JPH10108477A - インバータ回路 - Google Patents

インバータ回路

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JPH10108477A
JPH10108477A JP8259457A JP25945796A JPH10108477A JP H10108477 A JPH10108477 A JP H10108477A JP 8259457 A JP8259457 A JP 8259457A JP 25945796 A JP25945796 A JP 25945796A JP H10108477 A JPH10108477 A JP H10108477A
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JP
Japan
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gate
voltage
drive waveform
gate terminal
circuit
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JP8259457A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamagiwa
高 山極
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力損失や波形歪を増大させることなく、短
絡電流を抑制したインバータ回路を提供する。 【解決手段】 MOS型トランジスタを正負電源と負荷
の間にブリッジ接続して構成され、所定の繰り返し周期
で各MOS型トランジスタをオンオフ駆動して直流電圧
を交流電圧に変換するインバータ回路において、各MO
S型トランジスタのゲート端子とこのゲート端子への駆
動信号入力端子の間にゲート端子の電荷制御を行うゲー
ト電荷制御回路が介挿される。ゲート電荷制御回路は、
MOS型トランジスタのオフからオンへの遷移時に複数
ステップで切り替わるゲート駆動波形を生成してゲート
端子に供給する駆動波形生成回路11と、ゲート端子の
電圧を検出する電圧検出回路12と、この電圧検出回路
12の検出出力に応じて駆動波形生成回路11のステッ
プ切替えを制御する切替制御回路13とから構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MOS型トラン
ジスタを正負電源と負荷の間にブリッジ接続して構成さ
れ、所定の繰り返し周期で各MOS型トランジスタをオ
ンオフ駆動して直流電圧を交流電圧に変換するインバー
タ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電力用スイッチ素子を電源と
負荷の間にブリッジ接続した、フルブリッジ形式あるい
はハーフブリッジ形式のインバータ回路が知られてい
る。このインバータ回路のスイッチ素子として、近年
は、自己消弧能力を持つMOS型トランジスタを用いた
ものが実用化されている。MOS型トランジスタは、自
己消弧能力を有するために転流回路が不要であり、例え
ばサイリスタを用いた場合に比べて制御回路が簡単にな
るという利点を有する。
【0003】インバータ回路に基本的に要求されること
は、変換される交流電圧の波形歪が小さいことである。
交流電圧の波形歪を小さくするには、ブリッジを構成す
るMOS型トランジスタのオンオフを指令する駆動信号
波形の時間比率とこれにより駆動されるMOS型トラン
ジスタのオンオフの時間比率を一致させることが重要で
ある。この要求を満たすためには例えば、MOS型トラ
ンジスタのゲート抵抗をできる限り小さくして高速スイ
ッチングを可能とすることが行われる。
【0004】しかしながら、ゲート抵抗を小さくするだ
けでは解決できない問題がある。即ち電力用MOS型ト
ランジスタは大電流を扱うために、特にオンからオフへ
の切替時に、過剰な残留キャリアの排出に時間がかか
り、内部に形成される逆ダイオードの回復に時間がかか
って大きな遅れを生じる。このため、正負電源間に直列
接続されて交互にオンオフする二つのMOS型トランジ
スタに着目すると、一方がオンしたときに他方がオフに
なりきらない過渡期に、二つのMOS型トランジスタを
貫通して正負電源間に短絡電流(リカバリー電流)が流
れる。これがMOS型トランジスタの破壊を招く。
【0005】この問題に対して、従来考えられている対
策は、次のようなものである。 MOS型トランジスタのオンからオフへの切替速度
と、オフからオンへの切替速度とを別個に設定できる制
御回路を用いて、オフからオンへの切替速度を遅くする
ことにより、短絡電流を抑制する。 直流電源母線に短絡電流抑制のためのインダクタンス
を挿入する。 MOS型トランジスタ内部に高速性に優れた逆回復ダ
イオードを内蔵させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】の方法は、短絡電流
をある程度抑制できるものの、スイッチングの過渡時間
が長くなるために、各MOS型トランジスタでの消費電
力、従って発熱が大きくなるという難点がある。また、
オフからオンへの切替速度を遅くすることにより、波形
歪も大きくなる。の方法は、インダクタンスによる電
力損失と発熱、及び全体の形状の大型化という問題が残
る。の方法は、内蔵する逆回復ダイオードの高速性能
には限界があり、また高速性能のダイオードを内蔵させ
るとそれだけMOS型トランジスタのオン抵抗が増加し
て、電力損失が増大するという問題がある。
【0007】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、電力損失や波形歪を増大させることなく、短絡
電流を抑制したインバータ回路を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、MOS型ト
ランジスタを正負電源と負荷の間にブリッジ接続して構
成され、所定の繰り返し周期で各MOS型トランジスタ
をオンオフ駆動して直流電圧を交流電圧に変換するイン
バータ回路であって、各MOS型トランジスタのゲート
端子とこのゲート端子への駆動信号入力端子の間に前記
ゲート端子の電荷制御を行うゲート電荷制御手段が介挿
されたインバータ回路において、前記各ゲート電荷制御
手段は、前記MOS型トランジスタのオフからオンへの
遷移時に複数ステップで切り替わるゲート駆動波形を生
成して前記ゲート端子に供給する駆動波形生成手段と、
前記ゲート端子の電圧を検出する電圧検出手段と、この
電圧検出手段の検出出力に応じて前記駆動波形生成手段
のステップ切替えを制御する切替制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0009】この発明において、好ましくは、前記駆動
波形生成手段は、前記MOS型トランジスタのオフから
オンへの遷移時に、前記ゲート端子の電圧がゲートしき
い値電圧近傍になるまでの遷移初期に低抵抗による高速
充電を行う第1ステップ、その後の遷移中期に高抵抗に
よる低速充電を行う第2ステップ、その後の遷移終期に
低抵抗による高速充電を行う第3ステップを持つゲート
駆動波形を生成するものであることを特徴とする。この
発明において、前記駆動波形生成手段は、具体的には、
一端が共通に前記ゲート端子に接続された互いに抵抗値
の異なる複数個の抵抗と、これらの抵抗の他端を前記駆
動信号入力端子の入力信号と前記切替制御手段の出力信
号の組み合わせに応じて選択的に充電または放電電源に
接続するスイッチ手段とから構成される。
【0010】この発明においてはまた、前記電圧検出手
段は、前記ゲート端子の電圧の立上り及び立下がりを所
定のしきい値で検出するしきい値回路により構成され、
前記切替制御手段は、前記しきい値回路の出力のエッジ
検出を行って所定時間幅のエッジ検出パルスを得るエッ
ジ検出手段と、このエッジ検出手段の出力と前記駆動信
号入力端子の入力信号との論理により前記駆動波形発生
手段に対して前記第1〜第3ステップのゲート駆動波形
を発生させる論理ゲート手段とを備えたことを特徴とす
る。この発明において更に、前記切替制御手段は、前記
駆動波形生成手段のステップ切替を行うための参照テー
ブルが記憶されたメモリと、前記電圧検出手段の検出出
力をディジタルデータに変換して前記メモリの番地選択
を行うA/Dコンバータとから構成される。
【0011】この発明においては、ブリッジ回路を構成
する各MOS型トランジスタのゲート電荷制御手段とし
て、MOS型トランジスタのオフからオンへの遷移時に
ゲート電圧の検出結果に応じて複数ステップで切り替わ
るゲート駆動波形を生成するようにしている。具体的に
は、例えばMOS型トランジスタのしきい値電圧程度ま
では高速のゲート充電を行い(第1ステップ)、その後
緩いカーブの駆動波形に切替え(第2ステップ)、更に
所定のゲート電圧からは高速充電の駆動波形に切替える
(第3ステップ)といったゲート駆動を行う。この様な
複数ステップのゲート駆動を行うと、正負電源間に直列
接続された二つのMOS型トランジスタの短絡電流を効
果的に抑制できる。しかも、単純な充電カーブでオフか
らオンへの切替え時間を長くする場合に比べて、過渡時
の電力損失を小さくすることができ、また無駄に切替え
時間を長くすることによる波形歪の増大を抑えることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例によ
るインバータ回路を示している。図示のように、正電源
V(+),負電源V(−)と負荷Rの間に、自己消弧能
力を有するnチャネルのMOS型トランジスタQ1〜Q
4を用いたブリッジ回路が構成されている。MOS型ト
ランジスタQ1〜Q4は通常の縦型MOSトランジスタ
の他、内部でバイポーラ動作による導電変調を起こさせ
るMOS型トランジスタ(IGBT)を用いることもで
きる。各MOS型トランジスタQ1〜Q4には、等価的
に内部に形成される逆ダイオードD1〜D4が並列に入
ることを示している。
【0013】図2は、各MOS型トランジスタQ1〜Q
4への駆動信号入力端子S1〜S4に入る基本的な駆動
信号波形を示している。これにより、周期的にMOS型
トランジスタQ1,Q4がオン、MOS型トランジスタ
Q2,Q3がオンという動作を繰り返して、交流電圧E
R が得られることになる。但しこの実施例においては、
上述の駆動信号が直接MOS型トランジスタには与えら
れない。即ち、各MOS型トランジスタQ1〜Q4のゲ
ート端子G1〜G4とこのゲート端子G1〜G4への駆
動信号入力端子S1〜S4の間にそれぞれ駆動信号が入
力されてゲート端子G1〜G4の電荷制御を行うゲート
電荷制御回路1〜4が介挿されている。
【0014】図3は、MOS型トランジスタQ1のゲー
ト電荷制御回路1に着目して、その具体的な構成例を示
している。この実施例では、ゲート端子Gへの駆動信号
入力手段としてフォトカプラーPCを用いており、この
フォトカプラーPCの入力信号が“L”の期間がMOS
型トランジスタQ1をオン駆動する期間、即ちゲート端
子Gの充電期間であり、“H”の期間が放電期間であ
る。そしてゲート電荷制御回路1は、フォトカプラーP
Cの出力信号DRV2が“H”であるMOS型トランジ
スタQ1のオフからオンへの遷移時に、複数ステップで
切り替わるゲート駆動波形を生成してゲート端子G1に
供給するための駆動波形生成回路11を有する。またこ
の駆動波形生成回路11を制御して複数ステップのゲー
ト駆動波形を生成するために、ゲート端子G1の電圧を
検出するしきい値回路12と、このしきい値回路12の
検出出力に応じて駆動波形生成回路11のステップ切替
えを制御する切替制御回路13を有する。
【0015】駆動波形生成回路11はこの実施例の場
合、一端がゲート端子G1に共通接続された互いに抵抗
値の異なる3個の抵抗R1〜R3と、これらの抵抗R1
〜R3の他端を選択的に充電用電源VH (=10〜15
V),放電用電源VL (=−5V)に接続するための高
速スイッチング素子SW1〜SW3とから構成されてい
る。具体的にこの実施例の場合、R1=100Ω,R2
=200Ω,R3=30Ωに設定される。これらの抵抗
R1〜R3を選択的にゲート端子G1と充電用電源VH
,放電用電源VL の間に挿入することにより、MOS
型トランジスタQ1の内部ゲート抵抗及び容量との関係
で決まる駆動波形が得られることになる。
【0016】しきい値回路12は、MOS型トランジス
タQ1のゲート端子G1の電圧の立上り,立下がりを検
出するもので、具体的にはゲートしきい値電圧Vthを越
えると“L”出力を出すものとする。駆動波形生成回路
11のスイッチ選択を行う切替制御回路13は、しきい
値回路12の出力Aのエッジで所定時間幅のエッジ検出
パルスを出力するエッジ検出回路として、出力Aを遅延
する遅延素子τと、この遅延出力Bと出力Aを入力とす
るEXNORゲートG11を有する。
【0017】更に、EXNORゲートG11の出力とフォ
トカプラーPCの出力DRV2との組み合わせでスイッ
チ素子SW1〜SW3をオンオフ制御する論理ゲート回
路として、EXNORゲートG11の出力とフォトカプラ
ーPCの出力DRV2の一致検出を行うANDゲートG
12、このANDゲートG12の出力DRV1とフォトカプ
ラーPCの出力DRV2が入るNANDゲートG13を有
する。NANDゲートG13の出力はインバータゲートG
14を介してスイッチSW1を制御する。また、フォトカ
プラーPCの出力DRV2はそのままスイッチSW2の
制御信号となり、インバータゲートG15によるその反転
信号がスイッチSW3の制御信号となる。
【0018】次に、この様に構成されたゲート電荷制御
回路での具体的なゲート電荷制御の動作を図4を参照し
て説明する。フォトカプラーPCの入力信号が“L”、
従って出力DRV2が“H”になるとMOS型トランジ
スタQ1のオフからオンへの遷移、即ちゲート端子G1
への充電が開始される。遷移初期は、フォトカプラーP
Cの出力DRV2、ANDゲートG12の出力DRV1共
に“H”であって、スイッチSW1,SW2がオン、ス
イッチSW3がオフである。従って、期間t1には、抵
抗R1,R2の並列接続を介して充電用電源VH からゲ
ート端子G1への充電が行われる(第1ステップ)。こ
のとき、抵抗R1,R2の並列抵抗値は約50〜60Ω
であり、高速充電となる。
【0019】しきい値回路12が、ゲート端子G1の電
圧がゲートしきい値電圧Vthを越えたことを検出する
と、出力Aが“L”となり、これと遅延出力Bによって
EXNORゲートG12が遅延素子τの遅延時間分(期間
t2)だけ“L”となるエッジ検出パルスを出す。この
パルス出力によりANDゲートG12の出力DRV1は遅
延時間τだけ“L”となる。これにより、この遷移中期
には、スイッチSW2がオンのままスイッチSW1がオ
フになり、抵抗R2のみによる充電が行われる(第2ス
テップ)。この時充電抵抗は、R2=200Ωであり、
図4に示すように低速充電となる。
【0020】時間τが経過すると、ANDゲートG12の
出力DRV1は再度“H”になり、スイッチSW1が再
度オンして、遷移初期と同様に抵抗R1,R2の並列接
続による充電が行われる(第3ステップ)。この遷移後
期も高速充電であり、その後フォトカプラーPCの入力
が“H”になるまでの期間t3の間この状態が続く。
【0021】フォトカプラーPCの入力が“H”、従っ
て出力DRV2が“L”になると、スイッチSW1,S
W2がオフ、代わってスイッチSW3がオンになる。こ
れにより、抵抗R1,R2はオープンとなり、抵抗R3
が放電用電源VL に接続され、小さい抵抗R3(=30
Ω)による高速放電が行われる。ゲート端子G1は高速
放電されて、しきい値回路12の出力が“H”になる
が、ANDゲートG12の出力DRV1は、再びフォトカ
プラーPCの入力が“L”になるまでの期間t4の間、
“L”に保たれる。
【0022】以下、同様の動作が繰り返される。以上の
動作をまとめて表に示すと、下記表1のようになる。
【0023】
【表1】
【0024】以上のようにこの実施例においては、ゲー
ト電圧VG を検出してフィードバックすることによっ
て、ゲート電圧VG の立上がり時、即ちMOS型トラン
ジスタQ1がオフからオンに切り替わる際に、図4に示
したように、3ステップで駆動電圧波形が切替えられ
る。この様なゲート駆動波形の制御により、短絡電流の
抑制、電力損失の低減が図られる理由を、図5及び図6
を参照して説明する。
【0025】図5は、図1のなかで直列接続された二つ
のMOS型トランジスタQ1,Q3に着目して、オンオ
フの切り替わりでのドレイン電圧VDSの変化と、これら
のトランジスタQ1,Q3を貫通する短絡電流を示して
いる。MOS型トランジスタQ1がオンからオフになる
ときに、前述のように大きな遅れが生じ、これに対して
MOS型トランジスタQ3が低抵抗によるゲート充電に
よって一点鎖線で示すように高速でオンになったとする
と、両者が同時に低いオン抵抗となって大きな短絡電流
が流れることになる。一方この実施例の場合、3ステッ
プのゲート充電によりMOS型トランジスタQ3のオン
抵抗はゆっくり下がるから、実線で示すように短絡電流
は小さくなる。
【0026】図6は、一つのMOS型トランジスタ、例
えばQ1に着目して、これがオンするときのゲート電圧
VG ,ドレイン電圧VDS,ドレイン電流IDS及び消費電
力Pを示している。実線が実施例の場合であり、一点鎖
線は、ステップ的な切替を行わず高抵抗のみでゲート充
電を行った場合である。図5で説明した短絡電流を抑制
するために、高抵抗のみでゲート充電を行うと、ゲート
電圧の立上がりt11から完全にオンになる時刻t13
までの過渡時間が長く、この間に大きな消費電力Pが発
生する。これに対してこの実施例では、3ステップのゲ
ート駆動によって、早い時刻t12には完全にオン状態
になるため、過渡状態で生じる消費電力が低減されるこ
とになる。
【0027】図7は、この発明の別の実施例によるゲー
ト電荷制御回路の構成を示す。この実施例では、電圧検
出回路12aがアナログ回路である場合に、切替制御回
路13を、電圧検出回路12aの出力をディジタルデー
タに変換するA/Dコンバータ13aと、駆動波形生成
回路11のステップ切替を行うための参照テーブルが記
憶されてA/Dコンバータ13aの出力により番地選択
がなされるメモリ13bとにより構成している。駆動波
形生成回路11の具体構成は先の実施例と同じである必
要はないが、先の実施例と同様にゲート駆動波形を複数
ステップで切替え発生できるように構成して、予め定め
られた参照テーブルに従ってステップ切替えを行うこと
により、先の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0028】実施例では、フルブリッジ形式のインバー
タ回路を説明したが、ハーフブリッジを用いたインバー
タ回路は勿論、3相交流用インバータ回路にも同様にこ
の発明を適用することが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、イ
ンバータ回路のブリッジを構成するMOS型トランジス
タのゲート電荷制御手段を、ゲート電圧を検出してその
検出結果に応じて複数ステップで切り替わるゲート駆動
波形を生成するように構成することにより、過渡時の電
力損失や波形歪の増大をもたらすことなく、電源間に直
列接続されたMOS型トランジスタの短絡電流を効果的
に抑制して、発熱による破壊等を確実に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるインバータ回路の
構成を示す。
【図2】 同実施例のインバータ回路の駆動信号波形を
示す。
【図3】 同実施例のゲート電荷制御回路の具体構成例
を示す。
【図4】 同実施例のゲート駆動動作波形を示す。
【図5】 同実施例の短絡電流低減の様子を示す動作波
形である。
【図6】 同実施例の電力損失低減の様子を示す動作波
形である。
【図7】 他の実施例によるゲート電荷制御回路の構成
を示す。
【符号の説明】 Q1〜Q4…MOS型トランジスタ、1〜4…ゲート
電荷制御回路、11…駆動波形生成回路、12…しきい
値回路(電圧検出回路)、13…切替制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03K 17/16 H03K 17/16 L

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOS型トランジスタを正負電源と負荷
    の間にブリッジ接続して構成され、所定の繰り返し周期
    で各MOS型トランジスタをオンオフ駆動して直流電圧
    を交流電圧に変換するインバータ回路であって、各MO
    S型トランジスタのゲート端子とこのゲート端子への駆
    動信号入力端子の間に前記ゲート端子の電荷制御を行う
    ゲート電荷制御手段が介挿されたインバータ回路におい
    て、 前記各ゲート電荷制御手段は、 前記MOS型トランジスタのオフからオンへの遷移時に
    複数ステップで切り替わるゲート駆動波形を生成して前
    記ゲート端子に供給する駆動波形生成手段と、 前記ゲート端子の電圧を検出する電圧検出手段と、 この電圧検出手段の検出出力に応じて前記駆動波形生成
    手段のステップ切替えを制御する切替制御手段とを有す
    ることを特徴とするインバータ回路。
  2. 【請求項2】 前記駆動波形生成手段は、前記MOS型
    トランジスタのオフからオンへの遷移時に、前記ゲート
    端子の電圧がゲートしきい値電圧近傍になるまでの遷移
    初期に低抵抗による高速充電を行う第1ステップ、その
    後の遷移中期に高抵抗による低速充電を行う第2ステッ
    プ、その後の遷移終期に低抵抗による高速充電を行う第
    3ステップを持つゲート駆動波形を生成するものである
    ことを特徴とする請求項1記載のインバータ回路。
  3. 【請求項3】 前記駆動波形生成手段は、一端が共通に
    前記ゲート端子に接続された互いに抵抗値の異なる複数
    個の抵抗と、これらの抵抗の他端を前記駆動信号入力端
    子の入力信号と前記切替制御手段の出力信号の組み合わ
    せに応じて選択的に充電または放電電源に接続するスイ
    ッチ手段とから構成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載のインバータ回路。
  4. 【請求項4】 前記電圧検出手段は、前記ゲート端子の
    電圧の立上り及び立下がりを所定のしきい値で検出する
    しきい値回路により構成され、 前記切替制御手段は、前記しきい値回路の出力のエッジ
    検出を行って所定時間幅のエッジ検出パルスを得るエッ
    ジ検出手段と、このエッジ検出手段の出力と前記駆動信
    号入力端子の入力信号との論理により前記駆動波形発生
    手段に対して前記第1〜第3ステップのゲート駆動波形
    を発生させる論理ゲート手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項2記載のインバータ回路。
  5. 【請求項5】 前記切替制御手段は、前記駆動波形生成
    手段のステップ切替を行うための参照テーブルが記憶さ
    れたメモリと、前記電圧検出手段の検出出力をディジタ
    ルデータに変換して前記メモリの番地選択を行うA/D
    コンバータとから構成されていることを特徴とする請求
    項1記載のインバータ回路。
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