JP2001244231A - 横軸式基板回転乾燥装置 - Google Patents

横軸式基板回転乾燥装置

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JP2001244231A
JP2001244231A JP2000049341A JP2000049341A JP2001244231A JP 2001244231 A JP2001244231 A JP 2001244231A JP 2000049341 A JP2000049341 A JP 2000049341A JP 2000049341 A JP2000049341 A JP 2000049341A JP 2001244231 A JP2001244231 A JP 2001244231A
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JP
Japan
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chamber
rotor
substrate
peripheral wall
intake port
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JP2000049341A
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English (en)
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Ryoichi Okura
領一 大蔵
Tetsuya Shimizu
哲也 清水
Takaaki Kato
孝明 加藤
Yuji Ono
裕司 小野
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TSUGAWA TERMINAL KK
SES Co Ltd
Original Assignee
TSUGAWA TERMINAL KK
SES Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板への水滴の跳ね返り再付着がなく、チャ
ンバ内の排気効率も良好なチャンバ構造を備えた横軸式
基板回転乾燥装置を提供する。 【解決手段】 チャンバ1は、ロータ2の外周を取り巻
く周壁10を備えた筒状に形成され、周壁10には、吸
気口13と排気口14が周方向へ離隔して設けられると
ともに、ロータ2の回転中心Gを中心とした周壁10の
内径が、吸気口13から排気口14へいくに従って漸次
連続的に大きくなるインボリュート曲線を描くように設
定されている。これにより、ロータ2の回転運動とも相
俟って排気効率が良好で、ウエハW、W、…からチャン
バ1の周壁10に向けて飛散する水滴がウエハWに跳ね
返って再付着するのを有効に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は横軸式基板回転乾燥
装置に関し、さらに詳細には、半導体基板等の薄板状の
基板を保持するロータが水平状態で回転可能に配置され
てなる横軸式基板回転乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板や液晶用ガラス基板等の薄板
状の基板(以下、単に基板と称する。)の洗浄処理等の
表面処理に使用される基板洗浄装置の一つに、基板を薬
液に浸漬して処理する湿式基板洗浄装置がある。
【0003】この湿式基板洗浄装置の一般的構成は、基
板を洗浄処理するための基板洗浄槽と、この基板洗浄槽
で処理された基板を乾燥させるための基板乾燥装置とを
備えてなり、この基板乾燥装置としては、通常、基板を
保持するロータが高速回転されて、基板上に付着した水
滴が液切り乾燥される基板回転乾燥装置が用いられてい
る。
【0004】この種の基板回転乾燥装置としては、ロー
タが水平状態で回転可能に配置されてなる横軸式のもの
と、ロータが垂直状態で回転可能に配置されてなる縦軸
式のものとがある。そして、近時は、基板の大型化に伴
って、複数の基板を一括して処理するバッチ式の場合、
ロータの回転バランスに優れる前者の横軸式基板回転乾
燥装置が主流となっている。
【0005】横軸式基板回転乾燥装置は、固定的に設け
られた密閉可能なチャンバ内に、ロータが水平状態で回
転駆動可能に軸支されるとともに、このロータに、複数
枚の基板を収納したカセットが取外し可能に保持固定さ
れてなる。また、上記チャンバの頂部に基板搬入搬出口
兼用の吸気口が設けられるとともに、底部に排気口が設
けられている。
【0006】そして、上記吸気口から清浄空気が供給さ
れる一方、上記排気口から排気が行われながら、上記ロ
ータの回転駆動により、このロータに保持されたカセッ
ト内のカセットも一体回転されて、基板上に付着した水
滴が回転により生じる遠心力で液切り乾燥されるように
構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の横軸
式基板回転乾燥装置にあっては、以下に述べるような構
造上の問題点から、その乾燥効率が悪く、さらなる改良
が要望されていた。
【0008】(1)上記ロータに、複数枚の基板を収納し
たカセットがそのまま保持される構造であるため、基板
から遠心力により飛散した水滴が跳ね返り、基板に再付
着し易い。
【0009】(2)上記ロータを収納するチャンバは、製
造容易性およびコストの面から、ロータの外周を取り巻
く周壁が矩形状断面を有する略直方体形状とされてい
る。これがため、チャンバの排気効率が悪く、しかも、
特に、基板からチャンバ周壁の水平頂部に向けて飛散し
た水滴が跳ね返りまたは落下して、基板に再付着し易
い。
【0010】(3) 上記チャンバに設けられる吸気口と排
気口は、ロータの回転運動との関係を考慮した配置構成
ではなく、しかも、チャンバの周壁が断面矩形状である
ため、周壁のコ−ナ部に渦流が発生し易くなるため、排
気効率が悪い。
【0011】本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、横軸式基板
回転乾燥装置において、基板への水滴の跳ね返り再付着
がなく、チャンバ内の排気効率も良好なチャンバ構造の
提供にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の横軸式基板回転乾燥装置は、固定的に設け
られた密閉可能なチャンバ内に回転可能に軸支されるロ
ータが、複数枚の基板を所定の配列ピッチをもって直接
保持する基板保持部を備え、上記チャンバは、上記ロー
タの外周を取り巻く周壁を備えた筒状に形成され、上記
チャンバの周壁には、吸気口と排気口が周方向へ離隔し
て設けられるとともに、上記ロータの回転中心を中心と
した上記周壁の内径が、上記吸気口から排気口へいくに
従って漸次連続的に大きくなるように設定されているこ
とを特徴とする。
【0013】好適な実施態様として、上記チャンバの周
壁の内径面の断面輪郭形状は、少なくとも、上記吸気口
から排気口にかけてインボリュート曲線を描くように設
定されている。また、上記吸気口は前記チャンバの周壁
の底部近傍位置に配置されるとともに、上記排気口は上
記吸気口からロータ回転方向へほぼ360度隔てた上記
周壁の底部位置に配置されている。さらに、上記チャン
バは、固定的に設けられた下側チャンバ部と、この下側
チャンバ部に取外し可能に取り付けられる上側チャンバ
部とからなる上下分割構造を備え、上記両チャンバ部の
接合部は、チャンバ外部からの塵埃の侵入を防止する負
圧式防塵構造を備えている。
【0014】本発明においては、ロータの基板保持部
に、基板が直接保持されていることにより、基板上の水
滴はカセット等の障害物もなく遠心力により飛散され、
効率的な液切りが保証される。
【0015】しかも、上記ロータの回転中心を中心とし
たチャンバ周壁の内径が、周壁に設けられた吸気口から
排気口へいくに従って漸次連続的に大きくなるように設
定されてなる断面円弧状とされていることにより、ロー
タの回転運動とも相俟って排気効率が良好で、基板から
チャンバの周壁に向けて飛散する水滴が基板に跳ね返っ
て再付着するのを有効に防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】本発明に係る横軸式基板回転乾燥装置を図
1ないし図3に示し、この基板回転乾燥装置は、具体的
には、半導体基板(以下、ウエハ)Wを薬液に浸漬して
洗浄処理する湿式基板洗浄装置に装置されるものであっ
て、上記薬液が満たされた基板洗浄槽に並列して配置さ
れる。
【0018】この基板回転乾燥装置は、密閉可能なチャ
ンバ1と、このチャンバ1内に回転可能に設けられたロ
ータ2と、このロータ2に設けられた基板保持部3と、
この基板保持部3に対して基板Wを搬入搬出するための
基板搬入搬出部4とを主要部として備え、これらが防振
構造を備える装置フレーム5上に装着されてなる。この
装置フレーム5は、中央部分から前フレーム5aと後フ
レーム5bに分離可能な前後分割構造とされて、前後方
向の設置スペースが狭い場合においても装置の組立・分
解が可能な構成とされている。ちなみに、基板回転乾燥
装置の左右両側には上記洗浄槽等の他の装置構成部が並
設される関係から、左右横方向には、作業空間をとるこ
とができないのが通常である。
【0019】チャンバ1は、密閉可能な構造を備えた筒
状のもので、装置フレーム5上に固定的に設けられてい
る。
【0020】具体的には、チャンバ1は、ロータ2の外
周を取り巻く薄板材からなる周壁10と、この周壁10
の両側を閉塞するとともに上記装置フレーム5に取付け
固定される側壁11,12とからなる略円筒状に形成さ
れている。
【0021】また、上記周壁10には、吸気口13と排
気口14が周方向へ離隔して設けられており、図示の実
施形態においては、図2および図4に示すように、吸気
口13が周壁10の底部近傍位置に配置されるととも
に、排気口14が上記吸気口13からロータ2の回転方
向Xへほぼ360度隔てた周壁10の底部位置に配置さ
れている。
【0022】上記吸気口13には吸気管16が一体的に
接続されており、この吸気管16は、図示のごとく、上
記吸気口13からわずかに下方向へ延びてから水平横方
向へ延びた後、垂直上方向へ延びて設けられ、その基端
開口16aがHEPAフィルタ17を介してチャンバ1
外のクリーンルームに開放連通されている。
【0023】一方、上記排気口14には排気管18が一
体的に接続されており、この排気管18は、上記排気口
14からわずかに下方向へ傾斜するとともに上記吸気管
16と並行して延びた後、装置フレーム5内を垂直下方
向へ延び、さらに水平方向へ延びて設けられ、その基端
開口18aが図外の負圧源であるブロア19を介して工
場排気設備へ連通されている。
【0024】そして、上記ブロア19の駆動により、ク
リーンルームからHEPAフィルタ17および吸気管1
6を介して導入される清浄空気は、吸気口13からチャ
ンバ1内へ入り、所定の流路を経て排気口14から排気
管18を介して工場排気設備へ強制排気される。
【0025】これに関連して、上記チャンバ1の周壁1
0は、チャンバ1内における空気流路を考慮した排気効
果の大きい形状寸法に設計されている。すなわち、周壁
10の内径面の断面輪郭形状は、ロータ2の回転中心G
を中心とした前記周壁10の内径Rが、上記吸気口13
から排気口14へいくに従って漸次連続的に大きくなる
ように設定された略円形状とされ、好ましくは、少なく
とも吸気口13から排気口14にかけてインボリュート
曲線を描くように設定されている。
【0026】図示の実施形態においては、上記吸気口1
3と排気口14の配置関係から、吸気口13からロータ
2の回転方向Xの排気口14に向けてほぼ全周にわたっ
てインボリュート曲線を描くように設定されている。
【0027】これにより、吸気口13からチャンバ1内
へ流入した清浄空気は、ロータ2の回転方向Xへ周壁1
0の内径面に沿って円滑に流れ、後述するようにロータ
2の回転による遠心力によりウエハWから飛散した霧状
の水滴を効率良く排気口14へ強制排出することとな
る。
【0028】これに関連して、少なくとも上記チャンバ
1の周壁10は、撥水性および耐食性に優れるコーティ
ング材料により被覆形成されて、周壁10に付着した水
滴の排水作用が促進されるように構成されることが望ま
しい。
【0029】また、図示のチャンバ1は、図4に示すよ
うに、下側チャンバ部20と上側チャンバ部21とから
なる上下分割構造を備えて、チャンバ1内部のメンテナ
ンスが容易な構造とされている。
【0030】すなわち、下側チャンバ部20は、装置フ
レーム5上に固定的に設けられており、図5および図6
に示すような形状寸法を有して、その周壁10部位に、
上記吸気口13と排気口14が設けられている。一方、
上側チャンバ部21は、下側チャンバ部20の頂部開口
部に取外し可能に取り付けられるもので、図7に示すよ
うな形状寸法を有し、その頂部にウエハWを搬入搬出す
るための開口部22が設けられている。
【0031】上記両チャンバ部20、21の接合部は、
通常のシール構造に加えて、負圧式防塵構造23を備え
てなり、特に、装置運転時におけるチャンバ1外部から
の塵埃の侵入を完全に防止し得る構造とされている。
【0032】この負圧式防塵構造23は、具体的には図
8に示すように、下側チャンバ部20の頂部開口部外周
の接合フランジ24に設けられている。つまり、接合フ
ランジ24の上面は、図示のごとく内周側が低く設定さ
れて上下段付き平面とされるとともに、その下側平面2
4aに上記負圧式防塵構造23の排気通路26が開口さ
れている。この排気通路26は、図示のごとく上記下側
平面24aから接合フランジ24の内部を外側方向へ貫
いて、図外の負圧供給源である真空ポンプ27に連通さ
れている。
【0033】また、上記接合フランジ24の上側平面つ
まり上側チャンバ部21の接合フランジ25との接合面
24bに環状溝28が設けられるとともに、この環状溝
28にOリング29が嵌着されて、上記両接合フランジ
24、25間における通常のシール構造が構成されてい
る。
【0034】そして、装置運転時において、上記ブロア
19の駆動によりチャンバ1内が強制排気されて負圧状
態になると、特に薄肉状の周壁10が内側へ歪む傾向に
ある。これにより、上記両チャンバ部20、21の接合
部のシール構造(Oリング29)に隙間が生じ、この隙
間からチャンバ1外部の塵埃が負圧状態のチャンバ1内
へ引き込まれて侵入しようとするが、上記負圧式防塵構
造23の作用により、上記隙間から侵入する塵埃は、排
気通路26を介してチャンバ1の外部へ再び強制排出さ
れて、チャンバ1内へ到達することはない。
【0035】また、チャンバ1の頂部に設けられた上記
開口部22は、開閉蓋30により密閉可能とされてい
る。この開閉蓋30は、スライド案内部(スライド案内
手段)31により横方向へ開閉動作するスライド開閉式
とされている。上記スライド案内部31は、上記開閉蓋
30を開閉案内する案内レール31aと、上記開閉蓋3
0を案内レール31aに沿って開閉動作させる図外の駆
動シリンダとを主要部として構成されている。上記案内
レール31aは、図2に示すように、上記チャンバ1の
開口部22から下向き傾斜方向へアーチ状つまり下向き
湾曲状に延びて設けられて、開閉蓋30の設置スペース
がコンパクトになるように構成されている。
【0036】ロータ2は、上記チャンバ1内に水平状態
で回転可能に軸支されてなるとともに、複数枚のウエハ
W,W,…を直接保持する前記基板保持部3を備えてな
る。
【0037】具体的には、ロータ2は、図1および図3
に示すように、前後両側に配された一対のフランジ3
5、36と、これら両フランジ35、36を橋絡状に一
体連結する複数の連結杆37、37、…とを有してなる
円筒籠状のもので、上記両フランジ35、36の外側に
同軸状に配された一対の回転軸38、39を介して、チ
ャンバ1の側壁11,12に水平状態で回転可能に軸支
されている。このロータ2と前記チャンバ1の周壁10
との間には、図2に示すように、吸気口13から排気口
14へいくに従って漸次連続的に大きくなる空間が形成
され、この空間が前述したように装置運転時におけるチ
ャンバ1内の空気流路を形成する。
【0038】上記両回転軸38、39は、フランジ3
5、36の外側面から外方向へ突出して設けられるとと
もに、軸受40を介してそれぞれチャンバ1の側壁1
1,12に回転可能に軸支されており、また、一方の回
転軸39は、伝動プーリ41、伝動ベルト42および伝
動プーリ43を介して、回転駆動源である駆動モータ4
4の駆動軸44aに駆動連結されている。
【0039】上記両回転軸38、39の軸受部には密閉
された排気空間が形成され、この排気空間は、図示しな
いが、排気管およびブロア等を介して工場排気設備に連
通されて、この軸受部位に生じた塵埃を積極的に強制排
気する構造とされている。
【0040】また、図示しないが、回転軸38または3
9の近傍位置には、ロータ2の回転方向位置を検出する
ための位置センサが設けられており、この位置センサの
検出結果に従って上記駆動モータ44が制御されて、ロ
ータ2をその基準位置、つまり、駆動モータ44の停止
時(=ウエハWの交換時)において、例えば、上記基板
保持部3に保持されたウエハWのオリエンテーションフ
ラット面(オリフラ)が下向きに水平状態に位置決めさ
れるように構成されている。
【0041】上記基板保持部3は、複数枚のウエハW、
W、…を所定の配列ピッチをもって直接保持するもの
で、ロータ2に固定的に設けられた下側保持部45と、
チャッキング動作可能に設けられた上側保持部46を主
要部として構成されている。
【0042】下側保持部45は、図2および図3に示す
ように、ロータ2のフランジ35、36間に橋絡状にか
つ連結杆37と平行に設けられた3つの保持杆45a、
45a、45aからなる。この保持杆45aは、上記複
数枚のウエハW、W、…を所定の配列ピッチをもって保
持する櫛歯形状の保持溝を有している。
【0043】上側保持部46は、同じく図2および図3
に示すように、ロータ2のフランジ35、36間に橋絡
状にかつ連結杆37と平行に設けられた一対の保持杆4
6a、46aからなる。この保持杆46aは、上記複数
枚のウエハW、W、…を所定の配列ピッチをもって保持
する櫛歯形状の保持溝を有している。また、これら一対
の保持杆46a、46aは、上記フランジ35、36に
回動可能に軸支されるとともに、図示しないが、装置フ
レーム5側に設けられた駆動装置により所定の揺動範囲
内でチャッキング動作するように構成されている。
【0044】そして、下側保持部45の保持杆45a、
45a、45aによりウエハW、W、…の下側部分が所
定の配列ピッチをもって点接触状態または線接触状態で
保持されるとともに、上側保持部46の一対の保持杆4
6a、46aにより、上記ウエハW、W、…の上側部分
が所定の配列ピッチをもってチャッキング保持される。
【0045】基板搬入搬出部4は、上記基板保持部3に
対してウエハW、W、…を搬入搬出するもので、具体的
には、ウエハW、W、…の下側部分を保持する一対の保
持杆50a,50aと、これら保持杆50a、50aを
昇降動作させる昇降機構51とを主要部として構成され
ている。
【0046】上記保持杆50aは、基板保持部3の保持
杆45aと同様、ウエハW、W、…の下側部分を上記所
定の配列ピッチをもって点接触状態または線接触状態で
保持する櫛歯形状の保持溝を有している。これら一対の
保持杆50a、50aは、平行に配設された昇降ロッド
52、52を介して単一の昇降台53上に支持されてお
り、この昇降台53がボールネジ機構等の送りネジ機構
54を介して駆動モータ55に駆動連結されている。
【0047】そして、この駆動モータ55の回転駆動に
より、送りねじ機構54を介して上記昇降台53に支持
された保持杆50a、50aが、基板受渡し位置である
最上昇位置Aと、退避位置である最低位置Bとの間で昇
降動作される。図2から明らかなように、上記基板受渡
し位置Aにおいては、保持杆50a、50aはチャンバ
1の開口部22を介してチャンバ1の上方に位置すると
ともに、上記退避位置Bにおいては、保持杆50a、5
0aはチャンバ1内から退避した位置にある。
【0048】次に、以上のように構成された基板回転乾
燥装置における乾燥工程の一例について説明する。
【0049】(1) ウエハW、W、…の搬入:図外の
基板洗浄槽における洗浄工程を完了したウエハW、W、
…は、基板搬送ロボット60と基板搬入搬出部4との協
働作用により、チャンバ1内の基板保持部3に搬入され
る。
【0050】具体的には、基板搬送ロボット60に保持
されたウエハW、W、…がチャンバ1上の基板受渡し位
置Aに位置決めされると、ウエハW、W、…の存在を図
示しない位置センサが検出して、開閉蓋30が開くとと
もに、基板搬入搬出部4の保持杆50a、50aが上昇
して、基板搬送ロボット60のアーム60aに保持され
たウエハW、W、…の下側部分を保持して一括して受け
取る。このとき、基板保持部3における上側保持部46
の保持杆46a、46aは解放状態にある(図2の二点
鎖線位置参照)。
【0051】続いて、上記基板搬入搬出部4の保持杆5
0a、50aがウエハW、W、…を保持したまま下降し
て、基板保持部3における下側保持部45の保持杆45
a、45a、45a間を下方へ通過するとき、保持杆5
0a、50a上のウエハW、W、…は上記保持杆45
a、45a、45aに一括して移載されて、その下側部
分が保持される。上記基板搬入搬出部4の保持杆50
a、50aは、最終的には退避位置Bまで下降退避す
る。
【0052】続いて、上側保持部46の保持杆46a、
46aが上記解放状態位置(図2の二点鎖線位置)から
内側へ揺動して閉じ、ウエハW、W、…の上側部分を上
側からチャッキングする。これにより、ウエハW、W、
…は、ロータ2に位置決めされて固定的に支持されるこ
ととなる。
【0053】(2) ウエハW、W、…の乾燥: i)開閉蓋30が閉止して、チャンバ1内が密封状態に
なった後、ブロア19が駆動してチャンバ1内の強制排
気が開始されるとともに、負圧式防塵構造23の真空ポ
ンプ27および軸受部の強制排気が開始される。
【0054】ii) 駆動モータ44の回転駆動により、ロ
ータ2が低速回転して、ウエハW、W、…の水切りが行
われる。
【0055】iii)水切りが完了した後、駆動モータ44
が増速回転して、ロータ2が高速回転し、これによりウ
エハW、W、…の高速回転によるスピン乾燥が行われ
る。
【0056】iv) 駆動モータ44の駆動停止により、ロ
ータ2の回転が停止されるとともに、チャンバ1内の強
制排気が停止するとともに、負圧式防塵構造23の駆動
および軸受部の強制排気が停止する。このとき、ロータ
2は所定の基準位置に位置決め停止される。この後、図
示しない不活性気体供給源からチャンバ1内に不活性気
体が供給充填されて、チャンバ1内が大気圧とほぼ同圧
となる。
【0057】(3) ウエハW、W、…の搬出:乾燥工
程を完了したウエハW、W、…は、再び基板搬入搬出部
4と基板搬送ロボット60との協働作用により、チャン
バ1内の基板保持部3から搬出される。
【0058】具体的には、基板保持部3の上側保持部4
6の保持杆46a、46aがチャッキング位置から解放
状態位置(図2の二点鎖線位置)へ揺動して開き、ウエ
ハW、W、…のチャッキングを解除する。
【0059】続いて、上記基板搬入搬出部4の保持杆5
0a、50aが退避位置Bから上昇して、基板保持部3
における下側保持部45の保持杆45a、45a、45
a間を上方へ通過するとき、下側保持部45上に保持さ
れたウエハW、W、…が上記保持杆50a、50aに一
括して移載されて、その下側部分を保持されたまま基板
搬入搬出位置Aまで上昇する。
【0060】基板搬入搬出位置Aまで上昇して位置決め
されたウエハW、W、…は、ここに待機する基板搬送ロ
ボット60のアーム60aに保持された後、図外の基板
搬出位置において搬送用キャリアに収納され、装置外へ
搬出される。
【0061】しかして、以上のように構成された基板回
転乾燥装置においては、ロータ2の基板保持部3によ
り、ウエハW、W、…が直接保持されているから、ウエ
ハW上の水滴はカセット等の障害物もなく遠心力により
飛散され、効率的な液切りが保証される。
【0062】また、上記ロータ2の回転中心Gを中心と
したチャンバ1の周壁10の内径が、周壁10に設けら
れた吸気口13から排気口14へいくに従って漸次連続
的に大きくなるように設定されてなる断面円弧状とされ
ているから、ロータ2の回転運動とも相俟って排気効率
が良好で、ウエハW、W、…からチャンバ1の周壁10
に向けて飛散する水滴がウエハWに跳ね返って再付着す
るのが有効に防止される。
【0063】上述した実施形態はあくまでも本発明の好
適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定
されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能であ
る。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
固定的に設けられた密閉可能なチャンバ内に回転可能に
軸支されるロータが、複数枚の基板を所定の配列ピッチ
をもって直接保持する基板保持部を備え、上記チャンバ
は、上記ロータの外周を取り巻く周壁を備えた筒状に形
成され、上記チャンバの周壁には、吸気口と排気口が周
方向へ離隔して設けられるとともに、上記ロータの回転
中心を中心とした上記周壁の内径が、上記吸気口から排
気口へいくに従って漸次連続的に大きくなるように設定
されているから、横軸式基板回転乾燥装置において、基
板への水滴の跳ね返り再付着がなく、チャンバ内の排気
効率も良好なチャンバ構造を提供することができる。
【0065】すなわち、ロータの基板保持部に、基板が
直接保持されていることにより、基板上の水滴はカセッ
ト等の障害物もなく遠心力により飛散され、効率的な液
切りが保証される。
【0066】しかも、上記ロータの回転中心を中心とし
たチャンバ周壁の内径が、周壁に設けられた吸気口から
排気口へいくに従って漸次連続的に大きくなるように設
定されてなる断面円弧状、好適にはインボリュート曲線
を描くように設定されていることにより、ロータの回転
運動とも相俟って排気効率が良好で、基板からチャンバ
の周壁に向けて飛散する水滴が基板に跳ね返って再付着
するのが有効に防止され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態である横軸式基板回転
乾燥装置を示す正面図である。
【図2】同じく同基板回転乾燥装置を示す図1における
I−I線に沿った側面断面図である。
【図3】同じく同基板回転乾燥装置を示す図2における
II−II線に沿った正面断面図である。
【図4】同基板回転乾燥装置のチャンバを上下に分解し
て示す側面断面図である。
【図5】同チャンバの下側チャンバ部を示し、図5(a)
は正面図、図5(b)は背面図である。
【図6】同じく同チャンバの下側チャンバ部を示し、図
6(a)は平面図、図6(b)は底面図である。
【図7】同チャンバの上側チャンバ部を示し、図7(a)
は正面図、図7(b)は側面断面図、図7(c)は正面断面
図である。
【図8】同チャンバにおける負圧式防塵構造を拡大して
示す断面図である。
【符号の説明】
W ウエハ G ロータの回転中心 R 周壁の内径 1 チャンバ 2 ロータ 3 基板保持部 4 基板搬入搬出部 5 装置フレーム 10 チャンバの周壁 13 吸気口 14 排気口 16 吸気管 17 HEPAフィルタ 18 排気管 19 ブロア 20 下側チャンバ部 21 上側チャンバ部 23 負圧式防塵構造 24、25 接合フランジ 26 排気通路 27 真空ポンプ 28 環状溝 29 Oリング 30 開閉蓋 31 スライド案内部(スライド案内手
段) 31a 案内レール 44 駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 哲也 東京都青梅市今井3丁目9番18号 エス・ イー・エス株式会社内 (72)発明者 加藤 孝明 神奈川県川崎市中原区下沼部1952 株式会 社ツガワターミナル内 (72)発明者 小野 裕司 神奈川県川崎市中原区下沼部1952 株式会 社ツガワターミナル内 Fターム(参考) 3L113 AA06 AB08 AC45 AC46 AC63 AC68 AC75 AC76 AC83 BA34 DA01 DA24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定的に設けられた密閉可能なチャンバ
    内に、複数枚の基板を保持するロータが回転可能に軸支
    されるとともに、このロータの回転軸が水平状に配置さ
    れてなる横軸式基板回転乾燥装置であって、前記ロータ
    は、複数枚の基板を所定の配列ピッチをもって直接保持
    する基板保持部を備え、 前記チャンバは、前記ロータの外周を取り巻く周壁を備
    えた筒状に形成され、 前記チャンバの周壁には、吸気口と排気口が周方向へ離
    隔して設けられるとともに、前記ロータの回転中心を中
    心とした前記周壁の内径が、前記吸気口から排気口へい
    くに従って漸次連続的に大きくなるように設定されてい
    ることを特徴とする横軸式基板回転乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記チャンバの周壁の内径面の断面輪郭
    形状が、少なくとも、前記吸気口から排気口にかけてイ
    ンボリュート曲線を描くように設定されていることを特
    徴とする請求項1に記載の横軸式基板回転乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記吸気口は前記チャンバの周壁の底部
    近傍位置に配置されるとともに、前記排気口は前記吸気
    口からロータ回転方向へほぼ360度隔てた前記周壁の
    底部位置に配置されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の横軸式基板回転乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記チャンバは、固定的に設けられた下
    側チャンバ部と、この下側チャンバ部に取外し可能に取
    り付けられる上側チャンバ部とからなる上下分割構造を
    備え、 前記両チャンバ部の接合部は、チャンバ外部からの塵埃
    の侵入を防止する負圧式防塵構造を備えていることを特
    徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の横軸式
    基板回転乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記チャンバの頂部に、基板を搬入搬出
    するための開口部が設けられるとともに、この開口部は
    開閉蓋により密閉可能とされ、 前記開閉蓋は、スライド案内手段により横方向へ開閉動
    作するスライド開閉式とされるとともに、前記スライド
    案内手段は、前記開口部から下向き傾斜方向へ延びて設
    けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    か一つに記載の横軸式基板回転乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記排気口が負圧源に連通されて、前記
    チャンバ内が強制排気構造とされていることを特徴とす
    る請求項1から5のいずれか一つに記載の横軸式基板回
    転乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記吸気口に吸気を濾過するフィルタ手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1から6の
    いずれか一つに記載の横軸式基板回転乾燥装置。
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