JP2001270370A - 車輛用灰皿装置 - Google Patents

車輛用灰皿装置

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JP2001270370A
JP2001270370A JP2000085520A JP2000085520A JP2001270370A JP 2001270370 A JP2001270370 A JP 2001270370A JP 2000085520 A JP2000085520 A JP 2000085520A JP 2000085520 A JP2000085520 A JP 2000085520A JP 2001270370 A JP2001270370 A JP 2001270370A
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JP
Japan
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ashtray
retainer
inclined surface
hook
engagement
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JP2000085520A
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Shuichi Takahashi
修一 高橋
Tsutomu Iimura
勤 飯村
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】灰皿の清掃時に、煙草のもみ消し部も兼ねてい
て汚れている板ばねのフックに手を触れなくても、強め
に引き、又は押し込むだけで灰皿の着脱ができるように
して、灰皿清掃作業の不快感や負担を低減させる。 【解決手段】灰皿2がリテーナ3に対して開閉自在に構
成され、灰皿2の全開時にリテーナ3の係合部3iに係
合して灰皿2の脱落を防止する係合ブロック10が一端
11aに固着され、他の一端11bが灰皿2に固定され
た弾性体の一例たる板ばね11からなるフック4を備
え、係合ブロック10を下方に向けて幅が広くなるよう
に外側となる第1傾斜面10a及び内側となる第2傾斜
面10bとが相対する断面台形に形成し、第1傾斜面1
0aの傾斜角度θよりも第2傾斜面10bの傾斜角度
θを小さく形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輛用灰皿装置に
係り、特に灰皿の清掃時に該灰皿をリテーナから取り外
したり、又は清掃後にリテーナに再び取り付ける場合
に、煙草のもみ消し部も兼ねていて汚れている板ばねの
フックに手を触れなくても、強めに引き、又は押し込む
だけでフックの係合ブロックがリテーナの係合部を円滑
に乗り越えて灰皿の着脱ができるようにした、灰皿清掃
作業の不快感や負担を低減させることができる、清潔で
メンテナンス性に優れた車輛用灰皿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】観光バス等の車輛内に取り付けられてい
る灰皿装置には、清掃作業の能率を高めるために、灰皿
の中の吸殻やごみを取り出し易くするための構造が必要
であり、このため灰皿を上下逆転可能にして通常時には
灰皿の上側に位置している開口部を一時的に下向きにす
ることができるように構成したり、又は灰皿が取り付け
られているリテーナから該灰皿を取外し可能に構成する
ことが一般的である。
【0003】従来例としては、まず実開昭62−194
41に、灰皿を取外し可能に構成した車輛用灰皿の一例
が示されている。該車輛用灰皿は、パネル(以後は用語
統一のため、リテーナとする。)に対して下部の爪を中
心にして傾転開閉自在に構成されており、最大開度まで
開いたところで、板ばねの先端にブロック形状の部材を
固着してなる離脱防止用フックがリテーナに係合して停
止するようになっている。
【0004】この従来例では、離脱防止用フックを押ボ
タンの操作により揺動させるようになっているが、この
ようなフックを動かす機構を持たないかつての灰皿装置
の場合には、一旦取り外した灰皿を取り付ける際に、フ
ックの板ばねを手指で押し下げることで、フックに固着
されたブロック状の部材をリテーナの内側にくぐり込ま
せていた。同様に灰皿を取り外す際にも、フックの板ば
ねを手指で押し下げることで、フックとリテーナとの係
合を解除していた。
【0005】なお必ずしもフックの板ばねを手指で押し
下げなくても、灰皿をわずかに上方にずらしながら、下
部の爪の差し込みを外したり、又は差し込むことで灰皿
の着脱を行うことができたが、能率が悪く、また爪付近
を損傷するおそれがあったので、結局灰皿の着脱時に
は、フックの板ばねを手指で押し下げることが一般的で
あった。
【0006】ところが該フックは、実は煙草のもみ消し
部をも兼ねており、煙草の灰で汚される部分でもあるの
で、清掃員はこの汚れたフックを手指で押しながら灰皿
を取り外し、吸殻やごみを捨て、再度フックを手指で押
しながら灰皿を取り付けるという不快な作業を行わなけ
ればならなかった。特に観光バスの場合には、座席の数
だけ灰皿の着脱を繰り返すことになるから、1台のバス
で何十回もこの作業を行わなければならず、その負担は
極めて大きいものであった。
【0007】他の従来例としては、実開平3−7674
0に、バネ手段によって上方に付勢された防火用のプロ
テクタが回動可能に支持された車両用灰皿装置が示され
ているが、やはりプロテクタには煙草の灰が付着し易
く、該プロテクタを操作して係合アームの係合を解除し
なければ、リテーナから灰皿ボックスを取り外すことは
できなかった。
【0008】なお灰皿ボックスを閉じる際には、プロテ
クタの係合アームがガイド部の斜面によって次第にプロ
テクタが畳み込まれるようになっているが、ガイド部及
び斜面はプロテクタを強制的に畳み込むためのものであ
り、灰皿ボックスの着脱に関与するものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、係合ブロックが一端に固着され、
他の一端が灰皿に固定された弾性体からなるフックの係
合ブロックを、下方に向けて幅が広くなるように外側と
なる第1傾斜面及び内側となる第2傾斜面とが相対する
断面台形に形成し、灰皿の全開時にリテーナの係合部に
当接する第1傾斜面の傾斜角度よりも第2傾斜面の傾斜
角度を小さく形成することによって、リテーナに対して
灰皿を取り付ける際に、該灰皿を閉じるようにしながら
強めに押し込むだけで係合ブロックの第2傾斜面がリテ
ーナの係合部の表面を摺動して行くようにすることであ
り、またこれによってフックが押し下げられるように変
形して係合ブロックが該係合部を乗り越え、灰皿の取付
けが完了するようにすることである。
【0010】また他の目的は、上記構成において、係合
ブロックの第1傾斜面と上面の間の角部を円弧形状に形
成し、フックに手指を触れることなく灰皿をリテーナに
対して着脱可能に構成することによって、清掃作業員が
手指を汚す不快感を感じることなく、かつ効率的に灰皿
の清掃ができるようにすることである。
【0011】更に他の目的は、上記構成において、係合
ブロックの第1傾斜面と上面の間の角部を円弧形状に形
成し、灰皿の着脱時にはフックの係合ブロックがカムの
ようにリテーナの係合部を円滑に乗り越えるように構成
することによって、観光バスのように灰皿装置の設置数
が多い場合でも、清掃作業時の灰皿の着脱を極めて迅速
に、かつ清掃作業員が手指を汚す不快感を感じることな
く、清潔に行うことができるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、灰皿がリテーナに対して開閉自在に構成され、
灰皿の全開時にリテーナの係合部に係合して灰皿の脱落
を防止する係合ブロックが一端に固着され他の一端が灰
皿に固定された弾性体からなるフックを備え、灰皿をリ
テーナから取外し可能に構成された車輛用灰皿装置にお
いて、係合ブロックを下方に向けて幅が広くなるように
外側となる第1傾斜面及び内側となる第2傾斜面とが相
対する断面台形に形成し、灰皿の全開時にリテーナの係
合部に当接する第1傾斜面の傾斜角度よりも第2傾斜面
の傾斜角度を小さく形成したことを特徴とするものであ
る。
【0013】また本発明(請求項2)は、灰皿がリテー
ナに対して開閉自在に構成され、灰皿の全開時にリテー
ナの係合部に係合して灰皿の脱落を防止する係合ブロッ
クが一端に固着され他の一端が灰皿に固定された弾性体
からなるフックを備え、灰皿をリテーナから取外し可能
に構成された車輛用灰皿装置において、係合ブロックを
下方に向けて幅が広くなるように外側となる第1傾斜面
及び内側となる第2傾斜面とが相対する断面台形に形成
し、灰皿の全開時にリテーナの係合部に当接する第1傾
斜面の傾斜角度よりも第2傾斜面の傾斜角度を小さく形
成すると共に、係合ブロックの第1傾斜面と上面の間の
角部を円弧形状に形成し、フックに手指を触れることな
く灰皿をリテーナに対して着脱可能に構成したことを特
徴とするものである。
【0014】また本発明(請求項3)は、灰皿がリテー
ナに対して開閉自在に構成され、灰皿の全開時にリテー
ナの係合部に係合して灰皿の脱落を防止する係合ブロッ
クが一端に固着され他の一端が灰皿に固定された板ばね
からなるフックを備え、灰皿をリテーナから取外し可能
に構成された車輛用灰皿装置において、係合ブロックを
下方に向けて幅が広くなるように外側となる第1傾斜面
及び内側となる第2傾斜面とが相対する断面台形に形成
し、灰皿の全開時にリテーナの係合部に当接する第1傾
斜面の傾斜角度よりも第2傾斜面の傾斜角度を小さく形
成すると共に、係合ブロックの第1傾斜面と上面の間の
角部及びリテーナの係合部を円弧形状に形成し、フック
に手指を触れることなく灰皿をリテーナに対して着脱可
能に構成すると共に、灰皿の着脱時にはフックの係合ブ
ロックがカムのようにリテーナの係合部を円滑に乗り越
えるように構成したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。本発明に係る車輛用灰皿装置1は、図
1から図5において、灰皿2と、リテーナ3と、フック
4とを備え、灰皿2がリテーナ3に対して傾転開閉自在
に構成されている。
【0016】灰皿2は、煙草の吸い殻やごみ等(図示せ
ず)を収納するためのものであって、例えば耐熱樹脂を
一体成形して、吸い殻等を収納する収納部2a、前面カ
バー2b及び爪2cを形成したものである。
【0017】前面カバー2bは、図6及び図7に示すよ
うに、灰皿2の開閉時や着脱時に手指5を掛ける部分で
あり、収納部2aよりも一回り大きく形成され、灰皿2
の閉時には、図4に示すように、リテーナ3の縁3aに
平行に当接するようになっている。また爪2cは、図4
及び図5に示すように、灰皿2の開閉動作の支点となる
部分であって、灰皿2の下面2dに前面カバー2bと平
行に、例えば2箇所形成されている。
【0018】収納部2aの側面2eは、例えば扇形若し
くはこれに近い形状となるように形成されている。これ
は側面2eの高さを確保しつつ、灰皿2が傾転開閉可能
となるようにするためである。前面カバー2bの裏側の
中央には、図4、図6及び図7に示すように、フック4
を嵌入固定するための取付け穴2fが形成されている。
【0019】リテーナ3は、図1、図3から図5に示す
ように、灰皿2を収めるための保持器であって、例えば
耐熱樹脂を一体成形して、灰皿2の収納部2aがちょう
ど収まる程度の容積を持つ殻部3bと縁3aを形成した
ものである。
【0020】リテーナ3は、観光バスの座席等のパネル
6に取り付けて用いるものであるので、図1、図4及び
図5に示すように、リテーナ3の下側には、山形に折り
曲げられた板ばね8がリベット9により取り付けられて
おり、リテーナ3の上側には、縁3aからパネル6の厚
み分だけ離れた位置に、2箇所の突起3cが縁3aと平
行に形成されている。
【0021】リテーナ3の殻部3bは、図1、図4及び
図5に示すように、上側に位置する円弧部3dと、下側
に位置する平面部3e,3fと、両方の側面3gから構
成されており、円弧部3dの最後方付近には、凹部3h
が形成されている。これは灰皿2を閉じたときに、フッ
ク4の係合ブロック10が該凹部3hに入り込むことで
クリック感が得られるようにし、かつ不用意に灰皿2が
開くことがないようにするための形状である。
【0022】リテーナ3の上側の縁3aの内側には、例
えば円弧形状に形成された係合部3iが形成されてお
り、灰皿の全開時にフック4が係合するようになってい
る。また平面部3fには、図4から図7に示すように、
灰皿2の爪2cを余裕をもって差込み可能な差込み穴3
jが下側の縁3aに沿って2箇所形成されている。
【0023】フック4は、図1から図5に示すように、
係合ブロック10が一端11aに固着され他の一端11
bが灰皿2に固定された弾性体の一例たる板ばね11か
らなるものであって、灰皿2の開閉及び着脱に伴って随
時弾性変形して、開閉時にクリック感や適度の重みを与
えると共に、煙草のもみ消し場所としても使用されるも
のである。
【0024】板ばね11は、1枚の平板状のばね(図示
せず)を折り曲げて平面部11c,11d,11eを形
成し、該平面部11eに連なって、灰皿2の取付け穴2
fに嵌入される屈曲部11f,11g,11hを一体的
に形成したものである。
【0025】平面部11eには、煙草のもみ消し場所と
なる穴付きの凹部11iが、例えばプレス成形により形
成されている。屈曲部11f,11g,11hの間に
は、夫々変曲点(図示せず)があり、これによって屈曲
部11f,11g,11h形状が波形となっている。
【0026】なお平面部11c,11d,11eは、必
ずしも平面である必要はなく、板ばね11が適切に弾性
変形すればよいので、例えば連続的な円弧形状であって
もよい。
【0027】係合ブロック10は、灰皿2の全開時にリ
テーナ3の係合部3iに係合して灰皿2の脱落を防止す
るための、例えば樹脂成形品であって、板ばね11の一
端11aである平面部11c上に例えば溶着により固着
され、図1から図5に示すように、下方に向けて幅が広
くなるように、外側となる第1傾斜面10a及び内側と
なる第2傾斜面10bとが相対する断面台形に形成さ
れ、灰皿2の全開時にリテーナ3の係合部3iに当接す
る第1傾斜面10aの傾斜角度θよりも第2傾斜面1
0bの傾斜角度θが小さくなるように形成され、係合
ブロック10の第1傾斜面10aと上面10cとの間の
角部10dは、例えばR面のような円弧形状に形成され
ている。
【0028】なお、係合ブロック10の第2傾斜面10
bと上面10cとの間の角部10eについては、特に円
弧形状とはしていないが、もちろんこれに限るものでは
なく、灰皿2の取付けを容易にするために円弧形状とし
てもよい。
【0029】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。本発明に係る車輛用灰
皿装置1は、図4に示すように、リテーナ3の上側の縁
3aと突起3cとの間にパネル6が入り、下側の縁3a
と板ばね8との間にもパネル6が入るようにすること
で、該パネル6に安定的に取付けられており、灰皿2の
閉状態では前面カバー2bが縁3aに当接し、フック4
の係合ブロック10は、板ばね11のばね力によってリ
テーナ3の凹部3hに入り込んだ状態となっている。
【0030】図5に示すように、前面カバー2bを矢印
A方向に引き、灰皿2を開くようにすると、該灰皿2は
爪2cの部分を支点にして傾転し、これに伴ってフック
4も矢印A方向に引かれる。このとき係合ブロック10
が、凹部3hから円弧部3dの内面3kに引き出される
ので、板ばね11が曲げられ、該板ばね11のばね力に
よって係合ブロック10は内面3kに対して摺動しなが
ら矢印A方向に引かれる。
【0031】そして係合ブロック10の第1傾斜面10
aがリテーナ3の係合部3iに当接したところで灰皿2
は全開状態となる。ここから更に力をかけて灰皿2を更
に矢印A方向に開くようにすると、板ばね11が更に変
形することにより、係合ブロック10が円弧形状に形成
されているリテーナ3の係合部3iを乗り越える。係合
ブロック10の角部10dはR面に形成されているの
で、円滑に係合部3iを乗り越えることができる。従っ
て取外しは非常に容易である。
【0032】このようにフック4がリテーナ3から外れ
れば、図6に示すように、手指5で灰皿2を把持して、
爪2cをリテーナ3の差込み穴3jから抜くようにすれ
ば、灰皿2をリテーナ3から完全に取り外すことがで
き、灰皿2の収納部2a内の吸い殻やごみ等を出して清
掃することができる。取外し過程において、煙草の灰で
汚れているフック4には一切手指を触れる必要がないの
で清潔である。
【0033】灰皿2を再びリテーナ3に取り付ける際に
は、図7及び図8に示すように、灰皿2を手指5で把持
して、爪2cをリテーナ3の差込み穴3jに差し込み、
該爪2cを支点にして灰皿2を閉じる方向、即ち矢印B
方向に傾転させて行くと、係合ブロック10の第2傾斜
面10bがリテーナ3の係合部3iに当接する。
【0034】ここから更に力を加えて灰皿2を矢印B方
向に押し込むと、係合ブロック10の第2傾斜面10b
がカムのように円滑に円弧形状の係合部3i上を摺動し
て行き、係合ブロック10は係合部3iの下をくぐるよ
うに矢印C方向に進んで行く。まもなく係合部3iとの
接触部位が第2傾斜面10bから即ち角部10eに移
り、続いて上面10cに移り、最後に角部10dが係合
部3iと接触して、係合ブロック10が完全に係合部3
iを乗り越え、灰皿2の取付けが終了する。
【0035】第2傾斜面10bの傾斜角度θは、第1
傾斜面10aの傾斜角度θよりも小さいので、係合ブ
ロック10は取り外すときよりも軽い力でリテーナ3の
係合部3iを乗り越える。この取付けにおいても、取外
しの際と同様に、フック4に一切手指を触れる必要がな
い。
【0036】そして灰皿2が閉じる方向に前面カバー2
bを押すと、灰皿2の傾転と共にフック4の係合ブロッ
ク10がリテーナ3の内面3kを摺動して行き、前面カ
バー2bがリテーナ3の縁3aに当接したところで、係
合ブロック10が凹部3hに達する。このとき板ばね1
1内の弾性エネルギの解放によりクリック感が得られ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上記のように係合ブロックが
一端に固着され、他の一端が灰皿に固定された弾性体か
らなるフックの係合ブロックを、下方に向けて幅が広く
なるように外側となる第1傾斜面及び内側となる第2傾
斜面とが相対する断面台形に形成し、灰皿の全開時にリ
テーナの係合部に当接する第1傾斜面の傾斜角度よりも
第2傾斜面の傾斜角度を小さく形成したので、リテーナ
に対して灰皿を取り付ける際に、該灰皿を閉じるように
しながら強めに押し込むだけで係合ブロックの第2傾斜
面がリテーナの係合部の表面を摺動して行くこととな
り、またこの結果フックが押し下げられるように変形し
て係合ブロックが該係合部を乗り越え、灰皿の取付けが
完了するようにすることができる効果がある。
【0038】また上記構成において、係合ブロックの第
1傾斜面と上面の間の角部を円弧形状に形成し、フック
に手指を触れることなく灰皿をリテーナに対して着脱可
能に構成したので、清掃作業員が手指を汚す不快感を感
じることなく、かつ効率的に灰皿の清掃ができるという
効果がある。
【0039】更には、上記構成において、係合ブロック
の第1傾斜面と上面の間の角部を円弧形状に形成し、灰
皿の着脱時にはフックの係合ブロックがカムのようにリ
テーナの係合部を円滑に乗り越えるように構成したの
で、観光バスのように灰皿装置の設置数が多い場合で
も、清掃作業時の灰皿の着脱を極めて迅速に、かつ清掃
作業員が手指を汚す不快感を感じることなく、清潔に行
うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】灰皿を全開状態にした車輛用灰皿装置図の斜視
図である。
【図2】フックの斜視図である。
【図3】灰皿をリテーナから外した状態を示す車輛用灰
皿装置の分解斜視図である。
【図4】パネルに取り付けられた状態で、灰皿が完全に
閉じられた状態を示す車輛用灰皿装置の縦断面図であ
る。
【図5】パネルに取り付けられた状態で、灰皿が全開に
された状態を示す車輛用灰皿装置の縦断面図である。
【図6】パネルに取り付けられた状態で、全開状態から
手指で更に灰皿を引いて、該灰皿をリテーナから取り外
した状態を示す車輛用灰皿装置の縦断面図である。
【図7】リテーナのみがパネルに取り付けられた状態
で、手指で灰皿を持ち、該灰皿の爪をリテーナの差込み
穴に差し込んでから該灰皿を閉じる方向に押し込み、フ
ックの係合ブロックがリテーナの係合部を乗り越えるよ
うにして灰皿を取り付ける状態を示す車輛用灰皿装置の
縦断面図である。
【図8】灰皿の取付け時にフックの係合ブロックがリテ
ーナの係合部を乗り越えて行く過程を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 車輛用灰皿装置 2 灰皿 3 リテーナ 3i 係合部 4 フック 5 手指 10 係合ブロック 10a 第1傾斜面 10b 第2傾斜面 10c 上面 10d 角部 11 弾性体の一例たる板ばね 11a 一端 11b 他の一端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰皿がリテーナに対して開閉自在に構成
    され、前記灰皿の全開時に前記リテーナの係合部に係合
    して前記灰皿の脱落を防止する係合ブロックが一端に固
    着され他の一端が前記灰皿に固定された弾性体からなる
    フックを備え、前記灰皿を前記リテーナから取外し可能
    に構成された車輛用灰皿装置において、前記係合ブロッ
    クを下方に向けて幅が広くなるように外側となる第1傾
    斜面及び内側となる第2傾斜面とが相対する断面台形に
    形成し、前記灰皿の全開時に前記リテーナの係合部に当
    接する前記第1傾斜面の傾斜角度よりも第2傾斜面の傾
    斜角度を小さく形成したことを特徴とする車輛用灰皿装
    置。
  2. 【請求項2】 灰皿がリテーナに対して開閉自在に構成
    され、前記灰皿の全開時に前記リテーナの係合部に係合
    して前記灰皿の脱落を防止する係合ブロックが一端に固
    着され他の一端が前記灰皿に固定された弾性体からなる
    フックを備え、前記灰皿を前記リテーナから取外し可能
    に構成された車輛用灰皿装置において、前記係合ブロッ
    クを下方に向けて幅が広くなるように外側となる第1傾
    斜面及び内側となる第2傾斜面とが相対する断面台形に
    形成し、前記灰皿の全開時に前記リテーナの係合部に当
    接する前記第1傾斜面の傾斜角度よりも第2傾斜面の傾
    斜角度を小さく形成すると共に、前記係合ブロックの前
    記第1傾斜面と上面の間の角部を円弧形状に形成し、前
    記フックに手指を触れることなく前記灰皿を前記リテー
    ナに対して着脱可能に構成したことを特徴とする車輛用
    灰皿装置。
  3. 【請求項3】 灰皿がリテーナに対して開閉自在に構成
    され、前記灰皿の全開時に前記リテーナの係合部に係合
    して前記灰皿の脱落を防止する係合ブロックが一端に固
    着され他の一端が前記灰皿に固定された板ばねからなる
    フックを備え、前記灰皿を前記リテーナから取外し可能
    に構成された車輛用灰皿装置において、前記係合ブロッ
    クを下方に向けて幅が広くなるように外側となる第1傾
    斜面及び内側となる第2傾斜面とが相対する断面台形に
    形成し、前記灰皿の全開時に前記リテーナの係合部に当
    接する前記第1傾斜面の傾斜角度よりも第2傾斜面の傾
    斜角度を小さく形成すると共に、前記係合ブロックの前
    記第1傾斜面と上面の間の角部及び前記リテーナの係合
    部を円弧形状に形成し、前記フックに手指を触れること
    なく前記灰皿を前記リテーナに対して着脱可能に構成す
    ると共に、前記灰皿の着脱時には前記フックの前記係合
    ブロックがカムのように前記リテーナの前記係合部を円
    滑に乗り越えるように構成したことを特徴とする車輛用
    灰皿装置。
JP2000085520A 2000-03-27 2000-03-27 車輛用灰皿装置 Pending JP2001270370A (ja)

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