JPH1030452A - 船外機の電子部品取付構造 - Google Patents

船外機の電子部品取付構造

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JPH1030452A
JPH1030452A JP8183028A JP18302896A JPH1030452A JP H1030452 A JPH1030452 A JP H1030452A JP 8183028 A JP8183028 A JP 8183028A JP 18302896 A JP18302896 A JP 18302896A JP H1030452 A JPH1030452 A JP H1030452A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子制御燃料噴射、点火時期等をコントロール
するユニットをコンパクトにして船外機の小型化を可能
にし、同時に、誘導、電波ノイズ等に対し耐力が高い設
計を可能にする。 【解決手段】電子部品の構成素子602群を基板603
上に配置する状態下でケース604内に収納してなる電
子部品ユニット601を船外機4に取り付ける船外機4
の電子部品取付構造において、点火トリガ、点火時期、
燃料噴射用のインジェクタ駆動コントロール機能を持つ
電子部品ユニット601を1つのケース604の中に収
納している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶に搭載され
る船外機の電子部品取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶に搭載される船外機の小型化は、釣
り糸をたらす、水上スキーの際には水面からの船への乗
り降りに邪魔にならないこと、また大きく重い船外機を
小型かつ軽量にすることでよりプレーニングが早く、ま
た船舶の重心位置の移動が少なく操縦安定性が損なわれ
ないこと、さらに2機掛けのとき互いの船外機の設置間
隔がとれるので舵を切ったときの角度が1機掛けと同じ
ようにとれること等の利点があり、また扱い易い、運び
易い等の一般的な利点があり、船外機の設計では重要な
要素となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、船外機をコ
ンパクトに設計することは構成部品の各々に要求され、
近年、マイクロコンピユーター等からなる電子部品ユニ
ットを用いた電子制御化が提案されており、特に電子制
御燃料噴射装置を装備する場合は、点火、インジェクタ
駆動電流がコントロールユニット、センサ、各配線の周
囲を走り回る。
【0004】ところで、船外機では、前記したような観
点からすると、各配線等を例えば自動車のボンネット内
のように各配線を離すスペースは取れず相対的に密集せ
ざるを得ない。このため、その誘導ノイズ等を受けない
ようにすることが重要になる。
【0005】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、電子制御燃料噴射、点火時期等をコントロールす
るユニットをコンパクトにして船外機の小型化を可能に
し、同時に、誘導、電波ノイズ等に対し耐力が高い設計
を可能にする船外機の電子部品取付構造を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電子部
品の構成素子群を基板上に配置する状態下でケース内に
収納してなる電子部品ユニットを船外機に取り付ける船
外機の電子部品取付構造において、前記点火トリガ、点
火時期、燃料噴射用のインジェクタ駆動コントロール機
能を持つ電子部品ユニットを1つのケースの中に収納し
たことを特徴としている。点火トリガ、点火時期、燃料
噴射用のインジェクタ駆動コントロール機能を持つ電子
部品ユニット間の結線が不必要で、コンパクトになり、
しかもコネクタ、リード線の接点増加に伴う誘導、電波
ノイズ等に対し耐力が高い設計を可能にし、信頼性の低
下を防止することができる。また、ケースが一つなので
2つの場合よりも部品原価、組立生産コストが低い。さ
らに、電子部品ユニット間の結線、CPU等が1つに集
約し易い点もコストが低い要因となる。
【0007】請求項2記載の発明は、前記ケースの中
で、燃料ポンプ、インジェクタ駆動電流等の出力系と、
クランク角度、エンジン温度センサ等をはじめとするセ
ンサ類の入力系とを、前記ケースの異なる辺に位置させ
たことを特徴としている。電子部品ユニット内の回路を
入力から出力に順に並べられ、しかも出力系と入力系と
を離すことで誘導、電波ノイズ等に対し耐力が高い設計
を可能にしている。
【0008】請求項3記載の発明は、前記インジェクタ
駆動電流、燃料ポンプ駆動アースとCPU等のアースを
別々に前記ケースから取り出すことを特徴としている。
例えば、ミリアンペア単位が多い入力信号と数アンペア
以上になる出力信号回路の分離配置ができ回路間の相互
誘導を少なくすることができる。
【0009】請求項4記載の発明は、クランク角度位置
検出信号が流れるリード線と、インジェクタ、燃料ポン
プ駆動電流が流れるリード線を直交配置とすることを特
徴としている。リード線間の相互誘導を少なくすること
ができる。
【0010】請求項5記載の発明は、前記船外機に搭載
された内燃機関のV字を形成するシリンダ部の間に、前
記電子部品ユニットを配置したことを特徴としている。
内燃機関のV字を形成するシリンダ部の間のスペースを
利用して電子部品ユニットが配置され、船外機を小型に
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。この発明の実施の形態は、船
舶に搭載される船外機に適用したものである。
【0012】図1は船外機を搭載した船舶の斜視図であ
る。船舶1の船体3の前側に操船部300が設けられ、
操船部300には操船ハンドル301、表示部302、
リモートコントロールボックス303及びスイッチパネ
ル304が配置されている。表示部302には、タコメ
ータ302a、オーバーヒートランプ302b、オイル
レベルランプ赤302c、オイルレベルランプ青302
d、ブザー302e等が配置されている。
【0013】また、船体3の後側には船外機4が搭載さ
れ、この船外機4は配線1000を介してバッテリ40
1と接続され、また配管1001を介してオイルタンク
75と接続されている。さらに、船外機4は、ワイヤー
ハーネス1002を介して操船部300のメータ部30
2、リモートコントロールボックス303及びスイッチ
パネル304と接続され、リモートコントロールボック
ス303により遠隔操作される。
【0014】図2は操船部の操作部品を示す図である。
操船部300には、図2に示すような操作部品が配置さ
れ、図2(a)に示すリモートコントロールボックス3
03には、切替レバー303aが設けられ、前進位置、
後進位置及び中立位置に切り替える。また、図2(b)
に示すスイッチパネル304には、電源スイッチ20
1、始動スイッチ202及びストップスイッチ203が
設けられている。また、操船部300には、図2(c)
に示すPT/Tスイッチ310、図2(d)に示すニュ
ートラルスイッチ311、図2(e)に示すブザー31
2が配置されている。
【0015】図3は船舶に搭載した船外機の側面図、図
4は船外機の構成を示す図、図5は船外機の配線図であ
る。
【0016】船舶1は、図3に示すように水面2に浮か
べられており、矢印Frは船舶1の前進方向を示し、以
下の説明で左右とは前進方向に向かっていくものとす
る。船舶1の船体3の後部には、船外機4が着脱自在に
装着されている。船外機4は、船体3の後部に着脱自在
に取り付けられるクランプブラケット6と、クランプブ
ラケット6に枢支軸7を介して上下回動自在に枢支され
るスイべルブラケット8と、このスイベルブラケット8
を上下方向に回動させる油圧シリンダ9と、スイベルブ
ラケット8に支持される推進ユニット10とを備えてい
る。
【0017】推進ユニット10は、スイベルブラケット
8に支持されるケース12を有し、このケース12の上
部に内燃機関13が取り付けられ、内燃機関13をその
上方から覆うカウリング14が設けられている。内燃機
関13の下方でケースl2内には軸心がほぼ垂直の動力
伝達軸15が設けられ、また、ケース12の下端部には
軸心が前後方向に延び、動力伝達軸15に連結されたプ
ロぺラ軸l6が回転自在に支持されており、プロペラ軸
16にはプロペラ17が取り付けられている。
【0018】船体3には燃料タンク41が配設されてお
り、燃料タンク41は、手動の低圧燃料ポンプ48、チ
ューブ50を介して燃料供給装置39に接続されてい
る。内燃機関13は、水冷式2サイクルV型6気筒クラ
ンク軸縦置きエンジンで、ケース12に支持されるクラ
ンクケース20を有し、クランクケース20には軸心が
ほぼ垂直のクランク軸21が回転自在に支持されてい
る。クランクケース20には、各気筒を構成するシリン
ダ本体22がV字型をなすように突設されている。シリ
ンダ本体22には各気筒毎にシリンダ穴23が形成さ
れ、各シリンダ穴23にそれぞれピストン24が摺動自
在に嵌合され、これら各ピストン24はコンロッド25
によりクランク軸21に連結されている。
【0019】また、クランクケース20にはその内外を
連通させる吸気ポート27が各気筒毎に形成されてい
る。吸気ポート27には、カウリング14内の大気に開
口する吸気装置26が接続されている。この吸気装置2
6は、吸気ポート27に連通する吸気管28と、この吸
気管28の上流側端部に取り付けられる吸気取入ハウジ
ング32を備え、吸気取入ハウジング32には吸気口3
3が形成されている。吸気管28と吸気取入ハウジング
32の内部は互いに連通して吸気通路30を形成してお
り、吸気取入ハウジング32の外部から外気が吸気口3
3、吸気通路30、吸気ポート27を経てクランクケー
ス20の内部に流入可能とされている。各吸気ポート2
7にはそれぞれリード弁29が設けられ、また、各吸気
管28には吸気通路30の断面積を手動操作により調節
するスロットル弁31が設けられている。各シリンダ本
体22内で、シリンダ本体22とピストン24とで囲ま
れた空間が燃焼室34であり、この燃焼室34に対向し
て点火プラグ35が配設されている。
【0020】各吸気管28には、各気筒毎に燃料噴射弁
37が取り付けられ、各燃料噴射弁37は磁力で開閉作
動されるソレノイド開閉式であり、リード弁29よりも
上流側の吸気通路30内に燃料を噴射可能にしている。
各燃料噴射弁37には燃料を供給する燃料供給装置39
が設けられている。燃料供給装置39は、各燃料噴射弁
37の各上流端を互いに連通させる燃料レール38を有
し、シリンダ本体22の側壁にはべーパセパレータタン
ク42が取り付けられ、ベーパセパレータタンク42に
燃料を供給可能とする手動の低圧燃料ポンプ48、ダイ
ヤフラム式の低圧燃料ポンプ49とが設けられ、これら
低圧燃料ポンプ48、49の間にはチューブ50とフィ
ルタ51とが介設されている。
【0021】また、燃料供給装置39には、べーパセパ
レータタンク42内の燃料を加圧し高圧にして燃料レー
ル38に供給する高圧燃料ポンプ52が設けられてい
る。高圧燃料ポンプ52は、配管53により燃料レール
38に連結され、高圧燃料ポンプ52の駆動により、べ
ーパセパレータタンク42内の燃料が加圧されて配管5
3と燃料レール38を経て各燃料噴射弁37に供給され
る。また、燃料レール38は、配管54及びレギュレー
タ弁59を介してべーパセパレータタンク42内の上部
に連結され、レギュレータ弁59により、各燃料噴射弁
37に供給される燃料圧力が所定の高圧に調圧され、そ
して、燃料噴射弁37はこの圧力に基づいて燃料を噴射
する。
【0022】シリンダ本体22の近傍にオイルタンク7
5が配設されており、オイルタンク75内のオイルは、
オイルポンプ76によりべーパセパレータタンク42内
に供給されここで燃料と混合されて、燃料噴射弁37を
通って燃焼室34に供給され、内燃機関13の潤滑を行
うようにしている。また、シリンダ本体22の6つの気
筒の内、1つの気筒の近傍にO2センサ70が取り付
けられている。
【0023】次に、内燃機関13の点火制御及び燃料噴
射制御について説明する。制御装置68は、図5に示す
ように、CPU680、入力回路681、波形整形回路
682、点火回路684、入力回路685及びタコメー
タ出力回路686等から構成されている。制御装置68
の左側に入力系INが接続され、右側に出力系OUTが
接続されている。
【0024】点火制御では、各気筒のパルサコイル50
0からのパルサ信号を波形整形回路682で波形整形
し、CPU680により点火回路684を制御する。こ
の点火回路684は、点火電源であるチャージコイル1
000,1001から入力回路685を介して電源が入
力され、CPU680からの点火信号により各気筒に応
じて設けられた点火コイル501に高電圧を発生させ点
火プラグ35をスパークさせる。CPU680は、点火
トリガ、点火時期をコントロールする機能を持ってい
る。また、入力回路685は、チャージコイル100
0,1001から電源が与えられ、CPU680により
タコメータ出力回路686を制御してタコメータ302
aにエンジン回転数を表示する。
【0025】また、図3及び図5に示すように、制御装
置68には、内燃機関13の運転状態、船外機4や船舶
1の状態を示す各種センサからの検出信号が入力され
る。すなわち、センサとして、クランク軸21の回転角
(回転数)を検出するクランク角センサ90、クランク
ケース20内の圧力を検出するクランク室内圧センサ9
1、各気筒〜内の圧力を検出する筒内圧センサ9
2、吸気通路30内の温度を検出する吸気温度センサ9
3、シリンダ本体22の温度を検出するエンジン温度セ
ンサ94、各気筒〜内の背圧を検出する背圧センサ
95、スロットル弁31の開度を検出するスロットル開
度センサ96、冷却水の温度を検出する冷却水温度セン
サ97、内燃機関13の振動数を検出するエンジン振動
センサ98、内燃機関13のマウント高さを検出するエ
ンジンマウント高さ検出センサ99、船外機4の動力伝
達装置80のニュートラル状態を検出するニュートラル
センサ100、船外機4の上下回動位置を検出するトリ
ム角検出センサ101、船舶1の速度を検出する船速セ
ンサ102、船舶1の姿勢を検出する船舶姿勢センサ1
03、大気圧を検出する大気圧センサ104、オイルレ
ベルセンサ105が設けられ、そして、気筒の近傍に
2センサ70が設けられている。
【0026】また、この制御装置68にはシフトカット
スイッチ190及びサーモスイッチ191が接続され、
さらに電源スイッチ201、ストップスイッチ202及
び始動スイッチ203が接続されている。
【0027】制御装置68は、これら各種センサの検出
信号を演算処理し、制御信号を点火プラグ35、燃料噴
射弁37、スロットル弁31及びISC89に伝送す
る。空燃比制御は、O2センサ70の検出信号(電圧
値)に基づき、フィードバック制御による燃料噴射量の
制御を行う。空燃比がリーン側からリッチ側になると燃
料噴射量を減少させるように制御し、この制御により次
第に空燃比がリーン側に変化してゆき、空燃比がリッチ
側からリーン側になると燃料噴射量を増大させるように
制御することにより、平均的に理論空燃比(空気過剰率
λ=1)となるように燃料噴射量を制御する。この実施
形態では、気筒についてはフィードバック制御により
理論空燃比となるように燃料噴射量を制御すると共に、
残りの気筒〜については、気筒の空燃比を用い、
各気筒〜の状態に応じて燃料噴射量を補正するよう
に制御する。
【0028】次に、船外機の電子部品取付構造を、図6
乃至図10に示す。図6は船外機に搭載した内燃機関の
概略平面図、図7は電子部品ユニットの取付を示す一部
断面図、図8は船外機の側面図、図9は電子部品ユニッ
トの取付を示す図、図10は電子部品の取付を示す図で
ある。
【0029】制御装置68は、電子部品の構成素子群を
基板上に配置する構成であり、この状態下で制御装置6
8をケース600内に収納してなる電子部品ユニット6
01を船外機4に取り付けている。
【0030】すなわち、電子部品ユニット601は、図
6及び図7に示すように、電子部品の多数の構成素子6
02を基板603上に配置する状態下でケース604内
に収納すると共に、ケース604内に充填される樹脂が
形成する樹脂充填部605によって被包する状態でケー
ス604内に保持し、キャップ606で蓋がされてい
る。
【0031】船外機4においては、内燃機関13の振動
の主方向を、図6にX−X線で示す船外機4の推進方向
に沿うエンジン中心軸方向に設定している。そこで、こ
の船外機4にあっては、電子部品ユニット601の耐振
性の高い方向が船外機4に生ずる振動の主方向に一致す
るように、電子部品ユニット601の基板603を含む
面を振動の主方向に直交配置している。
【0032】すなわち、内燃機関13のシリンダ本体2
2のV字を形成するシリンダ部22a,22b間の中央
部22cには、取付べース610が取付ねじ611によ
って固定され、取付ベース610のボス部610aには
ゴムダンパ612を介して板部材からなる箱型の取付ブ
ラケット613が取付ねじ614によって固定され、取
付ブラケット613には電子部品ユニット601がその
基板603を内燃機関13の中心軸に直交配置する状態
で取付ねじ615によって固定されている。内燃機関1
3のV字を形成するシリンダ部22a,22bの間のス
ペースを利用して電子部品ユニット601が配置され、
船外機4を小型にすることができる。
【0033】電子部品ユニット601は、図3に示すよ
うにカウリング14に設けた吸気口14aの下方部位、
すなわち外気の進入経路にさらされる部位に位置するこ
とになり、内燃機関13の放熱から温度的にも保護可能
になっている。電子部品ユニット601は、構成素子6
02及び基板603を樹脂充填部605によって被包さ
れているほか、必要に応じてケース604とキャップ6
06との間にシール部材を介装され、吸気口14aから
侵入する外気に含まれる水滴等からも十分に保護可能と
されている。
【0034】電子部品の構成素子602群を基板603
上に配置する状態下でケース604内に収納してなる電
子部品ユニット601を船外機4に取り付けている。こ
のように、点火トリガ、点火時期、燃料噴射用のインジ
ェクタ駆動コントロール機能を持つ電子部品ユニット6
01を1つのケース604の中に集中して収納すること
で、部品点数が削減でき安価である。また、ケース60
4が1つなのでボルト取付の作業が少ない。
【0035】電子部品ユニット601には、図9に示す
ように下側に制御装置68の入力系INが配置され、上
側に出力系OUTが配置されている。電子部品ユニット
601の両側部には、3個ずつ点火コイル501がボル
ト520により取り付けられている。入力系INには、
クランク角センサ90、パルサコイル500、O2セン
サ70等に接続するワイヤーハーネス540と、スター
タリレー550、メインリレー551、電源スイッチ2
01、ストップスイッチ203等に接続するワイヤーハ
ーネス541が接続されている。出力系OUTには、高
圧燃料ポンプ52に接続するワイヤーハーネス542、
インジェクタ37に接続するワイヤーハーネス543及
びサーモスイッチ191等に接続するリード線544を
取り出している。また、インジェクタ駆動電流、燃料ポ
ンプ駆動アース545とCPU等のアース546を別々
にケース604から取り出しており、例えば、ミリアン
ペア単位が多い入力信号と数アンペア以上になる出力信
号回路の分離配置ができ回路間の相互誘導を少なくする
ことができる。
【0036】出力系OUTのリード線801は、図8に
示すように内燃機関13の上側から吸気側に配置された
高圧燃料ポンプ52に接続され、またリード線802も
同様に内燃機関13の上側から吸気側に配置されたイン
ジェクタ37に接続されている。
【0037】内燃機関13の上側に、フライホイールロ
ータ900が配置され、クランク軸21の上端部に一体
回転可能に設けられている。フライホイールロータ90
0の内側に永久磁石901が固定され、この永久磁石9
01に対向してステータ902が配置され、フライホイ
ールロータ900の回転により発電する発電機903を
構成している。また、フライホイールロータ900の内
側に、フライホイールロータ900に対向してパルサコ
イル500及びクランク角センサ90が配置されてい
る。
【0038】内燃機関13の側部にセンサ類や電子部品
ユニット601等が配置され、上部に配置された発電機
903等から離れた位置にして誘導や電波ノイズの影響
を軽減している。図8及び図10に示すようにセンサケ
ース700がボルト701によりシリンダ本体22に取
り付けられている。このセンサケース700にはO2
ンサ70が収納され、センサケース700にカバー70
2がボルト703により密閉されている。また、センサ
ケース700の下方位置には、リレーケース710がボ
ルト751によりシリンダ本体22に取り付けられてい
る。このリレーケース710には、メインリレー71
1、PT/Tリレー712、始動リレー713、レクチ
ファイアレギュレータ714及びヒューズ715等が収
納され、カバー716で密閉されている。
【0039】さらに、内燃機関13の側部には、シリン
ダ本体22に大気圧センサ104及び吸気温度センサ9
3が取り付けられ、これらはリード線を介して電子部品
ユニット601に接続されている。
【0040】このように、1つのケース604の中に制
御装置68を収納することで、点火トリガ、点火時期、
燃料噴射用のインジェクタ駆動コントロール機能を持つ
電子部品ユニット間の結線が不必要で、コンパクトにな
り、しかもコネクタ、リード線の接点増加に伴う誘導、
電波ノイズ等に対し耐力が高い設計を可能にし、信頼性
の低下を防止することができる。また、ケース604が
一つなので2つの場合よりも部品原価、組立生産コスト
が低い。さらに、電子部品ユニット間の結線、CPU等
が1つに集約し易い点もコストが低い要因となる。
【0041】ケース604の中で、燃料ポンプ、インジ
ェクタ駆動電流等の出力系OUTと、クランク角度、エ
ンジン温度センサ等をはじめとするセンサ類の入力系I
Nとを、ケース604の異なる辺に位置させ、電子部品
ユニット601内の回路を入力から出力に順に並べら
れ、しかも出力系OUTと入力系INとを離すことで誘
導、電波ノイズ等に対し耐力が高い設計を可能にする。
【0042】また、クランク角センサ90のクランク角
度位置検出信号が流れるリード線800と、インジェク
タ、燃料ポンプ駆動電流が流れるリード線801,80
2を直交配置としており、リード線間の相互誘導を少な
くすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、 請求
項1記載の発明では、点火トリガ、点火時期、燃料噴射
用のインジェクタ駆動コントロール機能を持つ電子部品
ユニット間の結線が不必要で、コンパクトになり、しか
もコネクタ、リード線の接点増加に伴う誘導、電波ノイ
ズ等に対し耐力が高い設計を可能にし、信頼性の低下を
防止することができる。また、ケースが一つなので2つ
の場合よりも部品原価、組立生産コストが低い。さら
に、電子部品ユニット間の結線、CPU等が1つに集約
し易い点もコストが低い要因となる。
【0044】請求項2記載の発明では、電子部品ユニッ
ト内の回路を入力から出力に順に並べられ、しかも出力
系と入力系とを離すことで誘導、電波ノイズ等に対し耐
力が高い設計をすることができる。
【0045】請求項3記載の発明では、インジェクタ駆
動電流、燃料ポンプ駆動アースとCPU等のアースを別
々に取り出すことで、例えば、ミリアンペア単位が多い
入力信号と数アンペア以上になる出力信号回路の分離配
置ができ回路間の相互誘導を少なくすることができる。
【0046】請求項4記載の発明では、クランク角度位
置検出信号が流れるリード線と、インジェクタ、燃料ポ
ンプ駆動電流が流れるリード線を直交配置とするから、
これらのリード線間の相互誘導を少なくすることができ
る。
【0047】請求項5記載の発明では、内燃機関のV字
を形成するシリンダ部の間のスペースを利用して電子部
品ユニットが配置されており、船外機を小型にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船外機を搭載した船舶の斜視図である。
【図2】操船部の操作部品を示す図である。
【図3】船舶に搭載した船外機の側面図である。
【図4】船外機の構成を示す図である。
【図5】船外機の配線図である。
【図6】船外機に搭載した内燃機関の概略平面図であ
る。
【図7】電子部品ユニットの取付を示す一部断面図であ
る。
【図8】船外機の側面図である。
【図9】電子部品ユニットの取付を示す図である。
【図10】電子部品の取付を示す図である。
【符号の説明】
4 船外機 601 電子部品ユニット 602 電子部品の構成素子 603 基板 604 ケース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品の構成素子群を基板上に配置する
    状態下でケース内に収納してなる電子部品ユニットを船
    外機に取り付ける船外機の電子部品取付構造において、
    前記点火トリガ、点火時期、燃料噴射用のインジェクタ
    駆動コントロール機能を持つ電子部品ユニットを1つの
    ケースの中に収納したことを特徴とする船外機の電子部
    品取付構造。
  2. 【請求項2】前記ケースの中で、燃料ポンプ、インジェ
    クタ駆動電流等の出力系と、クランク角度、エンジン温
    度センサ等をはじめとするセンサ類の入力系とを、前記
    ケースの異なる辺に位置させたことを特徴とする請求項
    1記載の船外機の電子部品取付構造。
  3. 【請求項3】前記インジェクタ駆動電流、燃料ポンプ駆
    動アースとCPU等のアースを別々に前記ケースから取
    り出すことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    船外機の電子部品取付構造。
  4. 【請求項4】クランク角度位置検出信号が流れるリード
    線と、インジェクタ、燃料ポンプ駆動電流が流れるリー
    ド線を直交配置とすることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の船外機の電子部品取付構造。
  5. 【請求項5】前記船外機に搭載された内燃機関のV字を
    形成するシリンダ部の間に、前記電子部品ユニットを配
    置したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の船外機の電子部品取付構造。
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