JP2001271385A - 旋回作業機の操縦レバー支持台の取付構造 - Google Patents

旋回作業機の操縦レバー支持台の取付構造

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JP2001271385A JP2000082806A JP2000082806A JP2001271385A JP 2001271385 A JP2001271385 A JP 2001271385A JP 2000082806 A JP2000082806 A JP 2000082806A JP 2000082806 A JP2000082806 A JP 2000082806A JP 2001271385 A JP2001271385 A JP 2001271385A
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啓一 原
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Kenzo Koga
謙三 古賀
Tomoaki Miyake
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト削減、重量低下を図る。 【解決手段】 走行モータによって駆動される走行装置
上に旋回台を上下方向の軸心回りに旋回自在に備え、こ
の旋回台内に、走行装置を操縦する操縦レバーを支持す
る操縦レバー支持台を備え、この操縦レバー支持台を旋
回台の底部を構成する旋回基板から上方に間隔をおいて
配置し、操縦レバーに連動連結するリンクと、走行モー
タを制御する制御弁に連動連結するリンクとを支持する
上下方向の中継軸を、操縦レバー支持台に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の旋
回作業機の操縦レバー支持台の取付構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、走行装置の上方に上下方向の軸心
回りに旋回自在に旋回台を支持し、この旋回台の前部
に、ブーム、アーム、バケット等からなる掘削装置を設
けたバックホーがある。このバックホーにあっては、走
行装置は、旋回台の底部を構成する旋回基板を旋回ベア
リングを介して上下方向の旋回軸回りに旋回自在に支持
するトラックフレームの左右両側にサイドフレームを備
え、このサイドフレームの前部にアイドラを、後部に駆
動輪を、アイドラと駆動輪との間に複数のトラックロー
ラを備え、これらアイドラと駆動輪とトラックローラと
にわたって無限軌道帯であるゴムクローラを巻き掛けて
なるクローラ式の走行装置が採用されている。
【0003】この走行装置は、左右の駆動輪を各々油圧
モータで回転駆動することで、ゴムクローラを循環回走
させて走行させるようにしている。また、このバックホ
ーにあっては、旋回台上の左側に運転席を配置し、該運
転席の前方に、走行装置の左右の油圧モータを制御して
走行装置を操縦する左右一対の操縦レバーを配置してい
る。また、各種の油圧機器の作動油を貯留する作動油タ
ンクと、各種の油圧機器を制御するコントロールバルブ
とは、比較的高温になるので、運転席から離すべく旋回
台の右側に配置されている。
【0004】また、操縦レバーは旋回基板上に設けられ
た操縦レバー支持台に揺動操作自在に支持されている。
この操縦レバー支持台には、中継軸が上下方向に設けら
れ、この中継軸には一対のリンクが軸心回りに回転自在
に支持され、該一対のリンクの、一方のリンクには操縦
レバーの基部が連動ロッド等を介して連動連結され、他
方のリンクはコントロールバルブの走行用制御弁に連動
ロッド等を介して連動連結されており、操縦レバーを揺
動操作することで、走行用制御弁のスプールが押し引き
されて、走行装置の油圧モータに圧油が給排等されるよ
うに構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、旋回基板上には、前後方向に延びる縦リブ等が設
けられるため、中継軸に設けられた他方のリンクと走行
用制御弁とを連動連結する連動ロッドは縦リブ等の上方
を通さなければならない。そのため、中継軸は旋回基板
から上方に高く立設されており、重量アップ、コストア
ップの1つの要因となっている。本発明は、前記問題点
に鑑みて、中継軸の長さを短くすることにより、コスト
削減、重量低減を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために講じた技術的手段は、走行装置上に旋回台を
上下方向の軸心回りに旋回自在に備え、この旋回台内
に、走行装置を操縦する操縦レバーを支持する操縦レバ
ー支持台を備え、この操縦レバー支持台を旋回台の底部
を構成する旋回基板から上方に間隔をおいて配置したこ
とを特徴とする。また、他の技術的手段は、走行モータ
によって駆動される走行装置上に旋回台を上下方向の軸
心回りに旋回自在に備え、この旋回台内に、走行装置を
操縦する操縦レバーを支持する操縦レバー支持台を備
え、この操縦レバー支持台を旋回台の底部を構成する旋
回基板から上方に間隔をおいて配置し、操縦レバーに連
動連結するリンクと、走行モータを制御する制御弁に連
動連結するリンクとを支持する上下方向の中継軸を、操
縦レバー支持台に設けたことを特徴とする。
【0007】また、操縦レバー支持台と旋回基板との間
に機器配置空間を形成するのがよい。また、機器配置空
間にエンジンの回転数を制御するためのオ−トアクセル
モータを配置するのがよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図4及び図5において、1は旋回
作業機として例示するバックホーであり、該バックホー
1は上部の旋回体2と、下部の走行装置3とから主構成
されており、旋回台6が上下軸廻りに旋回しても、該旋
回台6の後面側が走行装置7の左右幅外にはみ出さない
ように、旋回台6の後面側を平面視弧状に構成した小型
の後方小旋回バックホーと称されるものである。
【0009】なお、バックホー1の走行方向(図4の左
右方向)を前後方向といい、この前後方向に直交する横
方向(図4の紙面貫通方向)を左右方向という。走行装
置3は、トラックフレーム3Aの左右両側のサイドフレ
ームに、それぞれアイドラ3B、駆動輪3C、トラック
ローラ3D、キャリアローラ3Fを回転自在に支持し、
これらアイドラ3B、駆動輪3C、トラックローラ3
D、キャリアローラ3Fにわたってクローラ走行体4を
巻き掛け、駆動輪3Cを油圧モータからなる走行モータ
によって駆動してなるクローラ式走行装置が採用されて
いる。
【0010】走行装置3の前部にはドーザ5が備えられ
ている。旋回体2は、走行装置3上に上下方向の軸心回
りに左右旋回自在に支持された旋回台6と、旋回台6の
前部に設けられた作業装置(掘削装置)7と、旋回台6
上に設けられた運転席8と、エンジン9、燃料タンク1
0、油圧ポンプ11、作動油タンク12,コントロール
バルブ13、ラジエータ14、オイルクーラ15、リザ
ーブタンク16、バッテリー17等の旋回台6に搭載さ
れた各種機器等とを備えて構成されている。
【0011】運転席8は旋回台6の、前後方向中途部の
左右方向中央部から左寄りに配置されている。旋回台6
は、図6に示すように、旋回フレーム19と、この旋回
フレーム19の後部に取付固定されていて旋回台6前部
に配置された作業装置7等に対する重量バランスを図る
と共に旋回台6の後部を構成するカウンタウエイト20
とから主構成されている。なお、旋回フレーム19の左
右側面、前面及び上面の運転席前方側等は適宜カバー体
23等によって覆われている。
【0012】旋回フレーム19は、走行装置3上に軸受
体21を介して上下軸廻りに旋回自在に支持された旋回
基板22を備えると共に、この旋回基板22上に補強部
材や、各種機器等を取付固定するための取付部材等を固
定してなる。旋回基板22の前部には、旋回台6から前
方突出状に上下一対の支持ブラケット26が設けられ、
この支持ブラケット26には、揺動ブラケット27が上
下軸廻りに左右揺動自在に支持されている。この揺動ブ
ラケット27に横軸廻りに揺動自在自在に支持されたブ
ーム28と、このブーム28の先端側に横軸廻りに揺動
自在に支持されたアーム29と、このアーム29の先端
側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられたバケット
30とから前記作業装置7が主構成されており、これら
ブーム28、アーム29、バケット30は、それぞれ油
圧シリンダからなるブームシリンダ31、アームシリン
ダ32、バケットシリンダ33によって作動可能とされ
ている。
【0013】旋回基板22の後部で且つ運転席8の後方
側にはエンジン9が横置き配置され、該エンジン9の左
側には各種油圧機器に圧油を供給する油圧ポンプ11が
配置され、エンジン9の右側にはラジエータ14、オイ
ルクーラ15、リザーブタンク16及びバッテリー17
が配置されている。また、エンジン9より前方側で且つ
旋回基板22の左側には燃料タンク10が配置され、エ
ンジン9より前方側で且つ旋回基板22の右側で且つラ
ジエータ14等の前方には、油圧機器作動用の圧油を貯
留する作動油タンク12が配置され、作動油タンク12
の前方には、各油圧機器を制御する制御弁を縦方向に積
み重ねてなるコントロールバルブ13が配置されてい
る。
【0014】エンジン9,ラジエータ14,オイルクー
ラ15,作動油タンク12,コントロールバルブ13等
は旋回台6から上方に突出状とされており、エンジン9
及び油圧ポンプ11の配置空間の旋回台6より上方側部
分の、上方、前方及び左側方は、旋回フレーム19に固
定の支持フレーム及び旋回フレーム19に取付固定され
た固定カバー35によって覆われている。また、エンジ
ン9,油圧ポンプ11,ラジエータ14等の配置空間の
旋回台6より上方側部分の、後方側はボンネット36に
よって覆われており、このボンネット36は前記支持フ
レーム等にヒンジを介して上下揺動自在に取り付けられ
ていて、開閉自在とされている。
【0015】作動油タンク12及びコントロールバルブ
13はタンクカバー37によって覆われている。このタ
ンクカバー37は固定カバー35の右側方にまで延設さ
れていて、ラジエータ14、オイルクーラ15、リザー
ブタンク16及びバッテリー17等をも覆うように構成
されている。また、タンクカバー37は前側下端部がヒ
ンジによって左右方向の軸心回りに回動自在に旋回フレ
ーム19に枢着されており、このタンクカバー37をヒ
ンジを支点として上側且つ前側に回動させることによ
り、作動油タンク12、ラジエータ14等の配置空間が
開放状となるように構成されている。
【0016】また、運転席8の前方には、左右の走行体
4を別々に操作すべく左右一対設けられた走行用操縦レ
バー38L,38Rが配置され、運転席8の左右両側に
は操縦台39L,39Rが配置されている。右側の操縦
台39Rには、ブーム28及びバケット30を操作する
ブーム・バケット用操作レバー40と、ドーザ5を操作
するドーザ用操作レバー41と、エンジンの回転を制御
するアクセルレバー42と、操作することによりブーム
・バケット用操作レバー40によるブーム28及びバケ
ット30の操作を不能又は可能とするロックレバー24
とを備えている。
【0017】また、左側の操縦台39Lには、旋回台6
を旋回させる旋回モータ及びアーム29を操作する旋回
・アーム用操作レバー43と、操作することにより旋回
・アーム用操作レバー43による旋回モータ及びアーム
29の操作を不能又は可能とするロックレバー44とが
備えられている。前記旋回フレーム19は、旋回基板2
2上に縦向きで且つ左右方向に亘って配置されて溶接固
定されていて、エンジン9、油圧ポンプ11、ラジエー
タ15,オイルクーラ15、バッテリー17等の配置部
と、燃料タンク10、作動油タンク12等の配置部とを
仕切る(区画する)一枚の板材から成る仕切壁45を備
えている。
【0018】また、旋回フレーム19は、旋回基板22
上の後端側に配置固定されたウエイト取付体46を備え
ている。このウエイト取付体46は鋳鋼で形成され、ウ
エイトの一端を担うと共に、左右両側及び左右方向中央
部にウエイト取付部47を備えている。また、旋回基板
22の左右方向中央側には、縦向きに配置されていて前
記仕切壁45と交差するように旋回基板22前部から後
部へと延びる左右一対の板材から成る縦リブ51L,5
1Rが旋回基板22上に溶接固定されている。
【0019】この左右の縦リブ51L,51Rは一枚の
板材によって構成されており、左右の縦リブ51L,5
1Rの前端側は前記支持ブラケット26に連結され、縦
リブ51L,51Rの後端側は前記ウエイト取付体46
に連結されており、縦リブの後部がエンジン9の下方を
通るように(エンジン9の下方を前後方向に横切るよう
に)延設されて配置されている。前記仕切壁45の前方
側で且つ左側縦リブ51Lの左右方向外方側が燃料タン
ク10の配置部とされ、仕切壁45の前方側で且つ右側
縦リブ51Rの左右方向外方側が作動油タンク12の配
置部とされ、仕切壁45の後方側で且つ右縦リブ51R
の左右方向外方側がラジエータ14、オイルクーラ1
5、リザーブタンク16、バッテリー17の配置部とさ
れ、仕切壁45の後方側で且つラジエータ14等の配置
部の左側方がエンジン9の配置部とされている。
【0020】作動油タンク12の配置部の旋回基板22
上には、ステー等を介して前後一対の載置板53F,5
3Rが設けられ、この載置板53F,53R上に作動油
タンク12が載置されてボルト等によって取付固定され
ている。コントロールバルブ13は、バックホー1に備
えられた各種油圧機器(走行用油圧モータ、旋回台旋回
用モータ、ドーザ用シリンダ、アーム用シリンダ、ブー
ム用シリンダ、バケット用シリンダ、揺動ブラケット用
シリンダ等)を各々制御する直動スプール型切換バルブ
からなる制御弁を、スプールの操作方向に直交する方向
に配設されて連結されたもので、作動油タンク12の前
方に縦向きに配置されていて、ステー58等によって作
動油タンク12の前方側に取付固定されている。
【0021】図1〜図3、図7及び図8に示すように、
左右の操縦レバー38L,38Rの下方の旋回台6の内
部には、操縦レバー38L,38Rを支持する操縦レバ
ー支持台61が、旋回基板22から上方に間隔をおいて
(旋回基板22から上方に浮かせて)設けられている。
操縦レバー支持台61は、レバーブラケット62と中継
軸ブラケット63とから主構成されており、支持ブラケ
ット64に固定されている。支持ブラケット64は、旋
回基板22上に固定された下壁66と、この下壁66の
前端から上方に延びる縦壁65とから側面視L字形に形
成されている。
【0022】中継軸ブラケット63は、支持ブラケット
64の縦壁65の背面側上部に重合固定される縦壁67
とこの縦壁67の下端から後方に延びる下壁とから側面
視L字形に形成されている。したがって、中継軸ブラケ
ット63の下壁68と旋回基板22との間は大きく間隔
が開いており、この空間が機器配置空間69とされてい
る。また、中継軸ブラケット63はステ−70によって
支持されている。この支持ステ−70は、中継軸ブラケ
ット63の下壁68の前後方向中途部下面に固定される
上壁71と、この上壁71の右側端部から下方に延びる
と共に旋回基板22に固定された正面視逆L字形に形成
されている。
【0023】レバーブラケット62は、中継ブラケット
63の縦壁67の背面に重合固定される前壁72と、こ
の前壁72の左右両端から後方に延びる左右の側壁74
L,74Rとから平面視後方開放状のコ字形に形成され
ている。左右の側壁74L,74Rの後下部は連結壁7
5によって連結されている。左右の側壁74L,74R
間の上部には左右方向の軸心を有する支軸76が設けら
れ、この支軸76には、左右一対の筒軸77L,77R
が軸心回りに回動自在に外嵌されている。
【0024】右側の筒軸77Rには右側の操縦レバー3
8Rの基部が固定され、左側の筒軸77Lには左側の操
縦レバー38Lの基部が固定されており、これによっ
て、左右の操縦レバー38L,38Rが、操縦レバー支
持台61に前後揺動自在に支持されている。各筒軸77
L,77Rには、それぞれ揺動リンク78L,78Rが
下方突出状に固定されている。左右各筒軸77L,77
Rの後方には、各々上下方向の軸心を有する中継軸79
L,79Rが配置され、これら中継軸79L,79Rは
中継軸ブラケット63の下壁68上に立設されており、
旋回基板22から上方に立設するのに比べ、軸心方向の
長さが短く形成されている。
【0025】左右各中継軸79L,79Rには、筒軸8
0L,80Rが軸心回りに回動自在に外嵌され、各筒軸
80L,80Rは、前記縦リブ51L,51Rよりも上
方に突出状とされ、この筒軸80L,80Rの縦リブ5
1L,51Rよりも上方に突出する部分に上中継リンク
81L,81Rが後方に向かうにしたがって左方に移行
する傾斜方向突出状に固定されている。また、各筒軸8
0L,80Rの下部には、下中継リンク82L,82R
が左方突出状に固定されており、この下中継リンク82
L,82Rと前後方向において対応する前記揺動リンク
78L,78Rとが連動ロッド(連動部材)83L,8
3Rによって連動連結されている。
【0026】すなわち、連動ロッド83L,83Rの前
側の継手84L,84Rが揺動リンク78L,78Rの
先端側に左右方向の軸心回りに回動自在に枢着され、連
動ロッド83L,83Rの後側の継手85L,85Rが
下中継リンク82L,82Rに上下方向に軸心回りに回
動自在に枢着されている。作動油タンク12の左側面前
部には、前記上中継リンク81L,81Rと略同じ高さ
位置に配置されたブラケット86が固定され、このブラ
ケット86には、上下方向の軸心を有する支軸87が固
定され、この支軸87には上下一対の筒軸88L,88
Rが軸心廻りに回動自在に外嵌されている。
【0027】各筒軸88L,88Rには、前方突出状の
第1リンク89L,89Rと、斜め後方に突出状の第2
リンク90L,90Rとが固定されている。上側の第1
リンク89Rは、右側のクローラ走行体4を駆動する走
行モータを制御する制御弁91Rのスプール92Rに上
下方向の軸心回りに回動自在に枢着され、下側の第1リ
ンク89Lは、左側のクローラ走行体4を駆動する走行
モータを制御する制御弁91Lのスプール92Lに上下
方向の軸心回りに回動自在に枢着されている。
【0028】また、上側の第2リンク90Rは右側の上
中継リンク81Rに連動ロッド(連動部材)93Rを介
して連動連結され、下側の第2リンク90Lは左側の上
中継リンク81Lに連動ロッド(連動部材)93Lを介
して連動連結されている。すなわち、連動ロッド93
L,93Rは、旋回台6の上面の下方で且つ左右縦リブ
51L,51Rの上方を横切るように配設され、連動ロ
ッド93L,93R左端側の継手94L,94Rが上中
継リンク81L,81Rに上下方向の軸心回りに回動自
在に枢着され、連動ロッド93L,93R右端側の継手
95L,95Rが第2リンク90L,90Rに上下方向
の軸心回りに回動自在に枢着されている。
【0029】したがって、操縦レバー38L,38Rを
揺動操作すると、揺動リンク78L,78Rを介して連
動ロッド83L,83Rが押し引きされると共に、上下
の中継リンク81L,81R,82L,82Rを介して
連動ロッド93L,93Rが押し引きされ、第1,第2
リンク89L,89R,90L,90Rを介して制御弁
91L,91Rのスプール92L,92Rが押し引きさ
れ、クローラ走行体4を駆動する走行モータが作動され
るように構成されている。そして、左側の操縦レバー3
8Lによって左側のクローラ走行体4が駆動され、右側
の操縦レバー38Rによって右側のクローラ走行体4が
駆動されるように構成されている。
【0030】なお、操縦レバー38L,38Rと制御弁
91L,91Rとを連動連結するための部材の符号に
は、左側の操縦レバー38Lに対応する部材にLを、右
側の操縦レバー38Rに対応する部材にRをそれぞれ付
している。前記機器配置空間69には、エンジン9の回
転数を制御するためのDCモータ等からなるオートアイ
ドルモータ97が配置されて収められ、このオートアイ
ドルモータ97は旋回基板22上に固定されたステー9
8に取り付けられている。また、このオートアイドルモ
ータ97の出力軸99には、アーム100の一端が固定
され、アーム100の他端側にはケーブル(プルケーブ
ル)101の一端側が連結されている。
【0031】図9に示すように、ケーブル101の他端
側はエンジンガバナ102のガバナレバー103に連結
されており、ガバナレバー103には、ポテンショメー
タ等からなるガバナセンサ104が設けられている。エ
ンジン9の回転数はガバナレバー103の位置によって
決定され、ガバナレバー103の位置はガバナセンサ1
04によって検出されるようになっている。一方、アク
セルレバー42にはポテンショメータ等からなるアクセ
ルセンサ105が設けられ、このアクセルセンサ105
によってアクセルレバー42の位置(操作量)が検出さ
れるようになっている。
【0032】また、アクセルセンサ105の検出信号及
びガバナセンサ105の検出信号はAIスイッチ106
(制御装置)に入力される。また、バックホー1には、
圧力センサ107(圧力スイッチ)が備えられ、この圧
力センサ107によって、ブームシリンダ31、アーム
シリンダ32、バケットシリンダ33等の回路圧を検出
し、これらが作動しているか否か(作業中か休止中か)
を検出する。この圧力センサ107の検出信号もAIス
イッチ106に入力される。
【0033】前記構成のものにあっては、アクセルレバ
ー42を操作すると、その操作量がAIスイッチ106
に入力され、AIスイッチ106からオートアイドルモ
ータ97に出力信号が出され、該オートアイドルモータ
97が作動してケーブル101によってガバナレバー1
03を引く。このガバナレバー103の位置はガバナセ
ンサ105によって検出されてAIスイッチ106にフ
ィードバックされ、アクセルレバー42の操作量に応じ
た量、ガバナレバー103が動かされ、アクセルレバー
42の操作量に応じたエンジン回転数となるようになっ
ている。
【0034】また、バックホー1の操作(作業)が休止
中であることを圧力センサ107によって検出される
と、該検出信号がAIスイッチ106に出力され、AI
スイッチ106からオートアイドルモータ97に信号が
出力され、オートアイドルモータ97のアーム100が
戻されて、ガバナレバー103が戻しバネ等によってア
イドリング位置まで戻され、エンジン回転数がアイドリ
ング回転数に自動的に落とされる。また、その後、バッ
クホー1を操作して、作業中であることを圧力センサ1
07によって検出されると、該検出信号がAIスイッチ
106に出力され、AIスイッチ106からオートアイ
ドルモータ97に信号が出力され、エンジン回転数を瞬
時にアクセルレバー42の操作量に応じた回転数にまで
自動的に上げるように制御される。
【0035】すなわち、AIスイッチ106によって、
バックホー1が操作されていないと、アクセルレバー4
2を操作していても、エンジン回転数をアイドリング回
転数まで自動的に落とし、バックホー1が操作される
と、エンジン回転数をアクセルレバー42の操作量に対
応した回転数まで瞬時に上げるという制御がなされる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、操縦レバー支持台を旋
回基板から上方に間隔をおいて配置することで、操縦レ
バー支持台上に設けられる中継軸を短くしてコスト削
減、重量低下等を図ることができると共に、操縦レバー
支持台と旋回基板との間に機器の配置空間を形成するこ
とができ、この機器配置空間にオ−トアイドルモータを
配置することにより、旋回台内にオ−トアイドルモータ
の配置場所を確保でき、特に、小型のバックホー等の旋
回作業機において有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の側面図である。
【図2】要部の平面図である。
【図3】要部の正面断面図である。
【図4】バックホーの全体側面図である。
【図5】旋回台等の平面図である。
【図6】旋回フレームの平面図である。
【図7】旋回台前部の平面図である。
【図8】旋回フレーム等の側面図である。
【図9】エンジン回転数の制御装置の構成図である。
【符号の説明】
3 走行装置 6 旋回台 22 旋回基板 38L 操縦レバー 38R 操縦レバー 61 操縦レバー支持台 69 機器配置空間 79L 中継軸 79R 中継軸 97 オ−トアイドルモータ 91L 制御弁 91R 制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 堅二 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 国沢 輝夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 古賀 謙三 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 三宅 知明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2D015 EB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置上に旋回台を上下方向の軸心回
    りに旋回自在に備え、この旋回台内に、走行装置を操縦
    する操縦レバーを支持する操縦レバー支持台を備え、こ
    の操縦レバー支持台を旋回台の底部を構成する旋回基板
    から上方に間隔をおいて配置したことを特徴とする旋回
    作業機の操縦レバー支持台の取付構造。
  2. 【請求項2】 走行モータによって駆動される走行装置
    上に旋回台を上下方向の軸心回りに旋回自在に備え、こ
    の旋回台内に、走行装置を操縦する操縦レバーを支持す
    る操縦レバー支持台を備え、この操縦レバー支持台を旋
    回台の底部を構成する旋回基板から上方に間隔をおいて
    配置し、操縦レバーに連動連結するリンクと、走行モー
    タを制御する制御弁に連動連結するリンクとを支持する
    上下方向の中継軸を、操縦レバー支持台に設けたことを
    特徴とする旋回作業機の操縦レバー支持台の取付構造。
  3. 【請求項3】 操縦レバー支持台と旋回基板との間に機
    器配置空間を形成したことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の旋回作業機の操縦レバー支持台の取付構造。
  4. 【請求項4】 機器配置空間にエンジンの回転数を制御
    するためのオ−トアクセルモータを配置したことを特徴
    とする請求項3に記載の旋回作業機の操縦レバー支持台
    の取付構造。
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WO2024143191A1 (ja) * 2022-12-26 2024-07-04 株式会社クボタ 作業機

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