JP2001264708A - 光導波路付光学装置及びその製造方法 - Google Patents
光導波路付光学装置及びその製造方法Info
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Abstract
った可変光減衰機能を有する光導波路付光学装置を提供
することである。 【解決手段】 光導波路付光学装置は直列接続された第
1及び第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装置を含んでい
る。第1マッハ・ツェンダ構造光干渉装置の一対の干渉
用光導波枝は伝搬光の位相がπずれるような長さに形成
されている。長い方の干渉用光導波枝に第1ヒータが搭
載されている。第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装置の
一対の干渉用光導波枝はその長さが等しく形成されてお
り、一方の干渉用光導波枝に第2ヒータが搭載されてい
る。初期状態として、第2ヒータに初期電気エネルギー
を与えておき、第1ヒータに与える電気エネルギーを増
加させるときには同時に第2ヒータに与えるエネルギー
を減じ、第1ヒータに与える電気エネルギーを減少させ
るときには第2ヒータに与えるエネルギーを増加させる
ように第1及び第2ヒータを制御する。これにより、波
長平坦性に優れた低消費電力の可変光減衰機能を有する
光導波路付光学装置が提供される。
Description
衰機能を有する光導波路付光学装置、特に、光導波回路
を透過する光の減衰を電気的に制御可能な光導波路付光
学装置に関する。
平11−249089号)には、第1のマッハ・ツェン
ダ構造光干渉装置と第2のマッハ・ツェンダ構造光干渉
装置とを直列接続した電気制御可能型光減衰器が開示さ
れている。
一対の光導波枝のうち一方の光導波枝は他方の光導波枝
よりも長く形成されており、同様に第2のマッハ・ツェ
ンダ構造光干渉装置の一対の光導波枝のうち一方の光導
波枝は他方の光導波枝よりも長く形成されている。
長い方の光導波枝に位相制御手段が設けられており、第
2のマッハ・ツェンダ構造光干渉装置の短い方の光導波
枝に位相制御手段が設けられている。一般的に長い方の
光導波枝は、ここを通過する光の位相が短い方の光導波
枝を通過する光の位相に比べてπ又は2πだけ遅延する
ように構成されている。
相制御手段による位相遅延量が零のとき最大の減衰量
が、即ち最大の損失が得られ、位相制御手段による位相
遅延量がπのとき最小の減衰量が、即ち最小の損失が得
られる。
は、位相制御手段による位相遅延量が零のとき最小の減
衰量、即ち最小の損失が得られ、位相制御手段による位
相遅延量がπのとき、最大の減衰量が、即ち最大の損失
が得られる。
段には電気ヒータが用いられている。電気ヒータに注入
する電力を増加させると電気ヒータが搭載された光導波
枝の温度が上昇し、屈折率が高くなる。
を通過する光の位相遅延量は大きくなり、初期位相遅延
量がπに設定されているとき減衰量が低減する。一方、
初期位相遅延量が2πに設定されているときには、減衰
量が増加する。
衰器では、第1及び第2のマッハ・ツェンダ構造光干渉
装置の減衰特性が加算され、波長平坦性に優れた光減衰
器が実現される。
を用いる場合、各々のヒータに最大500mW程度(2
つの総和は約1W)の電力を注入したとき位相がπ変化
し、減衰量を最小から最大まで制御できる。
れた光減衰器では、各ヒータにほぼ同量のエネルギーを
注入して減衰量を制御するため、減衰量による注入パワ
ーの変化が大きくなる。その結果、装置全体の発熱量変
化が大きくなる。
その周辺装置の温度が変化しやすくなる。このように上
記米国特許に記載された光減衰器は、減衰量の変化によ
り温度が変化しやすい欠点がある。
て、複数の光源のパワーを一定化(イコライズ)するイ
コライザとして可変光減衰器が使用される。この場合、
各々の光源の後段に可変光減衰器を配置し、最も光パワ
ーが小さい光源に対する減衰量を零とし、それよりパワ
ーが大きい光源を減衰させてパワーをイコライズする。
このように可変光減衰器をイコライザとして使用する場
合、比較的損失が小さい領域で使用される。
光減衰器の場合、損失が最も小さくなるのはヒータに入
力するパワーが最大のときである。よって、この光減衰
器をイコライザとして使用する場合には、ほぼ最大消費
電力となるような動作領域で動作させることになる。例
えば、32チャネルのWDM通信のイコライザとして使
用する場合、最大消費電力が約32Wとなる。
測った減衰量を電気制御可能な光導波路付光学装置を提
供することである。
の変化の低減を図った減衰量を電気制御可能な光導波路
付光学装置を提供することである。
装置の製造方法を提供することである。
力用光導波路と、該第1入力用光導波路に光学的に直列
接続された第1入力用3dB光カプラーと、該第1入力
用3dB光カプラーの前記第1入力用光導波路とは反対
の側にそれぞれ光学的に直列接続された第1干渉用光導
波枝及び該第1干渉用光導波枝より長さの短い第2干渉
用光導波枝と、該第1及び第2干渉用光導波枝に光学的
に直列接続された第1出力用3dB光カプラーと、該第
1出力用3dB光カプラーの前記第1及び第2干渉用光
導波枝とは反対の側に光学的に直列接続された第1出力
用光導波路とを含む第1マッハ・ツェンダ構造光干渉装
置と;第2入力用光導波路と、該第2入力用光導波路に
光学的に直列接続された第2入力用3dB光カプラー
と、該第2入力用3dB光カプラーの前記第2入力用光
導波路とは反対の側にそれぞれ光学的に直列接続された
第3及び第4干渉用光導波枝と、該第3及び第4干渉用
光導波枝に光学的に直列接続された第2出力用3dB光
カプラーと、該第2出力用3dB光カプラーの前記第3
及び第4干渉用光導波枝とは反対の側に光学的に直列接
続された第2出力用光導波路とを含む第2マッハ・ツェ
ンダ構造光干渉装置と;前記第1干渉用光導波枝上に設
けられた第1位相制御手段と;前記第3及び第4干渉用
光導波枝のいずれか一方に設けられた第2位相制御手段
とを具備し;nを零を含む正の整数とするとき、前記第
3及び第4干渉用光導波枝を通過する所定の波長の光の
位相差が2nπとなるように該第3及び第4干渉用光導
波枝の長さが調節されており;前記第1及び第2マッハ
・ツェンダ構造光干渉装置は光学的に直列接続されてい
ることを特徴とする光導波路付光学装置が提供される。
大きく且つ1より小さい数とするとき、第1及び第2干
渉用光導波枝の長さの差が、各々の光導波枝を通過する
所定の波長の光の位相差が(2n+1+α)πとなるよ
うに調節されている。好ましくは、第1位相制御手段は
第1電熱素子から構成され、第2位相制御手段は第2電
熱素子から構成される。
熱素子を駆動する第1駆動回路と、第2電熱素子を駆動
する第2駆動回路と、第1及び第2駆動回路を制御する
コントローラを更に含んでいる。
予め所定の初期電気エネルギーを与えておくようにコン
トローラが制御する。コントローラは更に、第1電熱素
子に与える電気エネルギーを増加させるときには同時に
第2電熱素子に与える電気エネルギーを減少させ、第1
電熱素子に与える電気エネルギーを減少させるときには
同時に第2電熱素子に与える電気エネルギーを増加させ
るように制御する。
気エネルギーの増加量が、当該第1電熱素子に与える電
気エネルギーの増加と同時に第2電熱素子から減じられ
る電気エネルギーの減少量と同じであるように制御す
る。
電気エネルギーの増加量が、当該第1電熱素子に与える
電気エネルギーの増加と同時に第2電熱素子から減じら
れる電気エネルギーの減少量よりも大きくなるように制
御する。
とともに、2つの電熱素子に供給される電力の総和は従
来例に比較して小さくなる。更に、2つの電熱素子に供
給される電力の和の変化も従来例に比較して小さくなる
ので、可変光減衰機能を有する光導波路付光学装置全体
の発熱量の変化が小さくなる。
付光学装置をWDM通信のイコライザとして使用する場
合、一般的に最小消費電力となるような動作領域で動作
させるため、低消費電力化を測ることができる。
導波路と、該第1入力用光導波路に光学的に直列接続さ
れた第1入力用3dB光カプラーと、該第1入力用3d
B光カプラーの前記第1入力用光導波路とは反対の側に
それぞれ光学的に直列接続された第1干渉用光導波枝及
び該第1干渉用光導波枝より長さの短い第2干渉用光導
波枝と、該第1及び第2干渉用光導波枝に光学的に直列
接続された第1出力用3dB光カプラーと、該第1出力
用3dB光カプラーの前記第1及び第2干渉用光導波枝
とは反対の側に光学的に直列接続された第1出力用光導
波路とを含む第1マッハ・ツェンダ構造光干渉装置と;
第2入力用光導波路と、該第2入力用光導波路に光学的
に直列接続された第2入力用3dB光カプラーと、該第
2入力用3dB光カプラーの前記第2入力用光導波路と
は反対の側にそれぞれ光学的に直列接続された第3及び
第4干渉用光導波枝と、該第3及び第4干渉用光導波枝
に光学的に直列接続された第2出力用3dB光カプラー
と、該第2出力用3dB光カプラーの前記第3及び第4
干渉用光導波枝とは反対の側に光学的に直列接続された
第2出力用光導波路とを含む第2マッハ・ツェンダ構造
光干渉装置と;前記第2干渉用光導波枝上に設けられた
第1位相制御手段と;前記第3及び第4干渉用光導波枝
のいずれか一方に設けられた第2位相制御手段とを具備
し;mを零を含まない正の整数とするとき、前記第1及
び第2干渉用光導波枝を通過する所定の波長の光の位相
差が2mπとなるように該第1及び第2観賞用光導波枝
の長さが調節されており;nを零を含む正の整数をする
とき、前記第3及び第4干渉用光導波枝を通過する前記
所定の波長の光の位相差が2nπとなるように該第3及
び第4干渉用光導波枝の長さが調節されており;前記第
1及び第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装置は光学的に
直列接続されていることを特徴とする光導波路付光学装
置が提供される。
付光学装置の製造方法であって、基板上にアンダークラ
ッドを一様に形成し;前記アンダークラッド上にコア層
を一様に形成し;前記コア層をエッチングしてコア及び
該コアより幅の広いコア台座を該コアに連続して形成
し;前記アンダークラッド上に前記コア及びコア台座を
覆うようにオーバークラッドを一様に形成し;エッチン
グにより前記コア台座上の前記オーバークラッド、前記
コアの一部、前記コア台座及び前記アンダークラッドの
一部を除去して光部品搭載面を形成するとともに前記コ
アの端面を露出させ;前記コアの端面に光結合するよう
に前記光部品搭載面上に光部品を搭載する;各スキップ
からなることを特徴とする光導波路付光学装置の製造方
法が提供される。
施形態の光導波路付光学装置の平面図が示されている。
本実施形態の光導波路付光学装置は、第1マッハ・ツェ
ンダ構造光干渉装置100と第2マッハ・ツェンダ構造
光干渉装置200を直列接続して構成される。
dB光分岐、又は光カプラー102が光学的に接続され
ており、第1入力用3dB光カプラー102の第1入力
用光導波路101と反対側には第1及び第2干渉用光導
波枝110,120が光学的に接続されている。
の他端は第1出力用3dB光カプラー104に光学的に
接続されている。第1出力用3dB光カプラー104の
第1、第2干渉用光導波枝110,120と反対側には
第1出力用光導波路105が光学的に接続されている。
導波枝120より長く形成されている。通常、使用波長
に対してπだけ位相がずれるように第1及び第2干渉用
光導波枝110,120の長さが設定されている。
等しいか大きく且つ1より小さい数とするとき、第1及
び第2干渉用光導波枝110,120を通過する所定の
波長の光の位相差が(2n+1+α)πとなるように第
1及び第2干渉用光導波枝110,120の長さが調節
されている。
波路201に光学的に接続されている。または、第1出
力用光導波路105は第2入力用光導波路201と同じ
ものである。
ツェンダ構造光干渉装置200の第2入力用3dB光カ
プラー202に光学的に接続されている。第2入力用3
dB光カプラー202の第2入力用光導波路201と反
対側には第3、第4干渉用光導波枝210,220が光
学的に接続されている。
の他端は第2出力用光カプラー204に光学的に接続さ
れている。第2出力用光カプラー204の第3、第4干
渉用光導波枝210,220の反対側には第2出力用光
導波路205が光学的に接続されている。
0,220は同一の長さに形成されている。または、n
を0を含む正の整数とするとき、第3及び第4干渉用光
導波枝210,220を通過する所定の波長の光の位相
差が2nπとなるように第3及び第4干渉用光導波枝2
10,220の長さが調節されている。
御手段である第1ヒータ103が設けられている。第1
ヒータ103は配線パターン107により駆動回路13
0に接続されている。
相制御手段である第2ヒータ203が設けられている。
第2ヒータ203は配線パターン207により駆動回路
230に接続されている。
40により制御される。コントローラ140は例えばマ
イクロ・プロセッサ・ユニット(MPU)から構成され
る。
0の第3、第4干渉用光導波枝210,220は互いに
長さが等しいので、第2ヒータ203は第4干渉用光導
波枝220上に搭載されても良い。
カプラー(光分岐)301が光学的に接続されている。
302は分岐されたモニタ光を導く光導波路である。フ
ォトダイオード搭載部300はコア台座303を有して
いる。コア台座303はフォトダイオード搭載面305
を画成しており、フォトダイオード搭載面305上にフ
ォトダイオード400が搭載されている。
0は基板610と、クラッド620と、クラッド620
中に埋め込まれた入力用光導波路(コア)101、複数
の高さ調節層500を含んでいる。
光導波路600のコア(101及び500)及びクラッ
ド620はシリコン基板610上にCVD法で形成した
石英から構成される。例えば、コア101とクラッド6
20で形成される光導波路の有効屈折率は1.46であ
る。
0μm、厚さ0.3μm〜0.5μmのクローム薄膜か
ら形成される。配線パターン107,207は金の薄膜
から形成されている。
0を構成する要素枝の構成を図3に例示する。要素枝1
11,113,115及び117は図3に示すように曲
率半径R、回転角βの円弧で構成される。具体的な値は
例えばRが20mm、βが0.0826ラジアンであ
る。
11と113及び115と117を接続する左右方向の
(水平な軸に投影した)長さがLxの直線である。Lx
は例えば78μmである。
長は第2干渉用光導波枝120に比べて約0.78μm
長くなる。尚、直線要素枝112と116は円弧要素枝
111,113,115及び117の接線となるように
位置関係が設定されている。要素枝114は直線であ
る。
1,122,123,124及び125を含んでいる。
要素枝121,122,124及び125は曲率半径
R、回転各βの円弧で構成される。要素枝123は直線
である。
112及び116に相当する部分がない構造であるの
で、直線要素枝112及び116による長さの増加分Δ
Lは2×n×LX×{(1/cosβ)−1}になる。
率である。例えば、n=1.46、β=0.0826ラ
ジアンとすれば、ΔLはLxの約100分の1になる。
よって、Lxを1μmピッチで設定するだけで、0.0
1μmの精度で光路長差を設定することができる。
微小な長さの差の設定が可能になる。逆に角度βを大き
くすれば、粗い長さの差の設定が可能になる。本実施形
態ではこのように第1及び第2干渉用光導波枝110,
120を複数の要素枝から構成することにより、微小な
光路長差の設定が容易になる。
0の第3及び第4干渉用光導波枝210,220は同一
構成である。即ち、第3干渉用光導波枝210は直線要
素枝213と曲率半径R、回転角βの要素枝211,2
12,214及び215から構成される。
要素枝223と曲率半径R,回転角βの円弧である要素
枝221,222,224及び225から構成される。
223は直線であり、その長さは例えばヒータ103,
203の長さが4mmのとき4.6mmである。要素枝
114も直線であり、その長さは要素枝123の長さか
らLxの2倍を差し引いた長さに等しく、例えばLxが
78μmのとき、4444μmである。
の第1干渉用光導波枝110は第2干渉用光導波枝12
0よりも着目波長に対して位相πだけ長いものを用い、
第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装置200の干渉用光
導波枝210,220は互いに長さが等しいものを用い
るものとする。
御して、第2ヒータ203には予め位相差πを与えるだ
けの電力P0を注入しておく、このとき第1ヒータ10
3への注入電力は0である。このとき着目する波長λ0
の光に対する減衰量は最大である。
にP1の電力を加え、第2ヒータ203に注入する電力
をP1だけ減ずる。注入パワーに応じて干渉用光導波枝
110,120,210,220を通過した光の位相が
変化し、減衰量が変化する。
(光減衰器)の波長と減衰量(透過損失)の関係を示
す。
て、第1干渉用光導波枝110が第2干渉用光導波枝1
20よりも着目波長に対して位相πだけ長い第1マッハ
・ツェン構造干渉装置100の透過損失スペクトルであ
り、線(f)は干渉用光導波枝210,220の長さが
等しい第2マッハ・ツェンダ構造干渉装置200の透過
損失スペクトルである。
カプラー202、204の過剰損失と干渉用光導波枝2
10,220の伝搬損失の和に等しい。
加えると、第2マッハ・ツェンダ構造干渉装置200の
透過損失スペクトルは線(a)に等しくなる。このとき
光減衰器全体の透過損失スペクトルは、第1マッハ・ツ
ェンダ構造干渉装置100の透過損失スペクトルと第2
マッハ・ツェンダ構造干渉装置200の透過損失スペク
トルの和となり、線(b)で示される。
P1増加させると、第1マッハ・ツェンダ構造干渉装置
100の透過損失スペクトルは線(c)になり、第2ヒ
ータ203に加えるパワーをP1低減させると、第2マ
ッハ・ツェンダ構造干渉装置200の透過損失スペクト
ルは線(d)になる。
構造干渉装置100,200の透過損失スペクトルは、
線(c)と線(d)の和、即ち線(e)になる。線
(e)はλ0近傍において、線(c)又は線(d)に比
較して波長平坦性が優れている。
電力と第2ヒータ203に供給される電力の和は常にP
0に等しい。その結果、減衰量による発熱量の変化がな
い光減衰器が実現できる。
び第2ヒータ203から減ずるパワー(いずれもP1)
を横軸に取り、縦軸に波長λ0(例えば1.56μm)
に対する光導波路付光学装置(光減衰器)の減衰量をプ
ロットしたものである。図5から明らかなように、パワ
ーP1により減衰量を制御できることが分かる。
ワーとして第2ヒータ203にP0(0.5W)の電力
を加えておき、制御時に第1ヒータ103にP1のパワ
ーを加え、同時に第2ヒータ203からP1のパワーを
差し引くので、トータルの消費電力はP0(=0.5
W)で一定である。
り、温度調節が容易になる。更に米国特許5,956,
437号に記載された光減衰器では、消費電力が最大1
Wになるのに対して、本実施形態によれば消費電力は
0.5Wまで低減される効果が得られる。
られるものではなく、例えば図4のλS〜λLの間の波長
に着目すると、この波長範囲内では平坦な波長特性を有
する可変光減衰器として機能する。
08μmにしたときの透過損失スペクトルを示す。図6
で線(a)は第1ヒータ103のパワーが小で、第2ヒ
ータ203のパワーが大のときの透過損失スペクトルを
示しており、線(d)は第1ヒータ103のパワーが大
で、第2ヒータ203のパワーが小のときの透過損失ス
ペクトルを示している。線(b)及び線(c)は第1及
び第2ヒータ103,203に加えるパワーが中間程度
のときの透過損失スペクトルをそれぞれ示している。
m)の損失に対する相対損失を示すグラフである。線
(a)〜線(d)は図6の条件に対応している。損失が
大きいほど波長依存性も大きくなるが、その最大値はお
よそ0.9dBである。
小さい場合、例えば最大減衰量を20dBにする場合に
は、第1マッハ・ツェンダ構造干渉装置100の第1及
び第2干渉用光導波枝110,120の長さの差を、例
えば0.1Wのパワーを加えた場合に相当するだけ増加
させ、且つ第2マッハ・ツェンダ構造干渉装置200に
加える初期パワーを少し減じても、例えば0.4Wまで
減じても良い。
の第1及び第2干渉用光導波枝110,120の長さの
差を、例えば0.1Wのパワーを加えた場合に相当する
だけ少しだけ増加させるには、例えば図3のLxを9
1.2μmまで長くすれば良い。このとき、第1及び第
2干渉用光導波枝110,120の光路長差は0.91
2μmになる。
に等しいか大きく且つ1より小さい数とするとき、第1
マッハ・ツェンダ構造干渉装置100の第1及び第2干
渉用光導波枝110,120の長さの差を、所定の波長
(本実施形態では1.56μm)の光の位相差が(2n
+1+α)πになるように設定する。本実施形態ではα
は0.2である。
の第1及び第2干渉用光導波枝110,120の光路長
の差を0.912μmにしたときの、第1及び第2ヒー
タ103,203に加えるパワーと減衰量の関係を図8
に示す。このとき第1及び第2ヒータ103,203の
トータルの消費電力は0.4Wになり、消費電力が0.
1W低減されることが分かる。
を第2ヒータ203から減ずる電力量よりやや多くする
と、波長平坦性が最良になる。この理由を図9を用いて
説明する。
を第2ヒータ203から減ずる電力量よりやや多くした
場合の、第1マッハ・ツェンダ構造干渉装置100、第
2マッハ・ツェンダ構造干渉装置200及び2つの干渉
装置100,200を直列接続した場合の透過損失スペ
クトルを示すものである。
3に加えるパワーが零であり、第2ヒータ203に加え
るパワーがP0(位相差πを与えるパワー)のときの第
1及び第2マッハ・ツェンダ構造干渉装置100及び2
00の透過損失スペクトルである。
をP0からP2だけ減じたときの第2マッハ・ツェンダ
構造干渉装置200の透過損失スペクトルであり、線
(c)は第1ヒータ103にP1のパワーを加えたとき
の第1マッハ・ツェンダ構造干渉装置100の透過損失
スペクトルである。
構造干渉装置100,200を直列接続した場合の透過
損失スペクトルである。P1=P2の場合は図4の線
(e)のようになり、波長λSとλLに着目すると、長波
長側の減衰量が大きくなる。
調節すると、波長λSとλLに着目したとき、図9の線
(e)のように左右対称な減衰スペクトルになる。よっ
て、P1=P2の場合に比較して波長平坦性が改善され
る。
力量を第2ヒータ203から減ずる電力量よりやや多く
した場合にも、2つのヒータ103,203に供給され
る電力量の和の変化は米国特許第5,956,437号
に開示された光減衰器に比較して小さいので、光減衰器
全体の発熱量の変化が小さくなる効果を生ずる。
えるパワーを第2ヒータ203から減ずるパワーより大
きくした場合の、パワー配分の例を示している。線
(b)は第1ヒータ103に加えるパワーがP1、第2
ヒータ203に加えるパワーがP0−P1の場合(P0
=0.5W)である。このとき、図6に示す透過損失ス
ペクトルになる。
ハ・ツェンダ構造干渉装置100の第1干渉用光導波枝
110の長さを第2干渉用光導波枝120の長さより
も、1.56595μmの2分の1だけ長く設定した場
合に、波長平坦性改善のために選定したパワー配分であ
る。
第1及び第2ヒータ103,203に加えるパワーを変
化させたときの透過損失スペクトルである。線(a)〜
線(d)は図6の条件に対応する。
μm)の損失に対する相対損失を示すグラフである。図
7に比べて平坦化されていることが分かる。
m、λLを1.608μm、中心波長をλSとλLの相乗
平均(=1.56595μm)に選び、第1マッハ・ツ
ェンダ構造干渉装置100の第1及び第2干渉用光導波
枝110,120の光路長の差が中心波長の1/2(=
0.78292975μm)になるようにLxを78.
2975μmに選定した。
ンダ構造干渉装置100,200の減衰量の波長微分の
和が零になるように第1ヒータ103と第2ヒータ20
3に加えるパワーを求めれば、図10の線(a)に示す
関係が得られる。
失と総合消費電力の関係を示すグラフである。図10の
線(a)に示す場合(消費電力0.5Wで一定)に比べ
やや消費電力が上昇するが、上述した従来例(最大消費
電力1W)に比べると低消費電力化される。
他の例を示すグラフである。図14の線(a)は、屈折
率が1のときの第1マッハ・ツェンダ構造干渉装置10
0の第1干渉用光導波枝110の長さを第2干渉用光導
波枝120の長さよりも、1.9527μmの2分の1
だけ長く設定した場合に、波長平坦性改善のために選定
したパワー配分である。
ーがゼロのときの状態が、図10の線(a)の場合の第
1ヒータ103に0.15Wのパワーを加えた場合に相
当する。よって、消費電力が低下する。
失と総合消費電力の関係を示すグラフである。図13の
グラフと比較すると明らかなように、最大パワーが約
0.12mW低減されていることが分かる。
しいか大きく、且つ1より小さい数として、第1マッハ
・ツェンダ構造干渉装置100の第1干渉用光導波枝1
10を第2干渉用光導波枝120よりも着目波長に対し
て位相(2n+1+α)π相当だけ長くすると、減衰量
を所望の値から最小値まで或いは所望の値から最大値ま
で変化させるのに要する最大消費電力を低減することが
可能になる。この理由を図16を用いて説明する。
ルの更に他の例を示す図である。図16において、線
(a1)は第1干渉用光導波枝110を第2干渉用光導
波枝120よりも着目波長に対して位相π+φ1相当だ
け長くした第1マッハ・ツェンダ構造干渉装置100に
おいて、第1ヒータ103に加える電力がゼロのときの
透過損失スペクトルである。
0の長さが等しいマッハ・ツェンダ構造干渉装置200
において、第3干渉用光導波枝210が第4干渉用光導
波枝220よりも着目波長に対して位相π−φ2相当だ
け長くなるように第2ヒータ203に所定のパワーを加
えたときの透過損失スペクトルである。
・ツェンダ構造干渉装置100,200を直列接続した
場合の透過損失スペクトルである。ここにφ1とφ2は
零より大きくπより小さい位相差である。
+φ1をαを用いて一般的に(2n+1+α)πと表現
することができる。このようにすると、図16に示した
ように、波長λS〜λLの範囲でL0以上の透過損失が得
られる。
加え、第2ヒータ203からP2のパワーを減ずると、
それぞれ図16で線(c)及び線(d)に示すように透
過損失スペクトルが平行移動する。その結果、図16の
線(e)の減衰特性が得られる。
00及び200の干渉用光導波路枝間の位相差が零又は
2nπ(nは正の整数)になるようにしたとき、透過損
失が最小になるが、このように制御すれば初期のオフセ
ットφ2があるため、第2ヒータ203に最初に加える
パワーを小さくできる。その結果、消費電力が低減され
る効果を生じる。
線(b)で示す損失スペクトルの平坦性が良好になる。
また、第1ヒータ103にパワーを加えると同時に第2
ヒータ203に加えるパワーを減少させるので、トータ
ルのパワー変動が小さくなる効果を生じる。
ッハ・ツェンダ構造干渉装置100を左側に配置し、第
2マッハ・ツェンダ構造干渉装置200を右側に配置す
る例について説明したが、本発明の構成はこれに限定さ
れるものではなく、マッハ・ツェンダ構造干渉装置10
0と200の左右の位置を入れ替えても良い。
光を左右のどちらから入射させても同じ特性になる。更
に、図1に示した実施形態では第2ヒータ203が上側
の第3干渉用光導波枝210上に形成されているが、第
2ヒータ203を下側の第4干渉用光導波枝220上に
形成しても良い。
学装置(光減衰器)はWDM通信において複数の光源の
パワーを一定化するイコライザとして使用すると特に有
利である。
減衰器を配置し、最も光パワーが小さい光源に対する減
衰量を零とし、それよりパワーが大きい光源を減衰させ
て光減のパワーをイコライズする。このようにイコライ
ザとして使用する場合、比較的損失が小さい領域で使用
される。
ば第1マッハ・ツェンダ構造光干渉装置100の第1干
渉用光導波枝110の長さを第2干渉用光導波枝120
よりも1.56595μmだけ長くすれば、第1及び第
2ヒータ103,203に加える電力が零のとき波長
1.56595μmの光に対する透過損失が最小になる
光導波路付光学装置が実現される。尚、長さの差として
例示した1.56595μmは真空中に換算した光路長
差である。
器)は、WDM通信において複数の光源のパワーを一定
化するイコライザとして用いる場合、ほぼ最小消費電力
となるような動作領域で動作することになり、低消費電
力化を図ることができる。
の分解斜視図が示されている。シリコン基板610上に
形成された導波路層600中に、反応性イオンエッチン
グにより、コアの中心より10μm低い位置に底面を有
する光部品搭載面305を形成し、ここにフォトダイオ
ード400を載置している。
光部品搭載部の製造方法について説明する。図18
(A)に示すように、シリコン基板610上にCVD法
により厚さ20μmのクラッド層を形成し、次いで厚さ
7μmのコアとなる層を形成する。
エッチング用マスクパターンを形成し、更にマスクパタ
ーン上から反応性イオンエッチングによりコアパターン
302及びコア台座303を形成する。
303を覆うように厚さ20μmのクラッド層を堆積す
る。これにより、図18(A)に示すように、コアパタ
ーン302及びコア台座303に相当する部分の表面が
盛上がった構造が形成される。310は表面の盛上がっ
た部分である。
ソグラフィプロセスによりエッチング用マスクパターン
を形成し、このマスクパターンの上から反応性イオンエ
ッチングにより溝304を形成する。溝304の深さ
は、コア中心と光部品搭載面305との高さの方向の差
が10μmとなるように、エッチング時間で調節する。
05と、コアが存在するために光部品搭載面305と同
じ高さの面(コア痕)309の左右が窪んだ部分ができ
る。
ィングパッド307を形成する。次いで、図17に示す
ようにこのボンディングパッド307上にフォトダイオ
ード400をボンディングする。このフォトダイオード
400のボンディング時に、コア痕309をフォトダイ
オード400の左右方向の位置合わせの基準マークに用
いることができる。
部の製造方法を図19(A)及び図19(B)を用いて
説明する。図18(A)に示すようなコア台座303が
ない場合、光導波路形成後の表面は例えば図19(A)
に示すようにコアのある部分のみが盛上がったものとな
る。
ングすると、エッチングされた部分の底面に元の表面の
高低差が転写されるので、図19(B)に示すように、
光部品搭載面305に突起308が形成される。この突
起は光部品のボンディング時の邪魔になる。
(C)に示した本発明の光部品搭載部の製造方法によれ
ば、コア台座303を形成したあとエッチングするの
で、光部品搭載面305の表面が平坦になる。その結
果、ボンディングパッド307の形成が容易になり、且
つフォトダイオード400の搭載が容易になる。
ポートが形成された端面近傍にストライプ状の複数の高
さ調節層500が形成されている。この高さ調節層50
0は入力用導波路(コア)101と同じ高さを有してい
る。
くと、導波路600上に他の部材(例えば図20(A)
の部材700)を装着したとき、高さ調節層500が接
着層800の厚さを調節するためのスペーサとして作用
し、接着層800の厚さが均一になり、接着高度が向上
する。
したい場合には、図20(B)に示すように高さ調節層
500の幅を広げれば良い。このようにすれば、図20
(C)に示すように、コア101の左右の一部を除き接
着層800を薄くすることができる。
の左端又は右端に光ファイバを接続する例を示すもので
ある。600はシリコン基板610、クラッド620、
光導波路のコア101及びコア101と同じ層で形成さ
れた高さ調節層500を含む光導波路である。
載される部材であり、900はV溝911を有する基板
910,光ファイバ920及び押え板930で構成され
る光ファイバ付ブロックである。
れ、光ファイバ20を保持する。部材700を貼り付け
たシリコン基板600と光ファイバ付ブロック900は
図22に示すように付き合わせられ、位置合わせされて
接着される。800,810,820は接着剤である。
際、高さ調節層500を用いると、図20(A)に示す
ように接着剤層800の厚さが均一化され、接着強度や
信頼性が向上する。尚接着剤層800を薄くしたい場合
には、図20(C)に示すように高さ調節層500の幅
を広くすれば良い。
カプラー102,104,202,204にY字カプラ
ーを用いる例について説明したが、3dB光カプラーの
構成はこれに限定されるものではない。例えば、図23
及び図24に示すように、3dB光カプラーとしてギャ
ップのある方向性結合器102´,104´,202
´,204´を用いることができる。
ブ・テクノロジ、VOL.13、NO.4、pp.61
5−627(1995)に記載されているギャップのな
い方向性結合器(MMI光カプラー)等を用いても良
い。
の光導波路付光学装置の平面図が示されている。図1に
示された第1実施形態と実質的に同一構成部分について
は同一符号を付し、重複を避けるためその説明を省略す
る。
0´は第1及び第2干渉用光導波枝110,120を有
している。nを零を含まない正の整数とするとき、第1
及び第2干渉用光導波枝110,120を通過する所定
の波長の光の位相差が2nπとなるように、第1干渉用
光導波枝110の長さが第2干渉用光導波枝120の長
さより長く形成されている。一般的には、位相差が2π
となるように形成されている。
にヒータ103が搭載されている。ヒータ103は配線
パターン107を介して駆動回路130に接続されてい
る。
0´は図1に示した第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装
置200と実質的に同一構造である。即ち、第3及び第
4干渉用光導波枝210,220の長さは一般的に同一
長さである。
の整数とするとき、第3及び第4干渉用光導波枝21
0,220を通過する所定の波長の光の位相差が2nπ
となるように第3及び第4干渉用光導波枝210、22
0の長さが調節されている。
203が搭載されている。第4干渉用光導波枝220上
に搭載する変わりに、ヒータ203を第3干渉用光導波
枝210上に搭載するようにしても良い。
て駆動回路230に接続されている。MPU等のコント
ローラ140が駆動回路130,230を制御する。
ように作動する。第1干渉用光導波枝110は第2干渉
用光導波枝120よりも所定の波長の光に対して2π相
当長さが長く、第3及び第4干渉用光導波枝210,2
20がその長さが等しいものとする。
とき、第1マッハ・ツェンダ構造光干渉装置100´及
び第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装置200´の損失
はそれぞれ実質上零で最小となる。ヒータ103に加え
る電力を増加すると、第1マッハ・ツェンダ構造光干渉
装置100´の損失は増加し、位相差がπのとき損失が
最大となる。
・ツェンダ構造光干渉装置100´の光透過率の変化が
図26(A)に示されている。ここで、λSは1.52
5μm、λLは1.608μmであり、λSとλL間の波
長領域がWDM通信に使用される。図26(A)から明
らかなように、ヒータ103に加えるパワーを増加する
と、WDM通信で使用する波長領域での損失が増加す
る。
置200´のヒータ203に加える電力を増加すると、
第3及び第4干渉用光導波枝210,220を通過する
光の位相が徐々にずれるため、損失が増加し、位相差π
のとき損失が最大となる。
・ツェンダ構造光干渉装置200´の光透過率の変化が
図26(B)に示されている。図26(B)から明らか
なように、ヒータ203に加えるパワーを増加すると、
WDM通信で使用される波長領域での損失が増大する。
装置100´,200´を直列接続したときの光透過率
の変化が図27に示されている。2つのマッハ・ツェン
ダ構造干渉装置100´,200´を直列接続すること
により、各々の光透過率が加算され、波長平坦性に優れ
た光減衰器を得ることができる。
は比較的損失が小さい領域で使用されるため、本実施形
態の光減衰器をWDM通信のイコライザに採用する場合
には、ほぼ最小消費電力となるような動作領域で動作す
ることになり、低消費電力化を図ることができる。
したように構成したので、波長平坦性に優れるとともに
消費電力の低減化を図った可変光減衰器を提供できると
いう効果を奏する。更に、発熱量の変化が小さいので温
度制御が容易になる。WDM通信のイコライザとして使
用した場合、多重化されたチャネルの数が増えるほど、
従来例に比べてより大きな消費電力の低下を図ることが
できる。
す図である。
る。
損失を示すグラフである。
に対する相対損失を示すグラフである。
フである。
示す図である。
すグラフである。
えるパワーを変化させたときの透過損失を示すグラフで
ある。
失に対する相対損失を示すグラフである。
費電力の関係を示すグラフである。
すグラフである。
費電力の関係を示すグラフである。
の例を示す図である。
の製造方法を示す図である。
る光部品搭載部の製造方法を示す図である。
の端部の構成を示す図である。
干渉装置のヒータを加熱した場合の光透過率の変化を示
す図であり、図26(B)は第2マッハ・ツェンダ構造
光干渉装置のヒータを加熱した場合の光透過率の変化を
示す図である。
過率の変化を示す図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 第1入力用光導波路と、該第1入力用光
導波路に光学的に直列接続された第1入力用3dB光カ
プラーと、該第1入力用3dB光カプラーの前記第1入
力用光導波路とは反対の側にそれぞれ光学的に直列接続
された第1干渉用光導波枝及び該第1干渉用光導波枝よ
り長さの短い第2干渉用光導波枝と、該第1及び第2干
渉用光導波枝に光学的に直列接続された第1出力用3d
B光カプラーと、該第1出力用3dB光カプラーの前記
第1及び第2干渉用光導波枝とは反対の側に光学的に直
列接続された第1出力用光導波路とを含む第1マッハ・
ツェンダ構造光干渉装置と;第2入力用光導波路と、該
第2入力用光導波路に光学的に直列接続された第2入力
用3dB光カプラーと、該第2入力用3dB光カプラー
の前記第2入力用光導波路とは反対の側にそれぞれ光学
的に直列接続された第3及び第4干渉用光導波枝と、該
第3及び第4干渉用光導波枝に光学的に直列接続された
第2出力用3dB光カプラーと、該第2出力用3dB光
カプラーの前記第3及び第4干渉用光導波枝とは反対の
側に光学的に直列接続された第2出力用光導波路とを含
む第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装置と;前記第1干
渉用光導波枝上に設けられた第1位相制御手段と;前記
第3及び第4干渉用光導波枝のいずれか一方に設けられ
た第2位相制御手段とを具備し;nを零を含む正の整数
とするとき、前記第3及び第4干渉用光導波枝を通過す
る所定の波長の光の位相差が2nπとなるように該第3
及び第4干渉用光導波枝の長さが調節されており;前記
第1及び第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装置は光学的
に直列接続されていることを特徴とする光導波路付光学
装置。 - 【請求項2】 nを零を含む正の整数、αを零に等しい
か大きく且つ1より小さい数とするとき、前記第1及び
第2干渉用光導波枝を通過する所定の波長の光の位相差
が(2n+1+α)πとなるように該第1及び第2干渉
用光導波枝の長さが調節されている請求項1記載の光導
波路付光学装置。 - 【請求項3】 前記第1位相制御手段は第1電熱素子か
ら構成され、前記第2位相制御手段は第2電熱素子から
構成される請求項2記載の光導波路付光学装置。 - 【請求項4】 前記第1電熱素子を駆動する第1駆動手
段と;前記第2電熱素子を駆動する第2駆動手段と;前
記第1駆動手段を駆動して前記第1電熱素子に予め所定
の初期電気エネルギーを与えておき、前記第1電熱素子
に与える電気エネルギーを増加させるときには同時に前
記第2電熱素子に与える電気エネルギーを減少させ、前
記第1電熱素子に与える電気エネルギーを減少させると
きには同時に前記第2電熱素子に与える電気エネルギー
を増加させるように前記第1及び第2駆動手段を制御す
る制御手段と;を更に具備した請求項3記載の光導波路
付光学装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記第1電熱素子に与
えられる電気エネルギーの増加量が、該第1電熱素子に
与える電気エネルギーの増加と同時に前記第2電熱素子
から減少される電気エネルギーの減少量と同じであるよ
うに制御する請求項4記載の光導波路付光学装置。 - 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1電熱素子に与
えられる電気エネルギーの増加量が、該第1電熱素子に
与える電気エネルギーの増加と同時に前記第2電熱素子
から減少される電気エネルギーの減少量よりも大である
ように制御する請求項4記載の光導波路付光学装置。 - 【請求項7】 前記制御手段は、減衰量制御すべき波長
範囲の内最短の波長をλ1、最長の波長をλ2、その積
の平方根を中心波長λ0とするとき、前記第1マッハ・
ツェンダ構造光干渉装置で得られるλ0近傍の減衰量を
波長微分した傾きと前記第2マッハ・ツェンダ構造光干
渉装置で得られるλ0近傍の減衰量を波長微分した傾き
の和が0に等しくなるように、前記第1及び第2電熱素
子に加える電気エネルギーを制御する請求項6記載の光
導波路付光学装置。 - 【請求項8】 前記第1及び第2マッハ・ツェンダ構造
光干渉装置がその上に形成された基板と、前記第1及び
第2入力用光導波路並びに前記第1及び第2出力用光導
波路のいずれかから分岐された光を受光するための前記
基板上に形成されたフォトダイオードを更に具備した請
求項1記載の光導波路付光学装置。 - 【請求項9】 第1入力用光導波路と、該第1入力用光
導波路に光学的に直列接続された第1入力用3dB光カ
プラーと、該第1入力用3dB光カプラーの前記第1入
力用光導波路とは反対の側にそれぞれ光学的に直列接続
された第1干渉用光導波枝及び該第1干渉用光導波枝よ
り長さの短い第2干渉用光導波枝と、該第1及び第2干
渉用光導波枝に光学的に直列接続された第1出力用3d
B光カプラーと、該第1出力用3dB光カプラーの前記
第1及び第2干渉用光導波枝とは反対の側に光学的に直
列接続された第1出力用光導波路とを含む第1マッハ・
ツェンダ構造光干渉装置と;第2入力用光導波路と、該
第2入力用光導波路に光学的に直列接続された第2入力
用3dB光カプラーと、該第2入力用3dB光カプラー
の前記第2入力用光導波路とは反対の側にそれぞれ光学
的に直列接続された第3及び第4干渉用光導波枝と、該
第3及び第4干渉用光導波枝に光学的に直列接続された
第2出力用3dB光カプラーと、該第2出力用3dB光
カプラーの前記第3及び第4干渉用光導波枝とは反対の
側に光学的に直列接続された第2出力用光導波路とを含
む第2マッハ・ツェンダ構造光干渉装置と;前記第2干
渉用光導波枝上に設けられた第1位相制御手段と;前記
第3及び第4干渉用光導波枝のいずれか一方に設けられ
た第2位相制御手段とを具備し;mを零を含まない正の
整数とするとき、前記第1及び第2干渉用光導波枝を通
過する所定の波長の光の位相差が2mπとなるように該
第1及び第2干渉用光導波枝の長さが調節されており;
nを零を含む正の整数をするとき、前記第3及び第4干
渉用光導波枝を通過する前記所定の波長の光の位相差が
2nπとなるように該第3及び第4干渉用光導波枝の長
さが調節されており;前記第1及び第2マッハ・ツェン
ダ構造光干渉装置は光学的に直列接続されていることを
特徴とする光導波路付光学装置。 - 【請求項10】 前記第1位相制御手段は第1電熱素子
から構成され、前記第2位相制御手段は第2電熱素子か
ら構成される請求項9記載の光導波路付光学装置。 - 【請求項11】 前記第1電熱素子を駆動する第1駆動
手段と、前記第2電熱素子を駆動する第2駆動手段と、
前記第1及び第2駆動手段を制御する制御手段を更に具
備した請求項10記載の光導波路付光学装置。 - 【請求項12】 光導波路付光学装置の製造方法であっ
て、 基板上にアンダークラッドを一様に形成し;前記アンダ
ークラッド上にコア層を一様に形成し;前記コア層をエ
ッチングしてコア及び該コアより幅の広いコア台座を該
コアに連続して形成し;前記アンダークラッド上に前記
コア及びコア台座を覆うようにオーバークラッドを一様
に形成し;エッチングにより前記コア台座上の前記オー
バークラッド、前記コアの一部、前記コア台座及び前記
アンダークラッドの一部を除去して光部品搭載面を形成
するとともに前記コアの端面を露出させ;前記コアの端
面に光結合するように前記光部品搭載面上に光部品を搭
載する;各スキップからなることを特徴とする光導波路
付光学装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記光部品搭載ステップに先だって、
前記光部品搭載面上にボンディングパッドを形成するス
テップを更に含み、 前記光部品は端面入射型フォトダイオードである請求項
12記載の光導波路付光学装置の製造方法。
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