JP2018182899A - ゲート駆動回路および電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】並列接続された複数のスイッチング素子を同時駆動する時に電流アンバランスを抑制することが可能なゲート駆動回路を提供する。【解決手段】一実施形態によれば、ゲート駆動回路は、並列接続された複数のスイッチング素子のゲート端子に接続された複数の電流バランス制御回路と、複数のスイッチング素子の駆動信号を生成して複数の電流バランス制御回路へ同時に出力するパルス発生器とを備える。各電流バランス制御回路は、第1伝送路に設けられた第1抵抗器と、第2伝送路に設けられ、第1抵抗器の抵抗値よりも大きな抵抗値を有する第2抵抗器と、各スイッチング素子に入力される入力電圧または各スイッチング素子から出力される出力電圧と、基準電圧との比較結果を出力するコンパレータと、比較結果に基づいて、パルス発生器を第1伝送路または第2伝送路に接続するスイッチと、を含む。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ゲート駆動回路および電力変換装置に関する。
電力変換装置では、複数のスイッチング素子を並列に接続して同時に駆動する場合がある。この場合、各スイッチング素子の特性ばらつきや、各スイッチング素子に接続された配線のインダクタ成分によって、電流アンバランスが発生する可能性がある。電流アンバランスが発生すると、いずれかのスイッチング素子に電流が集中して流れて、当該スイッチング素子の寿命低下や突発的な破壊が懸念される。
特開2014−230307号公報 特開2011−234275号公報
本発明の実施形態は、並列接続された複数のスイッチング素子を同時駆動する時に電流アンバランスを抑制することが可能なゲート駆動回路、および電力変換装置を提供することを目的とする。
一実施形態によれば、ゲート駆動回路は、並列接続された複数のスイッチング素子のゲート端子に接続された複数の電流バランス制御回路と、複数のスイッチング素子の駆動信号を生成して複数の電流バランス制御回路へ同時に出力するパルス発生器と、を備える。各電流バランス制御回路は、駆動信号をゲート端子へ伝送する第1伝送路に設けられた第1抵抗器と、第1伝送路と異なる経路で駆動信号をゲート端子へ伝送する第2伝送路に設けられ、第1抵抗器の抵抗値よりも大きな抵抗値を有する第2抵抗器と、各スイッチング素子に入力される入力電圧または各スイッチング素子から出力される出力電圧と、基準電圧との比較結果を出力するコンパレータと、比較結果に基づいて、パルス発生器を第1伝送路または第2伝送路に接続するスイッチと、を含む。
本実施形態によれば、並列接続された複数のスイッチング素子を同時に駆動する時に電流アンバランスを抑制することが可能となる。
第1実施形態に係る電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。 (a)は、第1実施形態に係る電力変換装置の動作を示す波形図であり、(b)は、抵抗器の切り替え動作が無かった場合の波形図である。 第2実施形態に係る電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。 第3実施形態に係る電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。 (a)は、第3実施形態に係る電力変換装置の動作を示す波形図であり、(b)は、抵抗器の切り替え動作が無かった場合の波形図である。 第4実施形態に係る電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
図1は、第1実施形態に係る電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。本実施形態に係る電力変換装置1は、複数のスイッチング素子Q1〜Qnと、スイッチング素子Q1〜Qnを同時に駆動するゲート駆動回路10を備える。スイッチング素子Q1〜Qnは、MOSFET(Metal Oxide SemIdonductor Field Effect Transistor)であるが、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のような他の種類のスイッチング素子であってもよい。
スイッチング素子Q1〜Qnは、ゲート端子Tg、ドレイン端子Td、ソース端子Tsを有するパッケージ内に個別に収容されている。各パッケージ内では、還流ダイオードD1〜Dnが、スイッチング素子Q1〜Qnに逆並列に接続されている。すなわち、還流ダイオードD1〜Dnは、ソース端子Tsからドレイン端子Tdに向かう順方向に接続されている。なお、図1には示されていないが、電力変換装置1が、三相の電力変換装置である場合には、一組のスイッチング素子Q1〜Qnが直列に接続されて各相アームを構成する。スイッチング素子Q1〜Qnは、ドレイン端子Tdに接続された配線W1およびソース端子Tsに接続された配線W2によって、並列に接続されている。
ゲート駆動回路10は、ゲート電源20と、パルス発生器30と、複数の電流バランス制御回路40と、を備えている。ゲート電源20は、パルス発生器30へ電圧を供給する。パルス発生器30は、ゲート電源20から供給された電圧を用いてスイッチング素子Q1〜Qnの駆動信号を生成し、生成した駆動信号を各電流バランス制御回路40へ同時に出力する。電流バランス制御回路40は、第1抵抗器R1と、第2抵抗器R2と、第3抵抗器R3と、MOSFET51〜53と、信号変換器61〜63と、スイッチ71と、コンパレータ81と、を備える。
電流バランス制御回路40内において、駆動信号の伝送路は、スイッチ71によって切り替えられる。スイッチ71は、コンパレータ81の出力状態に基づいて、パルス発生器30の接続先を第1伝送路S1または第2伝送路S2に切り替える。第1伝送路S1および第2伝送路S2は、駆動信号をゲート端子Tgへ伝送する。
第1伝送路S1には、信号変換器61と、MOSFET51と、第1抵抗器R1とが設けられている。信号変換器61は、例えば、入力と出力とが絶縁された電源トランスまたはフォトカプラなどで構成されている。信号変換器61は、駆動信号を、Pチャネル型のMOSFET51を制御可能な電圧信号に変換して出力する。MOSFET51は、この電圧信号に基づいてオン状態およびオフ状態に切り替わる。第1抵抗器R1は、MOSFET51のドレインとゲート端子Tgとの間に設けられている。
一方、第2伝送路S2には、信号変換器62と、MOSFET52と、第2抵抗器R2とが設けられている。信号変換器62は、信号変換器61と同様に、電源トランスまたはフォトカプラなどで構成されている。信号変換器62は、駆動信号を、Pチャネル型のMOSFET52を制御可能な電圧信号に変換して出力する。MOSFET52は、この電圧信号に基づいてオン状態およびオフ状態に切り替わる。第2抵抗器R2は、MOSFET52のドレインとゲート端子Tgとの間に設けられている。第2抵抗器R2の抵抗値は、第1抵抗器R1の抵抗値よりも大きい。
パルス発生器30で生成された駆動信号は、信号変換器63にも入力される。信号変換器63も、信号変換器61と同様に、電源トランスまたはフォトカプラなどで構成されている。信号変換器63は、パルス発生器30から入力された駆動信号を、Nチャネル型のMOSFET53を制御可能な電圧信号に変換して出力する。第3抵抗器R3は、MOSFET53のドレインとゲート端子Tgとの間に設けられている。MOSFET53が、信号変換器63からの電圧信号に基づいてオンすると、ゲート端子Tgの電圧が低下する。その結果、スイッチング素子Q1〜Qnはオフする。各スイッチング素子のオフ時間は、第3抵抗器R3によって調整される。
コンパレータ81の正側の入力端子には、基準電圧Vrefが、予め設定されたしきい値として入力される。また、負側の入力端子には、ソース端子Tsから出力された電圧が入力される。
スイッチング素子Q1〜Qnがオンすると、ドレイン電流がドレイン端子Tdからソース端子Tsへ向かって流れ始める。このとき、ドレイン電流が配線W2を流れると、インダクタ成分L11〜L1nの両端に電圧が発生する。コンパレータ81は、このインダクタ成分L11〜L1nの電圧が加わったソース端子の電圧と、基準電圧Vrefとを比較し、比較結果を示す信号を出力する。本実施形態では、ソース端子の電圧値が、基準電圧Vrefの値以上の場合にコンパレータ81はハイレベルの信号を出力する。反対に、ソース端子の電圧値が、基準電圧Vrefの値未満の場合には、コンパレータ81はローレベルの信号を出力する。
コンパレータ81の出力信号がローレベルのとき、スイッチ71は、パルス発生器30と、第1抵抗器R1を有する第1伝送路S1とを接続する。また、当該出力信号がハイレベルのとき、スイッチ71は、パルス発生器30と、第2抵抗器R2を有する第2伝送路S2とを接続する。
次に、図2(a)を参照して本実施形態に係る電力変換装置1の動作について説明する。図2(a)は、スイッチング素子Q1、Q2のゲート‐ソース間電圧Vgs、ドレイン電流Id、およびドレイン電流Idの時間変化率di/dtの波形図を示す。さらに、図2(a)は、コンパレータ81の負側の入力端子に入力される入力電圧Vi、およびコンパレータ81の出力電圧Voの波形図も示す。
電圧Vgsがローレベルのとき、スイッチング素子Q1〜Qnはオフ状態となる。そのため、ドレイン電流Idは流れない。このとき、入力電圧Viは、基準電圧Vrefよりも低いので、コンパレータ81の出力電圧Voはローレベルである。また、各電流バランス制御回路40のスイッチ71は、第1伝送路S1をパルス発生器30に接続している。これにより、第1抵抗器R1が、スイッチング素子Q1〜Qnのゲート抵抗として機能する。
電圧Vgsの上昇によってスイッチング素子Q1〜Qnが同時にオンすると、ドレイン電流Idが流れ始める。これにより、配線W2のインダクタ成分L11〜L1nの両端に電圧(V=L×di/dt)が発生し、その電圧がコンパレータ81に入力される。このとき、インダクタ成分L11〜L1nまたは素子特性のばらつきによって、例えば、ドレイン電流Idがスイッチング素子Q2に集中的に流れると、図2(a)に示すように、スイッチング素子Q2のドレイン電流Idの時間変化率di/dtは、急激に高くなる。その結果、入力電圧Viが時刻t1で基準電圧Vrefに達する。
入力電圧Viが基準電圧Vrefに達すると、図2(a)に示すように、コンパレータ81の出力電圧Voがローレベルからハイレベルに変化する。この出力電圧Voの変化によって、スイッチ71は、パルス発生器30の接続先を、第1伝送路S1から第2伝送路S2に切り替える。これにより、第1抵抗器R1よりも大きな第2抵抗器が、ゲート抵抗として機能する。これにより、スイッチング素子Q2のドレイン電流Idの時間変化率di/dt、換言するとスイッチング速度が遅くなり、電流アンバランスが抑制される。
その後、スイッチング素子Q2のスイッチング速度の低下によって、入力電圧Viは、時刻t2で基準電圧Vrefよりも小さくなる。これにより、コンパレータ81の出力電圧Voは、ハイレベルからローレベルに変化する。この出力電圧Voの変化によって、スイッチ71は、パルス発生器30の接続先を、第2伝送路S2から第1伝送路S1に戻す。このようにして、スイッチング素子Q1〜Qn間でドレイン電流Idのバランスが確保される。
図2(b)は、第1抵抗器R1から第2抵抗器R2への切り替え動作を行わない場合の波形図である。図2(b)は、スイッチング素子Q1、Q2のゲート‐ソース間電圧Vgsおよびドレイン電流Idを示す。スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との間でドレイン電流Idのアンバランスが発生したとき、第1抵抗器R1から第2抵抗器R2の切り替え動作が行われないと、図2(b)に示すように、ドレイン電流Idの差が拡大してしまう。
一方、本実施形態に係るゲート駆動回路10によれば、スイッチング素子Q1〜Qn内でドレイン電流Idのアンバランスが発生したとき、その電流アンバランスはコンパレータ81で検出される。また、スイッチ71が、コンパレータ81の検出に基づいて、抵抗値の大きな第2抵抗器R2をゲート端子Tgに接続させる。その結果、スイッチング素子Q1〜Qn内でスイッチング速度のばらつきが抑制されるので、ドレイン電流のアンバランスを抑制できる。なお、ドレイン電流を分流したセンス電流を検出するためのセンス端子が、スイッチング素子Q1〜Qnをここに収容したパッケージ内に設けられている場合には、当該センス端子の電圧を、ソース端子Tsの電圧の代わりにコンパレータ81の負側の入力端子に入力してもよい。この場合も、センス端子の電圧には、インダクタ成分L11〜L1nの電圧が含まれるので、コンパレータ81は、ドレイン電流Idの電流アンバランスを検出することができる。
また、本実施形態に係るゲート駆動回路10では、1つのパルス発生器30で生成された駆動信号が、一括してスイッチング素子Q1〜Qnに入力される。そのため、スイッチング素子Q1〜Qn内でスイッチングのタイミングを同期させて電流アンバランスをより起こりにくくすることが可能となる。さらに、駆動信号の信号源を1つに集約することによって、部品点数および製造コストを削減することが可能となる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態に係る電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。なお、以下の説明において、上述の電力変換装置1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。上述の電力変換装置1では、スイッチング素子Q1〜Qnは、1つの半導体チップで構成されている。
一方、本実施形態に係る電力変換装置2では、スイッチング素子Q1〜Qnは、複数の半導体チップで構成されている。例えば、スイッチング素子Q1は、複数のスイッチング素子Q11〜Q1nを有する。スイッチング素子Q11〜Q1nは、互いに並列接続され、パルス発生器30で生成された駆動信号で同時に駆動する。スイッチング素子Q11〜Q1nには、還流ダイオードD11〜D1nが逆並列に接続されている。また、これらのスイッチング素子Q11〜Q1nのゲート、ドレイン、およびソースは、ゲート端子Tg、ドレイン端子Td、ソース端子Tsに共通に接続されている。
ゲート端子Tgは、第1実施形態と同様に、電流バランス制御回路40の第1抵抗器R1および第2抵抗器R2に接続されている。また、ソース端子も、第1実施形態と同様に、電流バランス制御回路40のコンパレータ81の負側の入力端子に接続されている。そのため、本実施形態でも、インダクタ成分L11〜L1nのばらつきによって、ドレイン電流Idのアンバランスが発生すると、コンパレータ81の入力電圧Viが上昇する。
その後、入力電圧Viが基準電圧Vrefに達すると、第1実施形態と同様に、コンパレータ81の出力電圧Voのレベルが変化する。出力電圧Voの変化に伴うスイッチ71の切り替え動作によって、駆動信号は、第2抵抗器R2を有する第2伝送路S2を通じてゲート端子Tgに入力される。その結果、ドレイン電流Idのアンバランスの原因となったスイッチング速度が抑制されるので、電流アンバランスは抑制される。
以上説明した本実施形態においても、第1実施形態と同様に、コンパレータ81がスイッチング素子Q1〜Qn間におけるドレイン電流Idのアンバランスを検出し、スイッチ71が、コンパレータ81の検出に基づいて、駆動信号の伝送路を切り替える。よって、スイッチング素子Q1〜Qn内でスイッチング速度のばらつきが抑制されるので、電流アンバランスを抑制できる。
また、本実施形態でも、1つのパルス発生器30で生成された駆動信号で複数のスイッチング素子群を一括して駆動することによって、スイッチングのタイミングを同期させつつ、部品点数および製造コストを低減することが可能となる。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態に係る電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。なお、以下の説明において、上述の電力変換装置1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。上述の電力変換装置1では、各電流バランス制御回路40に設けられたコンパレータ81の負側の入力端子には、ソース端子Tsの電圧が入力される。
一方、本実施形態では、各コンパレータ81の負側の入力端子には、ゲート端子Tgの電圧が入力される。この入力端子に入力された入力電圧には、ゲート配線W3のインダクタ成分L21〜L2nが含まれている。コンパレータ81は、この入力電圧と、予め設定された基準電圧Vrefとを比較し、その比較結果を示す信号をスイッチ71へ出力する。スイッチ71は、第1実施形態と同様に、コンパレータ81の出力信号に基づいて、パルス発生器30の接続先を、第1伝送路S1または第2伝送路S2に切り替える。
次に、図5(a)を参照して本実施形態に係る電力変換装置3の動作について説明する。図5(a)は、スイッチング素子Q1、Q2のゲート‐ソース間電圧をVgs、ドレイン電流Id、ゲート電流Ig、ゲート電流Igの時間変化率dig/dtの波形図を示す。さらに、図5(a)は、コンパレータ81の負側の入力端子に入力される入力電圧Vi、およびコンパレータ81の出力電圧Voの波形図も示す。
初期状態では、パルス発生器30は第1伝送路S1へ接続されている。パルス発生器30の駆動信号がスイッチング素子Q1、Q2のターンオフを示すとき、MOSFET51はオフする。そのため、ゲート電流Igは流れない。
反対に、駆動信号がスイッチング素子Q1、Q2のターンオンを示すとき、MOSFET51がオンしてゲート電流Igが流れ始める。これにより、ゲート配線W3のインダクタ成分L21〜L2nの両端に電圧が発生し、その電圧がコンパレータ81に入力される。このとき、インダクタ成分L21〜L2nまたは素子特性のばらつきによって、例えば、スイッチング素子Q2のゲート電流Igが他のスイッチング素子のゲート電流Igよりも大きいと、図5(a)に示すように、スイッチング素子Q2のゲート電流の時間変化率dig/dtは、急激に高くなる。その結果、入力電圧Viが時刻t1で基準電圧Vrefに達して、出力電圧Voがローレベルからハイレベルに変化する。
出力電圧Voの変化に伴って、スイッチ71は、パルス発生器30の接続先を、第1伝送路S1から第2伝送路S2に切り替える。これにより、第2抵抗器R2が、ゲート端子Tgに接続される。これにより、スイッチング素子Q2のゲート抵抗が大きくなり、ゲート電流Igは小さくなる。したがって、ドレイン電流のアンバランスを抑制することができる。
その後、スイッチング素子Q2のゲート電流Igの時間変化率dIg/dtが低下するにつれて、コンパレータ81の入力電圧Viは小さくなる。その結果、入力電圧Viが時刻t2で基準電圧Vrefよりも小さくなると、コンパレータ81の出力電圧Voはハイレベルからローレベルに変化する。この出力電圧Voの変化によって、スイッチ71は、パルス発生器30の接続先を、第2伝送路S2から第1伝送路S1に戻す。このようにして、スイッチング素子Q1〜Qn間でゲート電流Igのバランスが維持される。
図5(b)は、第1抵抗器R1から第2抵抗器R2への切り替え動作を行わない場合の波形図である。図5(b)は、スイッチング素子Q1、Q2のゲート‐ソース間電圧Vgs、ドレイン電流Id、およびゲート電流Igを示す。
スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との間でゲート電流Igのアンバランスが発生したときに第1抵抗器R1から第2抵抗器R2への切り替え動作が行われないと、図5(b)に示すように、ゲート電流Igの差が拡大してしまう。
一方、本実施形態に係るゲート駆動回路10によれば、ゲート電流Igのアンバランスが発生したとき、その電流アンバランスは、コンパレータ81で検出される。また、スイッチ71が、コンパレータ81の検出に基づいて、抵抗値の大きな第2抵抗器R2をゲート端子Tgに接続させる。その結果、ゲート電流のアンバランスが抑制され、これによりドレイン電流のアンバランスも抑制される。
また、本実施形態も第1実施形態と同様に、1つのパルス発生器30で生成された駆動信号で複数のスイッチング素子群を一括して駆動することによって、スイッチングのタイミングを同期させつつ、部品点数および製造コストを低減することが可能となる。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態に係る電力変換装置の一構成例を概略的に示す図である。なお、以下の説明において、上述の電力変換装置3と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。上述の電力変換装置3では、スイッチング素子Q1〜Qnは、1つの半導体チップで構成されている。
一方、本実施形態に係る電力変換装置4では、スイッチング素子Q1〜Qnは、第2実施形態と同様に、複数の半導体チップで構成されている。例えば、スイッチング素子Q1は、複数のスイッチング素子Q11〜Q1nを有する。スイッチング素子Q11〜Q1nは、互いに並列接続され、パルス発生器30で生成された駆動信号で同時に駆動する。スイッチング素子Q11〜Q1nには、還流ダイオードD11〜D1nが逆並列に接続されている。また、これらのスイッチング素子Q11〜Q1nのゲート、ドレイン、およびソースは、ゲート端子Tg、ドレイン端子Td、ソース端子Tsに共通に接続されている。
ゲート端子Tgは、第3実施形態と同様に、電流バランス制御回路40のコンパレータ81の負側の入力端子に接続されている。そのため、本実施形態でも、インダクタ成分L21〜L2nのばらつきによって、ゲート電流Igのアンバランスが発生すると、コンパレータ81の入力電圧Viが上昇する。
その後、入力電圧Viが基準電圧Vrefに達すると、第3実施形態と同様に、コンパレータ81の出力電圧Voのレベルが変化する。出力電圧Voの変化に伴うスイッチ71の切り替え動作によって、駆動信号は、第2抵抗器R2を有する第2伝送路S2を通じてゲート端子Tgに入力される。その結果、ゲート電流Igの時間変化率dig/dtが抑制されるので、電流アンバランスは抑制される。
以上説明した本実施形態においても、第3実施形態と同様に、コンパレータ81がスイッチング素子Q1〜Qn間におけるゲート電流Igのアンバランスを検出し、スイッチ71が、コンパレータ81の検出に基づいて、駆動信号の伝送路を切り替える。よって、ゲート電流Igのアンバランスが抑制されるので、ドレイン電流Idのアンバランスも抑制することができる。
また、本実施形態においても、1つのパルス発生器30で生成された駆動信号で複数のスイッチング素子群を一括して駆動することによって、スイッチングのタイミングを同期させつつ、部品点数および製造コストを低減することが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明したシステムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
30 パルス発生器、40 電流バランス制御回路、71 スイッチ、81 コンパレータ、Q1〜Qn スイッチング素子、R1 第1抵抗器、R2 第2抵抗器、S1 第1伝送路、S2 第2伝送路、Tg ゲート端子、Ts ソース端子

Claims (5)

  1. 並列接続された複数のスイッチング素子のゲート端子に接続された複数の電流バランス制御回路と、
    前記複数のスイッチング素子の駆動信号を生成して前記複数の電流バランス制御回路へ同時に出力するパルス発生器と、を備え、
    各電流バランス制御回路は、
    前記駆動信号を前記ゲート端子へ伝送する第1伝送路に設けられた第1抵抗器と、
    前記第1伝送路と異なる経路で前記駆動信号を前記ゲート端子へ伝送する第2伝送路に設けられ、前記第1抵抗器の抵抗値よりも大きな抵抗値を有する第2抵抗器と、
    各スイッチング素子に入力される入力電圧または各スイッチング素子から出力される出力電圧と、基準電圧との比較結果を出力するコンパレータと、
    前記比較結果に基づいて、前記パルス発生器を前記第1伝送路または前記第2伝送路に接続するスイッチと、を含むゲート駆動回路。
  2. 前記入力電圧または前記出力電圧が、前記基準電圧よりも高い場合、前記コンパレータは、前記パルス発生器を前記第1伝送路から前記第2伝送路に切り替える、請求項1に記載のゲート駆動回路。
  3. 前記複数のスイッチング素子の各々のソース端子の電圧が、前記出力電圧として前記コンパレータに入力される、請求項1または2に記載のゲート駆動回路。
  4. 前記ゲート端子の電圧が、前記入力電圧として前記コンパレータに入力される、請求項1または2に記載のゲート駆動回路。
  5. 並列接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子のゲート端子に接続された複数の電流バランス制御回路と、
    前記複数のスイッチング素子の駆動信号を生成して前記複数の電流バランス制御回路へ同時に出力するパルス発生器と、を備え、
    各電流バランス制御回路は、
    前記駆動信号を前記ゲート端子へ伝送する第1伝送路に設けられた第1抵抗器と、
    前記第1伝送路と異なる経路で前記駆動信号を前記ゲート端子へ伝送する第2伝送路に設けられ、前記第1抵抗器の抵抗値よりも大きな抵抗値を有する第2抵抗器と、
    前記複数のスイッチング素子の各々の入力電圧または出力電圧と、基準電圧との比較結果を出力するコンパレータと、
    前記比較結果に基づいて、前記パルス発生器を前記第1伝送路または前記第2伝送路に接続するスイッチと、を含む電力変換装置。
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