JP2001248504A - 蒸発燃料処理用のキャニスタ - Google Patents
蒸発燃料処理用のキャニスタInfo
- Publication number
- JP2001248504A JP2001248504A JP2000386086A JP2000386086A JP2001248504A JP 2001248504 A JP2001248504 A JP 2001248504A JP 2000386086 A JP2000386086 A JP 2000386086A JP 2000386086 A JP2000386086 A JP 2000386086A JP 2001248504 A JP2001248504 A JP 2001248504A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat storage
- adsorbent
- fuel vapor
- adsorption chamber
- adsorption
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/02—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography
- B01D53/04—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography with stationary adsorbents
- B01D53/0407—Constructional details of adsorbing systems
- B01D53/0415—Beds in cartridges
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M25/00—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
- F02M25/08—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
- F02M25/0854—Details of the absorption canister
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D2259/00—Type of treatment
- B01D2259/45—Gas separation or purification devices adapted for specific applications
- B01D2259/4516—Gas separation or purification devices adapted for specific applications for fuel vapour recovery systems
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M25/00—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
- F02M25/08—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
- F02M2025/0881—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir with means to heat or cool the canister
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
ようにするとともに、脱離された炭化水素が急激にエン
ジン内に吸収されるのを防止する。 【解決手段】 大気に連通する大気連通口3aが一端側
に形成され、他端側に燃料タンクに連通する燃料蒸気流
入口4aおよびエンジン吸気路に連通する流出口4bが
形成されたケース2の一端側に一端との間に空間9を形
成して吸着室R1を他端側に他端との間に空間6を形成
して蓄熱吸着室R2とを設け吸着室R2に吸着材A1お
よびこの吸着材A1よりも熱伝導率および比熱の大きい
蓄熱材A2を含む蓄熱吸着剤を収容し、吸着室R1に吸
着材A1を収容するようにした。
Description
の燃料タンク等からの燃料蒸気の放出量を減少させるた
め、燃料タンク等で発生した燃料蒸気を一時的に吸着
し、吸着した燃料蒸気をエンジンで燃焼させるために所
定のタイミングで脱離させる蒸発燃料処理用キャニスタ
に関する。このキャニスタは、自動車で特に好適に使用
される。
発生する燃料蒸気を、ケース内に収容された吸着剤(例
えば、破さい活性炭、造粒活性炭)に吸着させ、吸着さ
せた燃料蒸気を、所定のタイミングで吸着剤から脱離さ
せ、燃焼器(エンジンの燃焼室または燃料電池車の燃焼
器等)に移送して燃焼させる。これにより燃料蒸気の大
気放出を防止している。燃料タンク内等で燃料蒸気が発
生する場合としては、例えば次の場合がある。 (1)自動車を放置しておくと、昼夜の温度変化によ
り、日中の高温時に燃料蒸気が発生する。 (2)自動車が走行を終了して停止したとき(特に高速
走行終了後に停止したとき)には、高温になったエンジ
ンの熱が燃料タンク等に伝達される。そのとき燃料タン
ク等の温度が上昇し、燃料蒸気が発生する。 (3)燃料タンクに燃料を補給するときに燃料蒸気が発
生する。
タの説明図で、図11Aはキャニスタの断面図、図11
Bはこのキャニスタ内の燃料蒸気吸着状態での各位置に
おける吸着剤の燃料蒸気吸着濃度を示す図である。図1
1においてキャニスタ01はケース02を有している。
ケース02は円筒状で一端側に大気連通側端壁03を有
し、他端側に燃料蒸気出入側端壁04を有している。大
気連通側端壁03には大気連通口03aが形成され、燃
料蒸気出入側端壁04には燃料タンクに連通する燃料蒸
気の流入口04aおよびエンジン吸気路に連通する燃料
蒸気の流出口04bが形成されている。燃料蒸気出入側
端壁04の内側には周縁に環状の立上りフランジを有す
る多孔板07が配置され、多孔板07の立上りフランジ
の端部が端壁04に突き当てられて空間06が形成され
ている。多孔板07の内側面にはポリエステル等の不織
布や発泡ウレタン製シート状のフィルタ部材08が配置
されている。大気連通側端壁03の内側には空間09を
形成するように平板状の多孔板010が配置され、多孔
板010の内側面には前記フィルタ部材08と同様のフ
ィルタ部材011が配置されている。フィルタ部材08
および011の間の空室Rには、燃料蒸気の吸着剤A1
とこの吸着剤A1に比較して熱伝導率と比熱の大きな材
料からなる蓄熱材A2とが混合した状態で充填されてい
る。多孔板010は大気連通側端壁03との間に設けた
圧縮ばね012により左方(燃料蒸気出入側端壁04
側)に押圧されている。
aから流入した燃料蒸気は吸着剤A1により吸着され
る。このときの吸着剤A1の吸着濃度分布は、図11B
に示すように、流入口04aに近い側から順次吸着濃度
が飽和していく。そして、吸着剤A1の大気連通口03
aに近い側の部分が燃料蒸気を吸着するようになると、
その部分の吸着剤A1の吸着濃度に応じた量の燃料蒸気
が大気連通口03aから放出されるようになる。なお、
吸着剤A1は燃料蒸気を吸着する際、熱が発生して温度
が上昇する。吸着剤A1の吸着可能な燃料蒸気量は、温
度が上昇すると減少するが、蓄熱材A2は吸着剤A1が
発生した熱を吸収して吸着剤A1の温度上昇を防止する
ので、吸着剤A1の吸着可能な燃料蒸気量の低下を防止
する。
ルでは、流出口04bに接続されたエンジン吸気路が負
圧になるため、キャニスタ01内には大気連通口03a
から大気が流入して流出口04bから流出する空気の流
れが生じる。この空気流によりケース02内の吸着剤A
1に吸着されていた燃料蒸気(炭化水素)は脱離され、流
出口04bからエンジン吸気路を通ってエンジンに吸入
され燃焼される。
と吸着剤と蓄熱材とを収容したキャニスタの脱離、吸着
時の蒸発燃料の吸着濃度変化を示した図で、図12Aは
図11Bに示す吸着の後、吸着剤A1に吸着された燃料
蒸気の脱離時のキャニスタ内の各位置における吸着剤の
燃料蒸気吸着濃度(残留レベル)の例を示す図、図12
Bは再度燃料蒸気を吸着させた時のキャニスタ内の各位
置における吸着剤の燃料蒸気吸着濃度と残留レベルの例
を示す図である。
と蓄熱材A2とを収容した場合(破線)は、ケース内に
吸着剤A1のみを収容した場合(実線)に比べてキャニ
スタ内の空気または燃料蒸気の移動方向に沿った各位置
での吸着剤の燃料蒸気の残留レベルが少なくなっている
(吸着濃度が低くなっている)。これは、吸着剤A1お
よび蓄熱材A2を含む蓄熱吸着剤使用した場合、吸着燃
料蒸気の脱離時の吸着剤A1が蓄熱材A2の保有熱を奪
うことにより吸着剤A1の温度が低下しないので脱離量
の増加がはかれるためである。
と残留レベルとの差が放出ガス量となる。ケース内に吸
着剤A1および蓄熱材A2を収容した場合(破線)は、
ケース内に吸着剤A1のみを収容した場合(実線)に比
べてキャニスタ内の空気または燃料蒸気の移動方向に沿
った燃料蒸気の吸着量が多くなっている。このため、吸
着剤A1のみの場合は、吸着剤A1および蓄熱材A2を
含む蓄熱吸着剤に比べて、燃料蒸気の吸着量があまり多
くない時点で大気への燃料蒸気放出量が多くなる。これ
は、吸着剤A1のみの場合には燃料蒸気吸着時の発熱に
より、吸着剤A1の温度が上昇して吸着可能燃料蒸気量
が減少するためである。
気の吸着および脱離を高速に行う必要がある場合には、
吸着剤A1のみを使用するよりも、吸着剤A1および蓄
熱材A2を含む蓄熱吸着剤を使用する方が有利な場合が
ある。
蓄熱材を含む蓄熱吸着剤とが収容されているキャニスタ
内の吸着剤に多量の燃料蒸気が吸着されている状態で、
例えばエンジンを始動しアクセルペダルを踏んでエンジ
ンを高速回転させると、吸着剤に吸着された燃料蒸気の
急激な脱離が行われる。その際、吸着剤は燃料蒸気の急
速な脱離によって温度低下が生じるが、蓄熱材からの放
熱により温度低下が防止される。従って、吸着剤の中に
蓄熱材を含む場合、蓄熱材が存在しない場合に比べて、
吸着剤は温度の高い状態に維持される。その結果、急激
に多量の燃料蒸気が脱離されることになり、エンジン燃
焼室に吸入される燃料濃度が高くなって、エンジン不調
をもたらしたり、炭化水素(燃料)の過剰に伴い燃焼処
理が十分に行われずに不完全燃焼ガス(炭化水素)が大
気中に放出されることとなる。
吸着し且つ必要なタイミングで脱離する蒸発燃料処理用
のキャニスタにおいて、燃料蒸気の吸着、脱離を効率よ
く行えるようにするとともに、脱離された炭化水素が急
激にエンジン内に吸収されるのを防止し、併せてキャニ
スタの吸着剤収容空間を大きくせずに吸着剤の収容量を
多くし吸着可能量を増加させて、燃料蒸気の大気への放
出量をトータルで減少させることを課題とする。また本
発明は、吸着剤を収容する吸着室および蓄熱吸着剤を収
容する蓄熱吸着室を有するキャニスタにおいて、吸着室
で発生した熱が蓄熱吸着室に伝達するのを防止して、蓄
熱吸着室内の吸着剤の温度上昇に起因する燃料蒸気保持
能力の低下を防止することを課題とする。
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。
は、燃料タンクに連通する燃料蒸気の流入口(4a)お
よびエンジン吸気路に連通する燃料蒸気の流出口(4
b)が形成された燃料蒸気流出入側端壁(4)と大気に
連通する大気連通口(3a)が形成された大気連通側端
壁(3)との間に空室(R)が形成され、この空室
(R)が燃料蒸気出入側端壁(4)側に位置する吸着室
(R1)と大気連通側端壁(3)側に位置する蓄熱吸着
室(R2)とを有するケース(2)を備え、吸着室(R
1)には吸着剤(A1)が収容され、蓄熱吸着室(R
2)には吸着剤(A1)とこの吸着剤(A1)に比較し
て比熱の大きな材料からなる蓄熱材(A2)とを含む蓄
熱吸着剤(A)が収容されていることを特徴とする。
(A)」は、前記吸着剤(A1)と前記蓄熱材(A2)
との両者が存在しているものを意味し、それらが存在す
る形態はどのようなものであっても良く、存在する形態
の例としては、例えば次の形態がある。 (1)吸着剤(A1)および蓄熱材(A2)がそれぞれ
別々に粒状に形成され、それらが混合状態で存在するも
の、または層状に存在するもの。前記別々に粒状に形成
された吸着剤(A1)および蓄熱材(A2)は、原材料
のみにより構成されたもの、または原材料プラス樹脂に
より構成されたもの等を使用することができる。 (2)粉状または粒状の吸着剤材料および蓄熱材材料と
バインダとを混合したものを固めて粒状に成形したも
の。すなわち、1個の粒状体中に吸着剤(A1)および
蓄熱材(A2)が分散状態で存在する粒状体。 (3)粉状または粒状の吸着剤(A1)および蓄熱材
(A2)とバインダとを混合してハニカム状に形成した
もの。すなわち、1個の所定形状のハニカム構造体中に
吸着剤(A1)および蓄熱剤(A2)が分散状態で存在
するもの。
は、燃料タンクに連通する燃料蒸気の流入口(4a)お
よびエンジン吸気路に連通する燃料蒸気の流出口(4
b)が形成された燃料蒸気流出入側端壁(4)と大気に
連通する大気連通口(3a)が形成された大気連通側端
壁(3)との間に空室(R)が形成され、この空室
(R)が前記燃料蒸気出入側端壁(4)側に位置する吸
着室(R1)と大気連通側端壁側(3)に位置する蓄熱
吸着室(R2)とに区分されたケース(2)を備え、前
記吸着室(R1)と蓄熱吸着室(R2)とは断熱性およ
び通気性の有る仕切部材(S)により分割され、吸着室
(R1)には吸着剤(A1)が収容され、蓄熱吸着室
(R2)には吸着剤(A1)とこの吸着剤(A1)に比
較して比熱の大きな材料からなる蓄熱材(A2)とを含
む蓄熱吸着剤(A)が収容されていることを特徴とす
る。
は、燃料タンクに連通する燃料蒸気の流入口(4a)お
よびエンジン吸気路に連通する燃料蒸気の流出口(4
b)が形成された燃料蒸気流出入側端壁(4)と蓄熱吸
着室(R2)に連通する連通口(24a)が形成された
蓄熱吸着室連通側端壁(24)との間に吸着室(R1)
が形成された吸着用ケース(22)と、前記吸着用ケー
ス(22)の連通口(24a)に連通する連通口(25
a)を有する吸着室連通側端壁(25)と大気に連通す
る大気連通口(3a)が形成された大気連通側端壁
(3)との間に蓄熱吸着室(R2)が形成された蓄熱吸
着用ケース(23)とを備え、吸着室(R1)には吸着
剤(A1)が収容され、蓄熱吸着室(R2)には吸着剤
(A1)とこの吸着剤(A1)に比較して比熱の大きな
材料からなる蓄熱材(A2)とを含む蓄熱吸着剤(A)
が収容されていることを特徴とする。
は、流入口(4a)から流入する燃料蒸気は吸着室(R
1)内の吸着剤(A1)で吸着されてから、蓄熱吸着室
(R2)内の吸着剤(A1)または蓄熱吸着剤(A)で
吸着される。吸着剤(A1)による蒸発燃料の吸着時に
は、発熱作用を伴うが、蓄熱吸着室(R2)には吸着剤
(A1)およびそれよりも比熱の大きな材料からなる蓄
熱材料(A2)を含む蓄熱吸着剤(A)が収容されてお
り、蓄熱吸着室(R2)内の吸着剤(A1)の吸着時に
発生する熱は蓄熱材(A2)に吸収される。このため、
蓄熱吸着室(R2)内の吸着剤(A1)は、温度上昇が
防止されるので、吸着濃度が飽和するまでの吸着剤(A
1)の燃料蒸気の吸着量が多くなる。したがって、流入
口(4a)側から流入して大気連通口(3a)側に移動
する蓄熱吸着室(R2)内の燃料蒸気は、大気連通口
(3a)側の端部に移動するまでに、吸着剤(A1)に
より効率良く吸着される。
燃料蒸気が吸着されている状態で、脱離が行われる際、
大気連通口(3a)から流入した空気により蓄熱吸着室
(R2)内の吸着剤(A1)に吸着された燃料蒸気は脱
離される。燃料蒸気の脱離に伴い蓄熱吸着室(R2)内
の吸着剤(A1)の温度は下がろうとするが、蓄熱材
(A2)からの放熱作用により、吸着剤(A1)の温度
低下が緩和される結果、吸着されている燃料蒸気の脱離
が効率よく行われ、脱離後の燃料蒸気残留レベルを低く
する。蓄熱吸着室(R2)で脱離された燃料蒸気を含ん
だ脱離空気が吸着室(R1)内を通過するのに伴い、吸
着室(R1)内の吸着剤(A1)の燃料蒸気は脱離され
るが吸着室(R1)内においては脱離に伴う温度低下が
発生して燃料蒸気の脱離率の低下をもたらす。従って、
脱離燃料蒸気が多量にエンジン内に吸入される現象がお
こらず、炭化水素の過剰に伴うエンジン不調やエンジン
からの炭化水素の放出が防止される。
2)とを断熱性および通気性の有る仕切部材(S)によ
り分割した場合、または、前記吸着室(R1)と前記蓄
熱吸着室(R2)と別々のケースにより構成した場合に
は、吸着室(R1)と蓄熱吸着室(R2)との間の熱伝
達が防止されるので、吸着室(R1)の吸着剤(A1)
の温度が高くなっても蓄熱吸着室(R2)の吸着剤(A
1)の温度の上昇を防止することができる。このため、
蓄熱吸着室(R2)の吸着剤(A1)の燃料蒸気保持能
力の低下を防止できるので、エンジンの排気ガス制御の
都合で吸着剤(A1)からの燃料蒸気の脱離用空気量が
不十分な場合に蓄熱吸着室(R2)および蓄熱吸着室
(R2)内の吸着剤(A1)に残留していた燃料蒸気
が、大気連通口(3a)から排出されるのを防止するこ
とができる。
の実施の形態の具体例(実施例)を説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1のキャニスタの説
明図で、図1Aはキャニスタの断面図、図1Bはこのキ
ャニスタ内の各位置における吸着剤の燃料蒸気吸着濃度
を示す図である。図1においてキャニスタ1はナイロ
ン、ポリプロピレン等の合成樹脂材料からなり、断面円
形のケース2を有している。ケース2は一端側に大気連
通側端壁3を有し、他端側に燃料蒸気出入側端壁4を有
している。大気連通側端壁3には大気連通口3aを形成
するパイプを有し、燃料蒸気出入側端壁4には燃料タン
クに連通する燃料蒸気の流入口4aおよびエンジン吸気
路に連通する燃料蒸気の流出口4bをそれぞれ形成する
パイプを有しており、各端壁3,4はそれぞれ振動溶着
で接合一体化されて、ケース2を構成する。燃料蒸気出
入側端壁4の内側には空間6を形成するように周縁に環
状の立上りフランジを有して、合成樹脂製円形皿状の多
孔板7が立上りフランジの端面が端壁4に突き当てられ
た状態に配置され、多孔板7の内側面にはポリエステル
からなる不織布製円形シート状のフィルタ部材8が配置
されている。
するように合成樹脂製円形板状の多孔板10が2つの圧
縮ばね12を介して配置され、多孔板10の内側面には
前記フィルタ部材8と同様のフィルタ部材11が配置さ
れている。これらのフィルタ部材8および11の間には
空室Rが形成されている。空室R内には、燃料蒸気出入
側端壁4側に位置する空間R1に、粒状活性炭からなる
吸着剤A1が収容されており、フィルタ部材11側に位
置する空間R2に吸着剤A1とこの吸着剤A1に比較し
て熱伝導率および比熱の大きな材料である蓄熱材A2と
を含む蓄熱吸着剤Aとが収容されている。この実施例1
では、粒状の蓄熱材A2と粒状の吸着剤A1とは積層状
に交互に収容されている。前記粒状の蓄熱材A2の材料
としては、例えばアルミ材、アルミナ、等のセラミック
やステンレス鋼等を使用可能である。前記空間R1およ
びR2を、以下「吸着室R1」および「蓄熱吸着室R
2」と言うことにする。したがって、空室Rは、吸着剤
A1が収容される「吸着室R1」と、粒状の蓄熱材A2
および粒状の吸着剤A1を交互に積層状に配置した蓄熱
吸着剤Aが収容される「蓄熱吸着室R2」とを有してい
る。なお、蓄熱吸着室R2は、吸着室R1よりも狭く形
成されている。
との間に設けた圧縮ばね12により左方に押圧されてお
り、吸着室R1および蓄熱吸着室R2内の吸着剤A1お
よび蓄熱材A2は、燃料蒸気出入側端壁4側の多孔板7
側への力を受けて、密に充填された状態を維持する。吸
着室R1と蓄熱吸着室R2の容積の比率はエンジンの種
類、大きさ、使用条件等により決定される。
施例1では、流入口4aから流入した燃料蒸気は吸着室
R1および蓄熱吸着室R2内の吸着剤A1により吸着さ
れる。この場合の燃料蒸気の吸着は、最初は主として吸
着室R1内の他端側(燃料蒸気流出入側端壁4側)部分
の吸着剤A1により吸着され、徐々に一端側(大気連通
側端壁3側)部分の吸着剤A1により吸着されるように
なる。すなわち、キャニスタ1内の各位置における吸着
剤の燃料蒸気吸着濃度を示す図1Bにおいて、燃料蒸気
の吸着が進行するに伴い、吸着剤A1の吸着濃度の飽和
部分は徐々に右側(大気連通側端壁3側)に移動する。
初期状態では、大気連通端壁3側に近い部分の吸着剤A
1は吸着に関与せず、蒸発燃料の吸着の進行につれて大
気連通側端壁3に近い吸着剤A1も吸着に関与するよう
になり、蒸発燃料が端壁3付近の吸着剤A1の位置まで
達すると吸着状態が飽和状態でなくても大気中に排出さ
れるようになり、この部分の吸着の進行につれてキャニ
スタ1からの燃料蒸気の大気中への放出が次第に増加す
る。
着剤A1に隣接して蓄熱材A2が交互に配置されてい
て、この蓄熱材A2が吸着剤A1の燃料蒸気吸着時の発
熱を吸収し、吸着剤A1自身の温度上昇を緩和する。こ
のため、吸着剤A1の吸着性能の低下が小さい。したが
って、吸着剤A1に他端側(燃料蒸気出入側端壁4側)
から流れてくる燃料蒸気は、温度上昇の低い吸着剤A1
により効率良く吸着されるため、蒸発燃料が未吸着のま
ま大気連通口3aから放出されるのが防止される。
内の吸着剤A1に燃料蒸気が吸着されている状態で、脱
離が行われる際、大気連通口3aから流入した空気によ
り蓄熱吸着室R2内の吸着剤A1に吸着された燃料蒸気
が脱離される。このとき、蓄熱吸着室R2内の蓄熱材A
2の放熱作用(吸着剤A1の蓄熱材A2からの吸熱作
用)により、脱離作用に伴う吸着剤A1の温度低下が緩
和される結果、吸着されている燃料蒸気の脱離が効率よ
く行われ、吸着剤A1のみの場合に比べて脱離温度が高
い状態に維持され、燃料蒸気の残留レベルが低くなる。
次にこの脱離された燃料蒸気が燃料蒸気出入側端壁4側
に流れる際、吸着室R1内の吸着剤A1内を通過する。
吸着室R1内に収容されているのは吸着剤A1のみであ
るから、この吸着剤A1は脱離により温度低下が発生し
て燃料蒸気の吸着可能量が増加、すなわち残留レベルが
高く維持され、従って、急激な脱離は発生しない。蓄熱
吸着室R2で急激に脱離された燃料蒸気は吸着室R1を
通過する際、吸着室R1に収容された吸着剤A1がバッ
ファとなり、エンジンに吸引される燃料蒸気の濃度変化
は緩やかになる。
む空気が図1Aの空室R内を左側から右側に流れる場合
(吸着時)の空室R内の燃料蒸気の濃度分布、および外
部から流入した大気が図1Aの空室R内を右側から左側
に流れる場合(脱離時)の空室R内の燃料蒸気の濃度分
布(残留レベル)は図2Bに示すように変化する。前記
実施例1において、吸着室R1と蓄熱吸着室R2との間
に多孔の金属プレート、樹脂プレート、または不織布製
円形シート部材等の通気性の有る仕切部材を配置するこ
とが可能である。また、それらの仕切部材として、断熱
性の低い部材や高い部材等を使用可能である。
ャニスタの説明図で、図2Aはキャニスタの断面図、図
2Bはこのキャニスタ内の各位置における吸着剤の燃料
蒸気吸着濃度を示す図である。図2において、吸着室R
1と蓄熱吸着室R2とは、前記フィルタ部材8と同様の
不織布製円形シート状の通気性および断熱性を有するフ
ィルタ部材14により構成された仕切部材Sにより仕切
られている。この実施例2のその他の構成は前記実施例
1と同様である。図2Bの実線は実施例2の燃料蒸気の
濃度分布を示し、点線は前記実施例1の図1Bの燃料蒸
気の濃度分布を示す。
施例2では、吸着室R1と蓄熱吸着室R2とは、通気性
および断熱性を有する仕切部材Sにより仕切られている
ので、吸着時に吸着室R1で発生した熱は蓄熱吸着室R
2には伝達され難い。このため、吸着時に燃料蒸気を含
む空気が図2A左端側の流入口4aから流入して右側の
大気連通口3a側に流れる際、蓄熱吸着室R2内の温度
は仕切部材Sにより前記実施例1よりも低い温度に保持
される。したがって、図2Bから分かるように前記吸着
時に、仕切部材Sの右側に隣接する蓄熱吸着室R2内の
蓄熱吸着剤Aは前記実施例1(図2Bの点線参照)に比
較して多くの燃料蒸気を吸着する。また、脱離時に外部
の空気が図2Aの右端側の大気連通口3a側から流入口
4a側に流れる際、蓄熱吸着室R2内の温度は仕切部材
Sにより前記実施例1よりも高い温度に保持される。し
たがって、図2Bから分かるように前記脱離時に、仕切
部材Sの右側に隣接する蓄熱吸着室R2内の蓄熱吸着剤
Aは前記実施例1(図2Bの点線参照)に比較して多く
の燃料蒸気を脱離させる。この実施例2のその他の作用
は前記実施例1と同様である。
ャニスタの側断面図である。図4は図3のキャニスタの
各位置における断面図で、図4Aは図3のIVA−IVA
断面図、図4Bは図3のIVB−IVB断面図、図4Cは
図4BのIVC−IVC断面図である。なお、この実施例
3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する
構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省
略する。図3、図4において、キャニスタ1のケース2
は、実施例1の場合と同様の材料からなり、並んで配置
した断面長方形で筒状の第1ケース部2aおよび第2ケ
ース部2bと、これら両ケース部2a,2bの側壁を縦
方向に連結する連結壁2cおよび図の左端側において両
ケース部2a,2bを連結する端部連結壁2dと、各ケ
ース部2a,2bの左端および端部連結壁2dとに連結
された第3ケース部2eとを有しており、これらは一体
形成されている。図4Aから分かるように、第1ケース
部2aの断面積は第2ケース部2bの断面積の約2倍と
なっている。
大気連通側端壁3が設けられ、第1ケース部2aの右端
には燃料蒸気出入側端壁4が設けられている。大気連通
側端壁3には大気連通口3aを形成するパイプを有し、
燃料蒸気出入側端壁4には燃料タンクに連通する燃料蒸
気の流入口4aおよびエンジン吸気路に連通する燃料蒸
気の流出口4bをそれぞれ形成するパイプを有してお
り、各端壁3,4はそれぞれ第2ケース部2b、第1ケ
ース部2aに溶着接合されている。さらに、第3ケース
部2eの端部(図で左端)には、長方形板状で内側面に
断面が長方形の多数のエンボス19が形成され、各エン
ボス19の間に通気路20が形成されている底端壁18
が溶着されている。ケース2は各ケース部材2a,2
b,2e,連結壁2c,端部連結壁2dおよび各端壁
3,4,18とで構成される。
の材料からなり長方形シート状のフィルタ部材16が底
端壁18のエンボス19に支えられて装着されている。
第1ケース部2a内部は第1吸着室R1aが形成されて
おり、第2ケース部2b内部は、フィルタ部材14によ
り第3ケース部材2eの底端壁18側に位置する第2吸
着室R1bと大気連通側端壁3側に位置する蓄熱吸着室
R2とに分割されている。第1吸着室R1a、第2吸着
室R1bおよび通気路20とで吸着室R1を構成する。
第1吸着室R1aと第2吸着室R1bは前記フィルタ部
材16および底端壁18の通気路20を介して連通して
いる。前記吸着室R1を構成する第1吸着室R1aおよ
び第2吸着室R1bは、フィルタ部材14により構成さ
れる仕切部材Sにより分割されており、前記仕切部材S
は断熱性および通気性を有している。
には前記実施例1の場合と同様の吸着剤A1のみが収容
されている。第1吸着室R1aに収容された吸着剤A1
の燃料蒸気出入側端壁4側(右端側)には前記実施例1
の場合と同様の材料からなり長方形シート状のフィルタ
部材8および合成樹脂製の多孔板7が配置されており、
多孔板7は、燃料蒸気出入側端壁4との間に設けた2つ
の圧縮ばね12′により底壁部材18側(左端側)に押
圧されている。蓄熱吸着室R2には吸着剤A1および前
記実施例1の場合と同様の蓄熱材A2が交互に積層状に
配置・収容されている。蓄熱吸着室R2の大気連通側端
壁3a側(右端側)には前記フィルタ部材8と同様のフ
ィルタ部材11および前記多孔板7と同様の多孔板10
が配置されており、多孔板10は、大気連通側端壁3と
の間に設けた2つの圧縮ばね12により底端壁18側
(左端側)に押圧されている。吸着室R1a,R1b、
通気路20および蓄熱吸着室R2により、空室Rが構成
されている。
施例3では、燃料タンク(図示せず)で発生した燃料蒸
気は流入口4aから、第1吸着室R1a、通気路20、
第2吸着室R1bを順次流れて蓄熱吸着室R2に流入す
る。したがって、燃料蒸気吸着時には、燃料蒸気の流れ
の上流側の空室に収容された吸着剤A1から順に燃料蒸
気を吸着する。この実施例3は、前記実施例1と同様
に、ケース2内の大気連通側端壁3側に設けられた蓄熱
吸着室R2には、吸着剤A1および蓄熱材A2が収容さ
れているため、燃料蒸気の吸着時および脱離時において
実施例1で説明した作用と同様の作用を奏する。また、
吸着剤A1のみを収容した第1、第2吸着室R1a,R
2bを合わせた空間は、吸着剤A1および蓄熱材A2を
収容する蓄熱吸着室R2の空間に比べて広いため前記実
施例1と同様に、空室R全体としては、蓄熱材A2が少
なく、燃料蒸気吸着剤A1が多くなるので、昼夜の温度
差により燃料タンクで徐々に蒸発する燃料蒸気を長期間
にわたって多量に吸着することが可能となる。
ャニスタの側断面図である。なお、この実施例4の説明
において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素
には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図5において、キャニスタ1のケース2内部のフィルタ
部材8および11の間に形成される空室Rは、空気室形
成部材21およびその両側に配置したフィルタ部材1
4,14により構成された断熱性、通気性を有する仕切
部材Sにより、燃料蒸気出入側端壁4側に位置する吸着
室R1と大気連通側端壁3側に位置する蓄熱吸着室R2
とに分割されている。空気室形成部材21は、ケース2
と同じ合成樹脂材料よりなり、吸着室R1側および蓄熱
吸着室R2側に配置された一対の多孔壁21a,21b
とそれらの間隔を保持する間隔保持壁21cとにより形
成されており、多孔壁21a,21bには多数の通気孔
が形成されている。すなわち、前記実施例1では吸着室
R1および蓄熱吸着室R2がフィルタ部材14のみから
なる仕切部材Sにより分割されていたのに対して、この
実施例4では空気室形成部材21およびその両側に配置
されたフィルタ部材14,14により構成された断熱
性、通気性を有する仕切部材Sにより分割している。実
施例4のその他の構成は前記実施例1と同様である。
御の都合で脱離用空気量(吸着された燃料蒸気を脱離さ
せるための空気量)が十分とれないシステム(車)で
は、燃料蒸気の吸着時に大気連通口3aから基準濃度以
上の燃料蒸気が排出される場合が生じる。この原因は、
燃料蒸気吸着時に吸着室R1で燃料蒸気吸着により発生
した熱が蓄熱吸着室R2に伝わり、蓄熱吸着室R2の吸
着剤A1の温度を上昇させて吸着剤A1の燃料蒸気保持
能力が低下し、脱離用空気量が不十分な場合に蓄熱吸着
室R2および蓄熱吸着室R2内の吸着剤A1に残留して
いた燃料蒸気が、大気連通口3aから追い出されるため
と考えられる。しかしながら、前記構成を備えた実施例
4のキャニスタでは、吸着室R1と蓄熱吸着室R2との
間に断熱性、通気性を有する仕切部材Sが配置されてお
り、前記仕切部材Sは吸着室R1と蓄熱吸着室R2との
間の気体の流通は許すが熱伝達を防止する。このため、
前記蓄熱吸着室R2の吸着剤A1の温度の上昇を防止
し、且つ蓄熱吸着室R2の吸着剤A1の燃料蒸気保持能
力の低下を防止する。このため、前記脱離用空気量が不
十分な場合に蓄熱吸着室R2および蓄熱吸着室R2内の
吸着剤A1に残留していた燃料蒸気が、大気連通口3a
から排出されるのを防止することができる。
ャニスタの側断面図である。なお、この実施例5の説明
において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素
には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図6において、キャニスタ1は、吸着室R1を形成する
吸着用ケース22と蓄熱吸着室R2を形成する蓄熱吸着
用ケース23とを有している。吸着用ケース22は、燃
料タンクに連通する燃料蒸気の流入口4aおよびエンジ
ン吸気路4bに連通する燃料蒸気の流出口4bが形成さ
れた燃料蒸気流出入側端壁4と蓄熱吸着室R2に連通す
る連通口24aが形成された蓄熱吸着室連通側端壁24
とを有している。また、前記吸着用ケース22の内部に
は、前記実施例1のケース2と同様に、多孔板7,1
0、フィルタ部材8,11が配置されている。フィルタ
部材8,11間には吸着剤A1が収容されている。
に連通する連通口25aが形成された吸着室連通側端壁
25と大気に連通する大気連通口3aが形成された大気
連通側端壁3とを有している。前記連通口24aおよび
25aは連結パイプ26により連通している。また、蓄
熱吸着用ケース23の内部には、前記実施例1のケース
2と同様に、多孔板7′,10′、フィルタ部材8′,
11′が配置されている。前記フィルタ部材8′,1
1′間には吸着剤A1および蓄熱材A2が交互に積層状
に収容されている。この実施例5は吸着室R1を形成す
る吸着用ケース22と蓄熱吸着室R2を形成する蓄熱吸
着用ケース23とが別々に構成されているので、それら
の間の熱伝達が防止される。このため前記実施例4と同
様に、前記脱離用空気量が不十分な場合に蓄熱吸着室R
2および蓄熱吸着室R2内の吸着剤A1に残留していた
燃料蒸気が、大気連通口3aから排出されるのを防止す
ることができる。
ャニスタの側断面図である。なお、この実施例6の説明
において、前記図3に示す実施例3の構成要素に対応す
る構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を
省略する。図7において、キャニスタ1の第2ケース部
2b内部を第2吸着室R1bと蓄熱吸着室R2とに分割
するフィルタ部材14は、前記実施例3のフィルタ部材
14に比較して厚さが分厚く形成されており、断熱性お
よび通気性を有する仕切部材Sとして構成されている。
このため、第2吸着室R1bから蓄熱吸着室R2への熱
伝達が防止されるので、前記実施例4と同様に、前記脱
離用空気量が不十分な場合に蓄熱吸着室R2および蓄熱
吸着室R2内の吸着剤A1に残留していた燃料蒸気が、
大気連通口3aから排出されるのを防止することができ
る。
ャニスタの側断面図である。なお、この実施例7の説明
において、前記図3に示す実施例3の構成要素に対応す
る構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を
省略する。図8において、キャニスタ1の第2ケース部
2b内部のフィルタ部材16および11の間に形成され
る空間は、前記図5に示す実施例4と同様の空気室形成
部材21およびその両側に配置したフィルタ部材14,
14により構成された断熱性、通気性を有する仕切部材
Sにより、第2吸着室R1bと蓄熱吸着室R2とに分割
され、第2吸着室R1bには吸着剤R1が収容され、蓄
熱吸着室R2には吸着剤A1および蓄熱材A2が混合状
態で収容されている。図8に示す実施例7のその他の構
成は前記図3、図4に示す実施例3と同様である。この
実施例7も第2吸着室R1bから蓄熱吸着室R2への熱
伝達が防止されるので、前記脱離用空気量が不十分な場
合に蓄熱吸着室R2および蓄熱吸着室R2内の吸着剤A
1に残留していた燃料蒸気が、大気連通口3aから排出
されるのを防止することができる。
ャニスタの側断面図である。なお、この実施例8の説明
において、前記図3に示す実施例3の構成要素に対応す
る構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を
省略する。図8において、キャニスタ1の第2ケース部
2b内部のフィルタ部材16および11の間には蓄熱吸
着室R2が形成されており、吸着剤A1および蓄熱材A
2が収容されている。したがって、この実施例8では、
第1ケース部2a内部に形成された吸着室R1に吸着剤
A1が収容され、第2ケース部2b内部形成された蓄熱
吸着室R2に吸着剤A1および蓄熱材A2が交互に積層
状に収容されている。図9に示す実施例8のその他の構
成は前記図3、図4に示す実施例3と同様である。この
実施例8は吸着室R1から蓄熱吸着室R2への熱伝達が
仕切部材Sにより防止されるので、前記脱離用空気量が
不十分な場合に蓄熱吸着室R2および蓄熱吸着室R2内
の吸着剤A1に残留していた燃料蒸気が、大気連通口3
aから排出されるのを防止することができる。
キャニスタの側断面図である。なお、この実施例9の説
明において、前記図3に示す実施例3の構成要素に対応
する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略する。図10において、キャニスタ1は、吸着室
R1を形成する吸着用ケース22と蓄熱吸着室R2を形
成する蓄熱吸着用ケース23とを有している。吸着用ケ
ース22は、第1ケース部2aおよび第2ケース部2b
を有しており、第1ケース部2a内部には第1吸着室R
1aが形成され、第2ケース部2b内部には第2吸着室
R1bが形成されている。第2ケース部2bは図10の
左端側で前記第1ケース部2aと連通しており、図10
の右端部には蓄熱吸着用ケース23の蓄熱吸着室R2に
連通する連通口24aが形成された蓄熱吸着室連通側端
壁24を有している。また、前記吸着用ケース22の内
部の第1吸着室R1aおよび第2ケース部2b内部には
吸着剤A1が吸着ケースA23の内部の蓄熱吸着室R2
には、吸着剤A1および蓄熱剤A2が混合状態で収容さ
れている。
に連通する連通口25aが形成された吸着室連通側端壁
25と大気に連通する大気連通口3aが形成された大気
連通側端壁3とを有している。前記連通口24aおよび
25aは連結パイプ26により連通している。また、蓄
熱吸着用ケース23の内部には、前記実施例2のケース
2と同様に、多孔板7′,10′、フィルタ部材8′,
11′が配置されている。前記フィルタ部材8′,1
1′間には吸着剤A1および蓄熱材A2が収容されてい
る。この図10に示す実施例9は吸着室R1を形成する
吸着用ケース22と蓄熱吸着室R2を形成する蓄熱吸着
用ケース23とが別々に構成されているので、それらの
間の熱伝達が防止される。このため前記実施例4と同様
に、前記脱離用空気量が不十分な場合に蓄熱吸着室R2
内および蓄熱吸着室R2内の吸着剤A1に残留していた
燃料蒸気が、大気連通口3aから排出されるのを防止す
ることができる。
に例示する。 (H01)各実施例では大気連通側端壁、燃料蒸気出入側
端壁、底端壁は溶着一体化構造となっているが、それら
の一部を成形時に一体構造にしてもよい。 (H02)燃料蒸気の流入口および流出口は別々に形成す
る代わりに、流入口および流出口兼用の1つの流出入口
を形成し、流出入口に接続する管から燃料タンクおよび
エンジン吸気路に分岐して連通させる構成を採用するこ
とが可能である。 (H03)各実施例では、キャニスタのケース内の空室を
フィルタ部材で仕切って吸着室と蓄熱吸着室とに区別し
たが、フィルタ部材は必ずしも必要としない。また、吸
着室と蓄熱吸着室との間に多孔板を配設またはケースと
一体に設けるなどして、吸着室と蓄熱吸着室とに区別し
てもよい。 (H04)蓄熱吸着室内に積層状に配置した吸着剤および
蓄熱材を含む蓄熱吸着剤を使用する代わりに、蓄熱吸着
室内に両者を混合した状態の蓄熱吸着剤を使用したり、
粉末活性炭等の吸着剤母材に、この吸着母材と比較して
熱伝導率および比熱の大きな材料、例えば粉末アルミ
材、粉末セラミック等の蓄熱材料を混入して成形した蓄
熱吸着剤を使用したりすることが可能である。
は、ケース内の燃料蒸気出入側端壁側に吸着室を形成し
て、その中に吸着剤を収容し、大気連通側端壁側に蓄熱
吸着室を形成して、その中に吸着剤および蓄熱材を含む
蓄熱吸着剤を収容する構成としたので、蒸発燃料の吸着
時には、蓄熱吸着室内の蓄熱吸着剤の温度上昇を防止で
き、蓄熱吸着室内での吸着が確実に行われ、従って蒸発
燃料の大気中への放出を防止できる。また、蒸発燃料の
脱離時には、大気連通側端壁側に位置する蓄熱吸着室内
では、蓄熱吸着室内の蓄熱材からの放熱作用により吸着
剤または蓄熱吸着剤の温度低下が緩和でき、吸着剤また
は蓄熱吸着剤からの燃料蒸気の脱離が効率よく行われて
脱離後の残留レベルが低くなり、従って次のサイクルに
おける蒸発燃料の吸着が確実なものとなり、そして、燃
料蒸気出入側端壁側に位置する吸着室内では、吸着蒸発
燃料の脱離に伴う吸着剤温度の低下が起こり、急激な脱
離とならず徐々に脱離が行われて脱離燃料が急激にエン
ジン内に吸入される現象が起こらず、従ってエンジンの
不調や炭化水素(燃料)の過剰に伴うエンジンからの排
気ガス中の炭化水素の排出が防止される。さらにまた、
蓄熱吸着剤は蓄熱吸着室内のみに収容される構成である
ので蓄熱材の使用量を少なくすることができ、キャニス
タのケースを大きくせずに吸着剤を多く使用することが
できる。このため、キャニスタを大型化することなく、
燃料蒸気の吸着能力を増加させることができる。
防止する仕切部材を設けたり、吸着室を形成する吸着用
ケースと蓄熱吸着室を形成する蓄熱吸着用ケースを別体
に構成したりすることにより、吸着室から蓄熱吸着室へ
の熱伝達を防止することができる。その場合、蓄熱吸着
室の吸着剤の温度の上昇を防止し、且つ蓄熱吸着室の吸
着剤の燃料蒸気保持能力の低下を防止することができ
る。このため、前記脱離用空気量が不十分な場合に蓄熱
吸着室および蓄熱吸着室内の吸着剤に残留していた燃料
蒸気が、大気連通口から排出されるのを防止することが
できる。
図で、図1Aはキャニスタの断面図、図1Bはこのキャ
ニスタ内の各位置における吸着剤の燃料蒸気吸着濃度を
示す図である。
図で、図2Aはキャニスタの断面図、図2Bはこのキャ
ニスタ内の各位置における吸着剤の燃料蒸気吸着濃度を
示す図である。
面図である。
Aは図3のIVA−IVA断面図、図4Bは図3のIVB
−IVB断面図、図4Cは図4BのIVC−IVC断面図
である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
側断面図である。
11Aはキャニスタの断面図、図11Bはこのキャニス
タ内の各位置における吸着剤の燃料蒸気吸着濃度を示す
図である。
と吸着剤と蓄熱材とを収容したキャニスタの脱離、吸着
時の蒸発燃料の吸着濃度変化を示した図で、図12Aは
図11Bに示す吸着の後、吸着剤A1に吸着された燃料
蒸気の脱離時のキャニスタ内の各位置における吸着剤の
燃料蒸気吸着濃度(残留レベル)の例を示す図、図12
Bは再度燃料蒸気を吸着させた時のキャニスタ内の各位
置における吸着剤の燃料蒸気吸着濃度と残留レベルの例
を示す図である。
室、R1…吸着室、R2…蓄熱吸着室。1…キャニス
タ、2…ケース、3a…大気連通口、4a…流入口、4
b…流出口、14…仕切部材(フィルタ)、22…吸着
用ケース、23…蓄熱吸着用ケース、24…蓄熱吸着室
連通側端壁、24a…連通口、25…吸着室連通側端
壁、25a…連通口、S…断熱性および通気性の有る仕
切部材、
Claims (3)
- 【請求項1】 燃料タンクに連通する燃料蒸気の流入口
およびエンジン吸気路に連通する燃料蒸気の流出口が形
成された燃料蒸気流出入側端壁と大気に連通する大気連
通口が形成された大気連通側端壁との間に空室が形成さ
れ、この空室が前記燃料蒸気出入側端壁側に位置する吸
着室と大気連通側端壁側に位置する蓄熱吸着室とを有す
るケースを備え、 吸着室には吸着剤が収容され、 蓄熱吸着室には吸着剤とこの吸着剤に比較して比熱の大
きな材料からなる蓄熱材とを含む蓄熱吸着剤が収容され
ている蒸発燃料処理用のキャニスタ。 - 【請求項2】 燃料タンクに連通する燃料蒸気の流入口
およびエンジン吸気路に連通する燃料蒸気の流出口が形
成された燃料蒸気流出入側端壁と大気に連通する大気連
通口が形成された大気連通側端壁との間に空室が形成さ
れ、この空室が前記燃料蒸気出入側端壁側に位置する吸
着室と大気連通側端壁側に位置する蓄熱吸着室とに区分
されたケースを備え、 前記吸着室と蓄熱吸着室とは断熱性および通気性の有る
仕切部材により分割され、 吸着室には吸着剤が収容され、 蓄熱吸着室には吸着剤とこの吸着剤に比較して比熱の大
きな材料からなる蓄熱材とを含む蓄熱吸着剤が収容され
ている蒸発燃料処理用のキャニスタ。 - 【請求項3】 燃料タンクに連通する燃料蒸気の流入口
およびエンジン吸気路に連通する燃料蒸気の流出口が形
成された燃料蒸気流出入側端壁と蓄熱吸着室に連通する
連通口が形成された蓄熱吸着室連通側端壁との間に吸着
室が形成された吸着用ケースと、前記吸着用ケースの連
通口に連通する連通口を有する吸着室連通側端壁と大気
に連通する大気連通口が形成された大気連通側端壁との
間に蓄熱吸着室が形成された蓄熱吸着用ケースとを備
え、 吸着室には吸着剤が収容され、 蓄熱吸着室には吸着剤とこの吸着剤に比較して比熱の大
きな材料からなる蓄熱材とを含む蓄熱吸着剤が収容され
ている蒸発燃料処理用のキャニスタ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000386086A JP3995881B2 (ja) | 1999-12-28 | 2000-12-19 | 蒸発燃料処理用のキャニスタ |
DE60023094T DE60023094T2 (de) | 1999-12-28 | 2000-12-21 | Aktivkohlefilter für Brennstoffdampf |
EP00128191A EP1113163B1 (en) | 1999-12-28 | 2000-12-21 | Fuel vapor treatment canister |
DE1113163T DE1113163T1 (de) | 1999-12-28 | 2000-12-21 | Aktivkohlefilter für Brennstoffdampf |
US09/746,812 US6503301B2 (en) | 1999-12-28 | 2000-12-26 | Fuel vapor treatment canister |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37515199 | 1999-12-28 | ||
JP11-375151 | 1999-12-28 | ||
JP2000386086A JP3995881B2 (ja) | 1999-12-28 | 2000-12-19 | 蒸発燃料処理用のキャニスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001248504A true JP2001248504A (ja) | 2001-09-14 |
JP3995881B2 JP3995881B2 (ja) | 2007-10-24 |
Family
ID=26582665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000386086A Expired - Fee Related JP3995881B2 (ja) | 1999-12-28 | 2000-12-19 | 蒸発燃料処理用のキャニスタ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6503301B2 (ja) |
EP (1) | EP1113163B1 (ja) |
JP (1) | JP3995881B2 (ja) |
DE (2) | DE60023094T2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6488748B2 (en) * | 1999-12-28 | 2002-12-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Canister structure for internal combustion engine |
US6503301B2 (en) * | 1999-12-28 | 2003-01-07 | Tennex Corporation | Fuel vapor treatment canister |
JP2005023802A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Toyo Roki Mfg Co Ltd | キャニスタ |
EP1566535A2 (en) | 2004-02-20 | 2005-08-24 | Mahle Tennex Corporation | Gas storage canister |
JP2006207485A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Aisan Ind Co Ltd | キャニスタ |
US7323041B2 (en) | 2004-03-30 | 2008-01-29 | Mahle Filter Systems Japan Corporation | Gas storage canister |
US7543574B2 (en) | 2006-09-13 | 2009-06-09 | Mahle Filter Systems Japan Corporation | Canister |
US7615108B2 (en) | 2007-06-11 | 2009-11-10 | Mahle Filter Systems Japan Corp. | Canister |
JP2010138789A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Aisan Ind Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
US7841321B2 (en) | 2005-01-28 | 2010-11-30 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Canister and method of manufacturing the same |
JP2011169219A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Aisan Industry Co Ltd | キャニスタ |
JP2013249752A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Aisan Industry Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
WO2015088143A1 (ko) * | 2013-12-10 | 2015-06-18 | 코리아에프티 주식회사 | 자동차용 가스 흡착수단 |
Families Citing this family (47)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19952092C1 (de) * | 1999-10-29 | 2000-10-26 | Daimler Chrysler Ag | Aktivkohlefilter |
EP1257346B1 (en) * | 2000-02-22 | 2013-10-23 | Cabot Norit Nederland B.V. | Process for the adsorption of organic vapours from gas mixtures containing them |
JP3727224B2 (ja) * | 2000-05-15 | 2005-12-14 | 愛三工業株式会社 | キャニスタ |
US7008470B2 (en) * | 2000-12-25 | 2006-03-07 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Canister |
US6540815B1 (en) * | 2001-11-21 | 2003-04-01 | Meadwestvaco Corporation | Method for reducing emissions from evaporative emissions control systems |
DE10203959A1 (de) * | 2002-02-01 | 2003-08-14 | Delphi Technologies Inc N D Ge | Speichervorrichtung |
JP4173065B2 (ja) * | 2002-07-16 | 2008-10-29 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | 蒸発燃料処理装置 |
ITTO20020906A1 (it) * | 2002-10-17 | 2004-04-18 | Dayco Fuel Man Spa | Accumulatore temporaneo di vapori di carburante per un autoveicolo. |
JP3892385B2 (ja) * | 2002-10-22 | 2007-03-14 | 株式会社デンソー | キャニスタ用フィルタ |
EP1471246A1 (en) * | 2003-04-23 | 2004-10-27 | Delphi Technologies, Inc. | Evaporated fuel processing device |
JP2005016329A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Nissan Motor Co Ltd | 蒸発燃料処理装置及びそれを用いた内燃機関の制御装置 |
DE10329200A1 (de) | 2003-06-28 | 2005-02-03 | Mahle Filtersysteme Gmbh | Adsorptionsfilter für Kraftstoffdämpfe |
EP1503072B1 (en) * | 2003-07-30 | 2008-05-07 | Delphi Technologies, Inc. | Evaporated fuel processing device |
US7132011B2 (en) * | 2003-09-02 | 2006-11-07 | Entegris, Inc. | Reactive gas filter |
DE10361090B3 (de) * | 2003-12-22 | 2005-06-16 | Helsa-Werke Helmut Sandler Gmbh & Co. Kg | Zusatzfilterelement |
US20050229787A1 (en) * | 2004-04-14 | 2005-10-20 | Meiller Thomas C | Evaporative emissions canister partition |
US8313546B2 (en) * | 2004-08-20 | 2012-11-20 | Cantwell Jay S | Fluid flow filter |
US7785407B2 (en) * | 2004-08-26 | 2010-08-31 | Kuraray Chemical Co., Ltd. | Evaporated fuel gas adsorbent, evaporated fuel gas trapping apparatus, active carbon and process for producing the same |
DE102004063434B4 (de) * | 2004-12-23 | 2009-03-19 | Mann+Hummel Innenraumfilter Gmbh & Co. Kg | Aktivkohleformkörper, Verfahren zu dessen Herstellung und dessen Verwendung |
US7717652B2 (en) * | 2005-01-18 | 2010-05-18 | Makino, Inc. | Tool with selectively-biased member having an adjustment feature |
US7350511B1 (en) | 2005-07-18 | 2008-04-01 | Walbro Engine Management, L.L.C. | Fuel vapor control system |
JP4522967B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2010-08-11 | 愛三工業株式会社 | キャニスタ |
US20090178566A1 (en) * | 2006-05-10 | 2009-07-16 | Meadwestvaco Corporation | Honeycomb adsorbents for vapor recovery systems |
EP2051873B1 (en) * | 2006-08-03 | 2010-04-21 | Dytech - Dynamic Fluid Technologies S.P.A. | Improved fuel vapour adsorbing device |
CN101210910B (zh) * | 2006-12-31 | 2011-03-09 | 同方威视技术股份有限公司 | 气体过滤缓冲一体装置 |
US20090084362A1 (en) * | 2007-09-28 | 2009-04-02 | Wing Chan | Catalyst material for evaporative emission control system |
US8156924B2 (en) * | 2007-10-17 | 2012-04-17 | Kohler Co. | Systems and methods for regulating purge flow rate in an internal combustion engine |
DE102007056675A1 (de) * | 2007-11-24 | 2009-05-28 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Kraftfahrzeug |
US8028681B1 (en) * | 2008-10-16 | 2011-10-04 | George M. Pifer | Fuel vaporization apparatus and method for use in combustion engines |
DE102009057564A1 (de) * | 2009-12-09 | 2011-06-16 | Mahle International Gmbh | Aktivkohlefilter |
WO2011109634A1 (en) * | 2010-03-03 | 2011-09-09 | Kohler Co. | System and method for carburetor venting |
JP2012007501A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Mahle Filter Systems Japan Corp | キャニスタ |
JP2012225167A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Aisan Industry Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
JP5770040B2 (ja) * | 2011-07-28 | 2015-08-26 | 愛三工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JP5819722B2 (ja) * | 2011-12-26 | 2015-11-24 | 愛三工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JP6017167B2 (ja) * | 2012-04-06 | 2016-10-26 | 愛三工業株式会社 | トラップキャニスタ |
US10960342B2 (en) | 2012-10-10 | 2021-03-30 | Ingevity South Carolina, Llc | Evaporative fuel vapor emission control systems |
EP2906811B1 (en) | 2012-10-10 | 2018-02-14 | Ingevity South Carolina, LLC | Evaporative fuel vapor emission control systems |
JP2014234717A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | キャニスタ |
JP6376106B2 (ja) * | 2015-11-10 | 2018-08-22 | マツダ株式会社 | キャニスタ |
ITUB20155816A1 (it) * | 2015-11-23 | 2017-05-23 | Fca Italy Spa | Canister per un serbatoio di combustibile di autoveicolo |
JP6507092B2 (ja) * | 2015-12-17 | 2019-04-24 | フタバ産業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JP6639217B2 (ja) * | 2015-12-17 | 2020-02-05 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | キャニスタ |
JP6347422B2 (ja) * | 2016-12-09 | 2018-06-27 | マツダ株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
CA3063528A1 (en) | 2017-06-19 | 2018-12-27 | Ingevity South Carolina, Llc | Evaporative fuel vapor emission control systems |
JP6725483B2 (ja) * | 2017-12-20 | 2020-07-22 | フタバ産業株式会社 | キャニスタ |
CN216588874U (zh) * | 2021-12-29 | 2022-05-24 | 马勒汽车技术(中国)有限公司 | 碳罐总成及发动机 |
Family Cites Families (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3730158A (en) * | 1971-07-28 | 1973-05-01 | Gen Motors Corp | Canister for evaporation loss control |
US3844739A (en) * | 1972-10-05 | 1974-10-29 | Dow Chemical Co | Apparatus and method for the prevention of evaporative loss of mixed organic liquids |
JPS5610318A (en) * | 1979-07-06 | 1981-02-02 | Nippon Soken Inc | Canister |
US4381929A (en) * | 1980-04-25 | 1983-05-03 | Nippon Soken, Inc. | Apparatus for adsorbing fuel vapor |
US4386947A (en) * | 1980-04-25 | 1983-06-07 | Nippon Soken, Inc. | Apparatus for adsorbing fuel vapor |
JPS57126127A (en) * | 1981-01-27 | 1982-08-05 | Toshiba Corp | Diffusion treating method for semiconductor wafer |
JPS57176351A (en) * | 1981-04-24 | 1982-10-29 | Nippon Soken Inc | Evaporation preventive device of fuel |
JPH0765548B2 (ja) * | 1986-11-05 | 1995-07-19 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料蒸気捕集装置 |
JPS6436961A (en) | 1987-08-03 | 1989-02-07 | Toyota Motor Corp | Collecting device for evaporated fuel and its manufacture |
JPH0626646B2 (ja) * | 1987-09-08 | 1994-04-13 | 株式会社豊田中央研究所 | 燃料蒸発防止装置 |
JPH04121450A (ja) * | 1990-09-12 | 1992-04-22 | Toyota Motor Corp | 蒸発燃料処理装置 |
US5304235A (en) * | 1991-04-04 | 1994-04-19 | Toyo Roki Seizo Kabushikikaisha | Canister |
US5393329A (en) * | 1991-09-06 | 1995-02-28 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Fuel-sorbing device using layered porous silica |
JPH0571432A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-03-23 | Aisan Ind Co Ltd | 蒸発燃料吸着用キヤニスタ |
JPH05231249A (ja) * | 1992-02-17 | 1993-09-07 | Toyota Motor Corp | 蒸発燃料処理装置 |
JP3319108B2 (ja) * | 1993-10-05 | 2002-08-26 | 株式会社デンソー | 自動車用キャニスタ |
JP3265094B2 (ja) * | 1993-11-19 | 2002-03-11 | 本田技研工業株式会社 | キャニスタ |
JP3265095B2 (ja) * | 1993-11-19 | 2002-03-11 | 本田技研工業株式会社 | キャニスタ |
JPH07293365A (ja) * | 1994-04-28 | 1995-11-07 | Honda Motor Co Ltd | キャニスタおよび蒸発燃料処理用エレメント |
US5408976A (en) * | 1994-05-02 | 1995-04-25 | General Motors Corporation | Swellable adsorbent diagnostic for fuel vapor handling system |
JP3151111B2 (ja) * | 1994-10-18 | 2001-04-03 | 本田技研工業株式会社 | キャニスタ |
JP3693389B2 (ja) * | 1995-07-06 | 2005-09-07 | 株式会社デンソー | キャニスタ |
JPH09112356A (ja) | 1995-10-12 | 1997-04-28 | Tenetsukusu:Kk | 蒸発燃料処理用のキャニスタ |
JP3156579B2 (ja) * | 1996-02-20 | 2001-04-16 | トヨタ自動車株式会社 | キャニスタ |
JP3337398B2 (ja) * | 1997-06-04 | 2002-10-21 | 株式会社 マーレ テネックス | 蒸発燃料の処理装置用吸着剤及びその製造方法 |
US5992397A (en) * | 1997-06-30 | 1999-11-30 | Hideaki; Watase | Combustion enhancing apparatus and method |
JP3995881B2 (ja) * | 1999-12-28 | 2007-10-24 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | 蒸発燃料処理用のキャニスタ |
JP3788152B2 (ja) * | 1999-12-28 | 2006-06-21 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関のキャニスタ |
JP2002030998A (ja) * | 2000-07-18 | 2002-01-31 | Aisan Ind Co Ltd | 車両用キャニスタ |
-
2000
- 2000-12-19 JP JP2000386086A patent/JP3995881B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2000-12-21 DE DE60023094T patent/DE60023094T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-21 EP EP00128191A patent/EP1113163B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-21 DE DE1113163T patent/DE1113163T1/de active Pending
- 2000-12-26 US US09/746,812 patent/US6503301B2/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6503301B2 (en) * | 1999-12-28 | 2003-01-07 | Tennex Corporation | Fuel vapor treatment canister |
US6488748B2 (en) * | 1999-12-28 | 2002-12-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Canister structure for internal combustion engine |
JP2005023802A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Toyo Roki Mfg Co Ltd | キャニスタ |
US7309381B2 (en) | 2004-02-20 | 2007-12-18 | Mahle Filter Systems Japan Corporation | Gas storage canister |
EP1566535A2 (en) | 2004-02-20 | 2005-08-24 | Mahle Tennex Corporation | Gas storage canister |
US7323041B2 (en) | 2004-03-30 | 2008-01-29 | Mahle Filter Systems Japan Corporation | Gas storage canister |
JP2006207485A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Aisan Ind Co Ltd | キャニスタ |
US7841321B2 (en) | 2005-01-28 | 2010-11-30 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Canister and method of manufacturing the same |
US7543574B2 (en) | 2006-09-13 | 2009-06-09 | Mahle Filter Systems Japan Corporation | Canister |
US7615108B2 (en) | 2007-06-11 | 2009-11-10 | Mahle Filter Systems Japan Corp. | Canister |
JP2010138789A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Aisan Ind Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
JP2011169219A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Aisan Industry Co Ltd | キャニスタ |
JP2013249752A (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-12 | Aisan Industry Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
WO2015088143A1 (ko) * | 2013-12-10 | 2015-06-18 | 코리아에프티 주식회사 | 자동차용 가스 흡착수단 |
US9970392B2 (en) | 2013-12-10 | 2018-05-15 | Korea Fuel-Tech Corporation | Gas adsorption means for automobile |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE1113163T1 (de) | 2002-01-17 |
DE60023094T2 (de) | 2006-05-04 |
EP1113163A3 (en) | 2002-01-09 |
DE60023094D1 (de) | 2005-11-17 |
EP1113163A2 (en) | 2001-07-04 |
JP3995881B2 (ja) | 2007-10-24 |
US6503301B2 (en) | 2003-01-07 |
EP1113163B1 (en) | 2005-10-12 |
US20010015134A1 (en) | 2001-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3995881B2 (ja) | 蒸発燃料処理用のキャニスタ | |
JP5583609B2 (ja) | キャニスタ | |
JP3788152B2 (ja) | 内燃機関のキャニスタ | |
JP5587217B2 (ja) | キャニスタ | |
JP3565789B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP4173065B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
US20130186375A1 (en) | Trap canister capturing fuel vapor | |
US8529676B2 (en) | Fuel vapor adsorption canister | |
CN107076063B (zh) | 碳罐 | |
JP2013217244A (ja) | トラップキャニスタ | |
JP6762689B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP2013217243A (ja) | トラップキャニスタ | |
JP2003003914A (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP2003021007A (ja) | キャニスタ | |
JPWO2019208600A1 (ja) | 吸着材、キャニスタ及び吸着材の製造方法 | |
JP6628992B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
US7186291B2 (en) | Fuel tank venting system and an additional filter element therefor | |
JP2021102937A (ja) | 燃料吸着装置及びそれを用いた蒸発燃料処理装置 | |
JP2005325708A (ja) | キャニスタ | |
JP5179965B2 (ja) | キャニスタ | |
US20110290117A1 (en) | Adsorbent canisters | |
JPH09112356A (ja) | 蒸発燃料処理用のキャニスタ | |
JP2002349367A (ja) | 燃料蒸気処理装置 | |
JPS6231185B2 (ja) | ||
JP4439995B2 (ja) | キャニスタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050415 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070731 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070801 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3995881 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140810 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |