JP2001261987A - 透明顔料形態のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミドの製造方法 - Google Patents

透明顔料形態のペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミドの製造方法

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JP2001261987A JP2001014572A JP2001014572A JP2001261987A JP 2001261987 A JP2001261987 A JP 2001261987A JP 2001014572 A JP2001014572 A JP 2001014572A JP 2001014572 A JP2001014572 A JP 2001014572A JP 2001261987 A JP2001261987 A JP 2001261987A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単・費用効果的な環境にやさしい方法で透
明ペリルイミド顔料の製造方法を提供する。 【解決手段】式(I): (uは0〜8の数、Eはu>0の場合には塩素又は臭
素、u>1の場合にはその組み合わせでもよい)の透明
ペリルイミド顔料の製造方法として、径0.9mm以下
の粉砕媒体の作用下に1.0kW/l粉砕スペースを上
回る電力密度と12m/sを上回る撹拌子先端速度で運
転する撹拌ボールミルで粗ペリルイミド顔料を液体媒体
中で湿式粉砕する段階と、得られた顔料を分離する段階
を含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に環境にやさしく
経済的な式(I):
【0002】
【化11】 (式中、uは0〜8の数であり、Eはu>0の場合には
塩素又は臭素原子であり、u>1の場合にはその組み合
わせでもよい)の透明ペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸ジイミド顔料の製造方法に関する。
【0003】
【従来技術】自動車仕上塗料、特に金属仕上塗料の着色
には、透明度が高く、色相が良好で、強く着色された光
沢度の高い仕上塗料を提供するような顔料が必要とされ
ている。顔料コンセントレート及びペイントは低粘度で
なければならず、疑似塑性を示してはならない。更に、
非常に良好な堅牢性、特に良好な耐候堅牢性が要求され
る。
【0004】合成経路により、有機顔料は粗結晶又は微
粉形態で得られる。粗結晶形態で得られる粗顔料は使用
前に微粉砕する必要がある。このような微粉砕方法の例
としては、例えば塩等の粉砕助剤の存在下又は不在下に
ロールミル又は振動ミルで湿式又は乾式粉砕し、混練
し、再バッティングし、例えば硫酸又はポリリン酸から
再沈殿させ(酸ペースト化)、例えば硫酸又はポリリン
酸に懸濁する(酸膨潤)。ペリレン−3,4,9,10
−テトラカルボン酸ジイミド(以下、ペリルイミドと言
う)の場合には、現在までに公知のものは合成から得ら
れたプレ顔料も微粉砕から微粉形態で得られたプレ顔料
も処理中、特に乾燥中にアグリゲート及びアグロメレー
トを形成する傾向が非常に強く、分散性が不良になり、
その結果、例えば色強度が低下するので、顔料として直
接使用することができない。更に、ペリルイミド顔料は
ペイント中で凝集する傾向が非常に強い。どちらの現象
でも性能特性は今日の要求を満足できなくなる。
【0005】ペリルイミドは有機茶〜赤紫顔料(C.
I.ピグメントバイオレット29、C.I.No.71
129)として多年来使用されている。ハロゲン化誘導
体を顔料として利用できることも知られている。粗顔料
は例えばEP−A−0123256に記載されているよ
うにアルカリ金属水酸化物溶融液中で1,8−ナフタレ
ンジカルボキシイミドを反応させた後、得られたロイコ
形態を酸化するか、例えばDE−A−386057に記
載されているようにペリレン−3,4,9,10−テト
ラカルボン酸又はその無水物又はカルボン酸塩(以下、
過酸と言う)をアンモニアと縮合させることにより製造
される。ハロゲン化誘導体の製法は例えばEP−A−0
260648に記載されている。得られたペリルイミド
を着色に有用な顔料形態にする方法としては、次のよう
な方法が記載されている。
【0006】DE−A−1619531は不活性有機溶
媒中で粉砕し、乾燥して溶媒を除去することにより粗ペ
リルイミドを顔料にする方法を記載している。この方法
は装置が高価であり、更に溶媒を再生しなければならな
いのでコストが高い。
【0007】DE−A−2043820は水性アルカリ
媒体中の湿式粉砕方法を記載している。しかし、記載条
件下で得られる顔料は今日の要求を満足しない。
【0008】DE−A−2316536は粗顔料の乾式
粉砕後にアミンもしくはアミドの存在下に仕上処理する
か又はミルベースを硫酸に懸濁(酸膨潤)して解凝集及
び再結晶段階を実施することによりペリルイミド顔料を
製造する2段階法を記載している。使用するアミン又は
アミドは用途によっては不適合な場合もあり、顔料の用
途が限られる。
【0009】DE−A−2851752は有機顔料の多
段階コンディショニング方法を記載しており、一例とし
て特にペリルイミドが挙げられており、少量の酸の存在
下に乾式粉砕を実施した後に第2段階で溶媒仕上処理を
実施し、粉砕中に形成されたアグロメレートを再結晶さ
せる。酸の存在下の乾式粉砕は使用する粉砕装置の材料
要件が厳しく、更に、作業者と環境の粉塵汚染を防ぐこ
とは現実にほぼ不可能である。
【0010】EP−A−0039912は硫酸段階を介
して粗顔料を精製し、微粉砕した後、解凝集の目的で乾
式粉砕を実施し、その後、所望により溶媒仕上処理を実
施することにより、ペリルイミドとその誘導体である顔
料形態のハロゲン化物を製造する方法を開示している。
これは多段階法であり、処理中に多量の硫酸が生成さ
れ、その処理が必要である。
【0011】EP−A−0366062は隠蔽力の高い
ハロゲン化ペリルイミドとハロゲン化ペリルイミドの混
合結晶の製造方法を開示している。
【0012】DE4007728によると、微粉砕ペリ
ルイミド顔料を有機溶媒の存在下にコンディショニング
する。これは2段階法である。好適態様はカルボン酸エ
ステルを使用し、仕上処理後に鹸化して廃水中に排出す
る。
【0013】EP−A−0678559は粗顔料の2段
階微粉砕法を記載している。まず、乾式粉砕処理を実施
した後、湿式粉砕を実施する。湿式粉砕は凝集したミル
ベースを分散させるために必要である。2段階法は費用
が高く、製造サイクルに時間がかかり、乾式粉砕は上記
のような欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】簡単且つ費用効果的な
環境にやさしい方法で透明ペリルイミド顔料を製造する
ことが必要とされていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】有利な着色及び流動性を
もつ式(I)の透明ペリルイミド顔料をエネルギー密度
の高い特殊なビーズ粉砕操作により簡単且つ環境にやさ
しい方法で粗ペリルイミド顔料から製造できることが今
般判明した。
【0016】本発明は式(I):
【0017】
【化12】
【0018】(式中、uは0〜8の数であり、Eはu>
0の場合には塩素又は臭素原子であり、u>1の場合に
はその組み合わせでもよい)の透明ペリルイミド顔料の
製造方法として、直径0.9mm以下の粉砕媒体の作用
下に1.0kW/l粉砕スペースを上回る電力密度と1
2m/sを上回る撹拌子周速で運転する撹拌ボールミル
で粗ペリルイミド顔料を液体媒体中で湿式粉砕する段階
と、得られた顔料を分離する段階を含む方法を提供す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本方法の粗ペリルイミド顔料は
1,8−ナフタレンジカルボキシイミドをアルカリ金属
水酸化物溶融液中で反応させた後にロイコ形態を酸化す
るか又は上記過酸をアンモニアと縮合させることにより
製造したものを利用できる。
【0020】合成から獲得可能な粗結晶ペリルイミド顔
料又は微結晶ペリルイミドプレ顔料である粗ペリルイミ
ド顔料は粉末形態で供給してもよいが、予め分離するか
又は分離せずに懸濁液として供給するか又は合成湿潤プ
レスケーキ形態で供給し、それ以上乾燥せずに湿式粉砕
工程に送ると有利である。粗ペリルイミド顔料を例えば
再結晶又は例えば硫酸で抽出撹拌することにより精製し
てもよい。
【0021】本発明による透明ペリルイミド顔料の製法
は驚くべきことに予め乾式粉砕を実施せずに達成され
る。本発明の湿式粉砕を実施するのに適した撹拌ボール
ミルの例はバッチ及び連続運転用に設計され、横形又は
竪形構造の円筒形又は中空円筒形粉砕チャンバーをも
ち、1.0kW/l粉砕スペースを上回る比電力密度と
12m/sを上回る撹拌子先端速度で運転可能なもので
ある。この構造設計により、十分な粉砕エネルギーをミ
ルベースに伝達することができる。この目的に適したミ
ルの例はDE−C3716587に記載されている。ミ
ルの粉砕強度が低過ぎると、本発明の良好な特性、特に
顔料の高い透明度及び色強度と優れた着色性は得られな
い。撹拌機構による単位時間当たりのエネルギー出力は
破壊エネルギー及び摩擦エネルギーとして熱形態でミル
ベースに伝達される。この大量の熱を安全に放散させる
ためには、粉砕スペースと粉砕チャンバー表面積(冷却
面積)の比をできるだけ低く維持するような構造手段を
とる必要がある。高スループットで粉砕は循環下に実施
され、熱は主にミルベースを介して外部に放散される。
使用される粉砕媒体としては直径0.9mm以下の酸化
ジルコニウム、ジルコニウム混合酸化物、酸化アルミニ
ウム又は石英ビーズが挙げられ、直径0.2〜0.9m
m、好ましくは0.3〜0.5mmのビーズを使用する
と適切である。
【0022】連続撹拌型ミルを微粉砕に使用する場合に
は、分離装置と粉砕媒体が実質的に接触しないように粉
砕媒体を遠心分離によりミルベースから分離し、分離装
置の閉塞を相当程度まで防止できるようにすることが好
ましい。この場合には、粉砕媒体チャージを高くして撹
拌ボールミルを運転する。連続撹拌ボールミルの場合に
は、粉砕チャンバーに粉砕媒体をほぼ完全に充填する。
【0023】粉砕は水性、水性−有機又は有機媒体中で
実施することができる。水性アルカリ又は中性pH範囲
で溶媒を加えずに粉砕を実施することが好ましい。ミル
ベース中の顔料濃度は懸濁液の流動性に依存する。前記
濃度は30重量%未満、一般に5〜25重量%、好まし
くは7.5〜20重量%とすべきである。
【0024】粉砕時間は該当使用分野に必要な粉末度に
依存する。従って、必要な粉末度に応じて撹拌ボールミ
ル内のミルベースの滞留時間は一般に5〜60分間であ
る。滞留時間は通常10〜45分間、好ましくは15〜
30分間である。
【0025】粉砕は0〜100℃、適切には10〜60
℃の室温、好ましくは20〜50℃で実施すると有利で
ある。
【0026】使用する液体粉砕媒体は水、C−C
ルカノール、有利には水混和性アルカノール(例えばメ
タノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、イソ
ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、アルキルヘ
キサノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル又はグリセロール)、環状アルカノール(例えばシク
ロヘキサノール)、C −Cジアルキルケトン(例え
ばアセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン
又はメチルエチルケトン)、エーテル及びグリコールエ
ーテル(例えばジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、メチルグリコール、エチルグリコール、ブチルグリ
コール、エチルジグリコール、メトキシプロパノール又
はメトキシブタノール)、脂肪酸アミド(例えばジメチ
ルアセトアミド又はジメチルホルムアミド)、環状カル
ボキサミド(例えばN−メチルピロリドン、バレロラク
タム及びカプロラクタム)、複素環塩基(例えばピリジ
ン、モルホリン又はピコリン)、及びジメチルスルホキ
シド、又はこれらの溶媒と水の混合物が適切である。水
とC−Cアルコールの水溶液が特に好ましい。
【0027】本発明の1好適態様では、上記過酸とアン
モニアから出発し、過酸1モル当たり少なくとも2倍モ
ル量のアンモニアと過酸の重量を基にして少なくとも3
倍重量の水を使用し、50〜200℃の温度で反応を実
施し、得られた粗顔料を好ましくは予め分離せずに直径
0.9mm以下の粉砕媒体の作用下に1.0kW/l粉
砕スペースを上回る電力密度と12m/sを上回る撹拌
子先端速度で運転する撹拌ボールミルで上記のように液
体媒体中で湿式粉砕し、得られた顔料を分離することに
より、透明顔料形態のペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸ジイミドを製造する。この場合の過酸は
乾燥形態で使用してもよいし、プレスケーキとして使用
してもよい。過酸の重量を基にして5〜15倍、特に6
〜10倍の重量の水を使用することが好ましい。過酸1
モル当たり2.5〜10倍モル量、特に3〜6倍モル量
のアンモニアを使用することが好ましい。アンモニアは
水溶液として加えることが好ましいが、ガス形態で導入
してもよい。過酸とアンモニアの反応は100〜180
℃の温度で所望により過圧下に実施することが好まし
い。反応終了後、蒸留ブリッジで約100℃の温度に達
するまで有利には大気圧下で過剰のアンモニアを留去す
ると適切である。粉砕工程前に過剰のアンモニアを完全
に除去すると有利であるが、後期まで(例えば粉砕工程
後まで)又は顔料分離中までアンモニアを除去しなくて
もよい。留去したアンモニアを後続縮合反応で再使用し
てもよい。所望により、臭害を防ぐために湿式粉砕前及
び/又は濾過前に少量の酸で中和してもよい。
【0028】液相及び粗顔料以外にミルベースは更に、
例えば界面活性剤、顔料分散剤、充填剤、安定剤、樹
脂、脱泡剤、防塵剤、エキステンダー、シェーディング
着色剤、防腐剤、乾燥抑制剤、流動調節剤又はその組み
合わせ等の助剤を加えることができる。
【0029】上記助剤の添加は全顔料製造工程中の任意
1時点以上で実施することができ、縮合前又は湿式粉砕
前が好ましいが、縮合中、湿式粉砕中、分離前又は分離
中、乾燥前又は乾燥中でもよく、更には乾燥顔料(粉末
又は顆粒)に添加してもよく、一度に添加してもよい
し、2回以上に分けて添加してもよい。助剤総添加量は
粗顔料を基にして0〜40重量%、好ましくは1〜25
重量%、特に好ましくは5〜15重量%とすることがで
きる。
【0030】利用可能な界面活性剤としてはアニオンも
しくはアニオン活性、カチオンもしくはカチオン活性及
びノニオン物質、又はこれらの物質の混合物が挙げられ
る。アンモニアの蒸留中と湿式粉砕中に発泡しない界面
活性剤又は界面活性剤混合物が好ましい。
【0031】利用可能なアニオン活性物質の例は脂肪酸
タウリド、脂肪酸N−メチルタウリド、脂肪酸イセチオ
ネート、アルキルフェニルスルホネート、アルキルナフ
タレンスルホネート、アルキルフェノールポリグリコー
ルエーテルスルフェート、脂肪アルコールポリグリコー
ルエーテルスルフェート、脂肪酸アミドポリグリコール
エーテルスルフェート、アルキルスルホスクシンナメー
ト、アルケニルコハク酸モノエステル、脂肪アルコール
ポリグリコールエーテルスルホスクシネート、アルカン
スルホネート、脂肪酸グルタメート、アルキルスルホス
クシネート、脂肪酸サルコシド、脂肪酸(例えばパルミ
チン酸、ステアリン酸及びオレイン酸)、石鹸(例えば
脂肪酸、ナフテン酸及び樹脂酸、例えばアビエチン酸の
アルカリ金属塩)、アルカリ可溶性樹脂(例えばロジン
改質マレエート樹脂)、並びに塩化シアヌル、タウリ
ン、N’N−ジエチルアミノプロピルアミン及びp−フ
ェニレンジアミンをベースとする縮合物である。樹脂石
鹸即ち樹脂酸のアルカリ金属塩が特に好ましい。
【0032】利用可能なカチオン物質の例は第4級アン
モニウム塩、脂肪アミンアルコキシレート、アルコキシ
ル化ポリアミン、脂肪アミノポリグリコールエーテル、
脂肪アミン又は脂肪アルコールから誘導される脂肪アミ
ン、ジアミン及びポリアミンとそのアルコキシレート、
脂肪酸から誘導されるイミダゾリン、並びにこれらのカ
チオン物質の塩である。
【0033】利用可能なノニオン物質の例はアミンオキ
シド、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、脂肪酸
ポリグリコールエステル、ベタイン(例えば脂肪酸アミ
ド−N−プロピルベタイン)、脂肪アルコール又は脂肪
アルコールポリグリコールエーテルのリン酸エステル、
脂肪酸アミドエトキシレート、脂肪アルコール−アルキ
レンオキシド付加物、並びにアルキルフェノールポリグ
リコールエーテルである。
【0034】使用可能な顔料分散剤は式(II):
【0035】
【化13】
【0036】(式中、Rは水素原子、ヒドロキシル
基、アミノ基又はC−Cアルキル基であり、前記ア
ルキル基は1〜4個の塩素原子、臭素原子、フェニル
基、シアノ基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、C
−Cアシル基又はC−Cアルコキシ基で置換され
ていてもよいし、過フッ素化又は部分フッ素化されてい
てもよく、RとRは相互に独立して水素原子、炭素
原子数1〜20の置換もしくは非置換もしくは部分フッ
素化もしくは過フッ素化アルキル基、又は炭素原子数2
〜20の置換もしくは非置換もしくは部分フッ素化もし
くは過フッ素化アルケニル基であり、置換基はヒドロキ
シル、フェニル、シアノ、塩素、臭素、C−Cアシ
ル又はC−Cアルコキシとすることができ、あるい
はRとRは窒素原子と一緒になって所望により更に
窒素、酸素又は硫黄原子を環内に含む飽和、不飽和又は
芳香族複素環を形成し、nは1〜6の数である)の化合
物、及び/又は式(III):
【0037】
【化14】
【0038】[式中、Vは2価基−O−、>NR又は
>NR−Yであり、Wは2価基>NR−Y
であり、oは0〜8の数であり、Dはo>0の場合
には塩素又は臭素原子であり、o>1の場合にはその組
み合わせでもよく、Rは水素原子、C−C18アル
キル基、特にC−Cアルキル基、又は置換されてい
なくてもよいし、ハロゲン、C−Cアルキル、C
−Cアルコキシもしくはフェニルアゾで1箇所以上置
換されていてもよいフェニル基であり、Rは−O−、
−NR−、−S−、フェニレン、−CO−、−SO
−、−CR−又はその化学的に妥当な組み合わせ
から選択される架橋結合によりC−C鎖の内側を1箇所
以上遮断されていてもよいC−C18アルキレン基で
あるか、あるいはRはC−Cアルキル又はC
アルコキシにより1箇所以上置換されていてもいな
くてもよいフェニレン基であり、但し、R、R及び
は相互に独立して各々水素原子又は複素環基、好ま
しくはイミダゾールもしくはピペラジンにより置換され
ていてもいなくてもよいC−Cアルキル基であり、
はアニオン基−SO 又は−COOの一方であ
り、XはHであるか、Mm+/m(式中、mは数
1、2又は3の1種である)に等価の元素の周期表の主
族1〜5もしくは遷移族1もしくは2もしくは4〜8の
金属カチオンであるか、又はアンモニウムイオンN
101112であり、置換基R、R10、R
11及びR12は相互に独立して各々水素原子、C
30アルキル基、C−C30アルケニル基、C
30シクロアルキル基、非置換もしくはC−C
ルキル化フェニル基又は(ポリ)アルキレンオキシ基:
【0039】
【化15】
【0040】(式中、R80は水素又はC−Cアル
キルであり、kは1〜30の数である)であり、アルキ
ル、アルケニル、シクロアルキル、フェニル又はアルキ
ルフェニルとしてのR、R10、R11及びR12
アミノ、ヒドロキシル及び/又はカルボキシルで置換さ
れていてもよいし、置換基R及びR10は第4級窒素
原子と一緒になって所望により更にヘテロ原子を含む5
〜7員飽和環系を形成してもよく、あるいは置換基
、R10及びR11は第4級窒素原子と一緒になっ
て所望により更にヘテロ原子を含み、所望により付加環
を融合した5〜7員芳香族環系を形成してもよい]の化
合物、及び/又は式(IV):
【0041】
【化16】 [式中、Aは式:
【0042】
【化17】 のカチオン2価基であり、Bは式:
【0043】
【化18】 のアニオン2価基であり、eは0〜8の数であり、Pは
e>0の場合には塩素又は臭素原子であり、e>1の場
合にはその組み合わせでもよく、R13はC−C12
アルキレン基、(C−C10)−アリール(C−C
)アルキレン基又は(C−C10)−アリーレン基
であり、R14とR15は同一又は異なり、水素原子、
置換もしくは非置換C−C20アルキル基又は置換も
しくは非置換C−C20アルケニル基であるか、ある
いはR14とR15は隣接窒素原子と一緒になって所望
により更にヘテロ原子環員N、S及び/又はOを含み、
所望により付加環を融合した複素環系を形成し、R16
は直鎖又は分枝鎖C−C アルキレン基である]の
化合物、及び/又は式(V):
【0044】
【化19】 [式中、2個のZ基は同一又は異なり、Zは定義Z
、Z又はZをもち、但し、2個のZ基が同時に
であることはなく、Zは式(Va): −[X−Y]−[X−Y−[X−NH]H (Va) (式中、X、X及びXは同一又は異なり、分枝鎖も
しくは非分枝鎖C−C アルキレン基又は1〜4個の
−Cアルキル基、ヒドロキシル基、炭素原子数1
〜4のヒドロキシアルキル基、及び/又は更に1もしく
は2個のC−C シクロアルキル基で置換されていて
もよいC−Cシクロアルキレン基であり、Y及びY
は同一又は異なり、NH−、−O−、N(C−C
アルキル)基:
【0045】
【化20】 であり、qは1〜6の数であり、rとsは相互に独立し
て0〜6の数であり、但し、rとsが同時に0になるこ
とはない)の基であり、Zは式: −[X−O]q1−[X−O]H (Vb) (式中、q1は0〜6の数である)の基であり、Z
式(Vc):
【0046】
【化21】
【0047】(式中、R20とR21は相互に独立して
水素原子、炭素原子数1〜20の置換もしくは非置換も
しくは部分フッ素化もしくは過フッ素化アルキル基、又
は炭素原子数2〜20の置換もしくは非置換もしくは部
分フッ素化もしくは過フッ素化アルケニル基であり、置
換基はヒドロキシル、フェニル、シアノ、塩素、臭素、
−Cアシル又はC−Cアルコキシとすること
ができ、あるいはR20とR21は窒素原子と一緒にな
って所望により更に窒素、酸素又は硫黄原子を環内に含
む飽和、不飽和又は芳香族複素環を形成し、Xは上記と
同義である)の基であり、Zは水素、ヒドロキシル、
アミノ、フェニル又はC−C20アルキルであり、フ
ェニル環とアルキル基はCl、Br、CN、OH、C
、カルバモイル、C−Cアシル及びC−C
アルコキシから構成される群から選択される1個以上の
置換基で置換されていてもよく、フェニル環は更にNR
2021(式中、R20及びR21は上記と同義であ
る)で置換されていてもよく、アルキル基は過フッ素化
又は部分フッ素化されていてもよい]の化合物を含む。
【0048】顔料は湿式粉砕後に直接分離することが好
ましい。しかし、例えば20〜180℃の温度で水及び
/又は有機溶媒で後処理(仕上)を実施してもよい。ま
た、粉砕後に存在する顔料懸濁液を蒸発又は噴霧乾燥す
ると、濾過を省略できる。
【0049】本発明の方法によるペリルイミド顔料の製
造は実質的に廃棄物を出さずに行われる。使用する少数
の薬品は更に処理するか又は完全に再生することができ
る。
【0050】公知方法によると透明ペリルイミド顔料の
製造は多段階法でしか実施できないか及び/又は多大な
環境汚染を伴うので、このように簡単で技術的にエレガ
ントな方法で環境問題を伴わずに透明ペリルイミド顔料
の製造が可能であるとは意外であり、予測できなかっ
た。本発明の方法により製造したペリルイミド顔料は着
色性と性能特性の点で公知方法により製造した顔料より
も著しく優れている。
【0051】本発明の方法により製造したペリルイミド
顔料を使用し、自動車仕上塗料、特に顔料濃度の高い金
属仕上塗料を製造することができる。非常に優れたオー
バーコート堅牢性と耐候堅牢性を備える透明光沢塗料が
得られる。顔料コンセントレート(ミルベース)とペイ
ントは更に流動性が非常に良好であり、顔料濃度が高
く、凝集安定性に優れる。
【0052】本発明により製造したペリルイミド顔料は
例えば単独又は混合物としてのセルロースエーテル及び
セルロースエステル(例えばエチルセルロース、ニトロ
セルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース)、天然
樹脂又は合成樹脂(例えば付加重合樹脂又は縮合樹脂、
例えばアミノ樹脂、特にユリア−ホルムアルデヒド及び
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、アク
リル樹脂、フェノール樹脂)、ポリカーボネート、ポリ
オレフィン(例えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、
ポリアクリレート、ポリアミド、ポリウレタン又はポリ
エステル)、ゴム、カゼイン、シリコーン及びシリコー
ン樹脂等の高分子量天然又は合成有機材料の着色に利用
できる。
【0053】この点では、上記高分子量有機化合物が塑
性物質、溶融液、紡糸液、ワニス、ペイント又は印刷イ
ンクのいずれの形態で存在するかは重要ではない。所期
用途に応じ、本発明により得られた顔料をブレンド又は
調合処方もしくは分散液の形態で利用すると有利であ
る。着色する高分子量有機材料を基にして0.05〜3
0重量%、より好ましくは0.1〜15重量%の量で本
発明により製造した顔料を使用することが好ましい。
【0054】本発明の方法により製造した顔料を使用す
ると、アルキドメラミン樹脂ワニス、アクリルメラミン
ワニス、ポリエステルワニス、ハイソリッドアクリル樹
脂ワニス、ポリウレタンをベースとする水性ワニス、及
びポリイソシアネート架橋性アクリル樹脂をベースとす
る2成分ワニス、特に自動車用金属ワニスの類に含まれ
る当技術分野で一般に使用されている焼付エナメルを着
色することができる。
【0055】本発明により製造した顔料は1又は2成分
粉末トナー(1又は2成分現像剤とも言う)、磁気トナ
ー、液体トナー、重合トナー及び特殊トナー等の電子写
真用トナー及び現像剤で着色剤として利用することもで
きる。典型的なトナー用バインダーは例えば単独又は組
み合わせとしてのスチレン、スチレンアクリレート、ス
チレンブタジエン、アクリレート、ポリエステル、フェ
ノールエポキシ樹脂、ポリスルホン、ポリウレタン、更
にはポリエチレン及びポリプロピレン等の付加重合、重
付加及び重縮合樹脂であり、更に、電荷調節剤、ロウ又
は流動助剤等の付加成分を加えてもよいし、これらの添
加剤で後期改質してもよい。
【0056】更に、本発明により製造した顔料は例えば
金属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、コン
クリート、繊維材料、紙又はゴムから製造した物品の表
面に塗布するために使用される粉末及び粉末塗料材料、
特に摩擦電気又は動電気的に吹付可能な粉末塗料材料で
着色剤として利用できる。
【0057】使用する典型的な粉末塗料樹脂はエポキシ
樹脂、カルボキシル及びヒドロキシル含有ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂及びアクリル樹脂を慣用硬化剤
と共に含む。樹脂組み合わせを使用してもよい。例え
ば、エポキシ樹脂はカルボキシル及びヒドロキシル含有
ポリエステル樹脂と併用することが多い。典型的な硬化
剤成分は(樹脂系に依存して)例えば酸無水物、イミダ
ゾール及びジシアンジアミドとその誘導体、ブロックイ
ソシアネート、ビスアシルウレタン、フェノール樹脂及
びメラミン樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、オ
キサゾリン並びにジカルボン酸である。
【0058】更に、本発明により製造した顔料は水性又
は非水性インクジェットインクや、ホットメルト技術に
より機能するインクジェットインクで着色剤としても利
用できる。
【0059】更に、本発明により製造した顔料はカラー
フィルター用着色剤としても利用でき、加法及び減法い
ずれの色生成にも利用できる。
【0060】本発明により製造した顔料の塗料部門の性
質を評価するために、多数の公知ワニスから芳香族成分
を含み、中油アルキド樹脂とブタノール−エーテル化メ
ラミン樹脂をベースとするアルキド−メラミン樹脂ワニ
ス(AM)、セルロースアセトブチレートをベースとす
るポリエステルワニス(PE)、非水性分散液をベース
とするハイソリッドアクリル樹脂焼付ワニス(HS)及
びポリウレタンをベースとする水性ワニス(PUR)を
選択した。
【0061】色強度と色相はDIN55986に従って
測定した。分散後のミルベースの流動性(ミルベース流
動性)は次の5点スケールに基づいて評価した。5:高
流動性、4:液体、3:粘性、2:やや硬化、1:硬
化。
【0062】粘度は最終顔料濃度までミルベースを希釈
後にErichsen製Rossmannビスコスパチ
ュラ、301型を使用して評価した。光沢測定はDIN
67530(ASTMD523)に従い、Byk−Ma
llinckrodt製「マルチグロス」グロスメータ
ーを使用して20°の角度でキャストフィルムで実施し
た。
【0063】溶媒堅牢性はDIN55976に従って測
定した。オーバーコート堅牢性はDIN53221に従
って測定した。
【0064】下記実施例中、部及び百分率は各場合に指
定物質の重量に基づく。
【0065】実施例1 水1000部を撹拌圧力容器に加え、ペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボン酸二無水物100部と2
5%アンモニア水60.5部を撹拌下に加えた。混合物
を150℃まで加熱し、加圧下に150℃で5時間撹拌
した。冷却後にアンモニアを水蒸気蒸留により除去し
た。次に、懸濁液を撹拌できなくなる直前まで水を留去
した。10%水酸化ナトリウム水溶液を使用してpHを
12.1に調節した。こうして8.8%粗顔料懸濁液1
131部を得た。
【0066】実施例1a 塩化シアヌル、タウリン、N,N’−ジエチルアミノプ
ロピルアミン及びp−フェニレンジアミンをベースとす
る18.4%縮合物9.6部を実施例1に従って調製し
た8.8%粗顔料懸濁液200.8部に加えた。10%
水酸化ナトリウム水溶液を使用してpHを12.1に調
節した。この懸濁液100.9部を粉砕媒体として直径
0.3〜0.4mmのジルコニウム混合酸化物ビーズ3
60部と共に撹拌ボールミル(Mannheim,Dr
aiswerke GmbH製)に導入し、装填物を先
端速度12.1m/s及び電力密度1.3kW/l粉砕
スペースで20℃で15分間粉砕した。その後、粉砕媒
体を篩別によりミルベースから分離した。更に97.5
部のこの懸濁液とジルコニウム混合酸化物ビーズ360
部で粉砕を繰り返した。
【0067】ビーズから分離したミルベースを合わせ、
10%塩酸水溶液を使用してpHを1.9に調節した
後、吸引濾別し、固体生成物を水洗し、80℃で乾燥し
た。こうして顔料16.6部を得た。
【0068】PURワニスに加えると、赤紫色の透明で
強く着色した塗料が得られた。流動性評価は4〜5であ
った。金属塗料は強く濃く着色していた。
【0069】実施例1b 実施例1aに従って製造した8.8%粗顔料懸濁液9
4.1部を粉砕媒体として直径0.3〜0.4mmのジ
ルコニウム混合酸化物ビーズ360部と共に撹拌ボール
ミル(Mannheim,Draiswerke Gm
bH製)に導入し、装填物を先端速度15.7m/s及
び電力密度3.1kW/l粉砕スペースで20℃で15
分間粉砕した。その後、粉砕媒体を篩別によりミルベー
スから分離した。更に91.7部の粗顔料懸濁液とジル
コニウム混合酸化物ビーズ360部で粉砕を繰り返し
た。
【0070】ビーズから分離した2つのミルベースを合
わせ、10%塩酸水溶液を使用してpHを1.9に調節
した後、吸引濾別し、固体生成物を水洗し、80℃で乾
燥した。こうして顔料14部を得た。
【0071】PEワニスに加えると、赤紫色の透明で強
く着色した塗料が得られた。流動性評価は4であり、光
沢測定値は57であった。金属塗料は強く濃く着色して
いた。
【0072】実施例1c 実施例1aに従って調製した8.8%粗顔料懸濁液20
1.7部に2価基V及びWのRが各々エチレン基であ
り、Yが−CO であり、Xがプロトンであり、
oが数0である式(III)の顔料分散剤1.8部を加
えた。10%水酸化ナトリウム水溶液を使用してpHを
12.0に調節した。この懸濁液108.2部を粉砕媒
体として直径0.3〜0.4mmのジルコニウム混合酸
化物ビーズ360部と共に撹拌ボールミル(Mannh
eim,DraiswerkeGmbH製)に導入し、
装填物を先端速度15.7m/s及び電力密度3.1k
W/l粉砕スペースで20℃で15分間粉砕した。その
後、粉砕媒体を篩別によりミルベースから分離した。
【0073】更にこの懸濁液92.3部で粉砕を繰り返
した。ビーズから分離した2つのミルベースを合わせ、
10%塩酸水溶液を使用してpHを1.9に調節した
後、吸引濾別し、固体生成物を水洗し、80℃で乾燥し
た。こうして顔料18.1部を得た。
【0074】PURワニスに加えると、赤紫色の透明で
強く着色した塗料が得られた。流動性評価は4〜5であ
った。金属塗料は強く濃く着色していた。
【0075】実施例2 実施例2a及び2bは本発明の方法に従って製造し、実
施例2c〜2fは本発明の方法に比較して従来の低エネ
ルギー密度高速撹拌ボールミルの使用を開示しているD
E−A−2043820に従って製造した。
【0076】実施例2a BIOS Final Report No.1484
の21頁の記載に従って製造した粗ペリルイミド10部
を水90部に懸濁した。10%水酸化ナトリウム水溶液
を使用してpHを12に調節した。粉砕媒体として直径
0.3〜0.4mmのジルコニウム混合酸化物ビーズ3
60部を添加後、懸濁液を撹拌ボールミル(Mannh
eim,Draiswerke GmbH製)に導入
し、先端速度15.7m/s及び電力密度3.1kW/
l粉砕スペースで20℃で15分間粉砕した。その後、
粉砕媒体を篩別によりミルベースから分離し、10%塩
酸水溶液を使用してpHを1.8に調節した後、ミルベ
ースを吸引濾過し、固体生成物を水洗し、80℃で乾燥
した。こうして顔料9.4部を得た。
【0077】実施例2b BIOS Final Report No.1484
の21頁の記載に従って製造した粗ペリルイミド10部
を7%水酸化ナトリウム水溶液90部に懸濁した。粉砕
媒体として直径0.3〜0.4mmのジルコニウム混合
酸化物ビーズ360部を添加後、懸濁液を撹拌ボールミ
ル(Mannheim,Draiswerke Gmb
H製)に導入し、先端速度15.7m/s及び電力密度
3.1kW/l粉砕スペースで20℃で15分間粉砕し
た。その後、粉砕媒体を篩別によりミルベースから分離
し、10%塩酸水溶液を使用してpHを1.8に調節し
た後、ミルベースを吸引濾過し、固体生成物を水洗し、
80℃で乾燥した。こうして顔料9.4部を得た。
【0078】実施例2c(比較例) BIOS Final Report No.1484
の21頁の記載に従って製造した粗ペリルイミド50部
を水260部に懸濁し、10%水酸化ナトリウム水溶液
を使用してpHを12に調節した。粉砕媒体として直径
2mmの鋼球3045部を添加後、ディスク撹拌メカニ
ズムをもつ撹拌ボールミル(Mannheim,Dra
iswerke GmbH製)に懸濁液を導入し、周速
10.2m/s及び電力密度0.45kW/l粉砕スペ
ースで20℃で75分間粉砕した。その後、粉砕媒体を
篩別によりミルベースから分離し、10%塩酸水溶液を
使用してpHを1.8に調節した後、ミルベースを吸引
濾過し、固体生成物を水洗し、80℃で乾燥した。こう
して顔料45部を得た。
【0079】実施例2d(比較例) 粉砕時間を15分間とした以外は実施例2cと同様に操
作した。こうして顔料45部を得た。
【0080】実施例2e(比較例) BIOS Final Report No.1484
の21頁の記載に従って製造した粗ペリルイミド70部
を7%水酸化ナトリウム水溶液451部に懸濁した。粉
砕媒体として直径2mmの鋼球3045部を添加後、デ
ィスク撹拌メカニズムをもつ撹拌ボールミル(Mann
heim,Draiswerke GmbH製)に懸濁
液を導入し、周速10.2m/s及び電力密度0.45
kW/l粉砕スペースで20℃で75分間粉砕した。そ
の後、粉砕媒体を篩別によりミルベースから分離し、1
0%塩酸水溶液を使用してpHを1.8に調節した後、
ミルベースを吸引濾過し、固体生成物を水洗し、80℃
で乾燥した。こうして顔料60部を得た。
【0081】実施例2f(比較例) 粉砕時間を15分間とした以外は実施例2eと同様に操
作した。こうして顔料60部を得た。
【0082】実施例2g 実施例2a〜2fに従って製造した顔料を使用し、HS
ワニスに加えて塗料を製造した。本発明の方法により製
造した実施例2a及び2bからの顔料の塗料は実施例2
c〜2fからの顔料の塗料に比較して上色の透明度が高
く、より強く還元系に着色しており、より強く濃く金属
に着色していた。従って、DE−A−2043820の
方法を使用すると、本発明の方法に比較して粉砕時間を
3倍にし(実施例2c及び2e)、水酸化ナトリウム溶
液濃度を著しく高くしても(実施例2e及び2f)、性
質の著しく劣る生成物しか得られなかった。
【0083】実施例3 BIOS Final Report No.1484
の21頁の記載に従って製造した粗ペリルイミド10部
とEP−A−0321919の実施例17に従って製造
した顔料分散剤のプレスケーキ(23.2%)2.2部
を水88.3部に懸濁した。10%水酸化ナトリウム水
溶液を使用してpHを12.1に調節した。粉砕媒体と
して直径0.3〜0.4mmのジルコニウム混合酸化物
ビーズ360部を添加後、懸濁液を撹拌ボールミル(M
annheim,Draiswerke GmbH製)
に導入し、先端速度15.7m/sで20℃で15分間
粉砕した。粉砕を2回繰り返し、懸濁液を合わせた。そ
の後、粉砕媒体を篩別によりミルベースから分離した
後、ミルベースを吸引濾過し、固体生成物を水洗し、8
0℃で乾燥した。こうして顔料20.2部を得た。
【0084】HSワニスに加えると、赤紫色の透明で強
く着色した塗料が得られた。流動性評価は4〜5であ
り、光沢測定値は77であった。金属塗料は強く濃く着
色していた。
【0085】実施例4 水1300部を撹拌圧力容器に加え、ペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボン酸二無水物130部と2
5%アンモニア水78.6部を撹拌下に加えた。混合物
を150℃まで加熱し、加圧下に150℃で5時間撹拌
した。冷却後にアンモニアを水蒸気蒸留により除去し
た。粗顔料を濾過、洗浄及び80℃で乾燥した。こうし
て粗ペリルイミド127gを得た。
【0086】実施例4a 実施例4に従って製造した粗ペリルイミド10部を水8
5.5部とエタノール4.5部に懸濁した。粉砕媒体と
して直径0.3〜0.4mmのジルコニウム混合酸化物
ビーズ360部を添加後、懸濁液を撹拌ボールミル(M
annheim,Draiswerke GmbH製)
に導入し、先端速度15.7m/sで20℃で15分間
粉砕した。粉砕を3回繰り返し、懸濁液を合わせた。そ
の後、粉砕媒体を篩別によりミルベースから分離し、1
0%塩酸水溶液を使用してpHを2に調節した。次いで
ミルベースを吸引濾過し、固体生成物を水洗し、80℃
で乾燥した。こうして顔料39.1部を得た。
【0087】顔料19.5部をDE−A−198357
57の実施例2に従って製造した顔料分散剤1.95部
と機械的に混合した。この顔料調製物を使用し、HSワ
ニスに加えると、赤紫色の強く着色した塗料が得られ
た。流動性評価は4であり、光沢測定値75、粘度1.
1secであった。金属塗料は強く濃く着色していた。
【0088】実施例4b 実施例4に従って製造した粗ペリルイミド10部を水8
5.5部とn−メチルピロリドン4.5部に懸濁した。
粉砕媒体として直径0.3〜0.4mmのジルコニウム
混合酸化物ビーズ360部を添加後、懸濁液を撹拌ボー
ルミル(Mannheim,Draiswerke G
mbH製)に導入し、先端速度15.7m/sで20℃
で15分間粉砕した。粉砕を3回繰り返し、懸濁液を合
わせた。その後、粉砕媒体を篩別によりミルベースから
分離し、10%塩酸水溶液を使用してpHを2に調節し
た。次いでミルベースを吸引濾過し、固体生成物を水洗
し、80℃で乾燥した。こうして顔料39部を得た。
【0089】HSワニスに加えると、赤紫色の強く着色
した塗料が得られた。流動性評価は4〜5でであった。
金属塗料は強く濃く着色していた。PURワニスに加え
た場合にも同様に赤紫色の強く着色した塗料が得られ、
流動性評価は5であり、金属塗料は強く濃く着色してい
た。
【0090】実施例5 BIOS Final Report No.1484
の21頁の記載に従って製造した粗ペリルイミド10部
とDE−A−19835757の実施例4に従って製造
した顔料分散剤0.5部を水90部に懸濁した。10%
水酸化ナトリウム水溶液を使用してpHを12.4に調
節した。粉砕媒体として直径0.3〜0.4mmのジル
コニウム混合酸化物ビーズ360部を添加後、懸濁液を
撹拌ボールミル(Mannheim,Draiswer
ke GmbH製)に導入し、先端速度15.7m/s
で20℃で15分間粉砕した。粉砕を2回繰り返し、懸
濁液を合わせた。その後、粉砕媒体を篩別によりミルベ
ースから分離し、10%塩酸水溶液を使用してpHを2
に調節した。次いでミルベースを吸引濾過し、固体生成
物を水洗し、80℃で乾燥した。こうして顔料20.0
部を得た。
【0091】PURワニスに加えると、赤紫色の透明で
強く着色した塗料が得られた。流動性評価は4であっ
た。金属塗料は強く濃く着色していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マンフレート・ウーアバン ドイツ国、65205・ビースバーデン、シユ タイゲルバルトシユトラーセ・2・アー (72)発明者 マルテイン・ベーマー ドイツ国、61267・ノイ−アンシユパハ、 トリーシユベーク・14 (72)発明者 エルビン・デイーツ ドイツ国、61462・ケーニヒシユタイン、 アム・エールトベールシユタイン・64

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、uは0〜8の数であり、Eはu>0の場合には
    塩素又は臭素原子であり、u>1の場合にはその組み合
    わせでもよい)の透明ペリルイミド顔料の製造方法であ
    って、直径0.9mm以下の粉砕媒体の作用下に1.0
    kW/l粉砕スペースを上回る電力密度と12m/sを
    上回る撹拌子先端速度で運転する撹拌ボールミルで粗ペ
    リルイミド顔料を液体媒体中で湿式粉砕する段階と、得
    られた顔料を分離する段階を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 1,8−ナフタレンジカルボキシイミド
    をアルカリ金属水酸化物で溶融させ、ロイコ形態を酸化
    するか、又はペリレン−3,4,9,10−テトラカル
    ボン酸(塩)もしくは無水物をアンモニアと縮合させる
    ことにより粗ペリルイミド顔料を製造する請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 水性アルカリ又は中性pH範囲で湿式粉
    砕を実施する請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 撹拌ボールミル内のミルベースの滞留時
    間が5〜60分間、好ましくは10〜45分間である請
    求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 過酸の重量を基にして少なくとも2倍モ
    ル量のアンモニア及び少なくとも3倍重量の水とペリレ
    ン−3,4,9,10−テトラカルボン酸(塩)又は無
    水物(過酸)を50〜200℃の温度で反応させ、得ら
    れた粗顔料を請求項1に記載の湿式粉砕にかける請求項
    1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 過酸1モル当たり3〜6倍モル量のアン
    モニアを使用する請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 過酸の重量を基にして5〜15倍重量の
    水を使用する請求項5又は6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 湿式粉砕前に過剰のアンモニアを留去す
    る請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 粗顔料懸濁液を分離せずに湿式粉砕に送
    る請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 粗顔料合成前もしくは粗顔料合成中、
    湿式粉砕前もしくは湿式粉砕中、顔料分離もしくは乾燥
    前もしくは顔料分離もしくは乾燥中、乾燥顔料、又は前
    記時点の2時点以上で界面活性剤、顔料分散剤、充填
    剤、安定剤、樹脂、脱泡剤、防塵剤、エキステンダー、
    シェーディング着色剤、防腐剤、乾燥抑制剤、流動調節
    剤又はその組み合わせから構成される群から選択される
    助剤を添加する請求項1から9のいずれか一項に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 粗顔料の重量を基にして0〜40重量
    %、好ましくは1〜25重量%の合計量の助剤を添加す
    る請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 使用する顔料分散剤が式(II): 【化2】 (式中、Rは水素原子、ヒドロキシル基、アミノ基又
    はC−Cアルキル基であり、前記アルキル基は1〜
    4個の塩素原子、臭素原子、フェニル基、シアノ基、ヒ
    ドロキシル基、カルバモイル基、C−Cアシル基又
    はC−Cアルコキシ基で置換されていてもよいし、
    過フッ素化又は部分フッ素化されていてもよく、R
    は相互に独立して水素原子、炭素原子数1〜20の
    置換もしくは非置換もしくは部分フッ素化もしくは過フ
    ッ素化アルキル基、又は炭素原子数2〜20の置換もし
    くは非置換もしくは部分フッ素化もしくは過フッ素化ア
    ルケニル基であり、置換基はヒドロキシル、フェニル、
    シアノ、塩素、臭素、C−Cアシル又はC−C
    アルコキシとすることができ、あるいはRとRは窒
    素原子と一緒になって所望により更に窒素、酸素又は硫
    黄原子を環内に含む飽和、不飽和又は芳香族複素環を形
    成し、nは1〜6の数である)の化合物、及び/又は式
    (III): 【化3】 [式中、Vは2価基−O−、>NR又は>NR−Y
    であり、Wは2価基>NR−Yであり、
    oは0〜8の数であり、Dはo>0の場合には塩素又は
    臭素原子であり、o>1の場合にはその組み合わせでも
    よく、Rは水素原子、C−C18アルキル基、特に
    −Cアルキル基、又は置換されていなくてもよい
    し、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコ
    キシもしくはフェニルアゾで1箇所以上置換されていて
    もよいフェニル基であり、Rは−O−、−NR−、
    −S−、フェニレン、−CO−、−SO−、−CR
    −又はその化学的に妥当な組み合わせから選択され
    る架橋結合によりC−C鎖の内側を1箇所以上遮断され
    ていてもよいC−C18アルキレン基であるか、ある
    いはRはC−Cアルキル又はC−Cアルコキ
    シにより1箇所以上置換されていてもいなくてもよいフ
    ェニレン基であり、但し、R、R及びRは相互に
    独立して各々水素原子又は複素環基、好ましくはイミダ
    ゾールもしくはピペラジンにより置換されていてもいな
    くてもよいC−Cアルキル基であり、Yはアニオ
    ン基−SO 又は−COOの一方であり、XはH
    であるか、Mm+/m(式中、mは数1、2又は3の
    1種である)に等価の元素の周期表の主族1〜5もしく
    は遷移族1もしくは2もしくは4〜8の金属カチオンで
    あるか、又はアンモニウムイオンN1011
    12であり、置換基R、R10、R11及びR12
    は相互に独立して各々水素原子、C−C30アルキル
    基、C−C30アルケニル基、C−C30シクロア
    ルキル基、非置換もしくはC−Cアルキル化フェニ
    ル基又は(ポリ)アルキレンオキシ基: 【化4】 (式中、R80は水素又はC−Cアルキルであり、
    kは1〜30の数である)であり、アルキル、アルケニ
    ル、シクロアルキル、フェニル又はアルキルフェニルと
    してのR、R10、R11及びR12はアミノ、ヒド
    ロキシル及び/又はカルボキシルで置換されていてもよ
    いし、置換基R及びR10は第4級窒素原子と一緒に
    なって所望により更にヘテロ原子を含む5〜7員飽和環
    系を形成してもよく、あるいは置換基R、R10及び
    11は第4級窒素原子と一緒になって所望により更に
    ヘテロ原子を含み、所望により付加環を融合した5〜7
    員芳香族環系を形成してもよい]の化合物、及び/又は
    式(IV): 【化5】 [式中、Aは式: 【化6】 のカチオン2価基であり、Bは式: 【化7】 のアニオン2価基であり、eは0〜8の数であり、Pは
    e>0の場合には塩素又は臭素原子であり、e>1の場
    合にはその組み合わせでもよく、R13はC−C12
    アルキレン基、(C−C10)−アリール(C−C
    )アルキレン基又は(C−C10)−アリーレン基
    であり、R14とR15は同一又は異なり、水素原子、
    置換もしくは非置換C−C20アルキル基又は置換も
    しくは非置換C−C20アルケニル基であるか、ある
    いはR14とR15は隣接窒素原子と一緒になって所望
    により更にヘテロ原子環員N、O及び/又はSを含み、
    所望により付加環を融合した複素環系を形成し、R16
    は直鎖又は分枝鎖C−C アルキレン基である]の
    化合物、及び/又は式(V): 【化8】 [式中、2個のZ基は同一又は異なり、Zは定義Z
    、Z又はZをもち、但し、2個のZ基が同時に
    であることはなく、Zは式(Va): −[X−Y]−[X−Y−[X−NH]H (Va) (式中、X、X及びXは同一又は異なり、分枝鎖も
    しくは非分枝鎖C−C アルキレン基又は1〜4個の
    −Cアルキル基、ヒドロキシル基、炭素原子数1
    〜4のヒドロキシアルキル基、及び/又は更に1もしく
    は2個のC−C シクロアルキル基で置換されていて
    もよいC−Cシクロアルキレン基であり、Y及びY
    は同一又は異なり、NH−、−O−、N(C−C
    アルキル)基: 【化9】 であり、qは1〜6の数であり、rとsは相互に独立し
    て0〜6の数であり、但し、rとsが同時に0になるこ
    とはない)の基であり、Zは式: −[X−O]q1−[X−O]H (Vb) (式中、q1は0〜6の数である)の基であり、Z
    式(Vc): 【化10】 (式中、R20とR21は相互に独立して水素原子、炭
    素原子数1〜20の置換もしくは非置換もしくは部分フ
    ッ素化もしくは過フッ素化アルキル基、又は炭素原子数
    2〜20の置換もしくは非置換もしくは部分フッ素化も
    しくは過フッ素化アルケニル基であり、置換基はヒドロ
    キシル、フェニル、シアノ、塩素、臭素、C−C
    シル又はC−Cアルコキシとすることができ、ある
    いはR20とR21は窒素原子と一緒になって所望によ
    り更に窒素、酸素又は硫黄原子を環内に含む飽和、不飽
    和又は芳香族複素環を形成し、Xは上記と同義である)
    の基であり、Zは水素、ヒドロキシル、アミノ、フェ
    ニル又はC−C20アルキルであり、フェニル環とア
    ルキル基はCl、Br、CN、OH、C、カルバ
    モイル、C−Cアシル及びC−Cアルコキシか
    ら構成される群から選択される1個以上の置換基で置換
    されていてもよく、フェニル環は更にNR20
    21(式中、R20及びR21は上記と同義である)で
    置換されていてもよく、アルキル基は過フッ素化又は部
    分フッ素化されていてもよい]の化合物を含む請求項1
    0又は11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 アンモニアの蒸留中及び湿式粉砕中に
    発泡しないアニオン、カチオン又はノニオン界面活性剤
    を添加する請求項11又は12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 使用する界面活性剤が脂肪酸タウリ
    ド、樹脂石鹸、脂肪アミンのアンモニウム塩、又は塩化
    シアヌル、タウリン、N’N−ジエチルアミノプロピル
    アミン及びp−フェニレンジアミンの縮合物を含む請求
    項10から12のいずれか一項に記載の方法。
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