JP4003533B2 - 可変光減衰器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに異なる波長を有する複数チャンネルの信号光が伝搬される波長多重伝送システムなどの光伝送システムにおいて、信号光を可変に減衰させるために用いられる可変光減衰器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高度情報化社会の到来による社会的ニーズから、光ファイバ伝送路網を利用した画像通信などの大容量高速通信や、国際通信などの長距離通信に関する研究開発が盛んに行われている。ここで、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送システムは、光ファイバ線路に互いに異なる波長を有する複数の信号光からなる多波長信号光を伝送させることにより光通信を行うものであり、近年のインターネット等による通信需要の急増などに対応するものとして開発と導入が進められている。
【0003】
このようなWDM伝送システムにおいては、長距離幹線系での高速・大容量の光通信を実現するため、使用する波長帯域が狭い高密度波長多重(DWDM:Dense−WDM)方式による伝送システムが開発されている。また、一方で、都市部でのアクセス系などにおける光通信に適用するものとして、使用する波長帯域が比較的広い広間隔波長多重(CWDM:Coarse−WDM)方式による伝送システムの開発が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
WDM伝送システムにおいては、光ファイバ伝送路などの光伝送路上を伝送される多波長信号光に対し、複数チャンネルの信号光に含まれる各チャンネルでの信号光パワーを調整することが必要となる場合がある。このような信号光パワーの調整機能を有する平面導波路型の光回路として、例えば、マッハツェンダ干渉計(MZI:Mach Zehnder Interferometer)型の光回路を用いた可変光減衰器が用いられている。
【0005】
多波長信号光に対して適用される多チャンネル可変光減衰器は、信号光に与える減衰量がそれぞれ可変に構成された複数のマッハツェンダ干渉計型光回路を横列に配置して構成される。そして、複数チャンネルの信号光のそれぞれを対応するマッハツェンダ干渉計型光回路で減衰させることによって、各チャンネルでの信号光パワーが可変に調整される。
【0006】
ここで、従来の多チャンネル可変光減衰器においては、適用可能な信号光の使用波長(例えば1550nm)が設定され、使用波長を含む所定の波長帯域が使用波長帯域となっている。この可変光減衰器での使用波長帯域の帯域幅は、一般に40nm程度と比較的狭い。このような使用波長帯域幅は、信号光波長帯域が比較的狭いDWDM伝送システムへの適用については充分である。
【0007】
一方、情報密度が比較的低い光通信系においては、今後、低価格、低消費電力で実現可能なCWDM伝送システムの実用化が進むものと考えられる。しかしながら、上記した構成の多チャンネル可変光減衰器では、CWDM伝送システムへの適用は困難である。
【0008】
すなわち、CWDM伝送システムでは、例えば1300nm〜1600nmなどの比較的広い波長帯域が信号光波長帯域として用いられる。これに対して、可変光減衰器の光回路に用いられるマッハツェンダ干渉計は、その光学特性が波長依存性を有するため、広い波長帯域に対する光減衰器として適用することは難しい。特に、マッハツェンダ干渉計型光回路の光学特性は、その具体的な回路構成によってある程度は制御可能であるが、光学特性を波長無依存とすることはできない。
【0009】
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、適用可能な信号光の使用波長帯域を全体として広帯域化することが可能な多チャンネルの可変光減衰器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明による可変光減衰器は、基板と、基板上に所定の導波路パターンで形成された光導波路とを有して構成された光回路からなる可変光減衰器であって、(1)それぞれ所定の波長を有する信号光が導波されるnチャンネル(nは複数)の光導波路と、(2)nチャンネルの光導波路のそれぞれに対して設けられ、チャンネル毎に異なる構造パラメータを有するマッハツェンダ干渉計型光回路を含むとともに、信号光に与える減衰量がそれぞれ可変に構成されたnチャンネルの光減衰手段とを備え、信号光波長帯域が1300nm〜1600nmの光伝送システムに適用可能に構成されるとともに、nチャンネルの光導波路及びnチャンネルの光減衰手段に対して、チャンネル毎に異なる使用波長帯域が設定され、nチャンネルの光減衰手段のそれぞれは、チャンネル毎の使用波長帯域に対応した、使用波長帯域毎に異なる構造パラメータを有して構成されるとともに、マッハツェンダ干渉計型光回路内に設けられた方向性結合器での結合長を構造パラメータとし、使用波長帯域毎に異なる結合長を有して構成されていることを特徴とする。
【0011】
上記した可変光減衰器においては、信号光を可変に減衰させる複数のマッハツェンダ干渉計型光回路を、各チャンネルの光導波路に対応するように横列に配置することによって、互いに異なる波長を有する複数チャンネルの信号光のそれぞれについて、信号光パワーを可変に調整することが可能となっている。
【0012】
さらに、複数の光減衰手段のそれぞれでの光回路構成について、マッハツェンダ干渉計型光回路での構造パラメータをチャンネル毎に異なる設定としている。このとき、可変光減衰器における適用可能な信号光の使用波長、及び使用波長帯域が、チャンネル毎に異なるものとなる。これにより、多チャンネルの可変光減衰器の全体として、適用可能な信号光の使用波長帯域を広帯域化することが可能な可変光減衰器が実現される。
【0013】
具体的には、nチャンネルの光減衰手段のそれぞれは、マッハツェンダ干渉計型光回路内に設けられた、コアの中心軸をずらして光導波路が接続されたオフセット部でのコアの中心軸のずれの大きさであるオフセット量を構造パラメータとし、チャンネル毎(使用波長帯域毎)に異なるオフセット量を有して構成されていることを特徴とする。あるいは、nチャンネルの光減衰手段のそれぞれは、マッハツェンダ干渉計型光回路内に設けられた方向性結合器での結合長を構造パラメータとし、チャンネル毎(使用波長帯域毎)に異なる結合長を有して構成されていることを特徴とする。
【0014】
このように、オフセット部でのオフセット量や、方向性結合器での結合長などの構造パラメータをチャンネル毎に異なる設定とすることにより、適用可能な信号光の使用波長、及び使用波長帯域を、各チャンネルのマッハツェンダ干渉計型光回路において好適に設定することができる。
【0015】
また、可変光減衰器は、nチャンネルの光導波路及びnチャンネルの光減衰手段に対して、チャンネル毎に異なる使用波長帯域が設定され、nチャンネルの光減衰手段のそれぞれは、チャンネル毎の使用波長帯域に対応した構造パラメータを有して構成されていることを特徴とする。
【0016】
このように各チャンネルでの使用波長帯域、及びそれに対応するマッハツェンダ干渉計型光回路での構造パラメータを設定することにより、所定の信号光波長帯域にあり、互いに異なる波長を有するnチャンネルの信号光について、それぞれの信号光パワーを可変かつ好適に調整することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面とともに本発明による可変光減衰器の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0018】
まず、本発明による多チャンネル可変光減衰器の基本構成について説明する。
【0019】
図1は、本発明による多チャンネル可変光減衰器の一実施形態を模式的に示す構成図である。本実施形態の可変光減衰器1は、基板上に形成された光導波路を用いた平面導波路型の光回路からなる。この可変光減衰器1は、複数チャンネルの信号光が伝搬されるWDM伝送システムなどの光伝送システムにおいて、信号光を可変に減衰させるための光回路として好適に適用することが可能に構成されている。
【0020】
図1に示す可変光減衰器1は、基板10と、基板10上に所定の導波路パターンで形成された光導波路とからなる。本可変光減衰器1においては、図中に矢印によって信号光伝搬方向を示すように、基板10の左側の端面が減衰させる対象となる信号光の入力に用いられる入力端面10aとなっている。また、右側の端面が減衰された信号光の出力に用いられる出力端面10bとなっている。
【0021】
基板10上には、可変光減衰器1を構成する光導波路として、入力端面10aと出力端面10bとの間に、8チャンネル(一般にはnチャンネル、nは複数)の光導波路11、12、…、18が形成されている。
【0022】
これらの8チャンネルの光導波路11〜18は、それぞれ所定の波長を有する信号光が導波される光導波路であり、入力端面10a上に設けられた信号光入力端11a〜18aと、出力端面10b上に設けられた信号光出力端11b〜18bとの間に形成されている。
【0023】
8チャンネルの光導波路11〜18に対して、基板10上には、対応する8チャンネルの光減衰器(光減衰手段)21〜28が設けられている。
【0024】
第1チャンネルの光導波路11上の所定位置には、第1光減衰器21が設置されている。光減衰器21は、所定の構造パラメータを有するマッハツェンダ干渉計(MZI)型光回路を含む光回路からなる。また、その構造パラメータは、適用可能な信号光の使用波長帯域がλ1a〜λ1bとなるように設定されている。入力端11aから入力された信号光は、光導波路11を導波されるとともに光減衰器21によって所定の減衰量で減衰され、出力端11bから出力される。
【0025】
また、第2〜第8チャンネルの光導波路12〜18に対しても、それぞれ同様に光減衰器22〜28が設置されている。すなわち、第2チャンネルの光導波路12上の所定位置には、使用波長帯域がλ2a〜λ2bとなるように設定された構造パラメータを有するMZI型光回路を含む光回路からなる第2光減衰器22が設置されている。第3チャンネルの光導波路13上の所定位置には、使用波長帯域がλ3a〜λ3bとなるように設定された構造パラメータを有するMZI型光回路を含む光回路からなる第3光減衰器23が設置されている。第4チャンネルの光導波路14上の所定位置には、使用波長帯域がλ4a〜λ4bとなるように設定された構造パラメータを有するMZI型光回路を含む光回路からなる第4光減衰器24が設置されている。
【0026】
第5チャンネルの光導波路15上の所定位置には、使用波長帯域がλ5a〜λ5bとなるように設定された構造パラメータを有するMZI型光回路を含む光回路からなる第5光減衰器25が設置されている。第6チャンネルの光導波路16上の所定位置には、使用波長帯域がλ6a〜λ6bとなるように設定された構造パラメータを有するMZI型光回路を含む光回路からなる第6光減衰器26が設置されている。第7チャンネルの光導波路17上の所定位置には、使用波長帯域がλ7a〜λ7bとなるように設定された構造パラメータを有するMZI型光回路を含む光回路からなる第7光減衰器27が設置されている。第8チャンネルの光導波路18上の所定位置には、使用波長帯域がλ8a〜λ8bとなるように設定された構造パラメータを有するMZI型光回路を含む光回路からなる第8光減衰器28が設置されている。
【0027】
ここで、8チャンネルの光減衰器21〜28のそれぞれは、信号光に与える減衰量が可変に構成された可変光減衰器となっている。各可変光減衰器21〜28での信号光の減衰量は、制御用の電気信号などによって適宜制御される。また、光減衰器21〜28におけるMZI型光回路は、チャンネル毎に異なる構造パラメータによって形成されている。これにより、各可変光減衰器21、…、28での上記した使用波長帯域λ1a〜λ1b、…、λ8a〜λ8bは、チャンネル毎に異なるものとなっている。
【0028】
本実施形態による多チャンネル可変光減衰器の効果について説明する。
【0029】
図1に示した可変光減衰器1においては、それぞれMZI型光回路からなり信号光を可変に減衰させる8チャンネルの光減衰器21〜28を、各チャンネルの光導波路11〜18に対応するように横列に配置している。これにより、互いに異なる波長を有する複数チャンネルの信号光のそれぞれを可変に減衰させて、その信号光パワーを可変に調整することが可能となる。
【0030】
さらに、8チャンネルの可変光減衰器21〜28のそれぞれでの光回路構成について、MZI型光回路の具体的な光回路構造を決定する構造パラメータをチャンネル毎に異なる構成としている。このとき、可変光減衰器1における適用可能な信号光の使用波長、及び使用波長帯域が、チャンネル毎に異なるものとなる。これにより、図1に示した多チャンネル可変光減衰器1の全体として、適用可能な信号光の使用波長帯域を広帯域化することができる。
【0031】
すなわち、従来の多チャンネル可変光減衰器においては、各チャンネルでの使用波長帯域は、同一の波長帯域に設定されている。例えば、適用可能とする信号光の使用波長が1550nmであれば、可変光減衰器の使用波長帯域は、全チャンネルで1530nm〜1570nm程度である。このような多チャンネル可変光減衰器は、DWDM伝送システムへの適用については充分であるが、信号光波長帯域が広いCWDM伝送システムへの適用は困難である。
【0032】
これに対して、図1に示した可変光減衰器1では、8チャンネルの光減衰器21〜28のそれぞれにおいて、チャンネル毎に異なる構造パラメータを有するMZI型光回路を用いることにより、各チャンネルで適用可能な信号光の使用波長帯域を異なるものとしている。これにより、多チャンネル可変光減衰器の全体としての使用波長帯域を広帯域化することができる。
【0033】
具体的な使用波長帯域の設定例としては、光減衰器21〜28での使用波長帯域を、それぞれ、
λ1a〜λ1b=1290〜1330nm
λ2a〜λ2b=1330〜1370nm
λ3a〜λ3b=1370〜1410nm
λ4a〜λ4b=1410〜1450nm
λ5a〜λ5b=1450〜1490nm
λ6a〜λ6b=1490〜1530nm
λ7a〜λ7b=1530〜1570nm
λ8a〜λ8b=1570〜1610nm
とする設定がある。この構成では、1300nm〜1600nmを信号光波長帯域とするCWDM伝送システムに対して好適に適用可能な多チャンネル可変光減衰器1とすることができる。
【0034】
なお、複数チャンネルの光減衰器21〜28のそれぞれにおけるMZI型光回路の構造パラメータについては、一般には、チャンネル毎に異なる構造パラメータに適宜設定すれば良い。また、可変光減衰器1が適用される光伝送システムに用いられている信号光波長帯域や、各チャンネルの信号光の波長がわかっている場合などには、複数チャンネルの光導波路11〜18及び光減衰器21〜28に対して、信号光波長帯域等を参照してチャンネル毎に異なる使用波長帯域を設定し、設定された使用波長帯域に対応する構造パラメータによって、各チャンネルの光減衰器21〜28でのMZI型光回路を形成することが好ましい。
【0035】
これにより、所定の信号光波長帯域にあり、互いに異なる波長を有する複数チャンネルの信号光について、それぞれの信号光パワーを可変かつ好適に調整することが可能な可変光減衰器が得られる。なお、光減衰器のMZI型光回路において使用波長帯域に対応して設定される構造パラメータ、及びその設定方法については、具体的には後述する。
【0036】
図2は、多チャンネル可変光減衰器の他の実施形態を示す構成図である。本実施形態は、図1に示した実施形態による8チャンネル可変光減衰器1について、より具体的な構成例を示すものとなっている。
【0037】
本実施形態の可変光減衰器1Aは、基板10上に所定の導波路パターンで形成された光導波路からなる平面導波路型の光回路である。基板10上には、光回路を構成する光導波路として、入力端面10aと出力端面10bとの間に、8チャンネルの光導波路11〜18が形成されている。光導波路11〜18は、それぞれ所定の波長を有する信号光が導波される光導波路であり、信号光入力端11a〜18aと信号光出力端11b〜18bとの間に形成されている。
【0038】
また、図2に示した可変光減衰器1Aにおいては、8チャンネルの光導波路11〜18のそれぞれに対して、光導波路上の所定位置に、マッハツェンダ干渉計型光回路からなる可変光減衰器21〜28が設けられている。これにより、本可変光減衰器1Aは、8チャンネルの可変光減衰器となっている。
【0039】
すなわち、本可変光減衰器1Aにおけるそれぞれの光導波路11〜18は、入力端11a〜18aと出力端11b〜18bとの間に形成された主導波路となっている。この主導波路11〜18に対して、入力端から出力端へと順に、第1光カプラ21a〜28a、及び第2光カプラ21b〜28bの2つの光カプラ(方向性結合器)が設けられている。
【0040】
また、8チャンネルの光導波路11〜18に対して、それぞれの光導波路に沿うように、さらに8本の光導波路31〜38が形成されている。それぞれの光導波路31〜38は、主導波路11〜18に対して設けられた副導波路となっている。この副導波路31〜38のそれぞれは、対応する主導波路11〜18に対して、上記した光カプラ21a〜28a、21b〜28bのそれぞれを介して光結合されている。これにより、主導波路11〜18、副導波路31〜38、第1光カプラ21a〜28a、及び第2光カプラ21b〜28bは、横列された8個のマッハツェンダ干渉計を構成している。
【0041】
これらのMZI型光回路は、光導波路11〜18をそれぞれ導波される所定波長の信号光に対して、光減衰器21〜28として機能する光回路部分である。入力端11a〜18aから可変光減衰器1Aの光回路へと入力された信号光は、主導波路11〜18を通過するとともに、対応する光減衰器21〜28での上記したMZI型光回路において所定の減衰量で減衰される。そして、減衰された信号光は、出力端11b〜18bから出力される。
【0042】
また、光減衰器21〜28におけるMZI型光回路は、図1に関して上述したように、チャンネル毎に異なる構造パラメータによって形成されている。これにより、各光減衰器21〜28での使用波長帯域は、チャンネル毎に異なるものとなっている。
【0043】
また、本可変光減衰器1Aにおいては、上記したMZI型光回路を構成している主導波路11〜18、副導波路31〜38に対し、マッハツェンダ干渉計において信号光に与えられる減衰量を保持し、あるいは減衰量を可変に制御するための温度調整手段として、ヒータ41〜48、51〜58が設置されている。
【0044】
すなわち、第1光カプラ21a〜28aと第2光カプラ21b〜28bとの間の主導波路11〜18のそれぞれに対し、主導波路の温度を調整する温度調整手段として、ヒータ41〜48が設けられている。また、第1光カプラ21a〜28aと第2光カプラ21b〜28bとの間の副導波路31〜38のそれぞれに対し、副導波路の温度を調整する温度調整手段として、ヒータ51〜58が設けられている。
【0045】
これらのヒータ41〜48、51〜58は、主導波路11〜18及び副導波路31〜38の温度を調整することによって、主導波路11〜18と副導波路31〜38とのそれぞれを導波される光に対する位相変化量を調整するものである。また、これらのヒータ41〜48、51〜58での温度は、それぞれのヒータへの供給電力を変化させることによって制御することができる。これにより、MZI型光回路からなる光減衰器21〜28のそれぞれにおいて、信号光に与えられる減衰量が可変に制御される。
【0046】
次に、マッハツェンダ干渉計型光回路における構造パラメータ、及びその設定方法について説明する。
【0047】
図1及び図2に示した多チャンネル可変光減衰器では、上述したように、光減衰器21〜28のそれぞれでのMZI型光回路において、適用する信号光の使用波長帯域に対応してチャンネル毎に構造パラメータが設定される。このような構造パラメータの一例として、MZI型光回路内に設けられたオフセット部でのオフセット量がある。オフセット部は、そのオフセット量に応じて光学特性が大きい波長依存性を有する光回路部分である。
【0048】
図3は、マッハツェンダ干渉計型光回路のオフセット部でのオフセット量について示す図である。オフセットとは、光導波路における曲線状の導波路部分に対し、曲線の曲率が不連続となる部位での信号光の放射損失を抑制するため、コアの中心軸をずらして光導波路同士を接続する構成である。図3には、このようなオフセット部が設けられた光導波路の例として、S字型の曲線導波路部分を有する光導波路60を示している。また、図3においては、光導波路60の各導波路部分について、そのコアの中心軸を点線によって図示している。
【0049】
このS字型の光導波路60では、曲線の曲率が不連続となる部位に対し、3個のオフセット部71、72、73が設けられている。このようなオフセット部71〜73においては、オフセット部71について図示しているように、コアの中心軸のずれの大きさがオフセット量xとなる。
【0050】
このようなオフセット部は、上記したように、その構造パラメータであるオフセット量xに応じて光学特性が大きい波長依存性を有する。したがって、MZI型光回路内での曲線状の導波路部分にオフセット部を設けた場合、その構造パラメータであるオフセット量xを、それぞれの使用波長帯域に対応するようにチャンネル毎に設定することが好ましい。
【0051】
図4は、オフセット部におけるオフセット量と放射損失との関係を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸はオフセット部でのオフセット量x(μm)を示している。また、縦軸はオフセット部での信号光に対する放射損失(dB)を示している。
【0052】
また、図4中に示している各グラフF1〜F4については、グラフF1は波長λ=1300nmの信号光での損失特性を示している。また、グラフF2は波長λ=1400nmの信号光での損失特性を示している。また、グラフF3は波長λ=1500nmの信号光での損失特性を示している。また、グラフF4は波長λ=1600nmの信号光での損失特性を示している。これらのグラフF1〜F4は、いずれも光導波路でのコアとクラッドとの比屈折率差をΔn=0.3%、コア幅及びコア厚を8.0μm、曲線状の導波路部分での曲率半径を50mmとする条件で行ったシミュレーションによる計算結果である。
【0053】
これらの損失特性のグラフF1〜F4に示すように、オフセット部において信号光に発生する放射損失はオフセット量xによって変化し、一定のオフセット量で損失が最小となる。また、この放射損失が最小となる最適オフセット量は、信号光の波長によって異なるオフセット量となっている。
【0054】
図5は、最適オフセット量の波長依存性を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は信号光の波長λ(nm)を示している。また、縦軸はオフセット部における最適オフセット量(μm)を示している。
【0055】
MZI型光回路の光学特性に影響する構造パラメータであるオフセット部でのオフセット量については、図5のグラフに示すような最適オフセット量の波長依存性を参照して、多チャンネル可変光減衰器のそれぞれのチャンネルでの使用波長帯域に対応して好適なオフセット量を設定することが好ましい。
【0056】
例えば、図5のグラフでは、最適オフセット量は信号光の波長λに対して、略線形な波長依存性を有している。したがって、この場合、複数チャンネルのそれぞれでの使用波長に対して略線形な関係を満たすように、各チャンネルのMZI型光回路におけるオフセット部でのオフセット量を設定することが好ましい。
【0057】
また、光減衰器21〜28のそれぞれでのMZI型光回路において、適用する信号光の使用波長帯域に対応して設定される構造パラメータの他の例として、MZI型光回路内に設けられた方向性結合器(光カプラ)での結合長がある。方向性結合器は、オフセット部と同様に、その結合長に応じて光学特性が大きい波長依存性を有する光回路部分である。
【0058】
図6は、マッハツェンダ干渉計型光回路の方向性結合器での結合長について示す図である。図6には、方向性結合器の例として、2本の光導波路61、62が結合長Lで光結合された方向性結合器(光カプラ)74を示している。
【0059】
このような方向性結合器は、上記したように、その構造パラメータである結合長Lに応じて光学特性が大きい波長依存性を有する。したがって、MZI型光回路内での光導波路に方向性結合器を設けた場合、その構造パラメータである結合長Lを、それぞれの使用波長帯域に対応するようにチャンネル毎に設定することが好ましい。
【0060】
図7は、方向性結合器における結合率の波長依存性を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は信号光の波長λ(nm)を示している。また、縦軸は方向性結合器における結合率Cを示している。
【0061】
また、図7中に示している各グラフG1〜G5については、グラフG1は結合長L=200μmでの光結合特性を示している。また、グラフG2は結合長L=400μmでの光結合特性を示している。また、グラフG3は結合長L=600μmでの光結合特性を示している。また、グラフG4は結合長L=800μmでの光結合特性を示している。また、グラフG5は結合長L=1000μmでの光結合特性を示している。
【0062】
これらの光結合特性のグラフG1〜G5に示すように、方向性結合器における光の結合率は、結合長Lが長いほど大きくなる。また、その波長依存性についてみると、同じ結合長Lであっても、波長が長波長であるほど結合率が大きくなっている。例えば結合長がL=600μmのグラフG3の場合、波長λ=1300nmでは結合率はC=0.35、波長λ=1600nmでは結合率はC=0.81である。
【0063】
MZI型光回路を用いた光減衰器においては、方向性結合器での光の結合率の上記した波長依存性により、信号光に対する減衰量のダイナミックレンジ及び消費電力に、チャンネル間に偏差を生じるという問題がある。
【0064】
例えば、結合率がそれぞれC1、C2の2つの方向性結合器を有するMZI型光回路におけるクロス側での光の透過率は、以下の式によって表される。
【0065】
Pc/Pin=C1(1−C2)+(1−C1)C2
+2√{C1C2(1−C1)(1−C2)}
・cos(β・ΔL+Δφ)
ここで、β=2nπ/λは伝搬係数、Δφはヒータ熱による位相変化量である。
【0066】
上記した式からわかるように、この光の透過率では、方向性結合器での結合率C1、C2が0.5からずれるほどcos項の振幅係数が小さくなり、調整可能な透過率の幅が狭くなる。また、振幅係数が小さくなると、光に対する減衰量を同じだけ調整する場合でも、ヒータ熱による位相変化量Δφをより大きくしなければならず、これによって消費電力が大きくなる。
【0067】
したがって、MZI型光回路を用いた光減衰器において、信号光に対する減衰量のダイナミックレンジを大きくし、その消費電力を小さくするためには、方向性結合器での結合率をC1=C2=0.5とすることが好ましい。
【0068】
図8は、結合率をC=0.5とするための結合長の波長依存性を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は信号光の波長λ(nm)を示している。また、縦軸は方向性結合器において結合率をC=0.5としたときの結合長L(μm)を示している。
【0069】
MZI型光回路の光学特性に影響する構造パラメータである方向性結合器での結合長については、図8のグラフに示すようなC=0.5としたときの結合長の波長依存性を参照して、多チャンネル可変光減衰器のそれぞれのチャンネルでの使用波長帯域に対応して好適な結合長を設定することが好ましい。
【0070】
例えば、図8のグラフでは、C=0.5としたときの結合長は信号光の波長に対して、略2次関数状の波長依存性を有している。したがって、この場合、複数チャンネルのそれぞれでの使用波長に対して略2次関数状の関係を満たすように、各チャンネルのMZI型光回路における方向性結合器での結合長を設定することが好ましい。
【0071】
構造パラメータに関して上述した曲線状の導波路部分でのオフセット部、及び方向性結合器は、図2の可変光減衰器1Aでの光減衰器21〜28におけるMZI型光回路に示されているように、いずれもMZI型光回路内に設けられることがある光回路部分である。
【0072】
したがって、MZI型光回路からなる複数チャンネルの光減衰器のそれぞれにおいて、オフセット部でのオフセット量、または方向性結合器での結合長、あるいはその両者を構造パラメータとし、適用する信号光の使用波長帯域に対応してチャンネル毎に構造パラメータを設定することにより、多チャンネル可変光減衰器での適用可能な信号光の使用波長、及び使用波長帯域を、各チャンネルのMZI型光回路において好適に設定することができる。あるいは、オフセット部でのオフセット量、または方向性結合器での結合長以外の構造パラメータについて、同様にチャンネル毎の設定を行っても良い。
【0073】
本発明による可変光減衰器は、上記した実施形態に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、可変光減衰器のチャンネル数については、図1及び図2においては8チャンネルとしたが、一般には、複数チャンネル(nチャンネル)であれば、構造パラメータをチャンネル毎に設定する上記した構成を適用可能である。また、各チャンネルの光減衰器でのMZI型光回路において、信号光に与える減衰量を可変にする構成、及びその制御方法については、図2に示したヒータを用いる構成以外にも、様々な構成を用いて良い。
【0074】
【発明の効果】
本発明による可変光減衰器は、以上詳細に説明したように、次のような効果を得る。すなわち、信号光を可変に減衰させるマッハツェンダ干渉計型光回路をそれぞれ含む複数の光減衰手段を、各チャンネルの光導波路に対応するように横列に配置し、複数の光減衰手段のそれぞれでの光回路構成について、マッハツェンダ干渉計型光回路での構造パラメータをチャンネル毎に異なる設定とする可変光減衰器によれば、互いに異なる波長を有する複数チャンネルの信号光のそれぞれについて、信号光パワーを可変に調整することが可能であるとともに、可変光減衰器の全体として、適用可能な信号光の使用波長帯域が広帯域化させる多チャンネルの可変光減衰器が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】多チャンネル可変光減衰器の一実施形態を模式的に示す構成図である。
【図2】多チャンネル可変光減衰器の他の実施形態を示す構成図である。
【図3】マッハツェンダ干渉計型光回路のオフセット部でのオフセット量について示す図である。
【図4】オフセット部におけるオフセット量と放射損失との関係を示すグラフである。
【図5】最適オフセット量の波長依存性を示すグラフである。
【図6】マッハツェンダ干渉計型光回路の方向性結合器での結合長について示す図である。
【図7】方向性結合器における結合率の波長依存性を示すグラフである。
【図8】結合率をC=0.5とするための結合長の波長依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1、1A…多チャンネル可変光減衰器、10…基板、10a…入力端面、10b…出力端面、11〜18…光導波路(主導波路)、11a〜18a…信号光入力端、11b〜18b…信号光出力端、21〜28…光減衰器、21a〜28a…第1光カプラ、21b〜28b…第2光カプラ、31〜38…副導波路、41〜48…ヒータ、51〜58…ヒータ、60、61、62…光導波路、71、72、73…オフセット部、74…方向性結合器(光カプラ)。
Claims (2)
- 基板と、前記基板上に所定の導波路パターンで形成された光導波路とを有して構成された光回路からなる可変光減衰器であって、
それぞれ所定の波長を有する信号光が導波されるnチャンネル(nは複数)の光導波路と、
前記nチャンネルの光導波路のそれぞれに対して設けられ、チャンネル毎に異なる構造パラメータを有するマッハツェンダ干渉計型光回路を含むとともに、前記信号光に与える減衰量がそれぞれ可変に構成されたnチャンネルの光減衰手段とを備え、
信号光波長帯域が1300nm〜1600nmの光伝送システムに適用可能に構成されるとともに、前記nチャンネルの光導波路及び前記nチャンネルの光減衰手段に対して、チャンネル毎に異なる使用波長帯域が設定され、
前記nチャンネルの光減衰手段のそれぞれは、チャンネル毎の前記使用波長帯域に対応した、使用波長帯域毎に異なる前記構造パラメータを有して構成されるとともに、前記マッハツェンダ干渉計型光回路内に設けられた方向性結合器での結合長を前記構造パラメータとし、使用波長帯域毎に異なる前記結合長を有して構成されていることを特徴とする可変光減衰器。 - 前記nチャンネルの光減衰手段のそれぞれは、前記マッハツェンダ干渉計型光回路内に設けられた、コアの中心軸をずらして光導波路が接続されたオフセット部でのコアの中心軸のずれの大きさであるオフセット量を前記構造パラメータとし、使用波長帯域毎に異なる前記オフセット量を有して構成されていることを特徴とする請求項1記載の可変光減衰器。
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