JP2001263030A - エンジンの動弁潤滑装置 - Google Patents

エンジンの動弁潤滑装置

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JP2001263030A
JP2001263030A JP2000079230A JP2000079230A JP2001263030A JP 2001263030 A JP2001263030 A JP 2001263030A JP 2000079230 A JP2000079230 A JP 2000079230A JP 2000079230 A JP2000079230 A JP 2000079230A JP 2001263030 A JP2001263030 A JP 2001263030A
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JP
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oil
valve
engine
shaft
lubrication device
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Tadashi Nakano
正 中野
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タペット及び動弁カムの異常摩耗を解消す
る。 【解決手段】 エンジンの肉壁に形成した圧送油路を、
軸支ブラケツト(11)内の軸支油路とアーム支軸(1
4)内の軸内油路とを介して各ロッカーアーム(15)
の頂面に開口端を有するオイル噴孔(7)に連通し、こ
のオイル噴孔(7)から噴出した潤滑油(Q)とヘッド
カバー内のオイルミストとにより動弁機構(10)を潤
滑する。上記軸支ブラケツト(11)の入力アーム側ボ
ス面(12a)の下半部に上記アーム支軸(14)と平
行に走るオイル回収溝(9a)を設け、このオイル回収
溝(9a)の両端部(9b)(9b)を左右のプッシュ
ロッド(25)(25)の近傍に臨ませ、回収した潤滑
油(Q)を左右のタペット(26)(26)に滴下させ
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの動弁
機構を潤滑するための動弁潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の動弁潤滑装置としては、従来よ
り例えば図2及び図3に示すものが知られている。ここ
で、図2はエンジンの動弁潤滑装置の基本構成を示す要
部縦断面図、図3はその動弁機構の側面図である。この
動弁機構(10)は、以下のように構成されている。
【0003】エンジンのシリンダヘッド(2)の上面に
軸支ブラケット(11)を固定し、この軸支ブラケット
(11)でアーム支軸(14)を軸支し、このアーム支
軸(14)で上記軸支ブラケット(11)の左右のロッ
カーアーム(15)(15)を揺動自在に枢支する。上
記各ロッカーアーム(15)の一端出力部(16)に吸
排気弁(20)の弁軸(21)を連動連結し、上記吸排
気弁(20)を閉弁バネ(22)で閉弁側へ弾発する。
【0004】上記各ロッカーアーム(15)の他端入力
部(17)にプッシュロッド(25)を連動連結し、こ
のプッシュロッド(25)をタペット(26)を介して
動弁カム軸(27)の動弁カム(28)で突き上げるよ
うに構成する。各ロッカーアーム(15)の揺動によ
り、吸排気弁(20)を閉弁バネ(22)に抗して開弁
作動させる。なお、上記動弁機構(10)を構成する軸
支ブラケット(11)及び左右一対のロッカーアーム
(15)(15)は、図2に示すように、ヘッドカバー
(31)で覆われている。この動弁機構(10)の潤滑
装置は、以下のように構成されている。
【0005】図2及び図3に示すように、エンジンの肉
壁〔具体的には、シリンダヘッド(2)、シリンダブロ
ック(3)及びクランクケースの各肉壁(1)〕に形成
された圧送油路(4)を、上記軸支ブラケット(11)
内に形成した軸支油路(5)と上記アーム支軸(14)
内に貫通形成した軸内油路(6)とを介して各ロッカー
アーム(15)の頂面に開口端を有するオイル噴孔
(7)に連通する。オイルパン(30)内の潤滑油
(Q)はポンプ(P)で圧送され、上記オイル噴孔
(7)から噴出した潤滑油(Q)とヘッドカバー(3
1)内のオイルミストとにより、上記動弁機構(10)
を潤滑する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、オイル噴孔(7)から噴出した潤滑油
(Q)は、その周囲に飛散するが、そのオイル噴孔
(7)から遠いロッカーアーム(15)の他端入力部
(17)やプッシュロッド(25)、タペット(26)
及び動弁カム(28)を必ずしも十分に潤滑できるもの
ではなかった。このためタペット(26)及び動弁カム
(28)の潤滑不足による異常摩耗が生じていた。本発
明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、上記タペット及び動弁カムの異常摩耗を解消するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエンジンの
動弁潤滑装置は、以下の基本構成を備える。エンジンの
肉壁(1)に形成した圧送油路(4)を、軸支ブラケツ
ト(11)内の軸支油路(5)とアーム支軸(14)内
の軸内油路(6)とを介して各ロッカーアーム(15)
の頂面に開口端を有するオイル噴孔(7)に連通し、こ
のオイル噴孔(7)から噴出した潤滑油(Q)とヘッド
カバー(31)内のオイルミストとにより動弁機構(1
0)を潤滑するように構成する。
【0008】上記課題を解決するために、本発明は以下
の特徴構成を備える。即ち、請求項1に記載の発明は、
上記基本構成を備えるエンジンの動弁潤滑装置におい
て、例えば図1に示すように、上記軸支ブラケツト(1
1)の入力アーム側ボス面(12a)の下半部に上記ア
ーム支軸(14)と平行に走るオイル回収溝(9a)を
設け、このオイル回収溝(9a)の両端部(9b)(9
b)を左右のプッシュロッド(25)(25)の近傍に
臨ませ、回収した潤滑油(Q)を左右のタペット(2
6)(26)に滴下させるように構成した、ことを特徴
とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
したエンジンの動弁潤滑装置において、例えば図1
(C)に示すように、上記入力アーム側ボス面(12
a)の左右両端縁部に沿って仕切溝(8a)(8a)を
設けることにより、当該各仕切溝(8a)(8a)の外
側に土手(8)(8)を形成し、上記各仕切溝(8a)
(8a)下端をオイル回収溝(9a)に臨ませたことを
特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載したエンジンの動弁潤滑装置において、例
えば図1(C)に示すように、上記入力アーム側ボス面
(12a)の下半部から、上記オイル回収溝(9a)を
備える桶状のオイルガイド(9)を突出させた、ことを
特徴とするものである。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明によれば、以下の作用・効
果を奏する。 (イ)請求項1に記載の発明によれば、タペット及び動
弁カムの異常摩耗を解消することことができる。即ち、
ロッカーアーム(15)のオイル噴孔(7)から噴出し
た潤滑油(Q)はその周囲に飛散する。そして軸支ブラ
ケツト(11)の入力アーム側ボス面(12a)に降り
注いだオイルミストや上記潤滑油(Q)は、その入力ア
ーム側ボス面(12a)の下半部に設けたオイル回収溝
(9a)内に回収される。ここで、オイル回収溝(9
a)の両端部(9b)(9b)は、左右のプッシュロッ
ド(25)(25)の近傍に臨むことから、上記オイル
回収溝(9a)内に回収された潤滑油(Q)は、上記各
両端部(9b)(9b)から左右のプッシュロッド(2
5)(25)の下部のタペット(26)(26)に滴下
して当該タペット及び動弁カムを潤滑する。これによ
り、タペット及び動弁カムの異常摩耗を解消することこ
とができる。
【0012】(ロ)請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載したエンジンの動弁潤滑装置において、上記入
力アーム側ボス面(12a)の左右両端縁部に沿って仕
切溝(8a)(8a)を設けることにより、当該各仕切
溝(8a)(8a)の外側にそれぞれ土手(8)(8)
を形成し、上記各仕切溝(8a)(8a)の下端を上記
オイル回収溝(9a)に臨ませたことから、上記入力ア
ーム側ボス面(12a)に降り注いだオイルミストや潤
滑油(Q)が、上記土手(8)(8)を乗り越えてその
左右両端より流下することはない。これにより、潤滑油
を効率良くオイル回収溝内に回収することができる。
【0013】(ハ)請求項3に記載の発明では、請求項
1又は請求項2に記載したエンジンの動弁潤滑装置にお
いて、上記入力アーム側ボス面(12a)の下半部か
ら、上記オイル回収溝(9a)を備える桶状のオイルガ
イド(9)を突出させたことから、当該オイルガイド
(9)を突出させた分だけ、オイルミストや潤滑油が降
り注ぐ面積が増える。これにより、一層効率良く潤滑油
を回収することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施形態を説明する。なお、本発明に係る動弁潤滑装
置を備える動弁機構10は、図2及び図3に示すものと
同様に構成されており、同一部材についは同一符号を付
して重複する説明を省略する。
【0015】また、本発明に係る動弁潤滑装置は、図2
及び図3に示す従来例と同様の基本構成を備える。即
ち、エンジンの肉壁〔具体的には、シリンダヘッド
(2)、シリンダブロック(3)及びクランクケースの
各肉壁(1)〕に形成された圧送油路(4)を軸支ブラ
ケット(11)内に形成した軸支油路(5)とアーム支
軸(14)内に貫通形成した軸内油路(6)とを介して
各ロッカーアーム(15)の頂面に開口端を有するオイ
ル噴孔(7)に連通する。
【0016】そしてオイルパン(30)内の潤滑油
(Q)はポンプ(P)で圧送され、上記オイル噴孔
(7)から噴出した潤滑油(Q)とヘッドカバー(3
1)内のオイルミストとにより、前記動弁機構(10)
を潤滑する。なお、上記動弁機構(10)を潤滑した潤
滑油(Q)は、シリンダヘッド(2)のロッド挿通孔
(29a)を流下し、タペット室(29b)及び図示し
ないクランクケース内を通ってオイルパン(30)内に
還流する。
【0017】以下、本発明に係る動弁潤滑装置の特徴構
成を、図1(A)〜(C)に基づいて説明する。ここ
で、図1(A)は本発明に係る動弁潤滑装置を備える動
弁機構の要部の立面図、図1(B)はその動弁機構の平
面図、図1(C)はその動弁機構を構成する軸支ブラケ
ットの斜視図である。
【0018】上記軸支ブラケツト(11)は、図1
(A)に示すように、当該軸支ブラケット(11)の軸
支ボス部(12)に貫通形成した軸支孔(13)内にア
ーム支軸(14)を挿通し、このアーム支軸(14)で
上記軸支ブラケット(11)の左右に配置したロッカー
アーム(15)(15)を揺動自在に枢支するように構
成されている。この軸支ブラケツト(11)は、その出
力アーム側余肉部(12b)にボルト挿通孔(18)を
縦向きに貫通し、このボルト挿通孔(18)に固定ボル
ト(19)を挿通し、前記シリンダヘッド(2)の上面
に当該固定ボルト(19)を締結して固定される。な
お、図1(C)中の符号13bは、上記軸支孔(13)
に連通したスリットであり、上記固定ボルト(19)を
締め付けることにより、上記スリット(13b)を形成
した出力アーム側余肉部(12b)が変形し、上記アー
ム支軸(14)が軸支孔(13)内に挟持固定される。
【0019】本実施形態では、図1(A)〜(C)に示
すように、上記軸支ブラケツト(11)の入力アーム側
ボス面(12a)の左右両端縁部に沿って仕切溝(8
a)(8a)が設けられ、当該各仕切溝(8a)(8
a)の外側に土手(8)(8)が形成される。これは、
上記入力アーム側ボス面(12a)に降り注いだオイル
ミストや潤滑油を効率良く回収することを意図したもの
である。
【0020】即ち、上記仕切溝(8a)(8a)を設け
ることにより、その外側に土手(8)(8)が形成され
ることから、潤滑油が上記土手(8)(8)乗り越えて
その左右両端より流下することはない。これにより、潤
滑油を効率良く回収することができる。なお、各仕切溝
(8a)(8a)の下端は、下記のオイル回収溝(9
a)に臨ませてあり、上記仕切溝(8a)を流下した潤
滑油がオイル回収溝(9a)に達するように構成されて
いる。
【0021】また、上記入力アーム側ボス面(12a)
の下半部からアーム支軸(14)と平行に走る桶状のオ
イルガイド(9)を突出させ、このオイルガイド(9)
にオイル回収溝(9a)を設け、その両端部(9b)
(9b)を左右のプッシュロッド(25)(25)の近
傍に臨ませ、回収した潤滑油(Q)が左右のタペット
(26)(26)に滴下するように構成されている。な
お、本実施形態では、図1(A)に示すように、上記オ
イル回収溝(9a)の中央部が高く、その両端部(9
b)(9b)が若干低くなっている。
【0022】上記構成によれば、ロッカーアーム(1
5)のオイル噴孔(7)から噴出した潤滑油(Q)は、
その周囲に飛散し、軸支ブラケツト(11)の入力アー
ム側ボス面(12a)に降り注いだオイルミストや潤滑
油(Q)は、その入力アーム側ボス面(12a)の下半
部に設けたオイル回収溝(9a)内に回収される。そし
て上記オイル回収溝(9a)に回収された潤滑油(Q)
は、当該オイル回収溝の両端部(9b)(9b)から滴
下して、左右のプッシュロッド(25)(25)の下部
のタペット(26)及び動弁カム(28)を潤滑する。
これにより、タペット及び動弁カムの異常摩耗を解消す
ることことができる。
【0023】本実施形態において、上記入力アーム側ボ
ス面(12a)の下半部から、オイル回収溝(9a)を
備える桶状のオイルガイド(9)を突出させたのは、当
該オイルガイド(9)を突出させた分だけ、オイルミス
トや潤滑油が降り注ぐ面積を増やすことを意図したもの
である。これにより、一層効率良く潤滑油を回収するこ
とができる。なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内に
おいて種々の設計変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動弁潤滑装置を示し、図1(A)
はその動弁潤滑装置を備える動弁機構の要部の立面図、
図1(B)はその動弁機構の平面図、図1(C)はその
動弁機構を構成する軸支ブラケットの斜視図である。
【図2】動弁潤滑装置の基本構成を示す縦断面図であ
る。
【図3】従来例に係る動弁潤滑装置を備える動弁機構の
側面図である。
【符号の説明】
1…エンジンの肉壁、4…圧送油路、5…軸支油路、6
…軸内油路、7…オイル噴孔、8…土手、8a…仕切
溝、9…オイルガイド、9a…オイル回収溝、9b…オ
イル回収溝の両端部、10…動弁機構、11…軸支ブラ
ケツト、12a…軸支ブラケツトの入力アーム側ボス
面、14…アーム支軸、15…ロッカーアーム、25…
プッシュロッド、31…ヘッドカバー、Q…潤滑油。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 9/08 F01M 9/08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの肉壁(1)に形成した圧送油
    路(4)を軸支ブラケツト(11)内の軸支油路(5)
    とアーム支軸(14)内の軸内油路(6)とを介して、
    各ロッカーアーム(15)の頂面に開口端を有するオイ
    ル噴孔(7)に連通し、このオイル噴孔(7)から噴出
    した潤滑油(Q)とヘッドカバー(31)内のオイルミ
    ストとにより動弁機構(10)を潤滑するように構成し
    たエンジンの動弁潤滑装置において、 上記軸支ブラケツト(11)の入力アーム側ボス面(1
    2a)の下半部に上記アーム支軸(14)と平行に走る
    オイル回収溝(9a)を設け、このオイル回収溝(9
    a)の両端部(9b)(9b)を、左右のプッシュロッ
    ド(25)(25)の近傍に臨ませ、回収した潤滑油
    (Q)を左右のタペット(26)(26)に滴下させる
    ように構成した、ことを特徴とするエンジンの動弁潤滑
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したエンジンの動弁潤滑
    装置において、 上記入力アーム側ボス面(12a)の左右両端縁部に沿
    って仕切溝(8a)(8a)を設けることにより、当該
    各仕切溝(8a)(8a)の外側にそれぞれ土手(8)
    (8)を形成し、上記各仕切溝(8a)(8a)の下端
    部を上記オイル回収溝(9a)に臨ませた、ことを特徴
    とするエンジンの動弁潤滑装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載したエンジ
    ンの動弁潤滑装置において、 上記入力アーム側ボス面(12a)の下半部から、上記
    オイル回収溝(9a)を備える桶状のオイルガイド
    (9)を突出させた、ことを特徴とするエンジンの動弁
    潤滑装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008303888A (ja) * 2008-09-22 2008-12-18 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の動弁装置
JP2021113526A (ja) * 2020-01-20 2021-08-05 株式会社クボタ エンジン
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