JP3597658B2 - 水上走行船用エンジン - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータがエンジン回転数に応じて制御量を変える装置を備えた水上走行船用エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗員がシートに跨って着座し、シート前方の操向ハンドルを把持して航走する水上走行船は、2サイクルエンジンを動力源とするウォータージェット式推進機を搭載している。この推進機に用いるエンジンは、水上走行船が軽快に航走できるように、出力を高めることが要請されている。
【0003】
前記水上走行船用エンジンは、クランクケースやシリンダなどの基本的な構造が自動二輪車用エンジンと略同じである。このため、自動二輪車用エンジンで出力を高めるために用いている装置、例えば排気時期制御装置などを水上走行船用エンジンに流用することによって、出力が大きい水上走行船用エンジンを提供することができる。
【0004】
前記排気時期制御装置は、シリンダボディにおける排気ポートの上壁を形成する部分に排気制御弁を移動自在に取付け、この可動壁部材をエンジン回転数に応じて移動させることによって、エンジンの排気時期を変える構造を採っている。前記エンジン回転数は、CDI点火ユニットの放電コンデンサの充放電による電圧変化を検出し、この電圧変化が起こる周期から検出している。このエンジン回転数を検出するための回路は、排気時期制御装置の排気制御弁用コントローラに組込んでいる。
【0005】
すなわち、CDI点火ユニットに放電コンデンサの電圧変化を検出して前記コントローラ側へ出力する出力回路を設け、この出力回路に前記コントローラを信号線によって接続している。この信号線には放電コンデンサが放電する高圧電流が流れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、自動二輪車用エンジンに用いている排気時期制御装置を水上走行船用エンジンに搭載しようとすると、エンジン回転数を検出するための装置が問題になる。これは、自動二輪車用エンジンの排気時期制御装置は、CDI点火ユニットに専用の出力回路、すなわち排気時期制御弁用コントローラへ放電コンデンサの電圧変化を送出するための出力回路が組込んであるからである。
【0007】
すなわち、自動二輪車用エンジンの排気時期制御装置を水上走行船用エンジンに搭載するためには、前記出力回路を内蔵できるように水上走行船用CDI点火ユニットを改造するか、あるいはCDI点火ユニットを新たに製造しなければならないため、コストアップになってしまう。しかも、前記出力回路をCDI点火ユニットに組込む分だけ従来に較べてこのユニットのケースが大型になってしまうという問題もある。
【0008】
また、CDI点火ユニットの前記出力回路と排気時期制御装置の排気制御弁用コントローラとを接続する前記信号線に高圧電流が流れるため、この自動二輪車用排気時期制御装置を水上走行船用エンジンに適用するためには、水上走行船は船体内に水が侵入することがあることから、高圧電流が流れる部分での漏電を阻止するために特別な防水構造を採用しなければならない。このように特別な防水構造を採ると、著しくコストアップになってしまう。
【0009】
なお、上述したような不具合は、CDI点火ユニットを利用してエンジン回転数を検出し、エンジン回転数に応じてアクチュエータの制御量を変えるような装置を水上走行船用エンジンに搭載する場合に必ず生じる。
【0010】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、コストアップになるのを可及的抑えながら、エンジン回転数に応じてアクチュエータの制御量が変化する装置を水上走行船用エンジンに搭載することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る水上走行船用エンジンは、回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段が検出したエンジン回転数に応じて排気ポートの排気制御弁をサーボモータによって駆動し、排気時期を変える排気時期制御装置とを備え、前記回転数検出手段を、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの交流出力をパルス信号として検出し、このパルスの間隔からエンジン回転数を求める構成とし、前記排気時期制御装置は、スタータモータを始動させるスタートスイッチと、ON操作によりエンジンを停止させるストップスイッチおよびキルスイッチと、制御用CPUと、このCPUおよび前記サーボモータの給電回路を開閉する回路開閉手段とを有し、前記回路開閉手段は、クランク軸と連動するバッテリー充電用マグネトウの起電力によって前記給電回路を開閉する構成とされ、前記CPUは、エンジン停止に際して前記サーボモータを駆動することにより前記排気制御弁に往復動作からなる清掃動作を実行させるモータ駆動手段を備えるとともに、エンジン停止後に前記清掃動作に要する時間より長い時間が経過した後にCPUをOFF状態とする遅延手段を備えているものである。
【0012】
本発明によれば、CDI点火ユニットを用いることなくエンジン回転数を検出することができるので、従来の水上走行船用CDI点火ユニットを改造することなく排気時期制御装置を搭載することができる。
また、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの出力電圧は、CDI点火ユニット用放電コンデンサの放電電圧に較べるときわめて低いので、CDI点火ユニットを用いてエンジン回転数を検出する構造を採る場合に較べ、このエンジンでは漏電を阻止するために特別の配慮を要しない。
したがって、水上走行船用エンジンに排気時期制御装置を搭載するに当たって従来のCDI点火ユニットを使用できるとともに、漏電を阻止するために特別の配慮を要しない。
【0013】
請求項2に記載した発明に係る水上走行船用エンジンは、請求項1に記載した発明に係る水上走行船用エンジンにおいて、排気時期制御装置は、エンジンをクランキングさせる始動時に、排気時期制御用サーボモータを制御して排気制御弁を排気時期が最も早くなる全開位置に位置付け、エンジン回転数がアイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したときに、排気制御弁を排気時期が最も遅くなる全閉位置に位置付けるように構成されているものである。
【0014】
請求項3に記載した発明に係る水上走行船用エンジンは、請求項1に記載した発明に係る水上走行船用エンジンにおいて、排気時期制御装置は、エンジン停止後であって排気制御弁による清掃動作が終了した後にこの排気制御弁を排気時期が最も早くなる全開位置に止め、次回にエンジンをクランキングさせる始動時であって、エンジン回転数がアイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したときに、排気制御弁を排気時期が最も遅くなる全閉位置に位置付けるように構成されているものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
以下、本発明に係る水上走行船用エンジンの一実施の形態を図1ないし図7によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る水上走行船用エンジンを搭載した水上走行船の側面図、図2は同じく平面図、図3は図2におけるエンジンのIII−III線断面図である。図4は排気時期コントロールユニットの概略構成を示すブロック図、図5は排気時期制御装置に設ける回路開閉手段を示す回路図、図6はCDI点火ユニットの回路図、図7は排気時期制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0016】
これらの図において、符号1はこの実施の形態による水上走行船を示し、2はこの水上走行船1の船体を示す。この水上走行船1は、乗員が船体2上のシート3に跨って着座し、このシート3の前方に設けられた操向ハンドル4を把持して航走するものである。また、シート3の左右両側方には、図2に示すように、乗員の足を乗せるためのステップ2aを船体2に一体的に形成している。
【0017】
船体2内は、船底に立設したバルクヘッド5によってエンジン室6とポンプ室7とに画成されている。バルクヘッド5より船体前側に位置づけられたエンジン室6内には、前記シート3の下方であって船体2の左右方向の中央となる位置にエンジン8を搭載し、このエンジン8の前方に燃料タンク9を配設している。前記エンジン8は、水冷式2サイクル2気筒型で2個の気筒を船体2の前後方向に並べた構造を採っており、船体2の後部に設けたジェットポンプ10に連結し、このジェットポンプ10とともにこの水上走行船1を駆動するウォータージェット推進機を構成している。
【0018】
また、エンジン8は図3に示すように、クランクケース8aの船体右側に吸気装置11を接続し、シリンダボディ8bの船体左側に排気装置12を接続している。前記吸気装置11は、リード弁装置11aと図示してない気化器、吸気サイレンサーなどから構成している。
【0019】
前記排気装置12は、前記シリンダボディ8bの船体左側の排気口13に接続して排気通路をエンジン8の前方へ延在させる排気マニホールド14と、この排気マニホールド14の船体右側を指向する前端に接続し、エンジン8のシリンダ部分より船体右側で船体後側へ延びる排気チャンバー15と、この排気チャンバー15の後端に接続し、エンジン8の後方で船体正面視において右下がりに延びる排気管16と、この排気管16の後端にゴム製連通ホース17を介して接続したウォーターロック18と、このウォーターロック18の上部から上方へ延びてジェットポンプ10の上方を横切りかつジェットポンプ10より船体右側において後下がりに延在してジェットポンプ10の後端部のジェットポンプ収容室側壁に接続された排出管19などから構成している。
【0020】
エンジン8のシリンダボディ8bは、図3に示すように、従来の2サイクルエンジンと同様に掃気ポート20と排気ポート21とを形成し、これらのポート20,21をピストン22が開閉する構造を採っている。また、このシリンダボディ8bは、前記排気ポート21の上壁を形成する部分に排気時期制御装置23の排気制御弁24を取付けている。この排気制御弁24は、排気ポート21の幅方向(クランク軸25の軸線方向)に幅広な板状に形成し、シリンダボディ8bに形成したガイド孔26内に摺動自在に嵌入させている。排気制御弁24の排気ポート21側の先端は、シリンダ孔の曲率半径と略同じ曲率半径となる円弧状に形成している。さらに、この排気制御弁24の移動方向は、図3中の矢印Sで示す方向、すなわち排気ポート21内に臨む部分の長さが増減する方向としている。
【0021】
排気制御弁24を上述したように移動させるには、排気制御弁24の基端のピン24aにアーム27を係合させ、このアーム27をサーボモータ28で駆動することによって行う構造を採っている。前記アーム27は、シリンダボディ8bに対して回動自在に支持させた支軸29に固定し、この支軸29に結合させた巻掛伝動機構30を介して前記サーボモータ28に連結している。
【0022】
すなわち、排気制御弁24は、サーボモータ28から動力が巻掛伝動機構30、支軸29およびアーム27介してピン24aに伝達されることにより、前記ガイド孔26内で移動する。排気制御弁24が排気ポート21内に大きく侵入することによって、排気ポート21のシリンダ孔側開口21aの実質的な上縁が下がることになり、排気時期が遅くなる。これとは逆に、排気制御弁24の排気ポート21に対する侵入量が減少すると、前記開口21aの実質的な上縁が上がることになって排気時期が早くなる。以下においては、排気制御弁24が排気ポート21内に侵入する方向へ移動することを排気制御弁24が閉じるといい、これとは逆方向へ移動することを排気制御弁24が開くという。なお、排気制御弁24は、このエンジン8の二つの気筒にそれぞれ設け、各気筒の排気制御弁24どうしが同じ方向へ同じ寸法だけ移動する構造を採っている。
【0023】
前記サーボモータ28は、図3〜図5中に符号31で示す排気時期コントロールユニットによって制御される。なお、本発明に係る排気時期制御装置23は、前記排気時期コントロールユニット31と、サーボモータ28と、排気制御弁24と、この排気制御弁24とサーボモータ28との間で動力を伝達する部品などによって構成している。
【0024】
前記排気時期コントロールユニット31は、図3〜図5に示すように、バッテリー32と、バッテリー充電用マグネトウ33のコイル34に接続し、内蔵した回路開閉手段35がCPU36および前記サーボモータ28の給電回路を開閉する回路を採用している。このようにCPU36およびサーボモータ28の電源を回路開閉手段35でON,OFFさせる回路を採っているのは、自動二輪車などの車両に設けるメインスイッチを水上走行船は備えていないからである。
【0025】
また、CPU36の給電系にはバッテリ電圧12Vを5Vに変換するための電源回路37を介装している。また、CPU36とサーボモータ28との間にはモータドライバ38を介装している。
前記マグネトウ33は、クランク軸25が回転することによって発電する従来周知の構造のものを採用している。また、バッテリー32には図3に示すようにエンジン用スタータ回路39を接続している。
【0026】
このエンジン用スタータ回路39は、この水上走行船1の操向ハンドル4の近傍に設けたスタートスイッチ40と、このスタートスイッチ40が閉成されることによりスタータモータ41の給電回路を閉成するスタータモータリレー42とから構成している。すなわち、スタートスイッチ40をON操作することによってスタータモータ41が回転し、エンジン8のクランク軸25が回転する。このようにクランク軸25が回転することにより、図3中に符号43で示すCDI点火ユニットからエンジン8の点火プラグ44に高圧電流が供給されてエンジン8が始動する。
【0027】
前記CDI点火ユニット43は、図6に示す構造を採り、操向ハンドル4の近傍に配設したストップスイッチ45およびキルスイッチ46を接続している。このキルスイッチ46は、操向ハンドル4の近傍に設けた係合突起(図示せず)を有しており、運転者の腕に巻掛けるコードの端部に設けた係合子(図示せず)を前記係合突起に着脱自在に係合させ、運転者が落水するなどして係合子が係合突起から外れるとONになる構造を採っている。CDI点火ユニット44は、前記キルスイッチ46や前記ストップスイッチ45がONになると点火プラグ44への給電が絶たれる回路を採っている。図6において符号47は点火用発電コイルを示し、48は点火時期制御用発電コイル(パルサーコイル)、49は点火停止回路、50は点火時期制御回路、51はイグニッションコイルを示す。
【0028】
排気時期コントロールユニット31に設けた回路開閉手段35は、図5に示すように、CPU用給電回路52の前記電源回路37に接続したトランジスタ53と、このトランジスタ53のベースに接続したトランジスタ54と、このトランジスタ54のベースと前記コイル34との間に介装した平滑回路55と、サーボモータ28の給電回路56中であってサーボモータ28より接地側に接続したトランジスタ57と、このトランジスタ57のベースにトランジスタ58を介して接続したCPU36内のモータ電源開閉手段59などから構成している。このモータ電源開閉手段59は、CPU36がON状態にあるときにはトランジスタ58にベース電流を流し、このトランジスタ58をON状態にする構造を採っている。図5において符号60は前記平滑回路55のダイオードを示し、61〜63は抵抗、64は電解コンデンサ、65はノイズ除去用のコンデンサを示す。
【0029】
この回路開閉手段35によれば、エンジン8の始動時にクランク軸25が回転し前記バッテリー充電用マグネトウ33が発電することによって、CPU36の給電回路52が閉成され、これに伴ってサーボモータ28の給電回路56が閉成される。すなわち、前記コイル34から前記平滑回路55を介してトランジスタ54のベースに電圧が印加されると、このトランジスタ54がON状態になり、このトランジスタ54を介してトランジスタ53にベース電流が流れる。この結果、トランジスタ53がON状態になって前記給電回路52が閉成され、CPU36がバッテリー32から給電される。
【0030】
このようにCPU36がON状態になると、前記モータ電源開閉手段59がトランジスタ58をON状態にするので、サーボモータ28の給電回路56に介装したトランジスタ57にベース電流が流れてこのトランジスタ57がON状態になる。この結果、サーボモータ28の給電回路56が閉成され、サーボモータ28がバッテリー32から給電される。
【0031】
一方、エンジン8が停止して前記コイル34からの給電が絶たれると、トランジスタ54がOFF状態になり、これに伴ってトランジスタ53がOFF状態になる。このとき、トランジスタ53のベースとCPU36とを接続するバックアップ回路66が開放されている場合には、トランジスタ53によってCPU36の給電回路52が開かれるので、CPU36への給電が絶たれてCPU36がOFF状態になる。前記バックアップ回路66は、エンジン停止後に排気制御弁24を全閉位置と全開位置との間で往復させる動作、すなわち清掃動作を実行するために設けてあり、CPU36の後述する遅延手段がトランジスタ67を駆動することによって開閉される回路を採っている。
【0032】
CPU36が上述したようにOFF状態になると、これに伴ってCPU36内のトランジスタ58がOFF状態になるとともに、サーボモータ28の給電回路56に介装したトランジスタ57もOFF状態になる。この結果、前記給電回路56が開放され、サーボモータ28への給電が絶たれる。
【0033】
前記CPU36は、前記モータ電源開閉手段59の他に、前記バックアップ回路66を開閉する遅延手段68と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段69と、このエンジン回転数検出手段69が検出したエンジン回転数に応じて前記サーボモータ28を駆動するモータ駆動手段70とを備えている。
【0034】
前記遅延手段68は、CPU36がON状態になったときにトランジスタ67にベース電流を流してこのトランジスタ67をON状態とし、マグネトウ33の交流出力がCPU36に波形成形回路71から入力されなくなったときから予め定めた時間だけ経過した後に、トランジスタ67をOFF状態にする構造を採っている。すなわち、トランジスタ67がON状態であれば、エンジン8が停止してトランジスタ54がOFF状態になったとしても、CPU36の給電回路52に接続したトランジスタ53はベース電流がバックアップ回路66に流れることからON状態に維持される。このため、エンジン停止後もCPU36にはバッテリー32から給電される。そして、エンジン8が停止してから所定時間が経過した後、遅延手段68がトランジスタ67をOFF状態にすることによって、トランジスタ53がOFF状態になってCPU36の給電回路52が開かれ、CPU36がOFF状態になる。
【0035】
前記エンジン回転数検出手段69は、CPU36に信号入力回路72を介して入力されたマグネトウ33の交流出力をパルス信号として検出し、このパルスの間隔からエンジン回転数を求める構造を採っている。すなわち、マグネトウ33の交流出力の周波数はクランク軸25の回転数に比例するので、前記交流出力をパルス信号に変換し、パルスの間隔から周波数を算出することによってエンジン回転数を求めることができる。
【0036】
前記モータ駆動手段70は、エンジン回転数がクランキング回転数のとき、すなわちエンジン始動時に、排気制御弁24が全開位置に位置付けられるようにサーボモータ28を駆動する一方、エンジン回転数がアイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したときに、排気制御弁24が全閉位置に位置付けられるようにサーボモータ28を駆動し、エンジン回転数が上昇するにしたがって排気制御弁24の開度が大きくなるようにサーボモータ28を駆動する構成を採っている。また、このモータ駆動手段70は、エンジン回転数が前記設定回転数に達した後にエンジンが停止するような回転数まで低下したときに、排気制御弁24が全閉位置と全開位置との間で往復するようにサーボモータ28を駆動する構成を採っている。
【0037】
なお、このモータ駆動手段70は、前記ストップスイッチ45またはキルスイッチ46がONになったとき、言い換えれば、これらのスイッチを有する回路が開かれてエンジン8が停止したときにも排気制御弁24が上述したように往復するようにサーボモータ28を駆動する構成を採っている。すなわち、エンジンが停止するような回転数までエンジン回転数が低下したときや、前記ストップスイッチ45またはキルスイッチ46がONになったとき、換言すればエンジン停止に際して、排気制御弁24が清掃動作を行うようにしている。なお、前記遅延手段68がエンジン停止後にCPU36をOFF状態にするまでの時間は、排気制御弁24による前記清掃動作を実行するために要する時間より長くなるように設定している。
【0038】
次に、上述したように構成した排気時期制御装置23の動作を図7に示すフローチャートによって説明する。
スタートスイッチ38をON操作してエンジン8がクランキングされ、マグネトウ33が発電可能なエンジン回転数(約700rpm)に達すると、前記回路開閉手段35にマグネトウ33から電圧が印加されることによって排気時期コントロールユニット31の電源、すなわちCPU36の電源およびサーボモータ28の電源がONになる(ステップS1)。そして、CPU36のエンジン回転数検出手段69がエンジン回転数を検出し、ステップS2に示すように、エンジン回転数がアイドリング回転数(約1100rpm)程度の予め定めた回転数に達したか否かをモータ駆動手段70が判定する。
【0039】
エンジン回転数が前記設定回転数に達したときに、ステップS3で排気制御弁24が全閉位置に位置付けられるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する。その後は、ステップS4で示すように、排気制御弁24の開度がエンジン回転数に応じた開度になるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する。
【0040】
そして、ステップS5に示すように、エンジン8が停止するような回転数までエンジン回転数が低下したときや、ステップS6に示すようにストップスイッチ45またはキルスイッチ46がON状態になったとき、すなわちエンジン停止に際して、排気制御弁24による清掃動作が実行されるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する(ステップS7)。
【0041】
清掃動作が終了した後、排気制御弁24が全開位置に位置付けられるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する(ステップS8)。このように排気制御弁24を全開位置に止めておくのは、次回のクランキング〜初爆時に排気制御弁24を全開にしておくことができ、始動性が高くなるからである。
【0042】
前記清掃動作が実行された後であってエンジン停止後に予め定めた時間が経過した後に、遅延手段68が動作してCPU36の電源がOFFになる(ステップS9)。また、CPU36がOFF状態になることにより、サーボモータ28の電源もOFFになる。
【0043】
したがって、上述したように構成した水上走行船用エンジン8は、回転数を検出するエンジン回転数検出手段69を、バッテリー充電用マグネトウ33の交流出力をパルス信号として検出するとともにこのパルスの間隔からエンジン回転数を求めるようにしたため、CDI点火ユニットを用いることなくエンジン回転数を検出することができる。このため、このエンジン8は、従来の水上走行船用CDI点火ユニットを改造することなく使用することができる。
【0044】
また、バッテリー充電用マグネトウ33のコイル34の出力電圧は、CDI点火ユニット用放電コンデンサの放電電圧に較べるときわめて低いので、CDI点火ユニットを用いてエンジン回転数を検出するものに較べ、このエンジン8では漏電を阻止するために特別な配慮を要しない。
【0045】
すなわち、コストアップになるのを抑えながら水上走行船用エンジン8に排気時期制御装置23を搭載することができる。
【0046】
さらに、この実施の形態で示した排気時期制御装置23は、バッテリー32から給電する回路に、バッテリー充電用マグネトウ33のコイル34に接続した回路開閉手段35を介装し、この回路開閉手段35を、前記コイル34から給電されたときに前記回路を閉じるとともに前記給電が絶たれたときに前記回路を開く構成としたため、マグネトウ33のコイル34はエンジン運転中に電力が生じるので、排気時期制御装置23は、エンジン始動時、詳述すればクランク軸25がマグネトウ33が発電する回転数をもってクランキングされたときに、バッテリー32から給電され、エンジン停止後にバッテリー32からの給電が絶たれる。
【0047】
このため、メインスイッチを備えていない水上走行船1であっても排気時期制御装置23のON,OFFを切替えることができる。また、排気時期制御装置23は自動的にON,OFFが切替えられるから、メインスイッチを設ける場合に較べて乗員が実施する操作が増えることもない。
【0048】
さらにまた、この実施の形態で示したエンジン8は、マグネトウ33のコイル34から回路開閉手段35への給電が絶たれたときに排気時期制御装置23の給電系の回路を予め定めた時間だけ閉状態に保つ遅延手段68を設け、前記排気時期制御装置23を、前記遅延手段68が排気時期制御装置用給電系の回路を閉じている間に排気制御弁24が清掃動作を実行する構成としたため、エンジン停止後に排気時期制御装置23が清掃動作を実行する。
【0049】
このため、排気時期制御装置23での清掃動作を自動的に実行する水上走行船用エンジン8を提供することができる。また、前記清掃動作はエンジン停止直後に行われるため、カーボンなどを掻き落とし易く、清掃時の効率が高い。
【0050】
第2の実施の形態
排気時期制御装置23の排気時期コントロールユニット31は、図8に示すようにバッテリー充電用マグネトウ33のコイル34の代わりに点火時期検出用パルサーコイルを接続することができる。
図8は排気時期制御装置の他の実施の形態を示す回路図で、同図において前記図1ないし図7で説明したものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0051】
図8において、符号81で示すものはエンジン8の点火時期を検出するためのパルサーコイルである。このパルサーコイル81は、クランク軸25とともに回転するパルサーロータ82の磁極が近傍を通過することによって発電する従来周知の構造のものを使用している。
【0052】
この形態を採るときには、CPU36内のエンジン回転数検出手段69を、前記パルサーコイル81の交流出力をパルス信号として検出するとともにこのパルスの間隔からエンジン回転数を求めるように構成する。
パルサーコイル81は、150rpm程度の低回転でもパルス信号を出力するので、150rpmで排気時期コントロールユニット31の電源をONにすることができる。すなわち、パルサーコイル81を利用した場合はマグネトウ33を利用した場合に較べてより低いエンジン回転数、具体的にはクランキング(300rpm)程度の低回転のときから排気時期コントロールの制御を実施することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る水上走行船用エンジンは、回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段が検出したエンジン回転数に応じて排気ポートの排気制御弁をサーボモータによって駆動し、排気時期を変える排気時期制御装置とを備え、前記回転数検出手段を、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの交流出力をパルス信号として検出し、このパルスの間隔からエンジン回転数を求める構成とし、前記排気時期制御装置は、スタータモータを始動させるスタートスイッチと、ON操作によりエンジンを停止させるストップスイッチおよびキルスイッチと、制御用CPUと、このCPUおよび前記サーボモータの給電回路を開閉する回路開閉手段とを有し、前記回路開閉手段は、クランク軸と連動するバッテリー充電用マグネトウの起電力によって前記給電回路を開閉する構成とされ、前記CPUは、エンジン停止に際して前記サーボモータを駆動することにより前記排気制御弁に往復動作からなる清掃動作を実行させるモータ駆動手段を備えるとともに、エンジン停止後に前記清掃動作に要する時間より長い時間が経過した後にCPUをOFF状態とする遅延手段を備えているため、CDI点火ユニットを用いることなくエンジン回転数を検出することができるので、従来の水上走行船用CDI点火ユニットを改造することなく排気時期制御装置を搭載することができる。
【0055】
また、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの出力電圧は、CDI点火ユニット用放電コンデンサの放電電圧に較べるときわめて低いので、CDI点火ユニットを用いてエンジン回転数を検出する構造を採る場合に較べ、このエンジンでは漏電を阻止するために特別の配慮を要しない。
【0056】
したがって、水上走行船用エンジンに排気時期制御装置を搭載するに当たって従来のCDI点火ユニットを使用できるとともに、漏電を阻止するために特別の配慮を要しない。このため、コストアップになるのを抑えながら水上走行船用エンジンに排気時期制御装置を搭載することができる。このため、安価で出力が大きい水上走行船用エンジンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水上走行船用エンジンを搭載した水上走行船の側面図である。
【図2】本発明に係る水上走行船用エンジンを搭載した水上走行船の平面図である。
【図3】図2におけるエンジンのIII−III線断面図である。
【図4】排気時期コントロールユニットの概略構成を示すブロック図である。
【図5】排気時期制御装置に設ける回路開閉手段を示す回路図である。
【図6】CDI点火ユニットの回路図である。
【図7】排気時期制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】排気時期制御装置の他の実施の形態を示す回路図である。
【符号の説明】
8…エンジン、23…排気時期制御装置、24…排気制御弁、28…サーボモータ、31…排気時期コントロールユニット、33…バッテリー充電用マグネトウ、34…コイル、35…回路開閉手段、36…CPU、69…エンジン回転数検出手段、81…パルサーコイル。
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータがエンジン回転数に応じて制御量を変える装置を備えた水上走行船用エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗員がシートに跨って着座し、シート前方の操向ハンドルを把持して航走する水上走行船は、2サイクルエンジンを動力源とするウォータージェット式推進機を搭載している。この推進機に用いるエンジンは、水上走行船が軽快に航走できるように、出力を高めることが要請されている。
【0003】
前記水上走行船用エンジンは、クランクケースやシリンダなどの基本的な構造が自動二輪車用エンジンと略同じである。このため、自動二輪車用エンジンで出力を高めるために用いている装置、例えば排気時期制御装置などを水上走行船用エンジンに流用することによって、出力が大きい水上走行船用エンジンを提供することができる。
【0004】
前記排気時期制御装置は、シリンダボディにおける排気ポートの上壁を形成する部分に排気制御弁を移動自在に取付け、この可動壁部材をエンジン回転数に応じて移動させることによって、エンジンの排気時期を変える構造を採っている。前記エンジン回転数は、CDI点火ユニットの放電コンデンサの充放電による電圧変化を検出し、この電圧変化が起こる周期から検出している。このエンジン回転数を検出するための回路は、排気時期制御装置の排気制御弁用コントローラに組込んでいる。
【0005】
すなわち、CDI点火ユニットに放電コンデンサの電圧変化を検出して前記コントローラ側へ出力する出力回路を設け、この出力回路に前記コントローラを信号線によって接続している。この信号線には放電コンデンサが放電する高圧電流が流れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、自動二輪車用エンジンに用いている排気時期制御装置を水上走行船用エンジンに搭載しようとすると、エンジン回転数を検出するための装置が問題になる。これは、自動二輪車用エンジンの排気時期制御装置は、CDI点火ユニットに専用の出力回路、すなわち排気時期制御弁用コントローラへ放電コンデンサの電圧変化を送出するための出力回路が組込んであるからである。
【0007】
すなわち、自動二輪車用エンジンの排気時期制御装置を水上走行船用エンジンに搭載するためには、前記出力回路を内蔵できるように水上走行船用CDI点火ユニットを改造するか、あるいはCDI点火ユニットを新たに製造しなければならないため、コストアップになってしまう。しかも、前記出力回路をCDI点火ユニットに組込む分だけ従来に較べてこのユニットのケースが大型になってしまうという問題もある。
【0008】
また、CDI点火ユニットの前記出力回路と排気時期制御装置の排気制御弁用コントローラとを接続する前記信号線に高圧電流が流れるため、この自動二輪車用排気時期制御装置を水上走行船用エンジンに適用するためには、水上走行船は船体内に水が侵入することがあることから、高圧電流が流れる部分での漏電を阻止するために特別な防水構造を採用しなければならない。このように特別な防水構造を採ると、著しくコストアップになってしまう。
【0009】
なお、上述したような不具合は、CDI点火ユニットを利用してエンジン回転数を検出し、エンジン回転数に応じてアクチュエータの制御量を変えるような装置を水上走行船用エンジンに搭載する場合に必ず生じる。
【0010】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、コストアップになるのを可及的抑えながら、エンジン回転数に応じてアクチュエータの制御量が変化する装置を水上走行船用エンジンに搭載することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る水上走行船用エンジンは、回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段が検出したエンジン回転数に応じて排気ポートの排気制御弁をサーボモータによって駆動し、排気時期を変える排気時期制御装置とを備え、前記回転数検出手段を、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの交流出力をパルス信号として検出し、このパルスの間隔からエンジン回転数を求める構成とし、前記排気時期制御装置は、スタータモータを始動させるスタートスイッチと、ON操作によりエンジンを停止させるストップスイッチおよびキルスイッチと、制御用CPUと、このCPUおよび前記サーボモータの給電回路を開閉する回路開閉手段とを有し、前記回路開閉手段は、クランク軸と連動するバッテリー充電用マグネトウの起電力によって前記給電回路を開閉する構成とされ、前記CPUは、エンジン停止に際して前記サーボモータを駆動することにより前記排気制御弁に往復動作からなる清掃動作を実行させるモータ駆動手段を備えるとともに、エンジン停止後に前記清掃動作に要する時間より長い時間が経過した後にCPUをOFF状態とする遅延手段を備えているものである。
【0012】
本発明によれば、CDI点火ユニットを用いることなくエンジン回転数を検出することができるので、従来の水上走行船用CDI点火ユニットを改造することなく排気時期制御装置を搭載することができる。
また、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの出力電圧は、CDI点火ユニット用放電コンデンサの放電電圧に較べるときわめて低いので、CDI点火ユニットを用いてエンジン回転数を検出する構造を採る場合に較べ、このエンジンでは漏電を阻止するために特別の配慮を要しない。
したがって、水上走行船用エンジンに排気時期制御装置を搭載するに当たって従来のCDI点火ユニットを使用できるとともに、漏電を阻止するために特別の配慮を要しない。
【0013】
請求項2に記載した発明に係る水上走行船用エンジンは、請求項1に記載した発明に係る水上走行船用エンジンにおいて、排気時期制御装置は、エンジンをクランキングさせる始動時に、排気時期制御用サーボモータを制御して排気制御弁を排気時期が最も早くなる全開位置に位置付け、エンジン回転数がアイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したときに、排気制御弁を排気時期が最も遅くなる全閉位置に位置付けるように構成されているものである。
【0014】
請求項3に記載した発明に係る水上走行船用エンジンは、請求項1に記載した発明に係る水上走行船用エンジンにおいて、排気時期制御装置は、エンジン停止後であって排気制御弁による清掃動作が終了した後にこの排気制御弁を排気時期が最も早くなる全開位置に止め、次回にエンジンをクランキングさせる始動時であって、エンジン回転数がアイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したときに、排気制御弁を排気時期が最も遅くなる全閉位置に位置付けるように構成されているものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
以下、本発明に係る水上走行船用エンジンの一実施の形態を図1ないし図7によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る水上走行船用エンジンを搭載した水上走行船の側面図、図2は同じく平面図、図3は図2におけるエンジンのIII−III線断面図である。図4は排気時期コントロールユニットの概略構成を示すブロック図、図5は排気時期制御装置に設ける回路開閉手段を示す回路図、図6はCDI点火ユニットの回路図、図7は排気時期制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0016】
これらの図において、符号1はこの実施の形態による水上走行船を示し、2はこの水上走行船1の船体を示す。この水上走行船1は、乗員が船体2上のシート3に跨って着座し、このシート3の前方に設けられた操向ハンドル4を把持して航走するものである。また、シート3の左右両側方には、図2に示すように、乗員の足を乗せるためのステップ2aを船体2に一体的に形成している。
【0017】
船体2内は、船底に立設したバルクヘッド5によってエンジン室6とポンプ室7とに画成されている。バルクヘッド5より船体前側に位置づけられたエンジン室6内には、前記シート3の下方であって船体2の左右方向の中央となる位置にエンジン8を搭載し、このエンジン8の前方に燃料タンク9を配設している。前記エンジン8は、水冷式2サイクル2気筒型で2個の気筒を船体2の前後方向に並べた構造を採っており、船体2の後部に設けたジェットポンプ10に連結し、このジェットポンプ10とともにこの水上走行船1を駆動するウォータージェット推進機を構成している。
【0018】
また、エンジン8は図3に示すように、クランクケース8aの船体右側に吸気装置11を接続し、シリンダボディ8bの船体左側に排気装置12を接続している。前記吸気装置11は、リード弁装置11aと図示してない気化器、吸気サイレンサーなどから構成している。
【0019】
前記排気装置12は、前記シリンダボディ8bの船体左側の排気口13に接続して排気通路をエンジン8の前方へ延在させる排気マニホールド14と、この排気マニホールド14の船体右側を指向する前端に接続し、エンジン8のシリンダ部分より船体右側で船体後側へ延びる排気チャンバー15と、この排気チャンバー15の後端に接続し、エンジン8の後方で船体正面視において右下がりに延びる排気管16と、この排気管16の後端にゴム製連通ホース17を介して接続したウォーターロック18と、このウォーターロック18の上部から上方へ延びてジェットポンプ10の上方を横切りかつジェットポンプ10より船体右側において後下がりに延在してジェットポンプ10の後端部のジェットポンプ収容室側壁に接続された排出管19などから構成している。
【0020】
エンジン8のシリンダボディ8bは、図3に示すように、従来の2サイクルエンジンと同様に掃気ポート20と排気ポート21とを形成し、これらのポート20,21をピストン22が開閉する構造を採っている。また、このシリンダボディ8bは、前記排気ポート21の上壁を形成する部分に排気時期制御装置23の排気制御弁24を取付けている。この排気制御弁24は、排気ポート21の幅方向(クランク軸25の軸線方向)に幅広な板状に形成し、シリンダボディ8bに形成したガイド孔26内に摺動自在に嵌入させている。排気制御弁24の排気ポート21側の先端は、シリンダ孔の曲率半径と略同じ曲率半径となる円弧状に形成している。さらに、この排気制御弁24の移動方向は、図3中の矢印Sで示す方向、すなわち排気ポート21内に臨む部分の長さが増減する方向としている。
【0021】
排気制御弁24を上述したように移動させるには、排気制御弁24の基端のピン24aにアーム27を係合させ、このアーム27をサーボモータ28で駆動することによって行う構造を採っている。前記アーム27は、シリンダボディ8bに対して回動自在に支持させた支軸29に固定し、この支軸29に結合させた巻掛伝動機構30を介して前記サーボモータ28に連結している。
【0022】
すなわち、排気制御弁24は、サーボモータ28から動力が巻掛伝動機構30、支軸29およびアーム27介してピン24aに伝達されることにより、前記ガイド孔26内で移動する。排気制御弁24が排気ポート21内に大きく侵入することによって、排気ポート21のシリンダ孔側開口21aの実質的な上縁が下がることになり、排気時期が遅くなる。これとは逆に、排気制御弁24の排気ポート21に対する侵入量が減少すると、前記開口21aの実質的な上縁が上がることになって排気時期が早くなる。以下においては、排気制御弁24が排気ポート21内に侵入する方向へ移動することを排気制御弁24が閉じるといい、これとは逆方向へ移動することを排気制御弁24が開くという。なお、排気制御弁24は、このエンジン8の二つの気筒にそれぞれ設け、各気筒の排気制御弁24どうしが同じ方向へ同じ寸法だけ移動する構造を採っている。
【0023】
前記サーボモータ28は、図3〜図5中に符号31で示す排気時期コントロールユニットによって制御される。なお、本発明に係る排気時期制御装置23は、前記排気時期コントロールユニット31と、サーボモータ28と、排気制御弁24と、この排気制御弁24とサーボモータ28との間で動力を伝達する部品などによって構成している。
【0024】
前記排気時期コントロールユニット31は、図3〜図5に示すように、バッテリー32と、バッテリー充電用マグネトウ33のコイル34に接続し、内蔵した回路開閉手段35がCPU36および前記サーボモータ28の給電回路を開閉する回路を採用している。このようにCPU36およびサーボモータ28の電源を回路開閉手段35でON,OFFさせる回路を採っているのは、自動二輪車などの車両に設けるメインスイッチを水上走行船は備えていないからである。
【0025】
また、CPU36の給電系にはバッテリ電圧12Vを5Vに変換するための電源回路37を介装している。また、CPU36とサーボモータ28との間にはモータドライバ38を介装している。
前記マグネトウ33は、クランク軸25が回転することによって発電する従来周知の構造のものを採用している。また、バッテリー32には図3に示すようにエンジン用スタータ回路39を接続している。
【0026】
このエンジン用スタータ回路39は、この水上走行船1の操向ハンドル4の近傍に設けたスタートスイッチ40と、このスタートスイッチ40が閉成されることによりスタータモータ41の給電回路を閉成するスタータモータリレー42とから構成している。すなわち、スタートスイッチ40をON操作することによってスタータモータ41が回転し、エンジン8のクランク軸25が回転する。このようにクランク軸25が回転することにより、図3中に符号43で示すCDI点火ユニットからエンジン8の点火プラグ44に高圧電流が供給されてエンジン8が始動する。
【0027】
前記CDI点火ユニット43は、図6に示す構造を採り、操向ハンドル4の近傍に配設したストップスイッチ45およびキルスイッチ46を接続している。このキルスイッチ46は、操向ハンドル4の近傍に設けた係合突起(図示せず)を有しており、運転者の腕に巻掛けるコードの端部に設けた係合子(図示せず)を前記係合突起に着脱自在に係合させ、運転者が落水するなどして係合子が係合突起から外れるとONになる構造を採っている。CDI点火ユニット44は、前記キルスイッチ46や前記ストップスイッチ45がONになると点火プラグ44への給電が絶たれる回路を採っている。図6において符号47は点火用発電コイルを示し、48は点火時期制御用発電コイル(パルサーコイル)、49は点火停止回路、50は点火時期制御回路、51はイグニッションコイルを示す。
【0028】
排気時期コントロールユニット31に設けた回路開閉手段35は、図5に示すように、CPU用給電回路52の前記電源回路37に接続したトランジスタ53と、このトランジスタ53のベースに接続したトランジスタ54と、このトランジスタ54のベースと前記コイル34との間に介装した平滑回路55と、サーボモータ28の給電回路56中であってサーボモータ28より接地側に接続したトランジスタ57と、このトランジスタ57のベースにトランジスタ58を介して接続したCPU36内のモータ電源開閉手段59などから構成している。このモータ電源開閉手段59は、CPU36がON状態にあるときにはトランジスタ58にベース電流を流し、このトランジスタ58をON状態にする構造を採っている。図5において符号60は前記平滑回路55のダイオードを示し、61〜63は抵抗、64は電解コンデンサ、65はノイズ除去用のコンデンサを示す。
【0029】
この回路開閉手段35によれば、エンジン8の始動時にクランク軸25が回転し前記バッテリー充電用マグネトウ33が発電することによって、CPU36の給電回路52が閉成され、これに伴ってサーボモータ28の給電回路56が閉成される。すなわち、前記コイル34から前記平滑回路55を介してトランジスタ54のベースに電圧が印加されると、このトランジスタ54がON状態になり、このトランジスタ54を介してトランジスタ53にベース電流が流れる。この結果、トランジスタ53がON状態になって前記給電回路52が閉成され、CPU36がバッテリー32から給電される。
【0030】
このようにCPU36がON状態になると、前記モータ電源開閉手段59がトランジスタ58をON状態にするので、サーボモータ28の給電回路56に介装したトランジスタ57にベース電流が流れてこのトランジスタ57がON状態になる。この結果、サーボモータ28の給電回路56が閉成され、サーボモータ28がバッテリー32から給電される。
【0031】
一方、エンジン8が停止して前記コイル34からの給電が絶たれると、トランジスタ54がOFF状態になり、これに伴ってトランジスタ53がOFF状態になる。このとき、トランジスタ53のベースとCPU36とを接続するバックアップ回路66が開放されている場合には、トランジスタ53によってCPU36の給電回路52が開かれるので、CPU36への給電が絶たれてCPU36がOFF状態になる。前記バックアップ回路66は、エンジン停止後に排気制御弁24を全閉位置と全開位置との間で往復させる動作、すなわち清掃動作を実行するために設けてあり、CPU36の後述する遅延手段がトランジスタ67を駆動することによって開閉される回路を採っている。
【0032】
CPU36が上述したようにOFF状態になると、これに伴ってCPU36内のトランジスタ58がOFF状態になるとともに、サーボモータ28の給電回路56に介装したトランジスタ57もOFF状態になる。この結果、前記給電回路56が開放され、サーボモータ28への給電が絶たれる。
【0033】
前記CPU36は、前記モータ電源開閉手段59の他に、前記バックアップ回路66を開閉する遅延手段68と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段69と、このエンジン回転数検出手段69が検出したエンジン回転数に応じて前記サーボモータ28を駆動するモータ駆動手段70とを備えている。
【0034】
前記遅延手段68は、CPU36がON状態になったときにトランジスタ67にベース電流を流してこのトランジスタ67をON状態とし、マグネトウ33の交流出力がCPU36に波形成形回路71から入力されなくなったときから予め定めた時間だけ経過した後に、トランジスタ67をOFF状態にする構造を採っている。すなわち、トランジスタ67がON状態であれば、エンジン8が停止してトランジスタ54がOFF状態になったとしても、CPU36の給電回路52に接続したトランジスタ53はベース電流がバックアップ回路66に流れることからON状態に維持される。このため、エンジン停止後もCPU36にはバッテリー32から給電される。そして、エンジン8が停止してから所定時間が経過した後、遅延手段68がトランジスタ67をOFF状態にすることによって、トランジスタ53がOFF状態になってCPU36の給電回路52が開かれ、CPU36がOFF状態になる。
【0035】
前記エンジン回転数検出手段69は、CPU36に信号入力回路72を介して入力されたマグネトウ33の交流出力をパルス信号として検出し、このパルスの間隔からエンジン回転数を求める構造を採っている。すなわち、マグネトウ33の交流出力の周波数はクランク軸25の回転数に比例するので、前記交流出力をパルス信号に変換し、パルスの間隔から周波数を算出することによってエンジン回転数を求めることができる。
【0036】
前記モータ駆動手段70は、エンジン回転数がクランキング回転数のとき、すなわちエンジン始動時に、排気制御弁24が全開位置に位置付けられるようにサーボモータ28を駆動する一方、エンジン回転数がアイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したときに、排気制御弁24が全閉位置に位置付けられるようにサーボモータ28を駆動し、エンジン回転数が上昇するにしたがって排気制御弁24の開度が大きくなるようにサーボモータ28を駆動する構成を採っている。また、このモータ駆動手段70は、エンジン回転数が前記設定回転数に達した後にエンジンが停止するような回転数まで低下したときに、排気制御弁24が全閉位置と全開位置との間で往復するようにサーボモータ28を駆動する構成を採っている。
【0037】
なお、このモータ駆動手段70は、前記ストップスイッチ45またはキルスイッチ46がONになったとき、言い換えれば、これらのスイッチを有する回路が開かれてエンジン8が停止したときにも排気制御弁24が上述したように往復するようにサーボモータ28を駆動する構成を採っている。すなわち、エンジンが停止するような回転数までエンジン回転数が低下したときや、前記ストップスイッチ45またはキルスイッチ46がONになったとき、換言すればエンジン停止に際して、排気制御弁24が清掃動作を行うようにしている。なお、前記遅延手段68がエンジン停止後にCPU36をOFF状態にするまでの時間は、排気制御弁24による前記清掃動作を実行するために要する時間より長くなるように設定している。
【0038】
次に、上述したように構成した排気時期制御装置23の動作を図7に示すフローチャートによって説明する。
スタートスイッチ38をON操作してエンジン8がクランキングされ、マグネトウ33が発電可能なエンジン回転数(約700rpm)に達すると、前記回路開閉手段35にマグネトウ33から電圧が印加されることによって排気時期コントロールユニット31の電源、すなわちCPU36の電源およびサーボモータ28の電源がONになる(ステップS1)。そして、CPU36のエンジン回転数検出手段69がエンジン回転数を検出し、ステップS2に示すように、エンジン回転数がアイドリング回転数(約1100rpm)程度の予め定めた回転数に達したか否かをモータ駆動手段70が判定する。
【0039】
エンジン回転数が前記設定回転数に達したときに、ステップS3で排気制御弁24が全閉位置に位置付けられるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する。その後は、ステップS4で示すように、排気制御弁24の開度がエンジン回転数に応じた開度になるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する。
【0040】
そして、ステップS5に示すように、エンジン8が停止するような回転数までエンジン回転数が低下したときや、ステップS6に示すようにストップスイッチ45またはキルスイッチ46がON状態になったとき、すなわちエンジン停止に際して、排気制御弁24による清掃動作が実行されるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する(ステップS7)。
【0041】
清掃動作が終了した後、排気制御弁24が全開位置に位置付けられるようにモータ駆動手段70がサーボモータ28を駆動する(ステップS8)。このように排気制御弁24を全開位置に止めておくのは、次回のクランキング〜初爆時に排気制御弁24を全開にしておくことができ、始動性が高くなるからである。
【0042】
前記清掃動作が実行された後であってエンジン停止後に予め定めた時間が経過した後に、遅延手段68が動作してCPU36の電源がOFFになる(ステップS9)。また、CPU36がOFF状態になることにより、サーボモータ28の電源もOFFになる。
【0043】
したがって、上述したように構成した水上走行船用エンジン8は、回転数を検出するエンジン回転数検出手段69を、バッテリー充電用マグネトウ33の交流出力をパルス信号として検出するとともにこのパルスの間隔からエンジン回転数を求めるようにしたため、CDI点火ユニットを用いることなくエンジン回転数を検出することができる。このため、このエンジン8は、従来の水上走行船用CDI点火ユニットを改造することなく使用することができる。
【0044】
また、バッテリー充電用マグネトウ33のコイル34の出力電圧は、CDI点火ユニット用放電コンデンサの放電電圧に較べるときわめて低いので、CDI点火ユニットを用いてエンジン回転数を検出するものに較べ、このエンジン8では漏電を阻止するために特別な配慮を要しない。
【0045】
すなわち、コストアップになるのを抑えながら水上走行船用エンジン8に排気時期制御装置23を搭載することができる。
【0046】
さらに、この実施の形態で示した排気時期制御装置23は、バッテリー32から給電する回路に、バッテリー充電用マグネトウ33のコイル34に接続した回路開閉手段35を介装し、この回路開閉手段35を、前記コイル34から給電されたときに前記回路を閉じるとともに前記給電が絶たれたときに前記回路を開く構成としたため、マグネトウ33のコイル34はエンジン運転中に電力が生じるので、排気時期制御装置23は、エンジン始動時、詳述すればクランク軸25がマグネトウ33が発電する回転数をもってクランキングされたときに、バッテリー32から給電され、エンジン停止後にバッテリー32からの給電が絶たれる。
【0047】
このため、メインスイッチを備えていない水上走行船1であっても排気時期制御装置23のON,OFFを切替えることができる。また、排気時期制御装置23は自動的にON,OFFが切替えられるから、メインスイッチを設ける場合に較べて乗員が実施する操作が増えることもない。
【0048】
さらにまた、この実施の形態で示したエンジン8は、マグネトウ33のコイル34から回路開閉手段35への給電が絶たれたときに排気時期制御装置23の給電系の回路を予め定めた時間だけ閉状態に保つ遅延手段68を設け、前記排気時期制御装置23を、前記遅延手段68が排気時期制御装置用給電系の回路を閉じている間に排気制御弁24が清掃動作を実行する構成としたため、エンジン停止後に排気時期制御装置23が清掃動作を実行する。
【0049】
このため、排気時期制御装置23での清掃動作を自動的に実行する水上走行船用エンジン8を提供することができる。また、前記清掃動作はエンジン停止直後に行われるため、カーボンなどを掻き落とし易く、清掃時の効率が高い。
【0050】
第2の実施の形態
排気時期制御装置23の排気時期コントロールユニット31は、図8に示すようにバッテリー充電用マグネトウ33のコイル34の代わりに点火時期検出用パルサーコイルを接続することができる。
図8は排気時期制御装置の他の実施の形態を示す回路図で、同図において前記図1ないし図7で説明したものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0051】
図8において、符号81で示すものはエンジン8の点火時期を検出するためのパルサーコイルである。このパルサーコイル81は、クランク軸25とともに回転するパルサーロータ82の磁極が近傍を通過することによって発電する従来周知の構造のものを使用している。
【0052】
この形態を採るときには、CPU36内のエンジン回転数検出手段69を、前記パルサーコイル81の交流出力をパルス信号として検出するとともにこのパルスの間隔からエンジン回転数を求めるように構成する。
パルサーコイル81は、150rpm程度の低回転でもパルス信号を出力するので、150rpmで排気時期コントロールユニット31の電源をONにすることができる。すなわち、パルサーコイル81を利用した場合はマグネトウ33を利用した場合に較べてより低いエンジン回転数、具体的にはクランキング(300rpm)程度の低回転のときから排気時期コントロールの制御を実施することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る水上走行船用エンジンは、回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段が検出したエンジン回転数に応じて排気ポートの排気制御弁をサーボモータによって駆動し、排気時期を変える排気時期制御装置とを備え、前記回転数検出手段を、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの交流出力をパルス信号として検出し、このパルスの間隔からエンジン回転数を求める構成とし、前記排気時期制御装置は、スタータモータを始動させるスタートスイッチと、ON操作によりエンジンを停止させるストップスイッチおよびキルスイッチと、制御用CPUと、このCPUおよび前記サーボモータの給電回路を開閉する回路開閉手段とを有し、前記回路開閉手段は、クランク軸と連動するバッテリー充電用マグネトウの起電力によって前記給電回路を開閉する構成とされ、前記CPUは、エンジン停止に際して前記サーボモータを駆動することにより前記排気制御弁に往復動作からなる清掃動作を実行させるモータ駆動手段を備えるとともに、エンジン停止後に前記清掃動作に要する時間より長い時間が経過した後にCPUをOFF状態とする遅延手段を備えているため、CDI点火ユニットを用いることなくエンジン回転数を検出することができるので、従来の水上走行船用CDI点火ユニットを改造することなく排気時期制御装置を搭載することができる。
【0055】
また、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの出力電圧は、CDI点火ユニット用放電コンデンサの放電電圧に較べるときわめて低いので、CDI点火ユニットを用いてエンジン回転数を検出する構造を採る場合に較べ、このエンジンでは漏電を阻止するために特別の配慮を要しない。
【0056】
したがって、水上走行船用エンジンに排気時期制御装置を搭載するに当たって従来のCDI点火ユニットを使用できるとともに、漏電を阻止するために特別の配慮を要しない。このため、コストアップになるのを抑えながら水上走行船用エンジンに排気時期制御装置を搭載することができる。このため、安価で出力が大きい水上走行船用エンジンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水上走行船用エンジンを搭載した水上走行船の側面図である。
【図2】本発明に係る水上走行船用エンジンを搭載した水上走行船の平面図である。
【図3】図2におけるエンジンのIII−III線断面図である。
【図4】排気時期コントロールユニットの概略構成を示すブロック図である。
【図5】排気時期制御装置に設ける回路開閉手段を示す回路図である。
【図6】CDI点火ユニットの回路図である。
【図7】排気時期制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】排気時期制御装置の他の実施の形態を示す回路図である。
【符号の説明】
8…エンジン、23…排気時期制御装置、24…排気制御弁、28…サーボモータ、31…排気時期コントロールユニット、33…バッテリー充電用マグネトウ、34…コイル、35…回路開閉手段、36…CPU、69…エンジン回転数検出手段、81…パルサーコイル。
Claims (3)
- 回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段が検出したエンジン回転数に応じて排気ポートの排気制御弁をサーボモータによって駆動し、排気時期を変える排気時期制御装置とを備え、前記回転数検出手段を、バッテリー充電用発電機のコイルまたはパルサーコイルの交流出力をパルス信号として検出し、このパルスの間隔からエンジン回転数を求める構成とし、前記排気時期制御装置は、スタータモータを始動させるスタートスイッチと、ON操作によりエンジンを停止させるストップスイッチおよびキルスイッチと、制御用CPUと、このCPUおよび前記サーボモータの給電回路を開閉する回路開閉手段とを有し、前記回路開閉手段は、クランク軸と連動するバッテリー充電用マグネトウの起電力によって前記給電回路を開閉する構成とされ、前記CPUは、エンジン停止に際して前記サーボモータを駆動することにより前記排気制御弁に往復動作からなる清掃動作を実行させるモータ駆動手段を備えるとともに、エンジン停止後に前記清掃動作に要する時間より長い時間が経過した後にCPUをOFF状態とする遅延手段を備えていることを特徴とする水上走行船用エンジン。
- 請求項1記載の水上走行船用エンジンにおいて、排気時期制御装置は、エンジンをクランキングさせる始動時に、排気時期制御用サーボモータを制御して排気制御弁を排気時期が最も早くなる全開位置に位置付け、エンジン回転数がアイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したときに、排気制御弁を排気時期が最も遅くなる全閉位置に位置付けるように構成されていることを特徴とする水上走行船用エンジン。
- 請求項1記載の水上走行船用エンジンにおいて、排気時期制御装置は、エンジン停止後であって排気制御弁による清掃動作が終了した後にこの排気制御弁を排気時期が最も早くなる全開位置に止め、次回にエンジンをクランキングさせる始動時であって、エンジン回転数がアイドリング回転数程度の予め定めた回転数に達したときに、排気制御弁を排気時期が最も遅くなる全閉位置に位置付けるように構成されていることを特徴とする水上走行船用エンジン。
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