JP3678624B2 - 導波路型光スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信システムの構築、光情報処理装置の作製などに用いられる導波路型光スイッチに適用して有効な技術である。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くの波長に信号をのせ伝送容量を拡大させる波長多重伝送システムの普及が進んでいる。現在普及しているシステムは2点間を大容量伝送するポイントツーポイントシステム(Point To Point System)であるが、更に高機能な光クロスコネクト(Crossconnect:XC)システムや光アド・ドロップ多重(Add/Drop Multiplexing:ADM)システムの開発が進められている。
【0003】
光XCシステムはノード部分(例えば、電話局)で伝送路の切り替えを行うシステムであり、光ADMシステムは多重化された信号光から特定の波長を抜き取り別の伝送路に分けたり、特定の波長に新たな信号を加えて送り出すシステムである。
【0004】
従って、これらのシステムには光の合分波機能の他に光路の切り替え機能が必要であり、空間分割型光スイッチが必要とされている。各種の光スイッチ部品が研究開発されているが、中でも平面基板上の光導波路を基本とした導波路型光スイッチは、フォトリソグラフイ技術及び微細加工技術によって光波長以下の高精度で再現良く量産でき、更にスイッチ素子が小型なため大規模化にも適しており、最も有望な光スイッチと考えられている。
【0005】
従来の導波路型光スイッチは、導波路型光干渉計と位相制御器を搭載した光スイッチ素子を複数個組み合わせることで形成される。
【0006】
従来の導波路型光干渉計としては、例えば、2個のカプラとそれらを結ぶ2本の連結導波路からなるマッハツェンダ干渉計(Mach−Zehnder lnterferometer:MZI)が用いられていた。
【0007】
図4に、従来の導波路型光スイッチの例として導波路型2×2光スイッチを示す。図4(a)は上面図、図4(b)は図4(a)に示す線分ABで切った断面図である。
【0008】
図4に示す導波路型2×2光スイッチは、上述したマッハツェンダ干渉計光回路に位相制御器(薄膜ヒータ)を搭載した光スイッチを1×2単位スイッチ素子として、これら4個を光導波路で結ぶことで2×2光スイッチを実現した光スイッチである。この様な2×2光スイッチは光ADMシステムでは必要不可欠な部品である。
【0009】
この導波路型2×2光スイッチは、図4(a)、図4(b)に示すように、シリコン基板23上に作製された入力導波路5、第1の方向性結合器(カプラ)6a、第2の方向性結合器6b、第1の連結導波路7a、第2の連結導波路7b、第1の出力導波路8a及び第2の出力導波路8b、熱光学移相器(薄膜ヒータ)22cから構成される第1の単位スイッチ1と、入力導波路9、第1の方向性結合器10a、第2の方向性結合器10b、第1の連結導波路11a、第2の連結導波路11b、第1の出力導波路12a及び第2の出力導波路12b、熱光学移相器(薄膜ヒータ)22dから構成される第2の単位スイッチ2と、第1の入力導波路13a及び第2の入力導波路13b、第1の方向性結合器14a、第2の方向性結合器14b、第1の連結導波路15a、第2の連結導波路15b、出力導波路16、熱光学移相器(薄膜ヒータ)22eから構成される第3の単位スイッチ3と、第1の入力導波路17a及び第2の入力導波路17b、第1の方向性結合器18a、第2の方向性結合器18b、第1の連結導波路19a、第2の連結導波路19b、出力導波路20、熱光学移相器(薄膜ヒータ)22fから構成される第4の単位スイッチ4と、更に、第1の単位スイッチの第1の出力導波路8aと第3の単位スイッチの第1の入力導波路13aを結ぶ導波路21aと、第1の単位スイッチの第2の出力導波路8bと第4の単位スイッチの第2の入力導波路17bを結ぶ導波路21bと、第2の単位スイッチの第2の出力導波路12bと第3の単位スイッチの第2の入力導波路13bを結ぶ導波路21cと、第2の単位スイッチの第1の出力導波路12aと第4の単位スイッチの第1の入力導波路17aを結ぶ導波路21dとから構成される。
この各導波路の材料には火炎堆積法により作製した石英ガラスを用いている。
【0010】
また、その断面は図4(b)に示すように、シリコン基板23上に堆積された厚さ50μmのクラッド24のほぼ中央に、寸法7μmX7μmの第1の単位スイッチの連結導波路(コア)7aと7bと、第2の単位スイッチの連結導波路(コア)11aと11bとが埋没され、更に熱光学移相器として動作する薄膜ヒータ22cが連結導波路(コア)7b上に、そして薄膜ヒータ22dがコア11b上に装荷された構造である。このクラッドとコアの比屈折率差は0.75%である。
【0011】
単位スイッチの2本の連結導波路の光路長差は0もしくは半波長が通常用いられる。光路長差が半波長より大きくても光スイッチとして動作するが、波長依存性が大きくなるため普通は用いない。この従来例では連結導波路の光路長差を0として説明する。単位スイッチであるMZI光回路の光出力は以下の式で表される。
【0012】
【数1】
ただし、導波路アーム間の位相差△φは
【0013】
【数2】
である。ここで、I1は入力光、I3はスルーポート(例えば、図4(a)の第1の単位スイッチ1においてポート5→8b)の光出力、I4はクロスポート(例えば図4(a)の第1の単位スイッチ1においてポート5→8a)の光出力である。また、kは方向性結合器の結合率、△nlは連結導波路間に生じる光路長差であり、lは薄膜ヒータ長である。また、△nは熱光学効果による屈折率変化量であり、石英系導波路の場合、次式で表される。
【0014】
【数3】
△n=0.9×10-8(t2 2−t1 2)+1.02×10-5(t2−t1)
ここで、t1は薄膜ヒータを駆動する前の初期温度、t2は薄膜ヒータ駆動後の温度である。
【0015】
連結導波路上の熱光学移相器(薄膜ヒータ)を動作させたときの単位スイッチの光出力特性を図5に示す。まず、薄膜ヒータを動作させない場合、連結導波路間の光路長差は0(△φ=0)であり、数1の式は、次式の数4と数5となる。
【0016】
【数4】
I3/I1=(1−2k)2
【0017】
【数5】
I4/I1=4k(1−k)
DCの結合率が50% (k=0.5)では、次式の数6と数7となる。
【0018】
【数6】
I3/I1=0
【0019】
【数7】
I4/I1=1
これにより、全ての光がクロスポート(第1の単位スイッチ1におけるポート5→8a)へ出力する。一方、片側の連結導波路上の薄膜ヒータを動作させ連結導波路を暖めて熱光学効果によって屈折率を高くすることで連結導波路間に半波長分の光路長差、つまり位相差をπだけ与えた場合、光出力はDCの結合率に関わらず、次式の数8と数9となり、
【0020】
【数8】
I3/I1=1
【0021】
【数9】
I4/I1=0
出力ポートが入れ替わる。このように、熱光学移相器によって光路長差を0と半波長間で動作させることで空間型光スイッチとして動作する。今後、薄膜ヒータを動作させない状態を「オフ状態」、ヒータを動作させ連結導波路間に半波長の光路長差を与えた状態を「オン状態」と記す。
【0022】
スイッチングに必要な電力は、ヒータの長さが5mm、幅が50μm程度の場合で約0.5Wである。また、ヒータの温度上昇は30℃程度である。
【0023】
単位スイッチ1つでも2×2光スイッチとして動作しするが、図5及び数4の式から数9の式まででわかるように、単位スイッチの消光比、つまり光が出力している時の光出力と光が消光している時の光出力の比は方向性結合器の結合率が50%からずれるとスルーパス(例えば、図4(a)の第1の単位スイッチ1における入力導波路5から出力導波路8bへのパス)において劣化する。
【0024】
図6に方向性結合器の結合率とスルーパスにおける消光比を示す。
図6に示すように、例えば、20dB以上の消光比を得るために許される方向性結合器の結合率の範囲は50%±5%であり、通信システムが求める40dB以上では50%±0.05%である。
【0025】
また、方向性結合器の結合率は作製誤差によって変動し、石英系PLC回路の場合、最大50%±10%程度であることから、20dB以上の消光比が得られる歩留まりも小さく、更に40dB以上の消光比が得られる歩留まりはほとんどないと考えられる。
【0026】
そこで40dB以上の消光比を得るためにどのパスも2個の単位スイッチ素子を通過し、且つ通過する単位スイッチのうち1つはスルーパスとなる構成が図4である。例えば、単位スイッチ1と2が連結導波路7aと7b及び11aと11bの光路長が等しい対称型マッハツェンダ干渉計であり、単位スイッチ3と4が連結導波路15aと15b及び19aと19bの光路長差が半波長である非対称型マッハツェンダ干渉計である場合、全ての単位スイッチがオフ状態では、第1の単位スイッチ1の入力導波路5から入射した光は第1の出力導波路8aから出射し、更に導波路21aを通過し、第3の単位スイッチ3の第1の入力導波路13aへ入射し、そして出力導波路16から出射する。
【0027】
また、第2の単位スイッチ2の入力導波路9から入射した光は第1の出力導波路12aから出射し、更に導波路21dを通過し、第4の単位スイッチ4の第1の入力導波路17aへ入射し、そして出力導波路20から出射する。
【0028】
つまり、2×2光スイッチ全体としてはスルー(バー)状態となる。全てのスイッチ素子を対称型マッハツェンダ干渉計や非対称マッハツェンダ干渉計としても回路は実現できるが、システムが例えば停電等で機能停止しても回線が遮断されないように、全てのスイッチがオフ状態でも光が出力導波路から出射する構成とするのが一般的である。
【0029】
この例の場合、単位スイッチ3はスルーパスの状態にあり、単位スイッチ2の入力導波路9から入射し導波路21cへ漏れた光が第2の入力導波路13bから入っても出力導波路16には到達しない。従って、クロストークは原理的には存在せず、無限大の値を持つ。
【0030】
また、単位スイッチ4も同様にスルーパスの状態にあり、単位スイッチ1の入力導波路5から入射した光も単位スイッチ4の出力導波路20から出射せず、クロストークは発生しない。
【0031】
一方、全ての単位スイッチがオン状態の場合、第1の単位スイッチ1の入力導波路5から入射した光は第2の出力導波路8bから出射し、更に導波路21bを通過し、第4の単位スイッチ4の第2の入力導波路17bへ入射し、そして出力導波路20から出射する。
【0032】
また、第2の単位スイッチ2の入力導波路9から入射した光は第2の出力導波路12bから出射し、更に導波路21cを通過し、第3の単位スイッチ3の第2の入力導波路13bへ入射し、そして出力導波路16から出射する。
【0033】
つまり、2×2光スイッチ全体としてはクロス状態となる。この場合、第1の単位スイッチ1がスルーパスの状態にあり出力導波路8aへ光が漏れないことからクロストークは発生しない。
【0034】
また、第2の単位スイッチの入力導波路9から入射した光も同様に第1の出力導波路12aへ漏れないことからクロストークが発生しない。これは、例えば、単位スイッチ1と2が導波路アームに半波長の光路長差のある非対称型マッハツェンダ干渉計であり、単位スイッチ3と4が対称型マッハツェンダ干渉計である場合でも、全ての単位スイッチがオフ状態では単位スイッチ1と2が、そして全ての単位スイッチがオン状態では単位スイッチ3と4がスルーパス状態となり、前記の例と同じようにクロストークが原理的に発生しない。
【0035】
石英系PLC回路の場合、単位スイッチからの漏れ光はスルーパスにおいて原理的には存在しないが、作製誤差等によって実際には30dB程度である。また、クロスパスの漏れ光は図6で説明したように方向性結合器の結合率に依存し、石英系PLC回路の場合、結合率が50%±10%の範囲でばらつくことから、最大15dB程度である。従って、図4の構成では、光がスルーパスとクロスパスを必ず通過するのでクロストークは45dB以上が得られる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記2×2光スイッチ(導波路型光スイッチ)には以下に示すような問題点があった。
すなわち、2×2光スイッチとして動作させるためには、全ての単位スイッチをオフ状態かオン状態とする必要があり、4つの単位スイッチが同時に駆動している場合、2×2光スイッチ全体では2W程度の発熱が生じる。
【0037】
これによりこの2×2光スイッチが集積されているチップ温度が上昇し、例えば、スイッチチップに入出力用の光ファイバが接着剤で固定されている場合などでは温度によっては接着剤が変質し光学的な劣化が生たり、場合によってはファイバがはずれることもある。そのために、このチップを冷却するための機構、例えば空冷用のフインなどが必要となっている。
【0038】
また、2×2光スイッチを用いるシステムでは、このスイッチを数多く使う場合がほとんどであり、この2×2光スイッチを1チップ上に多数個、例えば8個や16個集積する場合が多い。そのため1チップの発熱量が極めて大きくなり、それを冷却するために大きく、且つ複雑な冷却機構が必要となるという問題点があった。
【0039】
更に、位相制御器である薄膜ヒータに電力を給電する方法として、光回路が集積された導波路チップ上面の周囲端に給電用のパッドを配置し、薄膜ヒータと給電用パッド間を金薄膜などで電気配線を形成して行うのが最も一般的である。そのため、この2×2光スイッチを多数個集積した場合、チップ上面に複雑な電気配線を形成する必要がある。
【0040】
また、位相制御器(薄膜ヒータ)に給電するためにスイッチの外部に駆動用の電気回路を用意する必要があるが、薄膜ヒータに対応した数だけ用意する必要があり、電気回路用の配線が複雑になるとともに、その回路が占める面積や駆動回路からの発熱などの問題もあり、位相制御器(薄膜ヒータ)数をできるだけ少なくすることが望まれていた。
【0041】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、導波路型光スイッチに用いられる位相制御器数を削減し、それによって発生する発熱量を低減することである。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【0042】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明の概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)基板上に形成された2本の光導波路によって構成され、前記2本の光導波路が2箇所で近接して形成される2個の光カプラと、それらを結ぶ2本の連結光導波路と、前記連結光導波路上に装荷した位相制御器とを有するマッハツェンダ干渉計を単位スイッチ素子とし、前記単位スイッチを複数個組み合わせてなる導波路型光スイッチであって、互いに平行に配置され、それぞれ1つの入力導波路と2つの出力導波路を有する第1および第2の単位スイッチ素子と、前記第1および第2の単位スイッチ素子の前段に設けられ、2つの出力導波路を有し、前記2つの出力導波路のうちの1つを選択する第3の単位スイッチ素子と、を備え、前記第3の単位スイッチ素子の2つの出力導波路の一方を前記第1の単位スイッチ素子の前記1つの入力導波路に接続し、他方を前記第2の単位スイッチ素子の前記1つの入力導波路に接続し、前記第1および第2の単位スイッチ素子が有する2本の前記連結光導波路のうち、所望の1本の連結光導波路を互いに光学的に結合しない距離を保って平行に配置し、前記平行に配置された2本の連結光導波路の位相を同時制御する1つの前記位相制御器を備える。
【0043】
(2)(1)の導波路型光スイッチにおいて、前記光導波路及び前記連結光導波路がガラス光導波路である。
【0044】
(3)(1)、または(2)の導波路型光スイッチにおいて、前記位相制御器が、熱光学移相器として動作する薄膜ヒータである。
【0045】
これにより、導波路型光スイッチを構成する複数個の単位スイッチ素子のうち、互いに平行に配置され、かつ同一のスイッチ動作を行う2個の単位スイッチに対しては、互いの単位スイッチの間隔を狭くでき、かつそれら2つの単位スイッチは位相を制御する位相制御器(薄膜ヒータ)を1つで共有するので、導波路型光スイッチに用いられる位相制御器数(薄膜ヒータ)を削減し、それによって発生する発熱量を低減することが可能になる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本実施形態では、光導波路としてシリコン基板上に形成した石英系光導波路を使用した導波路型光スイッチについて説明する。これは、この組み合わせが単一モード光ファイバとの接続に優れた光スイッチを提供できるからである。
【0047】
また、導波路型光スイッチの説明は、一般的に広く用いられているマッハツェンダ干渉計型2×2単位スイッチ素子を4つ集積した2×2光スイッチ(第1の実施形態)と、ツリー状に7つ集積した1×8光スイッチ(第2の実施形態)を例に取り挙げて説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、他のスイッチに関しても同様に適応可能である。
【0048】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の2×2光スイッチの構成を説明するための図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)に示す線分ABで切った断面図である。
【0049】
第1の実施形態の2×2光スイッチは、シリコン基板上に作製された2個のカプラとそれらを結ぶ2本の連結導波路からなるマッハツェンダ干渉計光回路に位相制御器を搭載した光スイッチを1×2単位スイッチ素子として、これらを4個光導波路で結ぶことで構成している。
【0050】
この第1の実施形態の2×2光スイッチは、図1に示すように、シリコン基板23上に作製された入力導波路5、第1の方向性結合器6a、第2の方向性結合器6b、第1の連結導波路7a、第2の連結導波路7b、第1の出力導波路8a及び第2の出力導波路8bから構成される第1の単位スイッチ1と、入力導波路9、第1の方向性結合器10a、第2の方向性結合器10b、第1の連結導波路11a、第2の連結導波路11b、第1の出力導波路12a及び第2の出力導波路12bから構成される第2の単位スイッチ2と、第1の入力導波路13a及び第2の入力導波路13b、第1の方向性結合器14a、第2の方向性結合器14b、第1の連結導波路15a、第2の連結導波路15b、出力導波路16から構成される第3の単位スイッチ3と、第1の入力導波路17a及び第2の入力導波路17b、第1の方向性結合器18a、第2の方向性結合器18b、第1の連結導波路19a、第2の連結導波路19b、出力導波路20から構成される第4の単位スイッチ4と、第1の単位スイッチの第1の出力導波路8aと第3の単位スイッチの第1の入力導波路13aを結ぶ導波路21aと、第1の単位スイッチの第2の出力導波路8bと第4の単位スイッチの第2の入力導波路17bを結ぶ導波路21bと、第2の単位スイッチの第2の出力導波路12bと第3の単位スイッチの第2の入力導波路13bを結ぶ導波路21cと、第2の単位スイッチの第1の出力導波路12aと第4の単位スイッチの第1の入力導波路17aを結ぶ導波路21dとから構成される。
【0051】
また、単位スイッチ1と2は連結導波路7aと11aが光学的に結合しない程度に近接し、連結導波路7aと11aの上に熱光学移相器(薄膜ヒータ)22aが装荷され、単位スイッチ3と4も同様に近接し、連結導波路15aと19aの上に熱光学移相器(薄膜ヒータ)22bが装荷された構成である。すなわち、単位スイッチが互いに隣接配置される場合に、互いの単位スイッチの連結導波路を光の結合が起こらない程度に近接させ、通常各々単位スイッチが独立して有していた熱光学移相器(薄膜ヒータ)を共有利用することで、熱光学移相器(薄膜ヒータ)を削減した構成を有する。
これらの各導波路材料には火炎堆積法により作製した石英ガラスを用いている。
【0052】
また、その断面は図1(b)に示すように、シリコン基板23上に堆積された厚さ50μmのクラッド24のほば中央に、寸法7μmx7μmの第1の単位スイッチの連結導波路(コア)7aと7b、第2の単位スイッチの連結導波路(コア)11aと11bが埋没され、更に熱光学移相器として動作する薄膜ヒータ22aが連結導波路(コア)7aと11aの上に装荷された構造である。クラッドとコアの比屈折率差は0.75%である。
【0053】
また、第1の実施形態の2×2光スイッチにおいて、単位スイッチ1と2が導波路アーム7aと7b及び11aと11bの光路長が等しい対称型マッハツェンダ干渉計であり、単位スイッチ3と4が導波路アーム15aと15b及び19aと19bの光路長差が半波長である非対称型マッハツェンダ干渉計である場合、全ての単位スイッチがオフ状態では2×2光スイッチ全体としてはスルー(バー)状態となる。さらに、単位スイッチ3及び4がスルーパスの状態にあることからクロストークは原理的には存在しない。
【0054】
一方、全ての単位スイッチがオン状態の場合、2×2光スイッチ全体としてはクロス状態となり、単位スイッチ1及び2がスルー状態となることからクロストークは存在しない。
【0055】
また、各単位スイッチ1〜4では、導波路アームを成す薄膜ヒータ直下の導波路コアがある温度に上昇し、それによって屈折率が変化し、実効的な光路長が半波長に相当するだけ長くなることで切り替えを行う。
【0056】
第1の実施形態の2×2光スイッチは、従来、各単位スイッチごとに熱光学移相器を装荷し、それぞれ個別に駆動していたが、図1に示すように、互いに隣接して配置され、同時に動作する単位スイッチに対しては、光の結合が起こらない程度に近接させ、それら導波路アームを1つの薄膜ヒータで同一温度にし、1つのヒータで2つの単位スイッチを駆動する。
【0057】
なお、上述のパラメータを有する導波路の場合では、2つの導波路コアの中心間の距離を少なくとも15μm以上にするとよい。これにより、同時に動作する単位スイッチにおける光の結合はほとんど起こらない。
【0058】
図1に示す第1の実施形態の2×2光スイッチでは、単位スイッチ1,2が1つの薄膜ヒータ22aによって駆動され、単位スイッチ3,4が1つの薄膜ヒータ22bによって駆動される。
【0059】
次に、上述の薄膜ヒータ22a,22bによって生じる温度分布について説明する。薄膜ヒータ22a,22bは同一のものであるため、ここでは、薄膜ヒータ22aを取り挙げて説明する。
【0060】
図2は、シリコン基板23上の厚さ50μmのクラッド24の表面に第1の実施形態で用いる薄膜ヒータ22aを装荷し、その薄膜ヒータ22aを駆動したときの温度分布を有限要素法で求めた計算結果を示した図である。図2は、薄膜ヒータ22aから距離(x軸及びy軸)に対する温度分布を示した温度分布図であり、温度は薄膜ヒータ22aの中央部分を”1”として規格化した値で示してある。
【0061】
図2に示すように、薄膜ヒータ22aによる温度は、薄膜ヒータ22aの中心を通るクラッド表面と垂直な縦軸線(y軸)に対して対称に分布していることがわかる。
【0062】
従来、導波路コアは薄膜ヒータ22aの中心を通るクラッド表面と垂直な線上に配置され、深さはクラッドの中央(約25μm)とするのが一般的である。
【0063】
図2に示す温度分布図では、深さ25μmの値が”0.4”であることから、この従来の導波路コアの温度はヒータの温度に対して40%程度であることがわかる。
【0064】
一方、第1の実施形態の2×2光スイッチにおける2本の導波路コア(図1に示す7a,11a)を1つのヒータで同時に暖める場合、同じ温度に上昇させるためには、2本の導波路コアをヒータの中心線(図2に示すy軸)に対して対称な位置に配置すればよいことがわかる。
【0065】
例えば、深さが25μmで、2本の導波路コア7a,11aの中心の距離が30μm(x=±15μm)とすると、導波路コアの温度はどちらもヒータ中心の温度に対して37%の温度となる。この場合、従来と同様な40%の温度を得るためには、スイッチングに必要なヒータの消費電力は従来の単位スイッチよりも8%大きくなる。
【0066】
このことから、消費電力電力は1つのヒータ当たりは若干増加するものの、1つのヒータで2つの単位スイッチを同時に駆動することが可能であることから、2つの単位スイッチ当たりでは92%もの電力の削減が可能となり、熱光学スイッチの低電力化に極めて有効であることがわかる。
【0067】
更に、単位スイッチの間隔を狭くでき、かつ2つの単位スイッチに対して薄膜ヒータを制御するヒータ制御器が1つで済むことからスイッチの小型化にも有効である。
【0068】
以上のように、図1に示す第1の実施形態の2×2光スイッチを構成した場合、ヒータ数を半分に低減できると共に、発生する発熱量を低減することが可能である。また、それによって消費電力も大幅に低減でき、更にスイッチの小型化も可能である。
【0069】
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態の1×8光スイッチの構成を説明するための図である。
【0070】
第2の実施形態の1×8光スイッチは、シリコン基板上に作製された2個のカプラとそれらを結ぶ2本の連結導波路からなるマッハツェンダ干渉計を1×2単位スイッチ素子として、これら7個を最初の段に1個、2段目に2個、3段目に4個というようにツリー状に連結することで1×8光スイッチを実現した光スイッチである。
【0071】
この第2の実施形態の1×8光スイッチは、図3に示すように、入力導波路32、第1の方向性結合器33a、第2の方向性結合器33b、第1の連結導波路34a、第2の連結導波路34b、第1の出力導波路35a及び第2の出力導波路35bから構成される第1段目の単位スイッチ25と、入力導波路36、第1の方向性結合器37a、第2の方向性結合器37b、第1の連結導波路38a、第2の連結導波路38b、第1の出力導波路39a及び第2の出力導波路39bから構成される第2段目の第1の単位スイッチ26と、入力導波路40、第1の方向性結合器41a、第2の方向性結合器41b、第1の連結導波路42a、第2の連結導波路42b、第1の出力導波路43a、第2の出力導波路43bから構成される第2段目の第2の単位スイッチ27と、入力導波路44、第1の方向性結合器45a、第2の方向性結合器45b、第1の連結導波路46a、第2の連結導波路46b、第1の出力導波路47a及び第2の出力導波路47bから構成される第3段目の第1の単位スイッチ28と、入力導波路48、第1の方向性結合器49a、第2の方向性結合器49b、第1の連結導波路50a、第2の連結導波路50b、第1の出力導波路51a及び第2の出力導波路51bから構成される第3段目の第2の単位スイッチ29と、入力導波路52、第1の方向性結合器53a、第2の方向性結合器53b、第1の連結導波路54a、第2の連結導波路54b、第1の出力導波路55aと第2の出力導波路55bから構成される第3段目の第3の単位スイッチ30と、入力導波路56、第1の方向性結合器57a、第2の方向性結合器57b、第1の連結導波路58a、第2の連結導波路58b、第1の出力導波路59a及び第2の出力導波路59bから構成される第3段目の第4の単位スイッチ31と、更に、第1段目の単位スイッチ25の第1の出力導波路35aと第2段目の第1の単位スイッチ26の入力導波路36とを結ぶ導波路60a、第1段目の単位スイッチ25の第2の出力導波路35bと第2段目の第2の単位スイッチ27の入力導波路40とを結ぶ導波路60b、第2段目の第1の単位スイッチ26の第1の出力導波路39aと第3段目の第1の単位スイッチ28の入力導波路44とを結ぶ導波路61aと、第2段目の第1の単位スイッチ26の第2の出力導波路39bと第3段目の第2の単位スイッチ29の入力導波路48とを結ぶ導波路61bと、第2段目の第2の単位スイッチ27の第1の出力導波路43aと第3段目の第3の単位スイッチ30の入力導波路52とを結ぶ導波路61cと、第2段目の第2の単位スイッチ27の第2の出力導波路43bと第3段目の第4の単位スイッチ31の入力導波路56とを結ぶ導波路61dとから構成される。
【0072】
図3に示す単位スイッチ26と27は連結導波路38bと42aが光学的に結合しない程度に近接し、連結導波路38bと42aの上に熱光学移相器(薄膜ヒータ)62bが装荷され、更に単位スイッチ28と29、単位スイッチ30と31も同様に近接し、近接した連結導波路上に熱光学移相器(薄膜ヒータ)62c及び62dが装荷された構成である。
【0073】
ここで、例えば、全ての単位スイッチが連結導波路間に光路長差の無い対称型マッハツェンダ干渉計とした場合、光を出力導波路47aに出力させる時は全ての熱光学移相器をオフ状態とし、出力導波路47bへ出力する時は熱光学位相器62cを動作させオン状態とすることで達成できる。更に、出力導波路51aへ出力する時は、熱光学移相器62bと62cを、出力導波路51bへ出力させる時は熱光学移相器62bを、出力導波路55aへ出力させる時は熱光学移相器62a、62bを、出力導波路55bへ出力させる時は熱光学移相器62a、62b、62dを、出力導波路59aへ出力させる時は熱光学移相器62a、62dを、そして出力導波路59bへ出力させる時は熱光学移相器62aをオン状態とすることで達成できる。
【0074】
つまり、従来、7個の各単位スイッチに熱光学移相器をそれぞれ独立配置(7個配置)することで切り替えを達成していたが、本発明の構成を用いれば4個の熱光学移相器で全く同じ切り替え動作が達成できる。
【0075】
つまり、本発明を用いれば、1×N光スイッチ(Nは整数)における熱光学移相器の数は、((N/2−1)+1)個となり、1×4光スイッチ以上の規模のスイッチにおいても熱光学移相器の数を低減することが可能となる。
【0076】
それによって、薄膜ヒータまでの配線が簡素化でき、更に駆動用電気回路の大幅な低減が可能となると共に、単位スイッチの間隔を狭くできることからスイッチの小型化に有効である。
【0077】
以上、説明してきたように、連結光導波路上に装荷した位相制御器とを有するマッハツェンダ干渉計を備えた単位スイッチ素子を複数個組み合わせてなる導波路型光スイッチでは、それら複数個の単位スイッチ素子のうち、互いに平行に配置され、かつ同一のスイッチ動作を行う2個の単位スイッチに対しては、それぞれの単位スイッチ素子の所望1本の連結光導波路を互いに光学的に結合しない距離を保って平行に配置し、前記平行に配置された2本の連結光導波路の位相を同時制御する1つの一つの薄膜ヒータを備えることにより、互いの単位スイッチの間隔を狭くでき、かつその2つの単位スイッチは位相を制御する位相制御器(薄膜ヒータ)を1つで共有するので、導波路型光スイッチに用いられるヒータ数を削減し、かつそれによって発生する発熱量を低減することが可能になる。
【0078】
また、導波路型光スイッチでは、発生する発熱量を低減することが可能になるので、それを冷却するための大きな冷却機構が必要なくなる。
【0079】
さらに、位相制御器の数が減少するので、光スイッチが集積された導波路チップ上面の周囲端に給電用のパッドを配置し、薄膜ヒータと給電用パッド間を接続する金薄膜などの電気配線を複雑にすることなく形成できる。
【0080】
さらに、薄膜ヒータに給電するためにスイッチの外部に用意する駆動用の電気回路も、薄膜ヒータの数が減少することにより、電気回路用の配線がより簡単にでき、その回路が占める面積や駆動回路からの発熱も低減できる。
【0081】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0082】
例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)導波路を用いたマッハツェンダ干渉計型光スイッチの場合、導波路アームの両脇に配置した薄膜電極によって導波路に電界を与え、電気光学効果により屈折率変調を起こさせることで切り替えを行うが、この電極を本発明の構成を用いることで2つの干渉計で共有することが可能である。
【0083】
また、上記各実施形態では、光スイッチに限定し光路長差が0もしくは半波長のマッハツェンダ干渉計について述べたが、本発明の構成は光路長差がそれら実施形態よりも大きく、波長の分離、合波、選択を行う可変フィルタとして動作するマッハツェンダ干渉計に対しても適用可能である。
【0084】
【発明の効果】
本願において開示される発明によって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
導波路型光スイッチを形成する複数個の単位スイッチ素子のうち、互いに平行に配置され、かつ同一のスイッチ動作を行う2個の単位スイッチは、互いの単位スイッチの間隔を狭くでき、かつその2つの単位スイッチは位相を制御する位相制御器(薄膜ヒータ)を1つで共有するので、導波路型光スイッチに用いられる位相制御器数(薄膜ヒータ)を削減し、それによって発生する発熱量を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる導波路型光スイッチの構成を説明するための図である。
【図2】熱光学位相器(薄膜ヒータ)を駆動した時に生ずるクラッド中の温度分布を示した図である。
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる導波路型光スイッチの構成を説明するための図である。
【図4】従来の導波路型光スイッチの構成を説明するための図である。
【図5】マッハツェンダ干渉計型単位スイッチの熱光学位相器駆動電力に対する光出力特性を示したグラフである。
【図6】マッハツェンダ干渉計型単位スイッチのスルーパスにおける方向性結合器の結合率に対する消光比を示したグラフである。
【符号の説明】
1,2,3,4…1×2単位スイッチ、5…入力導波路、6a,6b…方向性結合器、7a,7b…連結導波路、8a,8b…出力導波路、9…入力導波路、10a,10b…方向性結合器、11a,11b…連結導波路、12a,12b…出力導波路、13a,13b…入力導波路、14a,14b…方向性結合器、15a,15b…連結導波路、16…出力導波路、17a,17b…入力導波路、18a,18b…方向性結合器、19a,19b…連結導波路、20…出力導波路、21a,21b,21c,21d…導波路、22a,22b,22c,22d,22e,22f…熱光学移相器(薄膜ヒータ)、23…シリコン基板、24…クラッド、25,26,27,28,29,30,31…1×2単位スイッチ、32…入力導波路、33a,33b…方向性結合器、34a,34b…連結導波路、35a,35b…出力導波路、36…入力導波路、37a,37b…方向性結合器、38a,38b…連結導波路、39a,39b…出力導波路、40…入力導波路、41a,41b…方向性結合器、42a,42b…連結導波路、43a,43b…出力導波路、44…入力導波路、45a,45b…方向性結合器、46a,46b…連結導波路、47a,47b…出力導波路、48…入力導波路、49a,49b…方向性結合器、50a,50b…連結導波路、51a,51b…出力導波路、52…入力導波路、53a,53b…方向性結合器、54a,54b…連結導波路、55a,55b…出力導波路、56…入力導波路、57a,57b…方向性結合器、58a,58b…連結導波路、59a,59b…出力導波路、60a,60b,61a,61b,61c,61d…導波路、62a,62b,62c,62d…熱光学移相器(薄膜ヒータ)。
Claims (3)
- 基板上に形成された2本の光導波路によって構成され、前記2本の光導波路が2箇所で近接して形成される2個の光カプラと、それらを結ぶ2本の連結光導波路と、前記連結光導波路上に装荷した位相制御器とを有するマッハツェンダ干渉計を単位スイッチ素子とし、前記単位スイッチを複数個組み合わせてなる導波路型光スイッチであって、
互いに平行に配置され、それぞれ1つの入力導波路と2つの出力導波路を有する第1および第2の単位スイッチ素子と、
前記第1および第2の単位スイッチ素子の前段に設けられ、2つの出力導波路を有し、前記2つの出力導波路のうちの1つを選択する第3の単位スイッチ素子と、
を備え、
前記第3の単位スイッチ素子の2つの出力導波路の一方を前記第1の単位スイッチ素子の前記1つの入力導波路に接続し、他方を前記第2の単位スイッチ素子の前記1つの入力導波路に接続し、
前記第1および第2の単位スイッチ素子が有する2本の前記連結光導波路のうち、所望の1本の連結光導波路を互いに光学的に結合しない距離を保って平行に配置し、前記平行に配置された2本の連結光導波路の位相を同時制御する1つの前記位相制御器を備えることを特徴とする導波路型光スイッチ。 - 前記請求項1に記載の導波路型光スイッチにおいて、
前記光導波路及び前記連結光導波路がガラス光導波路であることを特徴とする導波路型光スイッチ。 - 前記請求項1または2に記載の導波路型光スイッチにおいて、
前記位相制御器が、熱光学移相器として動作する薄膜ヒータであることを特徴とする導波路型光スイッチ。
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