JP2001257572A - スイッチング素子駆動回路装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents
スイッチング素子駆動回路装置およびそれを用いた電子機器Info
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Abstract
ング素子のオン抵抗を下げることを目的とする。 【解決手段】 直流電源Vddからの電流をスイッチン
グするPチャネル型MOSスイッチング素子1と、この
スイッチング素子1をオンさせる制御信号VGを与える
制御信号供給手段と、この制御信号の電位を検出する検
出回路3と、を備え、前記制御信号供給手段は検出手回
路3の検出出力に応じて、スイッチ6を制御し、制御信
号VGの遷移速度を増大させる。
Description
ジスタ等のスイッチング素子を駆動する回路に用いられ
るスイッチング素子駆動回路装置及びそれを用いた電子
機器に関する。
は、負荷と電源との間に設けられ、正電圧電源に接続さ
れたドレイン端子有するNチャネル(ch)型MOSト
ランジスタによって形成されている。
ソース端子に接続され、他の負荷端子は接地されてい
る。
トランジスタ(ハイサイドスイッチング手段)におい
て、トランジスタをオフ状態からオン状態へ切り替えた
とき、このトランジスタの出力電流に一時的に大電流が
発生してしまう。そこで、ソフトスタート回路を設け
て、瞬間的な大電流の発生を防止することが行われてい
る。
は、スイッチング手段(Nch型MOS)を制御する信
号のレベル変化を緩やかにするソフトスタート回路が開
示されている。このソフトスタート回路は抵抗、コンデ
ンサで構成されており、緩やかにさせる程度は抵抗、コ
ンデンサの値で固定である。
過電流を制御する調整ループを低速、高速の2系統持
ち、急速な過負荷が生じたときにすばやく高速調整ルー
プが応答する技術が開示されている。
十分低いPch型MOSスイッチング素子において、N
ch型MOSスイッチング素子に適したソフトスタート
動作をさせた場合には、制御信号(ゲート電圧)のレベ
ル変化が完了するまでに負荷回路への電源供給は安定状
態に入る。このため、電源電圧が安定した後、すなわ
ち、ソフトスタート完了後にも制御信号のレベル変化が
完了しないため、レベル変化完了までオン抵抗が高くな
るという問題が生じる。
が容量性の負荷を駆動する場合などに、パルス状の電流
がスイッチング素子を流れる。上記した特開平8−51
349号公報に記載の技術では、パルス状の負荷に対し
ても保護回路が働くことになる。このため、保護回路が
働いて、ゲート電圧が低下して負荷電流が正常に戻った
後は、低速ループでゲート電圧を上げていくことにな
る。この結果、パルス状の負荷が発生してからゲート電
圧がもとに戻るまでの時間、オン抵抗が高くなるという
問題がある。
なされたものにして、ソフトスタート完了後にすみやか
にスイッチング素子のオン抵抗を下げることを目的とす
る。
対して動作せず、連続した過負荷に対して保護回路を動
作させ、このような問題を回避することを目的とする。
らの電流をスイッチングするPチャネル型MOSスイッ
チング素子と、このスイッチング素子をオンさせる制御
信号を与える制御信号供給手段と、この制御信号の電位
を検出する検出手段と、を備え、前記制御信号供給手段
は検出手段の検出出力に応じて、前記制御信号の遷移速
度を増大させることを特徴とする。
がオンする途中でその制御信号の遷移時間を増すことが
でき、ソフトスタート後にすみやかにスイッチング素子
を完全にオンさせることができる。
子のオン時に前記制御信号のレベル変化を検出し、ゲイ
ンを増大させるように構成すると良い。
ッチング素子駆動回路において、ソフトスタート後にす
みやかにスイッチング素子を完全にオンさせることがで
きる。
作のためのフィードバックループを備えるように構成す
ることができる。
をなすスイッチング素子駆動回路において、ソフトスタ
ート後にすみやかにスイッチング素子を完全にオンさせ
ることができる。
段は、スイッチング素子が完全にオン状態でその状態を
維持する手段を備えるように構成するとよい。
が完全にオンした後の過電流に対して一定期間反応を遅
らせることができるので、パルス状の過電流に反応して
オン抵抗が高くなることがない。
と、直流電源からの電流をスイッチングするPチャネル
型MOSスイッチング素子と、前記スイッチング素子を
介して上記電源が供給される負荷回路と、前記スイッチ
ング素子をオンさせる制御信号を与える制御信号供給手
段と、この制御信号の電位を検出する検出手段と、、前
記制御信号供給手段は検出手段の検出出力に応じて、前
記制御信号の遷移速度を増大させることを特徴とする。
ト後にすみやかにスイッチング素子を完全にオンさせる
ことができる。
図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実
施形態にかかるブロック回路図である。図1に従いこの
発明の第1の実施形態につき説明する。
負荷回路2と電源との間に設けられ、電源電圧(Vd
d)に接続されたドレイン端子を有するPチャネル(c
h)型MOSトランジスタ1によって形成されている。
Sトランジスタ1のソース端子に接続され、負荷回路2
の他の端子2は接地されている。
P型MOSトランジスタQ10とN型MOSトランジス
タQ11との接続ノードから制御信号(VG)が与えら
れる。
一方は電源電圧(Vdd)が与えられ、N型トランジス
タQ11の一端は定電流源4を介して接地されている。
型MOSトランジスタQ11との接続ノードはN型MO
SトランジスタQ12とスイッチ6、定電流源5を介し
て接地されている。このスイッチ6は、制御信号(V
G)を検出する検出回路3により制御される。
SトランジスタQ11及びN型MOSトランジスタQ1
2のゲートにはスイッチング素子(QD)1を駆動する
ためのイネーブル信号(EN)が与えられる。
検出回路3の入力電圧(VG)対出力電圧(VA)特性
を図4に示す。また、検出回路3の一例を図2及び図3
に示す。図2に示す検出回路3は、インバータで構成さ
れ、このインバータを構成するトランジスタの閾値をV
1としている。また、図3に示す検出回路3は、抵抗で
分圧してコンパレータ31の一方にV1を入力し、他方
にVGを与え、出力VAを得ている。図2、図3に示す
ような検出回路3を用いることで、図4に示す入力電圧
(VG)対出力電圧(VA)を得る。
す。このスイッチ6の動作は検出回路3からの出力VA
が”L”でオフ、”H”でオンである。
る。イネーブル信号ENが”L”から”H”になると、
制御信号VGの電位は定電流源4の電流I1により、V
ddから徐々に低下する。
下げるため、ゲート幅が大きく、そのためゲート容量も
大きくしている。最初、検出回路3の出力VAは”L”
であるから、スイッチ6はオフで定電流源5の電流I2
は流れない。
チング素子(QD)1のゲート電位が検出回路3の閾値
V1を下回ったときに、検出回路33の出力VAが”
H”レベルになり、スイッチ6がオンし、I2が流れ始
める。この結果、制御信号VGの立ち下げが、I1から
I1+I2で行われるようになる。すなわち、制御信号
VGが検出回路3の閾値(V1)を下回る時間をソフト
スタート完了時間に設定することで、ソフトスタート完
了から完全にオンするまでの時間を短縮することができ
る。
7に従い説明する。図7は、この発明の第2の実施形態
にかかるブロック回路図である。
電位)VGを与えるのにアンプ7を用いて、制御信号の
レベル変化を検出してゲインを増大させたものである。
このアンプ7自体は既知の回路構成である。アンプ7の
Vrefは1Vないし2Vの定電圧で、イネーブル信号
EN<Vrefのときに、VG=”H”、EN>Vre
fのときにVG=”L”となるように構成されている。
ジスタQ21に与えられる。電源電圧Vddと定電流源
4との間には、P型MOSトランジスタQ20が設けら
れ、このゲートがアンプ7に接続されている。定電流源
4の他方は接地されている。また、P型MOSトランジ
スタQ20の一端とN型トランジスタQ21とが接続さ
れ、N型トランジスタQ21の他端は定電流源5を介し
て接地されている。
ネーブル信号ENの変化から制御信号VGが変化するま
での時間は、アンプ7のトランジスタQ22、Q23の
電流が大きいほど小さい。制御信号VGが閾値電圧V1
を下回ったときに、トランジスタQ21がオンし、トラ
ンジスタQ20を流れる電流が、I1からI1+I2に
なる。トランジスタQ22,Q23はトランジスタQ2
0のカレントミラー構成であるから、トランジスタQ2
0の電流増、すなわち、トランジスタQ22,Q23の
電流増となる。したがって図1と同様に、制御信号VG
が検出回路3の閾値(V1)を下回る時間をソフトスタ
ート完了時間に設定することで、ソフトスタート完了か
ら完全にオンするまでの時間を短縮することができる。
の効果が得られる。
8に従い説明する。図8は、この発明の第3の実施形態
にかかるブロック回路図である。この第3の実施形態
は、定電流動作のためのフィードバックループを持つも
のである。
過電流検出用抵抗(Rs)9で分圧した電位をコンパレ
ータ8の一方に与え、コンコンパレータ8の他方には参
照電位VRが与えられている。そして、スイッチング素
子(QD)1のドレイン端子は抵抗9に接続されてい
る。コンパレータ8からの出力VBは、インバータ(I
NV1)10、インバータ(INV2)11のそれぞれ
のトランジスタQ31,Q32に与えられている。スイ
ッチ6の出力はトランジスタQ32と定電流源4との接
続点に与えられ、トランジスタQ31と定電流源5との
接続点から制御信号VGがスイッチング素子(QD)1
に与えられる。
明する。イネーブル時に負荷電流ILが設定値より少な
い場合には、VS>VR、VB=Vddとなり、トラン
ジスタQ31,Q32はオフである。ここで、設定値と
はRS×IL=VRとなるILのことである。
GはVG>V1の状態では、定電流源I1により,VG
<V1ではI1+I2により低下する。この動作は図1
の場合と同様である。
流せる負荷回路2が接続されている場合を考える。負荷
電流ILによりVSが低下し、VRに近づく。するとV
Bが低下し、VB<Vdd−Vtpとなると、定電流I
3,I4が発生するため、制御信号VGの立ち下がりは
押えられる。なお、Vtpはスイッチング素子(P型M
OSトランジスタ)1の閾値である。
し、負荷電流ILが一定に保たれる。このときILが小
さい場合は0≦VG≦V1、大きい場合は、V1<VG
<Vdd−Vtp の範囲をとりうる。図8の例では、
インバータ(INV1)10,(INV2)12がフィ
ードバックループ内のアンプを構成している。
なり、V1<VG<Vdd−Vtpでは低速ループとな
る。負荷電流ILが設定値内のときに所望のソフトスタ
ート動作が得られ、負荷電流ILが設定値を超えるとき
に、フィードバック回路が機能して定電流(=VR/R
S)動作をする。
負荷(=設定値内の負荷)に対して所望のソフトスター
ト動作をさせることができる。
9に従い説明する。図9は、この発明の第2の実施形態
にかかるブロック回路図である。この第4の実施形態
は、図8の回路に第2検出回路3bとトランジスタQ4
3が付加されている。
11に第2検出回路3bの特性を示す。
1と同じ値である。また、第2検出回路3bはV2<V
G<V1の入力制御信号VGに対して、出力VC=”
L”となる。
小さい場合には、VB=VddとなるためVGは図8の
場合と同様に低下する。このときトランジスタQ43の
振る舞いはトランジスタQ42がオフなので関係ない。
を流せる負荷回路2が接続されている場合はフィードバ
ックループが作用し、負荷電流ILが一定に保たれる動
作となり、図8と同様である。負荷電流ILにより、制
御信号VGのとる範囲が0≦VG<V2、V2≦VG≦
V1、1<VG<Vdd−Vtp のいずれかとなる。
流ILが設定値以内の状態であれば、VG=0Vとな
る。そこで、IL>設定値となる過電流が生じた場合を
考える。VBが低下し、VB<Vdd−Vtpとなると
I3が流れ、VGは上昇を始める。このとき、VG<V
2なので、トランジスタQ43がオフで、I1+I2に
対して、I3で制御信号VGを上昇させることになる。
制御信号VGを上昇させるためには、よりVBが低下せ
ねばならず、すなわち、より負荷電流ILが増加せねば
ならない。I1<I2に設定しているため、トランジス
タQ43がオフの状態でVGを上昇させるには時間がか
かる。VG<V2ではVGの上昇は遅く、VG>V2で
は上昇は速い。V2を適切に設定することで、過電流に
対して一定時間オン抵抗の増加を抑える回路にすること
ができる。
スイッチング素子QDの代わりに、図12の抵抗RS、
トランジスタQ70、Q71で示す構成の回路を用いて
もよい。
スタ幅をトランジスタQ71より大きくしておき、抵抗
RSでの電力損失を減少させるものである。ただし、負
荷電流ILの設定値は、トランジスタQ70とQ71の
比を考慮してRS、VRを設定することで決められる。
1に記載のスイッチング素子の駆動回路装置によれば、
スイッチング素子がオンする途中でその制御信号の遷移
時間を増すことができるので、ソフトスタート後にすみ
やかにスイッチング素子を完全にオンさせることができ
る。
素子の駆動回路装置によれば、アンプ構成のスイッチン
グ素子駆動回路を構成し、スイッチング素子がオンする
途中でその制御信号の遷移時間を増すことができ、ソフ
トスタート後にすみやかにスイッチング素子を完全にオ
ンさせることができる。
素子の駆動回路装置によれば、定電流回路の一部をなす
スイッチング素子駆動回路を構成し、スイッチング素子
がオンする途中でその制御信号の遷移時間を増すことが
できるので、ソフトスタート後にすみやかにスイッチン
グ素子を完全にオンさせることができる。
素子の駆動回路装置によれば、スイッチング素子が完全
にオンした後の過電流に対して一定期間反応を遅らせる
ことができるので、パルス状の過電流に反応してオン抵
抗が高くなることがない。
器によれば、ソフトスタート後にすみやかにスイッチン
グ素子を完全にオンさせることができる。
路図である。
ロック回路図である。
ロック回路図である。
G)対出力電圧(VA)特性を示す図である。
ロック回路図である。
ロック回路図である。
路図である。
路図である。
路図である。
例を示すブロック図である。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 直流電源からの電流をスイッチングする
Pチャネル型MOSスイッチング素子と、このスイッチ
ング素子をオンさせる制御信号を与える制御信号供給手
段と、この制御信号の電位を検出する検出手段と、を備
え、前記制御信号供給手段は検出手段の検出出力に応じ
て、前記制御信号の遷移速度を増大させることを特徴と
するスイッチング素子駆動回路装置。 - 【請求項2】 前記制御信号供給手段は、スイッチング
素子のオン時に前記制御信号のレベル変化を検出し、ゲ
インを増大させることを特徴とする請求項1に記載のス
イッチング素子駆動回路装置。 - 【請求項3】 前記制御信号供給手段は、定電流動作の
ためのフィードバックループを備えることを特徴とする
請求項1又は2に記載のを持つスイッチング素子駆動回
路装置。 - 【請求項4】 前記制御信号供給手段は、スイッチング
素子が完全にオン状態でその状態を維持する手段を備え
たことを特徴とする請求項3に記載のを持つスイッチン
グ素子駆動回路装置。 - 【請求項5】 直流電源と、直流電源からの電流をスイ
ッチングするPチャネル型MOSスイッチング素子と、
前記スイッチング素子を介して上記電源が供給される負
荷回路と、前記スイッチング素子をオンさせる制御信号
を与える制御信号供給手段と、この制御信号の電位を検
出する検出手段と、、前記制御信号供給手段は検出手段
の検出出力に応じて、前記制御信号の遷移速度を増大さ
せることを特徴とする電子機器。
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- 2000-03-10 JP JP2000066278A patent/JP4145462B2/ja not_active Expired - Fee Related
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