JP2001257260A - 配線形成方法 - Google Patents

配線形成方法

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JP2001257260A JP2000360957A JP2000360957A JP2001257260A JP 2001257260 A JP2001257260 A JP 2001257260A JP 2000360957 A JP2000360957 A JP 2000360957A JP 2000360957 A JP2000360957 A JP 2000360957A JP 2001257260 A JP2001257260 A JP 2001257260A
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孝司 松田
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洋司 益田
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哲也 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デュアルダマシン法におけるエッチング残さ
による配線の高抵抗化又は断線を防止できるようにす
る。 【解決手段】 層間絶縁膜17上にスルーホール17a
を含む全面にわたって、露光部分が現像されずに残るネ
ガ型レジスト18を塗布する。続いて、第2のトレンチ
パターンがクロム等にて転写されたネガ型レジスト用の
露光マスク30を用いて、ネガ型レジスト露光部18B
を感光する。このとき、露光マスク30を用いて露光す
ると、スルーホール17aに充填されたネガ型レジスト
未露光部18Aは、露光光が照射されない。次に、ネガ
型レジスト18を現像することにより、該ネガ型レジス
ト18から第2のトレンチパターンを有するマスクパタ
ーン18Cが形成されると共に、スルーホール17aの
内部に充填されたネガ型レジスト未露光部18Aが感光
していないため除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた電気特性を
有するメタル配線を安定して形成できるデュアルダマシ
ン法による配線形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配線形成方法について図面を参照
しながら説明する。
【0003】図9(a)〜図9(d)、図10(a)及
び図10(b)は従来のデュアルダマシン法による配線
形成方法の工程順の断面構成を示している。
【0004】まず、図9(a)に示すように、絶縁性基
板101上に、第1の絶縁膜102を堆積し、堆積した
第1の絶縁膜102に第1のトレンチパターンを形成す
る。続いて、第1のトレンチパターンに、第1のバリア
膜103を介して銅(Cu)等からなる第1の配線材料
104を埋め込み平坦化を行なって、第1のバリア膜1
03及び第1の配線材料104からなる第1のメタル配
線105を形成する。続いて、第1の絶縁膜102及び
第1のメタル配線105上に、第1の配線材料104を
保護するためのシリコン窒化膜等からなる第2の絶縁膜
106を堆積し、該第2の絶縁膜106上にシリコン酸
化膜等からなる層間絶縁膜107を堆積する。
【0005】次に、図9(b)に示すように、層間絶縁
膜107における第1のメタル配線105の上側部分に
スルーホール107aを形成する。
【0006】次に、図9(c)に示すように、層間絶縁
膜107上に、スルーホール107aを含む開口部を有
する第2のトレンチパターン形成用のポジ型のレジスト
パターン108を形成する。この時、スルーホール10
7aの開口寸法又はレジストパターン108の開口寸法
が微細化が進み小さくなると、レジストパターン108
の露光工程において、スルーホール107aの内部にま
で露光光が十分に到達しなくなるため、スルーホール1
07a内に埋め込まれたレジスト材が感光され難くな
り、スルーホール107a内にレジスト材108aが埋
め込まれたまま残る。このレジスト材108aは、後工
程で層間絶縁膜107に形成する第2のトレンチパター
ンの底部に相当する位置よりも上側の領域にまで残る。
また、第2のトレンチパタ−ンを形成する際の第1のメ
タル配線105に対するダメージを回避するため、スル
ーホール107aにレジスト等を埋め込む場合がある
が、その場合も、図9(c)のレジスト材108aと同
等の結果となる。
【0007】次に、図9(d)に示すように、レジスト
パターン108をマスクとして、層間絶縁膜107に対
してエッチングを行なって、層間絶縁膜107にスルー
ホール107aと接続する第2のトレンチパターン10
7bを形成した後、レジストパターン108を及びレジ
スト材108aを除去する。このとき、第2のトレンチ
パターン107b内に、スルーホール107aに充填さ
れていたレジスト材108aによる絶縁性のエッチング
残さ110が残る。
【0008】次に、図10(a)に示すように、層間絶
縁膜107に形成されたスルーホール107a及び第2
のトレンチパターン107bに、第2のバリア膜111
を堆積し、続いて、銅(Cu)等の第2の配線材料11
2を埋め込む。
【0009】次に、図10(b)に示すように、第2の
バリア膜111及び第2の配線材料112の不要部分を
除去して、第2のバリア膜111及び第2の配線材料1
12からなる第2のメタル配線113を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の配線形成方法は、図9(d)に示すように、層間絶
縁膜107の第2のトレンチパターン107b内に、イ
ンナクラウンと呼ばれる絶縁性のエッチング残さ110
が残るため、第2のメタル配線113が高抵抗となり、
さらには断線にまで至るという問題を有している。
【0011】本発明は、前記従来の問題を解決し、デュ
アルダマシン法におけるエッチング残さによる配線の高
抵抗化又は断線を防止できるようにすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、種々検
討の結果、絶縁膜の上部に形成され配線材料を埋め込む
ための溝状のトレンチパターンにおいて、トレンチパタ
ーンと接続されるスルーホールに充填されたレジスト材
と絶縁膜との段差状の界面から絶縁性のエッチング残さ
が成長することにより、インナクラウンが形成されるこ
とを突き止めている。
【0013】従って、本願発明者らは、トレンチパター
ン形成用のレジストパターンを形成する際に、レジスト
パターンの開口部内に露出するスルーホール内に、トレ
ンチパターン形成用のレジスト材を、後工程で形成する
トレンチパターンの底部よりも上側部分に残さないよう
にすることにより、インナクラウンを防止できるという
知見を得ている。
【0014】具体的には、前記の目的を達成するため、
本発明に係る配線形成方法は、基板上の絶縁膜にスルー
ホールを形成する工程(a)と、スルーホールを含む絶
縁膜上に感光性マスク材を形成する工程(b)と、感光
性マスク材をパターニングして、スルーホールを含む開
口部を有するトレンチ形成用のマスクパターンを形成す
る工程(c)と、マスクパターンを用いて、絶縁膜に対
して所定の深さにまでエッチングを行なうことにより、
絶縁膜の上部にスルーホールと接続するトレンチパター
ンを形成する工程(d)と、スルーホール及びトレンチ
パターン内に導電性材料を充填する工程(e)と、工程
(d)よりも前に、マスクパターンを、感光性マスク材
がスルーホール内にトレンチパターンの底部よりも上側
部分に残らないように形成する工程(f)とを備えてい
る。
【0015】本発明の配線形成方法によると、トレンチ
パターンを形成するよりも前に、トレンチ形成用のマス
クパターンを、感光性マスク材がスルーホール内にトレ
ンチパターンの底部よりも上側部分に残らないように形
成するため、スルーホールの上側部分にマスク材のエッ
チングによる残さが生じないので、エッチング残さによ
る配線の高抵抗化又は断線を防止できる。
【0016】本発明の配線形成方法において、工程
(c)が、絶縁膜上に形成された感光性マスク材の膜厚
を感光するために必要な露光量で感光性マスク材を露光
した後、露光した感光性マスク材に対して現像を行なう
ことにより、感光性マスク材からマスクパターンを形成
する工程を含むことが好ましい。
【0017】本発明の配線形成方法において、工程
(d)が、絶縁膜におけるスルーホールの上部とトレン
チパターンの底部との接続部分の形状に丸み形状を付与
する工程を含むことが好ましい。
【0018】本発明の配線形成方法において、工程
(f)として、工程(b)において、感光性マスク材と
してネガ型レジストを形成する工程と、工程(c)にお
いて、スルーホール内に充填されたネガ型レジストを未
感光のまま残存させ、現像により未感光なネガ型レジス
トを除去する工程とを有していることが好ましい。
【0019】本発明の配線形成方法において、工程
(f)として、工程(a)の後で工程(b)よりも前
に、スルーホール内に充填材を充填する工程と、工程
(b)において、充填材が充填されたスルーホールを含
む絶縁膜上に感光性マスク材を形成する工程と、工程
(c)の後で工程(d)よりも前に、充填材を選択的に
除去する工程とを有していることが好ましい。
【0020】さらに、この場合に、充填材を選択的に除
去する工程において、スルーホール内に充填されている
充填材のうち、トレンチパターンの底部よりも下側部分
を残すことが好ましい。
【0021】また、この場合に、感光性マスク材がポジ
型レジストであり、充填材が、ポジ型レジストが感光す
る波長よりも長い波長領域において感光するレジストで
あることが好ましい。
【0022】本発明の配線形成方法において、工程
(f)として、工程(a)の後で工程(b)よりも前
に、絶縁膜上にスルーホールの開口部をふさぐ閉塞膜を
形成する工程と、工程(b)において、閉塞膜が形成さ
れた絶縁膜上に感光性マスク材を形成する工程と、工程
(d)において、マスクパターンを用いて、閉塞膜及び
絶縁膜に対してエッチングを行なうことにより、トレン
チパターンを形成する工程とを有していることが好まし
い。
【0023】さらに、この場合に、閉塞膜を段差被覆率
が低い気相成長法を用いて形成することが好ましい。
【0024】本発明の配線形成方法において、工程
(f)として、工程(a)において、スルーホールを第
1の露光マスクを用いて形成する工程と、工程(c)に
おいて、第1の露光マスクを用いて感光性マスク材にお
けるスルーホール部分を露光した後、スルーホール部分
を含むトレンチ形成用の第2の露光マスクを用いて露光
を行ない、露光した感光性マスク材に対して現像を行な
うことにより、マスクパターンを形成する工程とを有し
ていることが好ましい。
【0025】さらに、この場合に、第1の露光マスクを
用いた露光工程の露光量を最適化することにより、現像
後に、スルーホール内に充填されている感光性マスク材
のうちのトレンチパターンの底部よりも下側部分を残す
ようにすることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0027】図1(a)〜図1(d)及び図2(a)〜
図2(c)は本発明の第1の実施形態に係るデュアルダ
マシン法による配線形成方法の工程順の断面構成を示し
ている。
【0028】まず、図1(a)に示すように、絶縁性基
板11上に、シリコン酸化膜等からなる絶縁膜12を堆
積する。ここで、絶縁性基板11は、半導体基板上に絶
縁性膜を形成した基板を含み、図示はしていないが、ト
ランジスタ等の能動素子が形成されていてもよく、他の
複数のメタル配線層が形成されていてもよい。続いて、
絶縁膜12に対して第1のトレンチパターンをリソグラ
フィー法及びエッチング法を用いて形成した後、第1の
トレンチパターンの側面及び底面上に、必要に応じて、
金属からなる配線材料の拡散防止及び配線の信頼性向上
を図るためのタンタル窒化膜等からなる第1のバリア膜
13を蒸着法等により形成する。その後、銅(Cu)を
含む第1の配線材料14を埋め込む。続いて、化学的機
械研磨法を用いて、第1のバリア膜13及び第1の配線
材料14の不要部分を除去してこれらの上面を平坦化す
ることにより、第1のバリア膜13及び第1の配線材料
14からなる第1のメタル配線15を形成する。その
後、少なくとも第1のメタル配線15の上面に該第1の
メタル配線15を保護するシリコン窒化膜等からなる保
護絶縁膜16を形成し、続いて、保護絶縁膜16上にシ
リコン酸化膜等からなる層間絶縁膜17を形成する。こ
こで、層間絶縁膜17を積層構造としてもよく、また、
保護絶縁膜16は必ずしも必要ではない。
【0029】また、図1(a)に示した第1のメタル配
線15の他の形成方法として、以下のようにしてもよ
い。まず、絶縁性基板11上に第1のバリア膜13及び
第1の配線材料14を堆積し、続いて、リソグラフィー
法及びエッチング法等を用いて第1のメタル配線15の
パターニングを行なった後、絶縁膜12及び層間絶縁膜
17を堆積する。その後、層間絶縁膜17の不要部分を
化学的機械研磨法等を用いて除去する。この場合には、
第1のメタル配線15の両側面には第1のバリア膜13
が形成されない。
【0030】次に、図1(b)に示すように、リソグラ
フィー法及びエッチング法を用いて、層間絶縁膜17に
おける第1のメタル配線15の上側部分にスルーホール
(コンタクトホール)17aを形成する。このとき、保
護絶縁膜16に対してもエッチングを行なって、第1の
メタル配線15をスルーホール17aに露出させてもよ
い。また、スルーホール17aを形成した後、スルーホ
ール17aに露出する保護絶縁膜16又は第1のメタル
配線15の表面部分を保護するために、スルーホール1
7a内に、後工程で形成される第2のトレンチパターン
の底部(深さ)よりも下側の部分(深い部分)に保護用
のレジスト等を充填してもよい。
【0031】次に、図1(c)に示すように、スルーホ
ール17aを含む層間絶縁膜17上に全面にわたって、
露光部分が現像されずに残るネガ型レジスト18を塗布
する。
【0032】続いて、第2のトレンチパターン形成領域
がクロム等の遮光膜パターン30aに転写されてなるネ
ガ型レジスト用の露光マスク(レチクル)30を用い
て、ネガ型レジスト18に露光光を照射してネガ型レジ
スト露光部18Bを感光する。このとき、露光マスク3
0に形成された遮光膜パターン30aによって、ネガ型
レジスト18のうち第2のトレンチパターン形成領域お
よび第2のトレンチパターン形成領域内に位置するスル
ーホール17a内に充填されたネガ型レジスト未露光部
18Aには、露光光が照射されないため、未感光のまま
残存する。
【0033】次に、図1(d)に示すように、ネガ型レ
ジスト18を現像することにより、該ネガ型レジスト1
8のうちの感光していないネガ型レジスト未露光部18
Aが除去され、感光したネガ型レジスト露光部18Bが
残存することによって、第2のトレンチパターン形成領
域に開口部を有するマスクパターン18Cが形成され
る。ここで、スルーホール17aの内部に埋め込まれて
いるネガ型レジスト未露光部18Aは感光していないた
め除去される。
【0034】次に、図2(a)に示すように、マスクパ
ターン18Cを用いて、層間絶縁膜17に対して所定の
深さにまでエッチングを行なうことにより、層間絶縁膜
17の上部に、底部がスルーホール17aと接続する第
2のトレンチパターン17bを形成する。このときのエ
ッチング条件として、CH4 、CHF3 及びArを含む
混合ガスを用いた、スパッタ性が強いドライエッチング
を行なうことにより、層間絶縁膜17におけるスルーホ
ール17aの上部と第2のトレンチパターン17bの底
部との接続部17cが丸みを帯びた形状となる。その
上、スルーホール17aにおける第2のトレンチパター
ン17bの底部よりも上側の部分にレジスト等が埋め込
まれていないため、層間絶縁膜17の開口パターン内に
エッチング残さが発生することがない。続いて、第1の
メタル配線15がスルーホール17aに露出していない
場合は、保護絶縁膜16のスルーホール17aに露出す
る部分をエッチングにより除去して、該スルーホール1
7aの底面に第1のメタル配線15を露出させる。
【0035】次に、図2(b)に示すように、マスクパ
ターン18Cを除去した後、層間絶縁膜17上にスルー
ホール17a及び第2のトレンチパターン17bを含む
全面にわたって、必要に応じて、メタル配線の信頼性を
向上させるタンタル窒化膜等からなる第2のバリア膜1
9を形成する。続いて、第2のバリア膜19上にスルー
ホール17a及び第2のトレンチパターン17bを含む
全面にわたって、Cuを含む第2の配線材料20を充填
する。このとき、スルーホール17aの上部と第2のト
レンチパターン17bの底部との接続部17cが丸み形
状を有しているため、スルーホール17aの開口径が小
さい場合であっても、第2の配線材料20をスルーホー
ル17aの下部にまで確実に充填できる。このため、第
1のメタル配線15と第2のメタル配線21との接続部
に断線が生じ難くなるので、埋め込み不良による配線の
信頼性の低下を防止できる。
【0036】次に、図2(c)に示すように、化学的機
械研磨法等を用いて、層間絶縁膜17上の第2のバリア
膜19及び第2の配線材料20の不要部分を除去してこ
れらの上面を平坦化することにより、第2のバリア膜1
9及び第2の配線材料20からなり、第1のメタル配線
15と電気的に接続された第2のメタル配線21を形成
する。なお、第1のバリア膜13と第2のバリア膜19
とは同一の材料でなくてもよく、また、第1の配線材料
14と第2の配線材料20とは同一の材料でなくてもよ
い。
【0037】この後、上層のメタル配線層を形成した
り、ワイヤボンディング用の配線層を形成してもよい。
【0038】このように、第1の実施形態によると、層
間絶縁膜17の上部にスルーホール17aと接続される
トレンチ構造のパターニングを行なう際に、第2のトレ
ンチパターン形成用のレジストとしてネガ型レジスト1
8を用いているため、スルーホール17aに入り込んだ
ネガ型レジスト未露光部18Aは露光されないので、現
像時に溶解して除去される。従って、第2のメタル配線
21の内部に、第2のトレンチパターン形成用レジスト
のエッチング残さによる配線の遮断が生じなくなるた
め、メタル配線の高抵抗化又は断線を防ぐことができ
る。その結果、電気特性に優れると共に信頼性が向上し
た、デュアルダマシン法によるメタル配線を形成できる
ようになる。
【0039】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0040】図3(a)〜図3(d)及び図4(a)〜
図4(d)は本発明の第2の実施形態に係るデュアルダ
マシン法による配線形成方法の工程順の断面構成を示し
ている。図3(a)〜図4(d)において、図1(a)
〜図2(c)に示す構成部材と同一の構成部材には同一
の符号を付している。
【0041】まず、第1の実施形態と同様の方法を用い
て、図3(a)に示すように、絶縁性基板11上の絶縁
膜12に埋め込まれ、第1のバリア膜13及び第1の配
線材料14からなる第1のメタル配線15を形成する。
ここで、絶縁性基板11上は、半導体基板上に絶縁性膜
を形成した基板を含み、図示はしていないがトランジス
タ等の能動素子や多層配線が形成されていてもよい。続
いて、絶縁膜12及び第1のメタル配線15上に、保護
絶縁膜16及び層間絶縁膜17を順次形成する。
【0042】次に、図3(b)に示すように、層間絶縁
膜17における第1のメタル配線15の上側部分にスル
ーホール17aを形成する。このとき、保護絶縁膜16
におけるスルーホール17aに露出する部分に対しても
エッチングを行なって第1のメタル配線15を露出させ
てもよい。
【0043】次に、図3(c)に示すように、層間絶縁
膜17上にスルーホール17aを含む全面に、充填材と
して、例えば波長が365nm程度のi線露光に用いる
第1のポジ型レジストを塗布する。続いて、第1のポジ
型レジストに対してマスクを用いずに、層間絶縁膜17
上に形成された第1のポジ型レジストの膜厚分を感光す
ることができる露光量で露光を行なった後に現像を行な
うことにより、スルーホール17aに第1のポジ型レジ
スト22を残す。このとき、第1のポジ型レジスト22
の上面は層間絶縁膜17の上面と揃えることが好まし
い。
【0044】次に、図3(d)に示すように、層間絶縁
膜17上に第1のポジ型レジスト22を含む全面にわた
って、波長が248nm以下の露光光に感光するKrF
用の第2のポジ型レジストを塗布する。その後、波長が
248nm以下で第2のポジ型レジストに対してパター
ン露光を行ない且つ現像を行なって、第2のトレンチパ
ターンを形成するための開口部23aが設けられた第2
のポジ型レジスト23を形成する。このとき、第1のポ
ジ型レジスト22は、第2のポジ型レジスト23を感光
するために用いた露光光の波長では感光されないのでス
ルーホール17aの内部にそのまま残る。
【0045】次に、図4(a)に示すように、スルーホ
ール17a内に残された第1のポジ型レジスト22に対
して、i線露光を行なった後、所定の現像を行なうこと
により、第2のトレンチパターンを形成するための開口
部23aが設けられた第2のポジ型レジスト23のパタ
ーン形状を維持したまま、スルーホール17aの内部に
ある第1のポジ型レジスト22のみを選択的に除去でき
る。このとき、ポジ型レジスト23は、i線露光では感
光されないため、そのまま残存することができる。この
ように、スルーホール17a内に露光波長が異なる第1
のポジ型レジスト22を充填材として充填しておくこと
によって、第2のトレンチパターン形成用の第2のポジ
型レジスト23を塗布した際に、第2のポジ型レジスト
23がスルーホール17aの内部に入り込むことがな
い。ここで、充填材である第1のポジ型レジスト22の
うち、後工程で形成される第2のトレンチパターンの底
部よりも下側部分を残すことにより、保護絶縁膜16又
は第1のメタル配線15におけるスルーホール17aに
露出する部分を保護してもよい。
【0046】次に、図4(b)に示すように、第2のポ
ジ型レジスト23からなるレジストパターンをマスクと
して、層間絶縁膜17に対して所定の深さにまでエッチ
ングを行なうことにより、層間絶縁膜17の上部に、底
部がスルーホール17aと接続する第2のトレンチパタ
ーン17bを形成する。このとき、層間絶縁膜17にお
けるスルーホール17aの上部と第2のトレンチパター
ン17bの底部との接続部17cが丸みを帯びるように
エッチングを行なう。その上、スルーホール17aにお
ける第2のトレンチパターン17bの底部となる位置よ
りも上側部分には、第1のポジ型レジスト22があらか
じめ充填され且つ選択的に除去される。従って、第2の
トレンチパターン17bを形成するための第2のポジ型
レジスト23がスルーホール17a内に埋め込まれない
ので、層間絶縁膜17における第2のトレンチパターン
17bの内面に第2のポジ型レジスト23のエッチング
残さが残ることがない。続いて、第1のメタル配線15
がスルーホール17aに露出していない場合は、保護絶
縁膜16のスルーホール17aに露出する部分をエッチ
ングにより除去して、該スルーホール17aの底面に第
1のメタル配線15を露出させる。
【0047】この後は、第1の実施形態と同様であっ
て、図4(c)に示すように、第2のポジ型レジスト2
3を除去した後、層間絶縁膜17上のスルーホール17
a及び第2のトレンチパターン17bを含む全面に第2
のバリア膜19を形成した後、第2の配線材料20を充
填する。続いて、図4(d)に示すように、層間絶縁膜
17上の不要な第2のバリア膜19及び第2の配線材料
20を除去してこれらの上面を平坦化することにより、
第1のメタル配線15と電気的に接続される第2のメタ
ル配線21を形成する。
【0048】このように、第2の実施形態によると、層
間絶縁膜17の上部にスルーホール17aと接続される
トレンチ構造のパターニングを行なうよりも前に、スル
ーホール17aを充填する充填材として、i線露光用の
第1のポジ型レジスト22を用いると共に、第2のトレ
ンチパターン形成用のレジストとして第1のポジ型レジ
スト22と露光波長が異なるKrF用の第2のポジ型レ
ジスト23を用いている。これにより、第2のトレンチ
パターン17bを形成するための開口部23aが設けら
れた第2のポジ型レジスト23を形成した後、第2のポ
ジ型レジスト23のパターン形状を損なうことなく、ス
ルーホール17aの内部に充填されていた第1のポジ型
レジスト22を選択的に除去することができる。このた
め、第2のメタル配線21の内部に、第2のトレンチパ
ターン形成用レジストのエッチング残さによる配線の遮
断が生じなくなるので、メタル配線の高抵抗化又は断線
を防ぐことができる。その結果、電気特性に優れると共
に信頼性が向上した、デュアルダマシン法によるメタル
配線を形成できるようになる。
【0049】また、スルーホール17aの上部と第2の
トレンチパターン17bの底部との接続部17cが丸み
形状を有しているため、スルーホール17aの開口径が
小さい場合であっても、第2の配線材料20をスルーホ
ール17aの下部にまで確実に充填できるので、埋め込
み不良による断線をも防止できる。
【0050】また、第1のバリア膜13及び保護絶縁膜
16は必ずしも必要ではない。
【0051】なお、第1のポジ型レジスト22として、
i線露光用のレジストを用いたが、これに限らず、第2
のポジ型レジスト23よりも長い波長で感光するレジス
トであればよい。ここでは、第2のポジ型レジスト23
に露光波長が248nmのKrF用のレジストを用いて
いるため、第1のポジ型レジスト22として、例えば、
露光波長が436nm程度のg線に感光するレジストを
用いてもよい。
【0052】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0053】図5(a)〜図5(d)及び図6(a)〜
図6(c)は本発明の第3の実施形態に係るデュアルダ
マシン法による配線形成方法の工程順の断面構成を示し
ている。図5(a)〜図6(c)において、図1(a)
〜図2(c)に示す構成部材と同一の構成部材には同一
の符号を付している。
【0054】まず、第1の実施形態と同様の方法を用い
て、図5(a)に示すように、絶縁性基板11上の絶縁
膜12に埋め込まれ、第1のバリア膜13及び第1の配
線材料14からなる第1のメタル配線15を形成する。
ここで、絶縁性基板11は、半導体基板上に絶縁性膜を
形成した基板を含み、図示はしていないがトランジスタ
等の能動素子や多層配線が形成されていてもよい。続い
て、絶縁膜12及び第1のメタル配線15上に、保護絶
縁膜16及び層間絶縁膜17を順次形成する。
【0055】次に、図5(b)に示すように、層間絶縁
膜17における第1のメタル配線15の上側部分にスル
ーホール17aを形成する。このとき、保護絶縁膜16
におけるスルーホール17aに露出する部分に対しても
エッチングを行なって第1のメタル配線15を露出させ
てもよい。
【0056】次に、図5(c)に示すように、段差被覆
率が低い条件を用いた気相成長法、例えば、平行平板型
のモノシランガスを用いたプラズマCVD法を用いて、
層間絶縁膜17上に、シリコン酸化膜(プラズマ酸化
膜)からなる閉塞絶縁膜25をスルーホール17aの開
口部の上部部分をふさぐように形成する。
【0057】次に、図5(d)に示すように、閉塞絶縁
膜25上に、スルーホール17aと対応する位置に該ス
ルーホール17aよりも開口幅が大きい第2のトレンチ
パターンを形成するための開口部を有するレジストパタ
ーン26を形成する。このとき、スルーホール17aの
開口部の上部部分は閉塞絶縁膜25によりふさがれてい
るため、スルーホール17aにレジストが入り込まな
い。
【0058】次に、図6(a)に示すように、レジスト
パターン26をマスクとして、閉塞絶縁膜25をエッチ
ングした後、層間絶縁膜17に対して所定の深さにまで
エッチングを行なうことにより、層間絶縁膜17の上部
に、底部がスルーホール17aと接続する第2のトレン
チパターン17bを形成する。このとき、層間絶縁膜1
7におけるスルーホール17aの上部と第2のトレンチ
パターン17bの底部との接続部17cが丸みを帯びた
形状となるようにエッチングを行なう。その上、閉塞絶
縁膜25によって開口部の上部部分がふさがれているス
ルーホール17a内にはレジストが入り込まないため、
層間絶縁膜17の開口パターン内にエッチング残さが発
生することはない。続いて、第1のメタル配線15がス
ルーホール17aに露出していない場合は、保護絶縁膜
16のスルーホール17aに露出する部分をエッチング
により除去して、該スルーホール17aの底面に第1の
メタル配線15を露出させる。
【0059】この後は、第1の実施形態と同様であっ
て、図6(b)に示すように、レジストパターン26を
除去した後、層間絶縁膜17上のスルーホール17a及
び第2のトレンチパターン17bを含む全面に第2のバ
リア膜19を形成した後、第2の配線材料20を充填す
る。続いて、図6(c)に示すように、層間絶縁膜17
上の不要な第2のバリア膜19及び第2の配線材料20
を除去してこれらの上面を平坦化することにより、第1
のメタル配線15と電気的に接続される第2のメタル配
線21を形成する。このとき、同時に閉塞絶縁膜25を
除去してもよい。
【0060】このように、第3の実施形態によると、層
間絶縁膜17の上部にスルーホール17aと接続される
トレンチ構造のパターニングを行なうよりも前に、スル
ーホール17aの開口部の上部部分を閉塞絶縁膜25に
よりふさぐため、第2のメタル配線21の内部に、第2
のトレンチパターン形成用レジストのエッチング残さに
よる配線の遮断が生じない。その結果、メタル配線の高
抵抗化又は断線を防ぐことができるので、電気特性に優
れると共に信頼性が向上した、デュアルダマシン法によ
るメタル配線を形成できるようになる。
【0061】また、スルーホール17aの上部と第2の
トレンチパターン17bの底部との接続部17cが丸み
形状を有しているため、スルーホール17aの開口径が
小さい場合であっても、第2の配線材料20をスルーホ
ール17aの下部にまで確実に充填できるので、埋め込
み不良による断線をも防止できる。
【0062】なお、第1のバリア膜13及び保護絶縁膜
16は必ずしも必要ではない。
【0063】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0064】図7(a)〜図7(d)及び図8(a)〜
図8(c)は本発明の第4の実施形態に係るデュアルダ
マシン法による配線形成方法の工程順の断面構成を示し
ている。図7(a)〜図8(c)において、図1(a)
〜図2(c)に示す構成部材と同一の構成部材には同一
の符号を付している。
【0065】まず、第1の実施形態と同様の方法を用い
て、図7(a)に示すように、絶縁性基板11上の絶縁
膜12に埋め込まれ、第1のバリア膜13及び第1の配
線材料14からなる第1のメタル配線15を形成する。
ここで、絶縁性基板11上は、半導体基板上に絶縁性膜
を形成した基板を含み、図示はしていないが、トランジ
スタ等の能動素子や多層配線が形成されていてもよい。
続いて、絶縁膜12及び第1のメタル配線15上に、保
護絶縁膜16及び層間絶縁膜17を順次形成する。
【0066】その後、層間絶縁膜17上に第1のポジ型
レジスト27を塗布し、スルーホール形成パターンがク
ロム等の遮光膜パターン31aに転写されてなるポジ型
レジスト用の露光マスク(レチクル)31を用いて、第
1のポジ型レジスト27に露光光を照射してスルーホー
ル形成領域となる第1のポジ型レジスト露光部27Aを
感光する。このとき、第1のポジ型レジスト27のうち
露光マスク31に形成された遮光膜パターン31aによ
って、露光光が照射されない第1のポジ型レジスト未露
光部27Bは未感光のまま残存する。
【0067】次に、図7(b)に示すように、第1のポ
ジ型レジスト27に対して現像を行なうことによって、
露光光が照射され感光している第1のポジ型レジスト露
光部27Aを除去し、未感光のまま残存する第1のポジ
型レジスト未露光部27Bを残存させることにより、第
1のメタル配線15の上方にスルーホールを形成するた
めの開口部を有する第1のマスクパターン27Cを形成
する。続いて、第1のマスクパターン27Cを用いて、
層間絶縁膜17に対してエッチングを行なうことによ
り、層間絶縁膜17における第1のメタル配線15の上
側部分にスルーホール17aを形成する。このとき、保
護絶縁膜16のスルーホール17aに露出する部分に対
してもエッチングを行なって第1のメタル配線15を露
出させてもよい。
【0068】次に、図7(c)に示すように、第1のマ
スクパターン27Cを除去した後、層間絶縁膜17上に
スルーホール17aを含む全面にわたって、第2のポジ
型レジスト28を塗布する。続いて、スルーホール形成
工程で用いた露光マスク31を再度用いて、第2のポジ
型レジスト28のうちスルーホール17aに充填されて
いる第2のポジ型レジスト露光部28Aを感光すること
ができる露光量で露光する。このとき、層間絶縁膜17
上に位置する第2のポジ型レジスト未露光部28Bは未
感光のまま残存する。
【0069】次に、図7(d)に示すように、続いて、
スルーホール17aを含み且つ該スルーホール17aよ
りも開口幅が大きい第2のトレンチパターンを形成する
ための開口部を有する露光マスク(図示せず)を用い
て、第2のポジ型レジスト28を露光し、露光した第2
のポジ型レジスト28を現像することにより、スルーホ
ール17aの内部に第2のポジ型レジスト露光部28A
を残さずに、第2のポジ型レジスト28から第2のトレ
ンチパターンを形成するための開口部を有する第2のマ
スクパターン28Cが形成される。ここで、露光条件等
を最適化して、第2のポジ型レジスト露光部28Aにお
けるスルーホール17aの内部部分であって、後工程で
形成される第2のトレンチパターンの底部よりも下側の
部分を残すことにより、保護絶縁膜16又は第1のメタ
ル配線15におけるスルーホール17aに露出する部分
を保護してもよい。
【0070】次に、図8(a)に示すように、第2のマ
スクパターン28Cを用いて、層間絶縁膜17に対して
所定の深さにまでエッチングを行なうことにより、層間
絶縁膜17の上部に、底部がスルーホール17aと接続
する第2のトレンチパターン17bを形成する。このと
き、層間絶縁膜17におけるスルーホール17aの上部
と第2のトレンチパターン17bの底部との接続部17
cが丸みを帯びた形状となるようにエッチングを行な
う。その上、スルーホール17aにおける第2のトレン
チパターン17bの底部となる位置よりも上側の領域か
らは、スルーホール形成工程に用いた露光マスク31を
再度用いて行なった露光及びその後の現像により、第2
のポジ型レジスト28Aがあらかじめ除去されている。
これにより、層間絶縁膜17の開口パターン内にエッチ
ング残さが発生することがない。続いて、第1のメタル
配線15がスルーホール17aに露出していない場合
は、保護絶縁膜16のスルーホール17aに露出する部
分をエッチングにより除去して、該スルーホール17a
の底面に第1のメタル配線15を露出させる。
【0071】この後は、第1の実施形態と同様であっ
て、図8(b)に示すように、層間絶縁膜17上のスル
ーホール17a及び第2のトレンチパターン17bを含
む全面に第2のバリア膜19を形成した後、第2の配線
材料20を充填する。続いて、図8(c)に示すよう
に、層間絶縁膜17上の不要な第2のバリア膜19及び
第2の配線材料20を除去してこれらの上面を平坦化す
ることにより、第1のメタル配線15と電気的に接続さ
れる第2のメタル配線21を形成する。
【0072】このように、第4の実施形態によると、層
間絶縁膜17の上部にスルーホール17aと接続される
トレンチ構造のパターニングを行なう際に、スルーホー
ル形成用の露光マスク31を再度用いて、第2のポジ型
レジスト28におけるスルーホール17a内に充填され
ている第2のポジ型レジスト露光部28Aを感光するこ
とができる露光量で露光するため、スルーホール17a
に入り込んだ第2のポジ型レジスト露光部28Aの底部
まで感光することができるので、その後の現像によって
溶解して除去することができる。従って、第2のメタル
配線21の内部に、第2のトレンチパターン形成用レジ
ストのエッチング残さによる配線の遮断が生じなくなる
ため、メタル配線の高抵抗化又は断線を防ぐことができ
る。その結果、電気特性に優れると共に信頼性が向上し
た、デュアルダマシン法によるメタル配線を形成できる
ようになる。
【0073】また、スルーホール17aの上部と第2の
トレンチパターン17bの底部との接続部17cが丸み
形状を有しているため、スルーホール17aの開口径が
小さい場合であっても、第2の配線材料20をスルーホ
ール17aの下部にまで確実に充填できるので、埋め込
み不良による断線をも防止できる。
【0074】なお、第1のバリア膜13及び保護絶縁膜
16は必ずしも必要ではない。
【0075】
【発明の効果】本発明に係る配線形成方法によると、絶
縁膜に形成されたスルーホールの上部に該スルーホール
と接続されるトレンチパターンを形成する際に、トレン
チパターンの底部よりも上側の部分にレジストを残さな
いため、トレンチパターンの内部にエッチング残さが発
生しなくなる。その結果、エッチング残さによる配線の
遮断が生じなくなり、配線の高抵抗化又は断線を防ぐこ
とができるので、電気特性及び信頼性に優れる配線を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図3】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図4】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図5】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係
る配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に係
る配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図7】(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に係
る配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図8】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係
る配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図9】(a)〜(d)は従来のダマシン法による配線
形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図10】(a)及び(b)は従来のダマシン法による
配線形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【符号の説明】
11 絶縁性基板 12 絶縁膜 13 第1のバリア膜 14 第1の配線材料 15 第1のメタル配線 16 保護絶縁膜 17 層間絶縁膜 17a スルーホール 17b 第2のトレンチパターン 17c 接続部 18 ネガ型レジスト 18A ネガ型レジスト未露光部 18B ネガ型レジスト露光部 18C マスクパターン 19 第2のバリア膜 20 第2の配線材料 21 第2のメタル配線 22 第1のポジ型レジスト 23 第2のポジ型レジスト 23a 第2のトレンチ形成用パターン 25 閉塞絶縁膜(閉塞膜) 26 レジストパターン 27 第1のポジ型レジスト 27A 第1のポジ型レジスト露光部 27B 第1のマスクパターン未露光部 27C 第1のマスクパターン 28 第2のポジ型レジスト 28A 第2のポジ型レジスト露光部 28B 第2のマスクパターン未露光部 28C 第2のマスクパターン 30 露光マスク 30a 遮光膜パターン 31 露光マスク 31a 遮光膜パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益田 洋司 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 上田 哲也 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH11 HH32 JJ11 JJ32 KK11 KK32 MM02 MM05 MM12 MM13 NN06 NN07 NN32 QQ01 QQ09 QQ13 QQ37 QQ48 RR04 RR06 SS15 TT02 XX02 XX08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の絶縁膜にスルーホールを形成す
    る工程(a)と、 前記スルーホールを含む前記絶縁膜上に感光性マスク材
    を形成する工程(b)と、 前記感光性マスク材をパターニングして、前記スルーホ
    ールを含む開口部を有するトレンチ形成用のマスクパタ
    ーンを形成する工程(c)と、 前記マスクパターンを用いて、前記絶縁膜に対して所定
    の深さにまでエッチングを行なうことにより、前記絶縁
    膜の上部に前記スルーホールと接続するトレンチパター
    ンを形成する工程(d)と、 前記スルーホール及び前記トレンチパターン内に導電性
    材料を充填する工程(e)と、 前記工程(d)よりも前に、前記マスクパターンを、前
    記感光性マスク材が前記スルーホール内に前記トレンチ
    パターンの底部よりも上側部分に残らないように形成す
    る工程(f)とを備えていることを特徴とする配線形成
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配線形成方法におい
    て、 前記工程(c)は、前記絶縁膜上に形成された前記感光
    性マスク材の膜厚を感光するために必要な露光量で前記
    感光性マスク材を露光した後、露光した感光性マスク材
    に対して現像を行なうことにより、前記感光性マスク材
    から前記マスクパターンを形成する工程を含むことを特
    徴とする配線形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の配線形成方法に
    おいて、 前記工程(d)は、前記絶縁膜における前記スルーホー
    ルの上部と前記トレンチパターンの底部との接続部分の
    形状に丸み形状を付与する工程を含むことを特徴とする
    配線形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の配
    線形成方法において、 前記工程(f)として、 前記工程(b)において、前記感光性マスク材としてネ
    ガ型レジストを形成する工程と、 前記工程(c)において、前記スルーホール内に充填さ
    れた前記ネガ型レジストを未感光のまま残存させ、現像
    により未感光な前記ネガ型レジストを除去する工程とを
    有していることを特徴とする配線形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の配
    線形成方法において、 前記工程(f)として、 前記工程(a)の後で前記工程(b)よりも前に、前記
    スルーホール内に充填材を充填する工程と、 前記工程(b)において、前記充填材が充填された前記
    スルーホールを含む前記絶縁膜上に前記感光性マスク材
    を形成する工程と、 前記工程(c)の後で前記工程(d)よりも前に、前記
    充填材を選択的に除去する工程とを有していることを特
    徴とする配線形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の配線形成方法におい
    て、 前記充填材を選択的に除去する工程において、前記スル
    ーホール内に充填されている前記充填材のうち、前記ト
    レンチパターンの底部よりも下側部分を残すことを特徴
    とする配線形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の配線形成方法に
    おいて、 前記感光性マスク材は、ポジ型レジストであり、 前記充填材は、前記ポジ型レジストが感光する波長より
    も長い波長領域において感光するレジストであることを
    特徴とする配線形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の配
    線形成方法において、 前記工程(f)として、 前記工程(a)の後で前記工程(b)よりも前に、前記
    絶縁膜上に前記スルーホールの開口部をふさぐ閉塞膜を
    形成する工程と、 前記工程(b)において、前記閉塞膜が形成された前記
    絶縁膜上に前記感光性マスク材を形成する工程と、 前記工程(d)において、前記マスクパターンを用い
    て、前記閉塞膜及び前記絶縁膜に対してエッチングを行
    なうことにより、前記トレンチパターンを形成する工程
    とを有していることを特徴とする配線形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の配線形成方法におい
    て、 前記閉塞膜は、段差被覆率が低い気相成長法を用いて形
    成することを特徴とする配線形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の
    配線形成方法において、 前記工程(f)として、 前記工程(a)において、前記スルーホールを第1の露
    光マスクを用いて形成する工程と、 前記工程(c)において、前記第1の露光マスクを用い
    て前記感光性マスク材におけるスルーホール部分を露光
    した後、前記スルーホール部分を含むトレンチ形成用の
    第2の露光マスクを用いて露光を行ない、露光した感光
    性マスク材に対して現像を行なうことにより、前記マス
    クパターンを形成する工程とを有していることを特徴と
    する配線形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の配線形成方法にお
    いて、 前記第1の露光マスクを用いた露光工程の露光量を最適
    化することにより、現像後に、前記スルーホール内に充
    填されている前記感光性マスク材のうちの前記トレンチ
    パターンの底部よりも下側部分を残すようにすることを
    特徴とする配線形成方法。
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