JP2001240055A - 入れ子式ラック - Google Patents

入れ子式ラック

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JP2001240055A
JP2001240055A JP2000054332A JP2000054332A JP2001240055A JP 2001240055 A JP2001240055 A JP 2001240055A JP 2000054332 A JP2000054332 A JP 2000054332A JP 2000054332 A JP2000054332 A JP 2000054332A JP 2001240055 A JP2001240055 A JP 2001240055A
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view
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JP2000054332A
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English (en)
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Iyuu Itoi
偉雄 糸井
Kenichi Konishi
健一 小西
Makoto Fuse
誠 布施
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Toyo Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積み重ねた際の安定性がよく、軽量で、しかも
耐久性に優れた入れ子式ラックの提供。 【解決手段】ラックとして使用する際には上下に積み重
ねることができ、不使用時には内部に同一構造の他のラ
ックを収納できるラックであって、格子状に形成された
積載床Xと、積載床Xに立てられた前柱1,1および後柱2,2
と、左右の前柱1,1の上端部と左右の後柱2,2の上端部を
それぞれ結合する2本の上部縦梁7,7および左右の後柱
の上部を結合する1本の上部横梁6が結合されて構成さ
れている。そして、左右の前柱1,1の内側と左右の上部
縦梁7,7の内側とで形成される面の間隔W1が積載床Xの左
右の外法幅W3および左右の後柱2,2の外法幅W2よりも大
きいことを特徴とする。上記の前柱、後柱、縦梁および
上部横梁は、断面が円または多角形の中空素材で作られ
ていることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品保管用のラ
ック(棚)として使用する際には上下に積み重ねること
ができ、不使用時には同一構造の他のラックを内部に収
容できる、いわゆる入れ子(ネスティング)式のラック
であって、従来の同種のラックよりも軽量でありなが
ら、積み重ねたときの安定性に優れた入れ子式ラックに
関する。
【0002】
【従来の技術】各種の工業製品や商品等(以下、「物
品」と総称する)を安全かつ経済的に保管することは、
あらゆる産業界での大きな課題である。近年、使用が拡
大している入れ子 (ネスティング) 式のラックは、この
ような物品保管の合理化の要請に応えるものである。
【0003】入れ子式ラックは、保管用の棚として使用
する場合には多段に積み重ねることができ、不使用時、
即ち、ラック自体の移動や保管の場合には、いわゆる入
れ子式に相互に内部に収納できるので、スペースの節
約、輸送費の削減が可能になるという極めて合理的なも
のである。
【0004】入れ子式のラックに関しては、特公昭52-4
8554号公報等に開示されるような多数の発明、考案が既
に知られており、本発明者らも特開平5-330553号、同6-
56155 号および同6-156499号で、改良型の入れ子式ラッ
クを提案している。
【0005】これら従来型のラックの基本形は、上レー
ルと下レールを備え、2個以上のラックを積み重ねたと
きは、これら上下のレールが嵌合して安定する構造であ
る。しかし、このようなレールの存在は、ラック部材の
増加に伴う重量増加および組立工数の増加を招く。ま
た、上レールがわずかながらラックの内側に入り込んで
いるために有効断面積が小さくなり、ラックの上方から
物品を出し入れする場合の障害になる。しかも、積み重
ねた場合には上段ラックの荷重はレールを介して下段ラ
ックにかかるので、柱には曲げ応力が生じ、それに耐え
るために柱を太くするといった対策が必要になる。
【0006】これを解消するため、本発明者らは、積み
重ねた際の安定性が高く、積載荷重が下段ラックの柱に
直接垂直に伝達され、しかも前記のレールを必要とせ
ず、大幅に軽量化された入れ子式ラックを提案した(特
開平9-142478号公報、参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平9-142478号
公報で提案した入れ子式ラックは、図1に示すように積
載床Xと柱1,2との結合部の構造および荷重の伝達機構が
複雑である。積載床Xと前柱1との結合は、積載床Xの前
横梁3の両端部側面および角管隅部材10の側面がコの字
状の固定部材8の側面に結合されている。固定部材8の下
部には、下段ラックの上部縦梁7に嵌合する嵌合具9が設
けられている。前柱1の下部は、嵌合具9の上面まで貫通
しており、積載床の荷重は固定部材8および嵌合具9を介
して下段ラックの前柱1に伝達される。前柱1の上部は、
中間部材12を介して上部縦梁7が結合されている。ま
た、ラックの上部内側面には、突出部(前方L型補助部
材13および後方平板補助部材14)が設けられているため
ラックの上部空間が狭くなり、物品積み降ろしの作業性
が低下する。本発明の目的は、積み重ねたときに上段ラ
ックの荷重が下段ラックの柱に直接垂直に伝達される構
造であって、積載床と柱の結合部の構造が簡単であり、
積載床の奥行きが広く、物品を積み降ろすときの作業性
に優れる入れ子式ラックを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のラックは、ラッ
クとして使用する際には上下に積み重ねることができ、
不使用時には内部に同一構造の他のラックを収納できる
ラックであって、下記に示す特徴を有する入れ子式ラッ
クである。
【0009】図2に例示するとおり、本発明のラック
は、格子状に形成された積載床Xと、積載床Xの前部両側
面に立てられた前柱1,1および積載床Xの後隅部に立てら
れた後柱2,2と、左右の前柱1,1の上端部と左右の後柱2,
2の上端部をそれぞれ結合する2本の上部縦梁7,7および
左右の後柱の上部を結合する1本の上部横梁6が結合さ
れて構成されている。そして、左右の前柱1,1の内側1-1
と左右の上部縦梁7,7の内側7-1とで形成される平面の間
隔W1が積載床Xの左右の外法幅W3および左右の後柱2,2の
外法幅W2よりも大きい。
【0010】このラックは、図2に示すようにラックの
上部が左右の前柱1,1、左右の上部縦梁7,7および上部横
梁6で構成されており、しかも、上部縦梁7,7の前部は中
間部材12を介して前柱1,1よりもやや高い位置に、後部
では上部横梁6を介して後柱2,2の外法幅よりも広い位置
に置かれている。また、前柱1の内側面1-1、上部縦梁の
内側面7-1および上部横梁6の内側面6-1と積載床Xとの間
には突出物がないのが望ましい。従って、後述の図4
(a)に示すような積み重ね状態から上段ラックをわずか
に(ほぼ上部横梁の幅分だけ)前方へずらすことによっ
て、図4(b)に示すように、上段ラックを下段ラックに
収納(ネスティング)することができる。即ち、前後方
向への上段ラックの移動量を少なくできるため、フォー
クリフトなどの操作がやり易いという利点がある。ま
た、上部縦梁および横梁で囲まれる空間は、積載床Xと
同等以上の広い面積を有する。更に、前記のとおり左右
の前柱の内側、左右の上部縦梁の内側および上部横梁の
内側面と積載床との間には突出物がないので、物品を上
から積み降ろしするときの作業性がよい。
【0011】本発明のラックは、積み重ねて使用すると
きに、上方のラックがズレ落ちることのないように、柱
の端部にズレ防止部材15を備えている。その構造につい
ては後に詳しく説明する。
【0012】なお、本発明ラックの柱、梁その他の部材
は、山形鋼(アングル)、棒鋼、その他任意の断面形状
の鋼材で作製することができるが、特に柱、上部縦梁お
よび上部横梁を断面が円または多角形からなる中空素材
で製作することによって、軽量化できるとともに物品を
積載したラックを段積みしたときラックの左右の安定性
が増す。また、上部縦梁に円筒素材(鋼管)を使用すれ
ば、物品を積載したラックを段積みするときのガイド性
に優れるという利点がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明ラックの望ましい態
様を図示して、本発明ラックを具体的に説明する。 A.本発明ラックの本体構造について:図2は、本発明
の入れ子式ラックの外観を示す斜視図である。
【0014】図3は、図2に示するラックの詳細を示す
図であり、(a)は前面からみた正面図、(b)は側面図、
(c)は上から見た平面図、(d)は背面図、(e)は下から見
た下面図および(f)はラックの上部だけをみた平面図で
ある。なお、図3は、寸法の比較を明確にするため、前
柱の内法間隔W1に対して積載床の幅W3および左右の後柱
の外法幅W2が小さく描かれている。
【0015】本発明のラックは、図2に示すように物品
を載せる格子状の積載床Xと、積載床Xの前部に立てられ
た左右の前柱1,1と、積載床Xの後部に立てられた左右の
後柱2,2と、前柱1と後柱2との上部を結合する左右の上
部縦梁7,7と、左右の後柱2,2の上部を結合する上部横梁
6とが結合され、前面の上部が解放された直方体空間を
形成するように組み立てられている。
【0016】このラックの主な特徴は、下記のとおりで
ある。
【0017】図2および図3(f)に示すように前柱1の
側面1-1、上部縦梁7の側面7-1および上部横梁6の側面6-
1と積載床Xとの間には突出物がない。
【0018】図2、図3(b)および(e)に示すように前
柱1,1の下端部は開口され、積載床Xの底面よりも下側に
突出しており、積載床Xの前横梁3および積載床の下面に
設けられた前隅部材10に結合されている。
【0019】図2および図3(b)に示すように前柱1の
上部には中間部材12を介してズレ防止部材15が設けられ
ている。図2、図3(a)、(c)および(f)に示すように左
右の前柱1 の内法間隔をW1、左右の後柱2 の外法幅をW2
とすると、W1>W2である。また、積載床Xの左右の縦梁
5の外法幅をW3とすれば、W3<W1である。このような基
本構造によって、このラックは、同じ構造のラックを入
れ子式に内部に収納(ネスティング)することができ
る。図4(b)は、2つのラックをネスティングした状態
を示す斜視図である。上段ラックを下段ラックの前方正
面または上方から挿入して収納することができる。さ
て、本発明ラックの大きな特徴は、図4(a)に示すよう
に上下に積み重ねた(段積みした)ラックがズレ落ちる
のを防止するためのズレ防止部材にある。以下、そのズ
レ防止部材の機構について詳細に説明する。
【0020】B.本発明ラックのズレ防止部材につい
て:図5(a)は、図4(a)にAとして示すラック前柱の結合
部を示す一部拡大斜視図、図5(b)は、図4(a)にBとし
て示すラック後柱の結合部を示す一部拡大斜視図であ
る。
【0021】前柱1は、図2および図5(a)に示すとお
り、前柱1の下端部の断面が開口して積載床Xの前横梁3
の下面よりも下側に突出しており、下段ラックの前柱1
の上部に設けられたズレ防止部材(突起)15にガイドさ
れて載せられる。上部縦梁7は、中間部材12を介して前
柱1の上部に連結されるが、段積みを容易にするために
は、前柱1 の後側面と上部縦梁7の前端面との間に間隔
(δ)を設けるのが望ましい。前柱1と積載床Xとの結合
は、積載床の前横梁3の側面および角管からなる前隅部
材10の側面と前柱1の内側側面1-1とで行われている。こ
のため、段積みした場合には積載床Xの前方の荷重が前
柱1に伝達され、荷重は垂直に下段ラックの前柱に伝達
されるので、柱にかかる曲げ応力が著しく軽減される。
また、接地したときの荷重は、主に前隅部材10および前
サイド隅部材10-1の底面が負担するので、前柱の開口部
を損傷する恐れはない。部材の結合は溶接である。
【0022】後柱2は、図2および図5(b)に示すよう
に、積載床Xの後隅角部すなわち後横梁4の両端部に立て
られ、上端部には左右の前柱1,1の外法幅にほぼ等しい
長さの上部横梁6が積載床の後横梁4と平行に結合されて
いる。積載床の後横梁4の下面に設けられた後隅部材10-
2は、ラックを段積みするとき上部縦梁7およびストッパ
ー16にガイドされて上部横梁6の上面に載せられる。こ
の図では、上部横梁6の端部に上部縦梁7の後端およびス
トッパー16が結合されているが、ストッパー16はなくと
もよい。積載床の後横梁4および上部横梁6の両端部は、
開口のままでもよいが、適当な部材で塞ぐのが望まし
い。
【0023】2つのラックを積み重ねたとき上段ラック
の積載床Xの後部荷重は、後隅部材10-2を介して下段ラ
ックの上部横梁6に伝達され、さらに下段ラックの後柱2
に垂直に伝達することができる。これにより、柱2,2に
かかる曲げ荷重を軽減することができる。
【0024】次に、前柱に設けるズレ防止部材の別態様
について図6から図9に示す例について説明する。
【0025】1.斜面と板状突起とでズレを防止する構
造 図6は、斜面と板状突起とで前後左右方向のズレを防止
する部材の構造を示す図である。図6(a)は前柱下部の
正面図、(b)は前柱下部の側面図、(c)は前柱上部の正面
図、(d)は前柱上部の側面図、(e)は段積みした状態を示
す正面図、(f)は段積みした状態を示す側面図である。
【0026】前柱1の下部は、図6(a)および(b)に示す
ように前面から後面まで斜めに切り欠かれており、切り
欠かれた開口部に塞ぎ板17が取り付けられて斜面17-1が
形成されている。塞ぎ板17の下端部には、左右のズレ止
め用のスリット17-2が設けられている。
【0027】前柱1の上部は、図6(c)および(d)に示す
ように下部と同様に前面から後面まで斜めに切り欠かれ
ており、切り欠かれた開口部にV字状の塞ぎ板18が接合
されて斜面18-1が形成されている。塞ぎ板18の片方の斜
面には、上部縦梁7が接合されている。塞ぎ板18のV字状
の底部には、前記スリット17-2に嵌合するズレ止め突起
18-2が設けられている。
【0028】段積みしたときの連結は、図6(e)および
(f)に示すように、上段ラックの前柱の下端部に設けら
れた斜面17-1の先端が下段ラックの上端部に設けられた
斜面18-1にガイドされて2つの斜面17-1,18-1が合致し
て下段ラックに載せられる。ズレ止め突起(図6(a)の
符号18-2参照)とスリット(図6(d)の符号17-2参照)
とが嵌合して、上段ラックのズレを防止する。
【0029】2.スリットと板状突起とでズレを防止す
る構造 図7は、スリットと板状突起とで前後左右方向のズレを
防止する部材の構造を示す図である。図7(a)は前柱下
部の正面図、(b)は前柱下部の側面図、(c)は前柱上部の
正面図、(d)は前柱上部の側面図、(e)は段積みした状態
を示す正面図、(f)は段積みした状態を示す側面図であ
る。
【0030】前柱1の下部は、図7(a)および(b)に示す
ように前面に連結板19が結合されている。この連結板19
の下端部および前柱1の前面下端部には、逆V字状の切り
欠き19-1が設けられている。
【0031】前柱1の上部は、図7(c)および(d)に示す
ように、上記切り欠き19-1と対向する位置に板状突起20
がある。その前面は連結板19の前面と同一面、または連
結板19の前面よりも前方に突出している。
【0032】段積みしたときの連結は、図7(e)および
(f)に示すように、上段ラックの前柱1の下端部に設けら
れた逆V字状の切り欠き19-1が下段ラックの前柱1の上端
部に設けられた板状突起20にガイドされて下段ラックに
載せられる。逆V字状の切り欠き19-1と板状突起20とが
嵌合して、上段ラックのズレを防止する。
【0033】3.逆U字状ズレ防止部材と突起とでズレ
を防止する構造 図8は、逆U字状ズレ防止部材と突起とで前後左右方向
のズレを防止する部材の構造を示す図である。図8(a)
は前柱下部の正面図、(b)は前柱下部の側面図、(c)は前
柱上部の正面図、(d)は前柱上部の側面図、(e)は段積み
した状態を示す正面図、(f)は段積みした状態を示す側
面図である。
【0034】前柱1の下部は、図8(a)および(b)に示す
ように前柱1の下端部に逆U字状ズレ防止部材21が結合さ
れている。逆U字状ズレ防止部材21の後面には上段ラッ
クの前方へのズレを防止するためストッパー22が設けら
れている。なお、この部材21は、逆U字状に限らず、逆V
字状その他それに類似の形状でもよい。
【0035】前柱1の上部は、図8(c)および(d)に示す
ように、中間部材12を介して突起23が設けられている。
【0036】段積みしたときの連結は、図8(e)および
(f)に示すように、上段ラックの前柱の下端部に設けら
れた逆U字状ズレ防止部材21が突起23にガイドされて下
段ラックに載せられる。逆U字状ズレ防止部材21と突起2
3とが嵌合して、上段ラックのズレを防止する。 4.ズレ防止部材を設置する位置を上下に変更した構造 図9は、ズレ防止部材を前柱の下端部に設けた構造を示
す図である。図9(a)は前柱下部の正面図、(b)は前柱下
部の側面図、(c)は前柱上部の正面図、(d)は前柱上部の
側面図、(e)は段積みした状態を示す正面図、(f)は段積
みした状態を示す側面図である。
【0037】前柱1の下部は、図9(a)および(b)に示す
ように下端部にズレ防止部材24がスペーサー25を介して
積載床の前梁3の下面に設けられている。スペーサー25
と前梁3との端面には連結板26が結合され、スペーサー2
5と積載床の前横梁3とを結合している。前柱1は、積載
床の前横梁3の上面またはスペーサー25の上面に立てら
れ、上端部が開口している。
【0038】前柱1の上部は、図9(c)および(d)に示す
ように、上端部が開口しており、中間部材27を介して上
部縦梁7の上面が前柱の上端部の面に等しく結合されて
いる。
【0039】段積みしたときの連結は、図9(e)および
(f)に示すように、上段ラックの前柱の下端部に設けた
ズレ防止部材24が下段ラックの前柱上端部の開口部に載
せられる。ズレ防止用突起24と前柱上部の開口部とが嵌
合して、上段ラックのズレを防止する。なお、この部材
24は、円筒状に限らず、円錐状その他それに類似の形状
でもよい。
【0040】図2、図7および図8に示すラックは、前
柱の下端部が開口しており、前柱の上部にズレ防止部材
が設けられた例である。また、図9のようにズレ防止部
材を設ける位置を上下に逆にすることもできる。さら
に、これらの例はズレ防止部材を前柱に設けたが、後柱
に設けてもよい。
【0041】C.段積み時のガイド性の向上について 図10は、積載床の縦梁の中間にガイドを設けたラックの
例を示す図である。
【0042】前記のように左右の上部縦梁7-2,7-2の内
法間隔W4は、積載床の左右の縦梁5,5の外法幅W3よりも
大きく形成されている。しかし、外法幅W3を大きくして
積載床の面積を大きくすると、特に上部縦梁が角管の場
合にラックを段積みするときの作業性が悪くなる。これ
を解消するため、図10に示すように積載床の左右の縦梁
5,5の中間にガイド28を設ける。ガイド28は、縦梁5の外
法面を延長するように、しかも底部に向かって傾斜する
形状のものとするのが望ましい。また、後隅部材10-3の
側面にもガイド28と同様に傾斜を設けるのが更に望まし
い。なお、後隅部材10-3の側面に傾斜を設けた場合に
は、図示するように左右の後柱2,2の間隔を小さくする
のが望ましい。更に、後隅部材10-3の側面に傾斜を設け
ることに替え、上部縦梁7-2と上部横梁6との角部に傾斜
を付ける三角柱状の部材を設けてもよい。
【0043】
【発明の効果】従来のラックと対比して、本発明ラック
は下記のような利点を有する。
【0044】利点1(荷重分布の合理化) 本発明ラックは、柱または梁などに中空素材を使用する
ため、前柱と積載床との結合面積を増すことができ、積
載床の荷重を前柱の下部で負担することができる。ラッ
クを積み重ねた場合、図4に示すように上段ラックの前
方の荷重は下段ラックの前柱1に垂直に伝達される。ま
た、ラックの後方では、上段ラックの荷重は上部横梁6
を介して下段ラックの後柱2に垂直に伝達される。これ
により本発明のラックは、積み重ねたとき柱に発生する
曲げ応力を軽減できるので、耐荷重性に優れている。
【0045】利点2(ラックの軽量化) 本発明ラックは、前柱の上部に設けたズレ防止部材で上
下段のラックを連結する。このため、連結部の構造が簡
単になり、軽量化できる。
【0046】利点3(積み重ね時の安定性) 本発明のラックは、上部縦梁7を中空素材で構成したの
で、ラックを積み重ねたとき積載床の後隅部材10-2が上
部横梁6の上面に載り、上部縦梁7 の内側に位置する。
このような積み重ね構造は、振動に対してはるかに安定
である。
【0047】利点4(荷積み作業域の拡大) 図3(f)に示すように本発明のラックは、左右の前柱1の
内側1-1、左右の上部縦梁7の内側7-1および上部横梁6の
内側6-1には突出物がない。これにより、積載床に物品
を積み降ろしするときの作業領域が広く、作業の安全性
が高まる。以上、本発明のラックは、従来型のラックに
比べて多くの利点を持つ。とりわけ、ラックを積み重ね
た場合の安定性の向上は、地震等の不測の事態に備える
ために近年つよく要望されていることであるが、本発明
のラックはその要望に応えるものである。また、従来型
よりも軽量であるから安価で取扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の入れ子式ラックの一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明ラックの一例の全体構造を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明のラックの詳細を示す図であり、(a)は
前面からみた正面図、(b)は側面図、(c)は上から見た平
面図、(d)は背面図、(e)は下から見た下面図および(f)
はラックの上部だけをみた平面図である。
【図4】図(a)は2つの本発明ラックを積み重ねた状態
を示す斜視図であり、(b)は入れ子した状態を示す斜視
図である。
【図5】図(a)は図4(a)でAとして示すラック前柱の連
結部を示す一部拡大斜視図、図(b) は図4(a)にBとして
示すラック後柱の連結部を示す一部拡大斜視図である。
【図6】斜面と板状突起とで前後方向および左右方向の
ズレを防止する部材の構造を示す図である。
【図7】スリットと板状突起とで左右方向のズレを防止
する部材の構造を示す図である。
【図8】逆U字状ズレ防止部材と突起とで左右方向のズ
レを防止する部材の構造を示す図である。
【図9】ズレ防止部材を前柱の下端部に設けた構造を示
す図である。
【図10】積載床の縦梁にガイドを設けたラックの例を
示す図である。
【符号の説明】
1:前柱 2:後柱 3:積載床の前横梁 4:
積載床の後横梁 5:積載床の縦梁 6:上部横梁 7:上部縦梁 8:コの字状固定部材 10:前隅部材 10-1:前サ
イド隅部材 10-2,10-3:後隅部材 12:中間部材 13.前方L型
補助部材 14.後方平板補助部材 15.ズレ防止部材(突起)
16.ストッパー 17,18.塞ぎ板 19.連結板 20.板状突起 2
1.U字状ズレ防止部材 22.ストッパー 23.突起 24.ズレ防止部材(突
起) 25.スペーサー 26.連結板 27.中間部材 28.ガイド X:積
載床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E006 AA03 BA03 CA05 DA03 DB04 HA05 3E063 AA40 BA02 BB02 CA03 CB04 CC04 CD09 DA01 EE03 FF04 GG10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラックとして使用する際には上下に積み重
    ねることができ、不使用時には内部に同一構造の他のラ
    ックを収納できるラックであって、積み重ねたときに上
    段ラックの荷重が柱から下段ラックの柱に垂直に伝達さ
    れる構造であり、かつ、前柱または/および後柱の端部
    に、積み重ねた上下段のラックのズレを防止するズレ防
    止部材が設けられていることを特徴とする入れ子式ラッ
    ク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062132A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Kenichi Konishi 入れ子式ラック
JP2016120937A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 耕太 堀江 包装用枠体
JP2019099359A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 株式会社新井製作所 パレット支持枠

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