JP2004273483A - 配線構造の形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この配線構造の形成方法は、第1配線層9を構成する工程と、第1配線層9上にSiOC膜11を形成する工程と、SiOC膜11上に、窒素系化合物ガスの透過を抑制するためのTEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜12を形成する工程と、SiOC膜11およびガス透過抑制膜12にビアホール20を形成する工程と、ビアホール20の形成後に熱処理または真空中で保持する工程と、その後、SiOC膜11およびガス透過抑制膜12にトレンチ(配線溝)30を形成する工程とを備えている。
【選択図】図3
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、配線構造の形成方法に関し、特に、コンタクトホール(ビアホール)や配線溝などの開口部を有する配線構造の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路のデザインルールの縮小に伴って、配線幅が小さくなるとともに、配線間隔が小さくなってきている。配線幅が小さくなると、配線抵抗が大きくなるとともに、配線間隔が小さくなると、配線間容量が大きくなる。この配線抵抗の増大と配線間容量の増大とによって、配線遅延の問題が顕著になってきている。
【0003】
そこで、従来、配線抵抗を低減するために、Al配線からより抵抗の低いCu配線へ移行しつつある。Cu配線の形成方法としては、一般的に、デュアルダマシン(Dual Damascene)法が用いられている(たとえば、特許文献1参照)。ここで、デュアルダマシン法とは、絶縁膜に配線溝(トレンチ)とコンタクトホール(ビアホール)を形成し、その配線溝およびビアホールに金属を充填した後、研磨により余分な堆積部分を除去することにより埋め込み配線を形成する方法である。
【0004】
このデュアルダマシン法では、ビアホール部分を先に形成した後、そのビアホール部分のパターンに重ね合わせる形で配線部分のトレンチを形成するビアファースト法と、配線部分のトレンチを形成した後、そのトレンチのパターンに重ね合わせてビアホール部分を形成するトレンチファースト法とが知られている。ビアホールのコンタクトを確実にとるためには、ビアファースト法が有利である。
【0005】
また、近年では、配線間容量を低減するために、層間絶縁膜の低誘電率化が不可欠とされている。具体的には、層間絶縁膜材料として、従来のシリコン酸化膜(比誘電率:約4)から比誘電率が2〜3程度と相対的に低い、フッ素添加シリコン酸化膜(SiOF)、ポーラス化絶縁膜、または、有機系絶縁膜などの利用が検討されている。現在、低誘電率材料の中で、有機系絶縁膜の1つであるプラズマCVD法を用いて形成したSiOC膜(膜中にCH3基などを有するシリコン酸化膜)が特に注目されている。
【0006】
上記のことから、近年の半導体製造プロセスでは、Cu配線と低誘電率SiOC膜とを組み合わせて導入することにより、配線遅延の問題の解決を図っている。
【0007】
図22〜図29は、従来のビアファースト法を用いた配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。以下、図22〜図29を参照して、従来の配線構造の形成方法について説明する。
【0008】
まず、図22に示すように、半導体基板101の所定領域上にゲート絶縁膜104を介してゲート電極105を形成する。ゲート電極105をマスクとして半導体基板101に不純物をイオン注入することによって、一対のソース/ドレイン領域102および103を形成する。そして、全面を覆うように層間絶縁膜106を形成する。そして、層間絶縁膜106に、ゲート電極105の上面に達するコンタクトホール106aを形成する。コンタクトホール106a内にタングステン(W)または銅(Cu)からなるプラグ電極107を形成する。また、全面を覆うように絶縁膜108を形成した後、絶縁膜108に配線溝(トレンチ)108aを形成する。そして、トレンチ108a内を充填するとともに、プラグ電極107と接触するようにCuからなる第1配線層109を形成する。この後、第1配線層109を構成するCuの表面に形成された酸化銅(CuO)を還元するためのNH3プラズマ処理を行う。
【0009】
この後、図23に示すように、TMS(トリメチルシラン)/NH3ガス(アンモニアガス)を用いたプラズマCVD法によって、全面に、エッチングストップ機能およびCuの拡散防止機能を有するSiCN膜110を形成する。そして、上層のSiOC膜111との密着性を向上させるために、SiCN膜110の表面をO2ガスを用いてプラズマ処理する。この後、TMS(トリメチルシラン)/O2ガスを用いたプラズマCVD法によって、SiCN膜110上に、SiOC膜111を形成する。
【0010】
次に、図24に示すように、SiOC膜111上に有機反射防止膜112を形成する。そして、フォトレジスト膜113を塗布した後、露光および現像することによって、所望のビアホールパターンを有するフォトレジスト膜113を形成する。
【0011】
次に、図25に示すように、フォトレジスト膜113をマスクとして、CF系ガスによるドライエッチング法を用いて有機反射防止膜112およびSiOC膜111をエッチングすることによって、ビアホール120を形成する。この際、特に図示しないが、エッチング処理時のばらつきにより、第1配線層109は露出しないものの、部分的にSiCN膜110が薄くなる部分がある。この後、フォトレジスト膜113および有機反射防止膜112を除去する。
【0012】
次に、図26に示すように、ビアホール120内およびSiOC膜111の上面上に、有機反射防止膜114を形成する。そして、全面にフォトレジスト膜115を塗布した後、露光および現像を行うことによって、フォトレジスト膜115に所望のトレンチパターンを形成する。この後、フォトレジスト膜115をマスクとして有機反射防止膜114およびSiOC膜111の一部をCF系ガスによるドライエッチング法を用いてエッチングすることによって、図27に示されるような配線溝(トレンチ)130を形成する。その後、フォトレジスト膜115および有機反射防止膜114を除去する。
【0013】
次に、図28に示すように、ビアホール120の下部に位置するSiCN膜110をエッチングにより除去する。これにより、第1配線層109の表面が露出される。
【0014】
次に、図29に示すように、スパッタ法を用いて、Cu拡散防止用のTaN膜およびCuを主成分とする金属膜を、ビアホール120およびトレンチ130内に埋め込むとともに、SiOC膜111の上面上に形成する。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、SiOC膜111の上面上に位置する金属膜の余分な堆積部分およびTaN膜の余分な堆積部分を研磨により除去する。これにより、図29に示されるような、TaN膜からなるバリア層116と、Cuを主成分とする金属膜からなる第2配線層117および接続配線118とを同時に形成する。このようにして、従来の配線構造が形成される。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−77194号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の製造プロセスでは、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜113の形成時およびトレンチパターンを有するフォトレジスト膜115の形成時に、それぞれ、NH3ガスなどの窒素系化合物ガスに起因してフォトレジスト膜のパターン不良が発生するという問題点があった。以下、図30〜図33を参照して、この問題点について詳細に説明する。
【0016】
まず、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜113の形成工程では、図30に示すように、SiOC膜111上の有機反射防止膜112上にフォトレジスト膜113を塗布した後、そのフォトレジスト膜113に対して、ビアホール用フォトマスク201とKrFレーザ光202とを用いて露光を行った後、PEB(Post Exposure Bake)および現像処理を行う。これにより、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜113を形成する。この場合、現像工程までに、第1配線層109を構成するCuの表面を還元するためのNH3プラズマ処理で用いたNH3ガス、SiCN膜110を形成する際の原料ガスとして用いたNH3ガス、および、SiOC膜111の成膜時のSiCN膜110表面へのプラズマ処理によって発生するガスなどの窒素系化合物ガスが、第1配線層109とSiCN膜110との界面近傍、および、SiCN膜110とSiOC膜111との界面近傍から、フォトレジスト膜113側に放出されるという不都合があった。この窒素系化合物ガスによって、フォトレジスト膜113の露光およびPEB工程におけるレジスト反応が阻害されるという問題点があった。
【0017】
具体的には、図30に示すように、ビアホール用フォトマスク201とKrFレーザ光202とを用いて露光を行う際に、露光されたレジスト部分113bの下部に、レジスト未解像部113aが形成されるという不都合があった。このレジスト未解像部113aは、本来現像液に対して可溶となって除去されるべき部分であるため、レジスト未解像部113aが残ることにより、図31に示されるような、ビアホールパターンの不良が発生するという不都合があった。そして、図30に示したようなビアホールパターンの不良が発生すると、ビアホールを形成することが困難になるという問題点があった。
【0018】
また、同様の問題が、トレンチパターンを形成する際にも発生する。すなわち、図32に示すように、トレンチ形成用のフォトマスク301とKrFレーザ光302とを用いてフォトレジスト膜115を露光する際に、ビアホールを介して下方からの窒素系化合物ガス(NH3ガス)に起因して、露光されたレジスト解像部115bの下方にレジストの未解像部115aが形成されるという不都合が生じる。このような場合には、図33に示すように、フォトレジスト膜115にトレンチパターンの不良が発生するという不都合があった。図33に示したようなトレンチパターンの不良が発生すると、設計寸法通りのトレンチを形成するのが困難になるという問題点があった。
【0019】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ビアホールやトレンチなどの開口部を形成するためのフォトレジスト膜の窒素系化合物ガスに起因するパターン不良が発生するのを抑制することが可能な配線構造の形成方法を提供することである。
【0020】
この発明のもう1つの目的は、上記の配線構造の形成方法において、絶縁膜に影響を与えることなく、窒素を含むガスを外部に放出することである。
【0021】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による配線構造の形成方法は、第1配線層を形成する工程と、第1配線層上に第1絶縁膜を形成する工程と、第1配線層上に、窒素を含むガスの透過を抑制するためのガス透過抑制膜を形成する工程と、第1絶縁膜およびガス透過抑制膜に第1開口部を形成する工程と、第1開口部の形成後に熱処理を施すか、または、真空下で保持するかの少なくともいずれかを行う工程と、その後、少なくとも第1絶縁膜に第2開口部を形成する工程とを備えている。
【0022】
この一の局面による配線構造の形成方法では、上記のように、第1配線層上に、窒素を含むガスの透過を抑制するためのガス透過抑制膜を形成した後、少なくとも第1絶縁膜に第1開口部を形成することによって、第1開口部を形成するためのフォトレジスト膜を形成する際に、窒素を含むガスに起因してフォトレジスト膜の露光部に残渣(未解像部)が発生するのを抑制することができる。これにより、第1開口部の形成用のフォトレジスト膜のパターン不良が発生するのを抑制することができる。また、第1開口部の形成後に熱処理を施すか、または、真空下で保持するかの少なくともいずれかを行った後、第1絶縁膜およびガス透過抑制膜に第2開口部を形成することによって、熱処理または真空下の保持により第1開口部を介して窒素を含むガスが外部に放出されるので、第2開口部を形成するためのフォトレジスト膜を形成する際に、窒素を含むガスに起因してフォトレジスト膜の露光部に残渣(未解像部)が発生するのを抑制することができる。これにより、第2開口部の形成用のフォトレジスト膜のパターン不良が発生するのを抑制することができる。
【0023】
上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、ガス透過抑制膜を形成する工程は、第1絶縁膜上にガス透過抑制膜を形成する工程を含む。このように構成すれば、第1開口部を形成するためのフォトレジスト膜の形成時に、第1絶縁膜の表面に存在する窒素を含むガスに起因してフォトレジスト膜の露光部に残渣(未解像部)が発生するのをガス透過抑制膜により抑制することができる。
【0024】
上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、第1配線層と第1絶縁膜との間に第2絶縁膜を形成する工程をさらに備え、ガス透過抑制膜を形成する工程は、第1絶縁膜と第2絶縁膜との間にガス透過抑制膜を形成する工程を含む。このように構成すれば、第1開口部を形成するためのフォトレジスト膜の形成時に、第2絶縁膜中に存在する窒素を含むガスに起因してフォトレジスト膜の露光部に残渣(未解像部)が発生するのをガス透過抑制膜により抑制することができる。
【0025】
上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、第1絶縁膜を形成する工程は、複数の層からなる第1絶縁膜を形成する工程を含み、ガス透過抑制膜を形成する工程は、第1絶縁膜の複数の層の間に、エッチングストッパとしても機能するガス透過抑制膜を形成する工程を含む。このように構成すれば、第2開口部の形成の際のエッチング時にガス透過抑制膜をエッチングストッパとして用いることができる。
【0026】
上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、第1開口部は、ビアホールであり、第2開口部は、配線溝である。このように構成すれば、ビアホールの形成後の熱処理または真空下の保持によって、ビアホールを介して窒素を含むガスがより容易に外部に放出されるので、配線溝を形成するためのフォトレジスト膜を形成する際に、窒素を含むガスに起因してフォトレジスト膜の露光部に残渣(未解像部)が発生するのを容易に抑制することができる。これにより、第2開口部の形成用のフォトレジスト膜のパターン不良が発生するのを容易に抑制することができる。
【0027】
上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、第1絶縁膜は、SiOC膜を含む。このように構成すれば、第1絶縁膜の誘電率をSiO2膜などに比べて低くすることができるので、第1配線層と第2配線層との配線間容量を低減することができる。
【0028】
上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、第1開口部および第2開口部の形成後に、ガス透過抑制膜を除去する工程をさらに備える。このように構成すれば、ガス透過抑制膜を誘電率の高いSiO2膜などにより形成した場合にも、配線間容量が増加するのを抑制することができる。
【0029】
この場合、好ましくは、第1開口部および第2開口部の形成後に、第1開口部および第2開口部に第2配線層を形成する工程をさらに備え、第1開口部および第2開口部の形成後にガス透過抑制膜を除去する工程は、第2配線層の形成時に、ガス透過抑制膜を除去する工程を含む。このように構成すれば、ガス透過抑制膜を除去する工程を新たに設ける必要がないので、製造プロセスを簡略化することができる。
【0030】
なお、上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、ガス透過抑制膜は、SiO2膜、SiN膜、SiC膜、SiCN膜、SiON膜、TaN膜、Ta膜、および、TiN膜からなるグループから選択される少なくとも1つを含む。このような膜によりガス透過抑制膜を構成すれば、容易に、窒素を含むガスの透過を抑制することができる。
【0031】
また、上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、熱処理を施す工程は、少なくとも第1絶縁膜の形成温度と同等以下の温度で熱処理を行う工程を含む。このように構成すれば、第1絶縁膜に損傷を与えることなく、熱処理により第1開口部を介して窒素を含むガスを外部に放出することができる。
【0032】
上記一の局面による配線構造の形成方法において、好ましくは、熱処理を施す工程は、減圧雰囲気下で熱処理を行う工程を含む。このように構成すれば、熱処理により第1開口部を介して窒素を含むガスを外部に放出されやすくすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0034】
(第1実施形態)
図1〜図9は、本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。図1〜図9を参照して、第1実施形態による配線構造の形成方法について説明する。
【0035】
まず、図1に示すように、半導体基板1上の所定領域にゲート絶縁膜4を介してゲート電極5を形成する。ゲート電極5をマスクとして不純物を半導体基板1にイオン注入することによって、一対のソース/ドレイン領域2および3を形成する。そして、全面を覆うように、ゲート電極5の上面に達するコンタクトホール6aを有する層間絶縁膜6を形成する。コンタクトホール6a内にWまたはCuからなるプラグ電極7を形成する。また、全面を覆うように、プラグ電極7に達する配線溝(トレンチ)8aを有する絶縁膜8を形成する。そして、トレンチ8a内に銅を充填した後CMP法を用いて余分な銅の堆積部分を除去することによって、トレンチ8a内に埋め込まれるCuからなる第1配線層9が形成される。
【0036】
そして、第1配線層9の表面に形成された酸化銅(CuO)を還元するために、NH3ガスを用いたプラズマ処理を行う。
【0037】
この後、図2に示すように、TMS(トリメチルシラン)/NH3ガス(アンモニアガス)を用いたプラズマCVD法によって、全面に、エッチングストップ機能およびCu拡散防止機能を有するSiCN膜10を約350℃の成膜温度で約80nmの厚みで形成する。そして、上層のSiOC膜11との密着性を向上させるために、SiCN膜10の表面をO2ガスによりプラズマ処理する。この後、TMS(トリメチルシラン)/O2ガスを用いたプラズマCVD法により、SiCN膜10上に、SiOC膜11を約350℃の成膜温度で約720nmの厚みで形成する。なお、SiCN膜10は、本発明の「第2絶縁膜」の一例であり、SiOC膜11は、本発明の「第1絶縁膜」の一例である。
【0038】
なお、上記したNH3ガスによるプラズマ処理およびSiCN膜表面のプラズマ処理によって、第1配線層9とSiCN膜10との界面近傍、および、SiCN膜10とSiOC膜11との界面近傍には、それぞれ、窒素系化合物ガス(NH3ガス)が存在した状態になる。
【0039】
この後、第1実施形態では、TEOS(テトラエトキシシラン)/O2ガスを用いたプラズマCVD法を用いて、SiOC膜11上に、TEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜12を約50nmの厚みで形成する。このガス透過抑制膜12は、窒素系化合物ガス(NH3ガス)の透過を抑制する機能を有する。
【0040】
次に、図3に示すように、ガス透過抑制膜12上に、有機反射防止膜13を約63nmの厚みで形成する。この有機反射防止膜13としては、たとえば、日産化学工業製DUV30Jを用いる。そして、有機反射防止膜13上の全面にフォトレジスト膜14を塗布した後、KrF露光、PEBおよび現像を行うことによって、フォトレジスト膜14に所望のビアホールパターンを形成する。なお、フォトレジスト膜14としては、たとえば、JSR製M151Yを用いる。
【0041】
次に、図4に示すように、ビアホールパターンが形成されたフォトレジスト膜14をマスクとして、CF系ガスを用いたドライエッチング法により、有機反射防止膜13、ガス透過抑制膜12およびSiOC膜11をエッチングすることにより、ビアホール20を形成する。なお、ビアホール20は、本発明の「第1開口部」の一例である。この際、特に図示しないが、エッチング処理時のばらつきにより、第1配線層9は露出しないものの、部分的にSiCN膜10が薄くなる部分がある。この後、アッシングおよび洗浄を行うことによって、フォトレジスト膜14および有機反射防止膜13を除去する。
【0042】
上記したビアホール20の形成後、第1実施形態では、図5に示すように、レジスト塗布現像装置(図示せず)に搭載されているホットプレートを用いて、約350℃で約2分間熱処理を行う。これにより、ビアホール20を介して、窒素系化合物ガス(NH3ガス)が外部に放出される。
【0043】
次に、図6に示すように、全面に有機反射防止膜15を約63nmの厚みで形成する。この場合、ビアホール20内にも有機反射防止膜15が堆積される。この有機反射防止膜15としては、たとえば、日産化学工業製DUV30Jを用いる。この後、全面にフォトレジスト膜16を約350nmの厚みで塗布した後、KrF露光、PEBおよび現像を行うことによって、フォトレジスト膜16に所望のトレンチパターンを形成する。なお、フォトレジスト膜16としては、たとえば、信越化学工業製YS959を用いる。この場合、図5に示した工程において、窒素系化合物ガス(NH3ガス)は予めビアホール20を介して外部に放出されているため、図6に示したフォトレジスト膜16の露光、PEBおよび現像工程において、フォトレジスト膜16に向かって窒素系化合物ガス(NH3ガス)が放出されるのが防止される。
【0044】
次に、図7に示すように、CF系ガスによるドライエッチング法を用いて、フォトレジスト膜16をマスクとして、有機反射防止膜15、ガス透過抑制膜12およびSiOC膜11の一部をエッチングすることによって、トレンチ(配線溝)30を形成する。なお、トレンチ30は、本発明の「第2開口部」の一例である。この後、アッシングおよび洗浄を行うことによって、フォトレジスト膜16および有機反射防止膜15を除去する。
【0045】
次に、図8に示すように、ビアホール20の底部に位置するSiCN膜10をエッチングにより除去する。これにより、第1配線層9の表面が露出される。
【0046】
この後、図9に示すように、スパッタ法を用いて、Cu拡散防止用のTaN膜(厚み:約50nm)、および、Cuを主成分とする金属膜(厚み:約1000nm)を、ビアホール20およびトレンチ30内に埋め込むとともに、ガス透過抑制膜12の上面上に形成する。そして、CMP法を用いて、ガス透過抑制膜12の上面上に位置する金属膜の余分な堆積部分およびTaN膜の余分な堆積部分を研磨により除去する。これにより、TaN膜からなるバリア層17と、Cuを主成分とする金属膜からなる第2配線層18および接続配線19とを同時に形成する。このようにして、図9に示すような第1実施形態による配線構造が形成される。
【0047】
第1実施形態では、上記のように、SiOC膜11上に、窒素系化合物ガス(NH3ガス)の透過を抑制するためのTEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜12を形成することによって、図3に示した工程においてビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14を露光、PEBおよび現像により形成する際に、下方(SiCN膜10とSiOC膜11との界面近傍)から窒素系化合物ガス(NH3ガス)がフォトレジスト膜14に向かって放出されるのを抑制することができる。これにより、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14の形成時に、パターン不良が発生するのを有効に抑制することができる。
【0048】
また、第1実施形態では、図5に示した工程において、ビアホール20の形成後でかつトレンチパターンを有するフォトレジスト膜16の形成前に、熱処理を行うことによって、第1配線層9とSiCN膜10との界面近傍に存在し、エッチングばらつきで薄くなったビアホールの底部に位置するSiCN膜10を介して放出される窒素系化合物ガスと、SiCN膜10とSiOC膜11との界面近傍に存在する窒素系化合物ガス(NH3ガス)とが予めビアホール20を介して外部に放出されるので、トレンチパターンを有するフォトレジスト膜16を露光、PEBおよび現像によって形成する際に、窒素系化合物ガス(NH3ガス)がフォトレジスト膜16に向かって放出されるのを抑制することができる。これにより、トレンチパターンを有するフォトレジスト膜16の形成時に、パターン不良が発生するのを有効に抑制することができる。
【0049】
また、第1実施形態では、窒素系化合物ガスを放出するための熱処理を、SiCN膜10およびSiOC膜11の形成温度(約350℃)と同等以下の温度(約350℃)で行うことによって、SiCN膜10およびSiOC膜11に損傷を与えることなく、ビアホール20を介して窒素系化合物ガス(NH3ガス)を外部に放出させることができる。
【0050】
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。図10を参照して、この第2実施形態による形成プロセスでは、上記した第1実施形態と異なり、ガス透過抑制膜を最終的に除去する場合について説明する。
【0051】
具体的には、図9に示した第1実施形態の製造プロセスにおいて、この第2実施形態では、CMP法を用いて、バリア層17となるTaN膜の余分な堆積部分と、第2配線18および接続配線19となるCuを主成分とする金属膜の余分な堆積部分とをCMP法により研磨する際に、オーバー研磨処理を施すことにより、ガス透過抑制膜12も除去する。これにより、図10に示されるような構造が得られる。なお、第2実施形態のその他の形成プロセスは、上記した第1実施形態と同様である。
【0052】
第2実施形態では、上記のように、バリア層17となるTaN膜の余分な堆積部分と、第2配線18および接続配線19となるCuを主成分とする金属膜の余分な堆積部分とをCMP法により除去する際に、ガス透過抑制膜12も除去することによって、比誘電率が約4であるシリコン酸化膜(TEOS−SiO2膜)からなるガス透過抑制膜12が層間絶縁膜中に存在しなくなるため、層間絶縁膜全体の誘電率を低減することができる。これにより、第1実施形態に比べてより配線間容量を低減することができる。
【0053】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
【0054】
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。図11を参照して、この第3実施形態の形成プロセスでは、上記した第1実施形態と異なり、窒素系化合物ガスの透過を抑制するためのTEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜22を、SiCN膜10とSiOC膜11との間に形成する。
【0055】
具体的には、この第3実施形態では、SiCN膜10上に、TEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜22、SiOC膜11、および、有機反射防止膜13を順次形成した後、有機反射防止膜13上の所定領域に、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14を形成する。このフォトレジスト膜14を用いて、CF系ガスによるドライエッチングにより、有機反射防止膜13、SiOC膜11およびガス透過抑制膜22をドライエッチングすることによって、ビアホール20aを形成する。第3実施形態のその他の形成プロセスは、上記した第1実施形態と同様である。
【0056】
第3実施形態では、上記のように、窒素系ガスの透過を抑制するためのTEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜22を、SiCN膜10とSiOC膜11との間に形成することによって、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14を露光現像処理により形成する際に、SiCN膜10でガス透過が抑制されているため、SiCN膜10の表面に位置する窒素系化合物ガス(NH3ガス)が上方へ拡散するのを抑制することができる。これにより、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14の形成時にパターン不良が発生するのを有効に抑制することができる。
【0057】
なお、第3実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0058】
(第4実施形態)
図12は、本発明の第4実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。図12を参照して、この第4実施形態による形成プロセスでは、上記第1実施形態と異なり、SiOC膜を2層によって形成するとともに、その2層の間に、エッチングストッパとしても機能するガス透過抑制膜を形成する場合について説明する。
【0059】
具体的には、この第4実施形態では、図12に示すように、SiCN膜10上に、約370nmの厚みを有するSiOC膜31a、約50nmの厚みを有するTEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜32、および、約350nmの厚みを有するSiOC膜31bを順次形成する。そして、SiOC膜31b上に有機反射防止膜13を形成した後、有機反射防止膜13上の所定領域に、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14を形成する。このフォトレジスト膜14を用いて、CF系ガスによるドライエッチングにより、有機反射防止膜13、SiOC膜31b、ガス透過抑制膜32、および、SiOC膜31aをドライエッチングすることによって、ビアホール20bを形成する。この後、図5および図6に示した第1実施形態と同様の工程を経た後、図13に示すように、フォトレジスト膜16をマスクとして、CF系ガスによるドライエッチングにより、有機反射防止膜15およびSiOC膜31bの一部をエッチングすることによって、トレンチ(配線溝)30bを形成する。このエッチングの際に、ガス透過抑制膜32は、エッチングストッパとして機能する。第4実施形態のその他の形成プロセスは、上記した第1実施形態と同様である。
【0060】
第4実施形態では、上記のように、SiOC膜31aと31bとの間にトレンチ30bの形成時のエッチングストッパとしても機能するTEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜32を形成することによって、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14の露光、PEBおよび現像時に窒素系化合物ガス(NH3ガス)に起因するパターン不良が発生するのを抑制することができるとともに、トレンチ30bの形成時のエッチングを容易に行うことができる。
【0061】
なお、第4実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0062】
(第5実施形態)
図14は、本発明の第5実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。図14を参照して、この第5実施形態による形成プロセスでは、絶縁膜であるTEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜を用いた第1〜第4実施形態と異なり、金属膜であるTaN膜からなるガス透過抑制膜を形成する場合について説明する。なお、第5実施形態のその他の形成プロセスは、第1実施形態と同様である。
【0063】
具体的には、この第5実施形態では、図14に示すように、スパッタ法を用いて、SiOC膜11上に、約50nmの厚みを有する金属膜であるTaN膜からなるガス透過抑制膜42を形成する。そして、ガス透過抑制膜42上に、有機反射防止膜13を形成した後、有機反射防止膜13上の所定領域に、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14を形成する。
【0064】
第5実施形態では、上記のように、ガス透過抑制膜42を金属膜であるTaN膜により形成することによって、TEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜12に比べて窒素系化合物ガス(NH3ガス)の透過を抑制する機能をより高めることができる。また、窒素系化合物ガスの透過を抑制する効果が高いため、ガス透過抑制膜42の厚みを薄くすることが可能である。
【0065】
また、第5実施形態では、ガス透過抑制膜42をバリア層17と同じTaN膜により形成することによって、ガス透過抑制膜42を最終的に除去する場合には、図9に示した工程において、バリア層17となるTaN膜の余分な堆積部分と第2配線18および接続配線19となるCuを主成分とする金属膜の余分な堆積部分とをCMP法により除去する際に、TaN膜からなるバリア層17と同じ条件で連続してTaN膜からなるガス透過抑制膜42を除去することができる。
【0066】
なお、第5実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0067】
(第6実施形態)
図15は、本発明の第6実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。図15を参照して、この第6実施形態では、第1実施形態のSiCN膜に代えて、エッチングストップ機能およびCu拡散防止機能を有するSiC膜を形成する場合について説明する。なお、第6実施形態のその他の形成プロセスは、第1実施形態と同様である。
【0068】
具体的には、この第6実施形態では、図15に示すように、Cuからなる第1配線層9を形成した後、TMS(トリメチルシラン)/He(ヘリウム)ガスによるプラズマCVD法を用いて、約80nmの厚みを有するSiC膜50を形成する。このSiC膜50は、SiCN膜10と同様、エッチングストップ機能およびCu拡散防止機能を有する。この後、第1実施形態と同様の形成プロセスを用いて、SiOC膜11、TEOS−SiO2膜からなるガス透過抑制膜12、有機反射防止膜13およびビアホールパターンを有するフォトレジスト膜14を形成する。このフォトレジスト膜14を用いて、CF系ガスによるドライエッチングにより、有機反射防止膜13、SiON膜11およびSiC膜50をドライエッチングすることによって、ビアホール20を形成する。この際、特に図示しないが、エッチング処理時のばらつきにより、第1配線層9は露出しないものの、部分的にSiC膜50が薄くなる部分がある。
【0069】
第6実施形態では、Nを含まないSiC膜上にSiOC膜を形成するため、SiC膜とSiON膜との界面近傍には窒素系化合物ガスは存在しない。また、原料ガスに窒素(N)を含まないSiC膜50を第1配線層9上に形成することによって、SiCN膜10の形成時に発生する窒素系化合物ガス(NH3ガス)が発生することがないので、窒素系化合物ガスは発生しない。ただし、第1配線層9の表面の還元処理の際にNH3ガスを用いてプラズマ処理を行っているため、第1配線層9とSiC膜50との界面近傍には窒素系化合物ガス(NH3ガス)が存在する。このため、トレンチパターン形成時にはビアホールのエッチング時のばらつきで薄くなったビアホール底部のSiC膜を介して窒素系化合物ガスが放出されることになる。その結果、この第6実施形態においても、ガス放出のための熱処理は必要となる。
【0070】
(第7実施形態)
図16は、本発明の第7実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。図16を参照して、この第7実施形態の配線構造の形成プロセスでは、図4に示した第1実施形態のビアホール20の形成プロセスにおいて、SiCN膜10を、有機反射防止膜13、ガス透過抑制膜12およびSiOC膜11とともにエッチング除去する。このように構成すれば、SiCN膜10を除去する工程(図8参照)を別途設ける必要がないので、製造プロセスをより簡略化することができる。
【0071】
なお、第7実施形態のその他の効果は、第1実施形態と同様である。
【0072】
次に、上記した第1実施形態の効果を確認するために行った実験について説明する。まず、ポジ型の化学増幅型のフォトレジストは、酸の触媒作用により現像液に可溶になる。具体的には、露光による酸の発生およびPEBによる酸の拡散によって、酸の触媒反応が進んでいくので、フォトレジストが現像液に可溶になる。このようなポジ型の化学増幅型のフォトレジストとしては、アセタール系レジストや、上記実施形態で用いた信越化学工業製YS959などの高温ベーク系ポリマーからなるレジストなどが知られている。
【0073】
アセタール系レジストは、0.18μm以降のプロセスで主流として使われている高温ベーク系ポリマーからなるレジストに比べて、解像度が低い一方、酸発生時の反応が酸の触媒反応で支配的であるため、露光による酸の発生時点で酸の触媒反応が大きく進む。このため、窒素系化合物ガスによる露光からPEBまでの間の酸の消失の影響が少ないと考えられる。このため、アセタール系のフォトレジスト膜を用いれば、フォトレジスト膜のパターン不良が発生しにくいと考えられる。そこで、以下のような比較実験を行った。まず、上記した第1実施形態の配線構造の形成プロセスを用いて、実際に配線構造を作製した。この場合、トレンチパターンを有するフォトレジスト膜16としては、高温ベーク系ポリマーを用いたフォトレジスト膜の一種である信越化学工業製YS959を用いた。この時のトレンチパターンを有するフォトレジスト膜の表面SEM観察像の模式図を図17に示す。
【0074】
また、比較例として、図22〜図29に示した従来の配線構造の形成プロセスにおいて、トレンチパターンを有するフォトレジスト膜115として高温ベーク系ポリマーからなるフォトレジスト膜(信越化学工業製YS959)を用いた場合(比較例1)、および、アセタール系レジスト(東京応化工業製TDUR−P383)を用いた場合(比較例2)について実験を行った。具体的には、比較例1では、SiCN膜を80nmの厚みで形成した後、SiCN膜上に、720nmの厚みを有するSiOC膜を形成した。そして、ドライエッチング法を用いて、ビアホールを形成した後、有機反射防止膜(日産化学工業製DUV30J、63nm)および高温ベーク系ポリマーからなるフォトレジスト膜(信越化学工業製YS959、350nm)を塗布し、KrF露光および現像を行った。この時のトレンチパターンを有するフォトレジスト膜の表面SEM観察像の模式図を図18に示す。
【0075】
また、比較例2では、上記プロセスにおいて、高温ベーク系ポリマーからなるフォトレジスト膜に代えて、アセタール系のフォトレジスト膜(東京応化工業製TDUR−P383、350nm)を用いた。この時のトレンチパターンを有するフォトレジスト膜の表面SEM観察像の模式図を図19に示す。
【0076】
図17を参照して、第1実施形態の形成プロセスを用いた配線構造では、トレンチパターン不良が発生していないことが確認された。これに対して、図18に示した比較例1による高温ベーク系ポリマーからなるフォトレジスト膜の場合には、トレンチパターンが形成されていないところが多く、トレンチパターン不良が発生しやすいことがわかる。また、図19に示した比較例2によるアセタール系レジストを用いた場合には、図18に示した比較例1の場合に比べて、トレンチパターンが形成されている領域は増加しているものの、トレンチパターンが形成されていない領域があり、トレンチパターン不良が発生していることがわかる。したがって、アセタール系レジストを用いることによるパターン不良の発生の抑制効果が十分でないことが明らかになった。上記の実験結果から、第1実施形態による配線構造の形成プロセスが、パターン不良の発生を抑制するのに有効であることを確認することができた。
【0077】
次に、図20および図21を参照して、第1配線層の表面のCuOを還元するためのNH3プラズマ処理の影響を確認するために行った実験について説明する。NH3プラズマ処理を行った場合とNH3プラズマ処理を行わなかった場合とのビアホール形成後トレンチ形成前の表面SEM観察像の模式図を図20および図21にそれぞれ示す。この実験では、図22〜図29に示した従来の配線構造の形成プロセスを用いて、第1配線層上に、80nmのSiC膜および720nmのSiOC膜を順次成膜した後、SiOC膜を貫通するビアホールを形成した。そして、トレンチパターンを形成した。Cu配線表面のCuOを還元するためのNH3プラズマ処理を行った場合には、図20の矢印で示されている位置に、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜のパターン不良が発生していることが確認された。
【0078】
これに対して、NH3プラズマ処理を行わなかった場合には、図21に示すように、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜のパターン不良が発生していないことが確認された。ただし、図21に示すように、Cuからなる第1配線層のCuOを還元するためのNH3プラズマ処理を行わない場合には、Cu表面のCuOが除去されないため、第1配線層の配線抵抗が著しく増加するという不都合が生じる。このため、第1配線層のCuOを還元するためのNH3プラズマ処理を省略するのは困難であると考えられる。したがって、上記した第1〜第7実施形態による配線構造の形成プロセスを用いることにより、第1配線層の表面のCuOを還元するためのNH3プラズマ処理に起因するフォトレジスト膜のパターン不良を抑制するのが好ましい。
【0079】
また、本願発明者が実験により確認したところ、加熱による窒素系化合物ガスの放出は、ビアホールを介したものが支配的であることが判明した。すなわち、ガス透過抑制膜を形成せずにSiOC膜形成後に加熱処理を行った後、SiOC膜上にビアホールパターンを有するフォトレジスト膜を形成した場合では、パターン不良を抑制する効果が見られないことが確認された。したがって、ビアホールパターンを有するフォトレジスト膜形成時のパターン不良の発生を抑制するためには、加熱処理は有効ではなく、ガス透過抑制膜を形成することのみが有効であることが判明した。その一方、トレンチパターンを有するフォトレジスト膜の形成時のパターン不良の発生を抑制するためには、ガス透過抑制膜は有効ではなく、ビアホール形成後の加熱処理のみが有効である。これらのことから、ガス透過抑制膜の形成とビアホール形成後の熱処理との組み合わせが必要不可欠であると考えられる。
【0080】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0081】
たとえば、上記実施形態では、窒素系化合物ガスの透過を抑制するためのガス透過抑制膜として、SiCN膜やSiC膜などの絶縁膜や、TaN膜などの金属膜を用いたが、本発明はこれに限らず、窒素系化合物ガスの透過を抑制する機能を有する他の絶縁膜および他の金属膜を用いてもよい。ガス透過抑制膜を構成する他の絶縁膜としては、たとえば、SiO2膜、SiN膜またはSiON膜などが考えられる。また、ガス透過抑制膜を構成する他の金属膜としては、Ta膜やTiN膜などが考えられる。
【0082】
また、上記実施形態では、第1配線層と第2配線層とを有する2層の配線構造に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、3層以上の配線構造にも同様に適用可能である。たとえば、Cu配線と低誘電率SiOC膜とを用いた3層以上の多層配線構造を形成するには、上記第1実施形態による形成プロセスを繰り返せばよい。
【0083】
また、上記第6実施形態では、エッチングストップ機能およびCu拡散防止機能を有する膜として、成膜時に窒素系ガスを用いないSiC膜を用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、TEOS−SiO2膜などの窒素系ガスを用いずに成膜する他の膜を、エッチングストップ機能およびCu拡散防止機能を有する膜として用いてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、窒素系ガスを外部に放出するための熱処理を350℃で約2分間の条件下で行ったが、本発明はこれに限らず、SiCN膜やSiOC膜などの層間膜の形成温度(約350℃)と同等以下の温度であれば、他の温度であってもよい。本願発明者は、約250℃で約20分間の熱処理を行った場合にも同様の効果を得ることができることを確認している。また、熱処理を減圧下で行うことでガス放出がより効果的に作用する。
【0085】
また、上記実施形態では、KrFレーザ光用のポジ型化学増幅型レジストを用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、ArF、F2、EPLレーザ光などの場合に用いられるポジ型の化学増幅型レジストでも同様の効果を得ることができる。
【0086】
また、上記実施形態では、ビアホールを形成した後トレンチを形成するビアファースト法に本発明を適用した場合ついて説明したが、本発明はこれに限らず、トレンチを形成した後ビアホールを形成するトレンチファースト法に本発明を適用した場合でも同様の効果が得られる。
【0087】
また、上記実施形態では、窒素系ガスを外部に放出するために熱処理を行う例を示したが、本発明はこれに限らず、他の方法により窒素系ガスを外部に放出するようにしてもよい。たとえば、真空中に保持することによっても、窒素系ガスを外部に放出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図12】本発明の第4実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図13】本発明の第4実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図14】本発明の第5実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図15】本発明の第6実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図16】本発明の第7実施形態による配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図17】第1実施形態による形成プロセスを用いて実際に作製した配線構造の表面SEM観察像を模式的に示した図である。
【図18】従来の形成プロセスにおいて高温ベーク系ポリマーからなるレジストを用いた場合の比較例1による配線構造の表面SEM観察像を模式的に示した図である。
【図19】従来の形成プロセスにおいてアセタール系レジストを用いた場合の比較例2による配線構造の表面SEM観察像を模式的に示した図である。
【図20】従来の形成プロセスにおいて第1配線層を構成するCu配線表面のCuOを還元するためのNH3プラズマ処理を行った場合の表面SEM観察像を模式的に示した図である。
【図21】従来の形成プロセスにおいて第1配線層を構成するCu配線表面のCuOを還元するためのNH3プラズマ処理を行わなかった場合の表面SEM観察像を模式的に示した図である。
【図22】従来の配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図23】従来の配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図24】従来の配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図25】従来の配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図26】従来の配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図27】従来の配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図28】従来の配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図29】従来の配線構造の形成プロセスを説明するための断面図である。
【図30】従来の配線構造の形成プロセスの問題点を説明するための断面図である。
【図31】従来の配線構造の形成プロセスの問題点を説明するための断面図である。
【図32】従来の配線構造の形成プロセスの問題点を説明するための断面図である。
【図33】従来の配線構造の形成プロセスの問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
9 第1配線層
10 SiCN膜(第2絶縁膜)
11 SiOC膜(第1絶縁膜)
12 ガス透過抑制膜
14 フォトレジスト膜
16 フォトレジスト膜
18 第2配線層
19 接続配線
20 ビアホール(第1開口部)
20a、20b ビアホール(第1開口部)
30 トレンチ(配線溝)(第2開口部)
42 ガス透過抑制膜
50 SiC膜(第2絶縁膜)
Claims (8)
- 第1配線層を形成する工程と、
前記第1配線層上に第1絶縁膜を形成する工程と、
前記第1配線層上に、窒素を含むガスの透過を抑制するためのガス透過抑制膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜および前記ガス透過抑制膜に第1開口部を形成する工程と、
前記第1開口部の形成後に熱処理を施すか、または、真空下で保持するかの少なくともいずれかを行う工程と、
その後、少なくとも前記第1絶縁膜に第2開口部を形成する工程とを備えた、配線構造の形成方法。 - 前記ガス透過抑制膜を形成する工程は、前記第1絶縁膜上に前記ガス透過抑制膜を形成する工程を含む、請求項1に記載の配線構造の形成方法。
- 前記第1配線層と前記第1絶縁膜との間に第2絶縁膜を形成する工程をさらに備え、
前記ガス透過抑制膜を形成する工程は、前記第1絶縁膜と前記第2絶縁膜との間に前記ガス透過抑制膜を形成する工程を含む、請求項1に記載の配線構造の形成方法。 - 前記第1絶縁膜を形成する工程は、複数の層からなる第1絶縁膜を形成する工程を含み、
前記ガス透過抑制膜を形成する工程は、前記第1絶縁膜の複数の層の間に、エッチングストッパとしても機能する前記ガス透過抑制膜を形成する工程を含む、請求項1に記載の配線構造の形成方法。 - 前記第1開口部は、ビアホールであり、
前記第2開口部は、配線溝である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の配線構造の形成方法。 - 前記第1絶縁膜は、SiOC膜を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の配線構造の形成方法。
- 前記第1開口部および前記第2開口部の形成後に、前記ガス透過抑制膜を除去する工程をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の配線構造の形成方法。
- 前記第1開口部および前記第2開口部の形成後に、前記第1開口部および前記第2開口部に第2配線層を形成する工程をさらに備え、
前記第1開口部および前記第2開口部の形成後に前記ガス透過抑制膜を除去する工程は、
前記第2配線層の形成時に、前記ガス透過抑制膜を除去する工程を含む、請求項7に記載の配線構造の形成方法。
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