JPH10238353A - 水上走行船用エンジン - Google Patents

水上走行船用エンジン

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JPH10238353A
JPH10238353A JP9138611A JP13861197A JPH10238353A JP H10238353 A JPH10238353 A JP H10238353A JP 9138611 A JP9138611 A JP 9138611A JP 13861197 A JP13861197 A JP 13861197A JP H10238353 A JPH10238353 A JP H10238353A
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JP
Japan
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engine
circuit
exhaust
timing control
watercraft
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JP9138611A
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Jiyun Motose
準 本瀬
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D13/00Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing
    • F02D13/02Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation
    • F02D13/028Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation for two-stroke engines
    • F02D13/0284Variable control of exhaust valves only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
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    • F02B75/18Multi-cylinder engines
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    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインスイッチを用いることなく排気時期制
御装置の電源をON,OFFできる水上走行船用エンジ
ンを提供する。 【解決手段】 排気時期制御装置にバッテリー32から
給電する回路に、バッテリー充電用マグネトウのコイル
34に接続した回路開閉手段35を介装する。この回路
開閉手段35を、前記コイル34から給電されたときに
前記回路を閉じるとともに前記給電が絶たれたときに前
記回路を開く構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ポートに排気
時期を変えるための可動壁部材を設けた水上走行船用エ
ンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗員がシートに跨って着座し、シ
ート前方の操向ハンドルを把持して航走する水上走行船
は、自動二輪車に設けられるようなメインスイッチを備
えていない。これは、この種の水上走行船はヘッドライ
トやフラッシャーライトなどの電装品がないからであ
る。このため、従来の水上走行船は、エンジンの始動・
停止を行うためのスタートスイッチおよびストップスイ
ッチが操向ハンドルの近傍に設けられているだけであ
る。なお、転覆時にエンジンを停止させたり、降船時な
どで乗員が船体から離れているとエンジンを始動できな
いようにするためのキルスイッチも前記スイッチの他に
設けている。このキルスイッチは、エンジンの点火回路
を開く構造を採っている。
【0003】すなわち、従来の水上走行船は、キルスイ
ッチがOFFの状態でスタートスイッチをON操作する
ことによりエンジンが始動し、エンジン始動後にスロッ
トルを開くことによって航走することができる。エンジ
ンを停止させるには、ストップスイッチを操作するか、
キルスイッチをON状態にすることによって行うことが
できる。
【0004】また、近年、この種の水上走行船において
は、軽快な運動性能を得るためにエンジンの出力を高め
ることが要請されている。この要請に応えるためには、
自動二輪車などで採用されている排気時期制御装置、す
なわち排気ポートに設けた可動壁部材で排気時期を変え
る装置をエンジンに搭載することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、排気時期制
御装置を水上走行船用エンジンに設けようとすると、従
来の水上走行船はメインスイッチを備えていないことか
ら、排気時期制御装置の電源が問題になる。これは、自
動二輪車などに用いられている排気時期制御装置は自動
二輪車のメインスイッチによってコントローラのON・
OFFを切替えることできるが、メインスイッチを備え
ていない水上走行船ではこれができないからである。
【0006】すなわち、水上走行船のエンジンに前記排
気時期制御装置を設けるには、コントローラをバッテリ
ーにメインスイッチを介すことなく接続しなければなら
ない。従来の排気時期制御装置はエンジン回転数に応じ
てサーボモータを駆動する構造を採っているので、コン
トローラがバッテリーから常に給電されると、航走しな
いときであっても可動壁部材がエンジン停止時の開度を
保つようにサーボモータに電力が供給されてしまう。こ
の結果、エンジンを運転しない状態が長く続くと、バッ
テリーが完全に放電してしまう。
【0007】また、自動二輪車用排気時期制御装置は、
メインスイッチをONあるいはOFFしたときに可動壁
部材を作動させて可動壁部材の移動範囲内に付着したカ
ーボンなどを除去する動作、いわゆる清掃動作を実行す
る構造を採っているが、この排気時期制御装置を水上走
行船用エンジンに適用すると、この清掃動作も行うこと
ができない。
【0008】なお、このような不具合は水上走行船にメ
インスイッチを設けることによって解消することができ
るが、このようにすると部品が増えてコストアップにな
るばかりか、航走するときの操作数がメインスイッチの
ON,OFF分だけ多くなってしまう。また、水上走行
船に設けるメインスイッチは、鍵穴から水が侵入しても
接触不良を起こさないように形成しなければならない。
さらに、水上走行船にメインスイッチを新たに設ける
と、操向ハンドルの周囲にメータなどの部品を配置する
に当たって設計上の自由度が低くなってしまう。
【0009】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、水上走行船用エンジンに排気時期制
御装置を設けるに当たってメインスイッチを用いること
なく排気時期制御装置の電源をON,OFFできるよう
にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水上走行船
用エンジンは、排気時期制御装置にバッテリーから給電
する回路に、エンジンの始動・停止に応じて生じる電圧
を検出してこの給電回路を開閉する回路開閉手段を介装
したものである。ここでいうエンジン始動とは、必ずし
も点火プラグが着火する必要はなく、始動に当たりクラ
ンク軸が回転している状態も含まれる。なお、回路開閉
手段は、エンジン始動時にエンジン回転数がクランキン
グ回転数に達した時点あるいはその直前に回路を閉じる
ようにし、エンジンが停止した直後あるいはエンジンが
停止してから所定時間が経過した後に回路を開くように
するのが好ましい。また、ここで、電圧を検出するとい
うのは、電圧が0になったことを検出する場合も含む。
【0011】本発明によれば、排気時期制御装置はエン
ジンが始動することによってバッテリーから給電され、
エンジンが停止することによって給電が絶たれる。
【0012】他の発明に係る水上走行船用エンジンは、
上述した発明に係る水上走行船用エンジンにおいて、バ
ッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルか
ら電圧を検出する構成としたものである。発電機のコイ
ルやパルサーコイルはエンジンのクランク軸が回転する
ことによって電力が生じるので、本発明によれば、排気
時期制御装置はエンジン始動とともにバッテリーから給
電され、エンジンが停止するとバッテリーからの給電が
絶たれる。
【0013】他の発明に係る水上走行船用エンジンは、
上述した発明に係る水上走行船用エンジンにおいて、電
圧をエンジン始動時はエンジン用スタータ回路から検出
し、エンジン停止時はバッテリー充電用発電機のコイル
またはパルサーコイルから検出する構成としたものであ
る。本発明によれば、排気時期制御装置はエンジン始動
時にスタートスイッチをON操作することによってバッ
テリーから給電され、エンジン停止後にバッテリーから
の給電が絶たれる。
【0014】他の発明に係る水上走行船用エンジンは、
上述した発明に係る水上走行船用エンジンにおいて、C
DI点火装置から電圧を検出する構成としたものであ
る。本発明によれば、エンジン始動時にCDI点火装置
が作動することによって回路開閉手段が排気時期制御装
置用給電回路を閉成し、エンジン停止とともにCDI点
火装置が停止することによって回路開閉手段が前記給電
回路を開放する。
【0015】他の発明に係る水上走行船用エンジンは、
上述した発明に係る水上走行船用エンジンにおいて、排
気時期制御装置用給電回路を予め定めた時間だけ閉状態
に保つ遅延手段を設け、排気時期制御装置を、前記遅延
手段が排気時期制御装置用給電系の回路を閉じている間
に可動壁部材が清掃動作を実行する構造としたものであ
る。本発明によれば、エンジン停止後に排気時期制御装
置が清掃動作を実行する。
【0016】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 以下、本発明に係る水上走行船用エンジンの一実施の形
態を図1ないし図7によって詳細に説明する。図1は本
発明に係る水上走行船用エンジンを搭載した水上走行船
の側面図、図2は同じく平面図、図3は図2におけるエ
ンジンのIII−III線断面図である。図4は排気時期コン
トロールユニットの概略構成を示すブロック図、図5は
本発明に係る回路開閉手段を示す回路図、図6はCDI
点火ユニットの回路図、図7は排気時期制御装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【0017】これらの図において、符号1はこの実施の
形態による水上走行船を示し、2はこの水上走行船1の
船体を示す。この水上走行船1は、乗員が船体2上のシ
ート3に跨って着座し、このシート3の前方に設けられ
た操向ハンドル4を把持して航走するものである。ま
た、シート3の左右両側方には、図2に示すように、乗
員の足を乗せるためのステップ2aを船体2に一体的に
形成している。
【0018】船体2内は、船底に立設したバルクヘッド
5によってエンジン室6とポンプ室7とに画成されてい
る。バルクヘッド5より船体前側に位置づけられたエン
ジン室6内には、前記シート3の下方であって船体2の
左右方向の中央となる位置にエンジン8を搭載し、この
エンジン8の前方に燃料タンク9を配設している。前記
エンジン8は、水冷式2サイクル2気筒型で2個の気筒
を船体2の前後方向に並べた構造を採っており、船体2
の後部に設けたジェットポンプ10に連結し、このジェ
ットポンプ10とともにこの水上走行船1を駆動するウ
ォータージェット推進機を構成している。
【0019】また、エンジン8は図3に示すように、ク
ランクケース8aの船体右側に吸気装置11を接続し、
シリンダボディ8bの船体左側に排気装置12を接続し
ている。前記吸気装置11は、リード弁装置11aと図
示してない気化器、吸気サイレンサーなどから構成して
いる。
【0020】前記排気装置12は、前記シリンダボディ
8bの船体左側の排気口13に接続して排気通路をエン
ジン8の前方へ延在させる排気マニホールド14と、こ
の排気マニホールド14の船体右側を指向する前端に接
続し、エンジン8のシリンダ部分より船体右側で船体後
側へ延びる排気チャンバー15と、この排気チャンバー
15の後端に接続し、エンジン8の後方で船体正面視に
おいて右下がりに延びる排気管16と、この排気管16
の後端にゴム製連通ホース17を介して接続したウォー
ターロック18と、このウォーターロック18の上部か
ら上方へ延びてジェットポンプ10の上方を横切りかつ
ジェットポンプ10より船体右側において後下がりに延
在してジェットポンプ10の後端部のジェットポンプ収
容室側壁に接続された排出管19などから構成してい
る。
【0021】エンジン8のシリンダボディ8bは、図3
に示すように、従来の2サイクルエンジンと同様に掃気
ポート20と排気ポート21とを形成し、これらのポー
ト20,21をピストン22が開閉する構造を採ってい
る。また、このシリンダボディ8bは、前記排気ポート
21の上壁を形成する部分に排気時期制御装置23の排
気制御弁24を取付けている。この排気制御弁24は、
排気ポート21の幅方向(クランク軸25の軸線方向)
に幅広な板状に形成し、シリンダボディ8bに形成した
ガイド孔26内に摺動自在に嵌入させている。排気制御
弁24の排気ポート21側の先端は、シリンダ孔の曲率
半径と略同じ曲率半径となる円弧状に形成している。さ
らに、この排気制御弁24の移動方向は、図3中の矢印
Sで示す方向、すなわち排気ポート21内に臨む部分の
長さが増減する方向としている。
【0022】排気制御弁24を上述したように移動させ
るには、排気制御弁24の基端のピン24aにアーム2
7を係合させ、このアーム27をサーボモータ28で駆
動することによって行う構造を採っている。前記アーム
27は、シリンダボディ8bに対して回動自在に支持さ
せた支軸29に固定し、この支軸29に結合させた巻掛
伝動機構30を介して前記サーボモータ28に連結して
いる。
【0023】すなわち、排気制御弁24は、サーボモー
タ28から動力が巻掛伝動機構30、支軸29およびア
ーム27を介してピン24aに伝達されることにより、
前記ガイド孔26内で移動する。排気制御弁24が排気
ポート21内に大きく侵入することによって、排気ポー
ト21のシリンダ孔側開口21aの実質的な上縁が下が
ることになり、排気時期が遅くなる。これとは逆に、排
気制御弁24の排気ポート21に対する侵入量が減少す
ると、前記開口21aの実質的な上縁が上がることにな
って排気時期が早くなる。以下においては、排気制御弁
24が排気ポート21内に侵入する方向へ移動すること
を排気制御弁24が閉じるといい、これとは逆方向へ移
動することを排気制御弁24が開くという。なお、排気
制御弁24は、このエンジン8の二つの気筒にそれぞれ
設け、各気筒の排気制御弁24どうしが同じ方向へ同じ
寸法だけ移動する構造を採っている。
【0024】前記サーボモータ28は、図3〜図5中に
符号31で示す排気時期コントロールユニットによって
制御される。なお、本発明に係る排気時期制御装置23
は、前記排気時期コントロールユニット31と、サーボ
モータ28と、排気制御弁24と、この排気制御弁24
とサーボモータ28との間で動力を伝達する部品などに
よって構成している。
【0025】前記排気時期コントロールユニット31
は、図3〜図5に示すように、バッテリー32と、バッ
テリー充電用マグネトウ33のコイル34に接続し、内
蔵した回路開閉手段35がCPU36および前記サーボ
モータ28の給電回路を開閉する回路を採用している。
CPU36の給電系にはバッテリ電圧12Vを5Vに変
換するための電源回路37を介装している。また、CP
U36とサーボモータ28との間にはモータドライバ3
8を介装している。前記マグネトウ33は、クランク軸
25が回転することによって発電する従来周知の構造の
ものを採用している。また、バッテリー32には図3に
示すようにエンジン用スタータ回路39を接続してい
る。
【0026】このエンジン用スタータ回路39は、この
水上走行船1の操向ハンドル4の近傍に設けたスタート
スイッチ40と、このスタートスイッチ40が閉成され
ることによりスタータモータ41の給電回路を閉成する
スタータモータリレー42とから構成している。すなわ
ち、スタートスイッチ40をON操作することによって
スタータモータ41が回転し、エンジン8のクランク軸
25が回転する。このようにクランク軸25が回転する
ことにより、図3中に符号43で示すCDI点火ユニッ
トからエンジン8の点火プラグ44に高圧電流が供給さ
れてエンジン8が始動する。
【0027】前記CDI点火ユニット43は、図6に示
す構造を採り、操向ハンドル4の近傍に配設したストッ
プスイッチ45およびキルスイッチ46を接続してい
る。このキルスイッチ46は、操向ハンドル4の近傍に
設けた係合突起(図示せず)を有しており、運転者の腕
に巻掛けるコードの端部に設けた係合子(図示せず)を
前記係合突起に着脱自在に係合させ、運転者が落水する
などして係合子が係合突起から外れるとONになる構造
を採っている。CDI点火ユニット44は、前記キルス
イッチ46や前記ストップスイッチ45がONになると
点火プラグ44への給電が絶たれる回路を採っている。
図6において符号47は点火用発電コイルを示し、48
は点火時期制御用発電コイル(パルサーコイル)、49
は点火停止回路、50は点火時期制御回路、51はイグ
ニッションコイルを示す。
【0028】排気時期コントロールユニット31に設け
た回路開閉手段35は、図5に示すように、CPU用給
電回路52の前記電源回路37に接続したトランジスタ
53と、このトランジスタ53のベースに接続したトラ
ンジスタ54と、このトランジスタ54のベースと前記
コイル34との間に介装した平滑回路55と、サーボモ
ータ28の給電回路56中であってサーボモータ28よ
り接地側に接続したトランジスタ57と、このトランジ
スタ57のベースにトランジスタ58を介して接続した
CPU36内のモータ電源開閉手段59などから構成し
ている。このモータ電源開閉手段59は、CPU36が
ON状態にあるときにはトランジスタ58にベース電流
を流し、このトランジスタ58をON状態にする構造を
採っている。図5において符号60は前記平滑回路55
のダイオードを示し、61〜63は抵抗、64は電解コ
ンデンサ、65はノイズ除去用のコンデンサを示す。
【0029】この回路開閉手段35によれば、エンジン
8の始動時にクランク軸25が回転し前記バッテリー充
電用マグネトウ33が発電することによって、CPU3
6の給電回路52が閉成され、これに伴ってサーボモー
タ28の給電回路56が閉成される。すなわち、前記コ
イル34から前記平滑回路55を介してトランジスタ5
4のベースに電圧が印加されると、このトランジスタ5
4がON状態になり、このトランジスタ54を介してト
ランジスタ53にベース電流が流れる。この結果、トラ
ンジスタ53がON状態になって前記給電回路52が閉
成され、CPU36がバッテリー32から給電される。
【0030】このようにCPU36がON状態になる
と、前記モータ電源開閉手段59がトランジスタ58を
ON状態にするので、サーボモータ28の給電回路56
に介装したトランジスタ57にベース電流が流れてこの
トランジスタ57がON状態になる。この結果、サーボ
モータ28の給電回路56が閉成され、サーボモータ2
8がバッテリー32から給電される。
【0031】一方、エンジン8が停止して前記コイル3
4からの給電が絶たれると、トランジスタ54がOFF
状態になり、これに伴ってトランジスタ53がOFF状
態になる。このとき、トランジスタ53のベースとCP
U36とを接続するバックアップ回路66が開放されて
いる場合には、トランジスタ53によってCPU36の
給電回路52が開かれるので、CPU36への給電が絶
たれてCPU36がOFF状態になる。前記バックアッ
プ回路66は、エンジン停止後に排気制御弁24を全閉
位置と全開位置との間で往復させる動作、すなわち清掃
動作を実行するために設けてあり、CPU36の後述す
る遅延手段がトランジスタ67を駆動することによって
開閉される回路を採っている。
【0032】CPU36が上述したようにOFF状態に
なると、これに伴ってCPU36内のトランジスタ58
がOFF状態になるとともに、サーボモータ28の給電
回路56に介装したトランジスタ57もOFF状態にな
る。この結果、前記給電回路56が開放され、サーボモ
ータ28への給電が絶たれる。
【0033】前記CPU36は、前記モータ電源開閉手
段59の他に、前記バックアップ回路66を開閉する遅
延手段68と、エンジン回転数を検出するエンジン回転
数検出手段69と、このエンジン回転数検出手段69が
検出したエンジン回転数に応じて前記サーボモータ28
を駆動するモータ駆動手段70とを備えている。
【0034】前記遅延手段68は、CPU36がON状
態になったときにトランジスタ67にベース電流を流し
てこのトランジスタ67をON状態とし、マグネトウ3
3の交流出力がCPU36に波形整形回路71から入力
されなくなったときから予め定めた時間だけ経過した後
に、トランジスタ67をOFF状態にする構造を採って
いる。すなわち、トランジスタ67がON状態であれ
ば、エンジン8が停止してトランジスタ54がOFF状
態になったとしても、CPU36の給電回路52に接続
したトランジスタ53はベース電流がバックアップ回路
66に流れることからON状態に維持される。このた
め、エンジン停止後もCPU36にはバッテリー32か
ら給電される。そして、エンジン8が停止してから所定
時間が経過した後、遅延手段68がトランジスタ67を
OFF状態にすることによって、トランジスタ53がO
FF状態になってCPU36の給電回路52が開かれ、
CPU36がOFF状態になる。
【0035】前記エンジン回転数検出手段69は、CP
U36に信号入力回路72を介して入力されたマグネト
ウ33の交流出力をパルス信号として検出し、このパル
スの間隔からエンジン回転数を求める構造を採ってい
る。すなわち、マグネトウ33の交流出力の周波数はク
ランク軸25の回転数に比例するので、前記交流出力を
パルス信号に変換し、パルスの間隔から周波数を算出す
ることによってエンジン回転数を求めることができる。
【0036】前記モータ駆動手段70は、エンジン回転
数がクランキング回転数のとき、すなわちエンジン始動
時に、排気制御弁24が全開位置に位置付けられるよう
にサーボモータ28を駆動する一方、エンジン回転数が
アイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したと
きに、排気制御弁24が全閉位置に位置付けられるよう
にサーボモータ28を駆動し、エンジン回転数が上昇す
るにしたがって排気制御弁24の開度が大きくなるよう
にサーボモータ28を駆動する構成を採っている。ま
た、このモータ駆動手段70は、エンジン回転数が前記
設定回転数に達した後にエンジンが停止するような回転
数まで低下したときに、排気制御弁24が全閉位置と全
開位置との間で往復するようにサーボモータ28を駆動
する構成を採っている。
【0037】なお、このモータ駆動手段70は、前記ス
トップスイッチ45またはキルスイッチ46がONにな
ったとき、言い換えれば、これらのスイッチを有する回
路が開かれてエンジン8が停止したときにも排気制御弁
24が上述したように往復するようにサーボモータ28
を駆動する構成を採っている。すなわち、エンジン停止
時には排気制御弁24が清掃動作を行うようにしてい
る。なお、前記遅延手段68がエンジン停止後にCPU
36をOFF状態にするまでの時間は、排気制御弁24
による前記清掃動作を実行するために要する時間より長
くなるように設定している。
【0038】次に、上述したように構成した排気時期制
御装置23の動作を図7に示すフローチャートによって
説明する。スタートスイッチ38をON操作してエンジ
ン8がクランキングされ、マグネトウ33が発電可能な
エンジン回転数(約700rpm)に達すると、前記回
路開閉手段35にマグネトウ33から電圧が印加される
ことによって排気時期コントロールユニット31の電
源、すなわちCPU36の電源およびサーボモータ28
の電源がONになる(ステップS1)。そして、CPU
36のエンジン回転数検出手段69がエンジン回転数を
検出し、ステップS2に示すように、エンジン回転数が
アイドリング回転数(約1100rpm)程度の予め定
めた回転数に達したか否かをモータ駆動手段70が判定
する。
【0039】エンジン回転数が前記設定回転数に達した
ときに、ステップS3で排気制御弁24が全閉位置に位
置付けられるようにモータ駆動手段70がサーボモータ
28を駆動する。その後は、ステップS4で示すよう
に、排気制御弁24の開度がエンジン回転数に応じた開
度になるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28
を駆動する。
【0040】そして、ステップS5に示すように、エン
ジン8が停止するような回転数までエンジン回転数が低
下したときや、ステップS6に示すようにストップスイ
ッチ45またはキルスイッチ46がON状態になったと
きに、排気制御弁24による清掃動作が実行されるよう
にモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する
(ステップS7)。
【0041】清掃動作が終了した後、排気制御弁24が
全開位置に位置付けられるようにモータ駆動手段70が
サーボモータ28を駆動する(ステップS8)。このよ
うに排気制御弁24を全開位置に止めておくのは、次回
のクランキング〜初爆時に排気制御弁24を全開にして
おくことができ、始動性が高くなるからである。
【0042】前記清掃動作が実行された後であってエン
ジン停止後に予め定めた時間が経過した後に、遅延手段
68が動作してCPU36の電源がOFFになる(ステ
ップS9)。また、CPU36がOFF状態になること
により、サーボモータ28の電源もOFFになる。
【0043】したがって、この実施の形態による水上走
行船用エンジン8は、排気時期制御装置23にバッテリ
ー32から給電する回路に回路開閉手段35を介装し、
この回路開閉手段35を、エンジン8の始動・停止に応
じて生じる電圧をバッテリー充電用マグネトウ33から
検出して前記給電回路を開閉する構成としたため、排気
時期制御装置23は、エンジン始動とともにバッテリー
32から給電され、エンジン停止とともにバッテリー3
2からの給電が絶たれる。このため、メインスイッチを
設けなくても排気時期制御装置のON,OFFを自動的
に切替えることができる。また、この排気時期制御装置
23は、エンジン停止後もCPU36およびサーボモー
タ28がON状態を維持するように遅延手段68を設
け、このON状態にあるときに排気制御弁24が清掃動
作を実行する構造を採っているから、前記清掃動作を自
動的に実行する水上走行船用エンジンを提供することが
できる。しかも、前記清掃動作はエンジン停止直後に行
われるため、カーボンなどを掻き落とし易い。
【0044】さらに、この排気時期制御装置23は、エ
ンジン回転数を検出するためにバッテリー充電用マグネ
トウ33の交流出力を利用しているので、製造コストを
低く抑えることができるという利点もある。この理由の
第1として、従来のCDI点火ユニットを流用しながら
水上走行船用エンジンに自動二輪車用排気時期制御装置
と同等の排気時期制御装置を搭載することができるから
である。
【0045】すなわち、自動二輪車用排気時期制御装置
は、CDI点火ユニットにエンジン回転数を検出するた
めの回路が組込んであるので、この自動二輪車用排気時
期制御装置を水上走行船用エンジンに搭載するために
は、水上走行船用CDI点火ユニットを自動二輪車用の
ものと同等の構造になるように改造するか、新たに製造
しなければならないが、この実施の形態で示した排気時
期制御装置23は、CDI点火ユニットを用いてエンジ
ン回転数を検出する構造ではないからである。
【0046】第2の理由として、バッテリー充電用マグ
ネトウ33の出力電圧は高くても15V程度であり、漏
電を阻止するための構造が簡単でよいからである。すな
わち、自動二輪車用排気時期制御装置は、CDI点火ユ
ニットの放電コンデンサの充放電による電圧変化を検出
してエンジン回転数を検出する構造を採っているため、
CDI点火ユニットと排気時期コントロールユニットと
の間を高圧電流が流れるので、これを水上走行船に適用
しようとすると、漏電を阻止するために特別に複雑な構
造を採らなければならないが、この実施の形態で示した
排気時期制御装置23はその必要がないからである。
【0047】第2の実施の形態 回路開閉手段35は、エンジン始動・停止に応じて生じ
る電圧を点火時期検出用パルサーコイルから検出する構
成を採ることができる。すなわち、排気時期制御装置2
3の排気時期コントロールユニット31に、図8に示す
ようにバッテリー充電用マグネトウ33のコイル34の
代わりに点火時期検出用パルサーコイルを接続すること
ができる。図8は排気時期制御装置の給電系の他の実施
の形態を示す回路図で、同図において前記図1ないし図
7で説明したものと同一もしくは同等部材については、
同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0048】図8において、符号81で示すものはエン
ジン8の点火時期を検出するためのパルサーコイルであ
る。このパルサーコイル81は、クランク軸25ととも
に回転するパルサーロータ82の磁極が近傍を通過する
ことによって発電する従来周知の構造のものを使用して
いる。
【0049】パルサーコイル81は、150rpm程度
の低回転でもパルス信号を出力するので、150rpm
で排気時期コントロールユニット31の電源をONにす
ることができる。すなわち、パルサーコイル81を利用
した場合はマグネトウ33を利用した場合に較べてより
低いエンジン回転数、具体的にはクランキング(300
rpm)程度の低回転のときから排気時期コントロール
の電源をONにすることができる。
【0050】第3の実施の形態 回路開閉手段は、電圧をエンジン始動時はエンジン用ス
タータ回路から検出し、エンジン停止時はバッテリー充
電用マグネトウから検出する構成を採ることもできる。
この実施の形態を図9および図10によって詳細に説明
する。図9は排気時期制御装置の給電系の他の実施の形
態を示す回路図、図10は回路開閉手段の他の実施の形
態を示す回路図である。これらの図において前記図1な
いし図7で説明したものと同一もしくは同等部材につい
ては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0051】図9および図10に示す回路開閉手段35
は、バッテリー充電用マグネトウ33のコイル34の他
に、エンジン用スタータ回路39におけるスタートスイ
ッチ40より接地側の部位を接続している。詳述する
と、図10に示すように、前記コイル34は、ダイオー
ド60および電解コンデンサ64を有する平滑回路55
と、符号91で示すトランジスタを介してCPU用の給
電回路52に接続するとともに、波形整形回路71およ
び信号入力回路72を介してCPU36に接続してい
る。また、前記スタータ回路39は、CPU36の給電
回路52に接続したトランジスタ53のON,OFFを
切替えるためのトランジスタ54のベースに接続してい
る。
【0052】なお、スタータ回路39には、キルスイッ
チ46を介装している。このキルスイッチ46は、点火
プラグ44への給電を絶つキルスイッチも兼ねており、
点火プラグ44への給電を絶つ場合はONで接点を閉じ
て給電を停止するのに対し、このキルスイッチ46はO
FFで接点を閉じてスタータ回路を作動させる構造を採
っている。
【0053】回路開閉手段35をこのように構成する
と、キルスイッチ46をOFF操作した後にスタートス
イッチ40をON操作することによってトランジスタ5
4がON状態になり、これに伴ってトランジスタ53が
ON状態になってCPU36の給電回路52が閉成され
る。このため、スタートスイッチ40をON操作するこ
とによって、CPU36とサーボモータ28の電源がO
Nになる。また、スタートスイッチ40をON操作して
エンジン8が始動すると、マグネトウ33のコイル34
から平滑回路55を介してトランジスタ91のベースに
電圧が印加され、このトランジスタ91がON状態にな
る。
【0054】トランジスタ91がON状態になると、エ
ンジン始動後にスタートスイッチ40から指を離してこ
れがOFF状態になった後でも、CPU36の給電回路
52が開放されることがない。なお、CPU36に遅延
手段68を設ける場合には、CPU36がON状態にな
ったときに遅延手段68がバックアップ回路66を閉成
させて給電回路52が閉成される状態を実現することが
できるから、上述したような平滑回路55およびトラン
ジスタ91からなる回路は必ずしも設けなくてよい。
【0055】エンジン8が停止した後は、前記第1およ
び第2の実施の形態を採るときと同様に、排気制御弁2
4による清掃動作を実行し、遅延手段68がCPU36
の電源を絶つ。回路開閉手段35をこのように構成して
も第1および第2の実施の形態を採るときと同等の効果
を奏する。
【0056】また、スタートスイッチ40をON操作す
ることによってCPU36およびサーボモータ28の電
源がONになるから、エンジン始動時にも排気制御弁2
4を制御することができる。例えば、エンジン始動時に
排気制御弁24を全開位置に移動させておくことによ
り、低い圧縮比のもとでクランキングを実施することが
できるから、始動性を高めることができる。これは、エ
ンジン8の点火方式にCDI点火方式を採用する場合に
は、始動時にクランク軸25の回転速度が速い方がCD
I点火用ジェネレータの発電量が多く、イグニッション
コイルの1次側に大電流が流れるからである。
【0057】さらに、この実施の形態ではエンジン用ス
タータ回路39中にキルスイッチ46を介装しているの
で、このキルスイッチ46がON状態(回路が開いてい
る状態)にあるときには、スタートスイッチ40をON
操作したとしてもCPU36およびサーボモータ28の
電源がONになることはない。
【0058】すなわち、コードの一端に設けた係合子を
船体側に設けた係合突起に係合させない限りはスタータ
モータ41が回転しないとともに、CPU36およびサ
ーボモータ28の電源がONになることはない。
【0059】この実施の形態で示したようにキルスイッ
チ46をエンジン用スタータ回路39に介装することに
より、上述したようにキルスイッチ46がON状態にあ
るときにはCPU36およびサーボモータ28の電源が
ONになることはないので、たとえスタートスイッチ4
0をON操作したとしてもスタータモータ41が回転し
ないとともに、CPU36およびサーボモータ28の電
源がONになることはない。したがって、スタータモー
タ41および排気制御弁24が無用に作動することによ
ってバッテリー32が放電してしまうのを阻止すること
ができる。
【0060】また、この実施の形態ではエンジン用スタ
ータ回路39おけるスタートスイッチ40の接地側の部
位を回路開閉手段35に接続した例を示したが、図9中
に二点鎖線で示すように、スタータモータリレー40よ
り接地側の部位を回路開閉手段35に接続してもよい。
さらに、バッテリー充電用マグネトウ33のコイル34
の代わりに、図8に示したように点火時期検出用パルサ
ーコイル81を排気時期コントロールユニット31に接
続することもできる。
【0061】第4の実施の形態 回路開閉手段は、エンジン始動・停止に応じて生じる電
圧をCDI点火ユニットから検出することができる。こ
の実施の形態を図11および図12によって詳細に説明
する。
【0062】図11は排気時期コントロールユニットの
概略構成を示すブロック図、図12は回路開閉手段を示
す回路図である。これらの図において前記図1ないし図
10で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。図11およ
び図12において符号101で示すものはCDI点火ユ
ニットである。このCDI点火ユニット101は、前記
図6中に符号49,50で示す点火停止回路および点火
時期制御回路を有するCPU102を備えている。この
CPU102は、波形整形回路103を介してバッテリ
ー充電用マグネトウのコイル34に接続している。な
お、図11および図12は、点火プラグやパルサーコイ
ルなどは省略して描いてある。
【0063】また、前記CPU102は、CDI点火ユ
ニット101内に設けたNPN型トランジスタ104の
ベースに点火毎に電圧を印加するように構成している。
このトランジスタ104のエミッタは接地し、コレクタ
は排気時期コントロールユニット31内の回路開閉手段
105に接続している。すなわち、CDI点火ユニット
101が点火制御を行うとき(エンジン8の運転時)に
は前記トランジスタ104がON,OFFを繰り返し、
ON状態のときに回路開閉手段105側からこのトラン
ジスタ104を有する接地回路106に電流が流れるよ
うになる。
【0064】前記回路開閉手段105は、前記接地回路
106に電流が流れることに起因して電圧が低下する現
象を利用してエンジン始動を検出し、電源回路37とバ
ッテリー32との間の回路を閉成する構成を採ってい
る。すなわち、電源回路37とバッテリー32との間に
ダイオード107とPNP型トランジスタ108を介装
し、このトランジスタ108のベースを、ダイオード1
09,110および電解コンデンサ111などを有する
起動用回路112を介して前記接地回路106に接続し
ている。
【0065】すなわち、接地回路106が閉成されるこ
とによってトランジスタ108がON状態になり、この
トランジスタ108を介してバッテリー32から電源回
路37に電流が流れる。電源回路37が給電されること
により、排気時期コントロールユニット31のCPU3
6も給電される。このCPU36は、前記起動用回路1
12との間に介装したトランジスタ113に、電源ON
時に電圧を印加する構成を採っている。
【0066】前記トランジスタ113は、CPU36か
ら電圧が印加されることによって前記トランジスタ10
8のベースが接地されるように構成している。このた
め、CPU36の電源がONになった後は、点火が終了
してCDI点火ユニット101の前記トランジスタ10
4がOFF状態に移行しても電源回路37はバッテリー
32から給電される状態を維持する。
【0067】また、前記回路開閉手段35は、前記接地
回路106に電流が流れなくなることに起因して電圧が
上昇する現象を利用してエンジン停止を検出し、電源回
路37とバッテリー32との間の回路を開放する構成を
採っている。すなわち、前記接地回路106に、ダイオ
ード114、コンデンサ115,116およびNPN型
トランジスタ117などを有する停止用回路118を介
してCPU36を接続している。前記トランジスタ11
7は、ベースを接地回路106に接続し、コレクタをC
PU36に接続し、エミッタを接地している。また、前
記停止用回路1118における前記ダイオード114と
コンデンサ115との間と、トランジスタ117のコレ
クタに電源回路37から電圧が印加されるようにしてい
る。
【0068】このように構成した停止用回路118を介
して前記接地回路106にCPU36を接続すると、エ
ンジン運転時にはエンジン回転数と同期したパルス信号
PがCPU36に入力される。CPU36は、前記パル
ス信号Pが消失してから予め定めた時間が経過した後
に、前記トランジスタ113への電圧印加を絶つ構成を
採っている。
【0069】すなわち、エンジン停止後は予め定めた時
間が経過した後にトランジスタ113がOFF状態にな
り、これに伴ってトランジスタ108がOFF状態にな
るから、電源回路37への給電が絶たれる。なお、CP
U36は、エンジン停止後であってトランジスタ113
への電圧印加を絶つ以前に、排気制御弁を全閉位置と全
開位置との間で往復させる動作、すなわち清掃動作を実
行する。
【0070】したがって、この実施の形態による水上走
行船用エンジンは、排気時期制御装置23の給電回路に
回路開閉手段105を介装し、この回路開閉手段105
を、エンジン8の始動・停止に応じて生じる電圧をCD
I点火ユニット101から検出して前記給電回路を開閉
する構成としたため、排気時期制御装置23は、エンジ
ン始動とともにバッテリー32から給電され、エンジン
停止とともにバッテリー32からの給電が絶たれる。こ
のため、メインスイッチを設けなくても排気時期制御装
置のON,OFFを自動的に切替えることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排
気時期制御装置はエンジンが始動することによってバッ
テリーから給電され、エンジンが停止することによって
給電が絶たれるから、メインスイッチを設けなくても排
気時期制御装置のON,OFFを切替えることができ
る。しかも、排気時期制御装置は自動的にON,OFF
が切替えられるから、乗員が実施する操作が増えること
もない。
【0072】バッテリー充電用発電機のコイルまたはパ
ルサーコイルから電圧を検出する他の発明によれば、発
電機のコイルやパルサーコイルはエンジン運転中に電力
が生じるので、排気時期制御装置はエンジン始動ととも
にバッテリーから給電され、エンジンが停止するとバッ
テリーからの給電が絶たれる。
【0073】したがって、メインスイッチを設けなくて
も排気時期制御装置のON,OFFを切替えることがで
きる。また、排気時期制御装置は自動的にON,OFF
が切替えられるから、乗員が実施する操作が増えること
もない。
【0074】電圧をエンジン始動時はエンジン用スター
タ回路から検出し、エンジン停止時はバッテリー充電用
発電機のコイルまたはパルサーコイルから検出する他の
発明によれば、排気時期制御装置はエンジン始動時にス
タートスイッチをON操作することによってバッテリー
から給電され、エンジンが停止するとバッテリーからの
給電が絶たれる。
【0075】したがって、メインスイッチを設けなくて
も排気時期制御装置のON,OFFを切替えることがで
きる。また、排気時期制御装置は自動的にON,OFF
が切替えられるから、乗員が実施する操作が増えること
もない。
【0076】電圧をCDI点火装置から検出する他の発
明によれば、エンジン始動時にCDI点火装置が作動す
ることによって回路開閉手段が排気時期制御装置用給電
回路を閉成し、エンジン停止とともにCDI点火装置が
停止することによって回路開閉手段が前記給電回路を開
放する。したがって、排気時期制御装置はエンジン始動
時にバッテリーから給電され、エンジンが停止するとバ
ッテリーからの給電が絶たれるから、メインスイッチを
設けなくても排気時期制御装置のON,OFFを切替え
ることができる。また、排気時期制御装置は自動的にO
N,OFFが切替えられるから、乗員が実施する操作が
増えることもない。
【0077】排気時期制御装置用給電回路を予め定めた
時間だけ閉状態に保つ遅延手段を設ける他の発明によれ
ば、エンジン停止後に排気時期制御装置が清掃動作を実
行する。したがって、この発明によれば、排気時期制御
装置での清掃動作を自動的に実行する水上走行船用エン
ジンを提供することができる。また、前記清掃動作はエ
ンジン停止直後に行われるため、カーボンなどを掻き落
とし易く、清掃時の効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る水上走行船用エンジンを搭載し
た水上走行船の側面図である。
【図2】 本発明に係る水上走行船用エンジンを搭載し
た水上走行船の平面図である。
【図3】 図2におけるエンジンのIII−III線断面図で
ある。
【図4】 排気時期コントロールユニットの概略構成を
示すブロック図である。
【図5】 本発明に係る回路開閉手段を示す回路図であ
る。
【図6】 CDI点火ユニットの回路図である。
【図7】 排気時期制御装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】 排気時期制御装置の給電系の他の実施の形態
を示す回路図である。
【図9】 排気時期制御装置の給電系の他の実施の形態
を示す回路図である。
【図10】 回路開閉手段の他の実施の形態を示す回路
図である。
【図11】 排気時期コントロールユニットの概略構成
を示すブロック図である。
【図12】 回路開閉手段を示す回路図である。
【符号の説明】
8…エンジン、23…排気時期制御装置、24…排気制
御弁、28…サーボモータ、31…排気時期コントロー
ルユニット、32…バッテリー、33…バッテリー充電
用マグネトウ、34…コイル、35…回路開閉手段、3
6…CPU、40…スタートスイッチ、81…パルサー
コイル、101…CDI点火ユニット、105…回路開
閉手段。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 11/10 F02D 13/02 A 13/02 17/00 H 17/00 F02N 11/08 Y F02N 11/08 B63H 21/24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーと負荷との間の回路を人為的
    な操作により開閉するメインスイッチが設けられていな
    い水上走行船に搭載するエンジンであって、排気ポート
    に設けた可動壁部材で排気時期を変える排気時期制御装
    置を装着し、この排気時期制御装置にバッテリーから給
    電する回路に、エンジンの始動・停止に応じて生じる電
    圧を検出してこの給電回路を開閉する回路開閉手段を介
    装したことを特徴とする水上走行船用エンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水上走行船用エンジンに
    おいて、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサ
    ーコイルから電圧を検出する構成としたことを特徴とす
    る水上走行船用エンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の水上走行船用エンジンに
    おいて、エンジン始動時の電圧をエンジン用スタータ回
    路から検出し、エンジン停止時はバッテリー充電用発電
    機のコイルまたはパルサーコイルから電圧を検出する構
    成としたことを特徴とする水上走行船用エンジン。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の水上走行船用エンジンに
    おいて、CDI点火装置から電圧を検出する構成とした
    ことを特徴とする水上走行船用エンジン。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の水上走行船用エンジンに
    おいて、排気時期制御装置用給電回路を予め定めた時間
    だけ閉状態に保つ遅延手段を設け、排気時期制御装置
    を、前記遅延手段が排気時期制御装置用給電回路を閉じ
    ている間に可動壁部材が清掃動作を実行する構造とした
    ことを特徴とする水上走行船用エンジン。
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