JP2014230307A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】並列に接続して同時駆動される複数のIGBT間の電流アンバランスを低減し得る簡易な構成の電力変換装置を提供する。
【解決手段】複数のIGBTをそれぞれ駆動する駆動回路を、各IGBTにそれぞれ対応付けて設けられて、該IGBTに対するゲート抵抗を変化させる複数の可変ゲート抵抗回路と、前記IGBTにそれぞれ流れる電流パルスの時間的なずれに応じて前記各可変ゲート抵抗回路を制御して、前記IGBTのターンオン・ターンオフ制御開始時における各ゲート抵抗を変化させる制御回路とを備える。特に前記可変ゲート抵抗回路は、前記IGBTのターンオン・ターンオフ制御開始時に、該IGBTのゲート電圧がターンオン・ターンオフする閾値電圧に達するまでの期間だけ前記可変ゲート抵抗回路の抵抗値を変化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のパワー半導体素子またはパワー半導体モジュールを並列に接続して構成される電力変換装置に関する。
IGBTやMOS-FET等のパワー半導体素子やパワー半導体モジュールをスイッチング駆動して電力変換を行う電力変換装置においては、例えば複数のIGBTを並列に設け、これらのIGBTを同時にスイッチング駆動することで、その出力電流容量(変換電力容量)を増大させることが行われる。しかし並列に設けた前記複数のIGBTを一斉にスイッチング駆動して各IGBTをターンオンさせ、またはターンオフさせる際、そのスイッチング動作の過渡時に前記複数のIGBTにそれぞれ流れる電流にアンバランスが生じることがある。
このような電流アンバランスは、専ら、前記複数のIGBT間におけるコレクタ・エミッタ間電圧Vceのバラツキやその動作閾値電圧Vthのバラツキ等の、素子特性の個体性に起因して発生する。また前記各IGBTを駆動する回路系での配線抵抗や配線インダクタンスのバラツキや、更には前記各IGBTをスイッチング駆動するドライブ信号の時間的なバラツキに起因して前記電流アンバランスが生じる場合もある。具体的には2つのIGBTのスイッチング特性(ターンオン・ターンオフ時間)に時間的なずれがない場合には、図24(a)に示すように上記2つのIGBTには略等しい電流が流れる。しかしそのスイッチング特性に時間的なずれがあると、図24(b)に示すように前記2つのIGBTに流れる電流に大きなアンバランスが生じる。
ちなみに上述した電流アンバランスが発生すると、短時間ではあるが或る1つのIGBTに電流が集中して流れる。具体的には複数のIGBTの中で最も早くターンオンしたIGBTに電流が集中し、また最も遅くターンオフするIGBTに電流が集中する。するとこの電流集中によって前記IGBTが破壊したり、或いはその素子特性が大きく劣化する等の不具合が発生する虞がある。しかもこのような電流集中は、過電流を検出して前記IGBTを保護する上での電流検出の誤動作の要因ともなる。従って前記電力変換装置の出力電流容量を大きくする上で、並列に設けた複数のIGBT間の電流アンバランスを解消することが必要となる。
そこで従来では、例えばIGBT(またはIGBTモジュール)の素子特性を予め個々に調べて分類し、素子特性のバラツキの少ない複数のIGBTを選定して並列接続することで電流のアンバランスを低減するようにしている。或いは複数のIGBTにおける個々の素子特性に応じて、これらの各IGBTに対する駆動条件を個別に設定するようにしている(例えば特許文献1,2,3を参照)。しかしこれらの手法を採用するには、IGBTの選定等に多大な労力と時間を必要とする。しかも複数の駆動回路部をまとめて集積回路化した、いわゆるIPM(Intelligent Power Module)を実現するに不適当である。
また最近では、例えば図25に示すように複数のIGBTにそれぞれ流れる電流の前記各IGBT間での不均衡(アンバランス)を電流アンバランス検出部IUBにて検出して、前記電流アンバランスを低減することが提唱されている(例えば非特許文献1を参照)。具体的には遅延時間演算部DSPおよび遅延生成部FPGAを備えた演算制御器において、前記電流アンバランス検出部IUBにて検出した前記各IGBT間の電流アンバランスに応じて前記各IGBTに対する駆動信号をそれぞれ遅延制御する。そしてこの駆動信号の遅延制御により、前記各IGBTのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングを揃えることで、前記電流アンバランスを低減するものである。
特開2002−369497号公報 特開平9−252126号公報 特開平11−235015号公報
D.Bortis,J.Biela and J.Kolar,"Active gate control for current balancing of parallel-connected IGBT modules in solid-srate modulators" IEEE TRANSACTION ON PLAZUMA SCIENCE,VOL.36,NO.5,OCTOBER 2008,pp.2632-2637
しかしながら非特許文献1に紹介されるように前記複数のIGBT間での電流アンバランスに応じて各IGBTに対する駆動信号をそれぞれ遅延制御し、これによって前記電流アンバランスを低減するには、前記演算制御器(DSP/FPGA)として数十ナノ秒(ns)オーダーの時間分解能を有することが必要となる。しかもこのような時間分解能を実現するには、高速クロックで動作するデジタル回路、若しくは複雑で大規模な構成のアナログ回路が必要となる。従って複数のIGBTに対する駆動制御回路の構成が大掛かりなものとなり、その実装コストも高価になると言う問題がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、IGBT等の複数のパワー半導体素子またはパワー半導体モジュールを並列に接続して構成される電力変換装置において、前記各パワー半導体素子に対する駆動制御回路を簡易に、しかも安価に構築して前記複数のパワー半導体素子間の電流アンバランスを低減することのできる電力変換装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明は、並列に設けられた複数のパワー半導体素子またはパワー半導体モジュールと、これらの各パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールを同時に並列的にオン駆動する複数の駆動回路とを備えた電力変換装置であって、
前記各駆動回路を、前記パワー半導体素子または前記パワー半導体モジュールにそれぞれ対応付けて設けられて、該パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールに対するゲート抵抗を変化させる複数の可変ゲート抵抗回路と、
前記パワー半導体素子または前記パワー半導体モジュールにそれぞれ流れる電流パルスの時間的なずれに応じて前記各可変ゲート抵抗回路を制御して、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのターンオン制御開始時およびターンオフ制御開始時における各ゲート抵抗を変化させる制御回路とを備えた構成とし、
前記複数の可変ゲート抵抗回路により、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングをそれぞれ制御することを特徴としている。
ちなみに前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールは、高耐圧のIGBTまたはIGBTモジュール、若しくは高耐圧のMOS-FETまたはMOS-FETモジュールからなる。
具体的には前記制御回路は、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのターンオン制御開始時およびターンオフ制御開始時に、該パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのゲート電圧がターンオン閾値電圧またはターンオフ閾値電圧に達するまでの期間だけ前記可変ゲート抵抗回路の抵抗値を変化させるように構成される。そして前記可変ゲート抵抗回路は、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのターンオン制御開始時およびターンオフ制御開始時に抵抗値を変えて該パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールの寄生容量の充放電に要する時間を制御した後、前記抵抗値を所定値に設定して前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールに流れる電流の立ち上りおよび立ち下り特性を一定化する役割を担う。
好ましくは前記可変ゲート抵抗回路は、複数の抵抗と、これらの抵抗を前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのゲートに選択的に接続する複数のスイッチ素子(例えばMOS-FET)とからなり、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュール間での電流パルスの時間的なずれに応じて生成された制御信号に基づいて前記複数のスイッチ素子を選択的にオン・オフ制御して抵抗値を可変設定するように構成される。
或いは前記可変ゲート抵抗回路は、オン抵抗が可変設定されるMOS-FETと、前記制御信号に従って前記MOS-FETのゲートに印加するゲート電圧を制御するゲート電圧制御部、および前記ゲート電圧の印加タイミングを制御するタイミング制御部とを備えて構成される。尚、前記可変ゲート抵抗回路を、制御信号に従って出力抵抗が可変設定されるゲートドライバ回路、またはデジタル・ポテンショメータとして実現することも可能である。
尚、前記可変ゲート抵抗回路を、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールをオン・オフ駆動する出力アンプの出力段に一体に組み込み、該出力アンプを出力抵抗可変ドライバとして実現することも可能である。この場合、前記出力抵抗可変ドライバの出力段としては、例えばトーテムポール接続されたp型のMOS-FETとn型のMOS-FETとの対からなり、並列に接続された複数の信号出力回路として構成することが好ましい。
上記構成の電力変換装置によれば、並列に設けられたパワー半導体素子(例えばIGBT)に対するゲート抵抗が、そのターンオン開始時およびターンオフ開始時に可変ゲート抵抗回路によって可変設定される。この結果、前記各IGBTのゲート電圧が、各IGBTの個体性に拘わることなくそのターンオン閾値電圧またはターンオフ閾値電圧に達するタイミングが等しくなり、これらのIGBTは一斉(同時)にターンオンまたはターンオフする。従って特定のIGBTに電流が集中することがなくなる。
そして前記各IGBTのターンオンまたはターンオフの開始に伴って前記ゲート抵抗が前記可変ゲート抵抗回路によって所定の抵抗値に戻される。従ってこれらの各IGBTには、そのゲート抵抗に応じた電流がそれぞれ流れるので、ゲート抵抗のバラつきに起因する電流の偏りが生じることがない。この結果、並列に設けられた複数のIGBTにそれぞれ流れる電流を均等に分散することができ、従来のような電流集中による不具合を招来することがなくなる。
特に本発明に係る電力変換装置によれば、並列に設けられた複数のIGBTにそれぞれ対応させて設けた複数の可変ゲート抵抗回路により、各IGBTのゲート抵抗を、ターンオン制御開始時とターンオン開始後、並びにターンオフ制御開始時とターンオフ開始後にそれぞれ分けて動的に可変設定するだけである。従ってその制御が簡単である上、従来のような高速な時間分解能も必要としない。故に複数のIGBTを並列に同時駆動するに際して、簡易にして効果的に、しかも安価に特定のIGBTに対する電流集中を防ぐことができ、電力変換装置の安定動作を保証することが可能となる。故にその実用的利点が多大である。
本発明の一実施形態に係る電力変換装置の要部概略構成図。 図1に示す電力変換装置における電流検出回路の構成例を示す図。 本発明の制御原理を説明する為のIGBTと、そのゲート抵抗との関係を示す等価回路図。 図1に示す電力変換装置におけるゲート抵抗の可変制御と、IGBTの動作を示す波形図。 ゲート抵抗の違いによるIGBTのターンオン時およびターンオフ時の代表的な動作を示す図。 特性の異なる2つのIGBTにおけるターンオン時の動作の違いを対比して示す図。 特性の異なる2つのIGBTにおけるターンオフ時の動作の違いを対比して示す図。 特性の異なる2つのIGBTに対するゲート抵抗を単純に異ならせたとき、ターンオン動作およびターンオフ動作に伴って新たに発生する電流集中の原因を説明する為の図。 特性の異なる2つのIGBTの理想的なターンオン・ターンオフ制御の形態を示す図。 可変ゲート抵抗回路の一例を示す構成図。 可変ゲート抵抗回路における抵抗回路網の別の構成例を示す図。 可変ゲート抵抗回路における抵抗回路網の更に別の構成例を示す図。 抵抗素子としてMOS-FETを用いた可変ゲート抵抗回路の構成例を示す図。 図13に示す可変ゲート抵抗回路の動作を示す図。 デジタル・ポテンショメータを用いた可変ゲート抵抗回路の構成例を示す図。 可変ゲート抵抗回路の機能を備えた出力抵抗可変ドライバを示す図。 出力抵抗可変ドライバに設けられるセグメント化された信号出力回路の構成例を示す図。 出力抵抗可変ドライバに設けられるセグメント化された信号出力回路の別の構成例を示す図。 出力抵抗可変ドライバに設けられるセグメント化された信号出力回路の具体的な構成例を示す図。 図19に示す出力抵抗可変ドライバにおいて可変制御される出力抵抗の変化を示す図。 図19に示す出力抵抗可変ドライバにおけるゲート信号を遅延制御したときの出力特性を示す図。 図19に示す出力抵抗可変ドライバによりIGBTを駆動したときのターンオン特性を示す図。 図19に示す出力抵抗可変ドライバによりIGBTを駆動したときのターンオフ特性を示す図。 2つのIGBTを同時駆動したときの各IGBTのスイッチング特性と、IGBT間の電流アンバランスを示す図。 電流アンバランスを補償する従来の電力変換装置の一例を示す要部概略構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る電力変換装置について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る電力変換装置1の要部概略構成図であり、2(2a〜2n)は並列に設けられた複数のスイッチング素子、例えば高耐圧のIGBTである。これらのIGBT2a〜2nは、同時にオン・オフ駆動されて入力電力をスイッチングして所定の出力電力を得るもので、特に並列接続されたIGBT2a〜2nの数に応じて、その出力電力容量を増大させる役割を担う。
また図中4(4a〜4n)は、前記各IGBT2a〜2nに対応して設けられ、入力アンプ3を介して与えられるゲート信号を受けて前記各IGBT2a〜2nをそれぞれオン・オフ駆動する複数の出力アンプ(ゲートドライブ回路)である。これらの各出力アンプ4a〜4nは、基本的には前記ゲート信号に応じて前記IGBT2a〜2nの各ゲートに印加する所定電圧の駆動パルスを生成する役割を担う。
ここで本発明に係る電力変換装置が特徴とするところは、前記出力アンプ4(4a〜4n)の出力と前記IGBT2(2a〜2n)のゲートとの間に可変ゲート抵抗回路5(5a〜5n)を備える点にある。これらの可変ゲート抵抗回路5a〜5nは、前記各IGBT2a〜2nのオン・オフ駆動に伴って該IGBT2a〜2nにそれぞれ流れる電流パルスの前記複数のIGBT2a〜2n間での時間的なずれに応じて、その抵抗値(ゲート抵抗Rg)を動的に可変設定する役割を担う。
具体的には前記各可変ゲート抵抗回路5(5a〜5n)は、制御回路6(6a〜6n)によって個別に制御される。前記制御回路6は、例えば図2に示すように前記IGBT2のゲート電圧Vgeと、該IGBT2がターンオン・ターンオフする所定の閾値電圧Vthとを比較する比較器7を備える。更に前記制御回路6は、前記比較器7の出力と前記出力アンプ4に与えられるゲート信号とを論理処理して前記可変ゲート抵抗回路5に対するゲート抵抗制御信号を生成する排他的論理和回路(EX-NOR)8を備えて構成される。即ち、この制御回路6は、前記IGBT2のゲート電圧Vgeを監視することで、前記IGBT2の個体性に起因する立ち上り特性および立ち下り特性に応じて、後述するように該IGBT2のターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングを調整する役割を担う。
ここで上述した制御回路6と可変ゲート抵抗回路5とによるゲート抵抗Rgの制御について説明するに先立ち、前記IGBT2のスイッチング動作について簡単に説明する。
前記出力アンプ4からの駆動信号をゲートに受けてオン・オフ動作する前記IGBT2は、等価的には図3に示すように構成される。ここでRgは前記可変ゲート抵抗回路5によって設定されるゲート抵抗であり、Cgcは前記IGBT2のゲート・コレクタ間の寄生容量、またCgeはIGBT2のゲート・エミッタ間の寄生容量である。そして前記IGBT2には、そのゲートに加わるゲート電圧Vgeが所定の閾値電圧Vthを超えたときにオン動作してそのコレクタ・エミッタ間に電流Icが流れ、前記ゲート電圧Vgeが前記閾値電圧Vthを下回ったときにオフ動作する。尚、Vceは前記IGBT2のコレクタ・エミッタ間電圧を示している。
このようなIGBT2のゲートに、例えば図4に示すような所定電圧のゲート信号を印加すると、該ゲート信号によって前記IGBT2の前述した寄生容量Cgc,Cgeが充電され、これに伴って該IGBT2のゲート電圧Vgeが上昇する。そしてゲート電圧Vgeが前記IGBT2の閾値電圧Vthを超えたときに前記IGBT2がターンオンして該IGBT2に電流Icが流れ出す。
ここで前記ゲート電圧Vgeが上昇して前記閾値電圧Vthに達するまでの時間は、前記ゲート抵抗の値Rgと該IGBT2の前記寄生容量Cgc,Cgeの値とに依存する。また前記IGBT2のターンオン時における前記電流Icの立ち上り特性(電流変化の傾き;dIc/dt)は、前記ゲート抵抗の値Rgに依存する。そして前記IGBT2のターンオンが完了すると、前記IGBT2のコレクタ・エミッタ間電圧Vceは該IGBT2の飽和電圧となり、前記ゲート電圧Vgeは、前記ゲート信号の電圧に安定する。
また逆にゲート信号(ゲート電圧)が消失すると、前記IGBT2の寄生容量Cgc,Cgeに充電されていた電荷が放電され、これに伴って前記ゲート電圧Vgeが低下する。そしてゲート電圧Vgeが前記閾値電圧Vthを下回ったときに前記IGBT2がターンオフして該IGBT2に流れる電流Icが遮断される。尚、前記ゲート電圧Vgeが前記閾値電圧Vthまで低下する時間は、前記ゲート抵抗の値Rgと該IGBT2の前記寄生容量Cgc,Cgeの値とに依存する。また前記IGBT2のターンオフ時における前記電流Icの立ち下り特性(電流変化の傾き;dIc/dt)は、ターンオン時と同様に前記ゲート抵抗値Rgに依存する。そして前記IGBT2のターンオフが完了すると、該IGBT2のコレクタ・エミッタ間電圧Vceは該IGBT2に印加される電源電圧となり、前記ゲート電圧Vgeは0Vに安定する。
即ち、ゲート信号によりオン・オフ駆動される前記IGBT2は、該IGBT2の寄生容量Cgc,Cgeと前記ゲート抵抗の値Rgとによって定まる時間遅れを以てターンオンを開始し、またターンオフを開始する。そして前記IGBT2は、前記ゲート抵抗の値Rgによって規定される電流の立ち上り特性(dIc/dt)の下でターンオンし、また前記ゲート抵抗の値Rgによって規定される電流の立ち下り特性(dIc/dt)の下でターンオフする。従って複数のIGBT2の個体性により前記寄生容量Cgc,Cgeが異なる場合、仮に各IGBT2に同時に同じゲート信号を加えたとしても、各IGBT2のターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングに時間的なずれが生じることが否めない。
図5(a)(b)は、IGBT2の代表的なターンオン・ターンオフ特性を示している。この図5に示すようにゲート信号に対するIGBT2のゲート電圧Vgeの変化特性、および該IGBT2に流れる電流Icを検出して求められる検出電圧Vsense(電流Ic)の変化特性は、前記ゲート抵抗の値Rgによって変化する。特に前記ゲート抵抗の値Rgが大きくなる程、前記ゲート電圧Vgeの変化(傾き)が緩やかになり、その立ち上りタイミングおよび立ち下りタイミングの遅れが大きくなる。またゲート抵抗の値Rgが大きくなる程、ターンオン時およびターンオフ時における電流変化の傾き(dIc/dt)が緩やかになる傾向を有する。
また並列に接続した2つのIGBTに同じゲート信号を印加すると共に、前記ゲート抵抗の値Rgを変えて各IGBTの前記ゲート電圧Vgeの変化特性、および前記検出電圧Vsenseの変化特性について調べた。すると図6(a)〜(c)に前記2つのIGBTの各ターンオン時の特性を対比して示し、また図7(a)〜(c)にターンオフ時の特性を対比して示すように、ゲート抵抗の値Rgが同じであっても、前述した寄生容量Cgc,Cgeの違い等に起因してターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングに時間的なずれが生じ、また一方のIGBTに電流が集中して電流アンバランスが生じることが確認された。
そして前記ゲート抵抗の値Rgを増加させた場合、ゲート電圧Vgeが所定の閾値電圧に達するまでの時間が長くなり、これに伴って図6(b)および図7(b)にそれぞれ示すようにIGBTに電流が流れ始めるタイミングが若干遅くなる。したがって、前記ゲート抵抗の値Rgの増加に伴って、初期状態で生じていた電流アンバランスの大きさが次第に小さくなることが確認できた。
一方、前記ゲート抵抗の値Rgを更に増大させると、図6(c)および図7(c)にそれぞれ示すように、今度は他方のIGBTに対する新たな電流集中が生じ、初期状態で生じていた電流アンバランスに代わって新たな電流アンバランスが発生することも見出された(一点鎖線で囲む領域を参照)。
このような新たな電流アンバランスの発生は、図8(a)〜(c)に2つのIGBTの各スイッチング特性を模式的に示すように、ターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングの時間的なずれを補償する為に、一方のIGBTに対するゲート抵抗の値Rgを大きくした場合、これに伴って一方のIGBTのターンオン時およびターンオフ時に該IGBTに流れる電流Icの変化特性を示す傾き(dIc/dt)が変化することに原因する。
尚、図8(a)〜(c)は、一方のIGBTのゲート抵抗の値Rg1を一定値として固定的に定め、他方のゲート抵抗の値Rg2を上記一定値から次第に大きくすることでターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングの時間的なずれΔtd-on,Δtd-offを与えた際の、ターンオン時およびターンオフ時の電流Icの変化特性を示す傾き(dIc/dt)を、前記電流Icの検出電圧Vs1,Vs2の傾きとして示している。
この図8(c)に示すように一方のIGBTに対するゲート抵抗の値Rg2を大きく設定して該IGBTのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングを遅らせると、これに伴って前記一方のIGBTに流れる電流変化の傾きが緩くなる。するとターンオン時に前記一方のIGBTに流れる電流Icよりも他方のIGBTに流れる電流Icの方がいち早く大きくなり、ターンオフ時には前記一方のIGBTに流れる電流Icよりも他方のIGBTに流れる電流Icの方がいち早く小さくなる。この結果、電流の大きさに逆転現象が発生し、前述したターンオン初期時およびターンオフ初期時とは逆の電流集中が新たに生じる原因となる。
従って、例えば図9(a)〜(c)に示すように、理想的には前記IGBTに対するターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングだけを遅延制御し、ターンオン時およびターンオフ時における変化特性を示す傾き(dIc/dt)を一定に保てば、上述したゲート抵抗の値Rgに起因する新たな電流集中を防ぐことが可能となると言える。本発明はこのような観点に立脚して前記制御回路6(6a〜6n)の制御の下で、前記IGBT2(2a〜2n)をオン・オフ駆動するに際して、前記可変ゲート抵抗回路5(5a〜5n)のゲート抵抗の値Rgを動的に変化させるように構成される。
具体的には前記制御回路6(6a〜6n)は、前記IGBT2(2a〜2n)のターンオン制御およびターンオフ制御の初期時にだけ前記可変ゲート抵抗回路5(5a〜5n)のゲート抵抗の値Rgを該IGBT2(2a〜2n)の特性に応じて可変設定し、これによってそのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングを遅延制御する。そして前記IGBT2(2a〜2n)がターンオン動作を開始した後、およびターンオフ動作を開始した後には、前記ゲート抵抗の値Rgを元の一定値に戻すことで、前記IGBT2(2a〜2n)のターンオン時およびターンオフ時における変化特性を示す傾き(dIc/dt)を一定に保つように構成される。
具体的にはこのような制御を実行する前記制御回路6(6a〜6n)は、前述した図2に示すように構成される。即ち、前記制御回路6(6a〜6n)は、図4に示すように前記比較器7にて前記IGBT2(2a〜2n)のゲート電圧Vgeと該IGBT2(2a〜2n)の所定の動作閾値電圧Vthとを比較する。そして前記比較器7の出力として前記ゲート電圧Vgeが前記動作閾値電圧Vthよりも低いときに[H]レベルとなる信号を得る。その上で前記制御回路6(6a〜6n)は、前記比較器7の出力と前記IGBT2(2a〜2n)に与えるゲート信号とを前記排他的論理和回路(EX-NOR)8にて論理処理する。そして前記IGBT2(2a〜2n)のターンオン時およびターンオフ時に前記ゲート電圧Vgeが前記動作閾値電圧Vthに達するまでの期間に亘って[H]レベルとなるゲート抵抗制御信号を生成するものとなっている。
この結果、前記ゲート抵抗制御信号を受けて動作制御される前記可変ゲート抵抗回路5(5a〜5n)は、図4に示すように前記IGBT2(2a〜2n)のターンオン制御およびターンオフ制御の初期時にだけゲート抵抗の値Rgが高く設定される。すると前記IGBT2(2a〜2n)の寄生容量Cgc,Cgeに対する充放電時間が長くなり、これによって該IGBT2(2a〜2n)の特性に応じてそのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングが遅延制御される。そしてこのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングの遅延制御によって複数のIGBT2(2a〜2n)のターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングが揃えられ、これによって該IGBT2(2a〜2n)のターンオン制御開始時およびターンオフ制御開始時における電流集中の発生が防止される。
そして前記IGBT2(2a〜2n)のターンオンまたはターンオフが開始すると、前記ゲート抵抗制御信号の消失に伴って前記可変ゲート抵抗回路5(5a〜5n)は、そのゲート抵抗の値Rgを元の一定値に戻す。この結果、前記IGBT2(2a〜2n)は、一定のゲート抵抗の下でターンオン動作またはターンオフ動作する。従ってターンオン時およびターンオフ時に前記各IGBT2(2a〜2n)にそれぞれ流れる電流の変化(電流変化の傾き)が互いに等しくなる。故に、前述した新たな電流集中を引き起こすことなく、該IGBT2(2a〜2n)のターンオンおよびターンオフが完了する。従って並列に設けられた複数のIGBT2(2a〜2n)を、前述した電流集中の問題を招くことなく安定に、一斉にスイッチング制御することが可能となる。
ここで前述した前記可変ゲート抵抗回路5(5a〜5n)の構成例について説明する。
図10に示す可変ゲート抵抗回路5は、例えば抵抗値がrΩのn個の抵抗Rg1〜Rgnを直列に接続した直列抵抗回路と、これらの抵抗Rg1〜Rgnの各一端側にそれぞれ接続されたn個のスイッチ素子(例えばMOS-FET)SW1〜SWnとを備える。そしてデジタルインターフェース回路11により前記制御回路6から与えられる前記制御信号に応じて前記スイッチ素子SW1〜SWnを択一的にオン動作させることで、その入出力端子間の抵抗値をrΩ〜n・rΩの範囲でn段階に変化させるように構成される。
ちなみに前記デジタルインターフェース回路11は、前述したターンオン制御およびターンオフ制御の開始時に設定する前記ゲート抵抗の値Rgaと、ターンオン動作開始後およびターンオフ動作開始後に設定する前記ゲート抵抗の値Rgbとを指定する制御部12を備える。前記ゲート抵抗の値Rgaは、例えば前記各IGBT2の寄生容量Cgc,Cgeや各IGBT2に対する配線インダクタンス等に起因して前記複数のIGBT2(2a〜2n)にそれぞれ流れる電流パルスの時間的なずれに応じて予め設定される。また前記ゲート抵抗の値Rgbは、前記IGBT2のスイッチング特性(ターンオン特性,ターンオフ特性)に応じて設定される。そして前記制御回路6から与えられる前記制御信号に応じて動作するデコーダ13により、前記制御部12にて指定された抵抗値を設定するべく、前記スイッチ素子SW1〜SWnを択一的にオン動作させるスイッチ選択信号を生成する。
具体的には前記デコーダ13は、例えば常時はスイッチ素子SWnをオン動作させることで前記ゲート抵抗の値RgをrΩ(標準値;Rgb)に設定し、前記制御信号が与えられたときには前記スイッチ素子SWnに代えて、他のスイッチ素子SW1〜SWn-1のいずれかを択一的にオン動作させることで前記ゲート抵抗の値Rgを、前記標準値よりも高いk・rΩ(可変設定値;Rga)に設定する。この結果、前記ゲート抵抗の値Rgが高く変更設定された分、前記IGBT2のターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングが遅延制御される。そして前記IGBT2のターンオン動作の開始およびターンオフ動作の開始に伴って前記ゲート抵抗の値Rgが標準値Rgbに戻されるので、該IGBT2は所定の立ち上り特性でターンオンし、また所定の立ち下り特性でターンオフすることになる。
尚、前記n個の抵抗Rg1〜Rgnの直列抵抗回路に対して、図11に示すように各抵抗Rg1〜Rgnのそれぞれに対してn個のスイッチ素子SW1〜SWnを並列に設けて前記可変ゲート抵抗回路5を構成することも可能である。また或いは、例えば図12に示すように前記m個の抵抗Rg1〜Rgmを並列に設け、これらの各抵抗Rg1〜Rgmのそれぞれにm個のスイッチ素子SW1〜SWmを直列に介装して前記可変ゲート抵抗回路5を構成することも可能である。
ちなみに図11に示すように前記可変ゲート抵抗回路5を構成した場合には、例えば通常時には1つのスイッチ素子SWだけをオン動作させ、前記制御信号が与えられたときに設定すべき抵抗値に応じた数のスイッチ素子SWをオン動作させるようにすれば良い。この場合、図10に示した可変ゲート抵抗回路5と同様に前記ゲート抵抗の値Rgを可変設定することが可能となる。
尚、前記可変ゲート抵抗回路5を図11に示すように構成する場合、前記n個の抵抗Rg1〜Rgnの全てを同じ抵抗値(rΩ)に設定することに代えて、例えば2進の重み付けをした抵抗値として設定するようにしても良い。具体的にはrΩ,2rΩ,4rΩ,8rΩ…として設定する。この場合には、設定すべき抵抗値に応じて前記n個のスイッチ素子SW1〜SWnを選択的にオン・オフ制御するように前記デコーダ13の出力を定めれば、少ない抵抗を有効に用いて抵抗値を細かく設定することが可能となる。
また図12に示すように前記可変ゲート抵抗回路5を構成した場合には、例えば通常時には全てのスイッチ素子SWをオン動作させ、前記制御信号が与えられたときに設定すべき抵抗値に応じた数のスイッチ素子SWを選択的にオフ動作させるようにすれば良い。但し、この場合には、通常時には前記ゲート抵抗Rgの値は[r/n]Ωに設定され、またオフ動作したスイッチ素子SWの数がkである場合には、前記ゲート抵抗Rgの値は[r/(n−k)]Ωに設定されることになる。
また前記可変ゲート抵抗回路5を、例えば図13に示すように電子的な抵抗素子であるMOS-FET14を用いて実現することも可能である。この場合には、図14にその動作波形を示すように、前記制御信号に応じて動作するタイミング・期間制御部15の下でゲート電圧制御部16より前記MOS-FET14のゲート電圧VGSを可変設定し、これによって前記MOS-FET14のオン抵抗Ronを可変設定するようにすれば良い。
尚、ここでは前記MOS-FET14としてn型のMOS-FETを用いた例について示したが、p型のMOS-FETを用いた場合でも同様に実現できることは言うまでもない。また簡易的には、例えば図15に示すように前記可変ゲート抵抗回路5を、デジタル・ポテンショメータ17を用いて実現することも可能である。この場合には、前記デジタル・ポテンショメータ17を、前記タイミング・期間制御部15の下で設定抵抗指令値を出力するデジタル指令回路(図示せず)を用いて制御するように構成すれば十分である。
ところで上述した実施形態においては、前記出力アンプ4とは独立に該出力アンプ4の後段に可変ゲート抵抗回路5を設ける例について説明した。しかし前記可変ゲート抵抗回路5自体を、例えば図16に示すように前記出力アンプ4の出力段として一体に組み込み、該出力アンプ4を出力抵抗可変ゲートドライバ20として実現することも可能である。
この場合には、例えば図17または図18に示すように所定の出力抵抗値を有してセグメント化された複数(例えば4個)の信号出力回路21a〜21d(22a〜22d)を、前記出力抵抗可変ゲートドライバ20の出力段として並列に設ける。また前記デコーダ13の出力信号を、前記各信号出力回路21a〜21d(22a〜22d)の動作を選択的に許可するイネーブル信号として用いる。そして前記各信号出力回路21a〜21d(22a〜22d)を、設定すべきゲート抵抗Rgに応じて選択的に駆動し、これによってその出力抵抗(ゲート抵抗)を可変設定するように構成すれば良い。尚、図17は2進の重み付けをした出力抵抗値を有する複数の信号出力回路21a〜21dを並列に設けた例を示しており、また図18は同一抵抗値を有する複数の信号出力回路22a〜22dを並列に設けた例を示している。
図19は、上述した如く前記出力抵抗可変ゲートドライバ20の出力段に並列に設けられる前記信号出力回路22a〜22nの構成例を示している。これらの信号出力回路22a〜22nは、それぞれトーテムポール接続したp型のMOS-FET(PM1〜PMn)とn型のMOS-FET(NM1〜NMn)との対からなり、そのゲートに設けられたプリドライバを介してそれぞれオン・オフ駆動される。ちなみに前記p型のMOS-FET(PM1〜PMn)およびn型のMOS-FET(NM1〜NMn)は、前記ゲート信号に応じて相補的にオン・オフ駆動される。そしてトーテムポール接続した前記p型のMOS-FET(PM1〜PMn)と前記n型のMOS-FET(NM1〜NMn)との接続点から、前記IGBT2(2a〜2n)を駆動する所定電圧の駆動パルス(ゲート駆動信号)を出力する。またこのときの出力抵抗(ゲート抵抗)の値は、オン駆動されている前記p型のMOS-FET(PM1〜PMn)または前記n型のMOS-FET(NM1〜NMn)のオン抵抗の合成値として与えられる。
ここで前記各プリドライバは、外部からの制御信号を受けて動作する前記デジタルインターフェース回路11(デコーダ13)からのイネーブル信号Enを受けて選択的に動作許可されて前記MOS-FET(PM1〜PMn,NM1〜NMn)をオン・オフ駆動する。また前記デジタルインターフェース回路11は、設定すべき出力抵抗値に応じてハイサイド側のプリドライバおよびローサイド側のプリドライバに対して選択的に前記イネーブル信号Enを出力する。この結果、前記p型のMOS-FET(PM1〜PMn)およびn型のMOS-FET(NM1〜NMn)は、前記設定すべき出力抵抗値に応じてそれぞれ選択的にオン・オフ駆動される。そしてオン・オフ駆動される前記MOS-FET(PM1〜PMn,NM1〜NMn)の数に応じて、その出力抵抗値が決定される。
図20は図19に示す出力抵抗可変ゲートドライバ20において、4ビットの制御信号を用いてハイサイド側のp型のMOS-FET(PM1〜PMn)およびローサイド側のn型のMOS-FET(NM1〜NMn)をそれぞれ選択的にオン・オフ駆動したときの出力抵抗の変化を示す実験データである。尚、ここでは4ビットの制御信号にて出力抵抗を2.5Ω〜75Ωまで線形に変化させる回路設計としている。この図20に示す実施データに示されるように、多少の誤差が生じるものの、図19に示す出力抵抗可変ゲートドライバ20によれば略々期待通りに出力抵抗値を変化させ得ることが確認できた。
また図21は、図19に示す出力抵抗可変ゲートドライバ20において、ハイサイド側およびローサイド側の制御信号(HScon,LScon)に応じて前記MOS-FET(PM1〜PMn,NM1〜NMn)を駆動する期間を変化させたときの、前記MOS-FET(PM1〜PMn,NM1〜NMn)に対する入力電圧(ゲート信号)と、その出力電圧との関係を示している。尚、図21(a)は前記MOS-FET(PM1〜PMn,NM1〜NMn)のターンオン時の特性を示し、また図21(b)は前記MOS-FET(PM1〜PMn,NM1〜NMn)のターンオフ時の特性を示している。
この図21に示す特性から明らかなように、前記出力抵抗可変ゲートドライバ20によれば前記イネーブル信号Enを制御し、MOS-FET(PM1〜PMn,NM1〜NMn)をオン・オフ駆動する期間を設定するだけで、前記IGBT2(2a〜2n)をターンオンさせるタイミング、およびターンオフさせるタイミングをそれぞれ容易に可変設定(遅延制御)することが可能となる。
また図22および図23は、前記出力抵抗可変ゲートドライバ20を用いて並列に接続した2つのIGBTに同じゲート信号を印加してオン・オフ駆動したときの、前記各IGBTのターンオン時の特性とターンオフ時の特性を示している。尚、図22(a)および図23(a)は、前記出力抵抗可変ゲートドライバ20によるゲート抵抗の調整前の特性であり、図22(b)および図23(b)は、制御信号HScon,LSconを用いて前記出力抵抗可変ゲートドライバ20の出力抵抗値(ゲート抵抗の値Rg)を調整した後の特性を示している。
これらの図22(a)(b)および図23(a)(b)をそれぞれ対比すれば明らかなように、前記出力抵抗可変ゲートドライバ20の出力抵抗値(ゲート抵抗の値Rg)を調整することで前記2つのIGBTにおけるターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングを容易に揃え、且つターンオン時およびターンオフ時における電流立ち上り特性および立ち下り特性についても略一定に揃え得ることが判る。この結果、前記出力抵抗可変ゲートドライバ20を用いることで、並列に設けられた複数のIGBT2(2a〜2n)間での電流アンバランスを効果的に防ぎ得ることが確認できた。
以上説明したように本発明に係る電力変換装置においては、複数のIGBT2(2a〜2n)に対するゲート抵抗を、該IGBT2(2a〜2n)のスイッチング動作期間内において動的に変化させ、これによってターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングを制御している。従ってターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングの時間差に起因する特定のIGBTへの電流集中を防ぎ、複数のIGBT間における電流アンバランスの問題を効果的に回避することができる。しかも前記各IGBT2(2a〜2n)のターンオン特性およびターンオフ特性を変化させることなく複数のIGBT2(2a〜2n)間でのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングを揃えることができる。
また前述したように可変ゲート抵抗回路5(5a〜5n)により、或いは出力抵抗可変ゲートドライバ20によりIGBT2に対するゲート抵抗(出力抵抗)を変えるだけなので、その構成が簡単な上、抵抗値の可変制御自体も容易である。しかも非特許文献1に紹介されるような高速な制御応答性(時間分解能)も要求されないので、安価に、且つ簡易に実現することができる。故にその実用的利点が多大である。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えばここでは複数のIGBTを並列駆動する場合を例に説明したが、パワー半導体素子として高耐圧のMOS-FETを用いる場合でも同様に適用することができる。また単体としてのIGBTやMOS-FETを駆動する場合のみならず、温度検出素子や電流検出素子等を一体に備えたIGBTやMOS-FET等のパワー半導体モジュールを駆動する場合にも同様に適用可能なことは言うまでもない。
またIGBTのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングを遅延設定する上での前記ゲート抵抗の値Rgについては、例えば該IGBTにてスイッチングする電源電圧を低く抑えた状態で各IGBTをスイッチング駆動し、このときのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングをモニタしながら決定すれば十分である。或いは各IGBT間でのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングの時間的なずれに応じて前記ゲート抵抗の値Rgを修正しながら収束させ、これによって最適なゲート抵抗の値Rgを決定することも可能である。
更には並列接続して同時にオン・オフ駆動する前記IGBTの数については、使用するIGBTの電力性能、並びに電力変換装置1に要求される電力仕様等に応じて決定すれば良いことは言うまでもない。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 電力変換装置
2(2a〜2n) IGBT(パワー半導体素子)
3 入力アンプ
4(4a〜4n) 出力アンプ
5(5a〜5n) 可変ゲート抵抗回路
6(6a〜6n) 制御回路
7 比較器
8 排他的論理和回路(EX-NOR)
11 デジタルインターフェース回路
12 制御部
13 デコーダ
14 MOS-FET
15 タイミング・期間制御部
16 ゲート電圧制御部
17 デジタル・ポテンショメータ
20 出力抵抗可変ゲートドライバ
21a〜21d 信号出力回路
22a〜22d 信号出力回路
Rg1〜Rgn 抵抗
SW1〜SWn スイッチ素子(例えばMOS-FET)
PM1〜PMn p型のMOS-FET
NM1〜NMn n型のMOS-FET

Claims (11)

  1. 並列に設けられた複数のパワー半導体素子またはパワー半導体モジュールと、これらの各パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールを同時に並列的にオン駆動する複数の駆動回路とを備えた電力変換装置であって、
    前記各駆動回路は、前記パワー半導体素子または前記パワー半導体モジュールにそれぞれ対応付けて設けられて、該パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールに対するゲート抵抗を変化させる複数の可変ゲート抵抗回路と、
    前記パワー半導体素子または前記パワー半導体モジュールにそれぞれ流れる電流パルスの時間的なずれに応じて前記各可変ゲート抵抗回路を制御して、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのターンオン制御開始時およびターンオフ制御開始時における各ゲート抵抗を変化させる制御回路とを具備し、
    前記複数の可変ゲート抵抗回路により、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのターンオン・タイミングおよびターンオフ・タイミングをそれぞれ制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールは、高耐圧のIGBTまたはIGBTモジュール、若しくは高耐圧のMOS-FETまたはMOS-FETモジュールである請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御回路は、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのターンオン制御開始時およびターンオフ制御開始時に、該パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのゲート電圧がターンオン閾値電圧またはターンオフ閾値電圧に達するまでの期間だけ前記可変ゲート抵抗回路の抵抗値を変化させるものである請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記可変ゲート抵抗回路は、前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのターンオン制御開始時およびターンオフ制御開始時に抵抗値を変えて該パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールの寄生容量の充放電に要する時間を制御した後、前記抵抗値を所定値に設定して前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールに流れる電流の立ち上りおよび立ち下り特性を一定化するものである請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記可変ゲート抵抗回路は、複数の抵抗と、これらの抵抗を前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュールのゲートに選択的に接続する複数のスイッチ素子とからなり、
    前記パワー半導体素子またはパワー半導体モジュール間での電流パルスの時間的なずれに応じて生成された制御信号に基づいて前記複数のスイッチ素子を選択的にオン・オフ制御して抵抗値を可変設定するものである請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記スイッチ素子は、前記制御信号に従ってオン・オフ制御されるMOS-FETからなる請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記可変ゲート抵抗回路は、オン抵抗が可変設定されるMOS-FETと、前記制御信号に従って前記MOS-FETのゲートに印加するゲート電圧を制御するゲート電圧制御部、および前記ゲート電圧の印加タイミングを制御するタイミング制御部とを備えたものである請求項1に記載の電力変換装置。
  8. 前記可変ゲート抵抗回路は、制御信号に従って出力抵抗が可変設定されるゲートドライバ回路、またはデジタル・ポテンショメータからなる請求項1に記載の電力変換装置。
  9. 前記可変ゲート抵抗回路は、前記パワー半導体素子または前記パワー半導体モジュールをオン・オフ駆動する駆動信号を生成する出力アンプの出力段に設けられて出力抵抗可変ドライバを構成するものである請求項1に記載の電力変換装置。
  10. 前記出力抵抗可変ドライバの出力段は、並列に設けられて選択的に駆動される複数の信号出力回路からなる請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 前記信号出力回路は、トーテムポール接続されたp型のMOS-FETとn型のMOS-FETとの対からなる請求項10に記載の電力変換装置。
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