JP2007014199A - 永久磁石形モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転子鉄心12の内部に形成された貫通孔13内に、磁極形成用の永久磁石16を組込んだとき、前記永久磁石16の両端部に該永久磁石16における回転子鉄心12の外周側の面を延長した延長面以内に位置するような空間部17が形成されるように前記貫通孔13を構成する。従って、前記永久磁石16の両端部は、透磁率の低い空気層と隣接する。そのため、逆磁束が前記永久磁石16内を通過することを極力防止できる。そして、特に、空間部17の長さ寸法を、永久磁石16の厚み寸法の20%〜50%に設定する。
【選択図】図1
Description
このような逆磁束Φrは、透磁率が低いところを避けて、できるだけ透磁率が高いところを流れようとする性質がある。即ち、永久磁石8の透磁率(いわゆるリコイル透磁率)は非常に低い(例えば希土類磁石では1.05)のに対して、電磁鋼板の透磁率は1000以上と非常に高いため、逆磁束Φrは永久磁石8を避けて回転子鉄心6の中を流れる。
一方、永久磁石8は高温雰囲気下において減磁するという性質がある。従って、モータを高温雰囲気化で使用した場合や、モータの駆動に伴い回転子が発熱することにより永久磁石が減磁する。この場合も、上記した逆磁束Φrが永久磁石8に加わることによって減磁した場合と同様の問題が生じる。
また、本発明の請求項6の永久磁石形モータは、固定子巻線を有する固定子と、回転子鉄心の内部に設けられた貫通孔に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成された回転子とを備え、前記回転子鉄心の軸方向の両端面部に、前記永久磁石に対応する部分を外方に切り起こして形成された冷却フィンを有する一対の端板を設けたことを特徴とする。
図1は、回転子11の上面図を示している。この図1に示すように、回転子11の回転子鉄心12は、円板状の電磁鋼板、例えばけい素鋼板を積層して構成されている。各けい素鋼板には、中心部に円形の孔が形成され、その回りにほぼ長方形状の孔が4個形成されている。このようなけい素鋼板を積層することにより、回転子鉄心12は、その中心部に軸孔13が形成されると共に、その回りに4個の貫通孔14が形成されるように構成されている。
本発明者らの調査によれば、空間部17の長さ寸法が、永久磁石16の厚み寸法の20%程度であれば、永久磁石16に逆磁束が加わっても、減磁量を永久磁石16の元来の発生磁束の約5%に抑えることができる。また、空間部17の長さ寸法が、永久磁石16の厚み寸法の50%程度であれば、減磁量を略ゼロにすることができる。
さらに、空間部17を扇形状としたため、貫通孔14のうち永久磁石16が配置される中央部分の厚み寸法よりも空間部17の厚み寸法の方が小さくなる。そのため、前記貫通孔14に組込まれた永久磁石16が周方向にずれ動いてしまうことを防止できる。
本実施例においては、空間部17に、円柱状をなす非磁性体、例えばプラスチック製の位置決め部材21が組み込まれている。これにより、貫通孔14に組み込まれた永久磁石16が周方向にずれ動いてしまうことを防止でき、前記永久磁石16を前記貫通孔14の中央部に位置決めすることができる。
このような構成によっても、永久磁石16が周方向にずれ動くことを防止できる。
また、図8に示す本発明の第7の実施例のように、空間部17内に、例えば発泡樹脂41を充填することによっても、永久磁石16が周方向にずれ動くことを防止できる。そして、上記構成によれば、空間部17を完全に塞ぐことができ、騒音や振動の発生を確実に抑えることができる。
従って、図9に示すように、前記けい素鋼板51が下部に位置するように回転子鉄心12を配置し、例えば樹脂挿入ガン52によって発泡樹脂41を空間部17に注入したとき、前記発泡樹脂41が漏れ出ることがない。
また、前記端板71を構成する樹脂がセミ・キュアー状態のときに前記端板71を回転子鉄心12に取付け、その後、樹脂がキュアー状態となるようにすると良い。このような構成によれば、永久磁石16と貫通孔14との間の隙間に樹脂が入り込み、前記永久磁石16を貫通孔14内に固定することができる。
尚、前記回転子鉄心12の両端面部に前記端板91を装着する構成に代えて、前記回転子鉄心12の一方の端面部にピンを備えた端板を装着するようにしても良い。この場合、前記ピンの長さ寸法を、回転子鉄心12の軸方向長さ寸法と略同じにする。
具体的には、前記貫通孔14には、エネルギー積の大きい永久磁石102と、この永久磁石102の両端部に配置された保持力の大きい2個の永久磁石103とが組み込まれている。従って、本実施例においては、前記永久磁石102及び103から永久磁石101が構成されている。
この場合、前記永久磁石101の長さ寸法(即ち、永久磁石102の長さ寸法と永久磁石103の長さ寸法とを合わせた寸法)は、前記貫通孔14の幅さ寸法と略同じに設定されている。従って、前記貫通孔14内に前記永久磁石101が収納されたとき、前記永久磁石101の両端部には空間部は形成されない。
上記構成において、回転子鉄心12に逆磁束が流れたとき、前記永久磁石101の両端部のうち外周側の角部101a周辺の領域に逆磁束が流れるおそれがある。しかし、前記角部101a周辺の領域は、保持力の大きい永久磁石103から構成されているため、逆磁束が流れてもほとんど減磁することがない。
上記構成によれば、永久磁石101全体に対するエネルギー積の大きい永久磁石102の割合を大きくすることができるので、上記第14の実施例に比べてモータ特性を向上することができる。
そこで、図17に示す本発明の第16の実施例においては、エネルギー積の大きい磁石材料が中央部に、保持力の大きい磁石材料が両端部に配置されるように両磁石材料を成形型に入れて圧縮成形した後、この成形物を焼結することにより永久磁石101を構成した。従って、永久磁石101のうち長さ方向の中央部101bはエネルギー積が大きく、両端部101cは保持力が大きい。このような構成によれば、永久磁石101を貫通孔14に簡単に挿入することができ、作業性が向上する。
尚、本実施例においては、永久磁石16の両端部に空間部17を設け、逆磁束が前記永久磁石16に加わることを防止して該永久磁石16の減磁を抑える構成とした。しかし、本実施例は、従来の永久磁石形モータ1のように、貫通孔7と永久磁石8の大きさが略同じで、前記永久磁石8の両端部に空間部を有しない構成に適用することも可能である。
尚、本実施例では、前記突片部123を端板122の一部を切り起こして形成した。そのため、突片部123の先端部は永久磁石16の軸方向中心に届かず、前記永久磁石16の中心部の熱を十分に放熱することができない。これに対して、端板に別部材の突片部を例えば溶接により固定するように構成すれば、前記突片部の先端部が、前記永久磁石16の軸方向中心付近に位置するように構成することができ、前記永久磁石16の冷却作用が向上する。
Claims (6)
- 固定子巻線を有する固定子と、回転子鉄心の内部に設けられた貫通孔に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成された回転子とを備えてなる永久磁石形モータにおいて、
前記貫通孔は、その長さ寸法が前記永久磁石の長さ寸法よりも大きく形成されて、前記貫通孔内に前記永久磁石が配設されたとき、前記永久磁石の両端部に該永久磁石における回転子鉄心の外周側の面を延長した延長面以内に位置するような空間部が生じるように構成され、前記空間部の長さ寸法は、前記永久磁石の厚み寸法の20%〜50%に設定されていることを特徴とする永久磁石形モータ。 - 固定子巻線を有する固定子と、回転子鉄心の内部に設けられた貫通孔に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成された回転子とを備えてなる永久磁石形モータにおいて、
前記貫通孔は、その長さ寸法が前記永久磁石の長さ寸法よりも大きく形成されて、前記貫通孔内に前記永久磁石が配設されたとき、前記永久磁石の両端部に空間部が生じるように構成され、前記空間部は、その断面形状が、前記永久磁石における回転子鉄心の外周側の角部を中心とする扇形状となるように形成されていることを特徴とする永久磁石形モータ。 - 固定子巻線を有する固定子と、回転子鉄心の内部に設けられた貫通孔に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成された回転子とを備えてなる永久磁石形モータにおいて、
前記貫通孔は、その長さ寸法が前記永久磁石の長さ寸法よりも大きく形成されて、前記貫通孔内に前記永久磁石が配設されたとき、前記永久磁石の両端部に空間部が生じるように構成され、前記空間部は、前期回転子鉄心の外周側から内周側に向かって幅狭となるように断面形状が略三角形状に形成されていることを特徴とする永久磁石形モータ。 - 空間部には、非磁性体からなる位置決め部材が組み込まれていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石形モータ。
- 空間部には、樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石形モータ。
- 固定子巻線を有する固定子と、回転子鉄心の内部に設けられた貫通孔に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成された回転子とを備えてなる永久磁石形モータにおいて、
前記回転子鉄心の軸方向の両端面部に、前記永久磁石に対応する部分を外方に切り起こして形成された冷却フィンを有する一対の端板を設けたことを特徴とする永久磁石形モータ。
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