JP2002095240A - 絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路およびそれを用いた電力変換装置 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路およびそれを用いた電力変換装置

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JP2002095240A
JP2002095240A JP2000281991A JP2000281991A JP2002095240A JP 2002095240 A JP2002095240 A JP 2002095240A JP 2000281991 A JP2000281991 A JP 2000281991A JP 2000281991 A JP2000281991 A JP 2000281991A JP 2002095240 A JP2002095240 A JP 2002095240A
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gate
insulated gate
gate semiconductor
insulated
semiconductor device
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JP2000281991A
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Hiroshi Takenaka
浩 竹中
Katsumi Fukazawa
勝美 深沢
Kosaku Ichikawa
耕作 市川
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁ゲート型半導体素子のゲートしきい値電圧
のばらつきを考慮せずに、電圧,電流定格を最大限に活
用すること。 【解決手段】複数個の絶縁ゲート型半導体素子1A,1Bを
互いに並列接続して構成される絶縁ゲート型半導体アー
ムにおける、絶縁ゲート型半導体素子1A,1Bのゲートを
駆動するゲート駆動回路において、絶縁ゲート型半導体
素子1A,1Bのターンオン時に、各々の絶縁ゲート型半導
体素子1A,1B間の電流差が所定電流よりも大きくなった
時に動作して、絶縁ゲート型半導体素子1A,1Bのゲート
抵抗を通常時よりも小さくする手段4c,5c,8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁ゲート型半導
体素子のゲート駆動回路およびそれを用いた電力変換装
置に係り、特に絶縁ゲート型半導体素子のゲートしきい
値電圧のばらつきを考慮せずに、電圧,電流定格を最大
限に活用できるようにした絶縁ゲート型半導体素子のゲ
ート駆動回路およびそれを用いた電力変換装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、絶縁ゲート型半導体素子は、
例えばモータ駆動用インバータ、無停電電源装置、周波
数変換装置等に多く用いられている。
【0003】また、これら電力変換装置の電圧電流定格
が増加傾向にあるため、電力変換装置に使用される絶縁
ゲート型半導体素子の電圧電流定格も、高耐圧化、大電
流化されてきている。
【0004】さらに、より高耐圧、大電流化する方法と
して、複数個の絶縁ゲート型半導体素子を並列接続、直
列接続して、絶縁ゲート型半導体アームを構成する方法
がある。
【0005】以下、この種の絶縁ゲート型半導体アーム
における絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路につ
いて説明する。
【0006】図5は、従来の絶縁ゲート型半導体素子の
ゲート駆動回路の概要構成例を示す回路図である。
【0007】図5において、複数個(図では2個)の絶
縁ゲート型半導体素子1A,1Bを互いに並列接続し
て、絶縁ゲート型半導体アームが構成されている。
【0008】この各絶縁ゲート型半導体素子1A,1B
は、コレクタ電極、ゲート電極およびエミッタ電極で構
成されており、以下それぞれをC電極、G電極およびE
電極として表記する。
【0009】なお、絶縁ゲート型半導体素子1A,1B
としては、例えばIGBT,IEGT等が用いられる。
【0010】一方、ゲート駆動回路7は、オンゲート部
とオフゲート部とから構成されている。
【0011】オンゲート部は、オンゲート電源3aと、
オンゲートスイッチ4aと、オンゲート抵抗5aと、オ
ン用ダイオード6aとを、図示のように互いに直列接続
して構成されている。
【0012】また、オフゲート部は、オフゲート電源3
bと、オフゲートスイッチ4bと、オフゲート抵抗5b
と、オフ用ダイオード6bとを、図示のように互いに直
列接続して構成されている。
【0013】そして、このオンゲート部とオフゲート部
とは、図示のように互いに並列接続されている。
【0014】なお、オンゲートスイッチ4aとオフゲー
トスイッチ4bとは、一方がオンすると他方は必ずオフ
するように制御されるようになっている。
【0015】そして、かかる構成のゲート駆動回路7
は、各絶縁ゲート型半導体素子1A,1BのG電極とE
電極との間に、個別ゲート抵抗2A,2Bを介して、図
示のように共通に接続されている。
【0016】以上の絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆
動回路7の動作は、以下のようになる。
【0017】すなわち、オンゲートスイッチ4aをオン
する(オン指令)と、オンゲート電源3a(例えば+1
5V)が、オンゲート抵抗5a、オン用ダイオード6a
および個別ゲート抵抗2Aを介して、絶縁ゲート型半導
体素子1AのG電極−E電極間VGE1に印加される。
【0018】そして、このG電極−E電極間VGE1が
上昇して、絶縁ゲート型半導体素子1Aのゲートしきい
値電圧以上となると、絶縁ゲート型半導体素子1Aが導
通状態になり、C電極−E電極間に接続された図示しな
い主回路を介して、電流が流れる(以下、ターンオンと
称する)。
【0019】また、絶縁ゲート型半導体素子1Aが導通
状態の時に、オフ用ゲートスイッチ4bをオンする(オ
フ指令)と、オフゲート電源3B(例えば−15V)
が、オフゲート抵抗5b、オフ用ダイオード6bおよび
個別ゲート抵抗2Aを介して、絶縁ゲート型半導体素子
1AのG電極−E電極間VGE1に印加される。
【0020】そして、このG電極−E電極間VGE1が
ゲートしきい値電圧以下となり、絶縁ゲート型半導体素
子1Aが阻止状態になり、C電極−E電極間に接続され
た図示しない主回路を介した電流は流れなくなる(以
下、ターンオフと称する)。
【0021】なお、絶縁ゲート型半導体素子1Bについ
ても、絶縁ゲート型半導体素子1Aの場合と同様に動作
する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな絶縁ゲート型半導体アームを構成する複数個の絶縁
ゲート型半導体素子を選別する場合、一般的には、絶縁
ゲート型半導体素子の静特性、特にコレクタ−エミッタ
間飽和電圧、およびゲートしきい値電圧(またはゲート
−エミッタ間遮断電圧)を用いて行なうようにしてい
る。
【0023】絶縁ゲート型半導体素子の損失に関係する
電流バランスは、主に定常的な領域ではコレクタ−エミ
ッタ問飽和電圧が関係し、過渡的な領域ではゲートしき
い値電圧が関係する。
【0024】そして、通常、定常オン状態の電流バラン
スを揃えるため、コレクタ−エミッタ間飽和電圧を優先
して選別することが多く、ゲートしきい値電圧がばらつ
き易くなる。
【0025】以下に、ゲートしきい値電圧がばらついた
時の問題点について述べる。
【0026】絶縁ゲート型半導体素子1Aのゲートしき
い値電圧Vth1Aが、絶縁ゲート型半導体素子1Bの
ゲートしきい値電圧Vth1Bよりも低いとする。
【0027】オン指令があると、ゲートしきい値電圧V
th1Aの低い絶縁ゲート型半導体素子1Aが先にター
ンオンして、電流I1Aが流れ始める。
【0028】絶縁ゲート型半導体素子1BのVGE1B
がゲートしきい値電圧Vth1Bを超えるまで、電流I
1Bは流れ始めない。
【0029】そして、絶縁ゲート型半導体素子1BのV
GE1Bがゲートしきい値電圧Vth1Bを超えるとタ
ーンオンするが、絶縁ゲート型半導体素子1Aのゲート
しきい値電圧Vth1Aと絶縁ゲート型半導体素子1B
のVGE1Bとの差が大きいと、絶縁ゲート型半導体素
子1Aに、2個のスイッチ分の電流が流れる場合も起こ
り得る。
【0030】以上のような理由から、絶縁ゲート型半導
体素子IGBT11個当たりの使用電流を下げる必要が
あり、絶縁ゲート型半導体素子の電流定格を最大限に活
用することができない。
【0031】一方、絶縁ゲート型半導体素子1Aおよび
IGBT1を、互いに直列接続して絶縁ゲート型半導体
アームを構成したような場合には、絶縁ゲート型半導体
素子1Aのゲートしきい値電圧が絶縁ゲート型半導体素
子1Bよりも高い場合、ゲートしきい値電圧が高い絶縁
ゲート型半導体素子1Aが先にターンオフし、絶縁ゲー
ト型半導体素子1AのC電極−E電極間VCE1Aが上
昇する。
【0032】その後、絶縁ゲート型半導体素子1Bがタ
ーンオフして、そのC電極−E電極間VCE1Bも上昇
を開始する。
【0033】従って、絶縁ゲート型半導体素子1AのC
電極−E電極間VCE1Aが絶縁ゲート型半導体素子1
BのC電極−E電極間VCE1Bよりも高くなることに
なり、絶縁ゲート型半導体素子1Aのゲートしきい値電
圧Vth1Aと絶縁ゲート型半導体素子1Bのゲートし
きい値電圧Vth1Bとの差が大きいと、絶縁ゲート型
半導体素子1AのC電極−E電極間VCE1Aが2個の
スイッチ分の電圧になることもあり得る。
【0034】そして、このような場合には、絶縁ゲート
型半導体素子IGBTの使用電圧を下げる必要があり、
絶縁ゲート型半導体素子の電圧定格を最大限に活用する
ことができない。
【0035】以上のように、従来の絶縁ゲート型半導体
素子のゲート駆動回路においては、ゲートしきい値電圧
のばらつきのために、絶縁ゲート型半導体素子の電圧電
流定格を最大限に活用することができないという問題点
がある。
【0036】本発明の目的は、絶縁ゲート型半導体素子
のゲートしきい値電圧のばらつきを考慮せずに、電圧,
電流定格を最大限に活用することが可能な優れた絶縁ゲ
ート型半導体素子のゲート駆動回路およびそれを用いた
電力変換装置を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に対応する発明では、複数個の絶縁ゲー
ト型半導体素子を互いに並列接続して構成される絶縁ゲ
ート型半導体アームにおける、絶縁ゲート型半導体素子
のゲートを駆動するゲート駆動回路において、絶縁ゲー
ト型半導体素子のターンオン時に、各々の絶縁ゲート型
半導体素子間の電流差が所定電流よりも大きくなった時
に動作して、絶縁ゲート型半導体素子のゲート抵抗を通
常時よりも小さくする手段を備えている。
【0038】従って、請求項1に対応する発明の絶縁ゲ
ート型半導体素子のゲート駆動回路においては、絶縁ゲ
ート型半導体素子のターンオン時に、各々の絶縁ゲート
型半導体素子間の電流差が所定電流よりも大きくなった
時に、絶縁ゲート型半導体素子のゲート抵抗を通常時よ
りも小さくすることにより、並列接続された全ての絶縁
ゲート型半導体素子のターンオンを早くでき、絶縁ゲー
ト型半導体素子間の電流差が拡大するのを防止すること
ができる。これにより、絶縁ゲート型半導体素子のゲー
トしきい値電圧のばらつきを考慮せずに、電流定格を最
大限に活用することが可能となる。
【0039】また、請求項2に対応する発明では、複数
個の絶縁ゲート型半導体素子を互いに直列接続して構成
される絶縁ゲート型半導体アームにおける、絶縁ゲート
型半導体素子のゲートを駆動するゲート駆動回路におい
て、絶縁ゲート型半導体素子のターンオフ時に、各々の
絶縁ゲート型半導体素子間の電圧差が所定電圧よりも大
きくなった時に動作して、絶縁ゲート型半導体素子のゲ
ート抵抗を通常時よりも小さくする手段を備えている。
【0040】従って、請求項2に対応する発明の絶縁ゲ
ート型半導体素子のゲート駆動回路においては、絶縁ゲ
ート型半導体素子のターンオフ時に、各々の絶縁ゲート
型半導体素子間の電圧差が所定電圧よりも大きくなった
時に、絶縁ゲート型半導体素子のゲート抵抗を通常時よ
りも小さくすることにより、直列接続された全ての絶縁
ゲート型半導体素子のターンオフを早くでき、絶縁ゲー
ト型半導体素子間の電圧差が拡大するのを防止すること
ができる。
【0041】これにより、絶縁ゲート型半導体素子のゲ
ートしきい値電圧のばらつきを考慮せずに、電圧定格を
最大限に活用することが可能となる。
【0042】さらに、請求項3に対応する発明では、複
数個の絶縁ゲート型半導体素子を互いに並列接続し、か
つ当該並列回路を複数個互いに直列接続して構成される
絶縁ゲート型半導体アームにおける、絶縁ゲート型半導
体素子のゲートを駆動するゲート駆動回路において、絶
縁ゲート型半導体素子のターンオン時に、同一並列回路
における各々の絶縁ゲート型半導体素子間の電流差が所
定電流よりも大きくなった時、または、絶縁ゲート型半
導体素子のターンオフ時に、異なった並列回路における
各々の絶縁ゲート型半導体素子間の電圧差が所定電圧よ
りも大きくなった時、に動作して、絶縁ゲート型半導体
素子のゲート抵抗を通常時よりも小さくする手段を備え
ている。
【0043】従って、請求項3に対応する発明の絶縁ゲ
ート型半導体素子のゲート駆動回路においては、絶縁ゲ
ート型半導体素子のターンオン時に、同一並列回路にお
ける各々の絶縁ゲート型半導体素子間の電流差が所定電
流よりも大きくなった時、または、絶縁ゲート型半導体
素子のターンオフ時に、異なった並列回路における各々
の絶縁ゲート型半導体素子間の電圧差が所定電圧よりも
大きくなった時に、絶縁ゲート型半導体素子のゲート抵
抗を通常時よりも小さくすることにより、並列接続され
た全ての絶縁ゲート型半導体素子のターンオンを早くで
き、絶縁ゲート型半導体素子間の電流差が拡大するのを
防止することができ、また直列接続された全ての絶縁ゲ
ート型半導体素子のターンオフを早くでき、絶縁ゲート
型半導体素子間の電圧差が拡大するのを防止することが
できる。これにより、絶縁ゲート型半導体素子のゲート
しきい値電圧のばらつきを考慮せずに、電圧,電流定格
を最大限に活用することが可能となる。
【0044】一方、請求項4に対応する発明では、複数
個の絶縁ゲート型半導体素子を備えて構成され、電力変
換を行なうインバータやコンバータ等の電力変換装置に
おいて、上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対
応する発明の絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路
を、絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路として接
続している。
【0045】従って、請求項4に対応する発明の電力変
換装置においては、上記請求項1乃至請求項3のいずれ
か1項に対応する発明の絶縁ゲート型半導体素子のゲー
ト駆動回路を、絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回
路として用いることにより、絶縁ゲート型半導体素子の
ゲートしきい値電圧のばらつきを考慮せずに、電圧,電
流定格を最大限に活用することができる優れた電力変換
装置を得ることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0047】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路の構
成例を示す概要図であり、図5と同一部分には同一符号
を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につい
てのみ述べる。
【0048】すなわち、本実施の形態による絶縁ゲート
型半導体素子のゲート駆動回路7は、図1に示すよう
に、前記図5におけるオンゲート部を構成するオンゲー
トスイッチ4a、およびオンゲート抵抗5aの直列回路
と並列に、第2のオンゲートスイッチ4c、および第2
のオンゲート抵抗5cの直列回路を接続し、さらに差電
流検出部8を備えた構成としている。
【0049】差電流検出部8は、絶縁ゲート型半導体素
子1A,1Bのターンオン時に、各々の絶縁ゲート型半
導体素子1A,1B間の電流差を検出し、当該検出した
電流差が所定電流Iref1を超えた時に動作して、第
2のオンゲートスイッチ4cをオンさせる。
【0050】次に、以上のように構成した本実施の形態
による絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路の作用
について説明する。
【0051】図1において、絶縁ゲート型半導体素子1
Aのゲートしきい値電圧Vth1Aが、絶縁ゲート型半
導体素子1Bのゲートしきい値電圧Vth1Bよりも低
いとする。
【0052】このような場合には、絶縁ゲート型半導体
素子1Aが先にターンオンし、その後、絶縁ゲート型半
導体素子1Bがターンオンする。
【0053】そして、差電流検出部8により検出された
各々の絶縁ゲート型半導体素子1A,1B間の電流差I
subが、所定電流Iref1よりも小さい時には、通
常動作する。
【0054】もし、差電流検出部8により検出された各
々の絶縁ゲート型半導体素子1A,1B間の電流差Is
ubが、所定電流Iref1よりも大きい時には、差電
流検出部8の動作出力によって第2のオンゲートスイッ
チ4cをオンさせて、オンゲート抵抗5aと第2のオン
ゲート抵抗5cとを並列接続することにより、オンゲー
ト電源3aから流れるゲート電流を大きくして、絶縁ゲ
ート型半導体素子1BのVGE1Bの上昇を早くし、絶
縁ゲート型半導体素子1Bを早くターンオンさせる。
【0055】これにより、各々の絶縁ゲート型半導体素
子1A,1B間の電流差Isubが大きくなった場合で
も、絶縁ゲート型半導体素子1Bを早くターンオンさせ
ることができ、各々の絶縁ゲート型半導体素子1A,1
B間の電流差が拡大するのを防止することができる。
【0056】上述したように、本実施の形態による絶縁
ゲート型半導体素子のゲート駆動回路では、絶縁ゲート
型半導体素子1A,1Bのターンオン時に、各々の絶縁
ゲート型半導体素子1A,1B間の電流差が所定電流よ
りも大きくなった時に、絶縁ゲート型半導体素子1A,
1Bのゲート抵抗を通常時よりも小さくするようにして
いるので、並列接続された全ての絶縁ゲート型半導体素
子1A,1Bのターンオンを早くでき、絶縁ゲート型半
導体素子1A,1B間の電流差が拡大するのを防止する
ことができる。
【0057】これにより、絶縁ゲート型半導体素子1
A,1Bのゲートしきい値電圧のばらつきを考慮せず
に、電流定格を最大限に活用することが可能となる。
【0058】(変形例)なお、本実施の形態において、
差電流検出部8による電流検出には、絶縁ゲート型半導
体素子のC電極側に、変流器(CT)、ホール素子等を
用いる他に、絶縁ゲート型半導体素子の電流センス端子
を用いるようにしてもよい。
【0059】また、本実施の形態では、複数個の絶縁ゲ
ート型半導体素子に対してゲート駆動回路を一つ用いて
いるが、1個の絶縁ゲート型半導体素子に対してゲート
駆動回路を一つ用いるようにしても、前述の場合と同様
の作用効果を得ることが可能である。
【0060】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態による絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路の構
成例を示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号
を付して示している。
【0061】図2において、複数個(図では2個)の絶
縁ゲート型半導体素子1A,1Bを互いに直列接続し
て、絶縁ゲート型半導体アームを構成している。
【0062】一方、各々の絶縁ゲート型半導体素子1
A,1Bに対して、それぞれ一つのゲート駆動回路7
A,7Bを個別に設けており、各々のゲート駆動回路7
A,7Bは、オンゲート部とオフゲート部とからそれぞ
れ構成している。
【0063】一方のゲート駆動回路7Aにおいて、オン
ゲート部は、オンゲート電源3aAと、オンゲートスイ
ッチ4aAと、オンゲート抵抗5aAと、オン用ダイオ
ード6aAとを、図示のように互いに直列接続して構成
している。
【0064】また、オフゲート部は、オフゲート電源3
bAと、オフゲートスイッチ4bAと、オフゲート抵抗
5bAと、オフ用ダイオード6bAとを、図示のように
互いに直列接続して構成している。
【0065】さらに、オフゲートスイッチ4bA、およ
びオフゲート抵抗5bAの直列回路と並列に、第2のオ
フゲートスイッチ4dA、および第2のオフゲート抵抗
5dAの直列回路を接続して構成している。
【0066】そして、このオンゲート部とオフゲート部
とは、図示のように互いに並列接続している。
【0067】なお、オンゲートスイッチ4aAとオフゲ
ートスイッチ4bAとは、一方がオンすると他方は必ず
オフするように制御されるようになっている。
【0068】そして、かかる構成のゲート駆動回路7A
を、絶縁ゲート型半導体素子1AのG電極とE電極との
間に、個別ゲート抵抗2Aを介して、図示のように接続
している。
【0069】他方のゲート駆動回路7Bにおいて、オン
ゲート部は、オンゲート電源3aBと、オンゲートスイ
ッチ4aBと、オンゲート抵抗5aBと、オン用ダイオ
ード6aBとを、図示のように互いに直列接続して構成
している。
【0070】また、オフゲート部は、オフゲート電源3
bBと、オフゲートスイッチ4bBと、オフゲート抵抗
5bBと、オフ用ダイオード6bBとを、図示のように
互いに直列接続して構成している。
【0071】さらに、オフゲートスイッチ4bB、およ
びオフゲート抵抗5bBの直列回路と並列に、第2のオ
フゲートスイッチ4dB、および第2のオフゲート抵抗
5dBの直列回路を接続して構成している。
【0072】そして、このオンゲート部とオフゲート部
とは、図示のように互いに並列接続している。
【0073】なお、オンゲートスイッチ4aBとオフゲ
ートスイッチ4bBとは、一方がオンすると他方は必ず
オフするように制御されるようになっている。
【0074】そして、かかる構成のゲート駆動回路7B
を、絶縁ゲート型半導体素子1BのG電極とE電極との
間に、個別ゲート抵抗2Bを介して、図示のように接続
している。
【0075】一方、各々のゲート駆動回路7A,7Bに
共通に、差電圧検出部9を備えている。
【0076】差電圧検出部9は、絶縁ゲート型半導体素
子1A,1Bのターンオフ時に、各々の絶縁ゲート型半
導体素子1A,1B間の電圧差を検出し、当該検出した
電圧差が所定電圧Vref1を超えた時に動作して、第
2のオンゲートスイッチ4dAおよび4dBをオンさせ
る。
【0077】次に、以上のように構成した本実施の形態
による絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路の作用
について説明する。
【0078】図2において、絶縁ゲート型半導体素子1
Aのゲートしきい値電圧Vth1Aが、絶縁ゲート型半
導体素子1Bのゲートしきい値電圧Vth1Bよりも高
いとする。
【0079】このような場合には、絶縁ゲート型半導体
素子1Aが先にターンオフし、その後、絶縁ゲート型半
導体素子1Bがターンオフする。
【0080】そして、差電圧検出部9により検出された
各々の絶縁ゲート型半導体素子1A,1B間の電圧差V
subが所定電圧Vrefよりも小さい時には、通常動
作する。
【0081】もし、差電圧検出部9により検出された各
々の絶縁ゲート型半導体素子1A,1B間の電圧差Vs
ubが所定電圧Vrefよりも大きい時には、差電圧検
出部9の動作出力によって第2のオフゲートスイッチ4
dA,4dBをオンさせて、オフゲート抵抗5bA,5
bBと第2のオフゲート抵抗5dA,5dBとを並列接
続することにより、オフゲート電源3bA,3bBから
流れるゲート電流を大きくして、絶縁ゲート型半導体素
子1BのVGE1Bの下降を早くし、絶縁ゲート型半導
体素子1Bを早くターンオフさせる。
【0082】これにより、各々の絶縁ゲート型半導体素
子1A,1B間の電圧差Vsubが大きくなった場合で
も、絶縁ゲート型半導体素子1Bを早くターンオフさせ
ることができ、各々の絶縁ゲート型半導体素子1A,1
B間の電圧差が拡大するのを防止することができる。
【0083】上述したように、本実施の形態による絶縁
ゲート型半導体素子のゲート駆動回路では、絶縁ゲート
型半導体素子1A,1Bのターンオフ時に、各々の絶縁
ゲート型半導体素子1A,1B間の電圧差が所定電圧よ
りも大きくなった時に、絶縁ゲート型半導体素子1A,
1Bのゲート抵抗を通常時よりも小さくするようにして
いるので、直列接続された全ての絶縁ゲート型半導体素
子1A,1Bのターンオフを早くでき、絶縁ゲート型半
導体素子1A,1B間の電圧差が拡大するのを防止する
ことができる。
【0084】これにより、絶縁ゲート型半導体素子1
A,1Bのゲートしきい値電圧のばらつきを考慮せず
に、電圧定格を最大限に活用することが可能となる。
【0085】(第3の実施の形態)図3は、本実施の形
態による絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路の構
成例を示す概要図であり、図1および図2と同一部分に
は同一符号を付して示している。
【0086】図3において、複数個(図では2個)の絶
縁ゲート型半導体素子1A,1Cを互いに並列接続する
と共に、複数個(図では2個)の絶縁ゲート型半導体素
子1B,1Dを互いに並列接続し、さらにこれら二つの
並列回路を互いに直列接続して、絶縁ゲート型半導体ア
ームを構成している。
【0087】一方、同一並列回路における2個の絶縁ゲ
ート型半導体素子1Aおよび1C,1Bおよび1Dに対
して、それぞれ一つのゲート駆動回路7A,7Bを個別
に設けており、各々のゲート駆動回路7A,7Bは、オ
ンゲート部とオフゲート部とからそれぞれ構成してい
る。
【0088】一方のゲート駆動回路7Aにおいて、オン
ゲート部は、オンゲート電源3aAと、オンゲートスイ
ッチ4aAと、オンゲート抵抗5aAと、オン用ダイオ
ード6aAとを、図示のように互いに直列接続して構成
している。
【0089】さらに、オンゲートスイッチ4aA、およ
びオンゲート抵抗5aAの直列回路と並列に、第2のオ
ンゲートスイッチ4cA、および第2のオンゲート抵抗
5cAの直列回路を接続して構成している。
【0090】また、オフゲート部は、オフゲート電源3
bAと、オフゲートスイッチ4bAと、オフゲート抵抗
5bAと、オフ用ダイオード6bAとを、図示のように
互いに直列接続して構成している。
【0091】さらに、オフゲートスイッチ4bA、およ
びオフゲート抵抗5bAの直列回路と並列に、第2のオ
フゲートスイッチ4dA、および第2のオフゲート抵抗
5dAの直列回路を接続して構成している。
【0092】そして、このオンゲート部とオフゲート部
とは、図示のように互いに並列接続している。
【0093】なお、オンゲートスイッチ4aAとオフゲ
ートスイッチ4bAとは、一方がオンすると他方は必ず
オフするように制御されるようになっている。
【0094】そして、かかる構成のゲート駆動回路7A
を、各々の絶縁ゲート型半導体素子1A,1CのG電極
とE電極との間に、個別ゲート抵抗2A,2Cを介し
て、図示のように接続している。
【0095】他方のゲート駆動回路7Bにおいて、オン
ゲート部は、オンゲート電源3aBと、オンゲートスイ
ッチ4aBと、オンゲート抵抗5aBと、オン用ダイオ
ード6aBとを、図示のように互いに直列接続して構成
している。
【0096】さらに、オンゲートスイッチ4aBおよび
オンゲート抵抗5aBの直列回路と並列に、第2のオン
ゲートスイッチ4cB、および第2のオンゲート抵抗5
cBの直列回路を接続して構成している。
【0097】また、オフゲート部は、オフゲート電源3
bBと、オフゲートスイッチ4bBと、オフゲート抵抗
5bBと、オフ用ダイオード6bBとを、図示のように
互いに直列接続して構成している。
【0098】さらに、オフゲートスイッチ4bB、およ
びオフゲート抵抗5bBの直列回路と並列に、第2のオ
フゲートスイッチ4dB、および第2のオフゲート抵抗
5dBの直列回路を接続して構成している。
【0099】そして、このオンゲート部とオフゲート部
とは、図示のように互いに並列接続している。
【0100】なお、オンゲートスイッチ4aBとオフゲ
ートスイッチ4bBとは、一方がオンすると他方は必ず
オフするように制御されるようになっている。
【0101】そして、かかる構成のゲート駆動回路7B
を、各々の絶縁ゲート型半導体素子1B,1DのG電極
とE電極との間に、個別ゲート抵抗2B,2Dを介し
て、図示のように接続している。
【0102】一方、各々のゲート駆動回路7A,7Bに
対して、それぞれ一つの差電流検出部8A,8Bを備
え、さらに各々のゲート駆動回路7A,7Bに共通に、
差電圧検出部9を備えている。
【0103】差電流検出部8Aは、絶縁ゲート型半導体
素子1A,1Cのターンオン時に、各々の絶縁ゲート型
半導体素子1A,1C間の電流差を検出し、当該検出し
た電流差が所定電流Iref1を超えた時に動作して、
第2のオンゲートスイッチ4cAをオンさせる。
【0104】差電流検出部8Bは、絶縁ゲート型半導体
素子1B,1Dのターンオン時に、各々の絶縁ゲート型
半導体素子1B,1D間の電流差を検出し、当該検出し
た電流差が所定電流Iref1を超えた時に動作して、
第2のオンゲートスイッチ4cBをオンさせる。
【0105】差電圧検出部9は、絶縁ゲート型半導体素
子1A,1B,1C,1Dのターンオフ時に、異なった
並列回路における各々の絶縁ゲート型半導体素子1Aお
よび1C,1Bおよび1D間の電圧差を検出し、当該検
出した電圧差が所定電圧Vref1を超えた時に動作し
て、第2のオンゲートスイッチ4dAおよび4dBをオ
ンさせる。
【0106】次に、以上のように構成した本実施の形態
による絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路の作用
について説明する。
【0107】図3において、絶縁ゲート型半導体素子1
A,1B,1C,1Dのターンオン時には、前述した第
1の実施の形態と同様に動作し、また絶縁ゲート型半導
体素子1A,1B,1C,1Dのターンオフ時には、前
述した第2の実施の形態と同様に動作する。
【0108】すなわち、絶縁ゲート型半導体素子1A
(1B)のゲートしきい値電圧Vth1A(Vth1
B)が、絶縁ゲート型半導体素子1C(1D)のゲート
しきい値電圧Vth1C(Vth1D)よりも低いとす
る。
【0109】このような場合には、絶縁ゲート型半導体
素子1A(1B)が先にターンオンし、その後、絶縁ゲ
ート型半導体素子1C(1D)がターンオンする。
【0110】そして、差電流検出部8A(8B)により
検出された各々の絶縁ゲート型半導体素子1A(1
B),1C(1D)間の電流差Isubが、所定電流I
ref1よりも小さい時には、通常動作する。
【0111】もし、差電流検出部8A(8B)により検
出された各々の絶縁ゲート型半導体素子1A(1B),
1C(1D)間の電流差Isubが、所定電流Iref
1よりも大きい時には、差電流検出部8A(8B)の動
作出力によって第2のオンゲートスイッチ4cA(4c
B)をオンさせて、オンゲート抵抗5aA(5aB)と
第2のオンゲート抵抗5cA(5cB)とを並列接続す
ることにより、オンゲート電源3aA(3aB)から流
れるゲート電流を大きくして、絶縁ゲート型半導体素子
1C(1D)のVGE1C(VGE1D)の上昇を早く
し、絶縁ゲート型半導体素子1C(1D)を早くターン
オンさせる。
【0112】これにより、各々の絶縁ゲート型半導体素
子1A,1C(1B,1D)間の電流差Isubが大き
くなった場合でも、絶縁ゲート型半導体素子1C(1
D)を早くターンオンさせることができ、各々の絶縁ゲ
ート型半導体素子1A,1C(1B,1D)間の電流差
が拡大するのを防止することができる。
【0113】一方、絶縁ゲート型半導体素子1Aおよび
1Cのゲートしきい値電圧Vth1AおよびVth1C
が、絶縁ゲート型半導体素子1Bおよび1Dのゲートし
きい値電圧Vth1BおよびVth1Dよりも高いとす
る。
【0114】このような場合には、絶縁ゲート型半導体
素子1Aおよび1Cが先にターンオフし、その後、絶縁
ゲート型半導体素子1Bおよび1Dがターンオフする。
【0115】そして、差電圧検出部9により検出された
各々の絶縁ゲート型半導体素子1Aおよび1C,1Bお
よび1D間の電圧差Vsubが所定電圧Vrefよりも
小さい時には、通常動作する。
【0116】もし、差電圧検出部9により検出された各
々の絶縁ゲート型半導体素子1Aおよび1C,1Bおよ
び1D間の電圧差Vsubが所定電圧Vrefよりも大
きい時には、差電圧検出部9の動作出力によって第2の
オフゲートスイッチ4dAおよび4dBをオンさせて、
オフゲート抵抗5bA,5bBと第2のオフゲート抵抗
5dA,5dBとを並列接続することにより、オフゲー
ト電源3bA,3bBから流れるゲート電流を大きくし
て、絶縁ゲート型半導体素子1Bおよび1DのVGE1
BおよびVGE1Dの下降を早くし、絶縁ゲート型半導
体素子1Bおよび1Dを早くターンオフさせる。
【0117】これにより、ターンオン時には、各々の絶
縁ゲート型半導体素子1Aおよび1C,1Bおよび1D
間の電圧差Vsubが大きくなった場合でも、絶縁ゲー
ト型半導体素子1Bを早くターンオフさせることがで
き、各々の絶縁ゲート型半導体素子1Aおよび1C,1
Bおよび1D間の電圧差が拡大するのを防止することが
できる。
【0118】上述したように、本実施の形態による絶縁
ゲート型半導体素子のゲート駆動回路では、絶縁ゲート
型半導体素子1A,1C(1B,1D)のターンオン時
に、同一並列回路における各々の絶縁ゲート型半導体素
子1A,1C(1B,1D)間の電流差が所定電流より
も大きくなった時に、絶縁ゲート型半導体素子1A,1
C(1B,1D)のゲート抵抗を通常時よりも小さくす
るようにしているので、並列接続された全ての絶縁ゲー
ト型半導体素子1A,1C(1B,1D)のターンオン
を早くでき、絶縁ゲート型半導体素子1A,1C(1
B,1D)間の電流差が拡大するのを防止することがで
きる。
【0119】これにより、絶縁ゲート型半導体素子1
A,1C(1B,1D)のゲートしきい値電圧のばらつ
きを考慮せずに、電流定格を最大限に活用することが可
能となる。
【0120】また、絶縁ゲート型半導体素子1A,1
B,1C,1Dのターンオフ時に、異なった並列回路に
おける各々の絶縁ゲート型半導体素子1Aおよび1C,
1Bおよび1D間の電圧差が所定電圧よりも大きくなっ
た時に、絶縁ゲート型半導体素子1A,1B,1C,1
Dのゲート抵抗を通常時よりも小さくするようにしてい
るので、直列接続された全ての絶縁ゲート型半導体素子
1Aおよび1C,1Bおよび1Dのターンオフを早くで
き、絶縁ゲート型半導体素子1Aおよび1C,1Bおよ
び1D間の電圧差が拡大するのを防止することができ
る。
【0121】これにより、絶縁ゲート型半導体素子1A
および1C,1Bおよび1Dのゲートしきい値電圧のば
らつきを考慮せずに、電圧定格を最大限に活用すること
が可能となる。
【0122】(第4の実施の形態)図4は、本実施の形
態による絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路を用
いた電力変換装置の概要構成例を示す回路図であり、図
1乃至図3と同一部分には同一符号を付して示してい
る。
【0123】図4において、複数個(図では2個)の絶
縁ゲート型半導体素子1A,1Cを互いに並列接続する
と共に、複数個(図では2個)の絶縁ゲート型半導体素
子1B,1Dを互いに並列接続し、さらにこれら二つの
並列回路を互いに直列接続して、電力変換を行なうイン
バータやコンバータ等の電力変換装置の絶縁ゲート型半
導体アームを構成している。
【0124】また、前記図3に示した第3の実施の形態
の構成を有するゲート駆動回路7A,7Bを、絶縁ゲー
ト型半導体素子1Aおよび1C,1Bおよび1DのG電
極とE電極との間に、個別ゲート抵抗2Aおよび2C,
2Bおよび2Dを介して、ゲート駆動回路として接続し
ている。
【0125】なお、11は正側入力端子、12は負側入
力端子、13は出力端子をそれぞれ示している。
【0126】次に、以上のように構成した本実施の形態
による絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路7A,
7Bを用いた電力変換装置においては、前記第3の実施
の形態の構成を有するゲート駆動回路7A,7Bを、絶
縁ゲート型半導体素子1Aおよび1C,1Bおよび1D
のゲート駆動回路として用いていることにより、絶縁ゲ
ート型半導体素子1Aおよび1C,1Bおよび1Dのゲ
ートしきい値電圧のばらつきを考慮せずに、電圧,電流
定格を最大限に活用することが可能な優れた電力変換装
置を得ることができる。
【0127】上述したように、本実施の形態による絶縁
ゲート型半導体素子のゲート駆動回路を用いた電力変換
装置では、絶縁ゲート型半導体素子1Aおよび1C,1
Bおよび1Dのゲートしきい値電圧のばらつきを考慮せ
ずに、電圧,電流定格を最大限に活用することができる
優れた電力変換装置を得ることが可能となる。
【0128】(変形例)なお、本実施の形態において、
前記第1または第2の実施の形態の構成を有するゲート
駆動回路7または7A,7Bを、絶縁ゲート型半導体素
子1A,1B,1C,1Dのゲート駆動回路として用い
るようにしてもよい。
【0129】(その他の実施の形態)なお、絶縁ゲート
型半導体素子がIGBT以外のその他の電圧ゲート駆動
素子であっても、前記第1の実施の形態乃至第4の実施
の形態のいずれかにおいて、前述の場合と同様の作用効
果を得ることが可能である。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絶
縁ゲート型半導体素子のゲートしきい値電圧のばらつき
を考慮せずに、電圧,電流定格を最大限に活用すること
ができ、かつ絶縁ゲート型半導体素子の導通時間が短い
ことによる電流集中を防止することが可能な優れた絶縁
ゲート型半導体素子のゲート駆動回路およびそれを用い
た電力変換装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による絶縁ゲート型
半導体素子のゲート駆動回路の概要構成例を示す回路
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態による絶縁ゲート型
半導体素子のゲート駆動回路の概要構成例を示す回路
図。
【図3】本発明の第3の実施の形態による絶縁ゲート型
半導体素子のゲート駆動回路の概要構成例を示す回路
図。
【図4】本発明の第3の実施の形態による絶縁ゲート型
半導体素子のゲート駆動回路を用いた電力変換装置の概
要構成例を示す回路図。
【図5】従来技術による絶縁ゲート型半導体素子のゲー
ト駆動回路の概要構成例を示す回路図。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D…絶縁ゲート型半導体素子(IG
BT) 2A,2B,2C,2D…個別ゲート抵抗 3a,3aA,3Ab…オンゲート電源 3b,3bA,3bB…オフゲート電源 4a,4aA,4aB…オンゲートスイッチ 4b,4bA,4bB…オフゲートスイッチ 4c,4cA,4cB…第2のオンゲートスイッチ 4dA,4dB…第2のオフゲートスイッチ 5a,5aA,5aB…オンゲート抵抗 5b,5bA,5bB…オフゲート抵抗 5c,5cA,5cB…第2のオンゲート抵抗 5dA,5dB…第2のオフゲート抵抗 6a,6aA,6aB…オン用ダイオード 6b,6bA,6bB…オフ用ダイオード 7,7A,7B…ゲート駆動回路 8,8A,8B…差電流検出部 9…差電圧検出部 10…タイミング調整器 11…正側入力端子 12…負側入力端子 13…出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/12 H03K 17/12 17/56 17/56 Z (72)発明者 市川 耕作 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5H007 AA05 AA06 AA17 BB05 BB06 CA01 CB04 CB05 CC07 DA05 DB03 DC02 FA03 FA13 5H740 AA08 BA11 BB02 BB08 BB10 KK01 MM11 NN17 5J055 AX11 AX55 AX56 BX16 CX07 CX19 DX09 DX72 DX73 EX17 EX19 EX20 EY01 EY12 EZ00 EZ51 FX04 FX13 FX18 FX31 GX01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の絶縁ゲート型半導体素子を互い
    に並列接続して構成される絶縁ゲート型半導体アームに
    おける、前記絶縁ゲート型半導体素子のゲートを駆動す
    るゲート駆動回路において、 前記絶縁ゲート型半導体素子のターンオン時に、前記各
    々の絶縁ゲート型半導体素子間の電流差が所定電流より
    も大きくなった時に動作して、前記絶縁ゲート型半導体
    素子のゲート抵抗を通常時よりも小さくする手段を備え
    て成ることを特徴とする絶縁ゲート型半導体素子のゲー
    ト駆動回路。
  2. 【請求項2】 複数個の絶縁ゲート型半導体素子を互い
    に直列接続して構成される絶縁ゲート型半導体アームに
    おける、前記絶縁ゲート型半導体素子のゲートを駆動す
    るゲート駆動回路において、 前記絶縁ゲート型半導体素子のターンオフ時に、前記各
    々の絶縁ゲート型半導体素子間の電圧差が所定電圧より
    も大きくなった時に動作して、前記絶縁ゲート型半導体
    素子のゲート抵抗を通常時よりも小さくする手段を備え
    て成ることを特徴とする絶縁ゲート型半導体素子のゲー
    ト駆動回路。
  3. 【請求項3】 複数個の絶縁ゲート型半導体素子を互い
    に並列接続し、かつ当該並列回路を複数個互いに直列接
    続して構成される絶縁ゲート型半導体アームにおける、
    前記絶縁ゲート型半導体素子のゲートを駆動するゲート
    駆動回路において、 前記絶縁ゲート型半導体素子のターンオン時に、前記同
    一並列回路における各々の絶縁ゲート型半導体素子間の
    電流差が所定電流よりも大きくなった時、 または、前記絶縁ゲート型半導体素子のターンオフ時
    に、前記異なった並列回路における各々の絶縁ゲート型
    半導体素子間の電圧差が所定電圧よりも大きくなった
    時、 に動作して、前記絶縁ゲート型半導体素子のゲート抵抗
    を通常時よりも小さくする手段を備えて成ることを特徴
    とする絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路。
  4. 【請求項4】 複数個の絶縁ゲート型半導体素子を備え
    て構成され、電力変換を行なうインバータやコンバータ
    等の電力変換装置において、 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の絶縁
    ゲート型半導体素子のゲート駆動回路を、 前記絶縁ゲート型半導体素子のゲート駆動回路として接
    続して成ることを特徴とする電力変換装置。
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