JP4386530B2 - 運搬台車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スーパマーケットやディスカウント店等において、商品を積載して所定の場所へ搬送したり、あるいは商品を積載したまま保管したり、陳列するのに好適な運搬台車に関し、特に、複数の台車を、その商品載置面が一致する平面方向に連結できるようにした運搬台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、個々に商品を載置、運搬できる複数の台車を、その商品載置面が一致する平面方向に連結できるようにした運搬台車としては、特開平9−240483号公報に示すものが知られている。
以下、この種従来の運搬台車について、図10及び図11を用いて説明する。図10(A)は従来における運搬台車の一例を示す斜視図、同図(B)は運搬台車を平面方向に複数台連結した状態を示す斜視図である。また、図11(A)は従来における運搬台車の他の例を示す斜視図、同図(B)は運搬台車を平面方向に複数台連結した状態を示す斜視図である。
【0003】
図10において、運搬台車は70は、合成樹脂材により長方形に成形された台車本体71と、この台車本体71の下面複数箇所に固着した自在キャスタ72を備える。台車本体71の長辺側の一方の側面には、台車本体71の商品載置面711から台車本体71の厚さ方向に約半分に相当する段差を付けることで構成された重合部73が長尺方向に延在して形成されており、この重合部73の長尺方向の中間部分には、重合部73の厚さ方向に貫通する係合穴74が形成されている。この係合穴74を含む重合部73の部分は運搬台車70の持ち運び用の把手を兼ねている。また、台車本体71の長辺側の他方の側面には、台車本体71の厚さの約半分に相当する厚さの重合部75が台車本体71の長尺方向の全長に亘り延在して外方へ水平に突出する形状に形成され、この重合部75の中間部の先端には下方に向けて突出する係合凸部76が形成されている。
【0004】
上記のように構成された従来の運搬台車70において、これを複数台平面状に連結して使用する場合は、図10(B)に示すように、各運搬台車70をその重合部73と75が相対向するように配置して、重合部73と75とを互いに重ね合わせ、そして、重合部75の係合凸部76を連結相手である運転台車70の係合穴74に係合する。これにより、各運搬台車70は図10(B)に示すように平面状に連結されることになる。
したがって、このような運搬台車においては、載置される商品の大きさや量に応じて運搬台車全体の商品載置面積を任意に調整することができるとともに、1台の運搬台車では載置できない多数の商品を任意の場所へ搬送したり、あるいは商品を積載したまま店頭に陳列したり、倉庫等に保管することができる。
【0005】
次に図11により従来における運搬台車の他の例について説明する。
この図11において、運搬台車80は、合成樹脂材により長方形に成形された台車本体81と、この台車本体81の下面複数箇所に固着した自在キャスタ82を備える。台車本体81の一方の長辺側の中間に位置する縁部寄り上面箇所には四角状の窪み82が形成され、この窪み82内には運搬台車連結用フック部材83の一端が台車本体81に対して上下動可能に、かつ水平方向に旋回可能に取り付けられており、これにより、フック部材83を、その他端に設けた係合部831が窪み82から台車本体81の側方へ突出する連結位置と窪み82内に収納される収納位置に作動できるようになっている。
また、台車本体81の他方の長辺側の中間に位置する縁部寄り上面箇所には、フック部材83の係合部831が係脱される係合穴84が形成されている。
【0006】
上記のように構成された従来の運搬台車80において、これを複数台平面状に連結して使用する場合は、図11(B)に示すように、各運搬台車80をその窪み82と係合穴84が相対向するように配置し、窪み82に収納されているフック部材83を持ち上げて連結位置へ旋回した後、フック部材83の係合部831を連結相手である運転台車80の係合穴84に係合する。これにより、各運搬台車80は図11(B)に示すように平面状に連結されることになる。
したがって、このような運搬台車においては、載置される商品の大きさや量に応じて運搬台車全体の商品載置面積を任意に調整することができるとともに、1台の運搬台車では載置できない多数の商品を任意の場所へ搬送したり、あるいは商品を積載したまま店頭に陳列したり、倉庫等に保管することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の運搬台車70では、隣接する運搬台車70同士の重合部73と75を上下に重ね合わせ、その係合凸部76を連結相手の係合穴74に係合することで運搬台車70同士を平面方向に連結する方式になっているため、運搬台車70同士を連結する場合、係合凸部76がある運搬台車70を持ち上げなければならない。この場合、互いに連結される運搬台車上に商品が載置されていない時は問題がないが、商品が載置されている場合には、商品を降ろさない限り運搬台車同士を平面方向に連結することができない。
また、上記従来の運搬台車80においては、隣接する運搬台車80同士を連結する場合、フック部材83を持ち上げた状態で旋回し、その旋回先端の係合部831を連結相手である運転台車80の係合穴84に係合する方式になっているため、上記運転台車70の場合と同様に、運転台車80上に商品が載置されている場合には、商品を降ろさない限り運搬台車同士を平面方向に連結することができないという不具合があった。
【0008】
本発明は上記のような従来の問題を解決するもので、本発明の目的は、台車上に商品が載置され積荷された状態であっても台車同士を平面方向に容易に連結することができる運搬台車を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、四角形状の商品載置板及びこの商品載置板の下面複数箇所に固着した自在キャスタを有する台車本体をその商品載置面が一致する平面方向に連結可能にした運搬台車であって、前記商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の一方の対角寄り箇所に支持され、隣接する台車本体同士を前記一方の相対向する側面の長手方向に並列に連結する第1連結部材と、前記商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の他方の対角寄り箇所にそれぞれ設けられ、隣接する台車本体の係合位置にある第1連結部材が係合される係合穴と、を備えるものであり、前記第1連結部材は、前記商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の一方の対角寄り箇所に該側面と直角な方向に移動可能に、かつ該移動方向の軸線を支点にして隣接する台車本体と係合される係合位置と前記側面に収納される収納位置間で回転可能に支持され、隣接する台車本体同士を前記一方の相対向する側面の長手方向に並列に連結するものであることを特徴とする。
【0012】
本発明はまた、前記第1連結部材が設けられる前記それぞれの側面に前記収納位置及び係合位置にある第1連結部材が前記側面から突出しない埋没状態に収納される窪みが形成されていることを特徴とする。本発明はまた、前記第1連結部材は、対応する前記側面に当接する方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。本発明はまた、前記第1連結部材は、該第1連結部材を対応する連結相手側台車本体の係合穴に係止状態に保持する係止手段を備えることを特徴とする。本発明はまた、前記商品載置板の連結相手側台車本体と互いに接する側面に、互いに係合して隣接する台車本体同士の平面方向の動きを規制する凹凸部が形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の運搬台車においては、台車本体同士を平面方向に連結する連結部材が台車本体の側面に対して、該側面と直角な方向に移動可能に、かつ該移動方向の軸線を支点にして隣接する台車本体と係合される係合位置と側面に収納される収納位置間で回転可能に支持される構造になっているため、連結部材を台車本体の側方から自由に操作することができ、これにより、台車上に商品が載置された状態であっても台車同士を平面方向に容易に連結し得る。
また、本発明においては、収納位置にある連結部材が窪み内に側面から突出しない埋没状態に収納されるから、連結部材が他の物体と干渉したり破損されたりするのを防止し得る。
また、本発明においては、連結部材が付勢手段を備えることにより、収納位置及び係合位置にある連結部材を窪み内に安定して保持し得るとともに、係合位置にある連結部材の相手側台車本体の係合穴との係合状態を安定に保持し得る。
また、本発明においては、連結部材が係止手段を備えることにより、連結部材が連結相手側台車本体の係合穴からみだりに離脱するのを防止し、台車本体同士の連結を確実にできる。
また、本発明においては、商品載置板の相手側台車本体と互いに接する側面に形成した凹凸部を互いに係合することにより、隣接する台車本体同士の平面方向の動きを規制し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3により本発明にかかる運搬台車の第1の実施の形態について説明する。図1(A)、(B)は本発明の第1の実施の形態における運搬台車の平面図、図2は本発明の第1の実施の形態における運搬台車を平面方向に連結した状態を示す平面図、図3は本発明の第1の実施の形態における運搬台車の説明用斜視図である。
【0015】
図1ないし図3において、平面方向に連結される各運搬台車10は台車本体11を有し、この台車本体11は合成樹脂材により一体成形された長方形状の商品載置板111と、この商品載置板111の下面の四隅部分にそれぞれ固着した4個の自在キャスタ12を備えている。
商品載置板111の一方の相対向する両側面、すなわち短尺側の両側面111Aにおいて、商品載置板111の一方の対角寄りの箇所には、金属棒材を略L字状に折り曲げ加工してなる連結部材(請求項に記載の第1連結部材に相当する)13が、その一端部131を側面111Aに直角に貫通支持することにより、該側面111Aに対し離接方向に移動可能に、かつ一端部131を支点にして回転できるように設けられている。これにより、連結部材13は連結相手である隣接の台車本体11と係合される係合位置P1(図1の(B)参照)と、側面111Aに収納される収納位置P2(図1の(A)参照)に操作できるようになっている。
【0016】
また、上記連結部材13が設けられる商品載置板111の側面111Aには、係合位置P1または収納位置P2にある連結部材13が側面111Aから突出しない埋没状態に収納される窪み14が形成されている。
さらに、上記連結部材13の一端部131が支持される商品載置板111の箇所には、図1ないし図3に示すように、コイルばね(請求項に記載の付勢手段に相当する)15が埋め込み状態に装着されており、このコイルばね15は連結部材13を側面111Aに当接する方向、すなわち連結部材13が窪み14内に常に収納される方向に付勢するものである。
また、上記商品載置板111の一方の相対向する両側面111Aにおいて、商品載置板111の他方の対角寄り箇所には係合穴16が設けられ、この係合穴16には、隣接する台車本体11の係合位置にある連結部材13の他端部132の先端に内方へ直角に折り曲げることにより構成された係合部132Aが係合される構成になっている。
また、商品載置板111の連結相手側台車本体11と互いに接する他方の相対向する両側面111Bには、互いに係合して隣接する台車本体11同士の平面方向の動きを規制する複数の凹凸部17が側面111Bの長手方向に沿って形成されている。
【0017】
上記のように構成された第1の実施の形態における運搬台車において、複数台の運搬台車10を平面状に連結するに際しては、まず、図2に示すように、互いに連結される台車本体11の凹凸部17同士を互いに係合して、その側面111B同士を密着させる。この状態で、収納位置P2にある連結部材13を指先などにより窪み14から引っ張り出した後、連結手段13全体を一端部131を支点にして図1の(B)に示す係合位置P1に回動する。しかる後、この連結部材13の係合部132Aを連結相手である台車本体11の係合穴16に図2に示すように係合する。これにより、2台の台車本体11を連結手段13により図2及び図3に示すように短尺方向に平面状に連結された運搬台車となる。
この場合、図2及び図3に示すように連結された運搬台車の台車本体11の長尺側面111Bに別の台車本体11の長尺側面111Bを突き合わせて連結手段13で連結することにより、図3の矢印方向(実線で示す)に商品載置面積が拡大する運転台車を得ることができる。
なお、運搬台車10を単独で使用する場合は、図1(A)に示すように各連結部材13を窪み14内に収納された状態にする。
【0018】
したがって、このような第1の実施の形態によれば、台車本体11同士を平面方向に連結する連結部材13が台車本体11の側面から、連結相手側台車本体との係合位置P1と、側面111Aに収納される収納位置P2に操作できるため、台車本体11上に商品が載置された状態であっても台車本体11同士を平面方向に容易に連結することができるほか、載置される商品の大きさや量に応じて運搬台車全体の商品載置面積を任意に調整することができると共に、1台の運搬台車では載置できない多数の商品を任意の場所へ搬送したり、あるいは商品を積載したまま店頭に陳列したり、倉庫等に保管することができる。
【0019】
また、第1の実施の形態によれば、係合位置P1及び収納位置P2にある連結部材13は窪み14内に側面111Aから突出しない埋没状態に収納されるから、連結部材が他の物体と干渉したり破損されたりするのを防止できる。
また、第1の実施の形態によれば、連結部材13にコイルばね15を装着して連結部材13を常に側面111Aと接する方向に付勢することにより、収納位置P2にある連結部材13を窪み14内に安定して保持し得るとともに、係合位置P1にある連結部材13の相手側台車本体11の係合穴16との係合状態を安定に保持できる。
また、第1の実施の形態によれば、商品載置板111の相手側台車本体11と互いに接する側面111Bに形成した凹凸部17を互いに係合する構成になっているから、隣接する台車本体11同士の平面方向の動きを規制し、台車本体11同士の連結をより確実にできる。
【0020】
次に、図4及び図5により本発明にかかる運搬台車の第2の実施の形態について説明する。図4は本発明の第2の実施の形態における運搬台車の平面図、図5は第2の実施の形態に示す運搬台車を平面方向に連結した状態を示す斜視図である。
図4及び図5において、図1と異なる点は、運搬台車を台車本体11の端尺方向と長尺方向の両方に平面状に連結できるようにしたところにある。
このために第2の実施の形態においては、図1に示した場合と同様に、連結部材(以下、第1連結部材いう)13、収納用窪み14及び係合穴16等を商品載置板111の端尺側側面111Aに設け、さらに、商品載置板111の長尺側側面111Bにも連結部材(以下、第2連結部材いう)18、収納用窪み19及び係合穴21を設ける。
【0021】
第2連結部材18は金属棒材を略L字状に折り曲げ加工され、この第2連結部材18は、その一端部181を、商品載置板111の一方の相対向する両側面、すなわち長尺側の両側面111Bである商品載置板111の他方の対角寄りの箇所に、側面111Bに直角に貫通支持することにより、該側面111Bに対し離接方向に移動可能に、かつ一端部181を支点にして回転できるように設けられている。これにより、第2連結部材18は連結相手である隣接の台車本体11と係合される係合位置P3(図4の仮想線で示す位置)と、側面111Bに収納される収納位置P4(図4の実線で示す位置)に操作できるようになっている。
【0022】
また、第2連結部材18が設けられる商品載置板111の側面111Bには、係合位置P3または収納位置P4にある第2連結部材18が側面111Bから突出しない埋没状態に収納される窪み19が形成されている。
さらに、第2連結部材18の一端部181が支持される商品載置板111の箇所には、図4に示すように、コイルばね(請求項に記載の付勢手段に相当する)20が埋め込み状態に装着されており、このコイルばね20は第2連結部材18を側面111Bに当接する方向、すなわち第2連結部材18が窪み19内に常に収納される方向に付勢するものである。
また、商品載置板111の他方の相対向する両側面111Bにおいて、商品載置板111の一方の対角寄り箇所には係合穴21が設けられ、この係合穴21には、隣接する台車本体11の係合位置にある第2連結部材18の他端部182の先端に内方へ直角に折り曲げることにより構成された係合部182Aが係合される構成になっている。
また、商品載置板111の連結相手側台車本体11と互いに接する一方の相対向する両側面111Aには、互いに係合して隣接する台車本体11同士の平面方向の動きを規制する複数の凹凸部22が側面111Aの長手方向に沿って形成されている。
【0023】
上記のように構成された運搬台車を複数台連結して使用する場合は、例えば図2に示すように、台車本体11同士の長尺側面111Bをその凹凸部17が互いに係合されるように突き合わせた後、第1連結部材13により台車本体11同士を連結する。その後、この連結状態にある台車本体11の短尺側面111A同士をその凹凸部27が互いに係合されるように突き合わせた後、第2連結部材18を隣接する長尺方向の台車本体11の係合穴21に係合する。これにより、図5に示すように4台の台車本体11がその短尺及び長尺方向に平面状に連結された運搬台車となる。
この場合、図5に示すように連結された運搬台車の台車本体11の短尺側面111Aまたは長尺側面111Bに別の台車本体11の短尺側面111Aまたは長尺側面111Bを突き合わせて第1連結手段13及び第2連結部材18で連結することにより、図5の矢印X、Y方向に商品載置面積が拡大する運転台車を得ることができる。
なお、運搬台車10を単独で使用する場合は、図4に示すように各連結部材13、18を窪み14、19内に収納された状態にする。
このような第2の実施の形態の運搬台車によれば、積載される商品の種類や量に応じて運搬台車の商品載置面積を短尺及び長尺方向に拡大することができるほか、上記台1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0024】
次に、図6ないし図9により本発明にかかる運搬台車の第3の実施の形態について説明する。図6は本発明の第3の実施の形態における運搬台車の連結部分の平面図、図7は図6の正面図、図8は本発明の第3の実施の形態における運搬台車の連結部分の斜視図、図9は本発明の第3の実施の形態における運搬台車の連結状態を示す斜視図である。
この第3の実施の形態においては、図6ないし図9に示すように、連結部材13(連結部材18においても同様な構成になっているので、連結部材13のみについて説明する)の他端部132の先端に設けた係合部132Aの先端に、この係合部132Aの径より大きい径の円板状の係止部132Bを設け、そして、連結相手である台車本体11に設けられた係合穴16を、上記係止部132Bが自由に挿脱できる大きさの開口16Aと、この開口16Aから外周方向に延在して形成した係止用切欠き16Bとから構成され、この切欠き16Bの幅は係止部132Bの径より小さくなっている。
なお、上記係止部132B、開口16A及び切欠き16Bは請求項に記載した係止手段に相当する。
【0025】
上記のように構成された運搬台車において、台車本体11同士を連結部材13で連結する場合は、図6の実線に示すように収納位置P2にある連結部材13を窪み14から引っ張り出した後、連結手段13全体を図6の仮想線に示す係合位置P2に回動する。そして、この連結部材13の係止部132Bを連結相手である台車本体11の係合穴16の開口16Aに差し込んだ後、係止部132Bを切欠き16Bに係合する。これにより、係止部132Bが切欠き16Bの縁に係止されるため、連結部材13は係合穴16に係止状態に保持され、台車本体11同士は図9に示すように連結されることになる。
このような第3の実施の形態によれば、連結部材13が連結相手側台車本体11の係合穴16からみだりに離脱するのを防止でき、台車本体11同士の連結状態を確実にできる。
【0026】
本発明において、第1連結部材及び第2連結部材は上記実施の形態に限定されず、少なくとも商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の一方の対角寄り箇所に支持されていればよく、収納位置から係合位置までの運動形態は、スライド移動であっても、回転移動であっても、スライド移動と回転移動の組み合わせ移動であってもよい。例示すれば、略L字状のフックとし、該フックの長手部の一端(基端部)を回動自在に取付たものでもよく、また、略L字状のフックの長手部を長穴が形成された平板状とし、固定突起部に該長穴を係合させ、横手方向慴動自在、且つ回動自在にしたものでもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、連結部材を台車本体の側方から自由に操作することができ、これにより、台車上に商品が載置された状態であっても台車同士を平面方向に容易に連結することができる。
また、本発明によれば、収納位置にある連結部材が窪み内に側面から突出しない埋没状態に収納されるから、連結部材が他の物体と干渉したり破損されたりするのを防止できる。
また、本発明によれば、連結部材が付勢手段を備えることにより、収納位置及び係合位置にある連結部材を窪み内に安定して保持し得るとともに、係合位置にある連結部材の相手側台車本体の係合穴との係合状態を安定に保持できる。
また、本発明によれば、連結部材が係止手段を備えることにより、連結部材が連結相手側台車本体の係合穴からみだりに離脱するのを防止し、台車本体同士の連結を確実にできる。
また、本発明によれば、商品載置板の相手側台車本体と互いに接する側面に形成した凹凸部を互いに係合することにより、隣接する台車本体同士の平面方向の動きを規制し、台車本体同士の連結状態を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は本発明の第1の実施の形態における運搬台車の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における運搬台車を平面方向に連結した状態を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における運搬台車の説明用斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における運搬台車の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に示す運搬台車を平面方向に連結した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における運搬台車の連結部分の平面図である。
【図7】図6の正面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における運搬台車の連結部分の斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における運搬台車の連結状態を示す斜視図である。
【図10】(A)は従来における運搬台車の一例を示す斜視図、(B)は運搬台車を平面方向に複数台連結した状態を示す斜視図である。
【図11】(A)は従来における運搬台車の他の例を示す斜視図、(B)は運搬台車を平面方向に複数台連結した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 運搬台車
11 台車本体
111 商品載置板
111A、111B 側面
12 自在キャスタ
13、18 連結部材
14、19 窪み
15、20 コイルばね
16、21 係合穴
17、22 凹凸部
132B 係止部
16A 開口
16B 係止用切欠き
Claims (5)
- 四角形状の商品載置板及びこの商品載置板の下面複数箇所に固着した自在キャスタを有する台車本体をその商品載置面が一致する平面方向に連結可能にした運搬台車であって、前記商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の一方の対角寄り箇所に支持され、隣接する台車本体同士を前記一方の相対向する側面の長手方向に並列に連結する第1連結部材と、前記商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の他方の対角寄り箇所にそれぞれ設けられ、隣接する台車本体の係合位置にある第1連結部材が係合される係合穴と、を備えるものであり、
前記第1連結部材は、前記商品載置板の一方の相対向する両側面で前記商品載置板の一方の対角寄り箇所に該側面と直角な方向に移動可能に、かつ該移動方向の軸線を支点にして隣接する台車本体と係合される係合位置と前記側面に収納される収納位置間で回転可能に支持され、隣接する台車本体同士を前記一方の相対向する側面の長手方向に並列に連結するものであることを特徴とする運搬台車。 - 前記第1連結部材が設けられる前記それぞれの側面に前記収納位置及び係合位置にある第1連結部材が前記側面から突出しない埋没状態に収納される窪みが形成されていることを特徴とする請求項1記載の運搬台車。
- 前記第1連結部材は、対応する前記側面に当接する方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の運搬台車。
- 前記第1連結部材は、該第1連結部材を対応する連結相手側台車本体の係合穴に係止状態に保持する係止手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の運搬台車。
- 前記商品載置板の連結相手側台車本体と互いに接する側面に、互いに係合して隣接する台車本体同士の平面方向の動きを規制する凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の運搬台車。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000063237A JP4386530B2 (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 運搬台車 |
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