び角板１７を取付けた絶縁板であり
、２０は前記絶縁板１９の取付金具である。

また７は前記列端子１５．１５ Ｈに嵌挿する受刃８に
より着脱自在に電気接続された温度調節器であり、温度
調理器７から突出し前記感熱部１４に嵌挿する感熱棒９
を有するサーモスタット１０と、シーズヒーター５，６
に受刃８を介して電気接続され、前記シーズヒーター５
，６の通電を切替えるスイッチ１１を一体に備えている
。

つまりスイッチ１１により通電の選択されたシーズヒー
ター５又は６によるプレート４の調理面の温度は、シー
ズヒーター５゜６のどちらの通電においても感熱部１４
に嵌挿した感熱棒９により感知して適宜の温度に保つ構
成となっている。

なお１２は前記スイッチのつまみであり、１３はシーズ
ヒーター５又は６の通電を示すパイロットランプである
。

また２１は列端子１５，１５ａ、角板１７．１７ ａ等
の電気部品を囲うペク枠である。

上記構成に於いて、同じ料理又は同じ調理温度の料理を
多く調理する場合は切替えスイッチ１１をシーズヒータ
ー５への通電とし、プレート４の調理面全面５′を加熱
して従来と同様に用い、一方、調理温度が異なる料理ま
たはおやつ、例えばホットケーキ、お好み焼等を小人数
分少量で使用する場合は切替えスイッチ１１をシーズヒ
ーター６への通電に切替え調理面のほぼ半面６′を加熱
して調理すると同時に残りの半面で調理済みの調理物を
保温する。

また前記鉄板焼等のだんらん料理に於いては最初調理面
を全面加熱して調理し、食事の速さが遅くなった頃調理
面の半面を加熱するように切替え、調理の速さを変える
とともに調理済みの調理物の保温も行ない、常においし
い料理を行うことができる。

また本考案の一実施例では、プレート４の調理面の全面
５′を加熱する第１のシーズヒーター５と、この第１の
シーズヒーター５の内側に配設され、かつプレート４の
調理面のほぼ半面６′を加熱する第２のシーズヒーター
６のそれぞれの端子部５ ａ 、５ ａを前記プレート
４の外周の一方向に集中して伸設し、端子部６ａの間に
感熱部１４を設け、この感熱部１４の片側に位置する各
ヒーター５，６の一方の端子部５ａ、５ａにそれぞれ列
端子１５を設け、かつ感熱部１４の他方側に位置する各
ヒーター５，６の端子部５ａ、５ａには角板１７で電気
接続した共用の列端子１５を設けるとともに、前記感熱
部１４に嵌挿する感熱棒９を有するサーモスタット１０
、前記各列端子１５に嵌挿して電気接続する受刃８およ
び前記各ヒーター５，６のそれぞれの端子部５ａ、５ａ
に設けた各列端子１５に前記受刃８を介して電気接続さ
れる単極双投型のスイッチ１１を内装した温度調理器７
を前記受刃８でプレート４に着脱自在に設けた構成とし
ているため、第１のシーズヒーター５および第２のシー
ズヒーター６の加熱調理面５’、６’を温度調節器７で
適切に制御することが可能となり、またその構成は簡素
で生産性の高いものである。

なお、本考案の一実施例では第１のヒーターを調理面の
全面加熱用、第１のヒーターの内側に配設した第２のヒ
ーターを調理面の半面加熱用として説明したが、各ヒー
ターによる調理面の加熱範囲はこれに限定されるもので
はない。

また調理面を加熱するヒーターは２個以上であっても各
ヒーターの端子部が、加熱部の両側近傍に伸設されれば
同様の効果が得られることは言うまでもない。

以上のように本考案によれば、調理面を有するプレー１
〜の外周近傍に設けた感熱部を伸設し、かつ前記調理面
を加熱する第１のヒーターと、この第１のヒーターで囲
まれる内側に位置して配設され、かつ前記第１のヒータ
ーの両端子部の内側に前記感熱部に近接して両端子部を
伸設し、前記調理面を加熱する第２のヒーターと、前記
第１および第２のヒーターのそれぞれの端子部に電気接
続され、かつ感熱部の片側に位置する角端子と、前記感
熱部の他方側に位置し、かつ第１および第２のヒーター
の各端子部を電気的に結線して電気接続した前記各ヒー
ター共用の角端子と前記感熱部に嵌挿する感熱棒を有す
るサーモスタット、前記各角端子に嵌挿する受刃および
この受刃に電気接続され、かつ前記各ヒーターへの通電
を切替えるスイッチを内装し、前記プレートに着脱自在
に取付けられる温度調節器とで構成しているため、第１
のヒーターおよび第２のヒーターの加熱調理面を温度調
節器で適切に制御することができ、またその構成は非常
に簡素化されているため、生産性の高いものを得ること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１面は本考案の一実施例を示す電気調理器の平面図、
第２図は同電気調理器の加熱面を説明するための平面図
、第３図は同要部分解断面図、第４図は同要部縦断面図
、第５図は同電気回路図、第６図は従来の電気調理器の
平面図である。 ４・・・・・・プレート、５，６・・・・・・シーズヒ
ーター、５ａ、６ａ・・・・・・端子部、７・・・・・
・温度調節器、８・・・・・・受刃、９・・・・・・感
熱棒、１０・・・・・・サーモスタット、１１・・・・
・・スイッチ、１５゜１５ ａ・・・・・・角端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理面を有するプレートの外周近傍に設けた感熱部と、
   この感熱部の両側に近接して両端子部を伸設し、かつ前
   記調理面を加熱する第１のヒーターと、この第１のヒー
   ターで囲まれる内側に位置して配設され、かつ前記第１
   のヒーターの両端子部の内側に前記感熱部に近接して両
   端子部を伸設し、前記調理面を加熱する第２のヒーター
   と、前記第１および第２のヒーターのそれぞれの端子部
   に電気接続され、かつ感熱部の片側に位置する角端子と
   、前記感熱部の他方側に位置し、かつ第１および第２の
   ヒーターの各端子部を電気的に結線して電気接続した前
   記各ヒーター共用の角端子と、前記感熱部に嵌挿する感
   熱棒を有するサーモスタット、前記各角端子に嵌挿する
   受刃およびこの受刃に電気接続され、かつ前記各ヒータ
   ーへの通電を切替えるスイッチを内装し、前記プレート
   に着脱自在に取付けられる温度調節器とで構成した電気
   調理器。