JP2001268831A - 永久磁石ロータ - Google Patents

永久磁石ロータ

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JP2001268831A
JP2001268831A JP2000077610A JP2000077610A JP2001268831A JP 2001268831 A JP2001268831 A JP 2001268831A JP 2000077610 A JP2000077610 A JP 2000077610A JP 2000077610 A JP2000077610 A JP 2000077610A JP 2001268831 A JP2001268831 A JP 2001268831A
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JP
Japan
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permanent magnet
magnet rotor
core
outer core
inner core
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Application number
JP2000077610A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Asano
能成 浅野
Yoshio Kobayashi
佳生 小林
Mototeru Kondo
元輝 近藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転方向の振動がファン等の負荷に伝達する
のを防止し、かつ、半径方向の力に対して変形の小さい
永久磁石ロータを提供する。 【解決手段】 永久磁石11の内周側に固着する鉄など
の剛性をもつ物質からなる外周部分(以下外コアとい
う)と、シャフト12の外周側に固着する鉄などの剛性
をもつ物質からなる内周部分(以下内コアという)と、
前記外コア13と内コア14の間に充填されたゴムなど
の弾性体からなり、前記弾性体には、半径方向に長い貫
通穴を、円周方向に複数個設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアコン用ファン
等、静粛性を要求される機器に用いられる永久磁石モー
タの防振構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】永久磁石ロータを用いたモータは、通
常、ロータの磁極とステータティースとの位置関係によ
り発生するコギングトルクや、インバータ駆動時の電流
のオン・オフにより、振動・騒音が発生していた。この
振動・騒音を防止するため、ロータの永久磁石と、シャ
フトとの間の空間に、ゴムなどの弾性体を設け、ロータ
で発生した振動を軸に伝達しないようにしていた。例と
して、特開平9−149571号公報に示された永久磁
石ロータについて説明する。図11は、永久磁石ロータ
の押さえ板にてゴムなどの弾性体を固定する前の縦断面
図であり、図12は、永久磁石ロータの押さえ板にて弾
性体を固定した後の縦断面図であり、図13は、図12
のX−X線にそう断面図であり、図14は、永久磁石、
ロータコア、弾性体、押さえ板の各部品の結合前の分解
図である。
【0003】略環状の永久磁石1と軸3に固定するロー
タコア2との間にゴムなどの弾性体4が軸方向の両側か
ら挿入され、押さえ板5を、軸方向両側から挟み込むよ
うにして弾性体4を固定している。
【0004】弾性体4は永久磁石の内径側1Aに設けら
れた段差部1Bとロータコア2のそれぞれの端面に固定
するための保持部4Aと、永久磁石1とロータコア2と
の間の隙間に挿入するための挿入部4Bとからなる。
【0005】さらに、永久磁石の内径側に突起1Cおよ
びロータコアの外径側に突起2Aを設け、それぞれが互
い違いにくるように組み立てられる。
【0006】本構成により、ロータ回転により発生する
回転方向の振動は、弾性体4で吸収され、軸3には伝達
しない。また、永久磁石の内径側に突起1Cおよびロー
タコアの外径側に突起2Aが互い違いに存在するため、
回転方向にロータが空転することがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成においては、回転方向についてはバネ定数を小さくで
き、遮断周波数を低くできるものの、半径方向にも同様
にバネ定数が小さいため、軸にかかる外部からの力や、
ロータにかかる磁気吸引力などにより、ギャップ不同が
発生しやすい。したがって、硬度の高いゴムを使用する
か、エアギャップを拡大するか等の対策が必要であっ
た。硬度の高いゴムを使用することによって、回転方向
のバネ定数も上昇し、遮断周波数も高くなり、防振性能
が低下する。また、エアギャップを拡大することによっ
て、効率が低下する。本発明は、回転方向のバネ定数を
低くしつつ、半径方向に剛性を保つことのできる永久磁
石ロータを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、略円筒形のロータ表面に永久磁石を設けて
なる永久磁石ロータにおいて、永久磁石の内周側に固着
する鉄などの剛性をもつ物質からなる外周部分(以下外
コアという)と、シャフトの外周側に固着する鉄などの
剛性をもつ物質からなる内周部分(以下内コアという)
と、前記外コアと内コアの間に充填されたゴムなどの弾
性体からなり、前記弾性体には、半径方向に長い貫通穴
を、円周方向に複数個設けたことを特徴とする永久磁石
ロータである。さらに、半径方向の剛性を高めるため、
前記外コアの内周側および前記内コアの外周側の両方ま
たはどちらか一方に複数個の凸形の突起部を有し、前記
突起部において、前記外コアと内コアが近接し対向する
ようにしている。なお、外コアと内コアの近接した部分
にも、ゴムが充填されている。
【0009】
【発明の実施の形態】本願請求項1に記載の発明は、略
円筒形のロータ表面に永久磁石を設けてなる永久磁石ロ
ータにおいて、永久磁石の内周側に固着する鉄などの剛
性をもつ物質からなる外周部分(以下外コアという)
と、シャフトの外周側に固着する鉄などの剛性をもつ物
質からなる内周部分(以下内コアという)と、前記外コ
アと内コアの間に充填されたゴムなどの弾性体からな
り、前記弾性体には、半径方向に長い貫通穴を、円周方
向に複数個設けたことを特徴とする永久磁石ロータであ
って、回転方向のバネ定数を低くでき、遮断周波数を小
さくし、防振性能を高くすることができる。
【0010】本願請求項2に記載の発明は、前記外コア
の内周側および前記内コアの外周側の両方またはどちら
か一方に複数個の凸形の突起部を有し、前記突起部にお
いて、前記外コアと内コアが微少な距離d1をもって近
接し対向している請求項1記載の永久磁石ロータであっ
て、防振性能を低下させることなく、半径方向の剛性を
有し、ギャップ不同の発生しにくい永久磁石ロータを提
供できる。
【0011】本願請求項3に記載の発明は、前記突起部
において、軸方向の一部、好ましくは両端部における一
定長の範囲内で、前記外コアと内コアが微少な距離d1
をもって近接し、他の部分では、前記外コアと内コアが
d1より大きい間隔d2をもって対向していることを特
徴とした請求項2記載の永久磁石ロータであって、外コ
アおよび内コアの突起が対向した部分における弾性体の
強度を確保しつつ、半径方向の剛性を保つことができ
る。
【0012】本願請求項4に記載の発明は、前記間隔d
1が0.5mm以上であり、かつ、エアギャップの6倍
以下である請求項2または3記載の永久磁石ロータであ
って、外コアおよび内コアの突起が対向した部分におけ
る弾性体の強度を確保しつつ、半径方向の剛性を保つこ
とができる。
【0013】本願請求項5に記載の発明は、前記突起部
の数が前記外コアと内コアで等しくそれぞれNであり、
かつ、前記突起部が、それぞれロータ回転中心に対して
360/(3N)°の範囲内にあることを特徴とする請
求項2または3記載の永久磁石ロータであって、弾性体
部に回転方向の防振性能をもたせるのに十分な貫通孔を
設けることができる。
【0014】本願請求項6に記載の発明は、前記突起部
の数が、外コアおよび内コアのそれぞれまたはどちらか
一方につき、3以上の奇数である請求項2から5のいず
れか1項に記載の永久磁石ロータであって、力のかかる
方向によらず、半径方向の剛性が確保できる。
【0015】本願請求項7に記載の発明は、前記突起部
が、略等間隔にあり、前記貫通穴が、突起部の間にそれ
ぞれ2個所、共に両側の突起部に近接した位置にある請
求項6記載の永久磁石ロータであって、貫通孔による半
径方向の剛性低下を、突起部により防止しており、半径
方向の剛性の高い永久磁石ロータを提供できる。
【0016】本願請求項8に記載の発明は、前記外コア
と弾性体、前記内コアと弾性体が密着し、互いに離れな
いようにした請求項1から7のいずれか1項に記載の永
久磁石ロータであって、圧縮応力のみならず、引張り応
力に対しても剛性が低下せず、半径方向の剛性の高い永
久磁石ロータを提供できる。
【0017】本願請求項9に記載の発明は、前記外コア
と弾性体、前記内コアと弾性体の間を接着した請求項8
記載の永久磁石ロータであって、生産性が良好であり、
接着力が強い。
【0018】本願請求項10に記載の発明は、前記突起
部が、少なくとも先端部付近において根元部より大きく
なる形状とした請求項2からの7のいずれか1項に記載
の永久磁石ロータであって、接着等を用いなくても、弾
性体とコアとの半径方向のズレ防止となり、半径方向の
剛性が向上する。
【0019】本願請求項11に記載の発明は、前記弾性
体が、前記外コアと内コアの間に射出成形により成形さ
れたゴムである請求項2から7のいずれか1項に記載の
永久磁石ロータであって、内コアおよび外コアの形状に
よらず弾性体が成形可能であり、内コアおよび外コアの
両方、またはいずれか一方を積層されたコアとすること
により、積層されたコアの隙間にゴムが入り込むことに
より、コアと弾性体との固着力を強化できる。
【0020】本願請求項12に記載の発明は、前記突起
部と前記貫通穴の間にゲートを設けたことを特徴とした
請求項11記載の永久磁石ロータであって、外コアおよ
び内コアの突起部の対向した部分に十分にゴムが入り込
み、強度を保つことができる。
【0021】本願請求項13に記載の発明は、前記貫通
穴が、突起部の間にそれぞれ2個所、共に両側の突起部
に近接した位置にあり、前記2個所の貫通孔の間にゲー
トを設けたことを特徴とした請求項11記載の永久磁石
ロータであって、2個所の貫通孔の間におけるゴムの充
填密度を高くすることにより、ゴム部の半径方向の剛性
を高めることが可能である。
【0022】本願請求項14に記載の発明は、前記突起
部の先端の角部にフィレットを設けた請求項2から13
のいずれか1項に記載の永久磁石ロータであって、前記
突起部の先端部により、弾性体にクラックが入り、弾性
体が破壊されるのを防止できる。
【0023】本願請求項15に記載の発明は、前記弾性
体の軸方向の抜け防止手段を設けた請求項1から14の
いずれか1項に記載の永久磁石ロータであって、前記弾
性体が内コアおよび外コアから軸方向に抜けることを防
止できる。
【0024】本願請求項16に記載の発明は、前記外コ
アおよび内コアが、打ち抜かれた電磁鋼鈑を積層してな
ることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に
記載の永久磁石ロータであり、形状の自由度が大きく、
突起部を自由に設計できると共に、積層された電磁鋼鈑
の間に弾性体が入り込み、弾性体と外コアおよび内コア
間の密着度合いが向上する。
【0025】本願請求項17に記載の発明は、前記外コ
アまたは内コアが、円管状の鉄などの剛性をもつ物質を
引き抜き加工により成形されたことを特徴とする請求項
1から15のいずれか1項に記載の永久磁石ロータであ
って、加工が容易で生産コストも小さくすることができ
る。
【0026】本願請求項18に記載の発明は、前記外コ
アが、永久磁石の内周側に密着する略円管状の鉄と、前
記略円管状の鉄と前記永久磁石を固定し、かつ、前記略
円管状の鉄の内側に凸型の突起部を形成するモールド樹
脂からなることを特徴とする請求項1から15のいずれ
か1項に記載の永久磁石ロータであって、永久磁石と外
コアとの接着がモールドにより確保でき、外コアの突起
部の形成が容易である。
【0027】本願請求項19に記載の発明は、前記外コ
ア部を、永久磁石素材で一体成形し、極異方配向とした
ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記
載の永久磁石ロータであって、鉄により外コアを設ける
必要がなく、また、外コアの突起部の形成が容易であ
る。
【0028】本願請求項20に記載の発明は、外コアの
突起部の長さをLo、内コアの突起部の長さをLiとし
たとき、Lo<Liである請求項2または3記載の永久
磁石ロータであって、外コアおよび内コアの突起部にか
かる応力をほぼ同等とすることができる。
【0029】本願請求項21に記載の発明は、外コアの
突起部の中心部の半径をRo、内コアの突起部の中心部
の半径をRiとしたとき、LiRi=LoRoである請
求項20記載の永久磁石ロータであって、外コアおよび
内コアの突起部にかかる応力をほぼ同等とすることがで
きる。
【0030】本願請求項22に記載の発明は、外コアの
突起部の数をNo、内コアの突起部の数をNiとしたと
き、No<Niであり、少なくとも、外コアの突起部す
べてに対して、内コアの突起部が近接している請求項2
または3記載の永久磁石ロータであって、外コアの突起
部の長さを大きくしなくても、外コアの突起部にかかる
応力を分散させることが可能である。
【0031】本願請求項23に記載の発明は、外コアの
突起部の長さをLo、内コアの突起部の長さをLi、外
コアの突起部の中心部の半径をRo、内コアの突起部の
中心部の半径をRiとしたとき、NiLiRi=NoL
oRoである請求項22記載の永久磁石ロータであっ
て、外コアおよび内コアの突起部にかかる応力をほぼ同
等とすることができる。
【0032】以下、本発明の実施の形態について、図を
用いて詳細に説明する。
【0033】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態を示す永久磁石ロータの横断面図である。図2
は、図1のA−A’断面図である。図3は、図1のB−
B’断面図である。図4は、本発明の一実施の形態にお
ける他のゲート位置をもつ永久磁石ロータの横断面図で
ある。
【0034】永久磁石ロータは、表面に複数個の円弧形
状の永久磁石11をもち、永久磁石11の磁束と、ステ
ータに施された巻線に流れる電流との相互作用でシャフ
ト12を中心に回転する。
【0035】ロータコアは、永久磁石11の内周側に固
着する外コア13と、シャフト12の外周側に固着する
内コア14に分かれ、外コア13と内コア14の間に
は、ゴムなどの弾性体15を充填してなる。外コア13
および内コア14は、鉄などの剛性をもつ物質からな
り、特に、外コア13は、永久磁石の磁束が流れるた
め、高透磁率材を用いている。弾性体15には、半径方
向に長い貫通孔16を、円周方向に複数個設けている。
【0036】外コア13の内周部および内コア14の外
周部には、複数の凸型の突起部13a、14aを有し、
それぞれの突起部がお互いに微少な距離d1をもって対
向している。
【0037】本構成により、回転方向にバネ性を有しバ
ネ定数が低く、したがって、遮断周波数を低くでき、防
振性能を向上させることができる。また、突起部13
a、14aが近接して対向しているため、半径方向の剛
性は保持でき、エアギャップ不同の発生を防ぎ、また、
エアギャップを小さくしても精度上の問題はなく、誘起
電圧を高くすることができる。
【0038】一般に、防振性能は、ロータとシャフトの
先端に取り付く負荷との回転方向のバネ定数kから求め
られるねじり系の固有振動数fにより決まる。ロータお
よび負荷の慣性モーメントをJ1、J2とすると、ねじ
り系の固有振動数fは、(数1)から求められる。
【0039】
【数1】
【0040】この時の遮断周波数はfc=√2・fであ
り、これ以上の周波数域の加振力を防振することができ
る。したがって、kを小さくすることが、防振性能を高
くする方法となる。
【0041】例えば、エアコンの室外機に用いられるモ
ータについて、ロータコアに弾性体を全く用いない場合
の遮断周波数fc=520Hzであるのに対し、弾性体
を用い、かつ、貫通孔16を設けなかった場合fc=3
10Hz、貫通孔16を設けると、fc=270Hzと
なった。したがって、例えば8極12スロットの場合、
回転速度が750r/secとしたときのコギングトル
クの加振周波数である750/60×24=300Hz
を防振することが可能である。貫通孔16は、半径方向
に長く、両端は外コア13および内コア14に近接して
いるとよい。
【0042】なお、ロータコアに弾性体を全く用いない
場合のロータ、弾性体を用い、かつ、貫通孔16を設け
なかったロータ、貫通孔16を設けたロータ、それぞれ
をエアコン室外機に組み、750r/minで正弦波電
流にて運転させたときの騒音の周波数分析結果をそれぞ
れ図5、図6、図7に示す。コギングトルクの加振周波
数である300Hzのピークが、貫通孔16を設けたロ
ータを用いた場合のみに低減されていることがわかる。
これは、貫通孔16を設けることにより、回転方向のバ
ネ定数kを小さくした結果である。
【0043】さらに、外コア13および内コア14に突
起部13a、14aを設けることにより、外コア13お
よび内コア14と弾性体15との間のすべりを防止する
ことができ、空転を防ぐことができると共に、それぞれ
の突起部13a、14aの先端が微少な距離d1をもっ
て互いに近接していることによって、半径方向の剛性を
高くすることができる。それぞれの突起部13a、14
aの先端間の距離d1は、ステータとロータ間に働く磁
気吸引力や、負荷の荷重や負荷にかかる外力等によっ
て、ロータとステータの間のエアギャップが不同しない
程度である必要がある。通常、騒音等に問題がないよう
にするためには、d1はエアギャップの6倍以下である
必要がある。特にエアギャップの10倍以上とすると、
場合によってはステータ内径とロータ外径が接触し、回
転しなくなってしまう場合もある。一方、d1は小さす
ぎても、弾性体が十分に入り込まず、ゴムを充填する場
合、または成形したゴムを挿入する場合、どちらにおい
ても最低0.5mmは必要であり、のぞましくは1mm
以上あると好適である。0.5mm以下とすると、十分
にゴムが充填されなかったり、ゴムが破損したりする可
能性が高くなる。
【0044】さらに、外コア13および内コア14と弾
性体15とは密着させ、互いに離れないようにすると、
半径方向の剛性が高くできる。すなわち、突起部13
a、14aのない部分において、外コア13の外周部に
圧縮力F1がかかった場合、突起部13a、14aと弾
性体15とが密着しているため、引張力に対して保持力
を有する。なお、外コア13および内コア14と弾性体
15との密着方法は、加硫接着または接着剤塗布等の接
着、または、突起部13a、14aの先端付近におい
て、根元部より大きくなる形状とするとよい。
【0045】また、突起部13a、14aの先端の角部
13ae、14aeは、フィレットを設けることによ
り、ゴムなどの弾性体のクラックや破損を防止すること
が可能である。
【0046】また、弾性体15が、軸方向に抜けること
を防止する必要がある。外コア13および内コア14と
弾性体15を接着する他に、図2に示すように、外コア
13および内コア14に、軸方向に段差13s、14s
を設ければよいが、段差13s、14sは、全周にわた
って設けてもよく、また、全周ではなく一部でもよい。
特に、弾性体を射出成形により成形されたゴムとするこ
とにより、強固な抜防止手段となる。
【0047】また、図3に示すように、軸方向の一部、
好ましくは両端部における一定長の範囲内で突起部13
a、14aが、微少な距離d1をもって近接しており、
他の部分では、突起部13a、14aには段差13t、
14tがあり、d1より大きい距離d2をもって対向し
ていることにより、弾性体15の強度が向上し、信頼性
が向上する。この場合、突起部13a、14aが、微少
な距離d1をもって近接している部分において、半径方
向の剛性を保持することができる。
【0048】突起13a、14aの数が、外コアと内コ
アで等しく、それぞれN個である場合、ロータ回転中心
に対して、360/(3N)°の範囲内に突起部13
a、14aを設けるようにすることにより、弾性体に十
分な貫通孔を設けることが可能である。
【0049】突起部13a、14aの数が外コアと内コ
アで等しい場合、異なる場合のどちらであっても、互い
に近接した突起部の組数は等間隔であり、3以上の奇数
であるとよい。この場合、外コア13および内コア14
と、弾性体15が密着していることが条件であるが、円
周方向のどの方向に力がかかっても、半径方向の剛性は
ほぼ同一に保つことが可能である。仮に、互いに近接し
た突起部の組数が偶数個の場合、突起が180°対称の
位置関係にある部分の力に対しては剛性が強いが、その
他の部分にかかる力に対しては剛性が低下することにな
る。さらに、貫通孔16は、隣接して外コアおよび内コ
アが近接している突起部の間に、両側の突起部に近接し
て2個所設けるとよい。本構成により、回転方向のバネ
定数を低くすることができ、かつ、半径方向の剛性を向
上させることが可能である。
【0050】また、突起部13a、14bの長さLo、
Liについては、Lo>Liとすることにより、回転方
向に力が加わった時、それぞれの突起部13a、14a
にかかる単位面積当たりの応力がほぼ均等となる。特
に、外コアの突起部13aの中心部半径をRo、内コア
の突起部14aの中心部半径をRiとしたとき、LiR
i=LoRoとすれば、それぞれの突起部13a、14
bのかかる単位面積当たりの応力が等しくなる。
【0051】弾性体15が、外コア13と内コア14の
間にゴムを射出成形して成形したものである場合、ゲー
トをいずれかの位置に設ける必要がある。図1に示すよ
うに、突起部の間に2個所ある貫通孔の間にゲート17
を設けることにより、2個所の貫通孔の間に挟まれたゴ
ム部15cの充填密度が高く、剛性面で有利である。一
方、図4に示すように、突起部13a、14aと、貫通
孔16間にゲート18を設ければ、互いに近接した突起
部13a、14aの間にあるゴム15bの充填密度が高
く、特に近接した突起部間の距離d1が小さい場合には
有効である。
【0052】さらに、外コア13または内コア14のう
ち片方または両方が、打ち抜かれた電磁鋼鈑を積層して
なるようにすれば、外コア13、内コア14の形状が複
雑であっても可能であり、ゴムを充填したときに、積層
した電磁鋼鈑の隙間にゴムが入り込み、外コア13、内
コア14とゴムとの固着が強固になる。
【0053】なお、永久磁石は、極数個に分割されてい
る必要はなく、円筒形状等であってもよい。
【0054】(実施の形態2)図8は、第二の実施の形
態における永久磁石ロータの斜視図である。図9は、第
二の実施の形態における永久磁石ロータの横断面図であ
る。
【0055】鉄などの高透磁率かつ剛性を有する材質か
らなるヨーク部31の外周に、略円弧形状の永久磁石3
0を配し、ヨーク部31に永久磁石33を密着させた状
態にて合成樹脂32によりモールドする。合成樹脂は、
ゴム等とは異なり、剛性を有することが必要である。合
成樹脂32は、永久磁石33をヨーク部31に固着させ
る部分32oと、ヨーク部内側部32iに分かれ、ヨー
ク部内側部32iには、突起部32iaを有する。合成
樹脂のヨーク部内側部32iおよび突起部32iaと、
ヨーク部31とを合わせ、外コアということにする。
【0056】永久磁石30およびヨーク部31は、合成
樹脂にて全体が覆われている。これにより、永久磁石3
0およびヨーク部31の固着が可能であり、かつ、浸水
時等、電流が漏れてロータ部に伝わる恐れがある用途に
おいては、ステータ巻線と出力軸との間の絶縁作用を有
する。
【0057】シャフト34の外周側には、鉄などの剛性
を有する材質からなる内コア33があり、外側に向かっ
て突起部33aを有する。外コアおよび内コアの間に
は、ゴム等の弾性体35を充填し、かつ、弾性体35に
は、貫通孔36を設けてある。突起部32ia、33a
および貫通孔36の作用については、第1の実施の形態
と同様であり、省略する。
【0058】本実施の形態においては、内コア33は、
環状の鉄から引き抜き加工にて形成しているが、引き抜
き加工である場合、突起部33aの長さが制限される。
一方、外コアの場合、合成樹脂によるモールドにより成
形するため、突起部32iaの長さは任意に設定可能で
ある。したがって、内コアの突起部33aにかかる力を
分散させるため、外コアの突起部32iaに比べると、
内コアの突起部33aは数を多くしてある。また、外コ
アおよび内コアの突起部が近接している個所は3個所あ
り、略等間隔に配置されている。この場合、外コア、内
コアそれぞれの突起部の数を、No、Niとし、外コ
ア、内コアの突起部の長さをLo、Li、外コア、内コ
アの突起部の中心部半径をRo、Riとしたとき、各突
起部にかかる応力を一定とするためには、(数2)を満
足させればよい。
【0059】
【数2】
【0060】(実施の形態3)図10は、第三の実施の
形態における永久磁石ロータを示す横断面図である。
【0061】永久磁石40は、略円筒形状に成形され、
内周部に向かって、突起部40aを有する。第1の実施
の形態における外コアを、永久磁石が兼ねているとみな
してよい。
【0062】シャフト42の外側には、鉄などの剛性を
有する材質によりなる内コア42を設け、内コア42の
外側には突起部42aを有し、永久磁石内周部の突起部
40aが、微少な距離d1を置いて近接している。永久
磁石40と内コア42の間には、ゴム等の弾性体43が
充填され、弾性体43には、貫通孔45が設けられてい
る。突起部および弾性体、貫通孔の作用については、第
1の実施の形態と同様であるため省略する。
【0063】永久磁石は、磁場中にて極異方に配向され
ながら成形されたものであり、ヨークを必要としない。
したがって、突起部を、永久磁石そのものに設けてい
る。永久磁石として樹脂磁石を用い、磁場中で成形する
場合、金型の形状により、自由に突起部を設けることが
できると共に、永久磁石素材そのものに剛性を有するた
め、半径方向の剛性を向上させるために十分である。な
お、ゴム磁石等のように、弾性を有する材質は不向きで
ある。
【0064】ロータ内部に防振機構を設ける場合、特に
永久磁石ロータの場合、十分に弾性体を充填する空間が
あり、必要な遮断周波数に応じて自由に貫通孔や突起部
形状を選択することが可能である。これにより、ファン
取付部とシャフト先端との間の防振ゴムがなくても、コ
ギングトルク等に起因する騒音を低減することが可能で
ある。
【0065】なお、本願における実施の形態において
は、8極の永久磁石ロータについて説明したが、極数、
突起部の数および形状、貫通穴の数および形状、永久磁
石の数および形状等は、本発明の趣旨に応じて自由に設
定可能であり、これらを本特許の範囲から排除するもの
ではない。
【0066】
【発明の効果】本願請求項1に記載の発明によれば、回
転方向のバネ定数を低くでき、遮断周波数を小さくし、
防振性能を高くすることができる。
【0067】本願請求項2に記載の発明によれば、防振
性能を低下させることなく、半径方向の剛性を有し、ギ
ャップ不同の発生しにくい永久磁石ロータを提供でき
る。
【0068】本願請求項3に記載の発明によれば、外コ
アおよび内コアの突起が対向した部分における弾性体の
強度を確保しつつ、半径方向の剛性を保つことができ
る。
【0069】本願請求項4に記載の発明によれば、外コ
アおよび内コアの突起が対向した部分における弾性体の
強度を確保しつつ、半径方向の剛性を保つことができ
る。
【0070】本願請求項5に記載の発明によれば、弾性
体部に回転方向の防振性能をもたせるのに十分な貫通孔
を設けることができる。
【0071】本願請求項6に記載の発明によれば、力の
かかる方向によらず、半径方向の剛性が確保できる。
【0072】本願請求項7に記載の発明によれば、貫通
孔による半径方向の剛性低下を、突起部により防止して
おり、半径方向の剛性の高い永久磁石ロータを提供でき
る。
【0073】本願請求項8に記載の発明によれば、圧縮
応力のみならず、引張り応力に対しても剛性が低下せ
ず、半径方向の剛性の高い永久磁石ロータを提供でき
る。
【0074】本願請求項9に記載の発明によれば、生産
性が良好であり、接着力が強い。
【0075】本願請求項10に記載の発明によれば、接
着等を用いなくても、弾性体とコアとの半径方向のズレ
防止となり、半径方向の剛性が向上する。
【0076】本願請求項11に記載の発明によれば、内
コアおよび外コアの両方、またはいずれか一方を積層さ
れたコアとすることにより、積層されたコアの隙間にゴ
ムが入り込むことにより、コアと弾性体との固着力を強
化できる。
【0077】本願請求項12に記載の発明によれば、外
コアおよび内コアの突起部の対向した部分に十分にゴム
が入り込み、強度を保つことができる。
【0078】本願請求項13に記載の発明によれば、2
個所の貫通孔の間におけるゴムの充填密度を高くするこ
とにより、ゴム部の半径方向の剛性を高めることが可能
である。
【0079】本願請求項14に記載の発明によれば、前
記突起部の先端部により、弾性体にクラックが入り、弾
性体が破壊されるのを防止できる。
【0080】本願請求項15に記載の発明によれば、前
記弾性体が内コアおよび外コアから軸方向に抜けること
を防止できる。
【0081】本願請求項16に記載の発明によれば、形
状の自由度が大きく、突起部を自由に設計できると共
に、積層された電磁鋼鈑の間に弾性体が入り込み、弾性
体と外コアおよび内コア間の密着度合いが向上する。
【0082】本願請求項17に記載の発明によれば、加
工が容易で生産コストも小さくすることができる。
【0083】本願請求項18に記載の発明によれば、永
久磁石と外コアとの接着がモールドにより確保でき、外
コアの突起部の形成が容易である。
【0084】本願請求項19に記載の発明によれば、鉄
により外コアを設ける必要がなく、また、外コアの突起
部の形成が容易である。
【0085】本願請求項20に記載の発明によれば、外
コアおよび内コアの突起部にかかる応力をほぼ同等とす
ることができる。
【0086】本願請求項21に記載の発明によれば、外
コアおよび内コアの突起部にかかる応力をほぼ同等とす
ることができる。
【0087】本願請求項22に記載の発明によれば、外
コアの突起部の長さを大きくしなくても、外コアの突起
部にかかる応力を分散させることが可能である。
【0088】本願請求項23に記載の発明によれば、外
コアおよび内コアの突起部にかかる応力をほぼ同等とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す永久磁石ロータの
横断面図
【図2】本発明の一実施の形態を示す永久磁石ロータの
A−A’断面図
【図3】本発明の一実施の形態を示す永久磁石ロータの
B−B’断面図
【図4】本発明の一実施の形態における他のゲート位置
をもつ永久磁石ロータの横断面図
【図5】弾性体を用いない永久磁石ロータのエアコン搭
載時騒音の周波数分析結果を示す図
【図6】弾性体を用い、貫通孔を有しない永久磁石ロー
タのエアコン搭載時騒音の周波数分析結果を示す図
【図7】弾性体を用い、貫通孔を有する永久磁石ロータ
のエアコン搭載時騒音の周波数分析結果を示す図
【図8】第二の実施の形態における永久磁石ロータの斜
視図
【図9】第二の実施の形態における永久磁石ロータの横
断面図
【図10】第三の実施の形態における永久磁石ロータを
示す横断面図
【図11】従来の永久磁石ロータの押さえ板にてゴムな
どの弾性体を固定する前の縦断面図
【図12】従来の永久磁石ロータの押さえ板にて弾性体
を固定した後の縦断面図
【図13】従来の永久磁石ロータのX−X断面図
【図14】従来の永久磁石ロータの分解図
【符号の説明】
11 永久磁石 12 シャフト 13 外コア 13a、14a 突起部 14 内コア 15 弾性体 16 貫通孔 17 ゲート位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 元輝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA08 AB05 AB07 AC06 AE08 5H605 AA05 BB05 CC03 CC05 CC10 DD21 EA06 EA09 FF08 GG18 5H622 CA02 CA05 CA10 CA14 CB04 CB06 PP03 PP10 PP11 PP13 PP17 PP19

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒形のロータ表面に永久磁石を設け
    てなる永久磁石ロータにおいて、永久磁石の内周側に固
    着する鉄などの剛性をもつ物質からなる外周部分(以下
    外コアという)と、シャフトの外周側に固着する鉄など
    の剛性をもつ物質からなる内周部分(以下内コアとい
    う)と、前記外コアと内コアの間に充填されたゴムなど
    の弾性体からなり、前記弾性体には、半径方向に長い貫
    通穴を、円周方向に複数個設けたことを特徴とする永久
    磁石ロータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の永久磁石ロータであっ
    て、外コアの内周側および内コアの外周側の両方または
    どちらか一方に複数個の凸形の突起部を有し、前記突起
    部において、前記外コアと内コアが微少な距離d1をも
    って近接し対向していることを特徴とする永久磁石ロー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の永久磁石ロータであっ
    て、突起部において軸方向の一部好ましくは両端部にお
    ける一定長の範囲内で、外コアと内コアが微少な距離d
    1をもって近接し、他の部分では、前記外コアと内コア
    がd1より大きい間隔d2をもって対向していることを
    特徴とした永久磁石ロータ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の永久磁石ロータ
    であって、間隔d1が、0.5mm以上であり、かつ、
    エアギャップの6倍以下であることを特徴とする永久磁
    石ロータ。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の永久磁石ロータ
    であって、突起部の数が外コアと内コアで等しくそれぞ
    れNであり、かつ、前記突起部が、それぞれロータ回転
    中心に対して360/(3N)°の範囲内にあることを
    特徴とする永久磁石ロータ。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5記載の永久磁石ロータで
    あって、突起部の数が、外コアおよび内コアのそれぞれ
    またはどちらか一方につき、3以上の奇数であることを
    特徴とする永久磁石ロータ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の永久磁石ロータであっ
    て、突起部が、略等間隔にあり、貫通穴が突起部の間に
    それぞれ2個所、共に両側の突起部に近接した位置にあ
    ることを特徴とする永久磁石ロータ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7記載の永久磁石ロータで
    あって、外コアと弾性体、内コアと弾性体が密着し、互
    いに離れないようにしたことを特徴とする永久磁石ロー
    タ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の永久磁石ロータであっ
    て、外コアと弾性体、内コアと弾性体の間を接着したこ
    とを特徴とする永久磁石ロータ。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至7記載の永久磁石ロータ
    であって、突起部が少なくとも先端部付近において根元
    部より大きくなる形状としたことを特徴とする永久磁石
    ロータ。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至7記載の永久磁石ロータ
    であって、弾性体が外コアと内コアの間に射出成形によ
    り成形されたゴムであることを特徴とする永久磁石ロー
    タ。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の永久磁石ロータであ
    って、突起部と貫通穴の間にゲートを設けたことを特徴
    とした永久磁石ロータ。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の永久磁石ロータであ
    って、貫通穴が突起部の間にそれぞれ2個所、共に両側
    の突起部に近接した位置にあり、前記2個所の貫通孔の
    間にゲートを設けたことを特徴とした永久磁石ロータ。
  14. 【請求項14】 請求項2乃至12記載の永久磁石ロー
    タであって、突起部の先端の角部にフィレットを設けた
    ことを特徴とする永久磁石ロータ。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14記載の永久磁石ロー
    タであって、弾性体の軸方向の抜け防止手段を設けたこ
    とを特徴とする永久磁石ロータ。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15記載の永久磁石ロー
    タであって、外コアおよび内コアが、打ち抜かれた電磁
    鋼鈑を積層してなることを特徴とする永久磁石ロータ。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至15記載の永久磁石ロー
    タであって、外コアまたは内コアが、円管状の鉄などの
    剛性をもつ物質を引き抜き加工により成形されたことを
    特徴とする永久磁石ロータ。
  18. 【請求項18】 請求項2乃至15記載の永久磁石ロー
    タであって、外コアが永久磁石の内周側に密着する略円
    管状の鉄と、前記略円管状の鉄と前記永久磁石を固定
    し、かつ、前記略円管状の鉄の内側に凸型の突起部を形
    成するモールド樹脂からなることを特徴とする永久磁石
    ロータ。
  19. 【請求項19】 請求項2乃至15記載の永久磁石ロー
    タであって、外コア部を永久磁石素材で一体成形し、極
    異方配向としたことを特徴とする永久磁石ロータ。
  20. 【請求項20】 請求項2または3記載の永久磁石ロー
    タであって、外コアの突起部の長さをLo、内コアの突
    起部の長さをLiとしたとき、Lo<Liであることを
    特徴とする永久磁石ロータ。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の永久磁石ロータであ
    って、外コアの突起部の中心部半径をRo、内コアの突
    起部の中心部半径をRiとしたとき、LiRi=LoR
    oであることを特徴とする永久磁石ロータ。
  22. 【請求項22】 請求項2または3記載の永久磁石ロー
    タであって、外コアの突起部の数をNo、内コアの突起
    部の数をNiとしたとき、No<Niであり、少なくと
    も、外コアの突起部すべてに対して、内コアの突起部が
    近接していることを特徴とする永久磁石ロータ。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の永久磁石ロータであ
    って、外コアの突起部の長さをLo、内コアの突起部の
    長さをLi、外コアの突起部の中心部半径をRo、内コ
    アの突起部の中心部半径をRiとしたとき、NiLiR
    i=NoLoRoであることを特徴とする永久磁石ロー
    タ。
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