JP2001247042A - 運搬台車 - Google Patents

運搬台車

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JP2001247042A JP2000063237A JP2000063237A JP2001247042A JP 2001247042 A JP2001247042 A JP 2001247042A JP 2000063237 A JP2000063237 A JP 2000063237A JP 2000063237 A JP2000063237 A JP 2000063237A JP 2001247042 A JP2001247042 A JP 2001247042A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台車上に商品が載置され積荷された状態であ
っても台車同士を平面方向に容易に連結する。 【解決手段】 台車本体11同士を平面方向に連結する
連結部材13が台車本体11の側面111Aに対して、
該側面111Aと直角な方向に移動可能に、かつ該移動
方向の軸線を支点にして隣接する台車本体11と係合さ
れる係合位置P1と側面111Aに収納される収納位置
P2間で回転可能に支持されるように構成し、連結部材
13を台車本体11の側方から自由に操作することがで
きようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーパマーケット
やディスカウント店等において、商品を積載して所定の
場所へ搬送したり、あるいは商品を積載したまま保管し
たり、陳列するのに好適な運搬台車に関し、特に、複数
の台車を、その商品載置面が一致する平面方向に連結で
きるようにした運搬台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、個々に商品を載置、運搬できる複
数の台車を、その商品載置面が一致する平面方向に連結
できるようにした運搬台車としては、特開平9−240
483号公報に示すものが知られている。以下、この種
従来の運搬台車について、図10及び図11を用いて説
明する。図10(A)は従来における運搬台車の一例を
示す斜視図、同図(B)は運搬台車を平面方向に複数台
連結した状態を示す斜視図である。また、図11(A)
は従来における運搬台車の他の例を示す斜視図、同図
(B)は運搬台車を平面方向に複数台連結した状態を示
す斜視図である。
【0003】図10において、運搬台車は70は、合成
樹脂材により長方形に成形された台車本体71と、この
台車本体71の下面複数箇所に固着した自在キャスタ7
2を備える。台車本体71の長辺側の一方の側面には、
台車本体71の商品載置面711から台車本体71の厚
さ方向に約半分に相当する段差を付けることで構成され
た重合部73が長尺方向に延在して形成されており、こ
の重合部73の長尺方向の中間部分には、重合部73の
厚さ方向に貫通する係合穴74が形成されている。この
係合穴74を含む重合部73の部分は運搬台車70の持
ち運び用の把手を兼ねている。また、台車本体71の長
辺側の他方の側面には、台車本体71の厚さの約半分に
相当する厚さの重合部75が台車本体71の長尺方向の
全長に亘り延在して外方へ水平に突出する形状に形成さ
れ、この重合部75の中間部の先端には下方に向けて突
出する係合凸部76が形成されている。
【0004】上記のように構成された従来の運搬台車7
0において、これを複数台平面状に連結して使用する場
合は、図10(B)に示すように、各運搬台車70をそ
の重合部73と75が相対向するように配置して、重合
部73と75とを互いに重ね合わせ、そして、重合部7
5の係合凸部76を連結相手である運転台車70の係合
穴74に係合する。これにより、各運搬台車70は図1
0(B)に示すように平面状に連結されることになる。
したがって、このような運搬台車においては、載置され
る商品の大きさや量に応じて運搬台車全体の商品載置面
積を任意に調整することができるとともに、1台の運搬
台車では載置できない多数の商品を任意の場所へ搬送し
たり、あるいは商品を積載したまま店頭に陳列したり、
倉庫等に保管することができる。
【0005】次に図11により従来における運搬台車の
他の例について説明する。この図11において、運搬台
車80は、合成樹脂材により長方形に成形された台車本
体81と、この台車本体81の下面複数箇所に固着した
自在キャスタ82を備える。台車本体81の一方の長辺
側の中間に位置する縁部寄り上面箇所には四角状の窪み
82が形成され、この窪み82内には運搬台車連結用フ
ック部材83の一端が台車本体81に対して上下動可能
に、かつ水平方向に旋回可能に取り付けられており、こ
れにより、フック部材83を、その他端に設けた係合部
831が窪み82から台車本体81の側方へ突出する連
結位置と窪み82内に収納される収納位置に作動できる
ようになっている。また、台車本体81の他方の長辺側
の中間に位置する縁部寄り上面箇所には、フック部材8
3の係合部831が係脱される係合穴84が形成されて
いる。
【0006】上記のように構成された従来の運搬台車8
0において、これを複数台平面状に連結して使用する場
合は、図11(B)に示すように、各運搬台車80をそ
の窪み82と係合穴84が相対向するように配置し、窪
み82に収納されているフック部材83を持ち上げて連
結位置へ旋回した後、フック部材83の係合部831を
連結相手である運転台車80の係合穴84に係合する。
これにより、各運搬台車80は図11(B)に示すよう
に平面状に連結されることになる。したがって、このよ
うな運搬台車においては、載置される商品の大きさや量
に応じて運搬台車全体の商品載置面積を任意に調整する
ことができるとともに、1台の運搬台車では載置できな
い多数の商品を任意の場所へ搬送したり、あるいは商品
を積載したまま店頭に陳列したり、倉庫等に保管するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の運
搬台車70では、隣接する運搬台車70同士の重合部7
3と75を上下に重ね合わせ、その係合凸部76を連結
相手の係合穴74に係合することで運搬台車70同士を
平面方向に連結する方式になっているため、運搬台車7
0同士を連結する場合、係合凸部76がある運搬台車7
0を持ち上げなければならない。この場合、互いに連結
される運搬台車上に商品が載置されていない時は問題が
ないが、商品が載置されている場合には、商品を降ろさ
ない限り運搬台車同士を平面方向に連結することができ
ない。また、上記従来の運搬台車80においては、隣接
する運搬台車80同士を連結する場合、フック部材83
を持ち上げた状態で旋回し、その旋回先端の係合部83
1を連結相手である運転台車80の係合穴84に係合す
る方式になっているため、上記運転台車70の場合と同
様に、運転台車80上に商品が載置されている場合に
は、商品を降ろさない限り運搬台車同士を平面方向に連
結することができないという不具合があった。
【0008】本発明は上記のような従来の問題を解決す
るもので、本発明の目的は、台車上に商品が載置され積
荷された状態であっても台車同士を平面方向に容易に連
結することができる運搬台車を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、四角形状の商品載置板及びこの商品載置板
の下面複数箇所に固着した自在キャスタを有する台車本
体をその商品載置面が一致する平面方向に連結可能にし
た運搬台車であって、前記商品載置板の一方の相対向す
る両側面で前記商品載置板の一方の対角寄り箇所に支持
され、隣接する台車本体同士を前記一方の相対向する側
面の長手方向に並列に連結する第1連結部材と、前記商
品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の
他方の対角寄り箇所にそれぞれ設けられ、隣接する台車
本体の係合位置にある第1連結部材が係合される係合穴
とを備えることを特徴とする。
【0010】本発明はまた、前記商品載置板の他方の相
対向する両側面で前記商品載置板の他方の対角寄り箇所
に支持され、隣接する台車本体同士を前記他方の相対向
する側面の長手方向に並列に連結する第2連結部材と、
前記商品載置板の他方の相対向する両側面で前記商品載
置板の一方の対角寄り箇所にそれぞれ設けられ、隣接す
る台車本体の係合位置にある第2連結部材が係合される
係合穴を更に備えることを特徴とする。
【0011】本発明はまた、前記第1連結部材は、前記
商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板
の一方の対角寄り箇所に該側面と直角な方向に移動可能
に、かつ該移動方向の軸線を支点にして隣接する台車本
体と係合される係合位置と前記側面に収納される収納位
置間で回転可能に支持され、隣接する台車本体同士を前
記一方の相対向する側面の長手方向に並列に連結するも
のであることを特徴とする。本発明はまた、前記第2連
結部材は、前記商品載置板の他方の相対向する両側面で
前記商品載置板の他方の対角寄り箇所に該側面と直角な
方向に移動可能に、かつ前記移動方向の軸線を支点にし
て隣接する台車本体と係合される係合位置と前記側面に
収納される収納位置間で回転可能に支持され、隣接する
台車本体同士を前記他方の相対向する側面の長手方向に
並列に連結するものであることを特徴とする。
【0012】本発明はまた、前記第1及び第2連結部材
が設けられる前記それぞれの側面に前記収納位置及び係
合位置にある第1連結部材または第2連結部材が前記側
面から突出しない埋没状態に収納される窪みが形成され
ていることを特徴とする。本発明はまた、前記第1及び
第2連結部材が、対応する前記側面に当接する方向に付
勢する付勢手段を備えることを特徴とする。本発明はま
た、前記第1及び第2連結部材が、該第1及び第2連結
部材を対応する連結相手側台車本体の係合穴に係止状態
に保持する係止手段を備えることを特徴とする。本発明
はまた、前記商品載置板の連結相手側台車本体と互いに
接する側面に、互いに係合して隣接する台車本体同士の
平面方向の動きを規制する凹凸部が形成されていること
を特徴とする。
【0013】本発明の運搬台車においては、台車本体同
士を平面方向に連結する連結部材が台車本体の側面に対
して、該側面と直角な方向に移動可能に、かつ該移動方
向の軸線を支点にして隣接する台車本体と係合される係
合位置と側面に収納される収納位置間で回転可能に支持
される構造になっているため、連結部材を台車本体の側
方から自由に操作することができ、これにより、台車上
に商品が載置された状態であっても台車同士を平面方向
に容易に連結し得る。また、本発明においては、収納位
置にある連結部材が窪み内に側面から突出しない埋没状
態に収納されるから、連結部材が他の物体と干渉したり
破損されたりするのを防止し得る。また、本発明におい
ては、連結部材が付勢手段を備えることにより、収納位
置及び係合位置にある連結部材を窪み内に安定して保持
し得るとともに、係合位置にある連結部材の相手側台車
本体の係合穴との係合状態を安定に保持し得る。また、
本発明においては、連結部材が係止手段を備えることに
より、連結部材が連結相手側台車本体の係合穴からみだ
りに離脱するのを防止し、台車本体同士の連結を確実に
できる。また、本発明においては、商品載置板の相手側
台車本体と互いに接する側面に形成した凹凸部を互いに
係合することにより、隣接する台車本体同士の平面方向
の動きを規制し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1ないし図3により本発明にか
かる運搬台車の第1の実施の形態について説明する。図
1(A)、(B)は本発明の第1の実施の形態における
運搬台車の平面図、図2は本発明の第1の実施の形態に
おける運搬台車を平面方向に連結した状態を示す平面
図、図3は本発明の第1の実施の形態における運搬台車
の説明用斜視図である。
【0015】図1ないし図3において、平面方向に連結
される各運搬台車10は台車本体11を有し、この台車
本体11は合成樹脂材により一体成形された長方形状の
商品載置板111と、この商品載置板111の下面の四
隅部分にそれぞれ固着した4個の自在キャスタ12を備
えている。商品載置板111の一方の相対向する両側
面、すなわち短尺側の両側面111Aにおいて、商品載
置板111の一方の対角寄りの箇所には、金属棒材を略
L字状に折り曲げ加工してなる連結部材(請求項に記載
の第1連結部材に相当する)13が、その一端部131
を側面111Aに直角に貫通支持することにより、該側
面111Aに対し離接方向に移動可能に、かつ一端部1
31を支点にして回転できるように設けられている。こ
れにより、連結部材13は連結相手である隣接の台車本
体11と係合される係合位置P1(図1の(B)参照)
と、側面111Aに収納される収納位置P2(図1の
(A)参照)に操作できるようになっている。
【0016】また、上記連結部材13が設けられる商品
載置板111の側面111Aには、係合位置P1または
収納位置P2にある連結部材13が側面111Aから突
出しない埋没状態に収納される窪み14が形成されてい
る。さらに、上記連結部材13の一端部131が支持さ
れる商品載置板111の箇所には、図1ないし図3に示
すように、コイルばね(請求項に記載の付勢手段に相当
する)15が埋め込み状態に装着されており、このコイ
ルばね15は連結部材13を側面111Aに当接する方
向、すなわち連結部材13が窪み14内に常に収納され
る方向に付勢するものである。また、上記商品載置板1
11の一方の相対向する両側面111Aにおいて、商品
載置板111の他方の対角寄り箇所には係合穴16が設
けられ、この係合穴16には、隣接する台車本体11の
係合位置にある連結部材13の他端部132の先端に内
方へ直角に折り曲げることにより構成された係合部13
2Aが係合される構成になっている。また、商品載置板
111の連結相手側台車本体11と互いに接する他方の
相対向する両側面111Bには、互いに係合して隣接す
る台車本体11同士の平面方向の動きを規制する複数の
凹凸部17が側面111Bの長手方向に沿って形成され
ている。
【0017】上記のように構成された第1の実施の形態
における運搬台車において、複数台の運搬台車10を平
面状に連結するに際しては、まず、図2に示すように、
互いに連結される台車本体11の凹凸部17同士を互い
に係合して、その側面111B同士を密着させる。この
状態で、収納位置P2にある連結部材13を指先などに
より窪み14から引っ張り出した後、連結手段13全体
を一端部131を支点にして図1の(B)に示す係合位
置P1に回動する。しかる後、この連結部材13の係合
部132Aを連結相手である台車本体11の係合穴16
に図2に示すように係合する。これにより、2台の台車
本体11を連結手段13により図2及び図3に示すよう
に短尺方向に平面状に連結された運搬台車となる。この
場合、図2及び図3に示すように連結された運搬台車の
台車本体11の長尺側面111Bに別の台車本体11の
長尺側面111Bを突き合わせて連結手段13で連結す
ることにより、図3の矢印方向(実線で示す)に商品載
置面積が拡大する運転台車を得ることができる。なお、
運搬台車10を単独で使用する場合は、図1(A)に示
すように各連結部材13を窪み14内に収納された状態
にする。
【0018】したがって、このような第1の実施の形態
によれば、台車本体11同士を平面方向に連結する連結
部材13が台車本体11の側面から、連結相手側台車本
体との係合位置P1と、側面111Aに収納される収納
位置P2に操作できるため、台車本体11上に商品が載
置された状態であっても台車本体11同士を平面方向に
容易に連結することができるほか、載置される商品の大
きさや量に応じて運搬台車全体の商品載置面積を任意に
調整することができると共に、1台の運搬台車では載置
できない多数の商品を任意の場所へ搬送したり、あるい
は商品を積載したまま店頭に陳列したり、倉庫等に保管
することができる。
【0019】また、第1の実施の形態によれば、係合位
置P1及び収納位置P2にある連結部材13は窪み14
内に側面111Aから突出しない埋没状態に収納される
から、連結部材が他の物体と干渉したり破損されたりす
るのを防止できる。また、第1の実施の形態によれば、
連結部材13にコイルばね15を装着して連結部材13
を常に側面111Aと接する方向に付勢することによ
り、収納位置P2にある連結部材13を窪み14内に安
定して保持し得るとともに、係合位置P1にある連結部
材13の相手側台車本体11の係合穴16との係合状態
を安定に保持できる。また、第1の実施の形態によれ
ば、商品載置板111の相手側台車本体11と互いに接
する側面111Bに形成した凹凸部17を互いに係合す
る構成になっているから、隣接する台車本体11同士の
平面方向の動きを規制し、台車本体11同士の連結をよ
り確実にできる。
【0020】次に、図4及び図5により本発明にかかる
運搬台車の第2の実施の形態について説明する。図4は
本発明の第2の実施の形態における運搬台車の平面図、
図5は第2の実施の形態に示す運搬台車を平面方向に連
結した状態を示す斜視図である。図4及び図5におい
て、図1と異なる点は、運搬台車を台車本体11の端尺
方向と長尺方向の両方に平面状に連結できるようにした
ところにある。このために第2の実施の形態において
は、図1に示した場合と同様に、連結部材(以下、第1
連結部材いう)13、収納用窪み14及び係合穴16等
を商品載置板111の端尺側側面111Aに設け、さら
に、商品載置板111の長尺側側面111Bにも連結部
材(以下、第2連結部材いう)18、収納用窪み19及
び係合穴21を設ける。
【0021】第2連結部材18は金属棒材を略L字状に
折り曲げ加工され、この第2連結部材18は、その一端
部181を、商品載置板111の一方の相対向する両側
面、すなわち長尺側の両側面111Bである商品載置板
111の他方の対角寄りの箇所に、側面111Bに直角
に貫通支持することにより、該側面111Bに対し離接
方向に移動可能に、かつ一端部181を支点にして回転
できるように設けられている。これにより、第2連結部
材18は連結相手である隣接の台車本体11と係合され
る係合位置P3(図4の仮想線で示す位置)と、側面1
11Bに収納される収納位置P4(図4の実線で示す位
置)に操作できるようになっている。
【0022】また、第2連結部材18が設けられる商品
載置板111の側面111Bには、係合位置P3または
収納位置P4にある第2連結部材18が側面111Bか
ら突出しない埋没状態に収納される窪み19が形成され
ている。さらに、第2連結部材18の一端部181が支
持される商品載置板111の箇所には、図4に示すよう
に、コイルばね(請求項に記載の付勢手段に相当する)
20が埋め込み状態に装着されており、このコイルばね
20は第2連結部材18を側面111Bに当接する方
向、すなわち第2連結部材18が窪み19内に常に収納
される方向に付勢するものである。また、商品載置板1
11の他方の相対向する両側面111Bにおいて、商品
載置板111の一方の対角寄り箇所には係合穴21が設
けられ、この係合穴21には、隣接する台車本体11の
係合位置にある第2連結部材18の他端部182の先端
に内方へ直角に折り曲げることにより構成された係合部
182Aが係合される構成になっている。また、商品載
置板111の連結相手側台車本体11と互いに接する一
方の相対向する両側面111Aには、互いに係合して隣
接する台車本体11同士の平面方向の動きを規制する複
数の凹凸部22が側面111Aの長手方向に沿って形成
されている。
【0023】上記のように構成された運搬台車を複数台
連結して使用する場合は、例えば図2に示すように、台
車本体11同士の長尺側面111Bをその凹凸部17が
互いに係合されるように突き合わせた後、第1連結部材
13により台車本体11同士を連結する。その後、この
連結状態にある台車本体11の短尺側面111A同士を
その凹凸部27が互いに係合されるように突き合わせた
後、第2連結部材18を隣接する長尺方向の台車本体1
1の係合穴21に係合する。これにより、図5に示すよ
うに4台の台車本体11がその短尺及び長尺方向に平面
状に連結された運搬台車となる。この場合、図5に示す
ように連結された運搬台車の台車本体11の短尺側面1
11Aまたは長尺側面111Bに別の台車本体11の短
尺側面111Aまたは長尺側面111Bを突き合わせて
第1連結手段13及び第2連結部材18で連結すること
により、図5の矢印X、Y方向に商品載置面積が拡大す
る運転台車を得ることができる。なお、運搬台車10を
単独で使用する場合は、図4に示すように各連結部材1
3、18を窪み14、19内に収納された状態にする。
このような第2の実施の形態の運搬台車によれば、積載
される商品の種類や量に応じて運搬台車の商品載置面積
を短尺及び長尺方向に拡大することができるほか、上記
台1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0024】次に、図6ないし図9により本発明にかか
る運搬台車の第3の実施の形態について説明する。図6
は本発明の第3の実施の形態における運搬台車の連結部
分の平面図、図7は図6の正面図、図8は本発明の第3
の実施の形態における運搬台車の連結部分の斜視図、図
9は本発明の第3の実施の形態における運搬台車の連結
状態を示す斜視図である。この第3の実施の形態におい
ては、図6ないし図9に示すように、連結部材13(連
結部材18においても同様な構成になっているので、連
結部材13のみについて説明する)の他端部132の先
端に設けた係合部132Aの先端に、この係合部132
Aの径より大きい径の円板状の係止部132Bを設け、
そして、連結相手である台車本体11に設けられた係合
穴16を、上記係止部132Bが自由に挿脱できる大き
さの開口16Aと、この開口16Aから外周方向に延在
して形成した係止用切欠き16Bとから構成され、この
切欠き16Bの幅は係止部132Bの径より小さくなっ
ている。なお、上記係止部132B、開口16A及び切
欠き16Bは請求項に記載した係止手段に相当する。
【0025】上記のように構成された運搬台車におい
て、台車本体11同士を連結部材13で連結する場合
は、図6の実線に示すように収納位置P2にある連結部
材13を窪み14から引っ張り出した後、連結手段13
全体を図6の仮想線に示す係合位置P2に回動する。そ
して、この連結部材13の係止部132Bを連結相手で
ある台車本体11の係合穴16の開口16Aに差し込ん
だ後、係止部132Bを切欠き16Bに係合する。これ
により、係止部132Bが切欠き16Bの縁に係止され
るため、連結部材13は係合穴16に係止状態に保持さ
れ、台車本体11同士は図9に示すように連結されるこ
とになる。このような第3の実施の形態によれば、連結
部材13が連結相手側台車本体11の係合穴16からみ
だりに離脱するのを防止でき、台車本体11同士の連結
状態を確実にできる。
【0026】本発明において、第1連結部材及び第2連
結部材は上記実施の形態に限定されず、少なくとも商品
載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の一
方の対角寄り箇所に支持されていればよく、収納位置か
ら係合位置までの運動形態は、スライド移動であって
も、回転移動であっても、スライド移動と回転移動の組
み合わせ移動であってもよい。例示すれば、略L字状の
フックとし、該フックの長手部の一端(基端部)を回動
自在に取付たものでもよく、また、略L字状のフックの
長手部を長穴が形成された平板状とし、固定突起部に該
長穴を係合させ、横手方向慴動自在、且つ回動自在にし
たものでもよい。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、連結部材を台車本体の側方から自由に操作する
ことができ、これにより、台車上に商品が載置された状
態であっても台車同士を平面方向に容易に連結すること
ができる。また、本発明によれば、収納位置にある連結
部材が窪み内に側面から突出しない埋没状態に収納され
るから、連結部材が他の物体と干渉したり破損されたり
するのを防止できる。また、本発明によれば、連結部材
が付勢手段を備えることにより、収納位置及び係合位置
にある連結部材を窪み内に安定して保持し得るととも
に、係合位置にある連結部材の相手側台車本体の係合穴
との係合状態を安定に保持できる。また、本発明によれ
ば、連結部材が係止手段を備えることにより、連結部材
が連結相手側台車本体の係合穴からみだりに離脱するの
を防止し、台車本体同士の連結を確実にできる。また、
本発明によれば、商品載置板の相手側台車本体と互いに
接する側面に形成した凹凸部を互いに係合することによ
り、隣接する台車本体同士の平面方向の動きを規制し、
台車本体同士の連結状態を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は本発明の第1の実施の形態
における運搬台車の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における運搬台車を
平面方向に連結した状態を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における運搬台車の
説明用斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における運搬台車の
平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に示す運搬台車を平
面方向に連結した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における運搬台車の
連結部分の平面図である。
【図7】図6の正面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における運搬台車の
連結部分の斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における運搬台車の
連結状態を示す斜視図である。
【図10】(A)は従来における運搬台車の一例を示す
斜視図、(B)は運搬台車を平面方向に複数台連結した
状態を示す斜視図である。
【図11】(A)は従来における運搬台車の他の例を示
す斜視図、(B)は運搬台車を平面方向に複数台連結し
た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 運搬台車 11 台車本体 111 商品載置板 111A、111B 側面 12 自在キャスタ 13、18 連結部材 14、19 窪み 15、20 コイルばね 16、21 係合穴 17、22 凹凸部 132B 係止部 16A 開口 16B 係止用切欠き

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形状の商品載置板及びこの商品載置
    板の下面複数箇所に固着した自在キャスタを有する台車
    本体をその商品載置面が一致する平面方向に連結可能に
    した運搬台車であって、 前記商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載
    置板の一方の対角寄り箇所に支持され、隣接する台車本
    体同士を前記一方の相対向する側面の長手方向に並列に
    連結する第1連結部材と、 前記商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載
    置板の他方の対角寄り箇所にそれぞれ設けられ、隣接す
    る台車本体の係合位置にある第1連結部材が係合される
    係合穴と、 を備えることを特徴とする運搬台車。
  2. 【請求項2】 前記商品載置板の他方の相対向する両側
    面で前記商品載置板の他方の対角寄り箇所に支持され、
    隣接する台車本体同士を前記他方の相対向する側面の長
    手方向に並列に連結する第2連結部材と、前記商品載置
    板の他方の相対向する両側面で前記商品載置板の一方の
    対角寄り箇所にそれぞれ設けられ、隣接する台車本体の
    係合位置にある第2連結部材が係合される係合穴を更に
    備えることを特徴とする請求項1記載の運搬台車。
  3. 【請求項3】 前記第1連結部材は、前記商品載置板の
    一方の相対向する両側面で前記商品載置板の一方の対角
    寄り箇所に該側面と直角な方向に移動可能に、かつ該移
    動方向の軸線を支点にして隣接する台車本体と係合され
    る係合位置と前記側面に収納される収納位置間で回転可
    能に支持され、隣接する台車本体同士を前記一方の相対
    向する側面の長手方向に並列に連結するものであること
    を特徴とする請求項1記載の運搬台車。
  4. 【請求項4】 前記第2連結部材は、前記商品載置板の
    他方の相対向する両側面で前記商品載置板の他方の対角
    寄り箇所に該側面と直角な方向に移動可能に、かつ前記
    移動方向の軸線を支点にして隣接する台車本体と係合さ
    れる係合位置と前記側面に収納される収納位置間で回転
    可能に支持され、隣接する台車本体同士を前記他方の相
    対向する側面の長手方向に並列に連結するものであるこ
    とを特徴とする請求項3記載の運搬台車。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2連結部材が設けられる
    前記それぞれの側面に前記収納位置及び係合位置にある
    第1連結部材または第2連結部材が前記側面から突出し
    ない埋没状態に収納される窪みが形成されていることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載の運搬台車。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2連結部材は、対応する
    前記側面に当接する方向に付勢する付勢手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の運搬
    台車。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2連結部材は、該第1及
    び第2連結部材を対応する連結相手側台車本体の係合穴
    に係止状態に保持する係止手段を備えることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項記載の運搬台車。
  8. 【請求項8】 前記商品載置板の連結相手側台車本体と
    互いに接する側面に、互いに係合して隣接する台車本体
    同士の平面方向の動きを規制する凹凸部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の
    運搬台車。
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