JPS6025947Y2 - 炊飯器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は炊きむらのない均一な炊き上がりが得られる炊
飯器に関する。

従来の電気炊飯器は例えば電気ヒータを有する熱盤の上
面に鍋を着脱自在に載置し、前記電気ヒータの熱を熱盤
から鍋の底部に伝達して炊飯する方式が主であった。

しかしながら、この従来構造の炊飯器で炊飯すると、上
部は水分の少ないばさばさした状態となり、下部は水分
の多いべとべとした状態になり、炊きむらができて味が
落ちるという欠点があった、このため、近年鍋の外周囲
に加熱用の空間部を設け、この空間部内に鍋から所定の
間隔を有してヒータを配設し、このヒータからの輻射熱
及び空間部内の対流によって鍋を加熱する方式の炊飯器
が考えられている。

本考案は上記の空間部内にヒータを配設して鍋を加熱す
る方式の炊飯器の改良に関するもので、ヒータを鍋の底
面外周部と対向する２つの円弧部と、鍋の底面中央部と
対向する直線部とを有するように屈曲形威し、該ヒータ
のいずれか一方の円弧部と直線部とで囲繞される位置に
サーモスタットを配設することにより、さらに一段と炊
きむらの少ない均一な炊飯が行えるようにした炊飯器を
提供することを目的とするものである。

以下本考案の一実施例について説明すると、第１図及び
第２図において、１は上下面が開口する略円筒状の外ケ
ース、２はこの外ケースの内部に断熱材３を介して配設
された有底円筒状の内ケースで、この内ケースの上端部
は外ケース１の上端部内周囲に嵌着された例えば耐熱プ
ラスチック製の環状の露受け４の上面にねじ止め等によ
って固着されている。

５は支持脚６を有する底板で、外ケース１の下端部に嵌
着固定されている。

７は上端開口縁部に向うフランジ８を露受は福の上面に
載置することによって内ケース２内に配設されている。

そして、鍋７は高さ及び外径が内ケース２より小に設定
されており、これにより鍋７の外周囲には内ケース２に
よって略密閉状態にある空間部９が形成され、この空間
部は鍋７の外底面及び外側面に連続的に対向している。

１０は前記空間部９内に鍋７から所定の間隔を有して配
設されたシーズヒータで、前記鍋７の底面外周部と対向
する２つの円弧部と、鍋７の底面中央部と対向する直線
部とを有するように屈曲形成されて端部が内ケース２の
内底部に碍子１１と押え具２９により支持されており、
両端部の端子部１２は内ケース２の内底部を貫通して下
方に延在している。

１３は内ケース２の内底部に配設したサーモスタットで
、前記ヒータ１０のいずれか一方の円弧部と直線部とで
囲繞される位置内に配設されている。

１４は内ケース２の下方に配設した遮熱板で、その上面
に底部断熱材１５を保持している。

１６は外ケース１の上端部にヒンジ部材１７により回動
可能に支持された外蓋で、上面に持ち運び用の把手部１
８を有している。

１９は内カバーで、蓋断熱材２０を介して外蓋１６の内
面に固着されている。

２１はヒンジ部材１７と反対側に位置して外ケース１の
上端部に固着した保持体で、外蓋１６を閉じたとき、把
手部１８に設けた掛は金２２に係合して外蓋１６を閉塞
状態に保持する保合部２３を保持している。

なお保合部２３は露受け４に一体に形成されている。

２４は掛は金２２と係合部２３の保合を解除する押釦、
２５は内カバー１９の下面に取付けた放熱板で、保温ヒ
ータ２６をその上面に配設している。

２７は鍋７の上面開口部を閉塞する中蓋、２８は外蓋１
６に設けた蒸気抜部で、内カバー１９、中蓋２７を貫通
して鍋７内に連通している。

次に以上の構成からなる本実施例の作用について説明す
る。

鍋７内に水洗いした米と必要量の水とを入れ、鍋７内ケ
ース２内に収納腰外蓋１６を閉じる。

この状態でヒータ１０に通電すると、空間部９内の空気
が加熱され、この加熱された空気及びヒータ１０からの
輻射熱で鍋７が加熱され、炊飯が行われる。

そして鍋７内の水が米に全て吸収されてなくなると、鍋
７の外底部が空炊き状態となって急激に温度することに
より、このときの温度をサーモスタット１３が検知して
作動腰ヒータ１０への通電を断って、保温ヒータ２６へ
の通電に切り換える。

なお図示しないが内ケース２の外周面上部にも保温ヒー
タが配設され、鍋７をほぼ全面から保温する。

上記作用において、本実施例においては空間部９を鍋７
の外底面及び外側面と連続的に対向するように形成する
とともに、ヒータ１０を鍋７と所定の間隔をもたせて前
記空間部９内に配設し、しかも前記ヒータ１０の形状を
鍋７の底面外周部と対向する２つの円弧部と、鍋７の底
面中央部と対向する直線部とを有するように屈曲形成し
て配設しているから、鍋７の外底面に対する輻射熱がさ
らに均一化され、炊きむらがない炊飯が行えるものであ
る。

またヒータ１０のいずれか一方の円弧部と直線部とで囲
繞される位置にサーモスタット１３を配設しているため
、ヒータ１０による加熱をより素早く感知することが可
能となり、動作に遅れがないという利点を有する。

以上の如く本考案によれば、炊きむらのない炊飯が可能
となることはもちろん、サーモスタットの温度検知が一
段と正確に行えるという実用的効果の有する炊飯器を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による炊飯器の一実施例を要部を切欠い
て示す正面図、第２図は外蓋及び鍋を取り除いた状態の
内ケースの上面図を示す。 図中、７は鍋、９は空間部、１０はヒータ、１３はサー
モスタットである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍋の外周面に加熱用の空間部を形成するとともに、該空
   間部内に前記鍋から所定の間隔を有してヒータを配設す
   るようにした炊飯器において、前記ヒータを前記鍋の底
   面外周部と対向する２つの円弧部と、前記鍋の底面中央
   部と対向する直線部とを有するように屈曲形威し、該ヒ
   ータのいずれか一方の円弧部と直線部とで囲繞される位
   置にサーモスタットを配設したことを特徴とする炊飯器
   。