JP2001252842A - 被加工物位置決め装置、被加工物位置決め方法及びこの被加工物位置決め装置を用いたレーザ加工装置 - Google Patents

被加工物位置決め装置、被加工物位置決め方法及びこの被加工物位置決め装置を用いたレーザ加工装置

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JP2001252842A JP2000063187A JP2000063187A JP2001252842A JP 2001252842 A JP2001252842 A JP 2001252842A JP 2000063187 A JP2000063187 A JP 2000063187A JP 2000063187 A JP2000063187 A JP 2000063187A JP 2001252842 A JP2001252842 A JP 2001252842A
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建 矢崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ加工の対象となる基板の厚さが薄く、
且つ基板ストッパーと位置決めピンとによる挟み込む力
よりも基板の剛性が低い場合、基板が撓んでしまい正確
な位置決めを行なうことが困難であった。 【解決手段】 被加工物13の一部が食み出すように被
加工物13を載せるステージ18と、被加工物13の位
置決めを行なう被加工物位置決め手段19a、19bと
を備え、ステージ18と被加工物位置決め手段19a、
19bとが相対的に互いに接近する方向に動き、被加工
物13のステージ18から食み出した部分と被加工物位
置決め手段19a、19bとを接触させてステージ18
上の被加工物13を移動させることを特徴とする被加工
物位置決め装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】基板をレーザ加工機に供給・
回収する基板搬送装置において、レーザ加工機に供給す
る基板の位置決め装置及びこの位置決め装置を用いたレ
ーザ加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザによる基板加工装置は、例えば特
開平10−328863に示されているように、ストッ
クされた基板を自動的にレーザ加工装置に搬送し、レー
ザ加工し、再び基板をストックするような一連の工程の
自動化が考えられている。図9は従来のレーザ加工装置
の全体構成図、図10は図9における位置決めステーシ
ョンの平面図である。図において、1は後述する基板1
3を積載しておく被加工物供給部としての基板積載供給
部、2は基板13をレーザにて加工するレーザ加工機、
3はレーザ加工機2において加工された基板13を回収
し積載する被加工物回収部としての基板積載回収部、4
は基板積載供給部1から基板13をレーザ加工機2へ搬
送する際に予め基板13に対して粗い位置決めを行なう
被加工物位置決め装置としての位置決めステーション、
5aは基板13を基板積載供給部1、位置決めステーシ
ョン4、後述するXYテーブル12へ搬送する基板13
を運搬するローダ、5bは後述するXYテーブル12か
ら基板積載回収部3へ基板13を搬送するアンローダ、
6aは基板積載供給部1に設けられ基板13を積載する
供給台車、6bは基板積載回収部3に設けられ基板13
を積載する回収台車、7はローダ5a及びアンローダ5
bの移動の為の走行レール、8はローダ5a及びアンロ
ーダ5bのフレーム9に取り付けられた吸着パッド、1
0はフレーム9の上下移動を行なう為のガイド付シリン
ダー、11は走行レール7上をローダ5a若しくはアン
ローダ5bを駆動させる為の駆動装置、12はレーザ加
工機2に設けられ基板13を載せてXY方向に対し精度
よく位置決めを行なうXYテーブル、13はレーザ加工
機2において加工される被加工物としての基板である。
また、14a、14bは位置決めステーション4の基板
13を位置決めを行なうため、XYの直交する2辺を基
準に設けられた第1及び第2の基板ストッパー、15
a、15bは基板13を移動させ第1及び第2の基板ス
トッパー14a、14bに押し当てて位置決めを行なう
第1及び第2の位置決めピン、16a、16bは第1及
び第2の位置決めピン15a、15bを動作させるため
の第1及び第2のロッドレスシリンダー、17a、17
bは第1及び第2の基板ストッパー14a、14bに設
けられ、基板13の端面を検出する第1及び第2の位置
検出センサー、18は位置決めステーション4のステー
ジである。また、ΔX及びΔYはX軸及びY軸方向の第
1及び第2の位置決めピン15a、15bの移動量を示
している。
【0003】次に動作について説明する。まず、基板積
載供給部1の供給台車6aでは基板13が積載されてい
る。この供給台車6aには、リフター機構(図示せず)
と基板13の最上段の高さを検出する検出機構(図示せ
ず)が設けられており、この検出機構の検出結果に基づ
いてリフター機構により積載された基板13を上下さ
せ、常に基板13の最上段の高さが変化しないようにな
っている。更に、供給台車6aには積載された基板13
が荷崩れしないように基板13のサイズに応じて移動可
能なガイドバー(図示せず)等が準備されている。その
為、供給台車6aに基板13が積載されたことにより、
予め基板13の大まかな位置決めが行われている。
【0004】次に、ローダ5aのガイド付シリンダー1
0の下降動作により吸着パッド8で供給台車6aの最上
段の基板13を吸着し、次にガイド付シリンダー10の
上昇動作と走行駆動装置11の走行レール7に沿った移
動動作により吸着した基板13を位置決めステーション
4へ搬送する。
【0005】次に、位置決めステーション4において、
ローダ5aのガイド付シリンダー10の下降動作により
基板13をステージ18の上に下ろし、吸着パッド8の
吸着を開放した後、第1及び第2のロッドレスシリンダ
ー16a、16bの動作により、基板13の2端面を第
1及び第2の位置決めピン15a、15bでXY方向へ
押すことにより、第1及び第2の位置検出センサー17
a、17bが基板13の端面を検出するまで動作させ、
第1及び第2の基板ストッパー14a、14bに押し当
てて位置決めを行なう。
【0006】通常、加工される基板13の寸法は厚さが
0.4〜1.6mmで、幅250×250mm〜幅51
0×610mm程度であり、また、このような基板13
を加工する為に第1若しくは第2のロッドレスシリンダ
ー16a、16bのストロークは300〜400mm程
度の構成となっている。
【0007】次に、位置決めステーション4にて予め位
置決めが行われた基板13は、前述の供給台車6aから
位置決めステーション4へ搬送されたと同様な動作で、
位置決めステーション4からレーザ加工機2のXYテー
ブル12上へ搬送され、XYテーブル12上で下部より
吸着あるいは上部よりクランプ(図示せず)等の手段で
テーブルに固定されレーザ加工が実施される。
【0008】次に、レーザ加工を終了した基板13は、
アンローダ5bにより、XYテーブル12上から基板積
載回収部3の回収台車6b上へ搬送移動され、一連の基
板搬送動作が完了する。
【0009】回収台車6bでは供給台車6aと同様なリ
フター機構(図示せず)が準備されており、基板13の
積載に応じて最上段の積載された基板13の高さが変化
しないような構成と動作が実施される。このようにして
上記一連の動作が連続して実施される事により自動基板
加工及び搬送が実行動作される。
【0010】ここで、位置決めステーション4の必要性
について説明する。通常は、基板13の加工精度を上げ
る為にXYテーブル12上へ搬送された基板13は、基
板13に付けられたアライメントマークをビジョンセン
サにて読み取り、基板加工プログラムにより位置補正を
行なう。
【0011】しかし、基板積載供給部1における供給台
車6a上において基板13が荷崩れをおこし、そのまま
レーザ加工機2のXYテーブル12上へ搬送すると、X
Yテーブル12上の基板13の位置に大きなバラツキが
生じてしまい、基板加工プログラムによる位置補正では
補正ができず、基板13の加工精度が下がってしまう。
【0012】よって、予めXYテーブル12に基板13
を搬送する前に、予め位置決めステーション4において
基板加工プログラムによる位置補正ができるくらいの粗
い位置決めを行なう必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ加工用基
板搬送装置は上記のように構成されているので、長いロ
ッドレスシリンダーを用いるため高価であった。また、
特に小さい基板を加工する場合、第1及び第2の位置決
めピン15a、15bの移動量ΔX、ΔYが大きくな
り、即ちロッドレスシリンダーの移動時間が長くなる。
その為、レーザ加工時間が短時間の場合には、位置決め
後の搬送が間に合わなくなり、その為加工時間を含めた
装置全体のタクトタイムが長くなり、その結果生産性が
悪かった。
【0014】また、最近では、レーザ加工の対象となる
基板の厚さが薄くなる傾向にあり、例えば厚さ0.08
〜0.2mm程度の極薄板基板では、位置決め用の駆動
装置側の摺動抵抗(静止摩擦力)が基板の座屈応力を上
回る為に基板が反ってしまい、位置決めが困難であっ
た。また、この場合において位置決め機構に送りネジや
サーボモータ等を採用する方法もあるが、装置自体が高
価なものとなる等の問題点があった。更には、基板スト
ッパーと位置決めピンとで挟み込む力より基板の剛性が
低い場合は基板が撓んでしまい、正確な位置決めを行な
うことが困難であった。
【0015】本発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
み、その欠点を解消するためになされたもので、安価
で、位置決め時間の短い(生産性の高い)、極薄板基板
も位置決め可能なレーザ加工用基板搬送装置を提供する
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る被加工物位置決め装置は、被加工物の一部が食み出
すように前記被加工物を載せるステージと、前記被加工
物の位置決めを行なう被加工物位置決め手段とを備え、
前記ステージと前記被加工物位置決め手段とが相対的に
互いに接近する方向に動き、前記被加工物の前記ステー
ジから食み出した部分と前記被加工物位置決め手段とを
接触させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させる
ものである。
【0017】この発明の第2の発明に係る被加工物位置
決め装置は、被加工物を載せるステージと、前記被加工
物と接触し、当該被加工物を移動させて、当該被加工物
の位置決めを行なう被加工物位置決め手段とを備え、前
記被加工物の内、前記被加工物位置決め手段と接触する
部分以外の部分を開放させた状態で位置決めするもので
ある。
【0018】この発明の第3の発明に係る被加工物位置
決め装置は、第2の発明において前記被加工物位置決め
手段は、前記被加工物を所定の位置まで移動させるもの
である。
【0019】この発明の第4の発明に係る被加工物位置
決め装置は、第1乃至第2の発明において前記被加工物
を前記被加工物位置決め手段に近づける方向に移動させ
る被加工物移動手段を備えたものである。
【0020】この発明の第5の発明に係る被加工物位置
決め装置は、第4の発明において前記被加工物位置決め
手段の前記被加工物への接触を検出する検出手段を有
し、前記検出手段による検出結果に応じて前記被加工物
移動手段を用いて前記被加工物を前記被加工物位置決め
手段に近づける方向に移動させるものである。
【0021】この発明の第6の発明に係る被加工物位置
決め方法は、被加工物の一部が食み出すように前記被加
工物をステージに載せる第1のステップと、前記ステー
ジと被加工物位置決め手段とを相対的に互いに接近する
方向に移動させながら、前記被加工物の前記ステージか
ら食み出した部分と前記被加工物位置決め手段とを接触
させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させる第2
のステップとを備えたものである。
【0022】この発明の第7の発明に係る被加工物位置
決め手段は、被加工物をステージに載せる第1のステッ
プと、前記被加工物の位置決めを行なう被加工物位置決
め手段と前記被加工物とを接触させて当該被加工物を移
動させる第2のステップと、前記被加工物の内、被加工
物位置決め手段と接触する部分以外の部分を開放させた
状態で前記被加工物位置決め手段によって被加工物の位
置決めを行なう第3のステップとを備えたものである。
【0023】この発明の第8の発明に係る被加工物位置
決め装置は、被加工物の一部が食み出すように前記被加
工物を載せるステージと、前記被加工物の位置決めを行
なう第1の被加工物位置決め手段と、前記被加工物の位
置決めを行なう第2の被加工物位置決め手段とを備え、
前記ステージと前記第1の被加工物位置決め手段及び前
記第2の被加工物位置決め手段とが相対的に互いに接近
する方向に動き、前記被加工物の前記ステージから食み
出した部分と前記第1の被加工物位置決め手段及び前記
第2の被加工物位置決め手段とを夫々異なる接点で接触
させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させるもの
である。
【0024】この発明の第9の発明に係るレーザ加工装
置は、被加工物を供給する被加工物供給部と、前記被加
工物供給部から供給された前記被加工物をレーザにて加
工するレーザ加工機と、前記レーザ加工機にて加工され
た前記被加工物を回収する被加工物回収部と、前記被加
工物供給部から前記被加工物を前記レーザ加工機へ搬送
する際に前記被加工物の位置決めを行なう被加工物位置
決め装置とを備えたレーザ加工装置において、前記被加
工物位置決め装置は、前記被加工物の一部が食み出すよ
うに前記被加工物を載せるステージと、前記被加工物の
位置決めを行なう被加工物位置決め手段とを備え、前記
ステージと前記被加工物位置決め手段とが相対的に互い
に接近する方向に動き、前記被加工物の前記ステージか
ら食み出した部分と前記被加工物位置決め手段とを接触
させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させるもの
である。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態にお
いて、従来の技術と同一の符号を付した箇所は同一また
は相当部分を示す。また、基板積載供給部1から基板1
3を位置決めステーション4に搬送し、位置決めステー
ション4において基板13の粗い位置決めを行なった
後、XYテーブル12へ搬送してレーザ加工を施し、基
板積載回収部3に積載する一連の流れは従来の技術と同
様であり、位置決めステーション4における基板13の
粗い位置決めに関してのみ説明する。
【0026】図1は本実施の形態1におけるレーザ加工
装置の位置決めステーションの平面図で基板の位置決め
を行なう前の状態を示し、図2は本実施の形態1におけ
るレーザ加工装置の位置決めステーションの平面図で基
板の位置決めを行なった後の状態を示し、図3は図2に
おけるIII−III断面図、図4は図2におけるIV
−IV断面図である。これらの図において、13はレー
ザ加工機2において加工される被加工物としての基板、
17a、17bは夫々後述する第1及び第2の基板位置
決め板19a、19bに設けられ基板13の端を検出す
る検出手段としての第1及び第2の位置検出センサー、
19a、19bは夫々後述する第1及び第2のガイド付
シリンダー20a、20bのシリンダーロッド先端に取
り付けられ基板13の直交する2辺を基準にX軸方向及
びY軸方向に対して基板13を夫々移動動作させる被加
工物位置決め手段としての第1及び第2の基板位置決め
板、20a、20bは後述するステージ18の裏に取り
付けられた第1及び第2のガイド付シリンダー、18は
ジュラコン、ウルモラ、テフロン(登録商標)等の樹脂
板から構成され、位置決めステーション4に設けられ、
ローダ5aにより一旦基板13を載せるためのステー
ジ、21は直交する2辺の交点近傍に設けられ、基板1
3の端を挟持し、基板13を第1及び第2の基板位置決
め板19a、19bに近づける方向に移動させる被加工
物移動手段としての挟持手段、22はステージ18の裏
に取付られ、挟持手段21を直交する2辺に対して略4
5°傾いた方向に移動動作させるガイド付シリンダーで
ある。尚、ステージ18は上述した樹脂板に限定される
ものではなく、金属製等のような他の材質製のものでも
構わない。尚、Lx及びLyはステージ18上で位置決
めを行なう際に夫々第1及び第2の基板位置決め板19
a、19bと接触する辺を示している。
【0027】次に、図1、図2、図3、図4により動作
について説明する。まず、基板積載供給部1から搬送さ
れてきた基板13をローダ5aのガイド付シリンダー1
0の下降動作により位置決めステーション4のステージ
18の上に下ろし、吸着パッド8の吸着を開放した後、
一旦上昇動作を行いローダ5aはその位置で待機する。
この際、図1に示すように基板13は基板13の一部が
XY方向共にステージ18から食み出すようにして載せ
ることとする。
【0028】次に、第1及び第2のガイド付シリンダー
20a、20bの動作により第1及び第2の基板位置決
め板19a、19bは夫々XY方向からステージ18上
の基板13を側面から押動しながら移動し、ステージ1
8上の基板13は本来あるべき位置、即ち所定の位置ま
で移動させられる。つまり、第1及び第2の基板位置決
め板19a、19bが移動した後の位置、即ち第1及び
第2の基板位置決め板19a、19bの移動端によって
基板13を位置決めを行なっていることであり、この第
1及び第2の基板位置決め板19a、19bの移動量、
即ち第1及び第2のガイド付シリンダー20a、20b
のストローク量は予め設定しておく。
【0029】また、被加工物としての基板13の内、第
1及び第2の基板位置決め板19a、19bと接触する
部分以外の部分を開放させた状態で位置決めを行なって
いる。即ち、この基板13の移動は第1及び第2の基板
位置決め板19a、19bのみによって行われるため、
位置決め動作の終始にわたり基板13の各々の辺は第1
及び第2の基板位置決め板19a、19bの接触部分以
外は全て開放されていることとなる。ここで、開放され
ているということは、基板13の各々の辺が第1及び第
2の基板位置決め板19a、19b以外に接触していな
いことを意味している。よって、本実施の形態において
は従来の技術のように被加工物としての基板13を挟み
込むことなく位置決めを行なっている。
【0030】ここで、第1及び第2の基板位置決め板1
9a、19bの位置として、移動前及び移動後の夫々の
移動端をX0、X1、Y0、Y1とし、第1及び第2の
基板位置決め板19a、19bの移動量(第1及び第2
のガイド付シリンダー20a、20bのストローク量)
を夫々ΔX、ΔYとすると、ΔX=X1−X0、ΔY=
Y1−Y0のようになる。即ち、位置決めステーション
4へ搬送される基板13は従来の技術と同様、予め基板
積載供給部1の供給台車6a上で大まかに位置決めが行
われているが、少なくともローダ5aによって基板13
を位置決めステーション4のステージ18上に載せる位
置は基板13の2辺端面Lx、Lyが夫々上述した寸法
のΔX、ΔYの間で無ければ位置決めステーション4に
おいて基板13の位置決めが行なえない。
【0031】よって、従来の技術の動作で説明したよう
に、供給台車6aでの基板13の荷崩れが生じた場合
等、予め想定しうる荷崩れ時の基板13の移動量を十分
に吸収し得るよう前述のΔX、ΔY寸法等の設計仕様緒
元を決定する。
【0032】次に、第1及び第2の基板位置決め板19
a、19bが基板13を押動しながら移動したかの判断
をする為、第1及び第2の基板位置決め板19a、19
bに設けられた第1及び第2の位置検出センサ17a、
17bによって第1及び第2の基板位置決め板19a、
19bの側面に基板13が接触しているか否かを検出す
る。その結果、図2に示すように基板13が第1及び第
2の基板位置決め板19a、19bの側面に接触してい
ることが検出された場合には位置決め動作は終了する。
【0033】一方、基板13が第1及び第2の基板位置
決め板19a、19bの側面に接触していることが検出
されなかった場合は、位置決めが失敗したことを意味す
る。即ち、何らかの状況で、ローダ5aが基板13を位
置決めステーション4のステージ18上に載せる際に、
基板13の2辺端面Lx、Lyが夫々ΔX、ΔYの寸法
の間に入らない場合が生じ、基板13の位置決めを必要
とする2辺端面Lx、Lyが夫々第1及び第2の基板位
置決め板19a、19bに接触しない状態となり、第1
及び第2の位置検出センサ17a、17bで基板13を
検出できなかったことを意味する。
【0034】この場合は、まず一旦第1及び第2のガイ
ド付シリンダー20a、20bを動作させ、元に位置に
戻し、第1及び第2の基板位置決め板19a、19bを
基板13の端から待避させる。次に、挟持手段21とガ
イド付シリンダー22を動作させ、基板13の直交する
2辺の交点近傍、つまり基板13の端を挟持手段21に
より挟持し、XYの直交する第1及び第2の基板位置決
め板19a、19bの2辺に対して略45°傾いた方向
にガイド付シリンダー22でステージ18上の基板13
を引張動作させる。即ち、基板13を第1及び第2の基
板位置決め板19a、19bの近づく方向に移動させ基
板13の2辺端面Lx、Lyが夫々ΔX、ΔYの寸法の
間に入るようする。
【0035】次に、再び上述したように第1及び第2の
ガイド付シリンダー20a、20bを動作させ基板13
の位置決め動作を実行する。このようなリトライ動作
は、例えば回数設定による制御方式や第1及び第2の位
置検出センサ17a、17bが検出するまで実施するよ
うにする等、適宜設計することが可能である。
【0036】次に、ローダ5aのガイド付シリンダー1
0の下降動作により吸着パッド8でステージ18上の位
置決めが完了した基板13を吸着し、ガイド付シリンダ
ー10の上昇動作と走行駆動装置11の走行レール7に
沿った移動動作により吸着した基板13をレーザ加工機
2のXYテーブル12上へ搬送する。
【0037】これ以降の動作は、従来の技術と同様に、
XYテーブル12上においてローダ5aのガイド付シリ
ンダー10の下降動作により基板13を下ろし、XYテ
ーブル12上で下部よりの吸着あるいは上部よりクラン
プ(図示せず)等の手段でテーブルに基板13が固定さ
れレーザ加工が実施される。このようにして上記一連の
動作が連続して実施される事により自動基板加工及び搬
送が実行動作される。
【0038】尚、位置決め動作時における第1及び第2
のガイド付シリンダー20a、20bの移動動作速度は
必要以上に早くすると、基板13と第1及び第2の基板
位置決め板19a、19bとが接触する際に、第1及び
第2の基板位置決め板19a、19bが基板13を飛ば
してしまう可能性がある。更に、第1及び第2のガイド
付シリンダー20a、20bの動作停止後に基板13が
慣性で第1及び第2の基板位置決め板19a、19bか
ら離れてしまう可能性がある。よって、上述した可能性
を否定する速度以下で動作させなければならない。尚、
5〜10mm/sec程度以下が良好な位置決め動作が
できる。勿論、基板13の材質等により適宜変更するこ
とは可能である。
【0039】また、上述の動作説明において記載のX
0、X1、Y0、Y1、ΔX、ΔY等の具体的な値は詳
細設計時の適宜決定事項である。また、第1及び第2の
基板位置決め板19a、19bの移動手段や、挟持手段
21の移動手段はガイド付シリンダー22に限定される
ものでは無く、例えばロッドレスシリンダーの様なもの
でも構わない。即ち、水平移動可能なものであれば構造
は特に問わない。
【0040】また、挟持手段21は詳細な構造に言及し
ていないが、図4に断面図を示すように、基板13を挟
持可能な構造であれば良く、例えばはさみ機構にばねと
エアーシリンダーを組み合わせた構成等にて容易に実現
できる。
【0041】尚、第1及び第2の位置検出センサー17
a、17bは詳細な構造に言及していないが、図3に断
面図を示したように第1及び第2の基板位置決め板19
a、19bと基板13とが正しく接触している状態を検
出できればどのようなものでもよい。但し、本実施の形
態のように基板13の位置決めの妨げにならないよう
に、基板13に非接触なタイプの光電式の透過型センサ
ー等が有利である。この場合、基板13の上下動作との
干渉回避のため、第1及び第2の位置検出センサ17
a、17bの待避機構を設ける必要があるが、小型シリ
ンダーを取り付ける構成等にて容易に実現できる。
【0042】また、本実施の形態では基板積載供給部1
には供給台車6a、基板積載回収部3には回収台車6b
を有する形式のもので説明をしているが、台車では無く
カセットやトレイの形態でも良い。
【0043】また、基板積載供給部1、レーザ加工機
2、位置決めステーション4、基板積載回収部3を直線
的に配列し、1本の走行レール7で基板移載装置のロー
ダ5aとアンローダ5bを支持する構成となっている
が、上記構成に限定されるものではない。例えば、レー
ザ加工機2は、基板13の保持と移動のためXYテーブ
ル12を有する構成になっているが、固定テーブルで加
工ヘッドが移動するタイプでも良く、いずれの構成にし
ても本実施の形態によるレーザ加工用基板搬送装置と同
様な効果を奏することができる。
【0044】尚、挟持手段21を移動させるガイド付シ
リンダー22は直交する2辺に対して略45°に限定さ
れるものではなく、基板13の形状によって異なるもの
である。詳しくは、挟持手段21を移動させる方向は、
基板13の重心の点と挟持手段21による基板13を挟
持する点とを結ぶ方向である。何故なら、挟持手段21
によって移動させる際にトルクを生じさせないからであ
る。例えば、基板13が正方形ならば45°方向が効率
的であることは言うまでもない。
【0045】このように、本実施の形態では第1及び第
2の基板位置決め板19a、19bが基板13を押動し
ながら移動し、基板13の位置決めを行なう為、従来の
技術のように第1及び第2の基板ストッパー14a、1
4bと第1及び第2の位置決めピン15a、15bとで
基板を挟まずに位置決めを行なうものなので、厚さが薄
い基板でも、例えば厚さが0.05mm程度の基板でも
撓むことなく容易に位置決めを行なうことができ、加工
の精度が向上し、装置の信頼性が向上する。また、基板
に限らず薄いもの、例えば紙、セロハンや銅箔等でも加
工でき、被加工物の範囲が広がった。また、位置決め機
構に送りネジやサーボモータ等を採用していない為にコ
ストを抑えることができる。
【0046】また、高価な長いロッドレスシリンダーを
用いることなく構成したので、装置のコストを抑えるこ
とができる。また、小さい基板の場合でも位置決めの為
の第1及び第2の位置決め板の移動量を少なくしたの
で、基板の位置決め時間が短縮でき、生産性が向上す
る。同時に、第1及び第2の位置決め板を移動させるガ
イド付きシリンダが短いものを採用することができ、コ
スト削減となる。また、基板13が大幅なずれをもって
ステージ18上に載せられた場合に、挟持手段21によ
り基板13を第1及び第2の基板位置決め板19a、1
9bの近づく方向に移動させるので、より正確に位置決
めを行なうことができる。
【0047】実施の形態2.本実施の形態において、従
来の技術と同一の符号を付した箇所は同一または相当部
分を示す。また、実施の形態1と同様、位置決めステー
ション4における基板13の粗い位置決めに関してのみ
説明する。
【0048】図5は本実施の形態1におけるレーザ加工
装置の位置決めステーションの平面図で基板の位置決め
を行なう前の状態を示し、図6はおけるレーザ加工装置
の位置決めステーションの平面図で基板の位置決めを行
なった後の状態を示し、図7は図6におけるVII−V
II断面図、図8は図6におけるVIII−VIII断
面図である。図において、17a、17bは後述する第
1及び第2の基板止め25a、25bに設けられ、基板
13の端を検出する第1及び第2の位置検出センサー、
18は位置決めステーション4に設けられ、基板13を
位置決め為に、ローダ5aにより一旦基板13を載せる
ためのステージ、23はステージ18の裏面に取り付け
られたボス、24は本体が位置決めステーション4に取
り付けられ、シリンダーロッド先端がボス23に連結さ
れたシリンダー、25a、25bは位置決めステーショ
ン4に取り付けられ、XY方向に直交する2辺を基準に
基板13の位置決めを行なう為の被加工物位置決め手段
としての第1及び第2の基板止め、26はステージ18
の裏面に取り付けられたガイドナット、27は位置決め
ステーション4に取り付けらたガイドレールである。
【0049】尚、ガイドナット26、ガイドレール2
7、シリンダー24は、図示したように直交する第1及
び第2の基板止め25a、25bに対して略45°傾い
た方向に取り付けられている。尚、ガイドナット26は
ガイドレール27上を水平方向に移動が可能である為、
シリンダ24の動作によりステージ18が第1及び第2
の基板止め25a、25bに対して略45°方向にで水
平方向に移動可能な構成となっている。尚、吸着パッド
8は真空発生装置(図示しない)へ配管がされている。
【0050】次に、図5、図6、図7、図8を用いて動
作について説明する。まず、ステージ18は図5の右上
移動端に位置している。即ち、シリンダ24を伸ばし、
ステージ18を第1及び第2の基板止め25a、25b
から遠ざけた位置に待機させる。次に、ローダ5aのガ
イド付シリンダー10の下降動作により基板13をステ
ージ18の上に下ろし、吸着パッド8の吸着を開放した
後、一旦上昇動作を行いローダ5aはその位置で待機す
る。この際、図5に示すように基板13は基板13の一
部がXY方向共にステージ18から食み出すようにして
載せることとする。
【0051】次に、シリンダー24の動作により、ステ
ージ18の上に載せられた基板13を第1及び第2の基
板止め25a、25bの略交点(略45°)方向へ予め
設定された移動量分だけ水平移動動作させる。このステ
ージ18の水平移動の際、ステージ18上の基板13は
第1及び第2の基板止め25a、25bに押し当てられ
ることになり、基板13はステージ18上をステージ1
8の移動方向とは逆の方向に移動することとなる。
【0052】ここで、シリンダー24のストローク量、
即ちステージ18の移動量をΔXY、これに伴うステー
ジ18のX軸方向及びY軸方向における移動量をΔX及
びΔYとすると、実施の形態1で述べたように、基板1
3の2辺端面Lx、Lyが夫々上述した寸法のΔX、Δ
Yの間で無ければ位置決めが行なえない。よって、供給
台車6aでの基板13の荷崩れが生じた場合等、予め想
定しうる荷崩れ時の基板13のXY方向の移動量に対し
てΔX及びΔY、即ちステージ18の移動方向に対して
ΔXYを付加した以上のストローク量を設計仕様緒元と
して決定すれば良い。
【0053】また、実施の形態1と同様にして、被加工
物としての基板13の内、第1及び第2の基板止め25
a、25bと接触する部分以外の部分を開放させた状態
で位置決めを行なっている。即ち、本実施の形態におい
ては従来の技術のように被加工物としての基板13を挟
み込むことなく位置決めを行なっている。
【0054】次に、ステージ18が水平移動し終えると
基板13の両端面が第1及び第2の基板止め25a、2
5bに接触しているか否かは第1及び第2の位置検出セ
ンサー17a、17bにて検出する。その結果、図6に
示すように基板13が第1及び第2の基板止め25a、
25bに接触していることが検出されると位置決めは終
了する。
【0055】一方、基板13が第1及び第2の基板止め
25a、25bに接触していることが検出されなかった
場合は、位置決めが失敗したことを意味する。即ち、何
らかの状況で基板13の位置決めを必要とする2辺端面
Lx、Lyが夫々第1及び第2の基板止め25a、25
bに接触しなかった状態であり、第1及び第2の位置検
出センサ17a、17bで基板13を検出できない場合
である。
【0056】この場合は、まず一旦ローダ5aにより基
板13を吸着し上昇させてステージ18上に待避させ
る。次に、シリンダー24の動作により、ステージ18
を位置決め前の待機位置まで戻す。次に、再びローダ5
aの動作により基板13をステージ18上に下ろした
後、上述した位置決めと同様な動作を実施させる。
【0057】このようなリトライ動作は、例えば回数設
定による制御方式や第1及び第2の位置検出センサー1
7a、17bが検出するまで実施するようにする等、適
宜設計することができる。
【0058】次に、ローダ5aのガイド付シリンダー1
0の下降動作により吸着パッド8でステージ18上の位
置決めの完了した基板13を吸着し、ガイド付シリンダ
ー10の上昇動作と走行駆動装置11の走行レール7に
沿った移動動作により吸着した基板13をレーザ加工機
2のXYテーブル12上へ搬送する。
【0059】これ以降の動作は、従来の技術と同様に、
XYテーブル12上においてローダ5aのガイド付シリ
ンダー10の下降動作により基板13を下ろし、XYテ
ーブル12上で下部よりの吸着あるいは上部よりクラン
プ(図示せず)等の手段でテーブルに基板13が固定さ
れレーザ加工が実施される。このようにして上記一連の
動作が連続して実施される事により自動基板加工及び搬
送が実行動作される。
【0060】尚、位置決め動作時におけるシリンダー2
4の移動動作速度を必要以上に早くすると、基板13は
慣性の法則に従いそのままの位置を保持し、ステージ1
8と共に移動しない可能性がある。よって、このような
可能性を否定する速度以下で動作させなければならな
い。尚、実施の形態1と同様に、5〜10mm/sec
程度以下が良好な位置決め動作ができる。勿論、基板1
3の材質等により適宜変更は可能である。
【0061】尚、上述したようにΔXY寸法等の具体的
な値は詳細設計時の適宜決定事項であり、ステージ18
の移動手段はシリンダー24に限定されるものでは無
く、例えばロッドレスシリンダーの様なものでも構わな
い。即ち、水平移動可能なものであれば構造は特に問わ
ない。
【0062】尚、ステージ18を移動させる方向は直交
する2辺に対して略45°に限定されるものではなく、
基板13の形状によって異なるものである。例えば、基
板13が正方形であるならば対角線方向である45°が
より効率的である。
【0063】このように、本実施の形態では基板13を
載せたステージ18を第1及び第2の基板止め25a、
25bの略交点方向へ予め設定された移動量分だけ水平
移動させることにより、基板13を第1及び第2の基板
止め25a、25bに押し当て、基板13の位置決めを
行なう為、従来の技術のように第1及び第2の基板スト
ッパー14a、14bと第1及び第2の位置決めピン1
5a、15bとで基板を挟まずに位置決めを行なうこと
ができる。その為、厚さが薄い基板でも、例えば厚さが
0.05mm程度の基板でも撓むことなく容易に位置決
めを行なうことができ、加工の精度が向上し、装置の信
頼性が向上する。また、基板に限らず薄いもの、例えば
紙、セロハンや銅箔等でも加工でき、被加工物の範囲が
広がった。また、位置決め機構に送りネジやサーボモー
タ等を採用していない為にコストを抑えることができ
る。
【0064】また、高価な長いロッドレスシリンダーを
用いることなく構成したので、装置のコストを抑えるこ
とができる。また、小さい基板の場合でも位置決めの為
の第1及び第2の位置決め板の移動量を少なくしたの
で、基板の位置決め時間が短縮でき、生産性が向上す
る。同時に、第1及び第2の位置決め板を移動させるガ
イド付きシリンダが短いものを採用することができ、コ
スト削減となる。また、基板13を載せたステージ18
を第1及び第2の基板止め25a、25bに対して略4
5°の角度でもって近づけ、基板13を第1及び第2の
基板止め25a、25bに対して押し当てて基板13の
位置決めを行なうので、XY方向の位置決めを同時に行
なうことができ、位置決めの時間が短縮できる。
【0065】
【発明の効果】この発明の第1の発明に係る被加工物位
置決め装置は、被加工物の一部が食み出すように前記被
加工物を載せるステージと、前記被加工物の位置決めを
行なう被加工物位置決め手段とを備え、前記ステージと
前記被加工物位置決め手段とが相対的に互いに接近する
方向に動き、前記被加工物の前記ステージから食み出し
た部分と前記被加工物位置決め手段とを接触させて前記
ステージ上の前記被加工物を移動させるので、厚さが薄
い基板でも撓むことなく容易に位置決めを行なうことが
できる。
【0066】この発明の第2の発明に係る被加工物位置
決め装置は、被加工物を載せるステージと、前記被加工
物と接触し、当該被加工物を移動させて、当該被加工物
の位置決めを行なう被加工物位置決め手段とを備え、前
記被加工物の内、前記被加工物位置決め手段と接触する
部分以外の部分を開放させた状態で位置決めするので、
厚さが薄い基板でも撓むことなく容易に位置決めを行な
うことができる。
【0067】この発明の第3の発明に係る被加工物位置
決め装置は、第2の発明において前記被加工物位置決め
手段は、前記被加工物を所定の位置まで移動させるの
で、厚さが薄い基板でも撓むことなく容易に位置決めを
行なうことができる。
【0068】この発明の第4の発明に係る被加工物位置
決め装置は、第1乃至第2の発明において前記被加工物
を前記被加工物位置決め手段に近づける方向に移動させ
る被加工物移動手段を備えたので、より正確に位置決め
を行なうことができる。
【0069】この発明の第5の発明に係る被加工物位置
決め装置は、第4の発明において前記被加工物位置決め
手段の前記被加工物への接触を検出する検出手段を有
し、前記検出手段による検出結果に応じて前記被加工物
移動手段を用いて前記被加工物を前記被加工物位置決め
手段に近づける方向に移動させるので、より正確に位置
決めを行なうことができる。
【0070】この発明の第6の発明に係る被加工物位置
決め方法は、被加工物の一部が食み出すように前記被加
工物をステージに載せる第1のステップと、前記ステー
ジと被加工物位置決め手段とを相対的に互いに接近する
方向に移動させながら、前記被加工物の前記ステージか
ら食み出した部分と前記被加工物位置決め手段とを接触
させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させる第2
のステップとを備えたので、厚さが薄い基板でも撓むこ
となく容易に位置決めを行なうことができる。
【0071】この発明の第7の発明に係る被加工物位置
決め手段は、被加工物をステージに載せる第1のステッ
プと、前記被加工物の位置決めを行なう被加工物位置決
め手段と前記被加工物とを接触させて当該被加工物を移
動させる第2のステップと、前記被加工物の内、被加工
物位置決め手段と接触する部分以外の部分を開放させた
状態で前記被加工物位置決め手段によって被加工物の位
置決めを行なう第3のステップとを備えたので、厚さが
薄い基板でも撓むことなく容易に位置決めを行なうこと
ができる。
【0072】この発明の第8の発明に係る被加工物位置
決め装置は、被加工物の一部が食み出すように前記被加
工物を載せるステージと、前記被加工物の位置決めを行
なう第1の被加工物位置決め手段と、前記被加工物の位
置決めを行なう第2の被加工物位置決め手段とを備え、
前記ステージと前記第1の被加工物位置決め手段及び前
記第2の被加工物位置決め手段とが相対的に互いに接近
する方向に動き、前記被加工物の前記ステージから食み
出した部分と前記第1の被加工物位置決め手段及び前記
第2の被加工物位置決め手段とを夫々異なる接点で接触
させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させるの
で、XY方向の位置決めを同時に行なうことができ、位
置決めの時間が短縮できる。
【0073】この発明の第9の発明に係るレーザ加工装
置は、被加工物を供給する被加工物供給部と、前記被加
工物供給部から供給された前記被加工物をレーザにて加
工するレーザ加工機と、前記レーザ加工機にて加工され
た前記被加工物を回収する被加工物回収部と、前記被加
工物供給部から前記被加工物を前記レーザ加工機へ搬送
する際に前記被加工物の位置決めを行なう被加工物位置
決め装置とを備えたレーザ加工装置において、前記被加
工物位置決め装置は、前記被加工物の一部が食み出すよ
うに前記被加工物を載せるステージと、前記被加工物の
位置決めを行なう被加工物位置決め手段とを備え、前記
ステージと前記被加工物位置決め手段とが相対的に互い
に接近する方向に動き、前記被加工物の前記ステージか
ら食み出した部分と前記被加工物位置決め手段とを接触
させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させるもの
なので、厚さが薄い基板でも容易にレーザ加工が行なえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるレーザ加工装
置の位置決めステーションの平面図(位置決め前)。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるレーザ加工装
置の位置決めステーションの平面図(位置決め後)。
【図3】 図2におけるIII−III断面図。
【図4】 図2におけるIV−IV断面図。
【図5】 本発明の実施の形態2におけるレーザ加工装
置の位置決めステーションの平面図(位置決め前)。
【図6】 本発明の実施の形態2におけるレーザ加工装
置の位置決めステーションの平面図(位置決め後)。
【図7】 図6におけるVII−VII断面図。
【図8】 図6におけるVIII−VIII断面図。
【図9】 従来のレーザ加工装置における全体図。
【図10】 従来のレーザ加工装置における位置決めス
テーションを示す図。
【符号の説明】
1 基板積載供給部、2 レーザ加工機、3 基板積載
回収部、4 位置決めステーション、5a ローダ、5
b アンローダ、6a 供給台車、6b 回収台車、7
走行レール、8 吸着パッド、9 フレーム、10
ガイド付シリンダー、11 走行駆動装置、12 XY
テーブル、13 基板、14a 第1の基板ストッパ
ー、14b 第2の基板ストッパー、15a 第1の位
置決めピン、15b 第2の位置決めピン、16a 第
1のロッドレスシリンダー、16b第2のロッドレスシ
リンダー、17a 第1の位置検出センサー、17b
第2の位置検出センサー、18 ステージ、19a 第
1の基板位置決め板、19b第2の基板位置決め板、2
0a 第1のガイド付シリンダー、20b 第2のガイ
ド付シリンダー、21 挟持手段、22 ガイド付シリ
ンダー、23 ボス、24 シリンダー、25a 第1
の基板止め25b 第2の基板止め、26ガイドナッ
ト、27 ガイドレール。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:42 B23K 101:42 (72)発明者 森 誉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3C016 AA01 BA01 CA04 CB02 CC01 CE05 HA11 HB01 HC01 3C028 DD13 4E068 CA14 CE09 CE11 5F031 CA02 CA05 GA24 HA53 KA02 KA03 LA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の一部が食み出すように前記被
    加工物を載せるステージと、前記被加工物の位置決めを
    行なう被加工物位置決め手段とを備え、前記ステージと
    前記被加工物位置決め手段とが相対的に互いに接近する
    方向に動き、前記被加工物の前記ステージから食み出し
    た部分と前記被加工物位置決め手段とを接触させて前記
    ステージ上の前記被加工物を移動させることを特徴とす
    る被加工物位置決め装置。
  2. 【請求項2】 被加工物を載せるステージと、前記被加
    工物と接触し、当該被加工物を移動させて、当該被加工
    物の位置決めを行なう被加工物位置決め手段とを備え、
    前記被加工物の内、前記被加工物位置決め手段と接触す
    る部分以外の部分を開放させた状態で位置決めすること
    を特徴とする被加工物位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記被加工物位置決め手段は、前記被加
    工物を所定の位置まで移動させることを特徴とする請求
    項2記載の被加工物位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記被加工物を前記被加工物位置決め手
    段に近づける方向に移動させる被加工物移動手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の被加工
    物位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記被加工物位置決め手段の前記被加工
    物への接触を検出する検出手段を備え、前記検出手段に
    よる検出結果に応じて前記被加工物移動手段を用いて前
    記被加工物を前記被加工物位置決め手段に近づける方向
    に移動させることを特徴とする請求項4記載の被加工物
    位置決め装置。
  6. 【請求項6】 被加工物の一部が食み出すように前記被
    加工物をステージに載せる第1のステップと、前記ステ
    ージと被加工物位置決め手段とを相対的に互いに接近す
    る方向に移動させながら、前記被加工物の前記ステージ
    から食み出した部分と前記被加工物位置決め手段とを接
    触させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させる第
    2のステップとを備えたことを特徴とする被加工物位置
    決め方法。
  7. 【請求項7】 被加工物をステージに載せる第1のステ
    ップと、前記被加工物の位置決めを行なう被加工物位置
    決め手段と前記被加工物とを接触させて当該被加工物を
    移動させる第2のステップと、前記被加工物の内、被加
    工物位置決め手段と接触する部分以外の部分を開放させ
    た状態で前記被加工物位置決め手段によって被加工物の
    位置決めを行なう第3のステップとを備えたことを特徴
    とする被加工物位置決め方法。
  8. 【請求項8】 被加工物の一部が食み出すように前記被
    加工物を載せるステージと、前記被加工物の位置決めを
    行なう第1の被加工物位置決め手段と、前記被加工物の
    位置決めを行なう第2の被加工物位置決め手段とを備
    え、前記ステージと前記第1の被加工物位置決め手段及
    び前記第2の被加工物位置決め手段とが相対的に互いに
    接近する方向に動き、前記被加工物の前記ステージから
    食み出した部分と前記第1の被加工物位置決め手段及び
    前記第2の被加工物位置決め手段とを夫々異なる接点で
    接触させて前記ステージ上の前記被加工物を移動させる
    ことを特徴とする被加工物位置決め装置。
  9. 【請求項9】 被加工物を供給する被加工物供給部と、
    前記被加工物供給部から供給された前記被加工物をレー
    ザにて加工するレーザ加工機と、前記レーザ加工機にて
    加工された前記被加工物を回収する被加工物回収部と、
    前記被加工物供給部から前記被加工物を前記レーザ加工
    機へ搬送する際に前記被加工物の位置決めを行なう被加
    工物位置決め装置とを備えたレーザ加工装置において、
    前記被加工物位置決め装置は、前記被加工物の一部が食
    み出すように前記被加工物を載せるステージと、前記被
    加工物の位置決めを行なう被加工物位置決め手段とを備
    え、前記ステージと前記被加工物位置決め手段とが相対
    的に互いに接近する方向に動き、前記被加工物の前記ス
    テージから食み出した部分と前記被加工物位置決め手段
    とを接触させて前記ステージ上の前記被加工物を移動さ
    せることを特徴とするレーザ加工装置。
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