JP2001242639A - ポジ画像形成方法及びそれに用いる現像液 - Google Patents

ポジ画像形成方法及びそれに用いる現像液

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JP2001242639A JP2000292464A JP2000292464A JP2001242639A JP 2001242639 A JP2001242639 A JP 2001242639A JP 2000292464 A JP2000292464 A JP 2000292464A JP 2000292464 A JP2000292464 A JP 2000292464A JP 2001242639 A JP2001242639 A JP 2001242639A
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潤二 水上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光熱変換物質とノボラック樹脂からなるポジ
型感光性組成物の層を有するポジ画像形成性材料を現像
するにおいて、画像部と非画像部とのコントラストに優
れ、画像部の残膜率も十分に保持されると共に、フリン
ジ状の汚れも生じず、紫外線領域の光に対して感応せ
ず、白色蛍光灯下における取扱性にも優れるポジ画像形
成方法、及びそれに用いる現像液を提供する。 【解決手段】 画像露光光源の光を吸収して熱に変換す
る光熱変換物質、界面活性剤、及びノボラック樹脂を含
有するポジ型感光性組成物の層を支持体表面に有するポ
ジ画像形成性材料を、エチレンオキシ繰り返し構造単位
を有する特定の燐酸エステル化合物を含有するアルカリ
現像液で現像してポジ画像を形成するポジ画像形成方
法、及び、該画像形成方法に使用される、アルカリ金属
の水酸化物とアルカリ金属の珪酸塩とを含有し、その含
有量とpHが規定された現像液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性平版印刷
版、簡易校正印刷用プルーフ、配線板やグラビア用銅エ
ッチングレジスト、フラットディスプレイ製造に用いら
れるカラーフィルター用レジスト、LSI製造用フォト
レジスト等に使用される、主として近赤外線領域の光に
対して高感度なポジ型感光性組成物であって、特に、半
導体レーザーやYAGレーザー等による直接製版に好適
なポジ型感光性組成物の層を有するポジ画像形成性材料
を現像してポジ画像を形成するポジ画像形成方法、及び
それに用いる現像液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポジ型感光性組成物として
は、例えば、光照射によりインデンカルボン酸を生じア
ルカリ可溶性となるo−キノンジアジド基含有化合物、
o−ニトロカルビノールエステル基を有する有機高分子
物質、或いは、光により酸を発生する化合物(光酸発生
剤)と酸により加水分解を生じアルカリ可溶性となる化
合物との組成物等が知られている。
【0003】一方、コンピュータ画像処理技術の進歩に
伴い、デジタル画像情報から、銀塩マスクフィルムへの
出力を行わずに、レーザー光或いはサーマルヘッド等に
より、直接レジスト画像を形成する感光又は感熱ダイレ
クト製版システムが注目されている。特に、高出力の半
導体レーザーやYAGレーザー等を用いる、高解像度の
レーザー感光ダイレクト製版システムは、小型化、製版
作業時の環境光、及び版材コスト等の面から、その実現
が強く望まれている。
【0004】これに対し、従来より、レーザー感光又は
感熱を利用した画像形成方法としては、昇華転写色素を
利用し色材画像を形成する方法並びに平版印刷版を作製
する方法等が知られており、後者においては、具体的
に、例えば、ジアゾ化合物の架橋反応を利用し平版印刷
版を作製する方法、ニトロセルロースの分解反応を利用
し平版印刷版を作製する方法等が知られている。
【0005】近年、化学増幅型のフォトレジストに長波
長光線吸収色素を組み合わせた技術が散見され、例え
ば、特開平6−43633号公報には、特定のスクアリ
リウム系色素、光酸発生剤、及びバインダーを含む画像
形成材料が、又、特開平7−20629号公報には、赤
外線吸収色素、潜伏性ブレンステッド酸、レゾール樹
脂、及びノボラック樹脂を含む画像形成材料が、又、特
開平7−271029号公報には、前記潜伏性ブレンス
テッド酸に代えs−トリアジン系化合物を用いた画像形
成材料が、更に、特開平7−285275号公報には、
結着剤、光を吸収し熱を発生する物質、及び熱分解性で
ありかつ分解しない状態では結着剤の溶解性を実質的に
低下させる物質を含む画像形成材料が、それぞれ開示さ
れている。
【0006】又、これら従来の技術が、紫外線領域の光
に対しても感応し、白色蛍光灯下における取扱時に反応
が進行してしまい、そのため安定した品質のものが得ら
れ難いという問題があるのに対して、特開平9−438
47号公報には、アルカリ現像液に対して難溶性の樹脂
と赤外線吸収剤を含有し、赤外線照射等により加熱され
て結晶性を変化させてアルカリ可溶性となるが紫外線照
射では変化しないポジ型組成物が、又、WO97/39
894号明細書には、水性現像可能なポリマーと該ポリ
マーの水性現像性を抑止する化合物を含有し、加熱によ
り水性現像性が向上するが紫外線照射では変化しない熱
感受性のポジ型組成物が、それぞれ開示されている。
【0007】これら特開平9−43847号公報及びW
O97/39894号明細書に開示されるポジ型組成物
は、露光により化学変化を生じる化合物を含有しその化
学変化によって露光部と非露光部の溶解性に差異を生ぜ
しめる前述の従来技術における組成物とは異なり、化学
変化以外の変化によって溶解性に差異を生ぜしめるもの
であると共に、紫外線領域の光に感受性を有する化合物
を含まないため、白色蛍光灯下における取扱性に優れる
等の利点を有する。
【0008】しかしながら、本発明者等の検討によれ
ば、前述の従来技術は、画像部(非露光部)と非画像部
(露光部)とのコントラストが不十分で、その結果、非
画像部の抜け性が不十分であったり、画像部の残膜率が
十分に保持されない等の問題を有しており、特に、化学
変化以外の変化によって露光部と非露光部の溶解性に差
異を生ぜしめるような、特開平9−43847号公報及
びWO97/39894号明細書に開示されるポジ型組
成物においては、その傾向が顕著であることが判明し
た。
【0009】一方、画像部のエッチングを防止しその残
膜率を保持すると共に、非画像部に十分な抜け性を付与
することを目的として、従来より、現像液に界面活性剤
を添加する方法が採られており、例えば、特開平11−
194504号公報には、エッチング防止剤として、ポ
リエチレンオキサイド、エチレンオキサイド−プロピレ
ンオキサイドブロック共重合体、或いは高級アルコール
のポリエチレンオキサイド付加物等を現像液に添加する
ことが開示されているが、本発明者等の検討によれば、
これらのエッチング(膜べり)防止剤を、光熱変換物質
とノボラック樹脂からなるポジ型感光性組成物に対して
適用した場合、画像部と非画像部との境界部分にフリン
ジ状の汚れが生じるという問題があることが判明した。
【0010】また、米国特許第5811221号には、
赤外線照射用の感光性組成物の現像液として、グリセリ
ン、フッ素系界面活性剤、およびリン酸エステル系化合
物を含有するものが記載されている。しかし、本発明者
らの検討によれば、この組み合わせの現像液では、エッ
チング(膜べり)防止効果はあるものの、非画像部の抜
け性が低下し、また感度が十分とは言えないものであっ
た。
【0011】また、特開平11−327160号公報に
は、感光層に非イオン性界面活性剤を配合したポジ型感
光性平版印刷版が記載されているが、このような構成の
印刷版を用いた場合であっても、現像液の組成によって
は膜べりが生ずるという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術に鑑みてなされたものであって、光熱変換物質とノ
ボラック樹脂からなるポジ型感光性組成物の層を有する
ポジ画像形成性材料を現像するにおいて、画像部と非画
像部とのコントラストに優れ、画像部の残膜率も十分に
保持されると共に、フリンジ状の汚れも生じず、現像処
理安定性が優れ、更に望ましくは、紫外線領域の光に対
して感応せず、白色蛍光灯下における取扱性にも優れる
ポジ画像形成方法、及びそれに用いる現像液を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の燐酸エステル化
合物を含有させた現像液を用いることにより、前記目的
が達成できることを見い出し本発明を完成したもので、
即ち、本発明は、画像露光光源の光を吸収して熱に変換
する光熱変換物質、界面活性剤、及びノボラック樹脂を
含有するポジ型感光性組成物の層を支持体表面に有する
ポジ画像形成性材料を、下記一般式(VI)で表される燐酸
エステル化合物を含有するアルカリ現像液で現像してポ
ジ画像を形成するポジ画像形成方法、を要旨とする。
【0014】
【化5】
【0015】〔式(VI)中、R21は、置換基を有していて
もよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリ
ール基を示し、Mは水素原子、又はアルカリ金属原子を
示し、エチレンオキサイド鎖は置換基を有していてもよ
く、nは0〜30の整数、mは1、2、又は3であ
る。〕 更に、本発明は、画像露光光源の光を吸収して熱に変換
する光熱変換物質、界面活性剤、及びノボラック樹脂を
含有するポジ型感光性組成物の層を支持体表面に有する
ポジ画像形成性材料用の現像液であって、アルカリ金属
の水酸化物とアルカリ金属の珪酸塩とを含有し、pHが
12.0〜14.0であり、該アルカリ金属の珪酸塩の
二酸化珪素としての含有量が0.5〜10重量%で、該
アルカリ金属のモル濃度に対する二酸化珪素のモル濃度
の比が0.1〜1.5であり、且つ、前記一般式(VI)で
表される化合物を含有するアルカリ現像液である現像
液、を要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明において、ポジ型感光性組
成物に含有される光熱変換物質としては、画像露光光源
の光を吸収して熱に変換し得る化合物であれば特に限定
されないが、波長域650〜1,300nmの範囲の一
部又は全部に吸収帯を有する光吸収色素が特に有効であ
る。これらの光吸収色素は、前記波長域の光を効率よく
吸収する一方、紫外線領域の光は殆ど吸収しないか、吸
収しても実質的に感応せず、白色灯に含まれるような弱
い紫外線によっては感光性組成物を変成させる作用のな
い化合物である。
【0017】本発明において、これらの光吸収色素とし
ては、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子等の複素原子
がポリメチン(−CH=)n 鎖で結合された構造のもの
であり、代表的には、その複素原子が複素環を形成し、
ポリメチン鎖を介して複素環が結合された構造の所謂、
広義のシアニン系色素、具体的には、例えば、キノリン
系(所謂、狭義のシアニン系)、インドール系(所謂、
インドシアニン系)、ベンゾチアゾール系(所謂、チオ
シアニン系)、ピリリウム系、チアピリリウム系、スク
アリリウム系、クロコニウム系、アズレニウム系等、及
び、ポリメチン鎖を介して非環式複素原子が結合された
構造の所謂、ポリメチン系色素等が挙げられ、中で、キ
ノリン系、インドール系、ベンゾチアゾール系、ピリリ
ウム系、チアピリリウム系等のシアニン系色素、及びポ
リメチン系色素が好ましい。
【0018】又、その他に、ジイミニウム系色素、フタ
ロシアニン系色素等も代表的なものとして挙げられ、中
で、ジイミニウム系色素が好ましい。本発明において
は、前記シアニン系色素の中で、キノリン系色素として
は、特に、下記一般式(Ia) 、(Ib)、又は(Ic)で表され
るものが好ましい。
【0019】
【化6】
【0020】〔式(Ia)、(Ib)、及び(Ic)中、R1及びR2
は各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を
有していてもよいアルキニル基、又は置換基を有してい
てもよいフェニル基を示し、L 1は置換基を有していて
もよいトリ、ペンタ、ヘプタ、ノナ、又はウンデカメチ
ン基を示し、該ペンタ、ヘプタ、ノナ、又はウンデカメ
チン基上の2つの置換基が互いに連結して炭素数5〜7
のシクロアルケン環、シクロアルケノン環、シクロアル
ケンジオン環、又はシクロアルケンチオン環を形成して
いてもよく、キノリン環は置換基を有していてもよく、
その場合、隣接する2つの置換基が互いに連結して縮合
ベンゼン環を形成していてもよい。X-は対アニオンを
示す。〕 ここで、式(Ia)、(Ib)、及び(Ic)中のR1及びR2がアル
キル基であるときの炭素数は通常1〜15、好ましくは
1〜10、アルケニル基、アルキニル基であるときの炭
素数は通常2〜15、好ましくは2〜10であり、フェ
ニル基も含めたそれらの置換基としては、炭素数が通常
1〜15、好ましくは1〜10のアルコキシ基、フェノ
キシ基、ヒドロキシ基、又はフェニル基等が挙げられ、
1における置換基としては、同上炭素数のアルキル
基、アミノ基、又はハロゲン原子等が挙げられ、キノリ
ン環における置換基としては、同上炭素数のアルキル
基、同上炭素数のアルコキシ基、ニトロ基、又はハロゲ
ン原子等が挙げられる。
【0021】又、インドール系、及びベンゾチアゾール
系色素としては、特に、下記一般式(II)で表されるもの
が好ましい。
【0022】
【化7】
【0023】〔式(II)中、Y1及びY2は各々独立して、
ジアルキルメチレン基又は硫黄原子を示し、R3及びR4
は各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を
有していてもよいアルキニル基、又は置換基を有してい
てもよいフェニル基を示し、L2は置換基を有していて
もよいトリ、ペンタ、ヘプタ、ノナ、又はウンデカメチ
ン基を示し、該ペンタ、ヘプタ、ノナ、又はウンデカメ
チン基上の2つの置換基が互いに連結して炭素数5〜7
のシクロアルケン環、シクロアルケノン環、シクロアル
ケンジオン環、又はシクロアルケンチオン環を形成して
いてもよく、縮合ベンゼン環は置換基を有していてもよ
く、その場合、隣接する2つの置換基が互いに連結して
縮合ベンゼン環を形成していてもよい。X-は対アニオ
ンを示す。〕 ここで、式(II)中のR3及びR4がアルキル基であるとき
の炭素数は通常1〜15、好ましくは1〜10、アルケ
ニル基、アルキニル基であるときの炭素数は通常2〜1
5、好ましくは2〜10であり、フェニル基も含めたそ
れらの置換基としては、炭素数が通常1〜15、好まし
くは1〜10のアルコキシ基、フェノキシ基、ヒドロキ
シ基、又はフェニル基等が挙げられ、L2における置換
基としては、同上炭素数のアルキル基、アミノ基、又は
ハロゲン原子等が挙げられ、縮合ベンゼン環における置
換基としては、同上炭素数のアルキル基、同上炭素数の
アルコキシ基、ニトロ基、又はハロゲン原子等が挙げら
れる。
【0024】又、ピリリウム系、及びチアピリリウム系
色素としては、特に、下記一般式(IIIa)、(IIIb)、又は
(IIIc)で表されるものが好ましい。
【0025】
【化8】
【0026】〔式(IIIa)、(IIIb)、及び(IIIc)中、Z1
及びZ2は各々独立して、酸素原子又は硫黄原子を示
し、R5、R6、R7、及びR8は各々独立して、水素原子
又はアルキル基、又は、R5とR7、及びR6とR8が互い
に連結して炭素数5又は6のシクロアルケン環を形成し
ていてもよく、L3は置換基を有していてもよいモノ、
トリ、ペンタ、又はヘプタメチン基を示し、該トリ、ペ
ンタ、又はヘプタメチン基上の2つの置換基が互いに連
結して炭素数5〜7のシクロアルケン環、シクロアルケ
ノン環、シクロアルケンジオン環、又はシクロアルケン
チオン環を形成していてもよく、ピリリウム環及びチア
ピリリウム環は置換基を有していてもよく、その場合、
隣接する2つの置換基が互いに連結して縮合ベンゼン環
を形成していてもよい。X-は対アニオンを示す。〕 ここで、式(IIIa)、(IIIb)、及び(IIIc)中のR5、R6
7、及びR8がアルキル基であるときの炭素数は通常1
〜15、好ましくは1〜10であり、L3における置換
基としては、同上炭素数のアルキル基、アミノ基、又は
ハロゲン原子等が挙げられ、ピリリウム環及びチアピリ
リウム環における置換基としては、フェニル基、ナフチ
ル基等のアリール基等が挙げられる。
【0027】又、ポリメチン系色素としては、特に、下
記一般式(IV)で表されるものが好ましい。
【0028】
【化9】
【0029】〔式(IV)中、R9、R10、R11、及びR12
は各々独立して、アルキル基を示し、R13及びR14は各
々独立して、置換基を有していてもよいアリール基、フ
リル基、又はチエニル基を示し、L4は置換基を有して
いてもよいモノ、トリ、ペンタ、又はヘプタメチン基を
示し、該トリ、ペンタ、又はヘプタメチン基上の2つの
置換基が互いに連結して炭素数5〜7のシクロアルケン
環、シクロアルケノン環、シクロアルケンジオン環、又
はシクロアルケンチオン環を形成していてもよく、キノ
ン環及びベンゼン環は置換基を有していてもよい。X-
は対アニオンを示す。〕 ここで、式(IV)中のR9、R10、R11、及びR12のアル
キル基の炭素数は通常1〜15、好ましくは1〜10、
13及びR14がアリール基であるときの炭素数は通常6
〜20、好ましくは6〜15であり、R13及びR14とし
て具体的には、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフ
チル基、2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル
基、3−チエニル基等が挙げられ、それらの置換基とし
ては、同上炭素数のアルキル基、同上炭素数のアルコキ
シ基、ジアルキルアミノ基、ヒドロキシ基、又はハロゲ
ン原子等が挙げられ、L4における置換基としては、同
上炭素数のアルキル基、アミノ基、又はハロゲン原子等
が挙げられ、キノン環及びベンゼン環における置換基と
しては、同上炭素数のアルキル基、同上炭素数のアルコ
キシ基、ニトロ基、又はハロゲン原子等が挙げられる。
【0030】更に、ジイミニウム系色素としては、特
に、N,N−ジアリールイミニウム塩骨格を少なくとも
1個有する下記一般式(Va)、又は(Vb)で表されるものが
好ましい。
【0031】
【化10】
【0032】〔式(Va)、及び(Vb)中、R15、R16
17、及びR18は各々独立して、水素原子、ハロゲン原
子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよ
いアルキニル基、又は置換基を有していてもよいアルコ
キシ基を示し、R19、及びR20は各々独立して、置換基
を有していてもよいアルキル基、置換基を有していても
よいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニ
ル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基
を有していてもよいアシルオキシ基、又は置換基を有し
ていてもよいフェニル基を示し、ベンゼン環及びイミノ
キノン環は置換基を有していてもよい。X-は対アニオ
ンを示す。尚、式(Vb)中の電子結合(─)は他の電子結
合との共鳴状態を示す。〕 ここで、式(Va)、及び(Vb)中のR15、R16、R17
18、R19、及びR20がアルキル基、アルコキシ基であ
るときの炭素数は通常1〜15、好ましくは1〜10、
アルケニル基、アルキニル基であるときの炭素数は通常
2〜15、好ましくは2〜10であり、それらにおける
置換基としては、同上炭素数のアルキル基、同上炭素数
のアルコキシ基、カルボキシ基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキ
ルアミノ基、ハロゲン化アルキル基、又はハロゲン原子
等が挙げられ、ベンゼン環及びイミノキノン環における
置換基としては、同上炭素数のアルキル基、同上炭素数
のアルコキシ基、アシル基、ニトロ基、又はハロゲン原
子等が挙げられる。
【0033】これらのジイミニウム系色素の中では、前
記一般式(Va)、及び(Vb)中のR15、R16、R17、及びR
18がアルキル基で、R19、及びR20もアルキル基である
か、R19、及びR20がジアルキルアミノ基を置換基とし
て有するフェニル基であるものが、特に好ましい。尚、
前記一般式(Ia 〜c)、(II)、(IIIa 〜c)、(IV)、及び(V
a 〜b)における対アニオンX-としては、例えば、C
-、Br-、I-、ClO4 -、PF6 -、SbF 6 -、As
6 -、及び、BF4 -、BCl4 -等の無機硼酸等の無機酸
アニオン、並びに、ベンゼンスルホン酸、トルエンスル
ホン酸、ナフタレンスルホン酸、酢酸、及び、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、フェニル、メトキシフェニ
ル、ナフチル、フルオロフェニル、ジフルオロフェニ
ル、ペンタフルオロフェニル、チエニル、ピロリル等の
有機基を有する有機硼酸等の有機酸アニオンを挙げるこ
とができる。これらの中で、硼酸アニオンを対イオンに
有する色素は、塗布溶剤に対する溶解性に優れるので、
低沸点の溶剤の使用が可能となること等から、好まし
い。
【0034】以上の前記一般式(Ia 〜c)で表されるキノ
リン系、前記一般式(II)で表されるインドール系又はベ
ンゾチアゾール系、前記一般式(IIIa 〜c)で表されるピ
リリウム系又はチアピリリウム系等のシアニン系色素、
前記一般式(IV)で表されるポリメチン系色素、及び前記
一般式(Va 〜b)で表されるジイミニウム系色素の中で、
本発明においては、前記一般式(II)で表されるインドー
ル系又はベンゾチアゾール系色素が特に好ましい。
【0035】尚、前記一般式(Ia 〜c)で表されるキノリ
ン系、前記一般式(II)で表されるインドール系又はベン
ゾチアゾール系、前記一般式(IIIa 〜c)で表されるピリ
リウム系又はチアピリリウム系等のシアニン系色素、前
記一般式(IV)で表されるポリメチン系色素、及び前記一
般式(Va 〜b)で表されるジイミニウム系色素の各具体例
を以下に示す。
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】
【化13】
【0039】
【化14】
【0040】
【化15】
【0041】
【化16】
【0042】
【化17】
【0043】
【化18】
【0044】
【化19】
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】本発明でのポジ型感光性組成物における前
記光熱変換物質の含有割合は、0.5〜50重量%であ
るのが好ましく、0.5〜30重量%であるのが更に好
ましく、1〜20重量%であるのが特に好ましい。又、
本発明において、ポジ型感光性組成物に含有されるノボ
ラック樹脂とは、例えば、フェノール、o−クレゾー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、2,5−キシレ
ノール、3,5−キシレノール、o−エチルフェノー
ル、m−エチルフェノール、p−エチルフェノール、プ
ロピルフェノール、n−ブチルフェノール、tert−
ブチルフェノール、1−ナフトール、2−ナフトール、
ピロカテコール、レゾルシノール、ハイドロキノン、ピ
ロガロール、1,2,4−ベンゼントリオール、フロロ
グルシノール、4,4’−ビフェニルジオール、2,2
−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン等のフェ
ノール類の少なくとも1種を、酸性触媒下、例えば、ホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、フルフラール等のアルデヒド
類(尚、ホルムアルデヒドに代えてパラホルムアルデヒ
ドを、アセトアルデヒドに代えてパラアルデヒドを、用
いてもよい。)、又は、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、の少なくと
も1種と重縮合させた樹脂であって、この種感光性組成
物のバインダー樹脂として慣用されているものである。
【0048】中で、本発明におけるノボラック樹脂とし
ては、フェノール類としてのフェノール、o−クレゾー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、2,5−キシレ
ノール、3,5−キシレノール、レゾルシノールと、ア
ルデヒド類又はケトン類としてのホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、プロピオンアルデヒドとの重縮合体が
好ましく、特に、m−クレゾール:p−クレゾール:
2,5−キシレノール:3,5−キシレノール:レゾル
シノールの混合割合がモル比で40〜100:0〜5
0:0〜20:0〜20:0〜20の混合フェノール
類、又は、フェノール:m−クレゾール:p−クレゾー
ルの混合割合がモノ比で1〜100:0〜70:0〜6
0の混合フェノール類、又は、o−クレゾール:フェノ
ールの混合割合がモル比で50〜95:5〜50の混合
フェノール類と、ホルムアルデヒドとの重縮合体が好ま
しい。
【0049】尚、本発明における前記ノボラック樹脂
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー測定によ
るポリスチレン換算の重量平均分子量が、1,000〜
15,000のものであるのが好ましく、1,500〜
10,000のものであるのが特に好ましい。重量平均
分子量が前記範囲未満では十分な塗膜が得られず、一
方、前記範囲超過ではアルカリ現像液に対する溶解性が
小さくなり、非画像部の抜けが不十分となってポジ画像
が得られにくくなる傾向となる。
【0050】本発明でのポジ型感光性組成物における前
記ノボラック樹脂の含有割合は、10〜95重量%であ
るのが好ましく、20〜95重量%であるのが更に好ま
しく、40〜90重量%であるのが特に好ましい。本発
明におけるポジ型感光性組成物には、バインダー樹脂と
して前記ノボラック樹脂に併用して、カルボキシル基含
有ビニル系樹脂が含有されていてもよく、そのカルボキ
シル基含有ビニル系樹脂としては、例えば、(メタ)ア
クリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和
カルボン酸と、スチレン、α−メチルスチレン、ヒドロ
キシスチレン、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)ア
クリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル等のビニル化合物
との共重合体等が挙げられ、これらのカルボキシル基含
有ビニル系樹脂の酸価は30〜250KOH・mg/
g、ポリスチレン換算の重量平均分子量は1,000〜
300,000であるのが好ましい。
【0051】次に、本発明のポジ画像形成方法に用いら
れる感光性組成物は、界面活性剤を含有することを特徴
とする。界面活性剤が感光性組成物中に含有することに
より、上述した溶解抑止効果が増大するとともに、画像
部の抜け性が向上し、実用上の感度の向上効果が得られ
る。更に、自動現像機などを用いて、一定量の現像液で
大量の感光性組成物を現像する際、感光層が界面活性剤
を含有する場合は、溶解抑止効果が持続し、安定に現像
処理することが可能となる。
【0052】本発明のポジ型感光性組成物に含有される
界面活性剤としては、従来より印刷版に用いられる公知
のものを使用することができ、例えば高級脂肪酸塩類、
アルキルスルホン酸塩類、アルキルベンゼンスルホン酸
塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルジ
フェニルエーテルジスルホン酸塩類、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルスルホン酸塩類、アルキル硫酸エス
テル塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、脂肪族ア
ルコール硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸塩類、スルホコハク酸類、不飽和脂肪
酸硫酸化油類、タウリン塩類、ヒマシ油硫酸エステル塩
類等のアニオン性界面活性剤;ベタイン型化合物類、イ
ミダゾリン類、アミノカルボン酸類、アミノ硫酸エステ
ル類等の両性界面活性剤;ポリエチレングリコール類、
ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールブロ
ックコポリマー類、ポリエチレングリコールアルキルエ
ーテル類、ポリエチレングリコールポリプロピレングリ
コールアルキルエーテル類、ポリエチレングリコールア
ルキルフェニルエーテル類、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル類、ポリエチレングリコールアルキルアミ
ン類、ポリエチレングリコールアルキルアミノエーテル
類、グリセリン脂肪酸エステル及びそのポリエチレンオ
キサイド付加物類、ソルビタン脂肪酸エステル及びその
ポリエチレンオキサイド付加物類、ソルビット脂肪酸エ
ステル及びそのポリエチレンオキサイド付加物類、ペン
タエリスリット脂肪酸エステル及びそのポリエチレンオ
キサイド付加物類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、
ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレン
化ラノリン類等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0053】これらの内、非イオン性界面活性剤が好ま
しく、下記一般式(VII)〜(XI)で表される非イオン性界
面活性剤が更に好ましい。
【0054】
【化22】
【0055】(一般式(VII)〜(XI)中、R22〜R33は炭
素数5〜40の炭化水素基を表し、p、q1〜q6、r、
s1〜s4は各々独立して1〜100の整数を表す。) R22〜R23で表される炭化水素基は、アルキル基、アル
ケニル基、アルカジエニル基、アルカトリエニル基等の
脂肪族炭化水素基が好ましく、炭素数としては10〜2
0が好ましい。pは、6〜20が好ましい。q1〜q6は
それぞれ1〜40が好ましく、q1〜q6の合計としては
6〜100が好ましい。rは1〜60が好ましい。s4
は1〜40が好ましい。また、s1〜s3は それぞれ1
〜40が好ましく、s1〜s3の合計としては3〜100
が好ましい。
【0056】中でも、一般式(VII)又は(VIII)で表され
る非イオン性界面活性剤が特に好ましい。これら界面活
性剤は単独での使用のみならず、併用してもよい。本発
明でのポジ型感光性組成物における前記界面活性剤の含
有割合は、好ましくは0.001重量%以上、更に好ま
しくは0.002重量%以上、特に好ましくは0.00
5重量%以上であり、また、好ましくは5重量%以下、
更に好ましくは3重量%以下、特に好ましくは1重量%
以下である。
【0057】又、本発明におけるポジ型感光性組成物に
は、前記光熱変換物質、及び前記ノボラック樹脂を含む
バインダー樹脂の他に、必要に応じて、例えば、ビクト
リアピュアブルー(42595)、クリスタルバイオレ
ット(42555)、クリスタルバイオレットラクト
ン、オーラミンO(41000)、カチロンブリリアン
トフラビン(ベーシック13)、ローダミン6GCP
(45160)、ローダミンB(45170)、サフラ
ニンOK70:100(50240)、エリオグラウシ
ンX(42080)、ファーストブラックHB(261
50)、No.120/リオノールイエロー(2109
0)、リオノールイエローGRO(21090)、シム
ラーファーストイエロー8GF(21105)、ベンジ
ジンイエロー4T−564D(21095)、シムラー
ファーストレッド4015(12355)、リオノール
レッドB4401(15850)、ファーストゲンブル
ーTGR−L(74160)、リオノールブルーSM
(26150)等の顔料又は染料等の着色剤が含有され
ていてもよい。尚、ここで、前記の括弧内の数字はカラ
ーインデックス(C.I.)を意味する。
【0058】本発明でのポジ型感光性組成物における前
記着色剤の含有割合は、0〜50重量%であるのが好ま
しく、0.5〜30重量%であるのが更に好ましく、2
〜20重量%であるのが特に好ましい。又、本発明にお
けるポジ型感光性組成物には、前記光熱変換物質、前記
ノボラック樹脂を含むバインダー樹脂、及び前記着色剤
の他に、必要に応じて、露光部と非露光部のアルカリ現
像液に対する溶解性の差を増大させる目的で、前記ノボ
ラック樹脂のアルカリ現像液に対する溶解性を低下させ
る機能を有し、且つ、近赤外線領域の光を殆ど吸収せ
ず、近赤外線領域の光で分解されない溶解抑止剤が含有
されていてもよい。
【0059】その溶解抑止剤としては、例えば、特開平
10−268512号公報に詳細に記載されているスル
ホン酸エステル、燐酸エステル、芳香族カルボン酸エス
テル、芳香族ジスルホン、カルボン酸無水物、芳香族ケ
トン、芳香族アルデヒド、芳香族アミン、芳香族エーテ
ル等、特開平11−190903号公報に詳細に記載さ
れている、ラクトン骨格、N,N−ジアリールアミド骨
格、ジアリールメチルイミノ骨格を有する酸発色性色
素、特開平11−143076号公報に詳細に記載され
ている、ラクトン骨格、チオラクトン骨格、スルホラク
トン骨格を有する塩基発色性色素等を挙げることができ
る。尚、前記の非イオン界面活性剤も溶解抑止剤として
作用し、HLBが好ましくは8以上、更に好ましくは1
0以上の非イオン性界面活性剤を好適に用いることがで
きる。
【0060】以上の溶解抑止剤の中で、本発明において
は、スルホン酸エステル、ラクトン骨格を有する酸発色
性色素、及び、HLBが10以上の非イオン性界面活性
剤が好ましく、ラクトン骨格を有する酸発色性色素が特
に好ましい。本発明でのポジ型感光性組成物における前
記溶解抑止剤の含有割合は、0〜30重量%であるのが
好ましく、0〜20重量%であるのが更に好ましく、0
〜15重量%であるのが特に好ましい。
【0061】又、本発明におけるポジ型感光性組成物に
は、前記光熱変換物質、前記ノボラック樹脂を含むバイ
ンダー樹脂、前記着色剤、及び前記溶解抑止剤の他に、
必要に応じて、アンダー現像性の付与等、現像性の改良
を目的として、好ましくはpKa が2以上の有機酸又は
その無水物が含有されていてもよい。その有機酸及びそ
の無水物としては、例えば、特開昭60−88942
号、特開昭63−276048号、特開平2−9675
4号各公報等に記載されたものが用いられ、具体的に
は、グリセリン酸、メチルマロン酸、ジメチルマロン
酸、プロピルマロン酸、コハク酸、リンゴ酸、メソ酒石
酸、グルタル酸、β−メチルグルタル酸、β,β−ジメ
チルグルタル酸、β−エチルグルタル酸、β,β−ジエ
チルグルタル酸、β−プロピルグルタル酸、β,β−メ
チルプロピルグルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、セ
バシン酸等の脂肪族飽和カルボン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、グルタコン酸等の脂肪族不飽和カルボン酸、1,
1−シクロブタンジカルボン酸、1,3−シクロブタン
ジカルボン酸、1,1−シクロペンタンジカルボン酸、
1,2−シクロペンタンジカルボン酸、1,1−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸等の炭素環式飽和カルボ
ン酸、1,2−シクロヘキセンジカルボン酸、2,3−
ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジメチル安息香酸、
3,4−ジメトキシ安息香酸、3,5−ジメトキシ安息
香酸、p−トルイル酸、2−ヒドロキシ−p−トルイル
酸、2−ヒドロキシ−m−トルイル酸、2−ヒドロキシ
−o−トルイル酸、マンデル酸、没食子酸、フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸等の炭素環式不飽和カルボ
ン酸、及び、メルドラム酸、アスコルビン酸、無水コハ
ク酸、無水グルタル酸、無水マレイン酸、シクロヘキセ
ンジカルボン酸無水物、シクロヘキサンジカルボン酸無
水物、無水フタル酸等の無水物を挙げることができる。
【0062】本発明でのポジ型感光性組成物における前
記有機酸又はその無水物の含有割合は、0〜30重量%
であるのが好ましく、0〜20重量%であるのが更に好
ましく、0〜10重量%であるのが特に好ましい。又、
本発明におけるポジ型感光性組成物には、前記成分以外
に、例えば、染料、顔料、フッ素系界面活性剤等の塗布
性改良剤、密着性改良剤、感度改良剤、感脂化剤、現像
性改良剤等の感光性組成物に通常用いられる各種の添加
剤が更に20重量%以下、好ましくは10重量%以下の
範囲で含有されていてもよい。
【0063】尚、一般に、ポジ型感光性組成物が紫外線
領域の光に感受性を有する化合物を含まないものである
と、感度、及び画像部と非画像部とのコントラスト等が
劣る傾向にあり、従って、本発明における前記ポジ型感
光性組成物としては、オニウム塩、ジアゾニウム塩、キ
ノンジアジド基含有化合物等の、紫外線領域の光に感受
性を有する化合物を含まず、紫外線領域の光に対して実
質的に感受性を有さないものであるとき、その感度、及
び画像部と非画像部とのコントラスト等の面での本発明
の効果をより顕著に発現することができることから、好
ましい。
【0064】ここで、紫外線領域の光に対して実質的に
感受性を有さないとは、360〜450nmの波長の光
による照射の前後で、アルカリ現像液に対する溶解性に
実質的有意差を生じず、実用的な意味での画像形成能を
有さないことを意味し、例えば、白色蛍光灯(三菱電機
社製36W白色蛍光灯「ネオルミスーパーFLR40S
−W/M/36」)による400ルクスの光強度照射下
に10時間放置した後のアルカリ現像液に対する溶解性
が、放置前に比して実質的変化を生じない結果を示す。
【0065】本発明において前記ポジ型感光性組成物
は、通常、各構成成分を適当な溶媒に溶解した溶液とし
て支持体表面に塗布した後、加熱、乾燥することによ
り、支持体表面に感光性組成物層として形成され、ポジ
画像形成性材料とされる。ここで、その溶媒としては、
使用成分に対して十分な溶解度を持ち、良好な塗膜性を
与えるものであれば特に制限はないが、例えば、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、メチルセロソルブアセ
テート、エチルセロソルブアセテート等のセロソルブ系
溶媒、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ
エチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ
ブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールジ
メチルエーテル等のプロピレングリコール系溶媒、酢酸
ブチル、酢酸アミル、酪酸エチル、酪酸ブチル、ジエチ
ルオキサレート、ピルビン酸エチル、エチル−2−ヒド
ロキシブチレート、エチルアセトアセテート、乳酸メチ
ル、乳酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル等の
エステル系溶媒、ヘプタノール、ヘキサノール、ジアセ
トンアルコール、フルフリルアルコール等のアルコール
系溶媒、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン等のケ
トン系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドン等の高極性溶媒、或いはこ
れらの混合溶媒、更にはこれらに芳香族炭化水素を添加
したもの等が挙げられる。溶媒の使用割合は、感光性組
成物の総量に対して、通常、重量比で1〜20倍程度の
範囲である。
【0066】又、その塗布方法としては、従来公知の方
法、例えば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗
布、エアーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布、及
びカーテン塗布等を用いることができる。塗布量は用途
により異なるが、乾燥膜厚として、通常、0.3〜7μ
m、好ましくは0.5〜5μm、特に好ましくは1〜3
μmの範囲とする。尚、その際の乾燥温度としては、例
えば、60〜170℃程度、好ましくは70〜150℃
程度、乾燥時間としては、例えば、5秒〜10分間程
度、好ましくは10秒〜5分間程度が採られる。
【0067】尚、画像形成時のコントラストの向上、及
び、画像形成性の経時安定性の向上等を目的として、例
えば、40〜120℃程度、好ましくは40〜70℃程
度の温度で、5分〜100時間程度、好ましくは30分
〜75時間程度の後加熱処理を施すことが好ましい。
又、その支持体としては、アルミニウム、亜鉛、銅、鋼
等の金属板、アルミニウム、亜鉛、銅、鉄、クロム、ニ
ッケル等をメッキ又は蒸着した金属板、紙、樹脂を塗布
した紙、アルミニウム等の金属箔を貼着した紙、プラス
チックフィルム、親水化処理したプラスチックフィル
ム、及びガラス板等が挙げられる。中で、好ましいのは
アルミニウム板であり、塩酸又は硝酸溶液中での電解エ
ッチング又はブラシ研磨による砂目立て処理、硫酸溶液
中での陽極酸化処理、及び必要に応じて封孔処理等の表
面処理が施されたアルミニウム板がより好ましい。又、
支持体表面の粗さとしては、JIS B0601に規定
される平均粗さRa で、通常0.3〜1.0μm、好ま
しくは0.4〜0.8μm程度である。
【0068】本発明のポジ画像形成方法は、前記ポジ型
感光性組成物の層を前記支持体表面に有するポジ画像形
成性材料を、画像露光した後、アルカリ現像液で現像し
てポジ画像を形成することよりなる。ここで、前記ポジ
型感光性組成物層を画像露光する光源としては、主とし
て、HeNeレーザー、アルゴンイオンレーザー、YA
Gレーザー、HeCdレーザー、半導体レーザー、ルビ
ーレーザー等のレーザー光源が挙げられるが、特に、光
を吸収して発生した熱により画像形成させる場合には、
波長域650〜1,300nmの範囲の近赤外レーザー
光線を発生する光源が好ましく、例えば、ルビーレーザ
ー、YAGレーザー、半導体レーザー、LED等の固体
レーザーを挙げることができ、特に、小型で長寿命な半
導体レーザーやYAGレーザーが好ましい。
【0069】尚、レーザー光源は、通常、レンズにより
集光された高強度の光線(ビーム)として感光性組成物
層表面を走査するが、それに感応する本発明での感光性
組成物層の感度特性(mJ/cm2)は受光するレーザ
ービームの光強度(mJ/s・cm2)に依存すること
がある。ここで、レーザービームの光強度は、光パワー
メーターにより測定したレーザービームの単位時間当た
りのエネルギー量(mJ/s)を感光性組成物層表面に
おけるレーザービームの照射面積(cm2)で除するこ
とにより求めることができる。レーザービームの照射面
積は、通常、レーザーピーク強度の1/e2強度を越え
る部分の面積で定義されるが、簡易的には相反則を示す
感光性組成物を感光させて測定することもできる。
【0070】本発明において、光源の光強度としては、
2.0×106mJ/s・cm2以上とすることが好まし
く、1.0×107mJ/s・cm2以上とすることが特
に好ましい。光強度が前記範囲であれば、本発明でのポ
ジ型感光性組成物層の感度特性を向上させ得、走査露光
時間を短くすることができ実用的に大きな利点となる。
【0071】本発明での前記ポジ型感光性組成物層を画
像露光したポジ画像形成材料の現像に用いる現像液とし
ては、例えば、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リ
チウム、珪酸アンモニウム、メタ珪酸ナトリウム、メタ
珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、第二燐酸ナトリウム、第三燐酸ナトリウ
ム、第二燐酸アンモニウム、第三燐酸アンモニウム、硼
酸ナトリウム、硼酸カリウム、硼酸アンモニウム等の無
機アルカリ塩、モノメチルアミン、ジメチルアミン、ト
リメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、
トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプ
ロピルアミン、モノブチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ
イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン等
の有機アミン化合物の0.1〜5重量%程度の水溶液か
らなるアルカリ現像液が用いられる。
【0072】以上の中で、本発明においては、無機アル
カリ塩である、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物、及び、珪酸
ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチウム等のアルカリ
金属の珪酸塩を含有するアルカリ現像液が好ましい。
又、本発明における現像液としては、そのアルカリ金属
の珪酸塩が、二酸化珪素としての含有量で0.5〜10
重量%であり、且つ、アルカリ金属のモル濃度
(〔M〕)に対する二酸化珪素のモル濃度(〔Si
2〕)の比(〔SiO2〕/〔M〕)が0.1〜1.5
であるのが好ましく、二酸化珪素としての含有量で1〜
8重量%であり、且つ、アルカリ金属のモル濃度に対す
る二酸化珪素のモル濃度の比で0.3〜1であるのが特
に好ましい。
【0073】アルカリ金属の珪酸塩の二酸化珪素として
の含有量が前記範囲未満、及び、アルカリ金属のモル濃
度に対する二酸化珪素のモル濃度の比が前記範囲未満で
は、経時により、及び、現像処理数の増加に伴って、現
像液中にアルカリ金属塩の析出が発生し易い傾向とな
り、一方、アルカリ金属の珪酸塩の二酸化珪素としての
含有量が前記範囲超過、及び、アルカリ金属のモル濃度
に対する二酸化珪素のモル濃度の比が前記範囲超過で
は、非画像部の溶解性が低下してその抜け性が不十分と
なる傾向となる。
【0074】尚、現像液のpHは、非画像部の抜け性の
面から、12.0〜14.0であるのが好ましい。そし
て、本発明におけるアルカリ現像液は、下記一般式(VI)
で表される燐酸エステル化合物を含有することを必須と
し、該燐酸エステル化合物のアルカリ現像液中の含有量
が0.001〜1重量%であるのが好ましく、0.00
2〜0.5重量%であるのが更に好ましく、0.002
〜0.2重量%であるのが特に好ましい。該燐酸エステ
ル化合物を含有しないアルカリ現像液では、画像部の残
膜率を保持すると共にフリンジ状の汚れを生じさせない
という本発明の目的を達成することができない。又、該
燐酸エステル化合物の含有量が前記範囲未満では、画像
部の残膜率の保持効果が不十分になる傾向となり、一
方、前記範囲超過では、非画像部の溶解性が低下する傾
向となる。
【0075】
【化23】
【0076】〔式(VI)中、R21は、置換基を有していて
もよいアルキル基、又は置換基を有していてもよいアリ
ール基を示し、Mは水素原子、又はアルカリ金属原子を
示し、エチレンオキサイド鎖は置換基を有していてもよ
く、nは0〜30の整数、mは1、2、又は3であ
る。〕 ここで、R21がアルキル基であるときの炭素数は6〜3
0であるのが好ましく、それらのアルキル基としては、
例えば、オクチル基、デシル基、ラウリル基、トリデシ
ル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基等が挙げ
られ、又、アリール基であるときの炭素数は6〜15で
あるのが好ましく、それらのアリール基としては、例え
ばフェニル基等が挙げられ、それらのアルキル基、アリ
ール基、及びエチレンオキサイド鎖における置換基とし
ては、炭素数1〜10のアルキル基等が挙げられる。
又、Mのアルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウ
ム、カリウム等が挙げられる。
【0077】中でも、本発明においては、R21がアルキ
ル基、又はアルキル基で置換されていてもよいアリール
基、Mがナトリウム原子、又はカリウム原子で、nが5
〜15、mが1又は2又は3のポリオキシエチレンアル
キルエーテル燐酸塩が特に好ましい。尚、前記一般式で
表されるアルキル燐酸エステル又はその金属塩、及び、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル又は
その金属塩は、通常、mが1のモノエステル、2のジエ
ステル、3のトリエステルの混合物等のアニオン性界面
活性剤として市販されている。
【0078】尚、これらの燐酸エステル化合物は、現像
液への溶解性の面から水溶性であるのが好ましく、例え
ば、25℃の水に1重量%以上溶解するのが好ましい。
又、HLBが8以上であるのが好ましい。本発明での現
像性組成物は、水溶性リン酸エステル化合物のうち少な
くとも1種を含有することが必須であり、これらの成分
の添加により、画像部と非画像部とのコントラストに優
れ、画像部ヤラレもなく、フリンジ汚れのない良好な画
像特性が得られるものである。
【0079】現像液中に上記リン酸エステル化合物を含
まず、他の界面活性剤のみを含む場合、例えば含有する
界面活性剤が非イオン系界面活性剤単独であると、フリ
ンジ汚れ、抜け性低下などの現像不良を引き起こし、両
性界面活性剤単独であると、画像部の膜べりが発生す
る。また、スルホン酸、脂肪酸、硫酸などのエステルま
たは塩構造を有するようなアニオン性界面活性剤では、
現像性は良好であるが膜べり防止効果がみられなかっ
た。
【0080】又、本発明におけるアルカリ現像液には、
現像条件の幅を安定して広げること等を目的として、上
記リン酸エステル化合物に加え、更に、ノニオン性、両
性、或いは他のアニオン性界面活性剤を0.001〜5
重量%程度の量で含有させることができる。ここで、そ
のノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコールポリプロピレン
グリコールブロックコポリマー等のポリエチレングリコ
ール類、ポリエチレングリコールセチルエーテル、ポリ
エチレングリコールステアリルエーテル、ポリエチレン
グリコールオレイルエーテル、ポリエチレングリコール
ベヘニルエーテル等のポリエチレングリコールアルキル
エーテル類、ポリエチレングリコールポリプロピレング
リコールセチルエーテル、ポリエチレングリコールポリ
プロピレングリコールデシルテトラデシルエーテル等の
ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールアル
キルエーテル類、ポリエチレングリコールオクチルフェ
ニルエーテル、ポリエチレングリコールノニルフェニル
エーテル等のポリエチレングリコールアルキルフェニル
エーテル類、モノステアリン酸エチレングリコール、ジ
ステアリン酸エチレングリコール、ステアリン酸ジエチ
レングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコー
ル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステ
アリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリ
エチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸
エステル類、モノミリスチン酸グリセリル、モノステア
リン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、
ジステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリ
ル、ジオレイン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エス
テル類、及びそのポリエチレンオキサイド付加物類、モ
ノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタ
ン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソル
ビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪
酸エステル類、及びそのポリエチレンオキサイド付加物
類、モノラウリン酸ソルビット、テトラステアリン酸ソ
ルビット、ヘキサステアリン酸ソルビット、テトラオレ
イン酸ソルビット等のソルビット脂肪酸エステル類、及
びそのポリエチレンオキサイド付加物類、ヒマシ油のポ
リエチレンオキサイド付加物類等を挙げることができ
る。
【0081】又、その両性界面活性剤としては、例え
ば、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−カルボキシ
メチルアンモニウム、N−ステアリル−N,N−ジメチ
ル−N−カルボキシメチルアンモニウム、N−ラウリル
−N,N−ジヒドロキシエチル−N−カルボキシメチル
アンモニウム、N−ラウリル−N,N,N−トリス(カ
ルボキシメチル)アンモニウム等のベタイン型化合物
類、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリウム等のイミダゾリウム塩類、イ
ミダゾリン−N−ナトリウムエチルスルホネート、イミ
ダゾリン−N−ナトリウムエチルスルフェート等のイミ
ダゾリン類、スルホベタイン類等を挙げることができ
る。
【0082】又、他のアニオン性界面活性剤としては、
例えば、ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、オレイン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩類、ラウリ
ルスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸塩類、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩類、イソプロピルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム等のアルキルナフタレンスルホン酸塩
類、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩類、
ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホン酸ナトリ
ウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホン
酸塩類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナト
リウム等のアルキル硫酸エステル塩類、オクチルアルコ
ール硫酸エステルナトリウム、ラウリルアルコール硫酸
エステルナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル
アンモニウム等の高級アルコール硫酸エステル塩類、ア
セチルアルコール硫酸エステルナトリウム等の脂肪族ア
ルコール硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸塩類、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩類、スルホ
コハク酸類、不飽和脂肪酸硫酸化油類、ヒマシ油硫酸エ
ステル塩類等を挙げることができる。
【0083】以上の界面活性剤の中で、両性界面活性
剤、又は/及び、ノニオン性界面活性剤が好ましく、中
でも、ベタイン型化合物類の両性界面活性剤が特に好ま
しい。これらの界面活性剤の併用により、画像部の残膜
率を更に向上させることができ、現像条件の幅を安定し
て広げることができる。尚、これらの界面活性剤の現像
液中の含有量としては、好ましくは0.001〜1重量
%程度、更に好ましくは0.01〜1重量%程度とす
る。
【0084】又、特に現像液のアルカリ濃度が高い場合
には、前記燐酸エステル化合物と併用して、又は、前記
燐酸エステル化合物に併用した前記両性界面活性剤又は
/及びノニオン性界面活性剤に加えて、更に、アニオン
性界面活性剤を用いることが好ましく、中でも、前述の
アニオン性界面活性剤におけるアルキルスルホン酸塩
類、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルスルホン酸塩類等のスルホン酸塩類、アルキル硫酸
エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸塩類、不飽和脂肪酸硫酸化油類等の硫酸エステル塩
類が特に好ましい。アニオン性界面活性剤の併用によ
り、現像によって非画像物から溶解した化合物の析出を
抑制することができる。尚、アニオン性界面活性剤の現
像液中の含有量としては、好ましくは0.001〜1重
量%程度、更に好ましくは0.002〜0.2重量%程
度とする。
【0085】本発明において、以上の界面活性剤の併用
例の中で、前記燐酸エステル化合物と、前記両性界面活
性剤又は/及び前記ノニオン性界面活性剤と、前記アニ
オン性界面活性剤との組み合わせの場合が好ましく、前
記燐酸エステル化合物と前記両性界面活性剤と前記アニ
オン性界面活性剤との組み合わせの場合が特に好まし
い。
【0086】又、本発明におけるアルカリ現像液には、
現像条件の幅を広げること等を目的として、シリコーン
類を0.0001〜1重量%程度の量で含有させること
ができる。ここで、そのシリコーン類としては、シロキ
サン結合を骨格とし、具体的には、例えば、ジメチルポ
リシロキサン又はそのメチル基の一部が水素又はフェニ
ル基で置換された主鎖を持つシリコーンオイル、シリコ
ーンレジン等の中で、溶液型、エマルジョン型、及びコ
ンパウンド型等として用いられているシリコーンオイル
が好ましく、中で、消泡剤として用いられているものが
好ましく、更に、ジメチルポリシロキサンとポリアルキ
レンオキサイドとの共重合体のような自己乳化型の親水
性を有するものが特に好ましい。
【0087】尚、本発明におけるアルカリ現像液には、
前記アルカリ剤、前記燐酸エステル化合物、前記界面活
性剤、及び前記シリコーン類の外に、必要に応じて、更
に、硬水軟化剤、pH調整剤、消泡剤等の添加剤を含有
させることができる。これらの添加剤は、アルカリ現像
液中に、好ましくは0.001〜5重量%程度の量で含
有させることができる。
【0088】本発明における現像処理は、浸漬現像、ス
プレー現像、ブラシ現像、超音波現像等により、好まし
くは10〜50℃程度、特に好ましくは20〜40℃程
度の温度でなされる。
【0089】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。尚、各実施例及び比
較例において現像液に用いた燐酸エステル化合物、及び
その他の界面活性剤を以下に示す。
【0090】燐酸エステル化合物 DLP10;前記式(I) におけるR21=炭素数12、M
=ナトリウム、n=10、m=1を主成分とする燐酸エ
ステル化合物(日光ケミカルズ社製「NIKKOL D
LP10」)。 DDP8;前記式(I) におけるR21=炭素数12〜1
5、M=ナトリウム、n=8、m=2を主成分とする燐
酸エステル化合物(日光ケミカルズ社製「NIKKOL
DDP8」)。
【0091】TDP10;前記式(I) におけるR21=炭
素数12〜15、M=ナトリウム、n=10、m=3を
主成分とする燐酸エステル化合物(日光ケミカルズ社製
「NIKKOL TDP10」)。 その他の界面活性剤 K;ベタイン型両性界面活性剤(第一工業製薬社製「ア
モーゲンK」)。
【0092】PEG2000;ポリエチレングリコール
(ノニオン性界面活性剤)。 BL25;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(日光
ケミカルズ社製ノニオン性界面活性剤「NIKKOL
BL25」)。 NBL;ナフタレンスルホン酸ナトリウム(花王社製ア
ニオン性界面活性剤「ペレックスNBL」)。
【0093】A15;オレイン酸高度硫酸化油(竹本油
脂社製アニオン性界面活性剤「パイオニンA15」)。 A32B;炭素数12〜15のアルキルスルホン酸塩
(竹本油脂社製アニオン性界面活性剤「パイオニンA3
2B」)。 N;ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物(花王社製
アニオン性界面活性剤「デモールN」)。エマルケ゛ン 147;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花
王社製ノニオン系界面活性剤) 実施例1〜3、比較例1〜6 アルミニウム板(厚さ0.24mm)を、5重量%の水
酸化ナトリウム水溶液中で60℃で1分間脱脂処理を行
った後、0.5モル/リットルの濃度の塩酸水溶液中
で、温度28℃、電流密度60A/dm2、処理時間4
0秒の条件で電解エッチング処理を行った。次いで水洗
後、4重量%の水酸化ナトリウム水溶液中で60℃、1
2秒間のデスマット処理を施し、水洗後、20重量%硫
酸溶液中で、温度20℃、電流密度3.5A/dm2
処理時間1分の条件で陽極酸化処理を行った。更に、8
0℃の熱水で20秒間熱水封孔処理を行い、水洗、乾燥
して平版印刷版支持体用のアルミニウム板を作製した。
表面粗度計(小坂研究所社製「SE−3DH」)による
この板表面の平均粗さRa は0.6μmであった。
【0094】得られたアルミニウム板支持体表面に、下
記の組成を有する塗布液をワイヤーバーを用いて塗布
し、90℃で2分間乾燥させた後、55℃で16時間の
後加熱処理を施すことにより、乾燥膜厚が2.8g/m
2のポジ型感光性組成物の層を有するポジ型感光性平版
印刷版を作製した。
【0095】
【表1】 光熱変換物質:前記具体例(II-9)で示したインドール系色素 10重量部 ノボラック樹脂:フェノール/m−クレゾール/p−クレゾール=20/50/ 30(モル比)の混合フェノール類をホルムアルデヒドで重縮 合した樹脂(重量平均分子量4,000) 100重量部 溶解抑止剤1:ラクトン骨格を有する下記構造の酸発色性色素(a) 10重量部 溶解抑止剤2:ノボラック樹脂と下記化合物(b)がエステル結合したもの 10重量部 界面活性剤:第1表に記載の化合物 4重量部 有機酸:1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 6重量部 架橋剤:三井サイテック社製サイメルC−300(メラミン系架橋剤) 1重量部 塗布性改良剤:旭ガラス社製サーフロンS−381(フッ素系界面活性剤) 0.0025重量部 溶剤:シクロヘキサノン 900重量部
【0096】
【化24】
【0097】
【化25】
【0098】得られたポジ型感光性平版印刷版につき、
波長830nmの半導体レーザーを光源とする露光装置
(クレオ社製、「Trend Setter 3244
T」)を用いて、各種の露光エネルギーで212線、3
〜97%の網点画像を画像露光した後、水酸化カリウム
と珪酸カリウムとを含有し、pHが13.3であり、珪
酸カリウムが、二酸化珪素としての含有量で1.5重量
%で、カリウムのモル濃度(〔M〕)に対する二酸化珪
素のモル濃度(〔SiO2〕)の比(〔SiO2〕/
〔M〕)が0.5であるアルカリ水溶液をベースとし、
その水溶液に表1に示す各燐酸エステル化合物及びその
他界面活性剤を更に添加して調製した各アルカリ現像液
に、30℃で40秒間浸漬し水洗して現像することによ
り、平版印刷版を作製した。
【0099】(残膜率評価)得られた各平版印刷版につ
き、画像部における現像前後の反射濃度を反射濃度計
(マクベス社製「RD−514」)を用いて測定して、
以下の式に基づいて画像部の残膜率を算出し、以下の基
準で評価し、結果を表1に示した。 残膜率(%)=〔(現像後の画像部の反射濃度−支持体
表面の反射濃度)/(現像前の版面の反射濃度−支持体
表面の反射濃度)〕×100 A;残膜率90%以上。 B;残膜率80%以上、90%未満。 C;残膜率60%以上、80%未満。 D;残膜率60%未満。
【0100】(フリンジ汚れ評価)一方、別に、得られ
たポジ型感光性平版印刷版につき、前記で調製した各ア
ルカリ現像液を用いて自動現像機(三菱化学社製「MT
−850」)にて現像し、そのときの現像ムラ、及び画
像部と非画像部との境界のフリンジ状の汚れの発生状況
等を目視観察し、以下の基準で評価し、結果を表1に示
した。 ○;現像ムラ、フリンジ状の汚れなし。 △;現像ムラはないが、フリンジ状の汚れ若干あり。 ×;現像ムラはないが、フリンジ状の汚れ多い。 尚、前記のポジ型感光性平版印刷版は、白色蛍光灯(三
菱電機社製36W白色蛍光灯「ネオルミスーパーFLR
40S−W/M/36」)の400ルクスの光強度照射
下に10時間放置した後、前記と同様の現像処理を行っ
た場合、いずれの実施例及び比較例においても実質的な
膜減りはなく、白色蛍光灯下における取扱性は良好であ
った。
【0101】(オイル状析出物評価)又、別に、前記で
得られたポジ型感光性平版印刷版の0.5m2を、前記
のアルカリ現像液1リットルに浸漬して現像し、その現
像液をポリ容器に入れて室温で1昼夜放置した後、オイ
ル状析出物の有無を目視観察し、以下の基準で評価し、
結果を表1に示した。 ○;析出物全くなし。 △;微量の析出物あり。 ×;多量の析出物あり。
【0102】(処理安定性評価)各現像液1リットルあ
たり1m2の感光層をそれぞれ溶解し、溶解後の電導度
が、溶解前と同じ値になるまでKOHを添加する。その
現像液に、評価版を60秒浸漬した後、水洗を行い画像
部の残膜率が、新液で現像した場合の残膜率に比較して
どの程度変化しているかを評価した。 ○:残膜率が、95%以上 △:残膜率が、80%以上95%未満 ×:残間率が、80%未満
【0103】実施例4〜8アリカリ現像液として、珪酸
カリウムが、二酸化珪素としての含有量で5重量%で、
カリウムのモル濃度(〔M〕)に対する二酸化珪素のモ
ル濃度(〔SiO 2〕)の比(〔SiO2〕/〔M〕)が
0.8であるアルカリ水溶液をベースとし、その水溶液
に第1表に示す各燐酸エステル化合物及びその他界面活
性剤を更に添加して調製した各アルカリ現像液を用いた
外は、実施例1〜3と同様にして現像し、画像部の残膜
率、フリンジ状の汚れの有無、及びオイル状析出物の有
無を評価し、結果を第1表に示した。
【0104】
【表2】
【0105】
【表3】
【0106】 表中記載アルカリ組成 SiO2 濃度 SiO2 /Kモル比 アルカリ組成A 1.5 0.5 アルカリ組成B 5.5 0.7表中、感光層界面活性剤 イ:テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、 商品名「GO430」日光ケミカルズ社製 ロ:テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、 商品名「GO4」日光ケミカルズ社製 ハ:モノステアリン酸ポリエチレングリコール 商品名「MYS−40」日光ケミカルズ社製 ニ:ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 商品名「NP−20」日光ケミカルズ社製
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、光熱変換物質とノボラ
ック樹脂からなるポジ型感光性組成物の層を有するポジ
画像形成性材料を現像するにおいて、画像部と非画像部
とのコントラストに優れ、画像部の残膜率も十分に保持
されると共に、フリンジ状の汚れも生じず、更に望まし
くは、紫外線領域の光に対して感応せず、白色蛍光灯下
における取扱性にも優れるポジ画像形成方法、及びそれ
に用いる現像液を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲鶴▼谷 泰之 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H025 AA04 AB03 AC08 AD03 CB29 CC04 CC11 FA10 FA17 2H084 AA14 AA25 AA30 AA40 BB13 CC05 2H096 AA06 BA09 EA04 EA23 GA10 GA11 2H114 AA04 AA23 AA24 BA01 BA10 DA36 DA59 DA78 EA01 FA06 FA17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光光源の光を吸収して熱に変換す
    る光熱変換物質、界面活性剤、及びノボラック樹脂を含
    有するポジ型感光性組成物の層を支持体表面に有するポ
    ジ画像形成性材料を、画像露光した後、下記一般式(VI)
    で表される燐酸エステル化合物を含有するアルカリ現像
    液で現像してポジ画像を形成することを特徴とするポジ
    画像形成方法。 【化1】 〔式(VI)中、R21は、置換基を有していてもよいアルキ
    ル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を示
    し、Mは水素原子、又はアルカリ金属原子を示し、エチ
    レンオキサイド鎖は置換基を有していてもよく、nは0
    〜30の整数、mは1、2、又は3である。〕
  2. 【請求項2】 感光性組成物中の界面活性剤が非イオン
    系界面活性剤である請求項1に記載のポジ画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 非イオン性界面活性剤が下記一般式(VI
    I)で表される化合物を含む請求項1又は2に記載のポジ
    画像形成方法。 【化2】 〔式(VII)中、R22は炭素数5〜40の炭化水素基を表
    し、pは1〜100の整数を表す。〕
  4. 【請求項4】 非イオン性界面活性剤が下記一般式(VII
    I)で表される化合物を含む請求項1乃至3のいずれかに
    記載のポジ画像形成方法。 【化3】 〔式(VIII)中、R23〜R28は各々独立して炭素数5〜4
    0の炭化水素基を表し、q1〜q6は各々独立して1〜
    100の整数を表す。〕
  5. 【請求項5】 前記一般式(VI)で表される燐酸エステル
    化合物のアルカリ現像液中の含有量が0.001〜1重
    量%である請求項1乃至4のいずれかに記載のポジ画像
    形成方法。
  6. 【請求項6】 アルカリ現像液が、アルカリ金属の水酸
    化物とアルカリ金属の珪酸塩とを含有し、pHが12.
    0〜14.0である請求項1乃至5のいずれかに記載の
    ポジ画像形成方法。
  7. 【請求項7】 アルカリ金属の珪酸塩の二酸化珪素とし
    ての含有量が0.5〜10重量%であり、且つ、アルカ
    リ金属のモル濃度に対する二酸化珪素のモル濃度の比が
    0.1〜1.5である請求項6に記載のポジ画像形成方
    法。
  8. 【請求項8】 アルカリ現像液が、両性界面活性剤又は
    /及びノニオン性界面活性剤を含有する請求項1乃至7
    のいずれかに記載のポジ画像形成方法。
  9. 【請求項9】 アルカリ現像液が、スルホン酸塩類又は
    硫酸エステル塩類のアニオン性界面活性剤を含有する請
    求項1乃至8のいずれかに記載のポジ画像形成方法。
  10. 【請求項10】 光熱変換物質が、波長域650〜1,
    300nmの近赤外線吸収能を有する光吸収色素である
    請求項1乃至9のいずれかに記載のポジ画像形成方法。
  11. 【請求項11】 ポジ型感光性組成物が、紫外線領域の
    光に対して実質的に感受性を有さないものである請求項
    1乃至10のいずれかに記載のポジ画像形成方法。
  12. 【請求項12】 ポジ型感光性組成物が、400ルクス
    の光強度の白色蛍光灯下に10時間放置した後のアルカ
    リ現像液に対する溶解性が放置前に比して実質的変化を
    生じないものである請求項1乃至11のいずれかに記載
    のポジ画像形成方法。
  13. 【請求項13】 画像露光の光源が、波長域650〜
    1,300nmのレーザー光である請求項1乃至12の
    いずれかに記載のポジ画像形成方法。
  14. 【請求項14】 画像露光光源の光を吸収して熱に変換
    する光熱変換物質、界面活性剤、及びノボラック樹脂を
    含有するポジ型感光性組成物の層を支持体表面に有する
    ポジ画像形成性材料用の現像液であって、アルカリ金属
    の水酸化物とアルカリ金属の珪酸塩とを含有し、pHが
    12.0〜14.0であり、該アルカリ金属の珪酸塩の
    二酸化珪素としての含有量が0.5〜10重量%で、該
    アルカリ金属のモル濃度に対する二酸化珪素のモル濃度
    の比が0.1〜1.5であり、且つ、下記一般式(VI)で
    表される化合物を含有するアルカリ現像液であることを
    特徴とする現像液。 【化4】 〔式(VI)中、R21は、置換基を有していてもよいアルキ
    ル基、又は置換基を有していてもよいアリール基を示
    し、Mは水素原子、又はアルカリ金属原子を示し、エチ
    レンオキサイド鎖は置換基を有していてもよく、nは0
    〜30の整数、mは1、2、又は3である。〕
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