JP2001247060A - 作業車両 - Google Patents

作業車両

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JP2001247060A
JP2001247060A JP2000062161A JP2000062161A JP2001247060A JP 2001247060 A JP2001247060 A JP 2001247060A JP 2000062161 A JP2000062161 A JP 2000062161A JP 2000062161 A JP2000062161 A JP 2000062161A JP 2001247060 A JP2001247060 A JP 2001247060A
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wheel
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pair
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Application number
JP2000062161A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Kanda
政利 神田
Toshinori Okazaki
俊憲 岡崎
Masayuki Takahashi
誠之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回時や高速走行中においてもクローラを抵
抗なく駆動でき、また走行圃場面を荒らしたりクローラ
を早期に摩耗させない走行性能の優れたクローラ式走行
装置を備えた作業車両を提供すること。 【解決手段】 作業車両のクローラ式走行装置7は車体
の後側部に突出して車両本体に支持された左右一対のク
ローラ駆動軸1と、この駆動軸1に固定された左右一対
のクローラ用駆動輪2と、車両本体にストッパーフレー
ム30を介して連結される左右一対の支持部材(クロー
ラフレーム)5と、各支持部材5にそれぞれ回転自在に
支持される前後従動輪3F、3R及び/又は転輪4と、
前記左右それぞれのクローラ用駆動輪2と従動輪3及び
/又は転輪4との間に掛け渡されるクローラ6から構成
され、硬軟可変型サスペンション31をストッパーフレ
ーム30に設けることでクローラ式走行装置7の接地性
と湿田走行性を高めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農業用作業車両
や建設用作業車両の構成に関し、特にクローラ式走行装
置を有する作業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開昭60−26978号公報や
特表平4−505902号に示されるように、車体前部
に左右一対の前輪を設け、車体後部にスプロケットを頂
点に略三角形状の左右一対のクローラ式走行装置を設け
るトラクタ等の車両が知られており、また実開昭63−
40484号公報に示されるように、略三角形状のクロ
ーラを前後に揺動する構成も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の作業車両は、走行面の状態、或いは連結した作業機
の種類や重量に関らず、常に三角形状のクローラを同じ
状態に前後揺動させるものであったので、クローラを早
期に摩耗させたり、大きな振動が生じて車両の操作性を
損なうという課題があった。また、これらの問題点を解
決するために前記支持部材の状態を変更してクローラの
接地面積をなるべく小さくする手段を設けることが考え
られるが、このときには、駆動輪、従動輪または転輪が
クローラ内面側の案内部から外れないように、クローラ
の周長がなるべく変化しないように支持部材の状態を変
更する必要がある。
【0004】そこで、本発明の課題は、旋回時や高速走
行中においてもクローラを抵抗なく駆動でき、また走行
圃場面を荒らしたりクローラを早期に摩耗させない走行
性能の優れたクローラ式走行装置を備えた作業車両を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上のよう
な課題を解決するために、次のような又はの構成を
採用する。
【0006】車体前部に左右一対の前輪(14)を設
け、車体後部にスプロケット(2)を頂点に略三角形状
の左右一対のクローラ式走行装置(7)を設けると共
に、このクローラ走行装置(7)を前記スプロケット
(2)を中心に前後揺動自在に支持する作業車両におい
て、前記車体のクローラ走行装置(7)近傍には、前後
に配したフレーム部材(30)を設け、クローラ走行装
置(7)には、前記フレーム部材(30)を上下に挟み
込み、且つこの圧縮力を変更できるサスペンションを有
するストッパ部(31)を設けた作業車両。
【0007】 車体前部に左右一対の前輪(14)を
設け、車体後部にスプロケット(2)を頂点に略三角形
状の左右一対のクローラ式走行装置(7)を設けると共
に、このクローラ走行装置(7)を前記スプロケット
(2)を中心に前後揺動自在に支持する作業車両におい
て、前記車体のクローラ走行装置(7)近傍には、前後
に配したフレーム部材(30)を設け、クローラ走行装
置(7)には、前記フレーム部材30の当接部を前後に
移動可能なストッパ部(31)を設けた作業車両。
【0008】本発明のクローラ式走行装置の具体例を図
2で示すと、クローラ式走行装置7は車体の後側部に突
出して車両本体に支持された左右一対の駆動軸1と、こ
の駆動軸1に固定された左右一対のクローラ用駆動輪2
と、車両本体にストッパフレーム30を介して連結され
る左右一対の支持部材5と、各支持部材5にそれぞれ回
転自在に支持される従動輪3及び/又は転輪4と、前記
左右それぞれのクローラ用駆動輪2と従動輪3及び/又
は転輪4との間に掛け渡されるクローラ6から構成さ
れ、硬軟可変型サスペンション31をストッパフレーム
30に設けることでその接地性と湿田走行性を高めた。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下作業車両の一例であるセミクローラ型の農業用トラク
タ(以下、トラクタという)について説明する。
【0010】図1にトラクタの側面図を示す。トラクタ
10は機体前部のボンネット11内部にエンジン12を
載置し、このエンジン12からクラッチハウジング(図
示せず)、ミッションケース13等を一体的に連結して
車体の主枠としている。そしてボンネット11の左右両
側には、ホイール式の一対の前輪14をセンターピボッ
ト15中心に対してローリング自在に設け、前記ボンネ
ット11後部の操縦室8にはステアリングポスト16を
設け、この上部にステアリングハンドル17を突出して
設け、このステアリングハンドル17の回転操作により
前輪14を操向する構成となっている。また、同ポスト
16内部には、トラクタ10の旋回状態検出手段として
ステアリング切角センサ18(図5参照)を設けてい
る。
【0011】トラクタ10の操縦室8内について説明す
ると、操縦席19の側方に走行用変速レバー20と作業
機昇降用のポジションレバー21を設けている。ポジシ
ョンレバー21の回動基部には、この操作角度を検出す
るポテンショメータ22(図5参照)を設け、このレバ
ー操作角度と後述するリフトアーム23の設定角度が一
致するように作業機24の高さを変更する構成となって
いる。
【0012】クローラ式走行装置7の詳細を図2(図2
(a)は側面図、図2(b)はロックプレート拡大図)
と図3(図3(a)は図2(a)のA−A線矢視図、図
3(b)は図2(a)のB−B線矢視図)で説明する。
【0013】トラクタ10のクローラ式走行装置7は、
前記ミッションケース13の下方に転輪4a、4b、4
c従動輪3F、3Rを支持するクローラフレーム5を設
け、この転輪4a、4b、4c及び従動輪3F、3Rに
クローラ6を掛け渡す構成となっている。
【0014】クローラフレーム5は図示しないが上面視
において略「H」型の鉄製フレームであり、左右両側部
には、前後方向に設けた転輪支持部5aを有する構成と
なっている。この転輪支持部5aの前端は、前従動輪3
Fの支持部を受けるように筒状に構成され、また転輪支
持部5aの後端は、後従動輪3Rを回転自在に軸支する
挟持部を設けた構成となっている。
【0015】なお、前記転輪支持部5aの前端は、前従
動輪3Fの支持部を筒内で前後に摺動させて嵌合させ、
前後位置を調整可能にしている。そして、これらの前後
従動輪3F、3Rの間には、前方から順に第一転輪4
a、第二転輪4b、第三転輪4cを設けている。
【0016】クローラ用駆動輪2は前記ミッションケー
ス13後部の左右の延設部13aから外方に向けて突設
する一対の駆動軸1の先端部に設けられ、この外周部に
クローラ6の多数の係合穴6aに噛み合うスプロケット
形態の多数の凸部2aを設け、これらの噛み合いにより
クローラ6を駆動する構成となっている。また、前後従
動輪3F、3Rの左右幅中央部及び転輪4a、4b、4
cの左右幅中央部には、クローラ6の内側の左右2列に
併設した中央突起部6b、6bを挟み込む凹部を設け、
この凹部によりクローラ6の左右ずれを規制してこの回
転方向を案内する構成となっている。また、前後従動輪
3F、3Rは、第一転輪4aから第三転輪4cが接地す
る際、この接地面よりもやや上方に位置して、クローラ
6の回転を案内する構成となっている。
【0017】また、クローラフレーム5は転輪支持部5
aの内側部から上方へ向けて平板状の立設部5bを設
け、この上部に駆動軸軸受部5cを連結した構成となっ
ている。
【0018】本発明の実施の形態の特徴点は、左右一対
のクローラ式走行装置7に硬軟可変型サスペンション3
1を備えたストッパーフレーム30を設けたことであ
る。
【0019】車体から延出したストッパーフレーム30
には硬軟可変型サスペンション31が取り付けられてお
り、該硬軟可変型サスペンション31はスライドアジャ
スタ32を介してクローラフレーム5に固定支持されて
いる。硬軟可変型サスペンション31は内箱31aと外
箱31bからなるブラケット内にストッパーフレーム3
0を挟んでスプリング31c、31dが内蔵されてい
る。
【0020】また、スライドアジャスタ32は内側にね
じ部を設けたロックプレート33と該ねじ部と噛み合う
スライドアジャスタボルト部32aと該スライドアジャ
スタボルト部32aの両端部に設けられ、スライドアジ
ャスタ32全体を回転可能に支持する支持部材32bと
からなり、該支持部材32bを介して転輪支持部5aに
固定されている。
【0021】ロックプレート33はサスペンション31
の外箱31bに固着されており、ロックプレート33の
内側に設けられたねじ部がスライドアジャスタボルト部
32aに噛合する構成になっているので、スライドアジ
ャスタボルト32aを回転させることで、硬軟可変型サ
スペンション31を前後に移動調整させることができ
る。スライドアジャスタ32のロックプレート33に対
する位置が決まると、図2(b)に示すようにヘヤピン
38をアジャスタボルト部32aに差し込んで固定する
ことができる。
【0022】本実施の形態の硬軟可変型サスペンション
31の「硬軟可変型」とは圃場の硬さに応じてスライド
アジャスタ32のロックプレート33に対する位置を調
整することで、サスペンション31のスプリング31
c、31dの弾性付勢力を調整でき、硬軟が選択できる
ことを意味する。すなわち、スライドアジャスタ32に
よりサスペンション31を前上がり状に取り付けられた
ストッパーフレーム30の前側方向に移動させると、サ
スペンション31のスプリング31c、31dがより強
く緊張し、その弾性付勢力が強くなり、サスペンション
31は硬くなる。一方、ストッパーフレーム30の後方
側にサスペンション31を移動させると、スプリング3
1c、31dが比較的ゆるみ、その弾性付勢力が弱くな
り、サスペンション31が軟らかくなる。
【0023】以上のように構成したトラクタ10のクロ
ーラフレーム5にクローラ6を取り付けるときには、最
初に、駆動軸1の一端部にクローラ用駆動輪2を取り付
け、ミッションケース13の下方にクローラフレーム5
を位置させた状態で、駆動軸1の他端側をクローラフレ
ーム5の軸受部5cに挿通した後、前記ミッションケー
ス13の延設部13aに開口した軸受穴に駆動軸1の他
端側を取り付ける。次いでクローラ6をクローラ用駆動
輪2と前後従動輪3F、3R、転輪4a、4b、4cと
の間に掛け渡す。
【0024】クローラフレーム5はサスペンション31
のスプリング31c、31dの伸縮により上下に回動す
ることができ、このフレーム5は駆動軸1の軸心を中心
に回動する。従って、クローラ6はクローラ用駆動輪2
の外周に沿って、この駆動位置(接地位置)を変更する
だけなので、この周長が変化することが無く、このフレ
ーム回動時に前記クローラ用駆動輪2、前後従動輪3
F、3R、または転輪4a、4b、4cの案内から外れ
ることが無くなり、この脱落を防止することができる。
【0025】上記構成により、クローラ走行装置7の接
地性を高め、湿田走行性を向上させる。また、上記構成
により、サスペンション31によって常に接地圧がかか
り、湿田でもスリップを抑えることができ、走行性能を
向上させることができる。
【0026】次に、トラクタ10のミッションケース1
3の後部について図1により説明する。シリンダーケー
ス26の前方には傾斜センサ34(図1、図5)を設け
車体の前後傾斜を検出し、前記操縦席19の下方に設け
た制御部であるコントローラ35に、この検出値を出力
する構成となっている。そして、ミッションケース13
の後部には、トップリンク36、及び左右ロアリンク3
7、37とからなる3点リンク機構を設け、これに作業
機24を連結している。そしてこの3点リンク機構と前
記左右リフトアーム23、23を左右それぞれ連結し
て、このリフトアーム23を上下回動することで作業機
24を昇降する構成となっている。なお、図1にはロー
タリ作業機を連結した構成例を示している。
【0027】次に、トラクタ10の動力伝達構成につい
て、図4に基づいて説明する。前記エンジン12からの
回転動力は、主クラッチ40にて断続され、前後進切替
装置41に入力される。そして、この前後進切替装置4
1にて、走行系動力L1とPTO系動力L2とに分岐さ
れ、この走行系動力L1は、主変速装置42、副変速装
置43へと伝達される構成となっている。そして、走行
系動力L1は、後輪デフ装置44を介してクローラ用駆
動輪2を駆動する後走行装置駆動経路L3と、前輪駆動
伝達装置45を介して前輪駆動経路L4とに分岐する構
成となっている。
【0028】前輪駆動伝達装置45は、図示しない2連
式の湿式多板油圧クラッチで構成され、後方の油圧クラ
ッチが圧着すると、副変速装置43から入力された回転
動力を同回転数で出力し、クローラ6の周速は、前輪1
4の周速と略同速となりトラクタ10は四輪駆動形態で
走行する構成となっている。また、前輪駆動伝達装置4
5の前方の油圧クラッチが圧着すると、回転数が入力時
より約二倍に増速され、前輪14の周速がクローラ6の
周速の約二倍となる構成となっている。これにより、ト
ラクタ10は、旋回時等に小回り旋回を行える構成とな
っている。なお、前輪駆動伝達装置45の両油圧クラッ
チがいずれも圧着していないときには、トラクタ10は
クローラ式走行装置7による2駆走行する構成となって
いる。
【0029】また、後輪デフ装置44から左右に延設し
た伝達軸48には、左右それぞれブレーキディスク49
を設け、このブレーキディスク49を図示しないブレー
キ用油圧シリンダの作動により圧着してクローラ式走行
装置7にブレーキをかける構成となっている。
【0030】クローラ式走行装置7を備えたトラクタ1
0のクローラ仕様をホイール仕様に組み換えするとき、
ホイール仕様では4WDリードがクローラ仕様の約2倍
に変わるため、フロントアクスル55(図1)に減速装
置を取り付けする必要があり、部品代が高価なのものと
なり、また組み換え作業に半日を要する問題点があっ
た。また、クローラ仕様をホイール仕様に変えるときに
4WDチェンジギヤーを変えようとすればミッションケ
ース13を全分解する必要があった。
【0031】そこでクローラ仕様のトラクタ10をホイ
ール仕様に組み換えるとき、4WDリードが合わなくな
るが、4WDチェンジギヤを2段にして、クローラ式走
行装置7を使用するとき、及びホイールを使用するとき
のいずれにも対応できるようにすることができる。
【0032】図6のトランスミッションの歯車機構の部
分断面図に示すようにクローラ仕様のトラクタに工場出
荷段階でトランスミッションの歯車機構に2段式の4W
Dチェンジギヤ100(サブギヤ100aとメインギヤ
100bのうち、クローラを使用するときはメインギヤ
100bを使用する)が組み込まれているので、このチ
ェンジギヤ100の一つのサブギヤ100aをホイール
に組み換える時に使用することで、クローラをホイール
に交換するのみで簡単にトラクタのクローラ仕様をホイ
ール仕様に組み換えることができる。なお、このギヤチ
ェンジは図7に示すレバーを操作することで行うことが
できる。
【0033】この構成は、通常のトランスミッションケ
ース13のスペースを利用して構成するため、サブギヤ
100aを4WDチェンジギヤ100に併用して、限ら
れたスペース内に構成することができる。
【0034】従来は、トラクタ10ではラジエータリザ
ーブタンク、ウインドウォッシャタンク、パワステタン
クは各々、別々にタンクを設け、3カ所のタンク用のス
テーを用意していたのでコスト高となり、またメンテナ
ンスに手間が掛かっていた。
【0035】そこで、図8に示すように1個のタンクを
3室に分け、下側をパワステタンク51、上の外側の室
をラジエータリザーブタンク52、上の内側をウィンド
ウォッシャタンク53とする構成にすると、1個のタン
クで3つの機能が果たせるだけでなく、1カ所に1つの
タンクを設置するだけで済むので、コストが安くでき
る。さらにメンテナンスが1カ所に集中的に行える。そ
の上、パワステアリング用オイルはラジエータリザーブ
タンク52及びウィンドウォッシャタンク53内の水で
冷却効果を得ることもできる。
【0036】図8(a)は側面図を示し、アクスルブラ
ケット55上にラジエータリザーブタンク52、ウィン
ドウォッシャタンク53及びパワステタンク51が1個
のタンクを3室に分けて配置されており、該タンクの横
にはバッテリ56を配置することができる。図8(b)
は正面図を示し、タンクの横にはラジエータ57が配置
され、アクスルブラケット55の前にはパワステアリン
グ58が配置される。また図8(c)は上面図であり、
ウインドウォッシャタンク53の後部にウォッシャモー
タ60が配置されている。
【0037】図8(b)、図8(c)に示すようにラジ
エータリザーブタンク52とウィンドウォッシャタンク
53の境界部にはパワステタンク51へのオイル注入口
51aを立設し、該パワステアリング58に注入された
オイルはフィルタ51bでろ過された後、ギアポンプ6
2によりパワステアリング58で使用されて、再びパワ
ステタンク51へ還流するようになっている。
【0038】上記構成により、パワステタンク51の冷
却効率を高めることができるので、パワステアリング5
8用のオイル配管の取付を容易にできるタンク下側の部
屋を使うことができる。また、ラジエータリザーブタン
ク52とウィンドウォッシャタンク53を上側に配置す
ることで、メンテナンス時の水量を外から容易に目視で
きるようになる。
【0039】トラクタ10自体を運搬する際にトラクタ
10をトラックへ積み降ろしするときに(またはトラク
タ10が圃場へ出入する時に)、トラック荷台に踏み板
を掛けたその上にトラクタ10を載せるが、そのとき踏
み板とトラック荷台の接続位置で前輪14が浮いてしま
って、クローラ式走行装置7だけで車体を支持している
状態になり、クローラ式走行装置7の操作性が悪くな
る。そこで、前記のような2輪状態時にクローラ式走行
装置7が揺動しないようにする必要があり、本発明で
は、クローラ用駆動輪2の支持部をデフロック状態にす
ることで対応する。
【0040】すなわち、クローラ式走行装置7が前後に
揺動するのを防ぎ、クローラ用駆動輪2を支持するクロ
ーラフレーム5を固定する機構として前記図2に示す硬
軟可変型サスペンション31を油圧式又は電気式とする
ことなどにより、前記のような2輪状態時にクローラ式
走行装置7をデフロックできるようにしても良い。
【0041】デフロック機構の作動は操縦室8内にデフ
ロック入スイッチ(図示せず)と連動させてクローラ式
走行装置7が前後に揺動しないように固定できるように
する。
【0042】このとき、前記構成に揺動角度の設定がで
きるように揺動固定の油圧シリンダー等をダイヤル調整
式にして、しかもその揺動角度をメーターパネル上にモ
ニター表示できるようにすると操作性が向上する。
【0043】こうして、トラクタ10に連接した作業機
24から収穫物などをトラックへ積み降ろしする時、ま
たはトラクタ10が圃場へ出入する時に走行地面が前後
方向に角度差が有る場合に、有利な角度に調整してクロ
ーラ式走行装置7が揺動しないように固定することがで
き、安全性が向上する。
【0044】本発明のクローラ式走行装置7の遊輪4a
〜4cは、図9(図9(a)は側面図、図9(b)は図
9(a)のA−A線矢視図)に示すように従動輪取付用
ホルダー5mを斜め傾斜形状にし、ボルト取り外し時に
クローラフレーム5aからスライドさせることにより遊
輪の着脱ができる構成にすることができる。こうすると
クローラ6を着脱する時に遊輪4a〜4cを取り外すこ
とが容易になる。
【0045】また、図10(図10(a)は側面図、図
10(b)は上面図)に示すように後方にある遊輪4c
側にある従動輪3Rを支持する従動輪取付用ホルダー5
mに付属ホルダー5nの下側をクローラ6近くまで伸ば
して従動輪3Rのガイドとすると、従動輪3Rとクロー
ラ6とのすき間が小さくなり、石の侵入及び泥だまりに
より従動輪3Rや遊輪4cが回転しなくなるのを防止す
ることができる。
【0046】図11に示すトラクタに旋回時用のスイッ
チ65を操縦室8内に取り付け、該スイッチがONの場
合に片ブレーキを踏み込むと断続的にブレーキが効く構
成とすることができる。これは、クローラ式走行装置7
を有するトラクタ10が圃場内で旋回する時、片ブレー
キを踏むと土が寄せられる不具合を解消するためであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のトラクタの側面図を示
す。
【図2】 図1のトラクタのクローラ式走行装置の側面
図(図2(a))、及びロックプレート拡大図(図2
(b))である。
【図3】 図2(a)のA−A線矢視図(図3
(a))、図2(a)のB−B線矢視図(図3(b))
である。
【図4】 トラクタの伝導機構を示す図である。
【図5】 コントローラの接続を示すブロック図であ
る。
【図6】 図1のトラクタのトランスミッションの歯車
機構の部分断面図である。
【図7】 ギヤチェンジレバーの接続を示すブロック図
である。
【図8】 図1のトラクタのパワステタンク、ウインド
ウォッシャタンク及びリザーブタンクを一つのタンクで
構成した例を示す図(図8(a)は側面図、図8(b)
は正面図、図8(c)は上面図)である。
【図9】 図1のトラクタのクローラ式走行装置の側面
図(図9(a))と図9(a)のA−A線矢視図(図9
(b))である。
【図10】 図1のトラクタのクローラ式走行装置の一
部側面図(図10(a))と上面図(図10(b))で
ある。
【図11】 図1のトラクタの旋回時用のスイッチを示
す図である。
【符号の説明】
1 クロ−ラ駆動軸 2 クローラ
用駆動輪 3F、3R 前後従動輪 4a、4b、
4c 転輪 5 クローラフレーム(支持部材) 5a 転輪支
持部 5b クローラフレーム立設部 5c クローラフレーム駆動軸軸受部 5m 従動輪
取付用ホルダー 5n 付属ホルダー 6 クローラ 6a 係合穴 6b 中央突
起部 8 操縦室 10 トラク
タ 11 ボンネット 12 エンジ
ン 13 ミッションケース 13a ミッションケース延設部 14 前輪 15 センタピボット 16 ステア
リングポスト 17 ステアリングハンドル 18 ステアリング切角センサ 19 操縦席 20 走行用変速レバー 21 作業機昇降用のポジションレバー 22 ポテン
ショメータ 23 リフトアーム 24 作業機 26 シリンダケース 30 ストッ
パーフレーム 31 硬軟可変型サスペンション 31a、31b サスペンションブラケット 31c、31d スプリング 32 スライ
ドアジャスタ 32a スライドアジャスタボルト部 32b スライドアジャスタ支持部材 33 ロックプレート 34 傾斜セ
ンサ 35 コントローラ 36 トップ
リンク 37 左右ロアリンク 38 ヘヤピ
ン 40 主クラッチ 41 前後進
切替装置 42 主変速装置 43 副変速
装置 44 後輪デフ装置 45 前輪駆
動伝達装置 48 伝達軸 49 ブレー
キディスク 51 パワステタンク 51a パワステタンクオイル注入口 51b オイ
ルフィルタ 52 ラジエータリザーブタンク 53 ウインドウォッシャタンク 55 アクスルブラケット 56 バッテ
リ 57 ラジエータ 58 パワス
テアリング 60 ウォッシャモータ 62 ギアポ
ンプ 65 トラクタ旋回時用のスイッチ 100 2段式の4WDチェンジギヤ 100a サ
ブギヤ 100b メインギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 誠之 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B041 AB05 AC03 3D052 AA02 AA19 BB08 DD03 EE01 FF01 GG03 HH03 JJ03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部に左右一対の前輪(14)を設
    け、車体後部にスプロケット(2)を頂点に略三角形状
    の左右一対のクローラ式走行装置(7)を設けると共
    に、このクローラ走行装置(7)を前記スプロケット
    (2)を中心に前後揺動自在に支持する作業車両におい
    て、 前記車体のクローラ走行装置(7)近傍には、前後に配
    したフレーム部材(30)を設け、クローラ走行装置
    (7)には、前記フレーム部材(30)を上下に挟み込
    み、且つこの圧縮力を変更できるサスペンションを有す
    るストッパ部(31)を設けたことを特徴とする作業車
    両。
  2. 【請求項2】 車体前部に左右一対の前輪(14)を設
    け、車体後部にスプロケット(2)を頂点に略三角形状
    の左右一対のクローラ式走行装置(7)を設けると共
    に、このクローラ走行装置(7)を前記スプロケット
    (2)を中心に前後揺動自在に支持する作業車両におい
    て、 前記車体のクローラ走行装置(7)近傍には、前後に配
    したフレーム部材(30)を設け、クローラ走行装置
    (7)には、前記フレーム部材30の当接部を前後に移
    動可能なストッパ部(31)を設けたことを特徴とする
    作業車両。
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