JP3041231U

JP3041231U - 飲料容器

Info

Publication number: JP3041231U
Application number: JP1997002012U
Authority: JP
Inventors: 友彦神山
Original assignee: タケヤ化学工業株式会社
Priority date: 1997-03-06
Filing date: 1997-03-06
Publication date: 1997-09-09
Anticipated expiration: 2003-03-06

Abstract

(57)【要約】【課題】所望の位置への飲料の吐出が容易であり、ま
た、蓋や容器本体の洗浄が容易で清潔に保つことができ
る飲料容器の提供にある。【解決手段】上方開口状の容器本体と、容器本体に着
脱自在に取付けられる親蓋３と、を有し、かつ、親蓋３
が表て面３ａ側に飲料誘導凹溝部５を有すると共に凹溝
部５の中間に吐出子孔６が貫通され、かつ、子孔６を開
閉する子蓋８が揺動自在に取付けられ、さらに、子蓋８
が斜め後方へ突出された指押圧片９を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、飲料容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

飲料容器は、飲料を収納するための容器本体と、飲料吐出口を有する蓋と、を有している。従来では、飲料吐出口に一体成形された開閉用子蓋が付設されたものや、吐出口に吐出口の開閉を調節するための回転式開閉レバーが取付けられているもの等があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、吐出口から直接的に飲料を吐出させる容器に於て、吐出させる際に所望の位置以外の方向へ飲料をとばしたりするおそれがあった。そして、飲料吐出口に一体成形された開閉用子蓋が付設されたものや、回転式開閉レバーが取付けられているものは、細かい部分の洗浄が困難で、飲料が蓋に付着してしまうおそれがあった。

【０００４】そこで、本考案は、所望の位置への飲料の吐出が容易であり、また、蓋や容器本体の洗浄が容易で清潔に保つことができる飲料容器を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案に係る飲料容器は、上方開口状の容器本体と、該容器本体に着脱自在に取付けられる親蓋と、を有し、かつ、該親蓋が表て面側に飲料誘導凹溝部を有すると共に該凹溝部の中間に吐出子孔が貫通され、かつ、該子孔を開閉する子蓋が揺動自在に取付けられ、さらに、該子蓋が斜め後方へ突出された指押圧片を有する。

【０００６】また、子蓋が開状態時には、指押圧片が、上記凹溝部の基端側の凹隅部に嵌込まれるようにするも、子蓋が、裏面側に下方縮径テーパ状の円筒体を有し、かつ、親蓋の上記子孔は上方拡径テーパ状の円筒壁にて形成されると共に該円筒壁に上記円筒体を弾性変形にて抜差自在に挿入して開閉され、さらに、該子蓋が閉状態時には、容器本体が親蓋にて略密封状態とされるように構成されている。

【０００７】また、子蓋の両側面の基端側に短軸部を突設し、かつ、親蓋を幅方向断面形状が上方凸状に弯曲するように弾性変形させて、凹溝部の上方開口部の幅寸法を拡大させて該短軸部を嵌込んで枢着するようにしてもよい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、実施の形態を示す図面に基づき、本考案を詳説する。

【０００９】図１は、本考案の飲料容器の実施の一形態を示し、この飲料容器１は、上方開口状の円筒状容器本体２と、この容器本体２に着脱自在に取付けられた親蓋３と、を有する。具体的に述べると、容器本体２は、仮想線で示すように、飲料Ｆを収納することができ、かつ、アーム状の手持ち部４が一体成形されている。この手持ち部４を持って飲料容器１を傾動させることにより、飲料Ｆの吐出量を調節することができる。飲料Ｆとしては、水，湯，麦茶，ジュース等である。

【００１０】なお、親蓋３の基端側に突出部12が形成されている。この突出部12は手持ち部４に外嵌可能であり、親蓋３を容器本体２に一層確実に固定することができる。しかも、突出部12から突設された指掛片14に指を掛けて、容易に親蓋３を取外すことができる。

【００１１】なお、この容器本体２は、ポリカーボネイト等の材質で製造されており、無色透明で中身が分かりやすく、かつ、耐熱性・耐久性に優れ、しかも、飲料Ｆの色移りやにおい移りがしにくい特性をもっている。

【００１２】また、親蓋３は、表て面３ａ側の中央部に飲料誘導凹溝部５を有している。具体的に述べると、図２と図３に示すように、凹溝部５は、基端側に凹隅部11が設けられ、かつ、中間に吐出子孔６が貫通されている。また、この吐出子孔６は、親蓋３の裏面３ｂ側に突出された上方拡径テーパ状の円筒壁７にて形成されている。

【００１３】さらに、図１に示したように、この親蓋３には、この子孔６を開閉する子蓋８が取付けられている。具体的に述べると、図２と図４に示すように、この子蓋８は、斜め後方へ突出された指押圧片９を有し、裏面８ｂ側には下方縮径テーパ状の円筒体10が突設されている。また、この子蓋８の両側面８ｃ，８ｃの基端側には短軸部13，13が突設されており、子蓋８は、この短軸部13，13を嵌込んで親蓋３に枢着される。

【００１４】次に、子蓋８の開閉方法について説明する。図２（ａ）は、子蓋８が閉じられた状態であり、親蓋３に形成された吐出子孔６に円筒体10が挿入されている。なお、子蓋８が閉状態では、容器本体２は親蓋３にて略密封状態とされている。

【００１５】一方、子蓋８を開くには、まず、指押圧片９を矢印Ｃ方向に指にて押圧する。すると、押圧力に伴って円筒体10が円筒壁７を押圧し、子孔６は弾性変形して拡径される。そして、子孔６から円筒体10が引抜かれて、子蓋８は、短軸部13，13 によって矢印Ａ方向に回転移動する（図２（ｂ）参照）。この時、指押圧片９は、凹隅部11に嵌込まれて、揺動を防止される。

【００１６】また、子蓋８を閉じる時は、図２（ｂ）に示すように、まず、子蓋８を矢印Ｂ方向に回転移動して表て面８ａを指にて下方に押圧する。すると、この押圧力に伴って円筒体10が円筒壁７を押圧し、子孔６は弾性変形して拡径される。そして、この子孔６に円筒体10が差込まれる（図２（ａ）参照）。このように、円筒体 10を子孔６に抜差自在に挿入させることにより、子蓋８は開閉自在とされる。

【００１７】次に、子蓋８の親蓋３への取付方法について述べる。図５（ａ）に示すように、親蓋３の凹溝部５の内側壁の基端側には盲状取付子孔15，15が形成されている。親蓋３に子蓋８を取付ける際は、まず、同図（ｂ）に示すように、親蓋３に矢印Ｍ，Ｍ方向へ力を加え、親蓋３を幅方向断面形状が上方凸状に弯曲するように弾性変形させて、凹溝部５の上方開口部の幅寸法を拡大させる。次に、子蓋８を矢印Ｅ方向へ移動して、短軸部13，13を取付子孔15，15に嵌込んで枢着し、同図（ｃ）に示すように、子蓋８が取付けられる。

【００１８】なお、親蓋３から子蓋８を取外す際は、（図示省略するが、）同図（ｃ）の状態の親蓋３に矢印Ｍ，Ｍ方向へ力を加え、親蓋３を弾性変形させて、取付子孔15 ，15から短軸部13，13を抜取ればよい。

【００１９】なお、本考案は、上述の実施の形態以外にも設計変更自由である。例えば、凹隅部11の後壁に係止突部を付設して、吐出途中に子蓋８が落下して吐出の邪魔にならないように、指押圧片９をこの係止突部に係止させても好ましい。また、容器本体２を、スリムな楕円又は矩形状としても冷蔵庫等に収納しやすく、かつ、邪魔にならず好ましい。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。

【００２１】（請求項１によれば、）親蓋３を容器本体２から取外して洗浄できるので、容器本体２及び親蓋３を清潔に保つことができる。また、飲料誘導凹溝部５が形成されているので、飲料Ｆが所望の位置へ確実に吐出することができる。さらに、指押圧片９が付設されているので、子蓋８はワンタッチで開閉自在であり、取扱いやすい。

【００２２】（請求項２によれば、）指押圧片９が下方へ下がって確実に凹隅部11に嵌込まれた状態となるので、吐出途中に指押圧片９が揺動せず、吐出の邪魔になることがないので、吐出しやすい。（請求項３によれば、）シンプルな構造で吐出子孔６を子蓋８によって略密封状に容易にかつ確実に閉めることができ、液漏れを確実に防止できる。

【００２３】（請求項４によれば、）子蓋８が容易に着脱自在なので、飲料Ｆで汚れが付着しやすい細かい部分を洗浄しやすく、清潔に保つことができる。また、短軸部13 ，13により、子蓋８をスムースに揺動させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の一形態を示す斜視図である。

【図２】開閉状態を説明するための断面側面図である。

【図３】要部の平面図である。

【図４】要部の平面図である。

【図５】取付方法を示す説明図である。

【符号の説明】

２容器本体３親蓋３ａ表て面５飲料誘導凹溝部６吐出子孔７円筒壁８子蓋８ｂ裏面８ｃ側面９指押圧片 10 円筒体 11 凹隅部 13 短軸部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上方開口状の容器本体２と、該容器本体
２に着脱自在に取付けられる親蓋３と、を有し、かつ、
該親蓋３が表て面３ａ側に飲料誘導凹溝部５を有すると
共に該凹溝部５の中間に吐出子孔６が貫通され、かつ、
該子孔６を開閉する子蓋８が揺動自在に取付けられ、さ
らに、該子蓋８が斜め後方へ突出された指押圧片９を有
することを特徴とする飲料容器。
【請求項２】子蓋８が開状態時には、指押圧片９が、
上記凹溝部５の基端側の凹隅部11に嵌込まれるようにし
た請求項１記載の飲料容器。
【請求項３】子蓋８が、裏面８ｂ側に下方縮径テーパ
状の円筒体10を有し、かつ、親蓋３の上記子孔６は上方
拡径テーパ状の円筒壁７にて形成されると共に該円筒壁
７に上記円筒体10を弾性変形にて抜差自在に挿入して開
閉され、さらに、該子蓋８が閉状態時には、容器本体２
が親蓋３にて略密封状態とされるように構成された請求
項１又は２記載の飲料容器。
【請求項４】子蓋８の両側面８ｃ，８ｃの基端側に短
軸部13, 13を突設し、かつ、親蓋３を幅方向断面形状が
上方凸状に弯曲するように弾性変形させて、凹溝部５の
上方開口部の幅寸法を拡大させて該短軸部13，13を嵌込
んで枢着するようにした請求項１，２又は３記載の飲料
容器。