JPH023012B2 - - Google Patents
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- JPH023012B2 JPH023012B2 JP59170833A JP17083384A JPH023012B2 JP H023012 B2 JPH023012 B2 JP H023012B2 JP 59170833 A JP59170833 A JP 59170833A JP 17083384 A JP17083384 A JP 17083384A JP H023012 B2 JPH023012 B2 JP H023012B2
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- Japan
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- oil
- rocker arm
- chamber
- crank chamber
- arm chamber
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- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims 1
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M9/00—Lubrication means having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M7/00
- F01M9/10—Lubrication of valve gear or auxiliaries
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M11/00—Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
- F01M11/02—Arrangements of lubricant conduits
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は頭上弁式(OHV)エンジンのロツカ
ーアーム室への給油装置の構造に関する。
ーアーム室への給油装置の構造に関する。
頭上弁式エンジンでは、吸気弁および排気弁を
駆動するロツカーアームは通常シリンタヘツド上
部に装着され、したがつて該ロツカーアームを含
む動弁機構を収納するロツカーアーム室もシリン
タヘツド上部に設置されている。
駆動するロツカーアームは通常シリンタヘツド上
部に装着され、したがつて該ロツカーアームを含
む動弁機構を収納するロツカーアーム室もシリン
タヘツド上部に設置されている。
ロツカーアーム室は、通常、ロツカーアーム軸
受部、ロツカーアームと弁棒頂部との当接部、弁
棒を摺動案内するバルブガイドなどの運動部分を
覆うヘツドカバーで画成される。そこで、これら
の運動部分を潤滑するためロツカーアーム室に給
油することが行なわれている。
受部、ロツカーアームと弁棒頂部との当接部、弁
棒を摺動案内するバルブガイドなどの運動部分を
覆うヘツドカバーで画成される。そこで、これら
の運動部分を潤滑するためロツカーアーム室に給
油することが行なわれている。
ところが、頭上弁式エンジンでは、ロツカーア
ーム室がエンジン上部すなわちシリンダヘツド上
に設けられるので、クランク室内のオイルをオイ
ルスプラツシヤーで掻き上げ送油路を通してロツ
カーアーム室へ導入するという通常の方法では適
切な潤滑を実施することが困難であつた。
ーム室がエンジン上部すなわちシリンダヘツド上
に設けられるので、クランク室内のオイルをオイ
ルスプラツシヤーで掻き上げ送油路を通してロツ
カーアーム室へ導入するという通常の方法では適
切な潤滑を実施することが困難であつた。
そこで、エンジンにオイルポンプを付加しロツ
カーアーム室へ強制給油する方法が採用されてい
るが、この方法では、余分のオイルポンプおよび
その駆動機構を必要とし、エンジン寸法が大きく
なるとともに製造コストが増大し、さらに汎用エ
ンジンなどではメインテナンス上の問題が生じる
という欠点があつた。
カーアーム室へ強制給油する方法が採用されてい
るが、この方法では、余分のオイルポンプおよび
その駆動機構を必要とし、エンジン寸法が大きく
なるとともに製造コストが増大し、さらに汎用エ
ンジンなどではメインテナンス上の問題が生じる
という欠点があつた。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を
解消し、簡単かつコンパクトな構造でクランク室
の圧力変動に対しても、ロツカーアーム室からク
ランク室へのオイル戻りを効果的にかつ安定的に
行ないうるロツカーアーム室の給油装置を提供す
ることである。
解消し、簡単かつコンパクトな構造でクランク室
の圧力変動に対しても、ロツカーアーム室からク
ランク室へのオイル戻りを効果的にかつ安定的に
行ないうるロツカーアーム室の給油装置を提供す
ることである。
本発明は、クランク室およびロツカーアーム室
間に送油通路および戻り通路を形成するととも
に、カム軸の軸受部を利用して前記戻り通路の出
口部に形成したねじポンプによりオイルの戻りを
助勢し、もつて、上記目的を達成するものであ
る。
間に送油通路および戻り通路を形成するととも
に、カム軸の軸受部を利用して前記戻り通路の出
口部に形成したねじポンプによりオイルの戻りを
助勢し、もつて、上記目的を達成するものであ
る。
すなわち、本発明によれば、クランク室内のオ
イルを送油通路および戻り通路を通してロツカー
アーム室へ循環させる給油装置において、前記送
油通路にクランク室からロツカーアーム室へ向う
オイルの流れのみを許す逆止弁を設けるととも
に、カム軸の軸端軸承部に形成された雄ねじ部を
クランクケースの内面に形成された軸受ハウジン
グに回転自在に嵌合させてねじポンプを構成し、
前記戻り通路のクランク室側端を前記軸受ハウジ
ング内に開口させてポンプ入口を形成するととも
に、前記軸受ハウジングの前記入口より開放端側
にポンプ出口を形成し、前記逆止弁によつて生じ
るロツカーアーム室とクランク室間の圧力差と前
記ねじポンプの送油力を前記戻り通路に作用させ
ることにより、前記クランク室へのオイル戻りを
助勢することを特徴とするロツカーアーム室の給
油装置が提供される。
イルを送油通路および戻り通路を通してロツカー
アーム室へ循環させる給油装置において、前記送
油通路にクランク室からロツカーアーム室へ向う
オイルの流れのみを許す逆止弁を設けるととも
に、カム軸の軸端軸承部に形成された雄ねじ部を
クランクケースの内面に形成された軸受ハウジン
グに回転自在に嵌合させてねじポンプを構成し、
前記戻り通路のクランク室側端を前記軸受ハウジ
ング内に開口させてポンプ入口を形成するととも
に、前記軸受ハウジングの前記入口より開放端側
にポンプ出口を形成し、前記逆止弁によつて生じ
るロツカーアーム室とクランク室間の圧力差と前
記ねじポンプの送油力を前記戻り通路に作用させ
ることにより、前記クランク室へのオイル戻りを
助勢することを特徴とするロツカーアーム室の給
油装置が提供される。
以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
第1図は一実施例に係るロツカーアーム室の給
油装置を備えた頭上式エンジンを示し、クランク
室1を形成するクランクケース1Aに軸承された
クランク軸2に連接棒3が連結され、その他端
(小端部)にはシリンダ4に嵌合されたピストン
5が連結されている。
油装置を備えた頭上式エンジンを示し、クランク
室1を形成するクランクケース1Aに軸承された
クランク軸2に連接棒3が連結され、その他端
(小端部)にはシリンダ4に嵌合されたピストン
5が連結されている。
シリンダ4の上面にはシリンダヘツド6が気密
状態で接合され、該シリンダヘツドの下面には燃
焼室7が形成されている。また、シリンダヘツド
6には、吸気通路8および排気通路9が形成され
るとともに、これらの通路の燃焼室7への開口部
(ポート)を開閉する吸気弁10(図示せず)お
よび排気弁11が嵌合されている。吸気弁10お
よび排気弁11はシリンダヘツド6に固定された
バルブガイド12に嵌合されている。さらに、シ
リンダヘツド6の上側には吸気弁10および排気
弁11の上端に当接しそれぞれのバルブスプリン
グ13,13に抗して開弁する一対のロツカーア
ーム14,14が軸承されている。
状態で接合され、該シリンダヘツドの下面には燃
焼室7が形成されている。また、シリンダヘツド
6には、吸気通路8および排気通路9が形成され
るとともに、これらの通路の燃焼室7への開口部
(ポート)を開閉する吸気弁10(図示せず)お
よび排気弁11が嵌合されている。吸気弁10お
よび排気弁11はシリンダヘツド6に固定された
バルブガイド12に嵌合されている。さらに、シ
リンダヘツド6の上側には吸気弁10および排気
弁11の上端に当接しそれぞれのバルブスプリン
グ13,13に抗して開弁する一対のロツカーア
ーム14,14が軸承されている。
然して、シリンダヘツド6の上側にはヘツドカ
バー15が密閉状態で接合され、その内部にロツ
カーアーム室16が画成されている。
バー15が密閉状態で接合され、その内部にロツ
カーアーム室16が画成されている。
一方、クランクケース1Aにはクランク軸2と
平行にカム軸17が軸承され、該カム軸はカムギ
ヤ18によりクランク軸2の2分の1の速度で回
転駆動される。
平行にカム軸17が軸承され、該カム軸はカムギ
ヤ18によりクランク軸2の2分の1の速度で回
転駆動される。
カム軸17と前記ロツカーアーム14との間に
は図示のようにタペツト19およびプツシユロツ
ド20が設けられ、カム軸17のカム面21によ
りロツカーアーム14を駆動し、吸気弁10およ
び排気弁11をそれぞれエンジン行程中所定のタ
イミングで開弁するよう構成されている。ロツカ
ーアーム14、タペツト19、プツシユロツト2
0等は、それぞれ、吸気弁用と排気弁用に2個づ
つ配設されている。
は図示のようにタペツト19およびプツシユロツ
ド20が設けられ、カム軸17のカム面21によ
りロツカーアーム14を駆動し、吸気弁10およ
び排気弁11をそれぞれエンジン行程中所定のタ
イミングで開弁するよう構成されている。ロツカ
ーアーム14、タペツト19、プツシユロツト2
0等は、それぞれ、吸気弁用と排気弁用に2個づ
つ配設されている。
クランク室1には潤滑用のオイル22が所定高
さ油面まで留められ、クランク軸2に設けたオイ
ルスプラツシヤー23でオイルを掻き上げ飛散さ
せることによりクランク大端部など所望部分に給
油するよう構成されている。矢印Aはクランク軸
1の回転方向、したがつてオイル22の飛散方向
を示す。
さ油面まで留められ、クランク軸2に設けたオイ
ルスプラツシヤー23でオイルを掻き上げ飛散さ
せることによりクランク大端部など所望部分に給
油するよう構成されている。矢印Aはクランク軸
1の回転方向、したがつてオイル22の飛散方向
を示す。
次に、ロツカーアーム室の給油装置について説
明する。
明する。
シリンダ4およびシリンダヘツド6には、前記
オイルスプラツシヤー23で掻き上げられ飛散す
るオイルが衝突する位置に入口24を有する送油
通路25が形成され、上端出口25は前記ロツカ
ーアーム室16に開口している。図示の例では、
送油通路25の途中(シリンダ4とシリンダヘツ
ド6との合せ面)にロツカーアーム室16へ向う
方向(上向き)へのみオイルの流れを許す逆止弁
26が設けられている。
オイルスプラツシヤー23で掻き上げられ飛散す
るオイルが衝突する位置に入口24を有する送油
通路25が形成され、上端出口25は前記ロツカ
ーアーム室16に開口している。図示の例では、
送油通路25の途中(シリンダ4とシリンダヘツ
ド6との合せ面)にロツカーアーム室16へ向う
方向(上向き)へのみオイルの流れを許す逆止弁
26が設けられている。
また、シリンダ4およびシリンダヘツド6の他
の場所には、ロツカーアーム室16からクランク
室1へオイルを戻すための戻り通路27が形成さ
れている。該戻り通路27の入口28はロツカー
アーム室16の底部に開口している。
の場所には、ロツカーアーム室16からクランク
室1へオイルを戻すための戻り通路27が形成さ
れている。該戻り通路27の入口28はロツカー
アーム室16の底部に開口している。
一方、前記カム軸17の軸受部すなわちクラン
クケース1Aによる軸端軸承部には第2図に示す
ようなねじポンプ29が形成されている。
クケース1Aによる軸端軸承部には第2図に示す
ようなねじポンプ29が形成されている。
このねじポンプ29は、カム軸17の端部に形
成された所定リードの雄ねじ部30と該雄ねじ部
を支承するクランクケース1A側の軸受ハウジン
グ31とを備え、回転に伴ない第2図中左側(軸
端面)からオイルを吸込み矢印B方向へ送給した
後クランク室1内へ吐出するよう構成されてい
る。
成された所定リードの雄ねじ部30と該雄ねじ部
を支承するクランクケース1A側の軸受ハウジン
グ31とを備え、回転に伴ない第2図中左側(軸
端面)からオイルを吸込み矢印B方向へ送給した
後クランク室1内へ吐出するよう構成されてい
る。
なお、図示の例では、カム軸17の前記雄ねじ
部30に隣接する位置に補助シヤフト(後述)駆
動用のウオーム32が形成され、該ウオーム32
の左端面と軸受ハウジング31の端面切欠きとに
よりねじポンプ29の出口33が形成されてい
る。
部30に隣接する位置に補助シヤフト(後述)駆
動用のウオーム32が形成され、該ウオーム32
の左端面と軸受ハウジング31の端面切欠きとに
よりねじポンプ29の出口33が形成されてい
る。
然して、前記戻り通路27はシリンダ4からク
ランクケース1Aへ延長され、その出口すなわち
クランク室1側の端部34は第2図示に示すごと
くねじポンプ29の入口に連通している。
ランクケース1Aへ延長され、その出口すなわち
クランク室1側の端部34は第2図示に示すごと
くねじポンプ29の入口に連通している。
前記ウオーム32はカム軸17に直交配置され
た補助シヤフト35のホイール36と噛合つてお
り、エンジン運転に連動して該補助シヤフト35
を所定速度で回転駆動する。こうして、前記ねじ
ポンプ29の吐出口33はカム軸17と補助シヤ
フト35との伝動連結部(ギヤ噛合部)近傍に配
設され、この伝動連結部にも給油可能な構造にな
つている。この補助シヤフト35の回転出力は必
要に応じ種々の目的に利用でき、例えば、自走式
の芝刈り機用のエンジンの場合該芝刈り機の車輪
駆動に利用することができる。
た補助シヤフト35のホイール36と噛合つてお
り、エンジン運転に連動して該補助シヤフト35
を所定速度で回転駆動する。こうして、前記ねじ
ポンプ29の吐出口33はカム軸17と補助シヤ
フト35との伝動連結部(ギヤ噛合部)近傍に配
設され、この伝動連結部にも給油可能な構造にな
つている。この補助シヤフト35の回転出力は必
要に応じ種々の目的に利用でき、例えば、自走式
の芝刈り機用のエンジンの場合該芝刈り機の車輪
駆動に利用することができる。
エンジン運転時には、掻き上げられたオイル2
2はその運動エネルギーにより入口24から送油
通路25を通して上方へ送り込まれロツカーアー
ム室16内へ供給される。この場合、途中に逆止
弁26を設けたので、オイルがロツカーアーム室
16へ到達する前に重力で逆戻りすることを確実
に防止できる。
2はその運動エネルギーにより入口24から送油
通路25を通して上方へ送り込まれロツカーアー
ム室16内へ供給される。この場合、途中に逆止
弁26を設けたので、オイルがロツカーアーム室
16へ到達する前に重力で逆戻りすることを確実
に防止できる。
ロツカーアーム室16内へ送り込まれたオイル
は所望個所、例えば、ロツカーアーム14の揺動
中心をなす軸受部、該ロツカーアーム14と弁棒
上端との接触部、弁棒とバルブガイド12との嵌
合部などを潤滑した後、戻り通路27を通して再
びクランク室1内へ戻される。
は所望個所、例えば、ロツカーアーム14の揺動
中心をなす軸受部、該ロツカーアーム14と弁棒
上端との接触部、弁棒とバルブガイド12との嵌
合部などを潤滑した後、戻り通路27を通して再
びクランク室1内へ戻される。
この場合、戻り通路27のクランク室1側端部
34をねじポンプ29の入口に連通させるととも
に該ねじポンプの出口33をクランク室1内に開
口させる態様でねじポンプ29を併設し、これに
よつてオイルの戻りを助勢するよう構成したの
で、ロツカーアーム室16内の圧力上昇を阻止し
適正な負圧状態に維持することができ、クランク
室1→送油通路25→ロツカーアーム室16→戻
り通路27→クランク室1へのオイル循環を適正
かつ良好な状態に維持することができる。
34をねじポンプ29の入口に連通させるととも
に該ねじポンプの出口33をクランク室1内に開
口させる態様でねじポンプ29を併設し、これに
よつてオイルの戻りを助勢するよう構成したの
で、ロツカーアーム室16内の圧力上昇を阻止し
適正な負圧状態に維持することができ、クランク
室1→送油通路25→ロツカーアーム室16→戻
り通路27→クランク室1へのオイル循環を適正
かつ良好な状態に維持することができる。
さらに、以上説明した構成によれば、送油通路
25内の逆止弁26のためロツカーアーム室16
内はクランク室1より高い圧力状態に維持される
ので、ねじポンプ29を使用し、該ポンプ29を
含めて全体が閉塞されることのない戻り通路27
によつてロツカーアーム室16とクランク室1と
を連通させた構成において、送油通路25内に設
けた逆止弁26の作用によつて生じたロツカーア
ーム室16とクランク室1間の圧力差を、戻り通
路27に作用させることにより、オイル戻りを促
進させることができる。オイルが弁棒とバルブガ
イド12の間の隙間から燃焼室7へ流入してオイ
ルを無駄に消費する問題及び排気ガスの白煙の発
生をなくすことができる。特にエンジンが傾斜し
た際の上記問題の解決に有効である。
25内の逆止弁26のためロツカーアーム室16
内はクランク室1より高い圧力状態に維持される
ので、ねじポンプ29を使用し、該ポンプ29を
含めて全体が閉塞されることのない戻り通路27
によつてロツカーアーム室16とクランク室1と
を連通させた構成において、送油通路25内に設
けた逆止弁26の作用によつて生じたロツカーア
ーム室16とクランク室1間の圧力差を、戻り通
路27に作用させることにより、オイル戻りを促
進させることができる。オイルが弁棒とバルブガ
イド12の間の隙間から燃焼室7へ流入してオイ
ルを無駄に消費する問題及び排気ガスの白煙の発
生をなくすことができる。特にエンジンが傾斜し
た際の上記問題の解決に有効である。
また、オイルポンプなどを設けることなく、カ
ム軸17の軸受部を利用してねじポンプ29を形
成したので、簡単な構造でロツカーアーム室16
へ確実に給油することができ、エンジンのコンパ
クト化およびコストダウンとともに給油装置のメ
ンテナンスの容易化をも達成することができる。
ム軸17の軸受部を利用してねじポンプ29を形
成したので、簡単な構造でロツカーアーム室16
へ確実に給油することができ、エンジンのコンパ
クト化およびコストダウンとともに給油装置のメ
ンテナンスの容易化をも達成することができる。
前記ねじポンプ29は回転型であり、リード弁
等を用いる往復動型に比べ、エンジンが高回転と
なつても確実にポンプ機能を維持しオイルを確実
に戻しうるという利点がある。
等を用いる往復動型に比べ、エンジンが高回転と
なつても確実にポンプ機能を維持しオイルを確実
に戻しうるという利点がある。
また、前記送油通路25に逆止弁26を設けた
ので、ピストン上昇時にクランク室1内に生じる
負圧がロツカーアーム室16に作用せず、オイル
をより効果的の戻すことができる。
ので、ピストン上昇時にクランク室1内に生じる
負圧がロツカーアーム室16に作用せず、オイル
をより効果的の戻すことができる。
さらに、芝刈り機の車輪駆動用などの目的で補
助シヤフト35を設ける場合、従来の給油装置で
は補助シヤフト駆動用のギヤ(ホイールギヤ)3
6の潤滑が困難でありギヤおよび軸受部に耐摩耗
性などにすぐれた高価な材料を使用していたが、
上記実施例構造によればこれらの部分も容易に潤
滑することができるという効果も得られる。
助シヤフト35を設ける場合、従来の給油装置で
は補助シヤフト駆動用のギヤ(ホイールギヤ)3
6の潤滑が困難でありギヤおよび軸受部に耐摩耗
性などにすぐれた高価な材料を使用していたが、
上記実施例構造によればこれらの部分も容易に潤
滑することができるという効果も得られる。
また、図示の実施例では送油通路25および戻
り通路27の両方をシリンダ4およびシリンダヘ
ツド6内に形成した孔で構成したが、これらの通
路はその全長または一部を適宜パイプ等で構成す
ることもできる。更に、図示の実施例では、ホリ
ゾンタル・シヤフト型エンジンで説明したが、本
発明はバーチカル・シヤフト型エンジンにも適用
出来る。
り通路27の両方をシリンダ4およびシリンダヘ
ツド6内に形成した孔で構成したが、これらの通
路はその全長または一部を適宜パイプ等で構成す
ることもできる。更に、図示の実施例では、ホリ
ゾンタル・シヤフト型エンジンで説明したが、本
発明はバーチカル・シヤフト型エンジンにも適用
出来る。
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれ
ば、クランク室内のオイルを送油通路および戻り
通路を介してロツカーアーム室へ循環させる給油
装置において、前記送油通路にクランク室からロ
ツカーアーム室へ向うオイルの流れのみを許す逆
止弁を設けるとともに、カム軸の軸端軸承部に形
成された雄ねじ部をクランクケースの内面に形成
された軸受ハウジングに回転自在に嵌合させてね
じポンプを構成し、前記戻り通路のクランク室側
端を前記軸受ハウジング内に開口させてポンプ入
口を形成するとともに、前記軸受ハウジングの前
記入口より開放端側にポンプ出口を形成し、前記
逆止弁によつて生じるロツカーアーム室とクラン
ク室間の圧力差と前記ねじポンプの送油力を前記
戻り通路に作用させることにより、前記クランク
室へのオイル戻りを助勢するように構成したの
で、送油通路内の逆止弁と戻り通路のねじポンプ
との協働により、簡単な構成で、ロツカーアーム
室からクランク室へのオイル戻りを、クランク室
の圧力変動に対しても、効果的にかつ安定的に実
施しうるロツカーアーム室の給油装置が得られ
る。
ば、クランク室内のオイルを送油通路および戻り
通路を介してロツカーアーム室へ循環させる給油
装置において、前記送油通路にクランク室からロ
ツカーアーム室へ向うオイルの流れのみを許す逆
止弁を設けるとともに、カム軸の軸端軸承部に形
成された雄ねじ部をクランクケースの内面に形成
された軸受ハウジングに回転自在に嵌合させてね
じポンプを構成し、前記戻り通路のクランク室側
端を前記軸受ハウジング内に開口させてポンプ入
口を形成するとともに、前記軸受ハウジングの前
記入口より開放端側にポンプ出口を形成し、前記
逆止弁によつて生じるロツカーアーム室とクラン
ク室間の圧力差と前記ねじポンプの送油力を前記
戻り通路に作用させることにより、前記クランク
室へのオイル戻りを助勢するように構成したの
で、送油通路内の逆止弁と戻り通路のねじポンプ
との協働により、簡単な構成で、ロツカーアーム
室からクランク室へのオイル戻りを、クランク室
の圧力変動に対しても、効果的にかつ安定的に実
施しうるロツカーアーム室の給油装置が得られ
る。
第1図は本発明の一実施例に係わるロツカーア
ーム室の給油装置を備えた頭上弁式エンジンの縦
断面図、第2図は第1図中の線−に沿つた部
分拡大縦断面図である。 1…クランク室、16…ロツカーアーム室、1
7…カム軸、22…オイル、25…送油通路、2
6…逆止弁、27…戻り通路、29…ねじポン
プ、31…軸受ハウジング、32,36…伝動連
結部、33…ねじポンプの吐出口、35…補助シ
ヤフト。
ーム室の給油装置を備えた頭上弁式エンジンの縦
断面図、第2図は第1図中の線−に沿つた部
分拡大縦断面図である。 1…クランク室、16…ロツカーアーム室、1
7…カム軸、22…オイル、25…送油通路、2
6…逆止弁、27…戻り通路、29…ねじポン
プ、31…軸受ハウジング、32,36…伝動連
結部、33…ねじポンプの吐出口、35…補助シ
ヤフト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 クランク室1内のオイル22を送油通路25
および戻り通路27を通してロツカーアーム室1
6へ循環させる給油装置において、前記送油通路
25にクランク室1からロツカーアーム室16へ
向うオイルの流れのみを許す逆止弁26を設ける
とともに、カム軸17の軸端軸承部に形成された
雄ねじ部30をクランクケース1Aの内面に形成
された軸受ハウジング31に回転自在に嵌合させ
てねじポンプ29を構成し、前記戻り通路27の
クランク室1側端を前記軸受ハウジング31内に
開口させてポンプ入口34を形成するとともに、
前記軸受ハウジング31の前記入口より開放端側
にポンプ出口33を形成し、前記逆止弁26によ
つて生じるロツカーアーム室16とクランク室1
間の圧力差と前記ねじポンプ29の送油力を前記
戻り通路27に作用させることにより、前記クラ
ンク室1へのオイル戻りを助勢することを特徴と
するロツカーアーム室の給油装置。 2 前記カム軸17に伝動連結された補助シヤフ
ト35を設けるとともに、前記ポンプ出口33を
該カム軸17と該補助シヤフト35の伝動連結部
の近くに形成し、該ポンプ出口33からのオイル
を該伝動連結部に給油することを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載のロツカーアーム室の給油
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17083384A JPS6149115A (ja) | 1984-08-16 | 1984-08-16 | ロツカ−ア−ム室の給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17083384A JPS6149115A (ja) | 1984-08-16 | 1984-08-16 | ロツカ−ア−ム室の給油装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6149115A JPS6149115A (ja) | 1986-03-11 |
JPH023012B2 true JPH023012B2 (ja) | 1990-01-22 |
Family
ID=15912175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17083384A Granted JPS6149115A (ja) | 1984-08-16 | 1984-08-16 | ロツカ−ア−ム室の給油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6149115A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0829576B2 (ja) * | 1987-08-08 | 1996-03-27 | 新東工業株式会社 | セラミック構造体の製造方法 |
JP4892532B2 (ja) * | 2008-09-19 | 2012-03-07 | 株式会社クボタ | ディーゼルエンジン |
KR101317201B1 (ko) * | 2013-03-29 | 2013-10-15 | (주)테너지 | 예초기용 엔진의 윤활구조 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4998647U (ja) * | 1972-12-16 | 1974-08-26 | ||
JPS581610Y2 (ja) * | 1977-09-09 | 1983-01-12 | 株式会社クボタ | 頭上弁式エンジンの潤滑装置 |
JPS57109210U (ja) * | 1980-12-25 | 1982-07-06 |
-
1984
- 1984-08-16 JP JP17083384A patent/JPS6149115A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6149115A (ja) | 1986-03-11 |
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