JP7299848B2 - エンジン - Google Patents
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Description
特許文献1のエンジンでは、例えば、高速運転時や高負荷運転時等、エンジンの発熱量が大きくなる運転状態で、ブリーザ室の高いオイル分離性能を維持できないおそれがある。
図1(A)(B)に例示するように、ロッカアーム(8b)はロッカアームブラケット(8)の脇に配置され、ロッカアームブラケット(8)はオイルガイド面(8e)を備え、オイルガイド面(8e)は、ロッカアーム(8b)に下方から臨み、プッシュロッド室(8d)の上開口(8da)に向けて下り傾斜し、
図2(A)(C)に例示するように、オイルガイド面(8e)は、ロッカアームブラケット(8)下部を脇側に膨出させた脇側膨出部(8f)の上面に形成され、
図1(A)に例示するように、ロッカアームブラケット(8)をシリンダヘッド(16)に固定するブラケット押圧固定具(33)と、シリンダヘッド(16)をシリンダブロック(15)に固定するヘッドボルト(34)と、ヘッドボルト(34)のボルト頭部(34a)を収容するボルト頭部収容部(34b)を備え、
ロッカアームブラケット底面(8g)は、ブラケット押圧固定具(33)の押圧力でシリンダヘッド(16)に押圧され、
ボルト頭部収容部(34b)は、ロッカアームブラケット底面(8g)から上向きに凹入され、図2(C)に例示するように、ロッカアームブラケット底面(8g)は、脇側膨出部(8f)で脇側に拡張されている、ことを特徴とするエンジン。
《効果》 エンジン運転状態に拘わらず、ブリーザ室(2)の高いオイル分離性能が維持される。
上記構成によれば、エンジン運転状態に拘わらず、ブリーザ室(2)の高いオイル分離性能が維持される。
その理由は、次のように推定される。すなわち、図1(A)(B)に例示するロッカアーム(8b)から流れ落ちるエンジンオイル(30)は、オイルガイド面(8e)を介してプッシュロッド室(8d)に流入し、プッシュロッド室(8d)の内面に接する油量が多くなる。このため、プッシュロッド室(8d)を通過するエンジンオイル(30)は、温度が上昇し難く、比較的粘度が高く、大きな油滴のオイルミストとなり、ブリーザ室(2)で凝集され易い。これにより、例えば、高速運転時や高負荷運転時等、エンジンの発熱量が大きくなる運転状態であっても、エンジン運転状態に拘わらず、ブリーザ室(2)の高いオイル分離性能が維持される。
《効果》 動弁装置の潤滑性能が高まる。
図1(A)に例示するように、ロッカアーム(8b)から流れ落ちるエンジンオイル(30)がオイルガイド面(8e)を介してプッシュロッド室(8d)に流入し、プッシュロッド(8c)のタペット(31)や動弁カム(32)に供給されるため、動弁装置の潤滑性能が高まる。
《効果》 多くのエンジンオイル(30)をプッシュロッド室(8d)に案内できる。
図1(A)(B)に例示するように、ロッカアーム(8b)から流れ落ちるエンジンオイル(30)を受け止め易く、多くのエンジンオイル(30)をプッシュロッド室(8d)に案内できる。
《効果》 エンジンを小型化できる。
図1(A)に例示するように、ボルト頭部収容部(34b)にヘッドボルト(34)のボルト頭部(34a)が収容されるため、省スペース化により、エンジンを小型化できる。
《効果》 ブラケット押圧固定具(33)の押圧力によるロッカアームブラケット(8)の座屈を防止できる。
図2(C)に例示するように、ロッカアームブラケット底面(8g)の面積は、ボルト頭部収容部(34b)の凹入により減少するが、その減少が脇側膨出部(8f)による拡張で緩和されるため、図1(A)に例示するシリンダヘッド(16)に対するロッカアームブラケット底面(8g)の接圧が大きくなり過ぎず、ブラケット押圧固定具(33)の押圧力によるロッカアームブラケット(8)の座屈を防止できる。
図5に示すように、このエンジンは、シリンダブロック(15)と、シリンダブロック(15)の上部に組み付けられたシリンダヘッド(16)と、シリンダヘッド(16)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(17)と、クランク軸(1)の架設方向を前後方向、前後方向の一方を前として、シリンダブロック(15)の前側に配置された伝動カバー(3a)と、シリンダブロック(15)の後部に配置されたフライホイール(20)と、シリンダブロック(15)の下部に組み付けられたオイルパン(29)を備えている。
PTOは、パワーテイクオフの略称で、動力取り出しを意味する。
図5に示すPTO駆動装置(5)には、油圧ポンプが用いられている。図5に示すように、PTO駆動装置(5)は、PTO軸ケース(4)を介して伝動カバー(3a)に接続されている。
このエンジンの吸気装置は、エアクリーナ(図示せず)と、図7に示す過給機(26)のエアコンプレッサ(26a)と、図5,6に示す吸気スロットル(22)と、吸気マニホルド(21)を備えている。
このエンジンの排気装置は、図6,7に示す排気マニホルド(25)と、過給機(26)の排気タービン(26b)と、排気処理装置(28)を備えている。排気処理装置(28)は、排気処理ケース(28a)内にDOC(図示せず)とDPF(図示せず)を収容している。DOCはディーゼル酸化触媒の略称、DPFはディーゼル・パティキュレート・フィルタの略称である。
その理由は、次のように推定される。すなわち、図1(A)(B)に示すロッカアーム(8b)から流れ落ちるエンジンオイル(30)は、オイルガイド面(8e)を介してプッシュロッド室(8d)に流入し、プッシュロッド室(8d)の内面に接する油量が多くなる。このため、プッシュロッド室(8d)を通過するエンジンオイル(30)は、温度が上昇し難く、比較的粘度が高く、大きな油滴のオイルミストとなり、ブリーザ室(2)で凝集され易い。これにより、例えば、高速運転時や高負荷運転時等、エンジンの発熱量が大きくなる運転状態であっても、エンジン運転状態に拘わらず、ブリーザ室(2)の高いオイル分離性能が維持される。
また、図1(A)に示すように、ロッカアーム(8b)から流れ落ちるエンジンオイル(30)がオイルガイド面(8e)を介してプッシュロッド室(8d)に流入し、プッシュロッド(8c)のタペット(31)や動弁カム(32)に供給されるため、動弁装置の潤滑性能が高まる。
シリンダヘッド(16)の左右幅方向の一側を吸気側、他側を排気側として、プッシュロッド室(8d)は排気側に配置されている。
ロッカアーム(8b)に供給されたエンジンオイル(30)は、図1(A)に示すロッカアーム枢軸(8a)とロッカアーム(8b)の摺動隙間を介して流出し、図1(B)に示すオイル流出孔(8n)から流出し、ロッカアーム(8b)から流れ落ちる。
上記構成により、図2(A)(C)に示すように、オイルガイド面(8e)を脇側膨出部(8f)の上面に形成するため、図1(A)(B)に示すように、ロッカアーム(8b)から流れ落ちるエンジンオイル(30)を受け止め易く、多くのエンジンオイル(30)をプッシュロッド室(8d)に案内できる。
ロッカアームブラケット底面(8g)は、ブラケット押圧固定具(33)の押圧力でシリンダヘッド(16)に押圧される。
ボルト頭部収容部(34b)は、ロッカアームブラケット底面(8g)から上向きに凹入され、図2(C)に示すように、ロッカアームブラケット底面(8g)は、脇側膨出部(8f)で脇側に拡張されている。
また、上記構成により、図2(C)に示すように、ロッカアームブラケット底面(8g)の面積は、ボルト頭部収容部(34b)の凹入により減少するが、その減少が脇側膨出部(8f)による拡張で緩和されるため、図1(A)に示すシリンダヘッド(16)に対するロッカアームブラケット底面(8g)の接圧が大きくなり過ぎず、ブラケット押圧固定具(33)の押圧力によるロッカアームブラケット(8)の座屈を防止できる。
ブラケット押圧固定具(33)には、頭付きボルトが用いられている。
シリンダヘッド(16)とロッカアームブラケット(8)は、いずれも鋳鉄製である。ロッカアームブラケット(8)は、アルミダイカスト製であってもよい。
また、図3(A)(C)に示す除肉空間(11e)により、梃子(10)が軽量となる。
上記構成によれば、図1(B)に示すバルブブリッジ(12)の上昇で飛散するエンジンオイルが梃子(10)の作用点部(10b)で受け止められ、ロッカアーム室(17a)内のオイルミスト量が減少し、図1(A)に示すブリーザ室(2)からのエンジンオイル(30)の流出量が減少するため、エンジンオイル(30)の消費量を少なくできる。
上記構成によれば、図1(B)に示すスプリングリテーナ(14a)の上昇で飛散するエンジンオイル(30)が梃子(10)の作用点部(10b)で受け止められ、ロッカアーム室(17a)内のオイルミスト量が減少し、図1(A)に示すブリーザ室(2)からのエンジンオイル(30)の流出量が減少するため、エンジンオイル(30)の消費量を少なくできる。
Claims (1)
- シリンダヘッド(16)と、シリンダヘッドカバー(17)と、シリンダヘッドカバー(17)内と連通するブリーザ室(2)と、シリンダヘッドカバー(17)内でシリンダヘッド(16)の上部に取り付けられたロッカアームブラケット(8)と、ロッカアームブラケット(8)に支持されたロッカアーム枢軸(8a)と、ロッカアーム枢軸(8a)に支持された動弁用のロッカアーム(8b)と、ロッカアーム(8b)の入力端部(8ba)に当接するプッシュロッド(8c)と、プッシュロッド(8c)を収容するプッシュロッド室(8d)を備えた、エンジンにおいて、
ロッカアーム(8b)はロッカアームブラケット(8)の脇に配置され、ロッカアームブラケット(8)はオイルガイド面(8e)を備え、オイルガイド面(8e)は、ロッカアーム(8b)に下方から臨み、プッシュロッド室(8d)の上開口(8da)に向けて下り傾斜し、
オイルガイド面(8e)は、ロッカアームブラケット(8)下部を脇側に膨出させた脇側膨出部(8f)の上面に形成され、
ロッカアームブラケット(8)をシリンダヘッド(16)に固定するブラケット押圧固定具(33)と、シリンダヘッド(16)をシリンダブロック(15)に固定するヘッドボルト(34)と、ヘッドボルト(34)のボルト頭部(34a)を収容するボルト頭部収容部(34b)を備え、
ロッカアームブラケット底面(8g)は、ブラケット押圧固定具(33)の押圧力でシリンダヘッド(16)に押圧され、
ボルト頭部収容部(34b)は、ロッカアームブラケット底面(8g)から上向きに凹入され、ロッカアームブラケット底面(8g)は、脇側膨出部(8f)で脇側に拡張されている、ことを特徴とするエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020006734A JP7299848B2 (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | エンジン |
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JP2020006734A JP7299848B2 (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | エンジン |
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JP2021113526A JP2021113526A (ja) | 2021-08-05 |
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JP2020006734A Active JP7299848B2 (ja) | 2020-01-20 | 2020-01-20 | エンジン |
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Citations (1)
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JP2001263030A (ja) | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Kubota Corp | エンジンの動弁潤滑装置 |
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JPH063130Y2 (ja) * | 1987-07-23 | 1994-01-26 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関における動弁機構の潤滑装置 |
JP2014055562A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Kubota Corp | ディーゼルエンジン |
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2020
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JP2001263030A (ja) | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Kubota Corp | エンジンの動弁潤滑装置 |
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