JP2000138163A - 液処理装置 - Google Patents

液処理装置

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JP2000138163A
JP2000138163A JP32590598A JP32590598A JP2000138163A JP 2000138163 A JP2000138163 A JP 2000138163A JP 32590598 A JP32590598 A JP 32590598A JP 32590598 A JP32590598 A JP 32590598A JP 2000138163 A JP2000138163 A JP 2000138163A
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JP
Japan
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substrate
liquid
lcd substrate
trap member
processing
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Withdrawn
Application number
JP32590598A
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English (en)
Inventor
Kiyohisa Tateyama
清久 立山
Kimio Motoda
公男 元田
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を回転させて液処理を施す際に,処理液
が基板の裏面に回り込んで付着することを防止する液処
理装置を提供する。 【解決手段】 回転カップ40内のスピンチャック34
により回転可能なLCD基板Gの表面に,レジスト液を
滴下し,遠心力によってレジスト液を拡散させて均一な
レジスト膜を形成する塗布・周辺部除去装置27におい
て,LCD基板Gを全周に渡って囲むトラップ部材60
が,回収部61を介在させて,回転カップ40の底部4
3に固定されている。トラップ部材60は,LCD基板
Gと同期して回転する。LCD基板Gから振り切られた
レジスト液は,LCD基板Gの裏面に回り込むことな
く,トラップ部材60に直ちに捉えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えばLCD基板
や半導体ウェハ等のような基板の表面にレジスト液等の
処理液を拡散させて所定の液処理を施す液処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に,液晶表示ディスプレイ(LC
D)の製造工程においては,LCD基板の表面に,半導
体製造工程において用いられるものと同様なフォトリソ
グラフィ技術が用いられている。例えば,LCD基板の
表面に対して,レジスト液を塗布してレジスト膜を形成
し,回路パターン等を該レジスト膜に露光し,その後に
現像処理する一連の塗布現像処理が施されている。
【0003】ここで,LCD基板の表面にレジスト液を
塗布してレジスト膜を形成する塗布装置は,LCD基板
を収納する回転カップ内に設けられたスピンチャックに
LCD基板を真空吸着させ,レジスト液を滴下して,前
記スピンチャックによってLCD基板を回転させること
により,遠心力によってレジスト液を拡散させて均一な
レジスト膜を形成するようになっている。そして,LC
D基板から振り切られたレジスト液は,回転カップの内
壁に付着し,そのまま内壁に沿って回転カップの底部に
向かって流れ落ち,排液経路を経て外部に排液されるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
塗布装置では,スピンチャックによってLCD基板が高
速回転しているので,例えばLCD基板の長辺の中央部
当たりから振り切られたレジスト液が回転カップの内壁
に達する前に,回転しているLCD基板の長辺の角部が
該レジスト液に追いついて接触してしまうことがある。
レジスト液が全く塗布されていないLCD基板の裏面
に,このようなレジスト液が回り込んで付着すると,L
CD基板の裏面が汚染される。さらに,LCD基板から
振り切られたレジスト液の中には,回転カップの内壁に
当たり跳ね返って,LCD基板に付着してしまうものも
ある。これによっても,LCD基板の裏面にレジスト液
が回り込んで付着し,LCD基板の裏面が汚染される。
このような裏面が汚れた状態で,以後,LCD基板に対
して他の処理を続ければ,パーティクル発生の原因にな
り,好ましくない。また,LCD基板からそのままレジ
スト液が撒き散らされると,回転カップの洗浄,メンテ
ナスの負担も大きい。
【0005】また,LCD基板の表面にレジスト液を塗
布した後,LCD基板の周辺部から不要なレジスト液を
除去する除去処理が行われていることもあるが,レジス
ト液がLCD基板の裏面に過大に付着していると,除去
処理を行う際の負担が重くなる。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり,所定の液処理を施す時に,処理液が基板の裏
面に回り込んで付着することを防止する液処理装置を提
供して上記問題の解決を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1の発明は,基板を収納する収納容器と,基
板を回転させる回転載置台とを備え,前記回転載置台に
より回転している基板の表面に,遠心力によって処理液
を拡散させて所定の液処理を施す液処理装置であって,
前記基板から振り切られた処理液が前記収納容器の内壁
に達するまでに該処理液を捉えるトラップ部材を有する
ことを特徴とする,液処理装置を提供する。
【0008】請求項1に記載の液処理装置によれば,所
定の液処理を施す時に,基板から振り切られた処理液を
収納容器の内壁に達する前の段階で,トラップ部材が該
処理液を捉えることができる。従って,例えば先に長辺
の中央部から振り切られた処理液は,基板の角部等が追
いつく前にトラップ部材で捉えることができる。さら
に,基板から振り切られた処理液が収納容器の内壁に当
たって跳ね返り,基板の裏面に回り込んで付着すること
も防止することができる。従って,処理液による基板の
裏面の汚れを低減することができる。また,途中で処理
液を捉えるので,従来よりも収納容器内に処理液が撒き
散らかることを抑えることが可能となる。その結果,裏
面の汚れに起因するパーティクル発生を抑制でき,収納
容器の洗浄,メンテナンスを容易に行うことができるよ
うになる。そして,除去処理を行う際の負担を軽減する
ことができる。なお,除去処理とは,基板の周辺部に付
着した不要な処理液を除去することをいう。
【0009】前記トラップ部材は,請求項2に記載した
ように,前記基板の周縁部を所定の間隔をもって囲む形
態であって,前記基板の回転と同期して回転するのが好
ましい。かかる構成によれば,トラップ部材は,基板の
周縁部を所定の間隔をもって囲む形態なので,基板を全
周に渡って包囲することができる。さらに,トラップ部
材は,基板の回転と同期して回転するため,所定の液処
理を施す間も,所定の間隔を保ちながら基板と一体とな
って回転することができる。これにより,トラップ部材
は,基板から振り切られた処理液を漏れなく捉えること
ができる。しかも,トラップ部材は,基板から振り切ら
れた処理液に基板の長辺の角部等が追いつく前に先にこ
れを捉えることができる。
【0010】請求項3に記載したように,前記トラップ
部材の上面は,前記回転載置台に載置された基板の表面
よりも高い位置にあれば,トラップ部材は,基板から振
り切られた処理液を確実に捉えることができる。
【0011】請求項4に記載したように,前記基板と向
き合うトラップ部材の内側面は,上縁から下方にいくに
したがって前記基板の周縁部から離隔するように傾斜す
るようにしてもよい。かかる構成によれば,基板から振
り切れた処理液は,トラップ部材の内側面に衝突し,ト
ラップ部材に捉えられる。そして,捉えられた処理液
は,内側面の傾斜に沿ってトラップ部材の下方に流れ落
ちる。この場合,内側面は上縁から下方にいくにしたが
ってLCD基板Gの周縁部から離隔するように傾斜して
いるので,トラップ部材は,捉えた処理液を下方に容易
に案内することができると共に,基板から次第に離れた
ところへと案内することができる。
【0012】さらに,請求項5に記載したように,前記
捉えた処理液を前記トラップ部材の下方で回収する回収
部と,回収した処理液を外部に排出する排液手段とを有
しているようにしてもよい。かかる構成によれば,トラ
ップ部材の下方に流れ落ちた処理液は,回収手段によっ
て回収された後,排液手段を通して外部に排液される。
【0013】請求項6に記載したように,前記収納容器
内の処理液を外部に排出する他の排液手段を有していて
もよい。かかる構成によれば,他の排液手段によって,
収納容器内の処理液を排液するので,収納容器内に処理
液が溜まらない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態を説明する。図1は,LCD基板Gに
対して塗布現像処理を施す塗布現像処理装置1の斜視図
を示し,図2は塗布現像処理装置1の平面図を示してい
る。この塗布現像処理装置1は,本実施の形態にかかる
塗布・周辺部除去装置27を備えている。
【0015】塗布現像処理装置1は図1,2に示すよう
に,例えば矩形状のLCD基板Gを搬入出するローダ部
2と,LCD基板Gを処理する第1の処理部3と,この
第1の処理部3とインターフェイス部4とを介して連設
された第2の処理部5と,この第2の処理部5と例えば
露光装置(図示せず)との間でLCD基板Gを授受する
ためのインターフェイス部7から構成されている。
【0016】ローダ部2にはカセット載置台10が設け
られており,このカセット載置台10には,例えば未処
理のLCD基板Gを収納するカセット11,11と,処
理済みのLCD基板Gが収納されるカセット12,12
とが載置されている。またローダ部2には,LCD基板
Gを搬送する副搬送装置13が備えられている。この副
搬送装置13は搬送レール13aに沿った方向(Y方
向)と,各カセット11,12内のLCD基板Gの収納
方向(Z方向)に移動自在であり,かつθ方向にも回転
自在となるように構成されている。
【0017】第1の処理部3には,LCD基板Gを搬送
する主搬送装置15が備えられている。この主搬送装置
15は搬送レール16に沿って移動し,搬送アーム15
aを用いて各種の処理装置にLCD基板Gを搬入出する
ように構成されている。搬送レール16の一側には,L
CD基板Gを洗浄するスクラバ洗浄装置17と,LCD
基板Gに対して現像処理を施す現像処理装置18とが並
んで配置され,搬送レール16の他側には紫外線オゾン
洗浄装置19と,LCD基板Gを冷却処理する冷却処理
装置20,21と,LCD基板Gを加熱処理する加熱処
理装置22とが多段に配置されている。インターフェイ
ス部4には,LCD基板Gを載置自在な受け渡し台23
が備えられている。
【0018】第2の処理部5には,搬送アーム25aを
装備した主搬送装置25が備えられている。そして,主
搬送装置25の搬送レール26の一側に,塗布・周辺部
除去装置27が配置され,搬送レール26の他側には,
LCD基板Gに疎水化処理を施す疎水化処理装置28
と,LCD基板Gを冷却する冷却処理装置29と,加熱
処理装置30,30とが多段に配置されている。
【0019】インターフェイス部7には,LCD基板G
を一時的に収納して待機させるカセット31,31と,
LCD基板Gを載置自在な受け渡し台32と,各カセッ
ト31,31,受け渡し台32,露光装置(図示せず)
に対してLCD基板Gを搬送自在な副搬送装置33とが
装備されている。
【0020】塗布現像処理装置1は以上のように構成さ
れている。次に,塗布現像処理装置1に組み込まれた塗
布・周辺部除去装置27について説明する。
【0021】図3は,塗布・周辺部除去装置27の内部
の様子を示す平面図であり,図4は,図3中のA−A線
断面図である。図3に示すように,塗布・周辺部除去装
置27の内部には,LCD基板Gの表面にレジスト液を
塗布してレジスト膜を形成する塗布装置34と,LCD
基板Gの周辺部に形成された不要なレジスト膜を除去す
る周辺部除去装置35とが隣接配置されている。なお,
塗布装置34及び周辺部除去装置35との間のLCD基
板Gの搬送は,塗布・周辺部除去装置27内に設けられ
た搬送機構(図示せず)により行われる。
【0022】図4に示すように,塗布装置34は,LC
D基板Gを収納する収納容器としての回転カップ40
と,LCD基板Gを真空吸着した状態で回転させるスピ
ンチャック41とを備えている。
【0023】回転カップ40は,スピンチャック41を
包囲するようにカップ状に形成され,回転カップ40と
スピンチャック41との間の空隙は,例えばOリング等
のシール部材42で密閉されている。回転カップ40の
内部には,回転カップ40の底部43と,回転カップ4
0の内壁44と,回転カップ40の上面開口部を開放・
閉鎖する蓋体45とで囲まれた処理室46が形成されて
いる。
【0024】蓋体45の中心部には管体48がベアリン
グ49を介して取り付けられており,この管体48によ
って,LCD基板Gに対してレジスト液やレジスト液の
溶剤を供給することができるように構成されており,か
つ回転カップ40の内壁44にレジスト液の溶剤を噴射
可能に構成されている。そして,蓋体45は,昇降機構
(図示せず)に接続されており,この昇降機構の駆動に
より昇降自在に構成されている。
【0025】スピンチャック41の下部にはバキューム
シール部50を介して昇降シリンダ51と連結する回転
軸52が接続されている。回転軸52にはスプライン軸
受53,54が上下に装着されており,回転軸52の外
周面及びスプライン軸受53,54の内周面には回転軸
52の長さ方向に沿って溝(図示せず)が設けられてい
る。回転軸52の外方には,スプライン軸受53,54
を介して環状の回転内筒55が配置されている。回転内
筒55には従動プーリ56が装着されており,この従動
プーリ56には,駆動モータ57に設けられた駆動プー
リ58によって駆動されるベルト59が掛け渡されてい
る。従って,昇降シリンダ51の稼働より,回転内筒5
5を静止した状態に保ちながらスピンチャック41が昇
降可能となり,さらに駆動モータ57の駆動により,回
転内筒55と一体となってスピンチャック41が回転す
るように構成されている。
【0026】回転カップ40の底部43は,連結筒70
の上端と接続しており,この連結筒70の下端は環状の
回転外筒71の上端と接続している。回転外筒71はベ
アリング72を介して環状の固定軸73に接続されてお
り,固定軸73の内方にはベアリング74を介して,前
述した回転内筒55が配置されている。そして,回転外
筒71には従動プーリ77が装着されており,この従動
プーリ77には,駆動モータ57に設けられた駆動プー
リ78によって駆動されるベルト79が掛け渡されてい
る。従って,スピンチャック41と回転カップ40とは
いずれも,駆動モータ57が共通の駆動源となり,駆動
モータ57からの回転力は等しくスピンチャック41と
回転カップ40とに伝達されるようなっている。
【0027】こうして,図5に示すように,スピンチャ
ック41によってLCD基板Gが真空吸着されることに
より,回転カップ40内にLCD基板Gが収納され,蓋
体45によって回転カップ40の上面開口部が閉鎖され
ることにより,処理室46が密封された状態になる。そ
して,管体48からレジスト液が滴下され,スピンチャ
ック41によってLCD基板Gを回転させることによ
り,遠心力によってレジスト液を拡散させて均一なレジ
スト膜がLCD基板Gの表面に形成されるようになって
いる。
【0028】ここで,LCD基板Gから振り切られたレ
ジスト液が回転カップ40の内壁44に達するまでにこ
の振り切られたレジスト液を捉えるトラップ部材60
が,後述の回収部61を介在させて,回転カップ40の
底部43に固定されている。
【0029】図6に示すように,トラップ部材60は,
全体として円板形状であって,中央にLCD基板Gに対
応した矩形状の開口部62を有し,LCD基板Gの周辺
部を所定の間隔をもって囲む形態となっている。即ち,
図3及び図4に示すように,この開口部62を介して前
述したようにLCD基板Gをスピンチャック41に載置
させることにより,LCD基板Gと向き合うトラップ部
材60の内側面63が,所定の間隔として隙間64をお
いて,LCD基板Gの周辺部に接近した状態となる。さ
らに,前述したように回転カップ40は,駆動モータ5
7によって回転駆動されるので,回収部61を介して回
転カップ40の底部43に固定されたトラップ部材60
は,LCD基板Gと同期して回転する。従って,レジス
ト液を塗布している間は,隙間64を保ちながら,トラ
ップ部材60とLCD基板Gとはお互いに接触すること
なく,一体となって回転するようになっている。
【0030】図5に示すように,トラップ部材60の上
面80は,スピンチャック41に載置されたLCD基板
Gの表面よりも高い位置にある。そして,LCD基板G
と向き合うトラップ部材60の内側面63は,上縁から
下方にいくにしたがってLCD基板Gの周縁部から離隔
するように傾斜している。
【0031】図6に示すように,捉えたレジスト液をト
ラップ部材60の下方で回収する回収部61は,トラッ
プ部材60と同様に全体として円板形状であって,中央
に前記開口部62より大きい相似形の開口部81を有し
ている。回収部61にトラップ部材60が支持された際
には,図3に示すように,開口部62の辺と開口部81
の辺とが平行にならないように,回収部61はトラップ
部材60を支持している。回収部61には,回収したレ
ジスト液を外部に排出する排液経路82,82,82,
82が四ヶ所設けられ,これら排液経路82,82,8
2,82の入口は,開口部81の四隅にそれぞれ開口し
ている。
【0032】回転カップ40の底部43には,回転カッ
プ40の内壁44に付着したレジスト液を外部に排出す
る他の排液手段としての排出口83が設けられている。
回収部61から排出されたレジスト液は,この排出口8
3から環状のドレインカップ84に排出されるようにな
っている。また,内壁44の上部には,給気口(図示せ
ず)が適宜設けられており,図2に示すように,蓋体4
5によって処理室46が密閉されると,前記給気口から
処理室46内にエアが供給され,この供給されたエアも
前記排気口83から環状のドレインカップ84に排出さ
れるようになっている。
【0033】ドレインカップ84は,回転カップ40の
周囲に配置されており,内部には環状路85が設けられ
ている。環状路85はドレンカップ84の底部86から
起立する壁87と,ドレンカップ84の天井部88から
垂下する壁89とで迂回状に区画されており,壁87と
壁89との間に位置する底部86には,適宜の間隔をお
いて周方向にドレン孔90が形成されている。従って,
排出口83から排出されたレジスト液は,ドレンカップ
84の底部86に沿って流れた後,ドレン孔90から排
液されることになり,一方,ドレンカップ84内に入り
込んだレジスト液のミストは,壁89や壁87に衝突し
て気液分離され,液体はドレン孔90から排液され,気
体はドレンカップ84の外周壁に設けられた排気口91
から排気される。
【0034】本発明の実施の形態にかかる塗布・周辺部
除去装置27は以上のように構成されている。次に,塗
布・周辺部除去装置27の作用,効果について説明す
る。
【0035】先ず,副搬送装置13によってカセット1
1から取り出されたLCD基板Gは,主搬送装置15に
受け渡され,以後所定のレシピに従い,主搬送装置15
によって,紫外線オゾン洗浄装置19,スクラバ洗浄装
置17に順次搬送される。これらの装置にて所定の処理
が施された後,受け渡し台23を介して,主搬送装置2
5に受け渡される。そして,疎水化処理装置28に搬送
されて,所定の疎水化処理が施された後,LCD基板G
は塗布・周辺部除去装置27に搬送される。
【0036】LCD基板Gは,まず塗布装置34に搬入
され,スピンチャック41に受け渡されて回転カップ4
0内に収容される。その後,蓋体45によって回転カッ
プ40が密閉され,駆動モータ57が駆動し始める。ス
ピンチャック41により回転しているLCD基板Gの表
面に,管体48からレジスト液が滴下され,このLCD
基板Gは,例えば1500rpmの回転数に達するまで
回転させられる。遠心力によってレジスト液がLCD基
板Gの周辺部まで拡散され,LCD基板Gの表面に均一
な膜厚のレジスト膜が形成される。
【0037】レジスト液を塗布している間,高速回転し
ているLCD基板Gの周辺部からレジスト液が振り切ら
れることなるが,LCD基板Gの長辺の中央部当たりか
ら振り切られたレジスト液に対して,該レジスト液が未
だ飛散中に,高速回転しているLCD基板Gの長辺の角
部等が追いついて接触し,この接触したレジスト液がL
CD基板Gに裏面に回り込んで付着して汚すおそれがあ
る。さらに,LCD基板Gの角部等が飛散中のレジスト
液に追いつかない場合でも,LCD基板Gから振り切ら
れて勢いのあるレジスト液が回転カップ40の内壁44
にまで達すれば,そのまま内壁44から跳ね返り,同様
にLCD基板Gに裏面に回り込んで付着して汚すおそれ
がある。しかしながら,本実施の形態によれば,LCD
基板Gから振り切られたレジスト液が回転カップ40の
内壁44に達するまでに,この振り切られたレジスト液
を捉えるトラップ部材60を有するため,レジスト液が
LCD基板Gの裏面に回り込んで付着することを防止す
ることができる。
【0038】即ち,LCD基板Gから振り切れたレジス
ト液は,トラップ部材60の内側面63に衝突し,トラ
ップ部材60に捉えられる。そして,捉えられたレジス
ト液は,内側面63の傾斜に沿ってトラップ部材60の
下方に流れ落ち,回収部61に回収されることになる。
この場合,内側面63は上縁から下方にいくにしたがっ
てLCD基板Gの周辺部から離隔するように傾斜してい
るので,トラップ部材60は,捉えたレジスト液を回収
部61に容易に案内することができる。しかも,LCD
基板から離れたところに案内するので,LCD基板Gの
裏面に回り込まない。
【0039】塗布処理の間は,もちろん回収部61も回
転することになるので,開口部62に対してずれた位置
にある開口部81では,回収されたレジスト液が,遠心
力によって開口部81の四隅に容易に集まるようにな
る。そして,開口部81の四隅に集められたレジスト液
は,排液経路82を通って回収部61から円滑に排液さ
れる。その後,排出口83を通ってドレインカップ84
に流入し,ドレン孔90から排液される。このように,
排出口83によって,回転カップ40内のレジスト液を
排液するので,回転カップ40内にレジスト液が溜まら
ない。
【0040】ここで,トラップ部材60は,開口部62
にLCD基板Gを位置させて,LCD基板Gの周辺部を
隙間64をおいて囲む形態なので,LCD基板Gを全周
に渡って包囲することができる。さらに,トラップ部材
60は,LCD基板Gの回転と同期して回転するため,
レジスト液を塗布してレジスト膜を形成している間も,
隙間64を保ちながらLCD基板Gと一体になって回転
することができる。これにより,トラップ部材60は,
LCD基板Gから振り切られたレジスト液を漏れなく捉
えることができる。しかも,LCD基板Gから振り切ら
れたレジスト液をトラップ部材60が先に捉えることが
でき,従来のようなLCD基板Gの長辺の角部等に未だ
飛散中のレジスト液が接触する事態を回避することがで
きる。そして,トラップ部材60の上面80は,スピン
チャック41に載置されたLCD基板Gの表面よりも高
い位置にあるので,トラップ部材60は,LCD基板G
から振り切られたレジスト液を確実に捉えることができ
る。
【0041】LCD基板Gの表面に均一な膜厚でレジス
ト膜を形成した後,回転カップ40からLCD基板Gを
取り出し,搬送機構(図示せず)で,このLCD基板G
を塗布装置34から周辺部除去装置35まで搬送する。
この周辺部除去装置35で,LCD基板Gの周辺部の不
要なレジスト液が除去されることになるが,前述したよ
うに,LCD基板Gから振り切られたレジスト液は,ト
ラップ部材60によって直ちに捉えられるので,LCD
基板Gの裏面の周縁部辺りには殆ど不要なレジスト液が
付着しない。従って,周辺部除去装置35の作業負担を
軽減することができる。
【0042】この周辺部除去装置35で周辺部の不要な
レジスト膜が除去されたLCD基板Gは,塗布・周辺部
除去装置27から搬出される。その後,加熱処理装置3
0に搬送されて所定の加熱処理が施され,以後一連の塗
布現像処理が順次なされて行く。
【0043】かくして,本実施の形態にかかる塗布・周
辺部除去装置27にあっては,レジスト液を塗布してレ
ジスト膜を形成する時に,LCD基板Gから振り切られ
たレジスト液を回転カップ40の内壁44に達する前の
段階で,トラップ部材60がレジスト液を先に捉えるこ
とができるので,LCD基板から振り切られたレジスト
液に対して高速回転しているLCD基板Gの長辺の角部
等が追いついて付着してしまう事態や,振り切られたレ
ジスト液が回転カップ40の内壁44に当たって跳ね返
る事態を回避して,レジスト液がLCD基板Gの裏面に
回り込んで付着することを防止することができる。従っ
て,LCD基板Gの裏面の汚れを低減することができ
る。また,途中でレジスト液を捉えるので,従来よりも
回転カップ40内にレジスト液が撒き散らかることを抑
えることが可能となる。その結果,LCD基板Gの裏面
の汚れに起因するパーティクル発生を抑制でき,回転カ
ップ40の洗浄,メンテナンスを容易に行うことができ
る。さらに,周辺部除去装置35の作業負担を軽減する
ことができる。
【0044】なお,本発明は,上記実施の形態に限定さ
れるものではなく,例えば,基板に半導体ウェハ等を用
いることも可能である。また,本発明の作用効果,即
ち,基板の裏面の汚れを低減することに着目すれば,単
なるレジスト液を塗布してレジスト膜を形成する装置だ
けでなく,例えば現像液を基板に供給する装置に対して
本発明を応用することもできる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の液処理装置によれば,
所定の液処理を施す時に,処理液が基板の裏面に回り込
んで付着することを防止することができる。従って,処
理液による基板の裏面の汚れを低減することができる。
また,途中で処理液を捉えるので,従来よりも収納容器
内に処理液が撒き散らかることを抑えることが可能とな
る。その結果,基板の裏面の汚れに起因するパーティク
ル発生を抑制でき,収納容器の洗浄,メンテナンスを容
易に行うことができるようになる。さらに,基板の周縁
部の除去処理を行う際の負担を軽減することができる。
【0046】特に請求項2に記載の発明によれば,トラ
ップ部材は,基板から振り切られた処理液を漏れなく捉
えることができる。しかも,トラップ部材は,振り切ら
れた処理液を基板の長辺の角部等よりも先に捉えること
ができる。請求項3に記載の発明によれば,トラップ部
材は,処理液を確実に捉えることができる。そして,請
求項4に記載の発明によれば,捉えた処理液をトラップ
部材の下方に容易に流し落とすことができ,請求項5に
記載の発明によれば,この流れ落ちた処理液を,外部に
排出することができる。また,請求項6に記載の発明に
よれば,収納容器内に処理液が溜まらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる塗布・周辺部除去
装置を備えた塗布現像処理装置の斜視図である。
【図2】図1の塗布現像処理装置の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる塗布・周辺部除去
装置の内部の様子を示す平面図である。
【図4】図3中のA−A線断面図である。
【図5】LCD基板から振り切られたレジスト液が捉え
られて排出される様子を示す説明図である。
【図6】トラップ部材及び回収部の斜視図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理装置 27 塗布・周辺部除去装置 34 塗布装置 35 周辺部除去装置 40 回転カップ 41 スピンチャック 44 内壁 60 トラップ部材 61 回収部 63 内側面 64 隙間 80 上面 82 排液経路 83 排出口 G LCD基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AB16 AB17 EA05 4D075 AC64 AC84 AC93 CA48 DA08 DB14 DC22 EA45 4F042 AA07 BA08 CC01 CC09 EB29 5F046 CD01 JA06 JA08 JA22 LA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を収納する収納容器と,基板を回転
    させる回転載置台とを備え,前記回転載置台により回転
    している基板の表面に,遠心力によって処理液を拡散さ
    せて所定の液処理を施す液処理装置であって,前記基板
    から振り切られた処理液が前記収納容器の内壁に達する
    までに該処理液を捉えるトラップ部材を有することを特
    徴とする,液処理装置。
  2. 【請求項2】 前記トラップ部材は,前記基板の周縁部
    を所定の間隔をもって囲む形態であって,前記基板の回
    転と同期して回転することを特徴とする,請求項1に記
    載の液処理装置。
  3. 【請求項3】 前記トラップ部材の上面は,前記回転載
    置台に載置された基板の表面よりも高い位置にあること
    を特徴とする,請求項1又は2に記載の液処理装置。
  4. 【請求項4】 前記基板と向き合うトラップ部材の内側
    面は,上縁から下方にいくにしたがって前記基板の周縁
    部から離隔するように傾斜していることを特徴とする,
    請求項3に記載の液処理装置。
  5. 【請求項5】 前記捉えた処理液を前記トラップ部材の
    下方で回収する回収部と,回収した処理液を外部に排出
    する排液手段とを有していることを特徴とする,請求項
    1,2,3又は4に記載の液処理装置。
  6. 【請求項6】 前記収納容器内の処理液を外部に排出す
    る他の排液手段を有することを特徴とする,請求項1,
    2,3,4又は5に記載の液処理装置。
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