JP2001270496A - 船舶用推進装置 - Google Patents

船舶用推進装置

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JP2001270496A JP2000089681A JP2000089681A JP2001270496A JP 2001270496 A JP2001270496 A JP 2001270496A JP 2000089681 A JP2000089681 A JP 2000089681A JP 2000089681 A JP2000089681 A JP 2000089681A JP 2001270496 A JP2001270496 A JP 2001270496A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帆および推進装置を有する船舶において、推
進装置が船体に与える振動を低減するとともに、バッテ
リの充電不足を解消することを課題とする。 【解決手段】 帆走時にはプロペラ12を遊転させ、発
電を行い、バッテリ16の容量を認識し、不足時にはエ
ンジン18を始動して充電を行う。バッテリ16の容量
不足時には警報を発したのちにエンジン18を始動して
バッテリ16の充電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶用の推進装置
であって、帆を有する船舶に取り付ける推進装置の技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを搭載したセイルボートは知ら
れており、帆以外の推進装置として、エンジンもしくは
電動モータを配設し、スクリュウを駆動するものであ
る。そして、エンジンから船体に伝わる振動を低減すべ
く、エンジンをゴムマウント上に配設したものも知られ
ている。電動モータによりスクリュウを駆動するもの
は、充電されたバッテリを搭載し、蓄電量が少なくなれ
ば、商用電源に接続または、エンジンにて充電機を駆動
し、充電を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エンジンをゴムマウン
ト上に搭載し、振動の低減を行う場合には、船におい
て、エンジンの回転数により発生する振動周波数域が一
定でないため、ゴムマウントによる振動低減には限界が
ある。バッテリを搭載するものは、充電の際には必ず発
電機を起動させる必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明は次のような手段を用いる。請求項1に記載
のごとく、帆を有する船舶に配設する推進装置におい
て、エンジンおよび発電機を有し、バッテリの電力によ
りモータを駆動する推進装置であって、帆走時にはプロ
ペラを遊転させ、発電を行う。
【0005】請求項2に記載のごとく、帆を有する船舶
に配設する推進装置において、エンジンおよび発電機を
有し、バッテリの電力によりモータを駆動する推進装置
であって、バッテリの容量を認識し、不足時にはエンジ
ンを始動して充電を行い、帆走時にはプロペラを遊転さ
せてバッテリの充電を行う。
【0006】請求項3に記載のごとく、帆を有する船舶
に配設する推進装置において、エンジンおよび発電機を
有し、バッテリの電力によりモータを駆動する推進装置
であって、バッテリの容量を認識し、不足時には警報を
発したのちにエンジンを始動してバッテリの充電を行
う。
【0007】請求項4に記載のごとく、帆走時にプロペ
ラを遊転させ、発電を行うことを特徴とする船舶用推進
装置において、プロペラがホールディングプロペラの場
合に当該プロペラを強制的に開かせる機構を設ける。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。図1は帆を有する船舶の全体構
成を示す側面図、図2は推進装置の構成を示す概略図、
図3は船舶の走行状態を示す概略図、図4は推進装置の
側面断面図、図5はプロペラの開閉機構を示す側面断面
図、図6はカムとプッシュロッドの構成を示す概略図、
図7はプロペラの開閉状態を示す略図、図8はプロペラ
の開閉機構の他例を示す側面断面図、図9はカムとプッ
シュロッドの他の構成を示す概略図、図10はバッテリ
充電制御のフローチャートを示す図、図11は電動走行
制御のフローチャートを示す図である。
【0009】図1を用いて、船舶の構成について説明す
る。船体1の上部にはマスト4が立設されており、船底
2には下方に向け推進装置3が配設されている。船体1
の内部には、後述する発電機およびバッテリが搭載され
ており、バッテリもしくは発電機より、推進装置3に電
力が供給される構成になっている。これにより、船舶は
風のある場合にはマスト4に帆を張り、風により推進す
ることができ、風のない場合には、推進装置3を駆動し
て進むことができるものである。
【0010】次に、推進装置3の制御構成について図2
を用いて説明する。推進装置3は、該推進装置3の上部
に配設されたモータ11により駆動されるものである。
該推進装置3への電力供給は操作レバー20により調節
されるものであり、該操作レバー20により推進力を調
節できる構成となっている。モータ11には、バッテリ
16および発電機17が接続されており、該バッテリ1
6および発電機17より電力が供給されるものである。
発電機17はエンジン18に接続されており、該エンジ
ン18により駆動されるものである。発電機17よりの
電力は、インバータ14を介してモータ11に供給され
るものであり、該インバータ14はコントローラ15に
より制御されるものである。コントローラ15は操作レ
バー20の操作に対応して電力制御を行うものであり、
る。なお、エンジン18は防振装置19上に配設されて
いる。防振装置19は、エンジン18の運転時において
発生する振動特性に合わせられており、該エンジン18
の振動を低減する構成になっている。
【0011】バッテリ16は船内の電気機器21に電力
を供給するほかに、推進装置3のモータ11に電力を供
給するものである。バッテリ16からモータ11に供給
される電力はインバータ14において制御される。イン
バータ14における電力制御はコントローラ15により
行うものである。該コントローラ15は操作レバー20
に対応してインバータ14を制御して、モータ11への
電力供給を調節するものである。発電機17において発
生した電力はインバータ14を介してバッテリ16に蓄
電することが可能である。さらに、プロペラ12を外力
により回転させ、モータ11を駆動して発電を行い、電
力をバッテリ16に充電することも可能である。
【0012】推進装置3のプロペラ12は開閉自在に構
成されており、操作レバー20もしくは専用のスイッチ
により開閉制御を行うものである。推進装置3にはプロ
ペラ開閉装置13が配設されており、これによりプロペ
ラ12を開閉する。プロペラ開閉装置13はコントロー
ラ15に接続されており、該コントローラ15に接続し
た操作レバー20もしくは専用スイッチによりプロペラ
開閉装置13を制御するものである。また、コントロー
ラ15において、航行状態およびバッテリ16の充電量
に応じて自動的にプロペラ12の開閉を行うこともでき
る。
【0013】上記の構成において、船舶を推進する際に
は、モータ11により推進するものであり、推進装置3
により航行する際の振動や騒音を低減することができる
ものである。さらに、バッテリ16に充電を行うエンジ
ン18を一定の回転数で駆動することにより、該エンジ
ン18を支持する防振装置19をその回転において発生
する振動特性に一致させることができる。防振装置19
の振動特性をエンジン18の振動特性に一致させること
により、防振装置19の振動低減効果を最大限に発揮さ
せることができる。これにより、モータ11のみが駆動
されている場合はもちろん、エンジン18を始動してい
る状態においても船体に伝達される振動を低減できる。
そして、帆走時には、水の抵抗より発電を行うので、エ
ンジン18を始動する必要が無く、帆走時の静粛性を向
上できる。以上のことより、エンジン18の始動時間を
減少し、排気ガスの排出量を低減できる。さらに、推進
装置3は電力により駆動されるので、該推進装置3の配
置レイアウトの自由度が増す。
【0014】次に、帆と推進装置を有する船舶の航行状
態について説明する。帆と推進装置を有する船舶は、図
3に示すごとく、3つの航行状態を選択可能に構成され
ている。図3(a)は推進装置のみを駆動して航行する
状態を示す図であり、図3(b)は帆により風力を利用
して航行する状態を示す図であり、図3(c)は航行す
ると同時に発電を行う状態を示す図である。この船舶
は、風の無い場合や入港する際には、図3(a)に示す
ごとく、推進装置3を駆動して航行することができる。
推進装置3は、前述のごとくバッテリ16の電力により
駆動されるものである。もちろん、風の弱い場合におい
ても、帆を張ると同時に推進装置3を駆動して航行する
ことも可能である。風が十分にあるな場合には、図3
(b)に示すごとく、帆を張り風力を利用して航行を行
うものである。この際には、水の抵抗を減少すべく、プ
ロペラ12を閉じるものである。
【0015】さらに、風が十分にあり、バッテリ16の
充電量が少ない場合には、図3(c)に示すごとく、帆
を張り風力を利用して航行を行うと同時に、プロペラ1
2を開き、バッテリ16に充電を行うものである。帆に
より航行する際に、プロペラ12を開くことにより、水
の抵抗でプロペラ12が回転する。この回転力によりモ
ータ11を駆動して、発電を行うものである。風力エネ
ルギーを利用してバッテリに充電を行うことができ、船
内電気器具(照明、航海機器など)用の電力を確保する
ためにエンジンを始動する時間を少なくできる。これに
より、大気汚染物資の排出低減を行える。
【0016】次に、推進装置3の構成について、図4を
用いて説明する。推進装置3は船底2に取り付けられて
おり、船底2より下方に突出した構成となっている。推
進装置3はモータ11、ケーシング23、プロペラ12
により構成されている。ケーシング23内には、モータ
11に接続したシャフト24および伝導パイプ25が配
設されており、該シャフト24と伝導パイプ25を介し
てモータ11の駆動力がプロペラ12に伝達される。シ
ャフト24の上端にはモータ11が接続されており、下
端にはベベルギヤ26が固設されている。伝導パイプ2
5の前端にはベベルギヤ27が固設されており、後端は
プロペラ12に接続されている。べベルギヤ26とベベ
ルギヤ27は噛合しており、シャフト24の駆動力を伝
導パイプ25に伝達する構成になっている。また、モー
タ11はケーシング23の上部に配設されるとともに、
ステ−29に接続されている。ステ−29は防振ゴム2
8を介して船底2に接続されている。このため、モータ
11の駆動により発生する振動を低減することができ
る。
【0017】ケーシング23内には、さらにプロペラ1
2の開閉を行うために、ロッド30、プッシュロッド3
1が内装されている。ロッド30はケーシング23内に
上下方向に配設されており、該ロッド30の下端にはカ
ム33が接続されている。カム33は、ケーシング23
により構成されるガイド35内に挿入されており、該ガ
イド35内を上下に摺動する構成となっている。ガイド
35にはデテント機構34が設けられるとともに、該ガ
イド35の内側にプッシュロッド31が突き出た構成と
なっている。
【0018】ガイド35に挿入されるカム33の前面お
よび後面には、それぞれ凹部が設けらえれている。カム
33の前面に設けられた凹部は、デテント機構34によ
り位置調節を行うためのものである。ケーシング23に
は前述のごとく、デテント機構34が配設されている。
このデテント機構34がカム33の前面凹部に当接もし
くは嵌合することにより、該カム33がプロペラ12を
閉じる位置に保持されるものである。そして、カム33
の後面に構成した凹部はプッシュロッド31の前後摺動
を行うためのものである。カム33の後面に設けた凹部
には、プロペラ12を閉じた状態で、プッシュロッド3
1の前端が嵌合しており、カム33を上方に摺動するこ
とにより、プッシュロッド31の前端がカム33の凹部
より脱し、後方に摺動されるものである。プッシュロッ
ド31の後端近傍には、プロペラ12の基部が軸32に
回動自在に枢支されている。プッシュロッド31を後方
に摺動させ、プロペラ12の基部を回動させることによ
り、プロペラ12が開く構成になっている。
【0019】次に、プロペラ12の開閉機構について図
6および図7を用いて説明する。図6(a)はプロペラ
が閉じた状態のカムとプッシュロッドの構成を示す図、
図6(b)はプロペラが開いた状態のカムとプッシュロ
ッドの構成を示す図である。図6(a)に示すごとく、
プッシュロッド31の前端はカム33の後側凹部33b
と嵌合している状態においては、図7(a)に示すごと
く、プロペラ12が閉じた状態となっている。この状態
より、ロッド30を引き上げると、カム33を上方に摺
動されるとともに、プッシュロッド31がカム33の後
側面に沿って後方に摺動される。そして、図6(b)に
示すごとく、プッシュロッド31の前端がカム33の平
坦部に当接する。プッシュロッド31の後端近傍には、
プロペラ12の基部に固設されたプロペラカム12c・
12cが配設されている。プッシュロッド31が後方に
摺動することにより、プロペラカム12cが後方に回動
される。これにともない、プロペラ12が回動され、図
7(b)に示すごとく、プロペラ12が開くものであ
る。
【0020】すなわち、上記のごとく推進装置3内に配
設したロッド30を操作することにより、プロペラ12
の開閉を行うことができるものである。また、推進装置
3内にプロペラ12の開閉機構を配設できるため、推進
装置3の外観をシンプルに構成することができる。ロッ
ド30の摺動操作としては、電気的制御もしくは手動で
行うことも可能である。電気的制御手段としては、サー
ボモータ、ソレノイド等を用いることが可能であり、こ
れらを前述のコントローラ15に接続し、制御すること
が可能である。プロペラ12の開閉を電気的手段により
開閉する場合には、推進装置3が機械接続においては、
独立となり、電気的接続を行うことにより作動させるこ
とができるものである。いいかえれば、推進装置3をユ
ニット化し、他の船舶への配設を容易に行うことができ
る。
【0021】次に、プロペラ開閉機構の他の構成につい
て、図8および図9を用いて説明する。図8および図9
に示す構成は、ロッド30を上下に摺動することによ
り、アーム38を回動させ、プッシュロッド31を前後
に摺動させるものである。ロッド30はアーム38の一
端に回動自在に接続されており、該アーム38はケーシ
ング23に設けられたステ−37に回動自在に枢支され
ている。ロッド30を上下に摺動することにより、アー
ム38が回動されるものである。アーム38の他端に
は、プッシュアーム39が接続されている。プッシュア
ーム39はアーム38に回動自在に接続されており、該
プッシュアーム38の他端はハウジング41に回動自在
に接続されている。ハウジング41の前端はケーシング
23に構成されたガイド23gに挿嵌されており、該ハ
ウジング41の動きは前後方向に規制される。また、ハ
ウジング41内にはスラストベアリング40・40が配
設されている。
【0022】プッシュロッド31の前端にはプレート3
1dが固設されており、該プレート31dは前記ハウジ
ング41内においてスラストベアリング40・40間に
配設されるものである。これにより、プッシュロッド3
1の前端がハウジング41内において係止されるもので
ある。そして、プッシュロッド31の他端は、後方への
摺動により、前述の実施例のごとく、プロペラ12の基
部に当接し、プロペラ12を開くものである。
【0023】図9(a)はプロペラが閉じた状態を示す
概略図、図9(b)はプロペラが開いた状態を示す概略
図である。プロペラ12が閉じた状態において、アーム
38およびプッシュアーム39は、図9(a)に示すご
とく、傾斜した状態になっている。この状態より、ロッ
ド30を上方に摺動させることにより、アーム38を回
動し、図9(b)に示すように、水平に位置させること
により、アーム38がプッシュアーム39を介して、ハ
ウジング41を後方に摺動させる。なお、ハウジング4
1の動作方向はガイド23gにより、前後方に規制され
るものである。ハウジング41が後方に摺動されること
により、プッシュロッド31の後端に配設されたプレー
ト31dが、スラストベアリング40に当接し、後方に
摺動される。これにより、プッシュロッド31が後方に
摺動され、後端がプロペラカム12cを回動させる。そ
して、プロペラカム12cはプロペラ12と一体的に回
動するものであり、該プロペラカム12cの回動によ
り、プロペラ12が開く構成となっている。
【0024】次に、バッテリの充電制御構成について説
明する。バッテリ16の充電制御は、図10に示すフロ
ーチャートに従って行われるものである。まず、判断処
理51において、バッテリ51の充電量が一定以上であ
るかの判断が行われる。そして、充電量が一定以上であ
る場合には、処理52において充電が中止され、判断処
理51にもどる。また、充電量が一定未満である場合に
は、処理53において充電警報が発せられ、判断処理5
4に移る。
【0025】判断処理54は船舶を帆走により行ってい
るか、電動航行を行っているかの判断をするものであ
る。船舶が電動航行している場合には、処理55におい
て充電が開始され、判断処理51に戻る。船舶が帆走し
ている場合には、処理56において、プロペラ開閉スイ
ッチが『ON』となる。そして、処理57・58・59
は処理56が行われることにより、必然的に行われる。
処理56において、プロペラ開閉スイッチが『ON』と
なることにより、プロペラ開閉装置13が作動し、プロ
ペラ12が開く。開いたプロペラ12は、水の抵抗によ
りプロペラ12が遊転する。そして、プロペラ12の回
転がモータ11に伝達され、モータ11により発電が行
われる。そして、バッテリ16に充電される。この後
に、判断処理51に戻るものである。
【0026】すなわち、上記のバッテリ充電制御を行う
ことにより、帆走時のエンジン運転による振動および騒
音を低減できる。バッテリの充電量を認識して、帆走時
に少量の電力が不足している場合には、プロペラにより
発電を行うので、船体に振動を与えることがない。ま
た、エンジンの始動と停止の頻度が減少するので、エン
ジンの耐久性を向上できるばかりでなく、燃料使用量を
減少できる。
【0027】次に、船舶の電動走行制御について、図1
1を用いて説明する。図11のフローチャートにおい
て、制御を開始することにより、バッテリ16の充電量
の確認が行われる。充電量が一定以上である場合には、
モータ11が駆動され、さらに、バッテリ16の充電量
の確認が行われる。充電量が一定未満である場合には、
充電警報が発せられる。そして、エンジン18が始動
し、発電機17によりバッテリ16に充電が行われる。
この後に、モータ11が駆動され、さらに、バッテリ1
6の充電量の確認が行われる。
【0028】充電警報としては、操舵室において充電警
報ランプを点灯させたり、警報音を鳴らす方法を用いる
ことができる。もしくは、電動走行を停止することによ
り充電不足の警報とすることも可能である。このよう
に、バッテリの充電量に応じて警報を発するので、バッ
テリの容量不足に対処でき、充電不足によるバッテリの
寿命短縮を回避できる。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載のごとく、帆を有する船
舶に配設する推進装置において、エンジンおよび発電機
を有し、バッテリの電力によりモータを駆動する推進装
置であって、帆走時にはプロペラを遊転させ、発電を行
うので、風力エネルギーを利用してバッテリを充電する
ことができる。船内電気器具用の電力を確保するために
エンジンを始動させる頻度が減少する。エンジン使用頻
度を減少するので、排気ガスの排出量を低減できる。
【0030】請求項2に記載のごとく、帆を有する船舶
に配設する推進装置において、エンジンおよび発電機を
有し、バッテリの電力によりモータを駆動する推進装置
であって、バッテリの容量を認識し、不足時にはエンジ
ンを始動して充電を行い、帆走時にはプロペラを遊転さ
せてバッテリの充電を行うので、帆走時のエンジン運転
による振動および騒音を解消できる。
【0031】請求項3に記載のごとく、帆を有する船舶
に配設する推進装置において、エンジンおよび発電機を
有し、バッテリの電力によりモータを駆動する推進装置
であって、バッテリの容量を認識し、不足時には警報を
発したのちにエンジンを始動してバッテリの充電を行う
ので、バッテリ容量が不足している場合の対処を行うこ
とができる。
【0032】請求項4に記載のごとく、帆走時にプロペ
ラを遊転させ、発電を行うことを特徴とする船舶用推進
装置において、プロペラがホールディングプロペラの場
合に当該プロペラを強制的に開かせる機構をもたせるの
で、帆走時の抵抗を軽減でき、帆走時の走行性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】帆を有する船舶の全体構成を示す側面図。
【図2】推進装置の構成を示す概略図。
【図3】船舶の走行状態を示す概略図。
【図4】推進装置の側面断面図。
【図5】プロペラの開閉機構を示す側面断面図。
【図6】カムとプッシュロッドの構成を示す概略図。
【図7】プロペラの開閉状態を示す略図。
【図8】プロペラの開閉機構の他例を示す側面断面図。
【図9】カムとプッシュロッドの他の構成を示す概略
図。
【図10】バッテリ充電制御のフローチャートを示す
図。
【図11】電動走行制御のフローチャートを示す図。
【符号の説明】
2 船底 3 推進装置 11 モータ 12 プロペラ 13 プロペラ開閉装置 14 インバータ 15 コントローラ 16 バッテリ 17 発電機 18 エンジン 19 防振装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帆を有する船舶に配設する推進装置にお
    いて、エンジンおよび発電機を有し、バッテリの電力に
    よりモータを駆動する推進装置であって、帆走時にはプ
    ロペラを遊転させ、発電を行うことを特徴とする船舶用
    推進装置。
  2. 【請求項2】 帆を有する船舶に配設する推進装置にお
    いて、エンジンおよび発電機を有し、バッテリの電力に
    よりモータを駆動する推進装置であって、バッテリの容
    量を認識し、不足時にはエンジンを始動して充電を行
    い、帆走時にはプロペラを遊転させてバッテリの充電を
    行うことを特徴とする船舶用推進装置。
  3. 【請求項3】 帆を有する船舶に配設する推進装置にお
    いて、エンジンおよび発電機を有し、バッテリの電力に
    よりモータを駆動する推進装置であって、バッテリの容
    量を認識し、不足時には警報を発したのちにエンジンを
    始動してバッテリの充電を行うことを特徴とする船舶用
    推進装置。
  4. 【請求項4】 帆走時にプロペラを遊転させ、発電を行
    うことを特徴とする船舶用推進装置において、プロペラ
    がホールディングプロペラの場合に当該プロペラを強制
    的に開かせる機構をもった請求項1記載の船舶用推進装
    置。
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