JP3683570B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特にデュアルダマシン法による金属配線の形成方法についての半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の微細化に伴い、配線間容量が増大し、半導体装置の遅延時間が長くなるという問題があるため、配線形成工程では配線導電膜にCuを、層間絶縁膜にシリコン酸化膜を用いる。この時、Cuの加工が困難であるため、堆積した層間絶縁膜にビアホールとトレンチを形成した後、ビアホールとトレンチにCuを埋め込み、CuをCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で研磨することにより、配線を形成するデュアルダマシン法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、半導体素子の微細化に対応するため、リソグラフィー工程における露光光源はますます短波長化されており(0.25μmデバイスでは波長が248nmのKrF光源、0.10μmデバイスでは波長が193nmのArF光源)、リソグラフィー工程における焦点深度のマージンは小さくなり、近接効果の問題も大きくなっている。このため、半導体基板上の段差上にパターンを形成することは半導体装置の製造方法において大きな問題である。
【0004】
以下に図7、図8および図9を参照して、半導体装置における従来の配線パターンの製造方法を説明する。図7、図8および図9は、従来のデュアルダマシン法によって配線パターンを製造する際の半導体装置の断面図で、図7(a)は第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板24上に、CVD技術により第一の保護膜25と第二の層間絶縁膜26を成膜し、フォトリソグラフィー技術によりビアホールレジストパターン27を形成した後の状態を、図7(b)はドライエッチング技術により第二の層間絶縁膜26をドライエッチングした後の状態を、図7(c)はビアホールレジストパターン27を除去し、フォトリソグラフィー技術によりトレンチレジストパターン29を形成した後の状態を、図8(a)はドライエッチング技術により第二の層間絶縁膜26をドライエッチングした後の状態を、図8(b)はトレンチレジストパターン29を除去し、第一の保護膜25をドライエッチング技術により開口した後の状態を、図8(c)はビアホール28およびトレンチ30にCuを埋め込み、CMP法によりCuを研磨した直後の状態を示すものである。
【0005】
図7、図8および図9において、25Aは開口された第一の保護膜、26Aはビアホールパターンが形成された第二の層間絶縁膜、26Bはビアホールおよびトレンチパターンが形成された第二の層間絶縁膜、31は第二の金属配線、32は現像不良のトレンチレジストパターン、33はフェンスである。
【0006】
この場合、まず、第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板24上に、CVD法などの成膜方法で第一の保護膜25を形成し、第二の層間絶縁膜26を形成した後、フォトリソグラフィー技術を用いて所望のビアホールレジストパターン27を形成する(図7(a))。
【0007】
ドライエッチング技術を用いて、ビアホールレジストパターン27をマスクに第二の層間絶縁膜26をドライエッチングし、ビアホール28を形成する(図7(b))。
【0008】
ビアホールレジストパターン27を除去するためにアッシングと洗浄を行った後、フォトリソグラフィー技術を用いて所望のトレンチレジストパターン29を形成する(図7(c))。
【0009】
ドライエッチング技術を用いて、トレンチレジストパターン29をマスクに第二の層間絶縁膜26のドライエッチングを行い、トレンチ30を形成する。(図8(a))。
【0010】
トレンチレジストパターン29を除去するためにアッシングと洗浄を行った後、第一の保護膜25の開口をドライエッチングにより行う(図8(b))。
【0011】
めっき法により前記ビアホール28およびトレンチ30に金属膜を埋め込み、CMPを用いてビアホール28およびトレンチ30外の金属膜を除去することにより、第二の金属配線31が形成される(図8(c))。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−55429号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらトレンチレジストパターン29形成における上記従来の構成では、トレンチレジストパターン29形成時に、ビアホール内のフォトレジストが露光されていないため解像せず、現像不良のトレンチレジストパターン32が形成される(図9(a))。図9(b)にArFレジストを用いてトレンチレジストパターンを形成した場合の焦点深度(DOF)のビアホール深さ依存性を示す。図9(b)より、ビアホール深さが100nm以上になると、トレンチレジストパターンが形成できないことが分かる。
【0014】
次に、この状態で第二の層間絶縁膜26をドライエッチングすると、フェンス33が発生し、配線抵抗が大きくなるという問題点を有していた(図9(c))。
【0015】
したがって、この発明の目的は、デュアルダマシン法による配線パターン形成において、良好な配線パターンを形成する半導体装置の製造方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明の請求項1記載の半導体装置は、第1の層間絶縁膜に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜上に前記第2の層間絶縁膜よりエッチング速度が小さく、かつビアホールパターンが転写されたパタン膜を形成する工程と、前記パタン膜上にトレンチレジストパターンを形成する工程と、前記パタン膜をマスクにして前記第1の層間絶縁膜及び前記第2の層間絶縁膜をドライエッチングするとともに、前記トレンチレジストパターンをマスクにして前記パタン膜および前記第2の層間絶縁膜をドライエッチングすることで前記第1の層間絶縁膜内にビアホールを、前記第2の層間絶縁膜内にトレンチを形成する工程とを含み、前記第2の層間絶縁膜のエッチング速度は、前記第1の層間絶縁膜のエッチング速度より小さいことを特徴とする
【0017】
このように、第2の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜よりエッチング速度が小さく、かつビアホールパターンが転写されたパタン膜を形成する工程と、パタン膜上にトレンチレジストパターンを形成する工程と、パタン膜をマスクにして第1の層間絶縁膜及び第2の層間絶縁膜をドライエッチングするとともに、トレンチレジストパターンをマスクにしてパタン膜および第2の層間絶縁膜をドライエッチングすることで第1の層間絶縁膜内にビアホールを、第2の層間絶縁膜内にトレンチを形成する工程とを含むので、層間絶縁膜にビアホールを形成する前にトレンチレジストパターンを形成することにより、従来のようにビアホール内に現像不良のトレンチレジストパターンが形成されることによるレジスト残りを防止でき、ドライエッチング後にフェンスが形成されない。これにより、配線抵抗が大きくならず、良好な配線パターンを形成することができる。
また、上層の層間絶縁膜と下層の層間絶縁膜とでエッチング速度が異なる膜種を選択することで、エッチング速度が大きい方の層間絶縁膜に形成されるビアホールまたはトレンチの寸法のばらつきが低減できる。この場合、上層の第2の層間絶縁膜のエッチング速度は、下層の第1の層間絶縁膜のエッチング速度より小さいので、ビアホールボトム径のばらつきを低減できることにより、ビア抵抗のばらつきを低減できる。
【0018】
請求項2記載の半導体装置の製造方法は、請求項1記載の半導体装置の製造方法において、パタン膜は反射防止膜である。このように、パタン膜は反射防止膜であるので、エッチング速度を層間絶縁膜より小さくすることができる。
【0020】
請求項記載の半導体装置の製造方法は、請求項記載の半導体装置の製造方法において、ドライエッチング工程は、第2の層間絶縁膜エッチング速度のパタン膜エッチング速度に対する選択比が4以上となる条件にてドライエッチングする。このように、ドライエッチング工程は、第2の層間絶縁膜エッチング速度のパタン膜エッチング速度に対する選択比が4以上となる条件にてドライエッチングするので、パタン膜が全てエッチングされた時に層間絶縁膜中にビアホールが途中まで形成されるようにエッチングすることができる。
【0021】
請求項記載の半導体装置の製造方法は、請求項記載の半導体装置の製造方法において、パタン膜の膜厚は、100nm以下である。このように、パタン膜の膜厚は、100nm以下であるので、パタン膜のビアホールパターンによる段差が小さく、このビアホールパターン内のレジスト未感光によるレジスト残りを防止できることにより、トレンチのドライエッチング後にフェンスが形成されない。
【0025】
請求項記載の半導体装置の製造方法は、請求項記載の半導体装置の製造方法において、パタン膜は、シリコン酸化窒化膜、シリコン窒化膜、シリコン炭化膜またはシリコン炭化窒化膜の何れかを用いる。このように、パタン膜は、シリコン酸化窒化膜、シリコン窒化膜、シリコン炭化膜またはシリコン炭化窒化膜の何れかを用いるので、層間絶縁膜エッチング速度のパタン膜エッチング速度に対する選択比を高く設定することができ、パタン膜をマスクにして層間絶縁膜をドライエッチングすることができる。
【0027】
請求項記載の半導体装置の製造方法は、請求項記載の半導体装置の製造方法において、第1または第2の層間絶縁膜は、シリコン酸化膜、フッ素を含むシリコン酸化膜、シリコン酸化炭化膜またはポーラス系のシリコン酸化膜の何れか2種類を用いる。このように、第1または第2の層間絶縁膜は、シリコン酸化膜、フッ素を含むシリコン酸化膜、シリコン酸化炭化膜またはポーラス系のシリコン酸化膜の何れか2種類を用いるので、層間絶縁膜エッチング速度のパタン膜エッチング速度に対する選択比を高く設定することができ、パタン膜をマスクにして層間絶縁膜をドライエッチングすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
この発明の参考例1を図1および図2に基づいて説明する。図1および図2はこの発明の参考例1における半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0029】
図1および図2において、1は第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板、2は第一の保護膜、3は第二の層間絶縁膜、4は第一の反射防止膜、5はビアホールレジストパターン、6はトレンチレジストパターン、7は第二の金属配線、28aはビアホール、30aはトレンチである。参考例1では第二の層間絶縁膜3としてシリコン酸化膜を、第一の反射防止膜4としてSiON膜を用いるが、第二の層間絶縁膜3として低誘電率膜であるFを含むシリコン酸化膜、SiOC膜あるいはポーラス系のシリコン酸化膜を用いても構わない。また、第一の反射防止膜4としてシリコン窒化膜、SiC膜あるいはSiCN膜を用いても構わない。
【0030】
上記構成の半導体装置の製造方法は、層間絶縁膜3上にビアホールパターンが転写された反射防止膜4を形成する工程と、反射防止膜4上にトレンチレジストパターン6を形成する工程と、反射防止膜4をマスクにして層間絶縁膜3をドライエッチングするとともに、トレンチレジストパターン6をマスクにして反射防止膜および層間絶縁膜をドライエッチングすることでビアホール28aとトレンチ30aを形成する工程とを含む。
【0031】
この場合、第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板1上にCVD法などの成膜方法で第一の保護膜2と第二の層間絶縁膜3と第一の反射防止膜4を形成し、フォトリソグラフィー技術を用いて、ビアホールレジストパターン5を形成する(図1(a))。
【0032】
ドライエッチング技術を用いて、ビアホールレジストパターン5をマスクにして第一の反射防止膜4をドライエッチングする(図1(b))。例えば、二周波型の容量結合(CCP)型プラズマエッチング装置を用い、プラズマ発生のための印加電力が1500W、試料台印加電力が800W、圧力が4Pa、CHF3流量が50ml/min、O2流量が15ml/min、Ar流量が200ml/minのような条件でドライエッチングを行う。
【0033】
ビアホールレジストパターン5をアッシングおよび洗浄により除去する。フォトリソグラフィー技術を用いて、第二の層間絶縁膜3およびビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜4A上にトレンチレジストパターン6を形成する(図1(c))。
【0034】
ドライエッチング技術を用いて、ビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜4Aをマスクにして第二の層間絶縁膜3をドライエッチングすると同時に、トレンチレジストパターン6をマスクにして第一の反射防止膜4Aをドライエッチングする。この時、第二の層間絶縁膜エッチング速度の第一の反射防止膜エッチング速度に対する選択比が4以上となる条件にてドライエッチングすることにより、第一の反射防止膜4Aが完全にエッチングされた時、第二の層間絶縁膜3中にビアホールが途中まで形成される。(図2(a))。同図において、3Aはビアホールが途中まで形成された第二の層間絶縁膜、4Bはトレンチパターンが転写された第一の反射防止膜を示す。
【0035】
引き続きドライエッチングすることにより、第二の層間絶縁膜3B中にビアホールとトレンチが同時に形成できる(図2(b))。例えば、二周波型の容量結合(CCP)型プラズマエッチング装置を用い、プラズマ発生のための印加電力が2000W、試料台印加電力が1500W、圧力が2Pa、C58流量が15ml/min、O2流量が20ml/min、Ar流量が400ml/minのような条件でドライエッチングを行う。
【0036】
この後、従来の技術と同様な方法により、トレンチレジストパターン6を除去し、ドライエッチング技術を用いて、第一の保護膜2の開口を行う(図2(c))。同図において、2Aは開口された第一の保護膜を示す。形成したビアホール28aおよびトレンチ30a内に第二の金属配線7を形成する(図2(d))。
【0037】
この参考例1の場合、ビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜4上にトレンチレジストパターン6を形成するため、段差が小さく、ビアホール内のレジスト未感光によるレジスト残りを防止できるため、トレンチのドライエッチングにおけるフェンスの発生を抑制できる。また、従来技術と同等の工程数で金属配線の形成ができるという特徴を有している。なお、第一の反射防止膜4は層間絶縁膜3よりエッチング速度が小さく、かつビアホールパタンが転写されたパタン膜であればよい。
【0038】
この発明の参考例2を図3および図4に基づいて説明する。図3および図4はこの発明の参考例2における半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0039】
図3および図4において、8は第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板、9は第一の保護膜、10は第二の層間絶縁膜、11は第三の層間絶縁膜、12は第一の反射防止膜、13はビアホールレジストパターン、14はトレンチレジストパターン、15は第二の金属配線、28bはビアホール、30bはトレンチである。参考例2では第二の層間絶縁膜10としてシリコン酸化膜を、第三の層間絶縁膜11としてFを含むシリコン酸化膜を、第一の反射防止膜12としてSiON膜を用いるが、第二の層間絶縁膜10および第三の層間絶縁膜11としてSiOC膜あるいはポーラス系のシリコン酸化膜を用いても構わない。ただし、第三の層間絶縁膜11のエッチング速度が第二の層間絶縁膜10のエッチング速度より大きくなるように層間絶縁膜の膜種を選択する。また、第一の反射防止膜12としてシリコン窒化膜、SiC膜あるいはSiCN膜を用いても構わない。
【0040】
上記構成の半導体装置の製造方法は、2種類の層間絶縁膜10,11上にビアホールパターンが転写された反射防止膜12を形成する工程と、反射防止膜12上にトレンチレジストパターン14を形成する工程と、反射防止膜12をマスクにして上層の層間絶縁膜11をドライエッチングするとともに、トレンチレジストパターン14をマスクにして反射防止膜12および層間絶縁膜10,11をドライエッチングすることでビアホール28bとトレンチ30bを形成する工程とを含む。
【0041】
この場合、第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板8上にCVD法などの成膜方法で第一の保護膜9と第二の層間絶縁膜10と第三の層間絶縁膜11と第一の反射防止膜12を形成し、フォトリソグラフィー技術を用いて、ビアホールレジストパターン13を形成する(図3(a))。
【0042】
ドライエッチング技術を用いて、ビアホールレジストパターン13をマスクにして第一の反射防止膜12をドライエッチングする(図3(b))。例えば、二周波型の容量結合(CCP)型プラズマエッチング装置を用い、プラズマ発生のための印加電力が1500W、試料台印加電力が800W、圧力が4Pa、CHF3流量が50ml/min、O2流量が15ml/min、Ar流量が200ml/minのような条件でドライエッチングを行う。
【0043】
ビアホールレジストパターン13をアッシングおよび洗浄により除去する。フォトリソグラフィー技術を用いて、第三の層間絶縁膜11およびビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜12A上にトレンチレジストパターン14を形成する(図3(c))。
【0044】
ドライエッチング技術を用いて、ビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜12Aをマスクにして第三の層間絶縁膜11をドライエッチングすると同時に、トレンチレジストパターン14をマスクにして第一の反射防止膜12Aをドライエッチングする。この時、第三の層間絶縁膜エッチング速度の第一の反射防止膜エッチング速度に対する選択比が4以上となる条件にてドライエッチングすることにより、第一の反射防止膜12Aが完全にエッチングされた時、第三の層間絶縁膜11中にビアホールが形成される。(図4(a))。同図において、11Aはビアホールが途中まで形成された第二の層間絶縁膜、12Bはトレンチパターンが転写された第一の反射防止膜を示す。
【0045】
引き続きドライエッチングすることにより、第三の層間絶縁膜11B中にトレンチが、第二の層間絶縁膜10A中にビアホールが同時に形成できる(図4(b))。例えば、二周波型の容量結合(CCP)型プラズマエッチング装置を用い、プラズマ発生のための印加電力が2000W、試料台印加電力が1500W、圧力が2Pa、C58流量が15ml/min、O2流量が20ml/min、Ar流量が400ml/minのような条件でドライエッチングを行う。
【0046】
この後、従来の技術と同様な方法により、トレンチレジストパターン14を除去し、ドライエッチング技術を用いて、第一の保護膜9の開口を行う(図4(c))。同図において、9Aは開口された第一の保護膜を示す。形成したビアホールおよびトレンチ内に第二の金属配線15を形成する(図4(d))。
【0047】
この参考例2の場合、第三の層間絶縁膜11のエッチング速度が第二の層間絶縁膜10のエッチング速度より大きくなるように層間絶縁膜の膜種を選択しているため、トレンチ深さばらつきを低減できるため、配線抵抗のばらつきを低減できるという特徴を有している。なお、第一の反射防止膜12は層間絶縁膜11よりエッチング速度が小さく、かつビアホールパタンが転写されたパタン膜であればよい。
【0048】
この発明の第の実施の形態を図5および図6に基づいて説明する。図5および図6はこの発明の第の実施形態における半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0049】
図5および図6において、16は第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板、17は第一の保護膜、18は第二の層間絶縁膜、19は第三の層間絶縁膜、20は第一の反射防止膜、21はビアホールレジストパターン、22はトレンチレジストパターン、23は第二の金属配線、28cはビアホール、30cはトレンチである。第の実施形態では第二の層間絶縁膜18としてFを含むシリコン酸化膜を、第三の層間絶縁膜19としてシリコン酸化膜を、第一の反射防止膜20としてSiON膜を用いるが、第二の層間絶縁膜18および第三の層間絶縁膜19としてSiOC膜あるいはポーラス系のシリコン酸化膜を用いても構わない。ただし、第三の層間絶縁膜19のエッチング速度が第二の層間絶縁膜18のエッチング速度より小さくなるように層間絶縁膜の膜種を選択する。また、第一の反射防止膜としてシリコン窒化膜、SiC膜あるいはSiCN膜を用いても構わない。
【0050】
第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板16上にCVD法などの成膜方法で第一の保護膜17と第二の層間絶縁膜18と第三の層間絶縁膜19と第一の反射防止膜20を形成し、フォトリソグラフィー技術を用いて、ビアホールレジストパターン21を形成する(図5(a))。
【0051】
ドライエッチング技術を用いて、ビアホールレジストパターン21をマスクにして第一の反射防止膜20をドライエッチングする(図5(b))。例えば、二周波型の容量結合(CCP)型プラズマエッチング装置を用い、プラズマ発生のための印加電力が1500W、試料台印加電力が800W、圧力が4Pa、CHF3流量が50ml/min、O2流量が15ml/min、Ar流量が200ml/minのような条件でドライエッチングを行う。
【0052】
ビアホールレジストパターン21をアッシングおよび洗浄により除去する。フォトリソグラフィー技術を用いて、第三の層間絶縁膜19およびビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜20A上にトレンチレジストパターン22を形成する(図5(c))。
【0053】
ドライエッチング技術を用いて、ビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜20Aをマスクにして第三の層間絶縁膜19をドライエッチングすると同時に、トレンチレジストパターン22をマスクにして第一の反射防止膜20Aをドライエッチングする。この時、第三の層間絶縁膜エッチング速度の第一の反射防止膜エッチング速度に対する選択比が4以上となる条件にてドライエッチングすることにより、第一の反射防止膜20Aが完全にエッチングされた時、第三の層間絶縁膜19中にビアホールが形成される。(図6(a))。同図において、19Aはビアホールが途中まで形成された第二の層間絶縁膜、20Bはトレンチパターンが転写された第一の反射防止膜を示す。
【0054】
引き続きドライエッチングすることにより、第三の層間絶縁膜19B中にトレンチが、第二の層間絶縁膜18A中にビアホールが同時に形成できる(図6(b))。例えば、二周波型の容量結合(CCP)型プラズマエッチング装置を用い、プラズマ発生のための印加電力が2000W、試料台印加電力が1500W、圧力が2Pa、C58流量が15ml/min、O2流量が20ml/min、Ar流量が400ml/minのような条件でドライエッチングを行う。
【0055】
この後、従来の技術と同様な方法により、トレンチレジストパターン22を除去し、ドライエッチング技術を用いて、第一の保護膜17の開口を行う(図6(c))。同図において、17Aは開口された第一の保護膜を示す。形成したビアホールおよびトレンチ内に第二の金属配線23を形成する(図6(d))。
【0056】
この第の実施形態の場合、第三の層間絶縁膜19のエッチング速度が第二の層間絶縁膜18のエッチング速度より小さくなるように層間絶縁膜の膜種を選択しているため、ビアホールボトム径のばらつきを低減できるため、ビア抵抗のばらつきを低減できるという特徴を有している。なお、第一の反射防止膜20は層間絶縁膜19よりエッチング速度が小さく、かつビアホールパタンが転写されたパタン膜であればよい。
【0057】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の半導体装置の製造方法によれば、第2の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜よりエッチング速度が小さく、かつビアホールパターンが転写されたパタン膜を形成する工程と、パタン膜上にトレンチレジストパターンを形成する工程と、パタン膜をマスクにして第1の層間絶縁膜及び第2の層間絶縁膜をドライエッチングするとともに、トレンチレジストパターンをマスクにしてパタン膜および第2の層間絶縁膜をドライエッチングすることで第1の層間絶縁膜内にビアホールを、第2の層間絶縁膜内にトレンチを形成する工程とを含むので、層間絶縁膜にビアホールを形成する前にトレンチレジストパターンを形成することにより、従来のようにビアホール内に現像不良のトレンチレジストパターンが形成されることによるレジスト残りを防止できる。このため、ドライエッチング後にフェンスが形成されることなくトレンチが形成でき、配線抵抗が大きくならず、良好な配線パターンを形成することができる。
また、上層の層間絶縁膜と下層の層間絶縁膜とでエッチング速度が異なる膜種を選択することで、エッチング速度が大きい方の層間絶縁膜に形成されるビアホールまたはトレンチの寸法のばらつきが低減できる。この場合、上層の第2の層間絶縁膜のエッチング速度は、下層の第1の層間絶縁膜のエッチング速度より小さいので、ビアホールボトム径のばらつきを低減できることにより、ビア抵抗のばらつきを低減できる。
【0058】
請求項2では、パタン膜は反射防止膜であるので、エッチング速度を層間絶縁膜より小さくすることができる。
【0060】
請求項では、ドライエッチング工程は、第2の層間絶縁膜エッチング速度のパタン膜エッチング速度に対する選択比が4以上となる条件にてドライエッチングするので、パタン膜が全てエッチングされた時に層間絶縁膜中にビアホールが途中まで形成されるようにエッチングすることができる。
【0061】
請求項では、パタン膜の膜厚は、100nm以下であるので、パタン膜のビアホールパターンによる段差が小さく、このビアホールパターン内のレジスト未感光によるレジスト残りを防止できることにより、トレンチのドライエッチング後にフェンスが形成されない。
【0065】
請求項では、パタン膜は、シリコン酸化窒化膜、シリコン窒化膜、シリコン炭化膜またはシリコン炭化窒化膜の何れかを用いるので、層間絶縁膜エッチング速度のパタン膜エッチング速度に対する選択比を高く設定することができ、パタン膜をマスクにして層間絶縁膜をドライエッチングすることができる。
【0067】
請求項では、第1または第2の層間絶縁膜は、シリコン酸化膜、フッ素を含むシリコン酸化膜、シリコン酸化炭化膜またはポーラス系のシリコン酸化膜の何れか2種類を用いるので、層間絶縁膜エッチング速度のパタン膜エッチング速度に対する選択比を高く設定することができ、パタン膜をマスクにして層間絶縁膜をドライエッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考例1における半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図2】 図1の次の工程断面図である。
【図3】 この発明の参考例2における半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】 図3の次の工程断面図である。
【図5】 この発明の第の実施形態における半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図6】 図5の次の工程断面図である。
【図7】 従来例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図8】 図7の次の工程断面図である。
【図9】 (a)、(c)は従来例の問題点を示す断面図、(b)は焦点深度のビアホール深さ依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板
2 第一の保護膜
2A 開口された第一の保護膜
3 第二の層間絶縁膜
3A ビアホールが途中まで形成された第二の層間絶縁膜
3B ビアホールおよびトレンチパターンが形成された第二の層間絶縁膜
4 第一の反射防止膜
4A ビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜
4B トレンチパターンが転写された第一の反射防止膜
5 ビアホールレジストパターン
6 トレンチレジストパターン
7 第二の金属配線
8 第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板
9 第一の保護膜
9A 開口された第一の保護膜
10 第二の層間絶縁膜
10A ビアホールパターンが形成された第二の層間絶縁膜
11 第三の層間絶縁膜
11A ビアホールが途中まで形成された第二の層間絶縁膜
11B トレンチパターンが形成された第三の層間絶縁膜
12 第一の反射防止膜
12A ビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜
12B トレンチパターンが転写された第一の反射防止膜
13 ビアホールレジストパターン
14 トレンチレジストパターン
15 第二の金属配線
16 第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板
17 第一の保護膜
17A 開口された第一の保護膜
18 第二の層間絶縁膜
18A ビアホールパターンが形成された第二の層間絶縁膜
19 第三の層間絶縁膜
19A ビアホールが途中まで形成された第二の層間絶縁膜
19B トレンチパターンが形成された第三の層間絶縁膜
20 第一の反射防止膜
20A ビアホールパターンが転写された第一の反射防止膜
20B トレンチパターンが転写された第一の反射防止膜
21 ビアホールレジストパターン
22 トレンチレジストパターン
23 第二の金属配線
24 第一の層間絶縁膜中に第一の金属配線を形成した半導体基板
25 第一の保護膜
25A 開口された第一の保護膜
26 第二の層間絶縁膜
26A ビアホールパターンが形成された第二の層間絶縁膜
26B ビアホールおよびトレンチパターンが形成された第二の層間絶縁膜
27 ビアホールレジストパターン
28,28a,28b,28c ビアホール
29 トレンチレジストパターン
30,30a,30b,30c トレンチ
31 第二の金属配線
32 現像不良のトレンチレジストパターン
33 フェンス

Claims (6)

  1. 第1の層間絶縁膜に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上に前記第2の層間絶縁膜よりエッチング速度が小さく、かつビアホールパターンが転写されたパタン膜を形成する工程と、
    前記パタン膜上にトレンチレジストパターンを形成する工程と、
    前記パタン膜をマスクにして前記第1の層間絶縁膜及び前記第2の層間絶縁膜をドライエッチングするとともに、前記トレンチレジストパターンをマスクにして前記パタン膜および前記第2の層間絶縁膜をドライエッチングすることで前記第1の層間絶縁膜内にビアホールを、前記第2の層間絶縁膜内にトレンチを形成する工程とを含み、
    前記第2の層間絶縁膜のエッチング速度は、前記第1の層間絶縁膜のエッチング速度より小さいことを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  2. パタン膜は反射防止膜である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. ドライエッチング工程は、前記第2の層間絶縁膜エッチング速度の前記パタン膜エッチング速度に対する選択比が4以上となる条件にてドライエッチングする請求項記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記パタン膜の膜厚は、100nm以下である請求項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記パタン膜は、シリコン酸化窒化膜、シリコン窒化膜、シリコン炭化膜またはシリコン炭化窒化膜の何れかを用いる請求項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1または前記第2の層間絶縁膜は、シリコン酸化膜、フッ素を含むシリコン酸化膜、シリコン酸化炭化膜またはポーラス系のシリコン酸化膜の何れか2種類を用いる請求項記載の半導体装置の製造方法。
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