JP2007116228A - 誘導性負荷駆動装置および駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】誘導性負荷を駆動する誘導性負荷駆動装置において、電源・接地間容量を大きくすることなく、誘導性負荷に発生する回生電流の減衰時間を短縮する。
【解決手段】 駆動状態と回生状態の論理レベルを表す駆動信号を生成する駆動信号生成部と、駆動信号に基づいて、オフ状態と、高いオン抵抗を有する高抵抗オン状態と、低いオン抵抗を有する低抵抗オン状態のいずれか一方の状態に制御され、駆動電力を生成する駆動部とを備えている。駆動部は、少なくとも1個のスイッチング部を有する高電位側スイッチング部群と、少なくとも1個のスイッチング部を有する低電位側スイッチング部群とを備え、回生状態において、高電位側スイッチング部群または低電位側スイッチング部群のいずれか一方のスイッチング部群はオフ状態、他方のスイッチング部群における少なくとも1個のスイッチング部は高抵抗オン状態に制御されることを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、誘導性負荷を単一方向、又は正相・逆相両方向に駆動可能な誘導性負荷駆動回路において、回生電流の減衰時間を短縮し、電源・接地間容量を低減する技術に関する。
デジタルカメラのメカシャッタ駆動等に誘導性負荷駆動装置が用いられているが、誘導性負荷の正相・逆相切替え時間の短縮化が、要望されている。正相・逆相切替え時間を短縮するためには、切替え時に誘導性負荷に発生する回生電流の減衰時間を短縮する必要がある。このような要望を満たす従来例として、特許文献1に示す誘導性負荷駆動回路について、図19を用いて説明する。
6pは電源、7pは電源・接地間容量、101pは高電位側トランジスタ、102pは低電位側ダイオード、103pは高電位側ダイオード、104pは低電位側トランジスタ、205pは出力駆動トランジスタ制御回路、8pは誘導性負荷である。このような構成を備えた誘導性負荷駆動回路について、その動作を次に説明する。
まず、出力駆動トランジスタ制御回路205pによって、高電位側トランジスタ101pと低電位側トランジスタ104pがオンする。次に、高電位側トランジスタ101pと高電位側トランジスタ104pが同時にオフすると、誘導性負荷8pに蓄えられたエネルギーは回生電流として、低電位側ダイオード102p、誘導性負荷8p、高電位側ダイオード103pを通り、電源6pに向かう向きに流れることにより減衰する。
このとき減衰時間Tpは、
Tp=Lp/Vp × Ip
で示される。ここで、Lpは誘導性負荷8pのインダクタンス、Vpは誘導性負荷8pの両端に印加される電圧、Ipは各トランジスタ101p、104pがオン状態の間に誘導性負荷8pに流れている電流である。この式に示されるように誘導性負荷8pの両端電圧Vpを大きくすることによって、減衰時間Tpを小さくすることができる。特許文献1においては、
Vp=(電源6pの電圧)+(低電位側ダイオード102pの順方向電圧)
+(高電位側ダイオード103pの順方向電圧)
となり、誘導性負荷8pの両端電圧Vpを大きくすることが可能になる。結果として、回生電流減衰時間を短縮することが可能な誘導性負荷駆動装置を実現することができる。
特開平5−268036号公報
Tp=Lp/Vp × Ip
で示される。ここで、Lpは誘導性負荷8pのインダクタンス、Vpは誘導性負荷8pの両端に印加される電圧、Ipは各トランジスタ101p、104pがオン状態の間に誘導性負荷8pに流れている電流である。この式に示されるように誘導性負荷8pの両端電圧Vpを大きくすることによって、減衰時間Tpを小さくすることができる。特許文献1においては、
Vp=(電源6pの電圧)+(低電位側ダイオード102pの順方向電圧)
+(高電位側ダイオード103pの順方向電圧)
となり、誘導性負荷8pの両端電圧Vpを大きくすることが可能になる。結果として、回生電流減衰時間を短縮することが可能な誘導性負荷駆動装置を実現することができる。
近年、電子機器の小型化はますます進み、外付部品を含めた小型化は非常に重要な課題となっている。ところで、特許文献1に示すような誘導性負荷駆動装置は、回生電流を電源6pに向かって流し込むことにより、減衰時間を短縮する構成になっている。通常、電源6pに電流吸い込み能力は無いので、図19の電源内部抵抗306pにより電源6pの電圧が過渡的に上昇する。これにより、電源電圧が誘導性負荷駆動装置の耐圧を超過し、装置を劣化させ、破損させる可能性が出てくる。これを回避するために、電源・接地間容量7pの容量値を大きく設定し、電源電圧の上昇を抑える必要がある。つまり、電源・接地間容量7pの物理的大きさも大きくする必要があり、小型電子機器、特に携帯電話には実装が困難になるという課題がある。
本発明は、以上に説明した従来の課題を解決するもので、電源・接地間容量を大きくすることなく、相切替え時に誘導性負荷に発生する回生電流の減衰時間の短縮を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の誘導性負荷駆動装置は、誘導性負荷に駆動電力を供給する駆動状態と、前記誘導性負荷から回生電力を受ける回生状態とが繰り返し行われ、前記誘導性負荷を駆動する装置であって、前記駆動状態と前記回生状態の論理レベルを表す駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記駆動信号に基づいて、オフ状態と、高いオン抵抗を有する高抵抗オン状態と、低いオン抵抗を有する低抵抗オン状態のいずれか一方の状態に制御され、前記駆動電力を生成する駆動手段とを備え、前記駆動手段は、少なくとも1個のスイッチング手段を有する高電位側スイッチング手段群と、少なくとも1個のスイッチング手段を有する低電位側スイッチング手段群とを備え、前記回生状態において、前記高電位側スイッチング手段群または前記低電位側スイッチング手段群のいずれか一方のスイッチング手段群はオフ状態、他方のスイッチング手段群における少なくとも1個のスイッチング手段は高抵抗オン状態に制御されることを特徴としている。
また本発明の誘導性負荷駆動方法は、少なくとも1個のスイッチング手段を有する高電位側スイッチング手段群と、少なくとも1個のスイッチング手段を有する低電位側スイッチング手段群により、誘導性負荷に駆動電力を供給する駆動状態と、前記誘導性負荷から回生電力を受ける回生状態とが繰り返し行われ、前記誘導性負荷を駆動する方法であって、前記駆動状態と前記回生状態の論理レベルを表す駆動信号を生成するステップと、前記駆動信号に基づいて、オフ状態と高抵抗オン状態と低抵抗オン状態のいずれか一方の状態に制御され、前記駆動電力を生成するステップと、前記回生状態において、前記高電位側スイッチング手段群または前記低電位側スイッチング手段群のいずれか一方のスイッチング手段群はオフ状態、他方のスイッチング手段群における少なくとも1個のスイッチング手段は高抵抗オン状態に制御されるステップとを有することを特徴としている。
本発明の誘導性負荷駆動装置および駆動方法によれば、回生電流が電源側に流れ込まないため、電源内部抵抗があっても、流れ込み電流による電源電圧の上昇は無い。したがって誘導性負荷駆動装置の耐圧設計に余分なマージンを必要とせず、電源・接地間容量の容量値も小さくできるため、低コスト化が可能となる。また回生電流の減衰時間を短縮することが可能となるため、回生期間をできるだけ短くすることができ、誘導性負荷の正相・逆相の切替え時間を短縮化することができる。
具体的には、トランジスタのオン抵抗を制御することにより、回生電流経路の抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間は短縮可能となる。
また、誘導性負荷駆動装置の耐圧を超えない範囲で、ドレイン電圧が最大となるようにトランジスタのオン抵抗を帰還制御するので、回生電流経路の抵抗をより適切に増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
さらに、回生状態において高オン抵抗のトランジスタを選択的に使用することにより、回生電流経路の抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
また、回生電流経路においてオン状態のトランジスタの個数を選択可能とすることにより、経路抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
さらに、回生電流の減衰を監視し、減衰完了するや否や直ちに逆相駆動状態に移行するため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
以下、本発明の実施の形態に関するいくつかの例について、図面を参照しながら説明する。尚、以下において実施の形態で記述される数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示したものであり、本発明は例示された数字に制限されない。
(第1の実施形態)
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
本発明の誘導性負荷駆動装置は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する。駆動電力を供給する期間を駆動期間と呼び、その時の状態を駆動状態と呼ぶ。また駆動電力の供給を停止し、誘導性負荷8から回生電力を受ける期間を回生期間と呼び、その時の状態を回生状態と呼ぶ。本発明の誘導性負荷駆動装置は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動状態と、誘導性負荷8から回生電力を受ける回生状態とが繰り返し行われ、誘導性負荷8を駆動する装置である。
本発明の誘導性負荷駆動装置は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する。駆動電力を供給する期間を駆動期間と呼び、その時の状態を駆動状態と呼ぶ。また駆動電力の供給を停止し、誘導性負荷8から回生電力を受ける期間を回生期間と呼び、その時の状態を回生状態と呼ぶ。本発明の誘導性負荷駆動装置は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動状態と、誘導性負荷8から回生電力を受ける回生状態とが繰り返し行われ、誘導性負荷8を駆動する装置である。
図1において、10は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動部、5はプリドライバ部、6は電源、2は接地、7は電源・接地間容量、306は電源内部抵抗、3は駆動状態、回生状態の状態情報を表す状態信号S3を生成する状態信号生成部である。152は、状態信号S3が駆動状態から回生状態に切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる遅延処理信号S152を生成する遅延処理部である。駆動部10は、高電位側スイッチング部11、および各低電位側スイッチング部12、1を含む。低電位側スイッチング部1は回生用スイッチングの機能を有する。高電位側スイッチング部11は高電位側スイッチング部群を構成し、各低電位側スイッチング部12、1はまとめて低電位側スイッチング部群を構成する。各スイッチング部11、12、1は、逆導通方向に並列接続されるボディダイオードをそれぞれ備える。13は、低電位側スイッチング部12のゲート電圧S12Gを切り替えるスイッチ、4は、スイッチ13および低電位側スイッチング部1のゲート電圧S1Gを制御するスイッチ制御信号S4を生成するスイッチ制御部である。スイッチ制御部4は、状態信号S3の反転と遅延処理信号S152との論理積によりスイッチ制御信号S4を生成する。スイッチ13は、スイッチ制御信号S4がローの場合、プリドライバ部5の出力を選択し、スイッチ制御信号S4がハイの場合、回生ゲート電圧源151を選択する。
状態信号生成部3、遅延処理部152、プリドライバ部5、スイッチ制御部4、スイッチ13、回生ゲート電圧源151は、まとめて駆動信号生成部を構成する。駆動信号生成部から与えられる各ゲート電圧S11G、S1G、S12Gを、まとめて駆動信号と呼ぶ。駆動信号は、駆動状態と回生状態の論理レベルを表す。
本発明の実施の形態で説明する各スイッチング部11、12、および1等は、MOSトランジスタ、バイポーラトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等、制御信号によりスイッチング可能な回路が使用できる。本発明の実施の形態では、低電位側スイッチング部にnチャンネル型MOSトランジスタ、および高電位側スイッチング部にpチャンネル型MOSトランジスタが、例として使用される。この場合、スイッチング部の制御電極はゲート、第1主電極はドレイン、第2主電極はソースに対応する。また制御電極に加わる電圧はゲート電圧、第1主電極に現れる電圧はドレイン電圧、第2主電極に現れる電圧はソース電圧である。
以上のように構成された誘導性負荷駆動装置について、その動作を図1、図2、および各信号のタイミングを表す図3を用いて説明する。図1に示す誘導性負荷駆動装置は、誘導性負荷8を単一方向にのみ駆動可能な構成である。駆動状態において、状態信号S3はハイ、遅延処理信号S152はローであり、高電位側スイッチング部11のゲート電圧S11Gはローとなるため、高電位側スイッチング部11はオン状態となる。スイッチ制御信号S4は、駆動期間においてローとなり、低電位側スイッチング部1のゲート電圧S1Gはローとなるため、低電位側スイッチング部1はオフ状態となる。またスイッチ13は、プリドライバ部5側に倒され、低電位側スイッチング部12はオン状態となる。これにより駆動電流は、図2の実線矢印R1に示すように、電源6、高電位側スイッチング部11、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12、接地2、の駆動電流経路を流れる。このように駆動電流が流れる経路を、駆動電流経路と呼ぶ。
この駆動状態から駆動停止し、回生状態に移る場合、状態信号S3をハイからローに切替え、高電位側スイッチング部11をオフする。誘導性負荷8の特性により、駆動期間に蓄積されたエネルギーを全部放出するまで、誘導性負荷8には回生電流が流れ続けようとする。遅延処理信号S152は、状態信号S3が回生状態に移る時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなるため、スイッチ制御信号S4はハイとなり、低電位側スイッチング部1はオンし、スイッチ13は回生ゲート電圧源151側に接続される。
回生状態において、時間tに対して誘導性負荷8に流れる回生電流I(t)が変化する度合は、
dI(t)/dt=−Vd/L (1)
Vd=Ron×I(t)
により、
I(t)=(Imax)×(exp(−Ron/L×t)) (2)
として表すことができる。ここで、Imaxは駆動期間に誘導性負荷8を流れる最大電流、Lは誘導性負荷8のインダクタンス、Ronは低電位側スイッチング部12のオン抵抗、Vdは低電位側スイッチング部12のドレイン・ソース間電圧である。式2から、I(t)が十分小さくなるまでの時間、例えば1/100になるまでの時間を求めることができ、この時間から遅延処理部152の回生期間を設定することができる。
dI(t)/dt=−Vd/L (1)
Vd=Ron×I(t)
により、
I(t)=(Imax)×(exp(−Ron/L×t)) (2)
として表すことができる。ここで、Imaxは駆動期間に誘導性負荷8を流れる最大電流、Lは誘導性負荷8のインダクタンス、Ronは低電位側スイッチング部12のオン抵抗、Vdは低電位側スイッチング部12のドレイン・ソース間電圧である。式2から、I(t)が十分小さくなるまでの時間、例えば1/100になるまでの時間を求めることができ、この時間から遅延処理部152の回生期間を設定することができる。
回生状態において、低電位側スイッチング部12のゲート電圧S12Gは、状態信号S3より低い電圧の回生ゲート電圧S151となり、低電位側スイッチング部12のオン抵抗Ronは高くなる。ここで、スイッチング部のオン抵抗が高いオン状態を高抵抗オン状態と呼び、スイッチング部のオン抵抗が低いオン状態を低抵抗オン状態と呼ぶ。またスイッチング部のゲート電圧が充分高い状態をフルオン状態と呼び、スイッチング部のゲート電圧が回生ゲート電圧S151のようにフルオン状態より低い状態をハーフオン状態と呼ぶ。フルオン状態とハーフオン状態を総称して、ただ単にオン状態と呼ぶ。
回生電流は、図2の点線矢印R2に示すように、接地2、フルオンによる低抵抗オン状態の低電位側スイッチング部1、誘導性負荷8、ハーフオンによる高抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12、接地2、の回生電流経路を流れる。このように回生電流が流れる経路を、回生電流経路と呼ぶ。電源6に向かう回生電流経路は一切無いため、電源・接地間容量7を小さな値にすることができる。また、低電位側スイッチング部12のオン抵抗を高く設定しているため、誘導性負荷8の両端電圧は高く設定でき、回生電流の減衰に要する時間も短縮可能となる。遅延処理部152の所定の回生期間終了により、スイッチ制御信号S4はローとなるため、低電位側スイッチング部1はオフ状態となる。またスイッチ13は、プリドライバ部5の出力を選択し、ローとなるため、低電位側スイッチング部12はオフ状態となる。すなわち駆動部10は、停止状態となる。この後、状態信号S3がハイになると、再び駆動状態となる。
ここで、回生ゲート電圧S151の設定方法について説明する。電源6の電圧をVs、高電位側スイッチング部11のボディダイオードの順方向電圧をVf、駆動期間に誘導性負荷8を流れる最大電流をImax、低電位側スイッチング部12のオン抵抗をRonとすると、
(Imax)×(Ron)<Vs+Vf (3)
を満たすようにRonを決定する。次に、低電位側スイッチング部12のオン抵抗Ronとゲート・ソース間電圧S12Gの関係から、回生ゲート電圧S151を決定する。減衰時間を最短にするためには、式3を満たす最大のオン抵抗Ronを選択すれば良い。オン抵抗Ronとゲート・ソース間電圧S12Gの関係は、使用するスイッチング部のサイズ、プロセス等に大きく依存するため、ここでは、その説明を省略する。
(Imax)×(Ron)<Vs+Vf (3)
を満たすようにRonを決定する。次に、低電位側スイッチング部12のオン抵抗Ronとゲート・ソース間電圧S12Gの関係から、回生ゲート電圧S151を決定する。減衰時間を最短にするためには、式3を満たす最大のオン抵抗Ronを選択すれば良い。オン抵抗Ronとゲート・ソース間電圧S12Gの関係は、使用するスイッチング部のサイズ、プロセス等に大きく依存するため、ここでは、その説明を省略する。
式3は、使用部品の耐圧をVmaxとして、
Vmax>Vs+Vf
を満たしていることが前提である。
Vmax<Vs+Vf
の場合、式3は、
(Imax)×(Ron)<Vmax (4)
のようになる。具体的な数値を上げると、例えば、5V耐圧の部品を使用し、駆動状態における駆動電流値が200mAとする。この場合、回生ゲート電圧源151により、低電位側スイッチング部12のオン抵抗Ronを25Ωに設定すれば、耐圧を超えることなく、急速に減衰させることができる。図3に、駆動部10における各スイッチング部のゲート電圧の時間的変化を示す。低電位側スイッチング部12のドレイン電圧S12Dは、回生電流の減衰とともに減少していく。
Vmax>Vs+Vf
を満たしていることが前提である。
Vmax<Vs+Vf
の場合、式3は、
(Imax)×(Ron)<Vmax (4)
のようになる。具体的な数値を上げると、例えば、5V耐圧の部品を使用し、駆動状態における駆動電流値が200mAとする。この場合、回生ゲート電圧源151により、低電位側スイッチング部12のオン抵抗Ronを25Ωに設定すれば、耐圧を超えることなく、急速に減衰させることができる。図3に、駆動部10における各スイッチング部のゲート電圧の時間的変化を示す。低電位側スイッチング部12のドレイン電圧S12Dは、回生電流の減衰とともに減少していく。
以上のように第1の実施形態の誘導性負荷駆動装置によれば、回生状態において高電位側スイッチング部11をオフ状態にするため、電源6に流れ込む回生電流が発生しない。これにより、電源内部抵抗306があっても、流れ込み電流による電源電圧の上昇は無い。したがって誘導性負荷駆動装置の耐圧設計に余分なマージンを必要とせず、電源・接地間容量7の容量値も小さくできるため、低コスト化が可能となる。また回生電流の減衰時間を短縮することが可能となるため、回生期間をできるだけ短くすることができる。
具体的には、低電位側スイッチング部のオン抵抗を制御することにより、回生電流経路の抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間は短縮可能となる。
具体的には、低電位側スイッチング部のオン抵抗を制御することにより、回生電流経路の抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間は短縮可能となる。
尚、第1の実施形態では、高電位側スイッチング部11をpチャンネルMOSトランジスタとしているが、nチャンネルMOSトランジスタに置き換えても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、スイッチ制御部4およびプリドライバ部5は、図1のような論理回路で構成可能であるが、同じ動作を実現できるものであれば他の構成でも良い。
(第2の実施形態)
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態は、第1の実施形態において誘導性負荷8を単一方向に駆動可能な構成を、正相、逆相の両方向に駆動可能な構成に拡張させることを特徴としている。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図4において、8は誘導性負荷、10は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動部、5A、5Bはプリドライバ部、6は電源、2は接地、7は電源・接地間容量、306は電源内部抵抗、9は正相、逆相の状態情報を表す相信号S9を生成する相信号生成部である。3は駆動状態、回生状態の切替え情報を表す状態信号S3を生成する状態信号生成部である。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。駆動部10は、各高電位側スイッチング部11A、11B、および各低電位側スイッチング部12A、12Bを含む。各高電位側スイッチング部11A、11Bはまとめて高電位側スイッチング部群を構成し、各低電位側スイッチング部12A、12Bはまとめて低電位側スイッチング部群を構成する。各スイッチング部11A、11B、12A、12Bは、逆導通方向に並列接続されるボディダイオードをそれぞれ備える。各低電位側スイッチング部12A、12Bは、第1の実施形態と同様に、回生用スイッチングの機能も含む。13A、13Bは、各低電位側スイッチング部12A、12Bの各ゲート電圧S12AG、S12BGを切り替えるスイッチ、4は、スイッチ13A、13Bをそれぞれ制御するスイッチ制御信号S4A、S4Bを生成するスイッチ制御部である。各スイッチ13A、13Bは、各スイッチ制御信号S4A、S4Bがローの場合、各プリドライバ部5A、5Bの出力を選択し、各スイッチ制御信号S4A、S4Bがハイの場合、各回生ゲート電圧源151A、151Bを選択する。
相信号生成部9、状態信号生成部3、各プリドライバ部5Aおよび5B、スイッチ制御部4、各スイッチ13Aおよび13B、各回生ゲート電圧源151Aおよび151Bは、まとめて駆動信号生成部を構成する。駆動信号生成部から与えられる各ゲート電圧S11AG、S11BG、S12AG、S12BGを、まとめて駆動信号と呼ぶ。駆動信号は、駆動状態と回生状態の論理レベルを表す。
以上のように構成された誘導性負荷駆動装置について、相切替え時の動作を図4、および各信号のタイミングを表す図5を用いて説明する。
正相駆動状態において、相信号S9および状態信号S3はローであり、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。各スイッチ制御信号S4A、S4Bは、ローとなり、各スイッチ13A、13Bは、各プリドライバ部5A、5B側に倒され、低電位側スイッチング部12Aはオフ状態、低電位側スイッチング部12Bはオン状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路を流れる。
正相駆動状態において、相信号S9および状態信号S3はローであり、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。各スイッチ制御信号S4A、S4Bは、ローとなり、各スイッチ13A、13Bは、各プリドライバ部5A、5B側に倒され、低電位側スイッチング部12Aはオフ状態、低電位側スイッチング部12Bはオン状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路を流れる。
この正相駆動状態から相切替する場合、相信号S9をローからハイに切替え、高電位側スイッチング部11Aをオフする。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。したがって高電位側スイッチング部11Bもオフされる。誘導性負荷8の特性により、駆動期間に蓄積されたエネルギーを全部放出するまで、誘導性負荷8には回生電流が流れ続けようとする。スイッチ制御信号S4Aはロー、スイッチ制御信号S4Bはハイとなり、スイッチ13Aは、プリドライバ部5A側に倒され、スイッチ13Bは、回生ゲート電圧源151B側に倒される。低電位側スイッチング部12Aはフルオンによる低抵抗オン状態となるが、低電位側スイッチング部12Bのゲート電圧S12BGは回生ゲート電圧S151Bとなり、低電位側スイッチング部12Bはハーフオンによる高抵抗オン状態となる。
これにより回生電流は、接地2、フルオンによる低抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12A、誘導性負荷8、ハーフオンによる高抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12B、接地2、の回生電流経路を流れる。電源6に向かう回生電流経路は一切無いため、電源・接地間容量7の容量値を小さな値にすることができる。また、低電位側スイッチング部12Bのオン抵抗を高く設定しているため、誘導性負荷8の両端電圧は高く設定でき、回生電流の減衰に要する時間も短縮可能となる。
回生期間は、第1の実施形態と同様に、式2から設定することができ、また回生ゲート電圧S151Bも、式3を用いて決定することができる。図5に、各スイッチング部のゲート電圧の時間的変化を示す。回生状態において、ハーフオンによる高抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12Bのドレイン電圧S12BDは、回生電流の減衰とともに減少していく。誘導性負荷駆動装置は、状態信号生成部3で設定される回生期間の後、逆相駆動状態となる。高電位側スイッチング部11B、低電位側スイッチング部12Aがオン状態で、駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路を流れる。
以上のように第2の実施形態の誘導性負荷駆動装置によれば、回生状態において高電位側スイッチング部群をオフ状態にするため、電源6に流れ込む回生電流が発生しない。これにより、電源内部抵抗306があっても、流れ込み電流による電源電圧の上昇は無い。したがって誘導性負荷駆動装置の耐圧設計に余分なマージンを必要とせず、電源・接地間容量7の容量値も小さくできるため、低コスト化が可能となる。また回生電流の減衰時間を短縮することが可能となるため、回生期間をできるだけ短くすることができ、誘導性負荷の正相・逆相の切替え時間を短縮化することができる。
具体的には、低電位側スイッチング部のオン抵抗を制御することにより、回生電流経路の抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間は短縮可能となる。
具体的には、低電位側スイッチング部のオン抵抗を制御することにより、回生電流経路の抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間は短縮可能となる。
以上では、正相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路)から逆相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路)への相切替えを説明したが、逆相駆動状態から正相駆動状態への切替えも、同様の動作となる。また、第2の実施形態では、各高電位側スイッチング部11A、11BをpチャンネルMOSトランジスタとしているが、nチャンネルMOSトランジスタに置き換えても、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、スイッチ制御部4、および各プリドライバ部5A、5Bは、図4のような論理回路で構成可能であるが、同じ動作を実現できるものであれば他の構成でも良い。また、回生ゲート電圧源は、第2の実施形態では151A、151Bと分けているが、同時に使用する期間は存在しないため、共用することも可能である。共用することによって、第2の実施形態で得られる効果に影響することはない。
(第3の実施形態)
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
第3の実施形態は、第2の実施形態における各回生ゲート電圧源151A、151Bを、各差分器21A、21Bと、各第1基準電圧源22A、22Bで置き換えることを特徴としている。各差分器21A、21Bは、例えば差動増幅器により構成される。第1基準電圧源22A、22Bは、それぞれ所定の第1基準電圧S22A、S22Bを出力する。第3の実施形態では、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第3の実施形態は、第2の実施形態における各回生ゲート電圧源151A、151Bを、各差分器21A、21Bと、各第1基準電圧源22A、22Bで置き換えることを特徴としている。各差分器21A、21Bは、例えば差動増幅器により構成される。第1基準電圧源22A、22Bは、それぞれ所定の第1基準電圧S22A、S22Bを出力する。第3の実施形態では、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
正相駆動状態において、相信号S9および状態信号S3はローであり、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。各スイッチ制御信号S4A、S4Bは、ローとなり、各スイッチ13A、13Bは、各プリドライバ部5A、5B側に倒され、低電位側スイッチング部12Aはオフ状態、低電位側スイッチング部12Bはオン状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路を流れる。
この正相駆動状態から相切替する場合、相信号S9をローからハイに切替え、高電位側スイッチング部11Aをオフする。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。したがって高電位側スイッチング部11Bもオフされる。誘導性負荷8の特性により、駆動期間に蓄積されたエネルギーを全部放出するまで、誘導性負荷8には回生電流が流れ続けようとする。スイッチ制御信号S4Aはロー、スイッチ制御信号S4Bはハイとなり、スイッチ13Aは、プリドライバ部5A側に倒され、スイッチ13Bは、差分器21B側に倒される。
第2の実施形態においては、回生ゲート電圧源151Bにより、低電位側スイッチング部12Bのオン抵抗を高く設定することで、減衰時間の短縮化を図っていた。回生ゲート電圧源151Bの設定方法は、上述の式3および式4で表される。この方法では、回生期間の開始時に、誘導性負荷8の両端に大きな電圧Vs+Vf(Vmax<Vs+Vfの場合、Vmax)を印加できるが、それ以降は図5に示すように、低電位側スイッチング部12Bのドレイン電圧S12BDは、回生電流の減衰とともに小さくなる。このときの回生電流の減衰時間は、式1の変形である式5のdtを、回生電流I(t)の減衰範囲にわたって積分することで求められる。ここでVd(t)は、ハーフオンによる高抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12Bのドレイン電圧S12BDに対応する。
dt=−L/Vd(t)×dI(t) (5)
dt=−L/Vd(t)×dI(t) (5)
第3の実施形態の場合、第1基準電圧S22BをVs+Vf(Vmax<Vs+Vfの場合、Vmax)とし、差分器21Bにより、ドレイン電圧S12BDと第1基準電圧S22Bとの差分信号S21Bを生成する。差分信号S21Bは、ハーフオンによる高抵抗オン状態にある低電位側スイッチング部12Bのゲート電圧S12BGを制御する。これによりドレイン電圧S12BDは、第1基準電圧S22B近傍にできる限り維持される。この場合、回生電流I(t)の減衰とともに、低電位側スイッチング部12Bのゲート電圧S12BGは低くなり、低電位側スイッチング部12Bのオン抵抗Ronは大きくなる。その結果、回生電流I(t)とオン抵抗Ronの積(I(t))×(Ron)が、大略一定になる。ここで各ドレイン電圧S12AD、S12BDは、第1主電極の電圧とも呼ばれる。
図7は、回生状態における回路動作を説明する部分回路図である。ここで低電位側スイッチング部12Aは、フルオンによる低抵抗オン状態のため省略してある。低電位側スイッチング部12Bのゲート電圧S12BGは、低電位側スイッチング部12Bのドレイン電圧S12BDが常に第1基準電圧S22Bに等しくなるように、差分器21Bによって制御される。このため、誘導性負荷8の両端には、第1基準電圧S22Bに大略等しい電圧が印加される。
これにより回生電流は、接地2、フルオンによる低抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12A、誘導性負荷8、ハーフオンによる高抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12B、接地2、の回生電流経路を流れる。電源6に向かう回生電流経路は一切無いため、電源・接地間容量7の容量値を小さな値にすることができる。また、低電位側スイッチング部12Bのオン抵抗を高く設定しているため、誘導性負荷8の両端電圧は高く設定でき、回生電流の減衰に要する時間も短縮可能となる。
図8は、このときの各ポイントの電圧波形である。図8に示す通り、低電位側スイッチング部12Bのドレイン電圧S12BDは、常に第1基準電圧S22Bと等しくなる。式5においてVd(t)は、最大値のまま一定となるので、回生電流の減衰時間を第2の実施形態に比較して、更に短縮することが可能になる。誘導性負荷駆動装置は、状態信号生成部3で設定される回生期間の後、逆相駆動状態となる。高電位側スイッチング部11B、低電位側スイッチング部12Aがオン状態で、駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路を流れる。
以上のように第3の実施形態の誘導性負荷駆動装置によれば、回生状態において高電位側スイッチング部群をオフ状態にするため、電源6に流れ込む回生電流が発生しない。これにより、電源内部抵抗306があっても、流れ込み電流による電源電圧の上昇は無い。したがって誘導性負荷駆動装置の耐圧設計に余分なマージンを必要とせず、電源・接地間容量7の容量値も小さくできるため、低コスト化が可能となる。また回生電流の減衰時間を短縮することが可能となるため、回生期間をできるだけ短くすることができ、誘導性負荷の正相・逆相の切替え時間を短縮化することができる。
また、誘導性負荷駆動装置の耐圧を超えない範囲で、ドレイン電圧が最大となるようにスイッチング部のオン抵抗を帰還制御するので、回生電流経路の抵抗をより適切に増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
また、誘導性負荷駆動装置の耐圧を超えない範囲で、ドレイン電圧が最大となるようにスイッチング部のオン抵抗を帰還制御するので、回生電流経路の抵抗をより適切に増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
以上では、正相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路)から逆相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路)への相切替えを説明したが、逆相駆動状態から正相駆動状態への切替えも、同様な動作となる。また、第3の実施形態では、各高電位側スイッチング部11A、11BをpチャンネルMOSトランジスタとしているが、nチャンネルMOSトランジスタに置き換えても、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、スイッチ制御部4、および各プリドライバ部5A、5Bは、図6のような論理回路で構成可能であるが、同じ動作を実現できるものであれば他の構成でも良い。また第3の実施形態では、各差分器21A、21Bと各第1基準電圧源22A、22Bは、それぞれ2個ずつ使用する構成になっているが、同時に使用する期間は存在しないため、それぞれ1個にして共用することも可能である。共用することによって、第3の実施形態で得られる効果に影響することはない。
(第4の実施形態)
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
第4の実施形態は、第2の実施形態における低電位側スイッチング部群の回生電流経路を、高電位側スイッチング部群に置き換えることを特徴としている。第4の実施形態では、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第4の実施形態は、第2の実施形態における低電位側スイッチング部群の回生電流経路を、高電位側スイッチング部群に置き換えることを特徴としている。第4の実施形態では、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図9において、8は誘導性負荷、10は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動部、5A、5Bはプリドライバ部、6は電源、2は接地、7は電源・接地間容量、306は電源内部抵抗、9は正相、逆相の状態を表す相信号S9を生成する相信号生成部である。3は駆動状態、回生状態の切替え情報を表す状態信号S3を生成する状態信号生成部である。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。駆動部10は、各高電位側スイッチング部11A、11B、各低電位側スイッチング部12A、12Bを含む。各スイッチング部11A、11B、12A、12Bは、逆導通方向に並列接続されるボディダイオードをそれぞれ備える。各高電位側スイッチング部11A、11Bは、第2の実施形態における各低電位側スイッチング部12A、12Bと同様に、回生用スイッチングの機能も含む。13A、13Bは、各高電位側スイッチング部11A、11Bの各ゲート電圧S11AG、S11BGを切り替えるスイッチ、4は、スイッチ13A、13Bをそれぞれ制御するスイッチ制御信号S4A、S4Bを生成するスイッチ制御部である。各スイッチ13A、13Bは、各スイッチ制御信号S4A、S4Bがローの場合、各プリドライバ部5A、5Bの出力を選択し、各スイッチ制御信号S4A、S4Bがハイの場合、各回生ゲート電圧源151A、151Bを選択する。
以上のように構成された誘導性負荷駆動装置について、相切替え時の動作を説明する。
正相駆動状態において、相信号S9および状態信号S3はローであり、低電位側スイッチング部12Aはオフ状態、低電位側スイッチング部12Bはオン状態となる。各スイッチ制御信号S4A、S4Bは、ローとなり、各スイッチ13A、13Bは、各プリドライバ部5A、5B側に倒され、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路を流れる。
正相駆動状態において、相信号S9および状態信号S3はローであり、低電位側スイッチング部12Aはオフ状態、低電位側スイッチング部12Bはオン状態となる。各スイッチ制御信号S4A、S4Bは、ローとなり、各スイッチ13A、13Bは、各プリドライバ部5A、5B側に倒され、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路を流れる。
この正相駆動状態から相切替する場合、相信号S9をローからハイに切替え、低電位側スイッチング部12Bをオフする。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。したがって低電位側スイッチング部12Aもオフされる。誘導性負荷8の特性により、駆動期間に蓄積されたエネルギーを全部放出するまで、誘導性負荷8には回生電流が流れ続けようとする。スイッチ制御信号S4Aはハイ、スイッチ制御信号S4Bはローとなり、スイッチ13Aは、回生ゲート電圧源151A側に倒され、スイッチ13Bは、プリドライバ部5B側に倒される。高電位側スイッチング部11Bはフルオンによる低抵抗オン状態となるが、高電位側スイッチング部11Aのゲート電圧S11AGは回生ゲート電圧S151Aとなり、高電位側スイッチング部11Aはハーフオンによる高抵抗オン状態となる。
これにより回生電流は、ハーフオンによる高抵抗オン状態の高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、フルオンによる低抵抗オン状態の高電位側スイッチング部11B、の回生電流経路を流れる。電源6に向かう回生電流経路は一切無いため、電源・接地間容量7の容量値を小さな値にすることができる。また、高電位側スイッチング部11Aのオン抵抗を高く設定しているため、誘導性負荷8の両端電圧は高く設定でき、回生電流の減衰に要する時間も短縮可能となる。
回生期間は、第1の実施形態と同様に、式2から設定することができる。回生ゲート電圧S151Aについては、第1および第2の実施形態では、式3で求められる。第4の実施形態の場合、回生電流経路は高電位側スイッチング部側であるので、次式にしたがって求められる。
(Imax)×(Ron)<Vs (6)
ここで、電源6の電圧をVs、駆動期間に誘導性負荷8に流れる最大電流をImax、ハーフオンによる高抵抗オン状態の各高電位側スイッチング部11A、11Bのオン抵抗をRonとする。
(Imax)×(Ron)<Vs (6)
ここで、電源6の電圧をVs、駆動期間に誘導性負荷8に流れる最大電流をImax、ハーフオンによる高抵抗オン状態の各高電位側スイッチング部11A、11Bのオン抵抗をRonとする。
誘導性負荷駆動装置は、状態信号生成部3で設定される回生期間の後、逆相駆動状態となる。高電位側スイッチング部11B、低電位側スイッチング部12Aがオン状態で、駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路を流れる。
以上では、正相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路)から逆相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路)への相切替えを説明したが、逆相駆動状態から正相駆動状態への切替えも、同様の動作となる。また、第4の実施形態では、各高電位側スイッチング部11A、11BをpチャンネルMOSトランジスタとしているが、nチャンネルMOSトランジスタに置き換えても、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、スイッチ制御部4、および各プリドライバ部5A、5Bは、図9のような論理回路で構成可能であるが、同じ動作を実現できるものであれば他の構成でも良い。また、回生ゲート電圧源は、第4の実施形態では151A、151Bと分けているが、同時に使用する期間は存在しないため、共用することも可能である。共用することによって、第4の実施形態で得られる効果に影響することはない。
(第5の実施形態)
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
第5の実施形態は、第3の実施形態における低電位側スイッチング部群の回生電流経路を、高電位側スイッチング部群に置き換えることを特徴としている。第5の実施形態では、第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第5の実施形態は、第3の実施形態における低電位側スイッチング部群の回生電流経路を、高電位側スイッチング部群に置き換えることを特徴としている。第5の実施形態では、第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第3の実施形態の場合、第1基準電圧S22BをVs+Vf(Vmax<Vs+Vfの場合、Vmax)とし、ハーフオンによる高抵抗オン状態にある低電位側スイッチング部12Bのゲート電圧S12BGを制御することにより、ドレイン電圧S12BDをできるだけ大きい値に維持していた。第5の実施形態の場合は、第1基準電圧S22Aを接地電圧とし、ハーフオンによる高抵抗オン状態にある高電位側スイッチング部11Aのゲート電圧S11AGを制御することにより、ドレイン電圧S11ADをほぼ接地電圧に維持する。この場合、高電位側スイッチング部11Aのオン抵抗は、回生電流の減衰とともに大きくなり、回生電流I(t)とオン抵抗Ronの積(I(t))×(Ron)が、大略一定になる。これにより、第3の実施形態と同様に減衰時間をさらに短縮できる。このようにして、第3の実施形態と同様な効果が、第5の実施形態でも得られる。詳細な構成および動作の説明は、第3の実施形態と同様のため省略する。
以上では、正相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路)から逆相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路)への相切替えを説明したが、逆相駆動状態から正相駆動状態への切替えも、同様な動作となる。また、第5の実施形態では、各高電位側スイッチング部11A、11BをpチャンネルMOSトランジスタとしているが、nチャンネルMOSトランジスタに置き換えても、第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、スイッチ制御部4、および各プリドライバ部5A、5Bは、図10のような論理回路で構成可能であるが、同じ動作を実現できるものであれば他の構成でも良い。また第5の実施形態では、各差分器21A、21Bと各第1基準電圧源22A、22Bは、それぞれ2個ずつ使用する構成になっているが、同時に使用する期間は存在しないため、それぞれ1個にして共用することも可能である。共用することによって、第5の実施形態で得られる効果に影響することはない。
(第6の実施形態)
(第6の実施形態)
図11は、第6の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
図11において、8は誘導性負荷、10は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動部、5はプリドライバ部、6は電源、2は接地、7は電源・接地間容量、306は電源内部抵抗、9は正相、逆相の状態を表す相信号S9を生成する相信号生成部である。3は駆動状態、回生状態の切替え情報を表す状態信号S3を生成する状態信号生成部である。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。駆動部10は、各高電位側スイッチング部11A、11B、各低電位側第1スイッチング素子31A、31B、および各低電位側第2スイッチング素子32A、32Bを含む。各高電位側スイッチング部11A、11Bはまとめて高電位側スイッチング部群と呼び、各低電位側第1スイッチング素子31A、31B、および各低電位側第2スイッチング素子32A、32Bはまとめて低電位側スイッチング部群と呼ぶ。各スイッチング部11A、11B、および各スイッチング素子31A、31B、32A、32Bは、逆導通方向に並列接続されるボディダイオードをそれぞれ備える。各スイッチング素子31A、31B、32A、32Bは、第1の実施形態と同様に、回生用スイッチングの機能も含む。
図11において、8は誘導性負荷、10は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動部、5はプリドライバ部、6は電源、2は接地、7は電源・接地間容量、306は電源内部抵抗、9は正相、逆相の状態を表す相信号S9を生成する相信号生成部である。3は駆動状態、回生状態の切替え情報を表す状態信号S3を生成する状態信号生成部である。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。駆動部10は、各高電位側スイッチング部11A、11B、各低電位側第1スイッチング素子31A、31B、および各低電位側第2スイッチング素子32A、32Bを含む。各高電位側スイッチング部11A、11Bはまとめて高電位側スイッチング部群と呼び、各低電位側第1スイッチング素子31A、31B、および各低電位側第2スイッチング素子32A、32Bはまとめて低電位側スイッチング部群と呼ぶ。各スイッチング部11A、11B、および各スイッチング素子31A、31B、32A、32Bは、逆導通方向に並列接続されるボディダイオードをそれぞれ備える。各スイッチング素子31A、31B、32A、32Bは、第1の実施形態と同様に、回生用スイッチングの機能も含む。
第6の実施形態では、第2の実施形態における各低電位側スイッチング部12A、12Bが、それぞれ低いオン抵抗を有する各低電位側第1スイッチング素子31A、31Bと、高いオン抵抗を有する各低電位側第2スイッチング素子32A、32Bとの並列接続により構成されることを特徴としている。第6の実施形態では、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
以上のように構成された誘導性負荷駆動装置について、相切替え時の動作を図11、および各信号のタイミングを表す図12を用いて説明する。
正相駆動状態において、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。低電位側第1スイッチング素子31B、および低電位側第2スイッチング素子32Bはオン状態、低電位側第1スイッチング素子31A、および低電位側第2スイッチング素子32Aはオフ状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側第1スイッチング素子31Bおよび低電位側第2スイッチング素子32B、接地2、の駆動電流経路を流れる。この場合、低電位側第1スイッチング素子31Bおよび低電位側第2スイッチング素子32Bは、両方ともオン状態のため、低抵抗オン状態での動作となる。
正相駆動状態において、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。低電位側第1スイッチング素子31B、および低電位側第2スイッチング素子32Bはオン状態、低電位側第1スイッチング素子31A、および低電位側第2スイッチング素子32Aはオフ状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側第1スイッチング素子31Bおよび低電位側第2スイッチング素子32B、接地2、の駆動電流経路を流れる。この場合、低電位側第1スイッチング素子31Bおよび低電位側第2スイッチング素子32Bは、両方ともオン状態のため、低抵抗オン状態での動作となる。
この正相駆動状態から相切替する場合、相信号S9をローからハイに切替え、高電位側スイッチング部11Aをオフする。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。したがって高電位側スイッチング部11Bもオフされる。誘導性負荷8の特性により、駆動期間に蓄積されたエネルギーを全部放出するまで、誘導性負荷8には回生電流が流れ続けようとする。低電位側第1スイッチング素子31A、および低電位側第2スイッチング素子32Aはオン状態となり、低電位側第1スイッチング素子31Bはオフ状態、低電位側第2スイッチング素子32Bはオン状態となる。この場合、低電位側第1スイッチング素子31Aは低抵抗オン状態であるが、各低電位側第2スイッチング素子32A、32Bは高抵抗オン状態になっている。
これにより回生電流は、接地2、低抵抗オン状態の低電位側第1スイッチング素子31Aおよび高抵抗オン状態の低電位側第2スイッチング素子32A、誘導性負荷8、高抵抗オン状態の低電位側第2スイッチング素子32B、接地2、の回生電流経路を流れる。電源6に向かう回生電流経路は一切無いため、電源・接地間容量7の容量値を小さな値にすることができる。また、低電位側第2スイッチング素子32Bのオン抵抗を高く設定しているため、誘導性負荷8の両端電圧は高く設定でき、回生電流の減衰に要する時間も短縮可能となる。
各低電位側第2スイッチング素子32A、32Bのオン抵抗は、第1の実施形態と同様に、式3を用いて決定することができる。回生期間も、式2から設定することができる。誘導性負荷駆動装置は、状態信号生成部3で設定される回生期間の後、逆相駆動状態となる。高電位側スイッチング部11B、低電位側第1スイッチング素子31A、および低電位側第2スイッチング素子32Aがオン状態で、駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側第1スイッチング素子31Aおよび低電位側第2スイッチング素子32A、接地2、の駆動電流経路を流れる。
以上のように第6の実施形態の誘導性負荷駆動装置によれば、回生状態において高電位側スイッチング部群をオフ状態にするため、電源6に流れ込む回生電流が発生しない。これにより、電源内部抵抗306があっても、流れ込み電流による電源電圧の上昇は無い。したがって誘導性負荷駆動装置の耐圧設計に余分なマージンを必要とせず、電源・接地間容量7の容量値も小さくできるため、低コスト化が可能となる。また回生電流の減衰時間を短縮することが可能となるため、回生期間をできるだけ短くすることができ、誘導性負荷の正相・逆相の切替え時間を短縮化することができる。
さらに、回生状態において高いオン抵抗の第2スイッチング素子を使用することにより、回生電流経路の抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
さらに、回生状態において高いオン抵抗の第2スイッチング素子を使用することにより、回生電流経路の抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
以上では、正相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側第1スイッチング素子31Bおよび低電位側第2スイッチング素子32B、接地2、の駆動電流経路)から逆相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側第1スイッチング素子31Aおよび低電位側第2スイッチング素子32A、接地2、の駆動電流経路)への相切替えを説明したが、逆相駆動状態から正相駆動状態への切替えも、同様の動作となる。また、第6の実施形態では、各高電位側スイッチング部11A、11BをpチャンネルMOSトランジスタとしているが、nチャンネルMOSトランジスタに置き換えても、第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、プリドライバ部5は、図11のような論理回路で構成可能であるが、同じ動作を実現できるものであれば他の構成でも良い。
(第7の実施形態)
(第7の実施形態)
図13は、第7の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
第7の実施形態は、第6の実施形態における低電位側スイッチング部群の回生電流経路を、高電位側スイッチング部群に置き換えることを特徴としている。それに伴って、駆動部10とプリドライバ部5の構成が変更になる。それ以外の構成は、第6の実施形態と同一である。第6の実施形態と同一の動作で、同一の効果を得ることができるため、詳細な説明は省略する。
(第8の実施形態)
第7の実施形態は、第6の実施形態における低電位側スイッチング部群の回生電流経路を、高電位側スイッチング部群に置き換えることを特徴としている。それに伴って、駆動部10とプリドライバ部5の構成が変更になる。それ以外の構成は、第6の実施形態と同一である。第6の実施形態と同一の動作で、同一の効果を得ることができるため、詳細な説明は省略する。
(第8の実施形態)
図14は、第8の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
図11において、8は誘導性負荷、10は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動部、5はプリドライバ部、6は電源、2は接地、7は電源・接地間容量、306は電源内部抵抗、9は正相、逆相の状態を表す相信号S9を生成する相信号生成部である。3は駆動状態、回生状態の切替え情報を表す状態信号S3を生成する状態信号生成部である。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。駆動部10は、各高電位側スイッチング部11A、11B、各低電位側第3スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bを含む。各高電位側スイッチング部11A、11Bはまとめて高電位側スイッチング部群と呼び、各低電位側第3スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bはまとめて低電位側スイッチング部群と呼ぶ。各スイッチング部11A、11B、および各スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bは、逆導通方向に並列接続されるボディダイオードをそれぞれ備える。各スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bは、第1の実施形態と同様に、回生用スイッチングの機能も含む。
図11において、8は誘導性負荷、10は、誘導性負荷8に駆動電力を供給する駆動部、5はプリドライバ部、6は電源、2は接地、7は電源・接地間容量、306は電源内部抵抗、9は正相、逆相の状態を表す相信号S9を生成する相信号生成部である。3は駆動状態、回生状態の切替え情報を表す状態信号S3を生成する状態信号生成部である。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。駆動部10は、各高電位側スイッチング部11A、11B、各低電位側第3スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bを含む。各高電位側スイッチング部11A、11Bはまとめて高電位側スイッチング部群と呼び、各低電位側第3スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bはまとめて低電位側スイッチング部群と呼ぶ。各スイッチング部11A、11B、および各スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bは、逆導通方向に並列接続されるボディダイオードをそれぞれ備える。各スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bは、第1の実施形態と同様に、回生用スイッチングの機能も含む。
第8の実施形態では、第6の実施形態における各低電位側スイッチング部12A、12Bが、それぞれ低いオン抵抗を有する各低電位側第3スイッチング素子群131A、131Bと、高いオン抵抗を有する各低電位側第3スイッチング素子群132A、132Bとの並列接続により構成されることを特徴としている。ここで各低電位側第3スイッチング素子群131A、131B、132A、132Bは、第3スイッチング素子の並列接続により構成され、各低電位側第3スイッチング素子群132A、132Bにおける第3スイッチング素子の並列接続個数は、各低電位側第3スイッチング素子群131A、131Bよりも少ない。第3スイッチング素子の並列接続個数は、フルオン状態において、各低電位側第3スイッチング素子群131A、131Bが低抵抗オン状態、各低電位側第3スイッチング素子群132A、132Bが高抵抗オン状態となるように設定される。第8の実施形態では、第6の実施形態と異なる点を中心に説明する。
以上のように構成された誘導性負荷駆動装置について、相切替え時の動作を説明する。 正相駆動状態において、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。各低電位側第3スイッチング素子群131B、132Bはオン状態、各低電位側第3スイッチング素子群131A、132Aはオフ状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、各低電位側第3スイッチング素子群131Bおよび132B、接地2、の駆動電流経路を流れる。この場合、各低電位側第3スイッチング素子群131B、132Bは、両方ともオン状態のため、低抵抗オン状態での動作となる。
この正相駆動状態から相切替する場合、相信号S9をローからハイに切替え、高電位側スイッチング部11Aをオフする。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。したがって高電位側スイッチング部11Bもオフされる。誘導性負荷8の特性により、駆動期間に蓄積されたエネルギーを全部放出するまで、誘導性負荷8には回生電流が流れ続けようとする。各低電位側第3スイッチング素子群131A、132Aはオン状態となり、低電位側第3スイッチング素子群131Bはオフ状態、低電位側第3スイッチング素子群132Bはオン状態となる。この場合、低電位側第3スイッチング素子群131Aは低抵抗オン状態であるが、低電位側第3スイッチング素子群132A、132Bは高抵抗オン状態になっている。
これにより回生電流は、接地2、低抵抗オン状態の低電位側第3スイッチング素子群131Aおよび高抵抗オン状態の低電位側第3スイッチング素子群132A、誘導性負荷8、高抵抗オン状態の低電位側第3スイッチング素子群132B、接地2、の回生電流経路を流れる。電源6に向かう回生電流経路は一切無いため、電源・接地間容量7の容量値を小さな値にすることができる。また、低電位側第3スイッチング素子群132Bのオン抵抗を高く設定しているため、誘導性負荷8の両端電圧は高く設定でき、回生電流の減衰に要する時間も短縮可能となる。
各低電位側第3スイッチング素子群132A、132Bのオン抵抗は、第1の実施形態と同様に、式3を用いて決定することができる。回生期間も、式2から設定することができる。誘導性負荷駆動装置は、状態信号生成部3で設定される回生期間の後、逆相駆動状態となる。高電位側スイッチング部11B、各低電位側第3スイッチング素子群131A、132Aがオン状態で、駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、各低電位側第3スイッチング素子群131Aおよび132A、接地2、の駆動電流経路を流れる。
以上のように第8の実施形態の誘導性負荷駆動装置によれば、回生状態において高電位側スイッチング部群をオフ状態にするため、電源6に流れ込む回生電流が発生しない。これにより、電源内部抵抗306があっても、流れ込み電流による電源電圧の上昇は無い。したがって誘導性負荷駆動装置の耐圧設計に余分なマージンを必要とせず、電源・接地間容量7の容量値も小さくできるため、低コスト化が可能となる。また回生電流の減衰時間を短縮することが可能となるため、回生期間をできるだけ短くすることができ、誘導性負荷の正相・逆相の切替え時間を短縮化することができる。
また、回生電流経路においてオン状態のスイッチング部の個数を選択可能とすることにより、経路抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
また、回生電流経路においてオン状態のスイッチング部の個数を選択可能とすることにより、経路抵抗を増大させることができ、この経路抵抗によって電力消費時間が短縮されるため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
以上では、正相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、各低電位側第3スイッチング素子群131Bおよび132B、接地2、の駆動電流経路)から逆相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、各低電位側第3スイッチング素子群131Aおよび132A、接地2、の駆動電流経路)への相切替えを説明したが、逆相駆動状態から正相駆動状態への切替えも、同様の動作となる。また、第8の実施形態では、各高電位側スイッチング部11A、11BをpチャンネルMOSトランジスタとしているが、nチャンネルMOSトランジスタに置き換えても、第8の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、プリドライバ部5は、図14のような論理回路で構成可能であるが、同じ動作を実現できるものであれば他の構成でも良い。
(第9の実施形態)
(第9の実施形態)
図15は、第9の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
第9の実施形態は、第8の実施形態における低電位側スイッチング部群の回生電流経路を、高電位側スイッチング部群に置き換えることを特徴としている。それ以外の構成は、第8の実施形態と同一である。第8の実施形態と同一の動作で、同一の効果を得ることができるため、詳細な説明は省略する。
(第10の実施形態)
第9の実施形態は、第8の実施形態における低電位側スイッチング部群の回生電流経路を、高電位側スイッチング部群に置き換えることを特徴としている。それ以外の構成は、第8の実施形態と同一である。第8の実施形態と同一の動作で、同一の効果を得ることができるため、詳細な説明は省略する。
(第10の実施形態)
図16は、第10の実施形態に係る誘導性負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
第2から第9の実施形態では、状態信号生成部3において、相信号に基づいて状態信号を生成することにより回生期間を設定していたが、第10の実施形態では、誘導性負荷8の両端電圧と所定の第2基準電圧との比較に基づいて、回生電流の減衰を検出することにより、回生期間を設定する。図16の第10の実施形態は、図6の第3の実施形態において、状態信号生成部3に誘導性負荷8の両端電圧が入力され、この両端電圧に基づいて状態信号S3を生成する構成になっている。第10の実施形態では、第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2から第9の実施形態では、状態信号生成部3において、相信号に基づいて状態信号を生成することにより回生期間を設定していたが、第10の実施形態では、誘導性負荷8の両端電圧と所定の第2基準電圧との比較に基づいて、回生電流の減衰を検出することにより、回生期間を設定する。図16の第10の実施形態は、図6の第3の実施形態において、状態信号生成部3に誘導性負荷8の両端電圧が入力され、この両端電圧に基づいて状態信号S3を生成する構成になっている。第10の実施形態では、第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。
52A、52Bは、回生電流が十分に減衰した後に、各低電位側スイッチング部12A、12Bの各ドレイン電圧S12AD、S12BDを接地電圧に固定するプルダウン抵抗、54は所定の第2基準電圧S54を出力する第2基準電圧源、55は相信号S9に基づいて選択するスイッチ、53は、スイッチ55の出力電圧S55と第2基準電圧S54とを比較し、状態信号S3を出力する比較器である。この場合、状態信号S3は比較結果信号とも呼ばれる。
正相駆動状態において、相信号S9および状態信号S3はローであり、高電位側スイッチング部11Aはオン状態、高電位側スイッチング部11Bはオフ状態となる。各スイッチ制御信号S4A、S4Bは、ローとなり、各スイッチ13A、13Bは、各プリドライバ部5A、5B側に倒され、低電位側スイッチング部12Aはオフ状態、低電位側スイッチング部12Bはオン状態となる。これにより駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路を流れる。
この正相駆動状態から相切替する場合、相信号S9をローからハイに切替え、高電位側スイッチング部11Aをオフする。状態信号S3は、相信号S9が切り替わる時点を始点として、所定の回生期間だけハイとなる。したがって高電位側スイッチング部11Bもオフされる。誘導性負荷8の特性により、駆動期間に蓄積されたエネルギーを全部放出するまで、誘導性負荷8には回生電流が流れ続けようとする。スイッチ制御信号S4Aはロー、スイッチ制御信号S4Bはハイとなり、スイッチ13Aは、プリドライバ部5A側に倒され、スイッチ13Bは、差分器21B側に倒される。
図17は、回生状態における回路動作を説明する部分回路図である。ここで低電位側スイッチング部12Aは、フルオンによる低抵抗オン状態のため省略してある。低電位側スイッチング部12Bのゲート電圧S12BGは、低電位側スイッチング部12Bのドレイン電圧S12BDが常に第1基準電圧S22Bに等しくなるように、差分器21Bによって制御される。このため、誘導性負荷8の両端には、第1基準電圧S22Bに大略等しい電圧が印加される。
これにより回生電流は、接地2、フルオンによる低抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12A、誘導性負荷8、ハーフオンによる高抵抗オン状態の低電位側スイッチング部12B、接地2、の回生電流経路を流れる。電源6に向かう回生電流経路は一切無いため、電源・接地間容量7の容量値を小さな値にすることができる。また、低電位側スイッチング部12Bのオン抵抗を高く設定しているため、誘導性負荷8の両端電圧は高く設定でき、回生電流の減衰に要する時間も短縮可能となる。
回生状態において、回生電流が減衰していくと、第1基準電圧S22Bと等しくなるように低電位側スイッチング部12Bのゲート電圧S12BGは、低くなっていく。そして回生電流が減衰しきってしまうと、ゲート電圧S12BGは、低電位側スイッチング部12Bのオン閾値電圧以下となり、低電位側スイッチング部12Bはオフする。このときプルダウン抵抗52Bによってドレイン電圧S12BDは接地電圧に固定される。つまりドレイン電圧S12BDは、回生期間中、第1基準電圧S22Bと同じ電圧を保ち、回生電流の減衰完了と同時に、プルダウン抵抗52Bにより接地電圧に固定される。この切り替わりを第2基準電圧源54と比較器53によって検出し、状態信号S3を出力する。図17に、この検出動作に関係するブロックのみ抜き出して図示する。
この状態信号S3を受けて、駆動部10は逆相駆動状態となる。高電位側スイッチング部11B、低電位側スイッチング部12Aがオン状態で、駆動電流は、電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路を流れる。図18は、このときの各ポイントの電圧波形である。このように、回生電流の減衰を検出して直ちに逆相駆動状態に移行するため、無駄な時間がなく速やかな相切替えが行われる。
以上のように第10の実施形態の誘導性負荷駆動装置によれば、回生状態において高電位側スイッチング部群をオフ状態にするため、電源6に流れ込む回生電流が発生しない。これにより、電源内部抵抗306があっても、流れ込み電流による電源電圧の上昇は無い。したがって誘導性負荷駆動装置の耐圧設計に余分なマージンを必要とせず、電源・接地間容量7の容量値も小さくできるため、低コスト化が可能となる。また回生電流の減衰時間を短縮することが可能となるため、回生期間をできるだけ短くすることができ、誘導性負荷の正相・逆相の切替え時間を短縮化することができる。
さらに、回生電流の減衰を監視し、減衰完了するや否や直ちに逆相駆動状態に移行するため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
さらに、回生電流の減衰を監視し、減衰完了するや否や直ちに逆相駆動状態に移行するため、回生電流の減衰時間はさらに短縮可能となる。
以上説明では、正相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11A、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12B、接地2、の駆動電流経路)から逆相駆動状態(電源6、高電位側スイッチング部11B、誘導性負荷8、低電位側スイッチング部12A、接地2、の駆動電流経路)への相切替えを説明したが、逆相駆動状態から正相駆動状態への切替えも、同様の動作となる。また、第10の実施形態では、各高電位側スイッチング部11A、11BをpチャンネルMOSトランジスタとしているが、nチャンネルMOSトランジスタに置き換えても、第10の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、スイッチ制御部4、および各プリドライバ部5A、5Bは、図16のような論理回路で構成可能であるが、同じ動作を実現できるものであれば他の構成でも良い。また第10の実施形態では、各差分器21A、21Bと各第1基準電圧源22A、22Bは、それぞれ2個ずつ使用する構成になっているが、同時に使用する期間は存在しないため、それぞれ1個にして共用することも可能である。共用することによって、第10の実施形態で得られる効果に影響することはない。
尚、実施の形態において展開した説明は、すべて本発明を具体化した一例であり、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
本発明は、誘導性負荷駆動装置および駆動方法に利用できる。
1 回生用スイッチング部
2 接地
3 状態信号生成部
4 スイッチ制御部
5、5A、5B プリドライバ部
6 電源
7 電源・接地間容量
8 誘導性負荷
9 相信号
10 駆動部
11、11A、11B 高電位側スイッチング部
1、12、12A、12B 低電位側スイッチング部
13、13A、13B スイッチ
21A、21B 差分器
22A、22B 第1基準電圧源
52A、52B プルダウン抵抗
151、151A、151B 回生ゲート電圧源
152 遅延処理部
306 電源内部抵抗
2 接地
3 状態信号生成部
4 スイッチ制御部
5、5A、5B プリドライバ部
6 電源
7 電源・接地間容量
8 誘導性負荷
9 相信号
10 駆動部
11、11A、11B 高電位側スイッチング部
1、12、12A、12B 低電位側スイッチング部
13、13A、13B スイッチ
21A、21B 差分器
22A、22B 第1基準電圧源
52A、52B プルダウン抵抗
151、151A、151B 回生ゲート電圧源
152 遅延処理部
306 電源内部抵抗
Claims (10)
- 誘導性負荷に駆動電力を供給する駆動状態と、前記誘導性負荷から回生電力を受ける回生状態とが繰り返し行われ、前記誘導性負荷を駆動する装置であって、
前記駆動状態と前記回生状態の論理レベルを表す駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
前記駆動信号に基づいて、オフ状態と、高いオン抵抗を有する高抵抗オン状態と、低いオン抵抗を有する低抵抗オン状態のいずれか一方の状態に制御され、前記駆動電力を生成する駆動手段とを備え、
前記駆動手段は、
少なくとも1個のスイッチング手段を有する高電位側スイッチング手段群と、
少なくとも1個のスイッチング手段を有する低電位側スイッチング手段群とを備え、
前記回生状態において、前記高電位側スイッチング手段群または前記低電位側スイッチング手段群のいずれか一方のスイッチング手段群はオフ状態、他方のスイッチング手段群における少なくとも1個のスイッチング手段は高抵抗オン状態に制御されることを特徴とする、誘導性負荷駆動装置。 - 前記他方のスイッチング手段群において、高抵抗オン状態以外のスイッチング手段は低抵抗オン状態に制御されることを特徴とする、請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置。
- 前記高抵抗オン状態に制御されるスイッチング手段は、前記駆動状態の場合、低抵抗オン状態に制御されることを特徴とする、請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置。
- 前記スイッチング手段の制御電極に与えられる前記駆動信号の大きさは、前記駆動状態の場合に比べて、前記回生状態の場合の方が小さいことを特徴とする、請求項3に記載の誘導性負荷駆動装置。
- 前記駆動手段は、前記駆動状態において、前記誘導性負荷に正相と逆相の駆動電力を供給することを特徴とする、請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置。
- 更に、前記高抵抗オン状態に制御されるスイッチング手段の第1主電極に現れる電圧と、所定の第1基準電圧との差分信号を生成する差分器を備え、
前記スイッチング手段は、高抵抗オン状態において、前記差分信号に基づいて、制御されることを特徴とする、請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置。 - 前記高抵抗オン状態に制御されるスイッチング手段は、低いオン抵抗を有する第1スイッチング素子と、高いオン抵抗を有する第2スイッチング素子との並列接続により構成され、
前記回生状態において、前記第1スイッチング素子はオフ状態、前記第2スイッチング素子は高抵抗オン状態に制御されることを特徴とする、請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置。 - 前記高抵抗オン状態に制御されるスイッチング手段は、3個以上のスイッチング素子の並列接続により構成され、
前記回生状態において、前記3個以上のスイッチング素子のうち、少なくとも1個は高抵抗オン状態、他のスイッチング素子はオフ状態に制御されることを特徴とする、請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置。 - 前記駆動信号生成手段は、
前記高抵抗オン状態に制御されるスイッチング手段の第1主電極に現れる電圧と、所定の第2基準電圧とを比較し、比較結果信号を生成する比較器を備え、
前記比較結果信号に基づいて、前記駆動信号を制御し、前記駆動手段を前記回生状態から前記駆動状態に切り替えることを特徴とする、請求項1に記載の誘導性負荷駆動装置。 - 少なくとも1個のスイッチング手段を有する高電位側スイッチング手段群と、少なくとも1個のスイッチング手段を有する低電位側スイッチング手段群により、誘導性負荷に駆動電力を供給する駆動状態と、前記誘導性負荷から回生電力を受ける回生状態とが繰り返し行われ、前記誘導性負荷を駆動する方法であって、
前記駆動状態と前記回生状態の論理レベルを表す駆動信号を生成するステップと、
前記駆動信号に基づいて、オフ状態と高抵抗オン状態と低抵抗オン状態のいずれか一方の状態に制御され、前記駆動電力を生成するステップと、
前記回生状態において、前記高電位側スイッチング手段群または前記低電位側スイッチング手段群のいずれか一方のスイッチング手段群はオフ状態、他方のスイッチング手段群における少なくとも1個のスイッチング手段は高抵抗オン状態に制御されるステップとを有することを特徴とする、誘導性負荷駆動方法。
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