JP2001260446A - 記録装置およびその方法、およびこの装置に用いられる剥離爪 - Google Patents

記録装置およびその方法、およびこの装置に用いられる剥離爪

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JP2001260446A
JP2001260446A JP2001002655A JP2001002655A JP2001260446A JP 2001260446 A JP2001260446 A JP 2001260446A JP 2001002655 A JP2001002655 A JP 2001002655A JP 2001002655 A JP2001002655 A JP 2001002655A JP 2001260446 A JP2001260446 A JP 2001260446A
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Kazuaki Kaneshiro
和明 金城
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6532Removing a copy sheet form a xerographic drum, band or plate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録後の材料を剥離する際に発生する材料の
削れを防止する。 【解決手段】 剥離爪164は、幅方向の幅W1が5
[mm]であり幅方向の断面が先端に向けて高さが低く
なる矩形を有し、且つ、この矩形の上辺両端が面取り部
分半径r=1[mm]となるように面取されている。こ
れにより、トナーシートと剥離爪164の接触面積が広
く、それゆえ剥離爪164のトナーシートを搬送する表
面の面圧が小さくなる。したがって、トナーシートを剥
離爪164により剥離し搬送する際、トナーシートが剥
離爪に接触しても、その材料が剥離爪表面で擦れて削れ
ることなく、また、剥離爪164の上辺両端で削れるこ
とがなく搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に画像・
文字等の情報を記録する記録装置およびその方法、およ
びこの装置に用いられる剥離爪に関し、特に記録用回転
ドラムに近接して設けられた剥離機構を有する記録装置
およびその方法、およびこの装置に用いられる剥離爪に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置では、光ヘッドよりレー
ザビーム等を記録用回転ドラム(以下「記録ドラム)と
いう。)または記録平面上に固定された記録媒体に照射
して画像・文字等の記録を行う。この場合の記録媒体に
は、透過性のPET(ポリエチレンテレフタレート)ベ
ースなどの支持体に形成した熱溶融性もしくは熱接着性
又は昇華性の色材層(光熱変換+トナー層)を有するト
ナーシートと、転写されるトナーを受けとめる受像層を
有する受像シートとが用いられ、トナーシートを画像・
文字データに応じて加熱し、トナー層の加熱部分を受像
シートの受像層に転写することにより、受像シート上に
画像を記録する構成となっている。
【0003】トナーシートには、K(黒)、C(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色のトナー
シートまたは金、銀、茶、グレーなどのトナーシートが
使われ、例えば、KCMYの4色のトナーシートを用い
ることによりフルカラー画像を得ることができる。な
お、使用されるトナーシートおよび受像シートは、それ
ぞれ用途によって構造およびその特性が異なり、その詳
細については、本出願人の出願に係る、特開平4−29
6594号、特開平4−327982号、特開平4−3
27983号公報に記載されている。
【0004】次に、図2に本従来例のカラー画像記録装
置30の線図的断面図を示す。同図において、本従来例
のカラー画像記録装置30は、KCMYの4色のトナー
シートを用いてフルカラー画像を得るための記録装置で
あり、記録媒体供給部32、記録ドラム34、記録媒体
固定/解除機構36、ラミネート機構38、露光ヘッド
40、制御部48、剥離機構42、給紙部44、ラミネ
ート部46、剥離部50およびトレイ部52を備えて構
成されている。
【0005】本従来例のカラー画像記録装置30におい
て、記録媒体固定/解除機構36は、記録媒体供給部3
2から供給された受像シート10を記録ドラム34上に
固定し、ラミネート機構38は、次に記録媒体供給部3
2から受像シート10上に供給されたトナーシート11
を加圧加熱押圧して積層する。そして、露光ヘッド40
が、受像シート10とトナーシート11の積層体をヒー
トモード露光して潜像として画像を記録すると、剥離機
構42は、トナーシート11を記録ドラム34上に固定
されている受像シート10から剥離して、潜像として記
録されたトナーシート11の画像を受像シート10に転
写して現像することで、受像シート10上に画像を形成
する。
【0006】このようにして、例えば、K,C,Mおよ
びYの4色の画像が正確に見当合わせされて剥離・転写
・現像された受像シート10は、剥離機構42により記
録ドラム34から剥離され、ラミネート部46において
本紙14と積層・密着される。そして、剥離部50にて
受像シート10と本紙14とを剥離することにより、フ
ルカラー画像をハードコピーとして得ることができる。
【0007】一方、上記のカラー4色分の露光と現像を
繰り返えす記録方式の他に、1回の処理でカラー画像が
得られる高速1パスのプリンタも存在している。すなわ
ち、複数波長でそれぞれ独立に感光するモノシート感材
に複数波長の光源で記録して熱源により現像させるもの
で、この構成によれば、4色4層構成の感材に、対応す
る4波長のレーザ照射が可能な露光ヘッドにより1回の
露光で4色露光を行なうので、高速処理が可能になる。
図3はこのモノシート感材プリンタを示す構成図で、
(a)が斜視図、(b)が原理説明図である。図3
(a)に示すように、記録媒体3として図3(b)に示
すような感光感熱発色層を有する複数波長感光材料をプ
リントサイズに1枚づつ切断したシートが用いられ、記
録用回転ドラム22上に巻き付け固定される。記録用回
転ドラム22は矢印方向へ回転し、記録媒体3に図3
(b)に示すような4波長のレーザー光照射が可能な光
ヘッド21から、記録用回転ドラム22の回転方向と直
交する方向へ移動ステージ24により移動しながら、画
像様の4色レーザービームにより転写材料3を2次元で
走査し露光する。画像様に露光済みの記録媒体3を熱現
像すれば未露光部分が発色して、高速1パス方式でモノ
シートのカラープリントが得られる。つぎに動作につい
て説明する。使用される記録媒体の1例が図3(b)に
示されている。光透過性PET等の透明支持体の上に、
各層がそれぞれ違う波長の光に反応して違う色(Y、
M、C、K)に発色する感材をそれぞれ中間層を介して
多層に重ねたものであって、この記録媒体を記録用回転
ドラム22に固定する。使用する光ヘッド21は、Y、
M、C、K4色に対応するY:410nm(LD)又は
405nm(SHG)、M:532nm又は526nm
(SHG)、C:680nm又は660nm(LD)、
K:830nm又は780nm(LD)、等の複数(4
色)のレーザー波長を同時に照射可能にしたものであ
る。なお、LDはレーザーダイオードを表し、SHGは
Second HarmonicsGenerator
(2次高調波発生器)を表し、SHGは、例えば、10
64nmの波長光から半分の532nmの波長光を得る
ものである。以上の各レーザーヘッドを図3(b)のよ
うに構成して、各ダイクロイックプリズムを通し、全反
射プリズムAPより記録媒体3に4波長のレーザー光を
照射する。ダイクロイックミラーは干渉膜の蒸着の仕方
によって、透過波長と反射波長を自由に選択できるもの
で、LD1用では830nmを反射してその他は透過
し、LD2用では630nmは反射し、830nmは透
過となる。、図3(b)の全波長反射プリズムからの4
波長レーザー光を移動ステージ24で移動させ、4波長
レーザー光により記録用回転ドラム22の記録媒体3を
走査露光する。潜像形成は、各色の感光感熱発色層の吸
収波長に合った波長(300〜1100nmのいずれか
の波長。)のレーザ光で、各色独立に記録する。例え
ば、Kデータで波長約830nm付近のレーザ記録を
し、Cデータで波長約650nm付近のレーザ記録を
し、Mデータで波長約530nm付近のレーザ記録を
し、Yデータで波長約400nm付近のレーザ記録をす
る。このようにレーザ光で、K、C、M、Y4色を同時
に露光することにより、記録時間を図2の記録方式と比
べて1/4に短縮することが可能となる。レーザ光が照
射された部分のみ潜像が形成されるので、次の発色工程
では例えば図示のない加熱ローラで熱を加えるとその部
分が熱現像される。このようにして4色に露光済みのモ
ノシート状の記録媒体3は、露光後、記録用回転ドラム
22から本発明の剥離機構によって正確に剥離され、排
出トレイへ運ばれる。
【0008】ここで、剥離機構42の具体的な構成およ
び剥離動作を示せば、図4の如く表わせる。図4は図2
および図3のカラー画像記録装置における剥離機構42
の断面図であり、図4(a)〜(e)ではその剥離動作
を示している。同図において、剥離機構42は、剥離ロ
ーラ62、剥離爪64と板金ガイド65とにより構成さ
れる剥離ユニット63、移動手段66および搬送ローラ
71を備えて構成されている。
【0009】ここで、剥離ローラ62は、記録ドラム3
4上を接離可能に構成されており、トナーシート11ま
たは受像シート10を記録ドラム34から剥離する際
に、記録ドラム34に接触する。そして、記録ドラム3
4の回転方向(点線の矢印方向)とは反対の方向(実線
の矢印方向)に回転し、受像シート10およびトナーシ
ート11の積層体をトナーシート11側から押圧する。
【0010】また、剥離ユニット63は、剥離爪64お
よび板金ガイド65を備えて構成されている。すなわ
ち、剥離ユニット63は、トナーシート11または受像
シート10を記録ドラム34から剥離する際に、記録ド
ラム34に接触し、剥離爪64によりトナーシート11
または受像シート10の先端を剥離しながら、記録ドラ
ム34の回転に伴って記録ドラム34から剥離したトナ
ーシート11または受像シート10を剥離爪64および
板金ガイド65に沿って搬送ローラ71まで搬送する。
【0011】ここで、具体的に剥離ユニット63の構成
を示せば、図5の如く表わされる。ここで、図5は図2
および図3の剥離機構42における剥離ユニット63の
構造図であり、図5(a)は剥離ユニット63の簡略断
面図、図5(b)は剥離ユニット63の正面図を示して
いる。
【0012】図5(a)において、剥離ユニット63
は、トナーシート11または受像シート10の先端を記
録ドラム34から剥離するための剥離爪64と、固点6
5aにより剥離爪64に固定された板金ガイド65とを
備えて構成されている。
【0013】ここで、剥離爪64は、その先端によりト
ナーシート11または受像シート10を剥離するだけで
なく、搬送ガイドとしての役割を兼ねており、トナーシ
ート11または受像シート10の先端を剥離すると、そ
の後はトナーシート11または受像シート10を剥離し
つつ、板金ガイド65と共に搬送ローラ71に搬送す
る。また、板金ガイド65は、図5(b)に示すよう
に、記録ドラム34の回転方向に対して垂直方向に長く
延びた構造を有し、その長手方向に複数の剥離爪64を
略等間隔の位置に設けている。そして、剥離爪64によ
り剥離されたトナーシート11または受像シート10を
搬送する。
【0014】移動手段66は、トナーシート11または
受像シート10を記録ドラム34から剥離する際に、剥
離爪64が記録ドラム34に接触するように、剥離ユニ
ット63を移動する。また、搬送ローラ71は、記録ド
ラム34の回転方向とは反対方向(図4(e)参照)に
回転しながら、板金ガイド65により搬送されてきたト
ナーシート11または受像シート10を挟持しつつラミ
ネート部46へと搬送する。
【0015】また、記録ドラム34は、その表面に受像
シート10およびトナーシート11を吸着固定するため
の吸引溝22a,22bを備えて構成されている。すな
わち、記録ドラム34は、図示しない真空吸引機構の外
部エアーブロアおよび真空ポンプ等の吸引源により内部
の空気が吸引されることで、表面に搬送された受像シー
ト10およびトナーシート11を吸引溝22a,22b
により吸引して表面に保持固定する。ここで、図6に記
録ドラム34の切断展開部分図を示す。
【0016】同図において、最外側の矩形は、記録ドラ
ム34を軸方向に沿って切断して展開したところを示し
ている。また、その内側の矩形は受像シート10の上に
供給され吸着されるトナーシート11であり、更にその
内側の矩形は記録ドラム34の上に吸着される受像シー
ト10である。
【0017】記録ドラム34は、表面上の受像シート1
0およびトナーシート11が固定される範囲内に開けら
れた、受像シート10およびトナーシート11の各々の
先端部を強く固定するための吸引溝22a,22bとを
各々設けている。一般にトナーシート11は受像シート
10より大きく、受像シート10は吸引溝22aにより
吸着され、トナーシート11は受像シート10より広い
部分に位置する吸引溝22bによって吸着される。した
がって、受像シート10およびトナーシート11が記録
ドラム34からめくれたりすることを防ぐことができ
る。また、この記録ドラム34上に設けられた受像シー
ト10およびトナーシート11吸着固定用の吸引溝22
aおよび22bを利用することにより、剥離機構42
は、トナーシート11または受像シート10をそれぞれ
剥離することが可能となる。
【0018】以下に、剥離機構42の剥離動作について
図4を用いて詳細に説明する。なお、トナーシート11
および受像シート10の剥離動作は同様であるため、こ
こでは、トナーシート11を記録ドラム34から剥離す
る際の剥離動作についてのみ説明する。
【0019】図4(a): 剥離機構42において、ト
ナーシート11を受像シート10から剥離する場合、先
ず、剥離ローラ62は、点線矢印方向に回転している記
録ドラム34に接触し、トナーシート11側から記録ド
ラム34とは反対方向(実線矢印方向)に回転しながら
受像シート10とトナーシート11の積層体である記録
媒体を押圧する。そして、移動手段66は、剥離爪64
が回転している記録ドラム34に接するように、実線矢
印方向に剥離ユニット63を移動させる。
【0020】図4(b): 剥離爪64が記録ドラム3
4の回転によりトナーシート11用吸引溝22bの位置
に来ると、移動手段66は、剥離ユニット62を移動
し、剥離爪64をトナーシート11用の吸引溝22bに
入り込ませる。
【0021】図4(c): 剥離爪64は、記録ドラム
34の回転に伴ってトナーシート11の先端を剥離す
る。そして、剥離爪64によりトナーシート11の先端
が持ち上げられると、トナーシート11は、剥離されつ
つ板金ガイド65に沿って搬送される。この際、剥離爪
64もまた、搬送ガイドとして板金ガイド65と共にト
ナーシート11を搬送することになる。これにより、ヒ
ートモード露光によって熱エネルギが像様に印加され、
トナー層の接着力が低下することで潜像として画像が形
成されたトナーシート11と、これが接着された受像層
を持つ受像シート10との積層体を剥離して、潜像とし
て記録されたトナーシート11の画像を受像シート10
に転写して現像する。
【0022】図4(d): トナーシート11が剥離さ
れつつ搬送されはじめると、移動手段66は、剥離ユニ
ット63を移動し、記録ドラム34から遠ざけて(実線
矢印方向)受像シート10が剥離爪64により剥離され
ることを防ぐ。これにより、トナーシート11のみを剥
離して搬送することが可能となる。
【0023】図4(e): トナーシート11の先端が
搬送ローラ71の間に挟持されると、搬送ローラ71が
実線矢印方向に回転しながら板金ガイド65に沿って搬
送されてきたトナーシート11の先端を挟持しつつ、ト
ナーシート11をラミネート部46まで挟持搬送する。
【0024】上記した剥離工程図4(a)〜(e)を所
定の色、例えばKCMYの4色のトナーシート11につ
いて繰返すことにより、受像シート10にはフルカラー
画像が形成される。
【0025】次に、図7に本従来例の剥離爪64の構成
図を示す。図7(a)は剥離爪の側面図、図7(b)は
上面図、図7(c)は図7(a)の剥離爪64を線7−
7’で切った断面図である。同図に示すように、従来の
剥離爪64は、幅方向の断面が先端に向けて高さが低く
なる矩形を有する爪本体64aと、土台64bとを備え
て構成され、その先端においてトナーシート11または
受像シート10の先端を剥離すると共に、剥離したトナ
ーシート11または受像シート10を斜面に沿って搬送
する。爪本体64aの幅方向の幅Wは、3[mm]であ
る。また、土台64bの幅は、先端に向けて狭くなり、
その先端では爪本体64aと同じ幅を有する。爪上面の
感材から受ける圧力は、記録媒体の重量と剥離爪の数よ
り爪一個当たり約2KPaである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来例の
カラー画像記録装置30の剥離機構42にあっては、剥
離爪64によりその先端が剥離されたトナーシート11
を搬送ローラ71まで搬送する際、トナーシート11は
剥離爪64に接触することになる。しかしながら、上記
剥離爪64はトナーシート11と接触する面が狭く且つ
上辺両端が直角であるため、トナーシート11の材料が
剥離爪64の表面およびその上辺両端の角に擦られて削
られてしまう。特に、トナーシートと剥離爪との面圧
(接触する面の圧力)が大きい場合には、より多くの削
り塵が生じる。そして、この削られた材料等の削り塵
は、記録ドラム34や受像シート10上に付着し、結果
として、仕上がり画像に画像欠陥(画像ムラ、白抜きお
よび白リング)が生じるという問題がある。
【0027】このような問題に対し、本願発明者による
先行発明として、トナーシート1111に対する記録ド
ラム34による搬送速度より搬送ローラ71による搬送
速度を高速にすることにより、記録ドラム34と搬送ロ
ーラ71間のトナーシート11のたわみをなくし、剥離
爪64をトナーシート11の搬送路外に移動することに
より、剥離爪64とトナーシートの接触を防ぐプリンタ
機構がある。しかしながら、結局、剥離してから搬送ロ
ーラ71に挟持されるまでは、トナーシート11は剥離
爪64に接触することとなり、数十枚に一枚の割合で画
像欠陥が発生するという問題がある。また、爪の数を増
やし、爪一個当たりの圧力を下げることも考えられる
が、部品の点数が増え、組み立て工数が増えることによ
り大きなコストアップとなる。
【0028】本発明は、上記問題を解決するものであ
り、記録後の材料を剥離する際に発生する材料の削れを
防止することが可能な記録装置およびその方法、および
この装置に用いる剥離爪を提供することを目的としてい
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1記載の記録装置の発明は、記録媒体の
作用面が媒体固定部材側になるように媒体固定部材に固
定された記録媒体を媒体固定部材から剥離するための剥
離手段をもつ記録装置において、前記剥離手段は剥離爪
を有し、該剥離爪は幅方向の断面が先端に向けて高さが
低くなる矩形を有し、且つ、前記矩形の上辺両端が面取
りされているものであること特徴とする。
【0030】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の記録装置において、前記剥離爪が、前記面取り部分
の曲率半径がr=1〔mm〕以上であり、且つ、剥離時
において、前記剥離爪の先端上面が記録媒体から受ける
面圧が1〔KPa〕以下であること特徴とする。
【0031】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の記録装置において、前記記録媒体が、薄膜転
写型トナーシートであること特徴とする。
【0032】また、請求項4記載の剥離爪の発明は、媒
体固定部材から記録媒体を剥離するための剥離爪であっ
て、幅方向の断面が先端に向けて高さが低くなる矩形を
有し、且つ、前記矩形の上辺面取りされていること特徴
とする。
【0033】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の剥離爪において、前記面取り部分の曲率半径がr=
1〔mm〕以上であり、且つ、剥離時において、前記剥
離爪の先端上面が記録媒体から受ける面圧が1〔KP
a〕以下であることを特徴とする。
【0034】また、請求項6記載の発明は、請求項4又
は5記載の剥離爪において、前記記録媒体が、薄膜転写
型トナーシートであることを特徴とする。
【0035】また、請求項7記載の記録方法の発明は、
請求項1〜3のいずれか1項記載の記録装置において、
前記媒体固定部材の上に、受像層を有し、記録画像を受
け止める受像シートを固定するステップと、前記受像シ
ートの上にトナーを有するトナーシートを固定するステ
ップと、前記トナーシートまたは受像シートを前記媒体
固定部材から剥離するステップを備えたことを特徴とす
る。
【0036】このように、本願の請求項1,2,4,5
および7に記載の記録装置およびその方法およびこの装
置に用いられる剥離爪の各発明は、媒体固定部材に固定
されたトナーシートまたは受像シートを剥離するための
剥離手段において、幅方向の断面が先端に向けて高さが
低くなる矩形を有し、且つ、矩形の上辺両端が面取り部
分の曲率半径が面取されている剥離爪を有する。また、
剥離爪は、面圧が10[KPa]以下で、且つ、面取り部分
の曲率半径はr=1[mm]以下となる形状を有する。
これにより、剥離手段においてトナーシートを剥離し搬
送する際に、トナーシートが剥離爪に接触しても、その
材料が剥離爪表面で擦れて削れることなく、また、剥離
爪の上辺両端で削れることなく搬送することができる。
結果として、仕上がり画像に画像欠陥が生じることなく
良好な画像を得ることが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録装置の第1の
実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0038】〔実施形態に係る記録装置〕実施形態の詳
細な説明を行う前に、先ず、本実施形態の対象とする記
録装置について説明する。本実施形態の記録装置におけ
る剥離爪以外の構成要素の機能および動作については、
本従来と同様であるため、図2を用いて本実施形態の記
録装置を説明する。
【0039】本実施形態のカラー画像記録装置30は、
記録媒体供給部32、記録ドラム34、記録媒体固定/
解除機構36、ラミネート機構38、露光ヘッド40、
剥離機構42、制御部48、給紙部44、ラミネート部
46、剥離部50およびトレイ部52を備えて構成され
ている。
【0040】ここで、記録媒体供給部32は、記録媒体
(すなわち、ロール状の受像シート10、および複数の
トナーシート11、例えばK(黒)、C(シアン)、M
(マゼンタ)およびY(イエロー)の標準トナーシート
や印刷分野で用いられる金、銀等の特色シートなどのロ
ール状感熱材料)が保持されている記録媒体ステーショ
ン53と、1つの記録媒体を引き出す1対の引出ローラ
54と、引出ローラ54によって記録媒体ステーション
53から所定の長さに引き出された記録媒体をシート状
に切断するカッタ55と、シート状記録媒体を挟持搬送
する1対のローラ56と、シート状記録媒体を記録ドラ
ム34上に案内し、記録媒体の先端を記録ドラム34上
の取り付けられた記録媒体固定/解除機構36に固定位
置まで案内するガイド57とを有して構成されている。
【0041】また、記録ドラム34は、トナー層を有す
るトナーシート11と受像層を有しトナーシート11か
ら転写されるトナー層を受け止める受像シート10とを
有して構成される記録媒体を表面に固定するための媒体
固定部材に該当する。すなわち、表面に吸引孔(図示な
し)および吸引溝22a,22bを有し、真空吸引機構
(図示なし)によって内部の空気が吸引されることによ
り、記録媒体供給部32から搬送された記録媒体をその
表面に保持固定する。
【0042】また、記録媒体固定/解除機構36は、記
録ドラム34上に供給された受像シート10の先端をク
ランプ等により固定する。また、受像シート10が記録
ドラム34の図中矢印方向の回転によって記録ドラム3
4の外周上に巻き付けられると、その受像シート10の
後端も固定する。ここで、記録媒体固定/解除手段36
の先端固定部と後端固定部の少なくとも一方は、色々な
長さの記録媒体シートの記録ドラム34上への固定が可
能なように、記録ドラム34の外周上を移動可能である
のが好ましい。
【0043】また、ラミネート機構38は、内部に図示
しないヒータを内蔵するラミネートローラ58と、ラミ
ネートローラ58を支点59aを中心に回動し、記録ド
ラム34の外周に接離させるアーム59と、ラミネート
ローラ58を所定押圧力で記録ドラム外周に押圧する押
圧手段60とを有し、記録ドラム34の外周上に巻き付
けられた受像シート10上に、全く同様にして記録媒体
供給部32から搬送されてきたトナーシート11を押圧
することにより積層して巻き付ける。
【0044】これにより、受像シート10の最表層の受
像層は粘着性を有しているため、ラミネートローラ58
によって所定押圧力により押圧しながらトナーシートを
巻き付けてラミネートでき、トナーシート11にしわな
どを発生させないことはもちろん、均一な粘着力で受像
シート10の受像層とトナーシート11のトナー層とを
接着することができる。ここで、受像シート10へのト
ナーシート11のラミネートは、均一に強く接着させる
ため、加圧ラミネートローラ58によって行われるが、
粘着力の向上を図るためラミネートローラ58を加圧と
同時に加熱しながらラミネートするのも好ましい。加熱
条件は130℃以下好ましくは100℃以下とするのが
よい。また、押圧手段60は、ばね等の付勢手段であっ
てもエアシリンダのマニュピレータであってもよい。
【0045】また、記録ドラム34への受像シート10
の巻き付けの際には、その先端を記録媒体固定/解除機
構36によって固定し、搬送ローラ対56またはラミネ
ートローラ58もしくはその他の手段で受像シート10
の他の部分を保持し、受像シート10に所定の張力をか
けて記録ドラム34の外周に巻き付けるのが好ましい。
この時、後述するように記録ドラム34の外周に吸入孔
を設けておき、受像シート10を吸着手段を用いて吸着
するようにしてもよい。この吸着手段と記録媒体固定/
解除機構36とは併用するのが好ましいが、いずれか一
方のみとしてもよい。こうすることにより、しわ等を発
生させず、また位置ずれを生じさせることなく、受像シ
ート10を記録ドラム34の外周に固定することができ
る。さらに、トナーシート11の受像シート10への積
層時にも、トナーシート11に張力をかけておくのが好
ましい。この時受像シート10の巻き付けと同様に記録
媒体固定/解除機構36を用いて、トナーシート11の
先端および/または後端を固定するようにしてもよい
し、上述の吸着手段を併用するようにしてもよい。な
お、積層時にトナーシート11にかける張力は記録ドラ
ム34への巻き付け時に受像シート10にかける張力よ
り小さくしておくのが好ましい。
【0046】露光ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高密度エネルギ光を射出するレーザ光源と
レーザ光のビームスポット径を調整する結像レンズ等か
らなるレーザヘッド24と、レーザヘッド24を記録ド
ラム34の軸方向(図2の紙面に垂直な方向)に移動し
て副走査を行う副走査手段61とを有する。なお、レー
ザ光によるトナーシート11の主走査は、記録ドラム3
4の回転によって行う。ここで、露光ヘッド40に副走
査移動手段61を設けず、記録ドラム34に軸方向の移
動手段を設け、記録ドラム34を回転主走査しつつ軸方
向に移動させて副走査させてもよい。
【0047】レーザ光源としては、ヒートモード露光が
可能な高密度エネルギ光を射出できればよく、例えば、
アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウ
ムカドミウムレーザ等のガスレーザ、YAGレーザなど
の固体レーザ、半導体レーザなどの他に、色素レーザ、
エキシマーレーザなどを用いることができる。画像信号
によるレーザ光の変調は、例えばアルゴンイオンレーザ
の場合には外部変調器にビームを通し、また半導体レー
ザの場合には、レーザーに注入する電流を信号により制
御(直接変調)する等、公知の方法により行なわれる。
光熱変換層上で集光されるレーザスポットの大きさ、お
よび走査速度は、画像に必要とされる解像力、材料の記
録感度等に応じて設定される。印刷用途の場合、一般に
高い解像力が必要であり、ビームスポットは小さい方が
画質的に好ましいが、一方で焦点深度が小さくなり、機
械的な制御が困難になる。また、走査速度が小さすぎる
と、トナーシート支持体等への熱伝導による熱損失が大
きくなり、エネルギ効率が低下すると共に、記録時間が
長くなり好ましくない。以上から、本発明での記録条件
は、光熱変換層上のビーム径が5〜50μm、特に好ま
しくは6〜30μm、走査速度1m/秒以上、好ましく
は3m/秒以上である。
【0048】画像信号は、本発明の記録装置30の外部
の画像読取装置、画像処理装置、DTP機能を持つワー
クステーション(W/S)、電子出版システムや各種の
記憶媒体(磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、RAMカード等々)から、インタ
ーフェース等を介してディジタル信号として、制御部4
8に伝送され、必要な処理が施された後、露光ヘッド4
0に伝送され、レーザヘッド24のヒートモード露光の
制御が行われる。
【0049】また、制御部48は、露光ヘッド40の副
走査手段61による副走査および記録ドラム34の回転
主走査の制御を始めとして、本発明の記録装置30の各
部の制御および全体シーケンスの制御などを行う。
【0050】また、剥離機構42は、トナーシート11
または受像シート10を記録ドラム34から剥離するた
めの剥離手段に該当する。すなわち、露光ヘッド40に
よるヒートモード露光によって潜像として画像が形成さ
れたトナーシート11を受像シート10から剥離すると
同時にトナーシート11の潜像を受像シート10に剥離
転写して現像する。
【0051】剥離機構42は、剥離ローラ62、剥離ユ
ニット63、移動手段66および搬送ローラ対71を備
えて構成されている。ここで、剥離ローラ62は、アー
ム67に軸支され、支点67aを中心に回動し、記録ド
ラム34上を接離可能に構成される。またアーム67を
介して剥離ローラ62を記録ドラム34上の受像シート
10とトナーシート11との積層体を押圧するための押
圧手段68が設けられる。また、剥離ユニット63は、
剥離爪、複数の剥離爪を有する板金ガイド板(図示な
し)を有し、移動手段66により記録ドラム34上に接
触可能に構成される。
【0052】ヒートモード露光によって熱エネルギが像
様に印加され、トナー層の接着力が低下することで潜像
として画像が形成されトナーシート11と、これが接着
された受像層を持つ受像シート10との積層体に対し、
支点67aを中心にアーム67がそれぞれ回動して剥離
ローラ62を近づけて積層体をトナーシート11側から
剥離ローラ62によって押圧すると共に、移動手段66
により剥離ユニット63を近づけて吸引溝22bに剥離
爪を挿入する。その後、剥離ローラ62を記録ドラム3
4とは反対方向に回転させ、記録ドラム34の回転に伴
って剥離爪により剥離されたトナーシート11を剥離爪
および板金ガイドに沿って移動(搬送)させながら、一
対の搬送ローラ71の間に挟持させる。こうして、トナ
ーシート11を剥離ローラ62で押圧しながら、一対の
搬送ローラ71の間で挟持搬送して、受像シート10か
ら剥離する。
【0053】ここで、トナーシート11は、剥離ローラ
62で押圧した部分で、一定の剥離速度で剥離すること
ができるので、剥離力も一定とすることができ、スティ
ックスリップなど振動現象が発生することがなく、剥離
ムラを生じることがない。また剥離の際に、受像シート
10に加わる剥離力が変動しないので、受像シート10
の記録ドラム34上の固定位置がずれることもない。従
って、見当精度の低下を招くこともない。こうして、剥
離ムラや見当ズレ等のない1色の高画質、高解像度、高
階調網点画像を得ることができる。このようにしてK,
C,M,およびYの4色の画像が正確に見当合わせされ
て剥離・転写・現像された受像シート10は、搬送ロー
ラ対71によって搬送されつつ、ガイド部材70に案内
されて、ラミネート部46に搬送される。
【0054】また、ラミネート部46は、受像シート1
0の搬送にタイミングを合わせて、本紙供給ロール72
が本紙カセット73から本紙14を送り出し、ガイド部
材70によって案内しつつ図中左方向に搬送する。そし
て、受像シート10および本紙14は、レジストローラ
対75によって位置合わせされつつ積層される。なお、
本紙14を手差し供給口44aから本紙供給ロール72
に供給してもよい。また、ラミネート部は記録装置とは
別体にされる場合もある。
【0055】また、剥離部50は、剥離ローラ対78お
よび剥離ガイド79によって、硬化して剥離しやすい受
像層を受像シート10より剥離する。これにより、受像
層が本紙14に貼着されて画像が転写され、画像が転写
された本紙14はハードコピーとしてトレイ部52のプ
ルーフトレイ52aに排出され、受像層が剥離された受
像シート10は、廃棄トレイ52bに廃棄される。
【0056】このような構成により、本実施形態のカラ
ー画像記録装置30は、記録媒体供給部32から供給さ
れた受像シート10を記録ドラム34上に固定した後、
次に記録媒体供給部32から受像シート10上に供給さ
れたトナーシート11を加圧加熱押圧して積層する。そ
して、露光ヘッド40により受像シート10とトナーシ
ート11の積層体をヒートモード露光して潜像として画
像を記録すると、剥離機構42によりトナーシート11
を記録ドラム34上に固定されている受像シート10か
ら剥離して、潜像として記録されたトナーシート11の
画像を受像シート10に転写して現像することで、受像
シート10上に画像を形成する。
【0057】そして、このように、例えば、K,C,M
およびYの4色の画像が正確に見当合わせされて剥離・
転写・現像された受像シート10を、剥離機構42によ
り記録ドラム34から剥離する。その後、受像シート1
0を本紙14と積層・密着し、剥離部50にて受像シー
ト10と本紙14とを剥離することにより、フルカラー
画像をハードコピーとして得ることができる。
【0058】〔第1実施形態〕次に、本発明の第1実施
形態に係る記録装置および剥離爪について説明する。図
1は本発明の第1実施形態に係る剥離爪164の構造図
である。また、図1(a)は剥離爪164の側面図、図
1(b)は上面図、図1(c)は図1(a)の剥離爪1
64を線1−1’で切った断面図である。
【0059】本実施形態に係る記録装置は、幅方向の断
面が先端に向けて高さが低くなる矩形を有し、且つ、矩
形の上辺両端が面取されている剥離爪164を備えるも
のである。また、この剥離爪164の幅方向の幅W
1は、図7に示した本従来例の剥離爪64の幅Wより広
く、トナーシート11と剥離爪164との接触面積が広
いものである。これにより、トナーシート11が搬送さ
れる際、剥離爪164に接触してもトナーシート11の
材料がその剥離爪164の表面および上辺両端で擦れて
削れることなく、トナーシート11を剥離爪164に沿
って搬送することが可能となる。
【0060】図1に示すように、本実施形態における剥
離爪164は、幅方向の幅W1が5[mm]であり幅方
向の断面が先端に向けて高さが低くなる矩形を有し、且
つ、該矩形の上辺両端が面取り部分の曲率半径rが1
[mm]となるように面取されている。これにより、本
実施形態の剥離爪164は、本従来例の剥離爪64と比
べてトナーシート11と接触する接触面積が広くなり、
それゆえ面圧が小さくなる。
【0061】以下に、上記剥離爪164を備えた本実施
形態の記録装置における剥離機構42の剥離動作につい
て図2および図4を用いて説明する。なお、本実施形態
の記録装置における剥離爪164以外の構成要素の機能
および動作については、本従来例と同様であるため、詳
細な説明は省略する。
【0062】剥離機構42において、記録ドラム34上
からトナーシート11を剥離する際、先ず、受像シート
10とトナーシート11の積層体をトナーシート11側
から剥離ローラ62によって押圧する。移動手段66
は、剥離ユニット63を記録ドラム34方向へ移動させ
て、トナーシート用吸引溝22bに入り込ませる。そし
て、記録ドラム34の回転に伴い、剥離爪164により
トナーシート11の先端が剥離されて持ち上がると、ト
ナーシート11は、剥離爪164により剥離されつつ板
金ガイド65に沿って搬送ローラ71へ搬送される。
【0063】このとき、本実施形態の剥離爪164は、
板金ガイド65と共にトナーシート11を搬送するが、
本従来例の剥離爪64に対して幅方向の幅がより広いた
め、トナーシート11と剥離爪64との接触面積が広
く、剥離爪64におけるトナーシート11との面圧が小
さくなる。したがって、トナーシート11は、剥離爪1
64に接触しても擦れて削れることがなくなる。また、
本実施形態の剥離爪164は、矩形の上辺両端が曲率半
径r=1[mm]の面取がされているため、トナーシー
ト11の材料が剥離爪164の角によって削れるのを防
ぐことができる。
【0064】このように、第1実施形態では、剥離爪16
4は、幅方向の幅W1が5[mm]であり幅方向の断面
が先端に向けて高さが低くなる矩形を有し、且つ、この
矩形の上辺両端が面取り部分の曲率半径r=1[mm]
となるように面取されている。これにより、トナーシー
ト11との接触面積が広く、その接触表面の面圧が小さ
くなる。したがって、剥離機構42においてトナーシー
ト11を剥離し搬送する際に、トナーシート11が剥離
爪164に接触しても、その材料が剥離爪164表面で
擦れて削れることなく、また、剥離爪164の上辺両端
で削れることなく搬送することができる。結果として、
トナーシート11の削れ塵が受像シート10または記録
ドラム34上に付着することによる仕上がり画像に画像
欠陥が生じることなく、良好な画像を得ることが可能と
なる。
【0065】なお、本実施形態では、剥離爪164の幅
1が5[mm]、並びに、面取り部分の曲率半径r=
1[mm]となるように面取りをした剥離爪を用いた
が、後で示すように、接触表面が面圧が1[KPa]以
下になる幅を有し、且つ、面取り部分の曲率半径がr=
1[mm]以上であるように面取りされているものであ
れば、同様の効果が得られる。
【0066】
【実施例】ここで、上記第1実施形態の剥離爪164に
おいて、トナーシートと接触する表面に加わる面圧の影
響について実験した結果を記す。なお、トナーシートと
しては薄膜転写型トナーシートを用いた。
【0067】
【表1】
【0068】表1に示すように、面圧が1[KPa]以
下(幅方向の幅が5[mm]以上)であり、且つ、矩形
の上辺両端が曲率半径r=1[mm]の面取りをしてあ
る場合、トナーシートは、剥離爪に接触しても削り塵が
生じることなく、仕上がり画像の状態も良好であった。
したがって、剥離爪によってトナーシートが傷つくこと
により、記録ドラムまたは受像シート上へのトナーシー
トの削れ塵が付着し、その結果仕上がり画像に画像欠陥
などの影響を及ぼすことがなくなることが確認できた。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録後の材料を剥離する際に発生する材料の削れを防止
することが可能な記録装置およびその方法、およびこの
装置に用いる剥離爪を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る剥離爪の構成図で
ある。
【図2】本発明が適用されるカラー画像記録装置の1例
を示す線図的断面図である。
【図3】本発明が適用されるカラー画像記録装置の他の
例を示す図である。
【図4】図2および図3のカラー画像記録装置における
剥離機構の断面図である。
【図5】図4の剥離機構における剥離ユニットの構造図
である。
【図6】記録ドラムの切断展開部分図である。
【図7】本従来例の剥離爪の構成図である。
【符号の説明】
10 受像シート 11 トナーシート 14 本紙 21 吸引孔 22 吸引溝 30 カラー画像記録装置 32 記録媒体供給部 34 記録ドラム 36 記録媒体固定/解除機構 38 ラミネート機構 40 露光ヘッド 42 剥離機構 44 給紙部 46 ラミネート部 48 制御部 50 剥離部 52 トレイ部 62 剥離ローラ 63 剥離ユニット 64,164 剥離爪 65 板金ユニット 71 搬送ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の作用面が媒体固定部材側にな
    るように媒体固定部材に固定された記録媒体を媒体固定
    部材から剥離するための剥離手段をもつ記録装置におい
    て、前記剥離手段は剥離爪を有し、該剥離爪は幅方向の
    断面が先端に向けて高さが低くなる矩形を有し、且つ、
    前記矩形の上辺両端が面取りされていることを特徴とす
    る記録装置。
  2. 【請求項2】 前記剥離爪は、前記面取り部分の曲率半
    径がr=1〔mm〕以上であり、且つ、剥離時におい
    て、前記剥離爪の先端上面が記録媒体から受ける面圧が
    1〔KPa〕以下であることを特徴とする請求項1記載
    の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、薄膜転写型トナーシー
    トであることを特徴とする請求項1又は2記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 媒体固定部材から記録媒体を剥離するた
    めの剥離爪であって、幅方向の断面が先端に向けて高さ
    が低くなる矩形を有し、且つ、前記矩形の上辺面取りさ
    れていること特徴とする剥離爪。
  5. 【請求項5】 前記面取り部分の曲率半径がr=1〔m
    m〕以上であり、且つ、剥離時において、前記剥離爪の
    先端上面が記録媒体から受ける面圧が1〔KPa〕以下
    であることを特徴とする請求項4記載の剥離爪。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体は、薄膜転写型トナーシー
    トであることを特徴とする請求項4又は5記載の剥離
    爪。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項記載の記録
    装置において、前記媒体固定部材の上に、受像層を有
    し、記録画像を受け止める受像シートを固定するステッ
    プと、前記受像シートの上にトナーを有するトナーシー
    トを固定するステップと、前記トナーシートまたは受像
    シートを前記媒体固定部材から剥離するステップを備え
    たことを特徴とする記録方法。
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