JP2007228650A - パワースイッチング素子の駆動回路 - Google Patents

パワースイッチング素子の駆動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2007228650A
JP2007228650A JP2006043597A JP2006043597A JP2007228650A JP 2007228650 A JP2007228650 A JP 2007228650A JP 2006043597 A JP2006043597 A JP 2006043597A JP 2006043597 A JP2006043597 A JP 2006043597A JP 2007228650 A JP2007228650 A JP 2007228650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power switching
switching element
terminal
drive circuit
channel transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006043597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4456569B2 (ja
Inventor
Kimikazu Nakamura
公計 中村
Takeshi Yamashita
剛 山下
Takeshi Hosoda
剛 細田
Yuji Hayashi
裕二 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006043597A priority Critical patent/JP4456569B2/ja
Priority to US11/708,672 priority patent/US7405953B2/en
Publication of JP2007228650A publication Critical patent/JP2007228650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4456569B2 publication Critical patent/JP4456569B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/38Means for preventing simultaneous conduction of switches
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/04Modifications for accelerating switching
    • H03K17/041Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit
    • H03K17/0412Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit by measures taken in the control circuit
    • H03K17/04123Modifications for accelerating switching without feedback from the output circuit to the control circuit by measures taken in the control circuit in field-effect transistor switches
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/16Modifications for eliminating interference voltages or currents
    • H03K17/161Modifications for eliminating interference voltages or currents in field-effect transistor switches
    • H03K17/162Modifications for eliminating interference voltages or currents in field-effect transistor switches without feedback from the output circuit to the control circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/51Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used
    • H03K17/56Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices
    • H03K17/687Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices the devices being field-effect transistors
    • H03K17/6871Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices the devices being field-effect transistors the output circuit comprising more than one controlled field-effect transistor
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/51Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used
    • H03K17/56Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices
    • H03K17/687Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices the devices being field-effect transistors
    • H03K17/689Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices the devices being field-effect transistors with galvanic isolation between the control circuit and the output circuit
    • H03K17/691Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices the devices being field-effect transistors with galvanic isolation between the control circuit and the output circuit using transformer coupling
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/06Modifications for ensuring a fully conducting state
    • H03K2017/066Maximizing the OFF-resistance instead of minimizing the ON-resistance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

【課題】トランスの出力パルスの立ち上がり及び立ち下がりに伴いパワースイッチング素子16,18のゲートに正の電荷を充電する充電経路を導通状態とするPチャネルトランジスタTpu,Tpdとゲートを放電する放電経路を導通状態とするNチャネルトランジスタTnu,Tndとを備えるものにあって、これらの信頼性を好適に維持することのできるパワースイッチング素子の駆動回路を提供する。
【解決手段】PチャネルトランジスタTpu,TpdとNチャネルトランジスタTnu,Tndとの双方が同時にオン状態となるときの貫通電流を抑制すべく、抵抗体50u,50d,52u,52dを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導通制御端子への電圧の印加によりオン状態及びオフ状態の切替制御がなされる電圧駆動形のパワースイッチング素子をトランスの出力パルスに基づき駆動するものであって且つ、前記出力パルスの立ち上がりに伴い前記パワースイッチング素子の導通制御端子に正及び負のいずれかの電荷を充電する充電経路を導通状態とする第1のスイッチング素子と、前記出力パルスの立ち下がりに伴い前記充電された電荷を放電する放電経路を導通状態とする第2のスイッチング素子とを備えるパワースイッチング素子の駆動回路に関する。
この種の駆動回路としては、例えば下記特許文献1に見られるように、トランスの出力パルスの立ち上がり及び立ち下がりに同期させて主スイッチング素子を駆動するものも提案されている。すなわち、出力パルスの立ち上がりに同期してPチャネルトランジスタをオンさせることで上記スイッチング素子のゲートに正の電荷を充電し、出力パルスの立ち下がりに同期してNチャネルトランジスタをオンさせることで上記スイッチング素子のゲートの電荷を放電させる。これにより、ゲートに正、負の電圧を印加することができ、主スイッチング素子を安定して駆動することができる。
ただし、上記駆動回路では、Pチャネルトランジスタ及びNチャネルトランジスタの双方がオン状態となるオーバーラップ期間が存在するため、これらを貫通して大きな電流が流れ、これらトランジスタの信頼性の低下を招く懸念がある。
なお、上記駆動回路に限らず、出力パルスの立ち上がりに伴いパワースイッチング素子の導通制御端子に正及び負のいずれかの電荷を充電する充電経路を導通状態とする第1のスイッチング素子と、出力パルスの立ち下がりに伴い充電された電荷を放電する放電経路を導通状態とする第2のスイッチング素子とを備えるものにあっては、スイッチング素子の信頼性の低下を招く懸念があるこうした実情も概ね共通したものとなっている。
特開2005−151700号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、トランスの出力パルスの立ち上がり及び立ち下がりに伴いパワースイッチング素子の導通制御端子に正及び負のいずれかの電荷を充電する充電経路及び導通制御端子を放電する放電経路のそれぞれを導通状態とするスイッチング素子を備えるものにあって、これらの信頼性を好適に維持することのできるパワースイッチング素子の駆動回路を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、前記立ち上がり及び前記立ち下がりの少なくとも一方に伴って前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子間を流れる貫通電流を抑制する抑制手段を備えることを特徴とする。
上記構成では、抑制手段を備えることで、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子の双方のオン状態がオーバーラップする期間における貫通電流量を低減することができ、ひいてはこれらスイッチング素子の発熱量を低減することができる。このため、上記構成では、これらスイッチング素子の信頼性を好適に維持することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記抑制手段が、前記充電経路及び前記放電経路の接続点に対して前記第1のスイッチング素子側と前記第2のスイッチング素子側との少なくとも一方に設けられた抵抗体であることを特徴とする。
上記構成では、接続点に対して第1のスイッチング素子側と第2のスイッチング素子側との少なくとも一方に抵抗体を備えることで、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子間の貫通電流を抑制することができる。しかも、上記抵抗体によって導通制御端子の充電速度や放電速度を調整することもできるため、パワースイッチング素子のオン・オフのタイミング調整をも併せて行うことができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記充電経路及び前記放電経路を導通状態とする一対のスイッチング素子が、Nチャネル及びPチャネルの一対のトランジスタであって且つ、これらの各ゲートが前記トランスの2次側コイルの一方の端子に接続されて且つ各出力端子及び各入力端子が前記2次側コイルの他方の端子及び前記導通制御端子と接続されてなることを特徴とする。
上記構成では、トランスの出力パルスの立ち上がりに同期していずれか一方のトランジスタがオンして且つ、出力パルスの立ち下がりに同期していずれか他方のトランジスタがオンする構成を簡易に実現することができる。しかも、2次側コイルの他方の端子の電位は、出力パルスの立ち上がり及び立ち下がりで反転するため、導通制御端子に印加される電位を反転させることもできる。したがって上記構成によれば、簡易な構成にて、パワースイッチング素子を駆動することができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記Pチャネルトランジスタ及び前記導通制御端子の間には、該Pチャネルトランジスタから前記導通制御端子側へ向かう方向を順方向とする正電圧印加用の整流手段が接続されてなることを特徴とする。
上記構成において、Pチャネルトランジスタに寄生ダイオードが生成される場合、このダイオードは、導通制御端子側から2次側コイルの一方の端子側へ向かう方向を順方向とするものとなり得る。このため、Pチャネルトランジスタのオフ時に寄生ダイオードを介して電流が逆流するおそれがある。この場合、Pチャネルトランジスタがオフ状態であって且つNチャネルトランジスタがオン状態であるときであっても、導通制御端子からの正の電荷の流出経路は、Nチャネルトランジスタを介するものに限らず、寄生ダイオードを介する経路が含まれることとなり、導通制御端子の放電速度を調整する際にこの経路からの放電をも考慮することが要求される。
この点、上記構成では、整流手段を備えることで、正の電荷の充電速度をPチャネルトランジスタを介する経路の抵抗値によって、また、正の電荷の放電速度をNチャネルトランジスタを介する経路の抵抗値によってそれぞれ独立に調整することができる。
請求項5記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の発明において、前記Nチャネルトランジスタは、前記導通制御端子に負電圧を印加する負電圧印加用コンデンサを介して前記2次側コイルの他方の端子と接続されており、前記Pチャネルトランジスタは、前記導通制御端子に正電圧を印加する正電圧印加用コンデンサを介して前記2次側コイルの他方の端子と接続されてなることを特徴とする。
上記構成では、パワースイッチング素子をより安定して駆動することができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記Pチャネルトランジスタ及び前記正電圧印加用コンデンサの接続点と前記2次側コイルの一方の端子との間には、該一方の端子から前記接続点へと向かう方向を順方向とする整流手段が設けられており、前記Nチャネルトランジスタ及び前記負電圧印加用コンデンサの接続点と前記一方の端子との間には、前記接続点から前記一方の端子へと向かう方向を順方向とする整流手段が設けられてなることを特徴とする。
上記Pチャネルトランジスタ及び前記正電圧印加用コンデンサの接続点と一方の端子との間の整流手段によって、Pチャネルトランジスタがオフ状態のときに正電圧印加用コンデンサの充電に用いられる経路を介して、Pチャネルトランジスタがオン状態であるときに電流が逆流することを回避することができる。また、上記Nチャネルトランジスタ及び前記負電圧印加用コンデンサの接続点と一方の端子との間の整流手段によって、Nチャネルトランジスタがオフ状態のときに負電圧印加用コンデンサの充電に用いられる経路を介して、Nチャネルトランジスタがオン状態であるときに電流が逆流することを回避することができる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記正電圧印加用の整流手段と前記導通制御端子との接続点と前記2次側コイルの一方の端子との間には、該導通制御端子から前記一方の端子へと向かう方向を順方向とする整流手段を介して放電スイッチが接続されており、前記Pチャネルトランジスタと前記正電圧印加用コンデンサとの接続点と前記放電スイッチとの間には、該接続点から前記放電スイッチへ向かう方向を順方向とする整流手段が接続されてなることを特徴とする。
上記構成では、トランスの出力パルスが停止したときに正電圧印加用コンデンサや導通制御端子に電荷が残留する可能性がある。そして、この場合、パワースイッチング素子が意図せずしてオン状態となる可能性がある。この点、上記構成では、放電スイッチを備えることで、出力パルスが停止するときに電荷を放電することが可能となる。特にこの放電経路に整流手段を備えることで、出力パルスの停止前において、放電経路を介して電流が逆流することを回避することもできる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、当該駆動回路は、直列接続された2つのパワースイッチング素子を駆動するものであって且つ、これら2つのパワースイッチング素子に対応した一対の回路を備えて構成され、前記一対の回路のそれぞれの前記一対のスイッチング素子及び前記トランスの2次側コイルの接続態様をこれら一対の回路同士で互いに相違させることで、前記トランスの立ち上がり及び立ち下がりに同期した前記導通制御端子への電荷の充放電動作が前記一対の回路同士で互いに逆となるように設定されてなることを特徴とする。
上記構成では、2つのパワースイッチング素子を、それらのオン状態とオフ状態とが互いに逆となるように駆動することができる。
なお、特にこの構成においては、出力パルスの停止時に2つのパワースイッチング素子の導通制御端子に電荷が残存すると双方がオン状態となって貫通電流が流れ、ひいてはパワースイッチング素子の信頼性の低下を招くおそれがある。このため、上記構成にあっては、上記請求項7記載の発明の構成を有することが特に望ましい。
請求項9記載の発明は、当該駆動回路は、直列接続された2つのパワースイッチング素子を駆動するものであって且つ、これら2つのパワースイッチング素子に対応した一対の回路を備えて構成され、前記一対の回路のそれぞれの前記一対のスイッチング素子及び前記トランスの2次側コイルの接続態様をこれら一対の回路同士で互いに相違させることで、前記トランスの立ち上がり及び立ち下がりに同期した前記導通制御端子への電荷の充放電動作が前記一対の回路同士で互いに逆となるように設定されてなって且つ、前記一対の回路のうちのいずれか一方において、前記正電圧印加用の整流手段と前記導通制御端子との接続点と前記2次側コイルの一方の端子との間には、該導通制御端子から前記一方の端子へと向かう方向を順方向とする整流手段を介して放電スイッチが接続されており、前記Pチャネルトランジスタと前記正電圧印加用コンデンサとの接続点と前記放電スイッチとの間には、該接続点から前記放電スイッチへ向かう方向を順方向とする整流手段が接続されてなることを特徴とする。
上記構成では、トランスの出力パルスが停止したときに正電圧印加用コンデンサや導通制御端子に電荷が残留する可能性がある。そして、この場合、パワースイッチング素子が意図せずしてオン状態となる可能性がある。特に、出力パルスの停止時に2つのパワースイッチング素子の導通制御端子に電荷が残存すると、双方がオン状態となって貫通電流が流れ、ひいてはパワースイッチング素子の信頼性の低下を招くおそれがある。この点、上記構成では、放電スイッチを備えることで、出力パルスが停止するときに電荷を放電することが可能となり、2つのパワースイッチング素子間を貫通電流が流れることを好適に回避することができる。また、この放電経路に整流手段を備えることで、出力パルスの停止前において、放電経路を介して電流が逆流することを回避することもできる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかるパワースイッチング素子の駆動回路を、ハイブリッド車に搭載されるDC−DCコンバータの1次側のパワースイッチング素子の駆動回路に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、上記DC−DCコンバータ及びその駆動回路を示す。
図示されるように、DC−DCコンバータ10は、車載発電機によって発電される高圧の電力を蓄える高圧バッテリ12の高圧電力を、トランス14によって低圧に変換して出力するものである。詳しくは、トランス14の1次側コイル14aと接続される2つのパワースイッチング素子16,18のスイッチング制御により1次側コイル14aに生じる電圧を1次側コイル14aと2次側コイル14bとの巻数比に応じた電圧に変換して2次側コイル14bから取り出すものである。
一方、上記パワースイッチング素子16,18を駆動する駆動回路20は、パワースイッチング素子16,18を駆動するためのパルスを出力するパルストランス30を備えている。パルストランス30は、その1次側コイル30aに与えられる入力パルスを、1次側コイル30aと2次側コイル30bu,30bdとの巻数比に応じた電圧の出力パルスに変換して2次側コイル30bu,30bdから出力するものである。
駆動回路20は、2次側コイル30bu,30bdのそれぞれと対応する一対の回路である上側回路20uと下側回路20dとを備えている。そして、これら上側回路20uと下側回路20dとは、出力パルスの位相を互いに反転させるべく、2次側コイル30buと2次側コイル30bdとでその接続が逆とされている。ちなみに、図中、「・」印にて、コイルの巻始め側を示している。
上側回路20uと下側回路20dとでは、2次側コイル30bu,30bdとの接続態様が互いに逆となっていることを除けばその構成は同一であるため、以下では上側回路20uについて説明する。なお、上側回路20uの構成の説明において、部材番号に付した「u」を「d」とすることで、下側回路20dの構成の説明となる。
2次側コイル30buの一方の端子は、パワースイッチング素子16のソースと接続されている。一方、2次側コイル30buの他方の端子は、コンデンサ32u及びNチャネルトランジスタTnuを介してパワースイッチング素子16のゲートと接続されている。また、2次側コイル30buの他方の端子は、コンデンサ34u及びPチャネルトランジスタTpuを介してパワースイッチング素子16のゲートと接続されている。
上記NチャネルトランジスタTnuとコンデンサ32uとを接続するノードN1と上記2次側コイル30buの一方の端子との間には、ノードN1から一方の端子側へ向かう方向を順方向とするダイオード36uが接続されている。また、PチャネルトランジスタTpuとコンデンサ34uとを接続するノードN2と上記2次側コイル30buの一方の端子との間には、一方の端子からノードN2へと向かう方向を順方向とするダイオード38uが接続されている。
上記パワースイッチング素子16のソースとパワースイッチング素子18のドレインとは接続されており、パワースイッチング素子16のドレインとパワースイッチング素子18のソースとはコンデンサ44を介して高圧バッテリ12の両端と接続されている。なお、高圧バッテリ12の両端には、1次側コイル14aよりもパワースイッチング素子16,18側にコンデンサ40が、また、1次側コイル14aよりも高圧バッテリ12側にコンデンサ42がそれぞれ接続されている。
次に、駆動回路20によるパワースイッチング素子16,18の駆動について説明する。なお、上側回路20uによるパワースイッチング素子16の駆動手法と、下側回路20dによるパワースイッチング素子18の駆動手法とは互いに同一であるため、以下では特に上側回路20uによるパワースイッチング素子16の駆動手法を例に挙げて説明する。
図2(a)に、パルストランス30の出力パルスの推移を示し、図2(b)に、PチャネルトランジスタTpuのオン・オフ状態を示し、図2(c)に、NチャネルトランジスタTnuのオン・オフ状態を示す。
図示されるように、出力パルスが立ち上がると、PチャネルトランジスタTpuがオンとなるとともに、NチャネルトランジスタTnuがオフとなる。すなわち、出力パルスの立ち上がりにより、ノードN2の電位が上昇し、Pチャネルトランジスタは、そのソース電位がゲート電位よりも高くなるため、オンする。一方、NチャネルトランジスタTnuは、そのゲート電位が低下するため、オフとなる。
これにより、図3(a)に示すように、2次側コイル30buの他方の電位と、コンデンサ34uの電位との和が、パワースイッチング素子16のゲートに印加される。これにより、パワースイッチング素子16のゲートに正の電荷が充電され、パワースイッチング素子16のゲート電位がソース電位よりも所定以上高くなることで、パワースイッチング素子16がオンとなる。また、2次側コイル30bu、コンデンサ32u及びダイオード36uを電流が流れることで、コンデンサ32uが、2次側コイル30bu側を正とする態様にて充電される。
なお、上記ダイオード38uは、PチャネルトランジスタTpuのソース電位を高電位に維持する機能を有する。
これに対し、先の図2に示されるように、出力パルスが立ち下がると、PチャネルトランジスタTpuがオフとなるとともに、NチャネルトランジスタTnuがオンとなる。すなわち、出力パルスの立ち下がりによりノードN2の電位が低下することで、Pチャネルトランジスタは、そのゲート電位に対してソース電位が低下するため、オフする。一方、NチャネルトランジスタTnuは、そのゲート電位がソース電位に対して上昇するため、オンする。
これにより、図3(b)に示すように、パワースイッチング素子16のゲートに充電された電荷がNチャネルトランジスタTnuを介してコンデンサ32uへと放電される。そして、パワースイッチング素子16は、そのソース電位に対してゲート電位が低下することで、オフとなる。また、ダイオード38uを介してコンデンサ34uが、2次側コイル30bu側を負とする態様にて充電される。
なお、上記ダイオード36uは、NチャネルトランジスタTnuのソース電位をゲート電位に対して低電位に維持する機能を有する。
上記態様にて、パワースイッチング素子16のゲートに対して、交互に正電圧及び負電圧を印加することで、パワースイッチング素子16を安定して駆動することができる。すなわち、パワースイッチング素子16のオフ時に、ソース電位に対してマイナスの電圧をゲートに印加することで、DC−DCコンバータ10へのノイズの混入によるパワースイッチング素子16の誤作動を回避することができる。
ところで、出力パルスの立ち上がり時及び立ち下がり時には、PチャネルトランジスタTpuとNチャネルトランジスタTpnとが同時にオン状態となるオーバーラップ期間が存在し得る。先の図2には、オン状態への切り替り(ターンオン)のタイミングに対して、オフ状態への切り替り(ターンオフ)のタイミングが遅れる例を示している。すなわち、図2では、PチャネルトランジスタTpuのターンオンのタイミングに対するNチャネルトランジスタTnuのターンオフのタイミングが遅延量Δ1だけ遅延して且つ、NチャネルトランジスタTnuのターンオンのタイミングに対してPチャネルトランジスタTpuのターンオフのタイミングが遅延量Δ2だけ遅延する例を示している。このように、ターンオンに対してターンオフが遅延する要因としては、例えばゲートの見かけ上の容量であるいわゆるミラー容量が変化することが挙げられる。
図4に、NチャネルトランジスタTnuのゲート電圧Vgとゲートに蓄えられた電荷量Qgとの関係を示す。図示されるように、ゲートに充電された電荷量Qgの変化に対するゲート電圧の変化であるミラー容量(図の傾き)は、ゲート電圧Vgが閾値電圧Vthとなることで大きく変化する。すなわち、閾値電圧Vthを超えることでミラー容量が増大する。このため、ターンオフからターンオンまでの電圧の変化に要する電荷量よりもターンオンからターンオフまでの電圧の変化に要する電荷量の方が多くなる傾向にある。これが、ターンオンよりもターンオフのタイミングを遅延させる要因となり得る。
そして、オーバーラップ期間が存在すると、先の図1に破線にて示すように、PチャネルトランジスタTpu及びNチャネルトランジスタTnu間を貫通電流が流れるおそれがある。そして、貫通電流が流れる場合には、PチャネルトランジスタTpuとNチャネルトランジスタTnuとの発熱量が増大するため、その信頼性の低下が懸念される。このため、パワースイッチング素子16,18のスイッチング周波数を高周波にするうえで制約が生じることとなる。
これに対し、例えば、先の図1に示したPチャネルトランジスタTpuのゲートと接続される配線の抵抗値を増加させることで、PチャネルトランジスタTpuのターンオンのタイミングを遅らせ、PチャネルトランジスタTpuのターンオン時のオーバーラップを回避することも考えられる。しかしこの場合には、PチャネルトランジスタTpuのターンオフのタイミングが、NチャネルトランジスタTnuのターンオンのタイミングに対して更に遅延することとなる。
そこで本実施形態では、貫通電流が流れる経路上に抵抗体を設けることで、貫通電流を抑制する。すなわち、図1に示すように、PチャネルトランジスタTpu、Tpd及びパワースイッチング素子16、18のゲート間とNチャネルトランジスタTnu、Tnd及びパワースイッチング素子16、18のゲート間とを接続するノードN3よりも、PチャネルトランジスタTpu、Tpd側及びNチャネルトランジスタTnu,Tnd側にそれぞれ抵抗体50u,50dと抵抗体52u,52dとを設ける。これにより、貫通電流を抑制することができる。以下、上側回路20uを用いてこれについて更に詳述する。
ここで、ノードN3よりも、PチャネルトランジスタTpu側及びNチャネルトランジスタTnu側の双方に抵抗体50u,52uを設けるのは、これら抵抗体50u,52uによって、貫通電流の抑制のみならず、パワースイッチング素子16の動作タイミングの調整を行うことを1つの理由とする。すなわち、抵抗体50uは、PチャネルトランジスタTpuを介したパワースイッチング素子16への正の電荷の充電速度を調整し、抵抗体52uは、NチャネルトランジスタTnuを介したパワースイッチング素子16からの正の電荷の放電速度を調整する。なお、ここでは、出力パルスに対するパワースイッチング素子16、18の動作の応答性を極力高めることが望ましい。ただし、パワースイッチング素子16,18のターンオンやターンオフが過度に早くなるとスイッチングに伴うノイズが過度に大きくなることや、パワースイッチング素子16,18の双方がオンとなるオーバーラップ期間が存在することでこれらを貫通する電流が流れることを考慮する。すなわち、ノイズが過度に大きくならず且つ、パワースイッチング素子16,18間の貫通電流を抑制するようにしつつ、応答性を極力向上させるように、抵抗体50u,52uの抵抗値を調整する。
このように本実施形態では、抵抗体50u,52uを備えることで、PチャネルトランジスタTpu及びNチャネルトランジスタTnuを貫通する電流を抑制することによってパワースイッチング素子16,18を高周波でスイッチング制御することが可能となり、しかも、パワースイッチング素子16,18の動作を調整することもできる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)ノードN3に対してPチャネルトランジスタTpu、Tpd側とNチャネルトランジスタTnu、Tnd側とに抵抗体50u,50d,52u,52dを備えることで、PチャネルトランジスタTpu、Tpd及びNチャネルトランジスタTnu、Tnd間の貫通電流を抑制することができる。しかも、抵抗体50u,50d,52u,52dによって導通制御端子の充電速度や放電速度を調整することもできるため、パワースイッチング素子16,18のオン・オフのタイミング調整をも併せて行うことができる。
(2)NチャネルトランジスタTnu,Tnd及びPチャネルトランジスタTpu,Tpdの各ゲートをパルストランス30の2次側コイル30bu,30bdの一方の端子に接続して且つ、各ソース及び各ドレインを2次側コイル30bu,30bdの他方の端子及びパワースイッチング素子16,18のゲートと接続した。これにより、出力パルスの立ち上がりに同期していずれか一方のトランジスタがオンして且つ、出力パルスの立ち下がりに同期していずれか他方のトランジスタがオンする構成を簡易に実現することができる。しかも、2次側コイル30bu,30bdの他方の端子の電位は、出力パルスの立ち上がり及び立ち下がりで反転するため、パワースイッチング素子16,18に印加される電位を出力パルスに同期して反転させることもできる。
(3)NチャネルトランジスタTnu,Tndを、パワースイッチング素子16,18のゲートに負電圧を印加するコンデンサ32u,32dを介して2次側コイル30bu,30bdの他方の端子と接続し、PチャネルトランジスタTpu,Tpdを、パワースイッチング素子16,18のゲートに正電圧を印加するコンデンサ34u,34dを介して2次側コイル30bu,30bdの他方の端子と接続した。これにより、パワースイッチング素子16,18をより安定して駆動することができる。
(4)ダイオード38u,38dを備えることで、PチャネルトランジスタTpu,Tpdがオン状態であるときにコンデンサ34u,34dの電荷の放電を回避することができる。また、ダイオード36u,36dを備えることで、NチャネルトランジスタTnu,Tndがオン状態であるときにコンデンサ32u,32dの電荷の放電を回避することができる。
(5)上側回路20u及び下側回路20dを備えて駆動回路20を構成することで、2つのパワースイッチング素子16,18を、それらのオン状態とオフ状態とが互いに逆となるように駆動することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図5に、本実施形態にかかる駆動回路20の構成を示す。なお、図5において、先の図1に示した部材と同一の部材には、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、PチャネルトランジスタTpu及びノードN3間に、ダイオード60u,60dを備えている。このダイオード60u,60dは、PチャネルトランジスタTpu,Tpdのオフ時に、PチャネルトランジスタTpu,Tpdの寄生ダイオードduを介してパワースイッチング素子16,18のゲートからノードN2側へと電流が逆流することを回避するためのものである。
図中、破線にて示すように寄生ダイオードdu,ddを介して電流が逆流する場合、抵抗体50u,50dと抵抗体52u,52dとによって、パワースイッチング素子16,18のゲートの充電及び放電をそれぞれ独立に調整することが困難になることがある。このため、例えばパワースイッチング素子16,18のターンオンのスピードを極力速くすべく抵抗体50u,50dの抵抗値を極力小さくする場合には、ゲートの放電電流も大きくなることでターンオフのスピードが過度に速くなり、パワースイッチング素子16,18のスイッチングノイズが増大する可能性がある。
これに対し、ダイオード60u,60dによって逆流電流を防止することで、抵抗体50u,50dによってパワースイッチング素子16,18のターンオンのタイミングを、また、抵抗体52u,52dによってパワースイッチング素子16,18のターンオフのタイミングをそれぞれ独立に調整することができる。ここで、例えば先の図4に示した特性に起因してパワースイッチング素子16,18のターンオンよりもターンオフの方が遅延する傾向にあり、このためにパワースイッチング素子16,18に貫通電流が流れることが懸念される場合には、抵抗体50u,50dの抵抗値R1を抵抗体52u,52dの抵抗値R2よりも大きくすることが望ましい。なお、この際、抵抗値R1及び抵抗値R2は、ターンオン及びターンオフのスピードが過度に速くなることでスイッチングに伴うノイズが過度に大きくなることのない値であって、且つ要求されるスイッチング制御において許容されるレベルにまで貫通電流を抑制することのできる値に設定する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(5)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(6)ダイオード60u、60dを備えることで、抵抗体50u,50dによってパワースイッチング素子16,18のターンオンのタイミングを、また、抵抗体52u,52dによってパワースイッチング素子16,18のターンオフのタイミングをそれぞれ独立に調整することができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第2の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図6に、本実施形態にかかる駆動回路20の構成を示す。なお、図6において、先の図5に示した部材と同一の部材には、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、パワースイッチング素子16,18をオン状態とすべく正の電荷を充電するコンデンサ34u,34dの電荷や、パワースイッチング素子16,18のゲートに蓄えられた正の電荷を放電するための放電スイッチ62u,62dを備える。これら放電スイッチ62u,62dは、例えばフォトカプラからなり、パルストランス30による出力パルスの印加が停止され、パワースイッチング素子16,18の停止が所望されるときに、図示しない制御装置によって導通状態とされる。
放電スイッチ62u,62dは、出力パルスが停止された後であっても、パワースイッチング素子16,18のゲートやコンデンサ34u,34dに電荷が残存するおそれがあることに鑑みて設けられる。すなわち、電荷が残存すると、出力パルスが停止されパワースイッチング素子16,18の動作の停止が所望されるときであっても、パワースイッチング素子16,18がオン状態となるおそれがある。そして、パワースイッチング素子16,18の双方がオン状態となると、これらを貫通する電流が流れ、パワースイッチング素子16,18の信頼性の低下を招くおそれがある。このため、出力パルスの停止時に放電スイッチ62u,62dを介して電荷を放電することで、こうした事態を回避する。
具体的には、図示されるように、コンデンサ34u,34dの電荷を放電すべく、コンデンサ34u,34d及びPチャネルトランジスタTpu,Tpd間のノードN4をダイオード64u,64dを介して放電スイッチ64u,64dと接続する。また、パワースイッチング素子16,18のゲートの電荷を放電すべく、同ゲート及びダイオード60u,60d間のノードN5をダイオード66u,66dを介して放電スイッチ62u,62dと接続する。
上記ダイオード64u、64dは、ノードN4から放電スイッチ62u,62dへ向かう方向を順方向とするものであり、ノードN5からノードN4への逆流を防止するために設けられている。また、上記ダイオード66u,66dは、ノードN5から放電スイッチ62u,62dへ向かう方向を順方向とするものであり、ノードN4からノードN5への逆流を防止するために設けられている。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(5)の効果、及び先の第2の実施形態の上記(6)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(7)ダイオード64u,64dを介してノードN4と放電スイッチ62u,62dを接続し、ダイオード66u,66dを介してノードN5と放電スイッチ62u,62dを接続した。これにより、出力パルスの停止前において放電経路を介して電流が逆流することを回避しつつ、出力パルスが停止するときに電荷を放電することが可能となる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第3の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図7に、本実施形態にかかる駆動回路20の構成を示す。なお、図7において、先の図6に示した部材と同一の部材には、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、下側回路20dにのみ、放電スイッチ62dを設ける。この場合、コンデンサ34uやパワースイッチング素子16のゲートに電荷が残存するなら、パワースイッチング素子16がオン状態となることはあるが、この場合であってもパワースイッチング素子16,18の双方を貫通する電流は流れず、先の図1に示したコンデンサ44の電荷が放電されるのみである。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(5)の効果、先の第2の実施形態の上記(6)の効果、及び先の第3の実施形態の上記(7)に準じた効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(8)上側回路20u及び下側回路20dの一方にのみ放電スイッチを設けることで、出力パルスの停止時にパワースイッチング素子16,18を貫通電流が流れることを回避しつつも、部品点数を低減することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・PチャネルトランジスタTpu,Tpd及びNチャネルトランジスタTnu,Tnd間を貫通する電流を抑制するための抵抗体50u,50dの配置態様としては、上記各実施形態で例示されるものに限らない。例えば、抵抗体50u,50dをノードN2及びPチャネルトランジスタTpu,Tpd間に設けて且つ、抵抗体52u,52dをノードN1及びNチャネルトランジスタTnu,Tnd間に設けてもよい。また、ノードN3に対してPチャネルトランジスタTpu,Tpd及びNチャネルトランジスタTnu,Tndのいずれか一方にのみ抵抗体を備えてもよい。すなわち、例えば抵抗体52u、52dを省くことでパワースイッチング素子16,18のターンオフを極力速くするとともに、抵抗体50u,50dによってターンオンに対するターンオフの遅延量を補償して(オーバーラップを回避して)且つ、所望されるスイッチング周波数によるスイッチング制御を行うことが可能となるレベルまで貫通電流を抑制してもよい。
・駆動回路20の駆動するパワースイッチング素子16,18としては、NチャネルMOSトランジスタに限らず、例えばPチャネルMOSトランジスタであってもよい。この構成を先の第3及び第4の実施形態に適用する場合には、PチャネルMOSトランジスタをオンさせるための電荷を放電することが可能なように、放電スイッチを接続すればよい。
更に、パワースイッチング素子16,18としては、MOSトランジスタに限らず、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)等でもよく、要は、導通制御端子への電圧の印加によりオン状態及びオフ状態の切替制御がなされる電圧駆動型のパワースイッチング素子であればよい。
・上記各実施形態では、先の図4に示した特性に起因してターンオンに対してターンオフが遅れるためにPチャネルトランジスタTpu,Tpd及びNチャネルトランジスタTnu,Tndの双方がオン状態となるオーバーラップが生じる場合を例示したがこれに限らない。例えばオーバーラップが生じないようにチューニングがなされた駆動回路20であっても、温度変化や経時変化等によってオーバーラップが生じ得るなら、予め貫通電流を抑制する手段を備えることは有効である。
・駆動回路20としては、上記実施形態で例示したものに限らない。例えば上側回路20uのみからなるものであってもよい。また、出力パルスの立ち上がりに伴いパワースイッチング素子の導通制御端子に正及び負のいずれかの電荷を充電する充電経路を導通状態とする第1のスイッチング素子と、出力パルスの立ち下がりに伴い充電された電荷を放電する放電経路を導通状態とする第2のスイッチング素子とをIGBTによって構成してもよい。この場合であっても、通常、先の図4に示した特性があるため、ターンオンに対してターンオフが遅延することで第1及び第2のスイッチング素子間に貫通電流が流れることがあるため、貫通電流を抑制する手段を備えることは有効である。
・駆動回路20の駆動するパワースイッチング素子16,18としては、DC−DCコンバータ10の1次側コイル14a側に備えられるものに限らない。例えば電動機に3相交流電力を供給するインバータを構成するものであってもよい。
・上記各実施形態では、駆動回路20をハイブリッド車に搭載されるものとしたが、これに限らず、例えば電気自動車に搭載されるものとしてもよい。
第1の実施形態のDC―DCコンバータ及びそのパワースイッチング素子の駆動回路の全体構成を示す回路図。 同実施形態における駆動回路の動作を示すタイムチャート。 同実施形態における駆動回路の動作を示す回路図。 同実施形態におけるトランジスタの特性を示す図。 第2の実施形態におけるパワースイッチング素子の駆動回路の全体構成を示す回路図。 第3の実施形態におけるパワースイッチング素子の駆動回路の全体構成を示す回路図。 第4の実施形態におけるパワースイッチング素子の駆動回路の全体構成を示す回路図。
符号の説明
10…DC−DCコンバータ、16,18…パワースイッチング素子、30…パルストランス、50u,50d,52u,52d…抵抗体、60u,60d…ダイオード、Tpu,Tpd…Pチャネルトランジスタ、Tnu,Tnd…Nチャネルトランジスタ。

Claims (9)

  1. 導通制御端子への電圧の印加によりオン状態及びオフ状態の切替制御がなされる電圧駆動形のパワースイッチング素子をトランスの出力パルスに基づき駆動するものであって且つ、前記出力パルスの立ち上がりに伴い前記パワースイッチング素子の導通制御端子に正及び負のいずれかの電荷を充電する充電経路を導通状態とする第1のスイッチング素子と、前記出力パルスの立ち下がりに伴い前記充電された電荷を放電する放電経路を導通状態とする第2のスイッチング素子とを備えるパワースイッチング素子の駆動回路において、
    前記立ち上がり及び前記立ち下がりの少なくとも一方に伴って前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子間を流れる貫通電流を抑制する抑制手段を備えることを特徴とするパワースイッチング素子の駆動回路。
  2. 前記抑制手段が、前記充電経路及び前記放電経路の接続点に対して前記第1のスイッチング素子側と前記第2のスイッチング素子側との少なくとも一方に設けられた抵抗体であることを特徴とする請求項1記載のパワースイッチング素子の駆動回路。
  3. 前記充電経路及び前記放電経路を導通状態とする一対のスイッチング素子が、Nチャネル及びPチャネルの一対のトランジスタであって且つ、これらの各ゲートが前記トランスの2次側コイルの一方の端子に接続されて且つ各出力端子及び各入力端子が前記2次側コイルの他方の端子及び前記導通制御端子と接続されてなることを特徴とする請求項2記載のパワースイッチング素子の駆動回路。
  4. 前記Pチャネルトランジスタ及び前記導通制御端子の間には、該Pチャネルトランジスタから前記導通制御端子側へ向かう方向を順方向とする正電圧印加用の整流手段が接続されてなることを特徴とする請求項3記載のパワースイッチング素子の駆動回路。
  5. 前記Nチャネルトランジスタは、前記導通制御端子に負電圧を印加する負電圧印加用コンデンサを介して前記2次側コイルの他方の端子と接続されており、
    前記Pチャネルトランジスタは、前記導通制御端子に正電圧を印加する正電圧印加用コンデンサを介して前記2次側コイルの他方の端子と接続されてなることを特徴とする請求項4記載のパワースイッチング素子の駆動回路。
  6. 前記Pチャネルトランジスタ及び前記正電圧印加用コンデンサの接続点と前記2次側コイルの一方の端子との間には、該一方の端子から前記接続点へと向かう方向を順方向とする整流手段が設けられており、
    前記Nチャネルトランジスタ及び前記負電圧印加用コンデンサの接続点と前記一方の端子との間には、前記接続点から前記一方の端子へと向かう方向を順方向とする整流手段が設けられてなることを特徴とする請求項5記載のパワースイッチング素子の駆動回路。
  7. 前記正電圧印加用の整流手段と前記導通制御端子との接続点と前記2次側コイルの一方の端子との間には、該導通制御端子から前記一方の端子へと向かう方向を順方向とする整流手段を介して放電スイッチが接続されており、前記Pチャネルトランジスタと前記正電圧印加用コンデンサとの接続点と前記放電スイッチとの間には、該接続点から前記放電スイッチへ向かう方向を順方向とする整流手段が接続されてなることを特徴とする請求項6記載のパワースイッチング素子の駆動回路。
  8. 当該駆動回路は、直列接続された2つのパワースイッチング素子を駆動するものであって且つ、これら2つのパワースイッチング素子に対応した一対の回路を備えて構成され、
    前記一対の回路のそれぞれの前記一対のスイッチング素子及び前記トランスの2次側コイルの接続態様をこれら一対の回路同士で互いに相違させることで、前記トランスの立ち上がり及び立ち下がりに同期した前記導通制御端子への電荷の充放電動作が前記一対の回路同士で互いに逆となるように設定されてなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のパワースイッチング素子の駆動回路。
  9. 当該駆動回路は、直列接続された2つのパワースイッチング素子を駆動するものであって且つ、これら2つのパワースイッチング素子に対応した一対の回路を備えて構成され、
    前記一対の回路のそれぞれの前記一対のスイッチング素子及び前記トランスの2次側コイルの接続態様をこれら一対の回路同士で互いに相違させることで、前記トランスの立ち上がり及び立ち下がりに同期した前記導通制御端子への電荷の充放電動作が前記一対の回路同士で互いに逆となるように設定されてなって且つ、
    前記一対の回路のうちのいずれか一方において、前記正電圧印加用の整流手段と前記導通制御端子との接続点と前記2次側コイルの一方の端子との間には、該導通制御端子から前記一方の端子へと向かう方向を順方向とする整流手段を介して放電スイッチが接続されており、前記Pチャネルトランジスタと前記正電圧印加用コンデンサとの接続点と前記放電スイッチとの間には、該接続点から前記放電スイッチへ向かう方向を順方向とする整流手段が接続されてなることを特徴とする請求項6記載のパワースイッチング素子の駆動回路。
JP2006043597A 2006-02-21 2006-02-21 パワースイッチング素子の駆動回路 Active JP4456569B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006043597A JP4456569B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 パワースイッチング素子の駆動回路
US11/708,672 US7405953B2 (en) 2006-02-21 2007-02-21 Driving circuit for power switching device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006043597A JP4456569B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 パワースイッチング素子の駆動回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007228650A true JP2007228650A (ja) 2007-09-06
JP4456569B2 JP4456569B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=38427994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006043597A Active JP4456569B2 (ja) 2006-02-21 2006-02-21 パワースイッチング素子の駆動回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7405953B2 (ja)
JP (1) JP4456569B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306803A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Denso Corp 車両用制御装置
JP2010130786A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Denso Corp パワースイッチング素子の駆動回路
JP2013026924A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Sanken Electric Co Ltd ゲートドライブ回路
JP2017017896A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 ローム株式会社 ドライブ回路およびモジュール
WO2022180924A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 スイッチング制御回路およびゲート駆動回路

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4715928B2 (ja) * 2009-01-22 2011-07-06 株式会社デンソー 昇降圧コンバータ
JP2011188271A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Mitsubishi Electric Corp ゲート駆動回路
JP5263316B2 (ja) 2011-02-15 2013-08-14 株式会社デンソー 半導体スイッチング素子の駆動回路
JP5263317B2 (ja) 2011-02-15 2013-08-14 株式会社デンソー 半導体スイッチング素子の駆動回路
JP5310758B2 (ja) 2011-02-15 2013-10-09 株式会社デンソー 半導体スイッチング素子の駆動回路
US10931139B1 (en) 2015-12-29 2021-02-23 Signify Holding B.V. Emergency battery packs for low voltage systems
US10424963B1 (en) * 2016-02-18 2019-09-24 Eaton Intelligent Power Limited Methods and systems for charging a backup battery pack
US9966837B1 (en) 2016-07-08 2018-05-08 Vpt, Inc. Power converter with circuits for providing gate driving
FR3104862B1 (fr) 2019-12-12 2022-06-24 Commissariat Energie Atomique Dispositif de commande d’interrupteur
US11424739B2 (en) * 2020-06-01 2022-08-23 The Regents Of The University Of Michigan Feedback-based transistor driver

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6011703A (en) * 1997-07-30 2000-01-04 Lucent Technologies Inc. Self-synchronized gate drive for power converter employing self-driven synchronous rectifier and method of operation thereof
US6049471A (en) * 1998-02-11 2000-04-11 Powerdsine Ltd. Controller for pulse width modulation circuit using AC sine wave from DC input signal
US6342737B1 (en) * 1998-11-10 2002-01-29 Lester R. Brodeur Binary demand feedback DC/DC converter
US6075352A (en) * 1999-01-22 2000-06-13 Dell Computer Corporation Redirected sequential flyback synchronous rectifier
US6671189B2 (en) * 2001-11-09 2003-12-30 Minebea Co., Ltd. Power converter having primary and secondary side switches
US6788553B1 (en) * 2001-12-28 2004-09-07 Broadband Telcom Power, Inc. Switching-mode power converter with complementary synchronous rectification
US6597587B1 (en) * 2002-04-02 2003-07-22 The University Of Hong Kong Current driven synchronous rectifier with energy recovery using hysterisis driver
JP4213565B2 (ja) 2003-11-14 2009-01-21 株式会社日本自動車部品総合研究所 パルストランス型ゲート駆動回路
US6961256B2 (en) * 2004-02-13 2005-11-01 Niko Semiconductor Co., Ltd. Synchronous rectifier with dead time adjusting function

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306803A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Denso Corp 車両用制御装置
JP2010130786A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Denso Corp パワースイッチング素子の駆動回路
JP2013026924A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Sanken Electric Co Ltd ゲートドライブ回路
JP2017017896A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 ローム株式会社 ドライブ回路およびモジュール
WO2022180924A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 スイッチング制御回路およびゲート駆動回路

Also Published As

Publication number Publication date
US7405953B2 (en) 2008-07-29
JP4456569B2 (ja) 2010-04-28
US20070195556A1 (en) 2007-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4456569B2 (ja) パワースイッチング素子の駆動回路
US9966871B2 (en) Rectification device, alternator, and power conversion device
US9019000B2 (en) Driver circuit having a storage device for driving switching device
US8723564B2 (en) Driving circuit
JP4712519B2 (ja) ハイサイド駆動回路用チャージポンプ回路及びドライバ駆動電圧回路
JP5309683B2 (ja) 降圧型スイッチングレギュレータ
US9627973B2 (en) Switching power supply device, and inverter, converter, and solar power controller including same
JP2010130786A (ja) パワースイッチング素子の駆動回路
CN107395000B (zh) 半导体器件
JP2009131036A (ja) スイッチング装置
US9712148B2 (en) Switching device driving apparatus
JP2010200560A (ja) ゲート駆動回路
US10931278B2 (en) Driving circuit of switching transistor
US8461876B2 (en) Semiconductor device
JP6939087B2 (ja) 集積回路装置
JP2010093885A (ja) パワースイッチング素子の駆動回路
JP2010022093A (ja) ハーフブリッジ回路
JP4470616B2 (ja) 双方向スイッチの駆動電源回路
JP2022135911A (ja) バイポーラパルス電圧ゲートドライバ
JP6107698B2 (ja) スイッチング素子駆動装置
JP2010045742A (ja) スイッチング回路装置
JP2018064148A (ja) スイッチング回路
JPH08289558A (ja) Pwmインバータ用出力回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4456569

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250