JP3978352B2 - パレット - Google Patents
パレット Download PDFInfo
- Publication number
- JP3978352B2 JP3978352B2 JP2002051712A JP2002051712A JP3978352B2 JP 3978352 B2 JP3978352 B2 JP 3978352B2 JP 2002051712 A JP2002051712 A JP 2002051712A JP 2002051712 A JP2002051712 A JP 2002051712A JP 3978352 B2 JP3978352 B2 JP 3978352B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corner
- outer frame
- pallet
- reinforcing portion
- support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Pallets (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パレットに関し、特に詳述すれば、改良されたコーナ部材を用いたパレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
品物を積み、荷役、運搬、貯蔵するために利用されるパレットは、フォークの挿入、クレーン荷役に適した形状に組み立てられ、木製、アルミ合金製、プラスチック製、或いはスチール製のものが普及している。
パレットの構成は、特開2001−278269号公報に示されるが、その公知例を図12に示す。
【0003】
パレット1は、4個のコーナ部材2、対向側面を結合する対の外枠部材3と、一方の対の離間対向する外枠部材3間に並設されかつ他方の外枠部材と平行なデッキ部材4とから構成される。
アルミ合金製のパレット1の場合、外枠部材3とデッキ部材4は、中空の平板状の押出形材が用いられ、コーナ部材2は、断面矩形にして、その内部に十字状の補強部材5が一体に形成された押出形材が用いられる。
【0004】
コーナ部材2には、外枠部材3を受ける支持片6を一体に有し、デッキ部材4と直交する形に配される外枠部材3には、デッキ部材4の端部を受ける支持縁7が一体に形成されている。
外枠部材3の端部は、コーナ部材2の支持片6に溶接され、デッキ部材4の端部は外枠部材3の支持縁7に溶接される。
【0005】
デッキ部材4の上に品物が積まれ、フォークリフトのフォークがデッキ部材4の長手方向に直交する形で、デッキ部材4の下方に挿入され、パレット1の移動がなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した公知パレットのコーナ部材は、外枠部材の長手方向に沿う補強部を有するが、これは、外力が外枠部材の長手方向に沿う形で作用したとき補強部がこの外力を圧縮荷重として受けるので高強度を維持できる。
しかし、コーナ部材が工場の壁や硬い物に衝突したり、パレットが落下してコーナ部材が床に強く衝突したときのように、衝撃力が加わったときの耐衝撃特性に問題を有する。
【0007】
このため、衝撃力がコーナ部材に作用すると、コーナ部材が変形し、パレット自身の強度劣化を招く。又、コーナ部材の変形によるパレット全体への破損の原因ともなっている。
それ故、本発明は前述した従来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した従来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
本発明は、前述した課題を解決するために、基本的には、コーナ部材の外隅と内隅とを結ぶ補強部を用い、コーナ部材の中空部を複数の三角形で仕切る技術手段を用いる。
【0009】
この手段の採用は、荷を積んだパレットの移動時に予期しない外力に伴う衝撃や対象物との衝突からコーナ部材の外隅を保護し、特にこの部分へ作用する外力に対して圧縮荷重として受け、外枠部材の長手方向に沿う外力に対しては断面が三角形、好ましくは直角三角形の仕切り空間をもつ補強部で受けるが剛性が高いので、コーナ部材を大きく変形させることはない。
【0010】
本発明によれば、4つのコーナ部材11と、コーナ部材の向かい合う側面間に配された外枠部材12と、対の外枠部材間に並設されたデッキ部材13とを有し、コーナ部材が断面略矩形の中空部を有し、該中空部が複数の三角形、好ましくは直角三角形で仕切られていることを特徴とするパレットが提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1を参照する。本発明の一例のアルミ合金材からなるパレット10は、4個のコーナ部材11と、コーナ部材11の向かい合う側面間を連絡する4枚の外枠部材12と、一組の向かい合う外枠部材12を連結しかつ残りの組の外枠部材12と平行に離間して並設されるデッキ部材13と、各外枠部材12の中央部に固定された中央ブロック14を有する。また、コーナ部材11の側面23には支持部材24を配設している。
【0012】
図2に示す例は、コーナ部材11の下面側を下外枠部材15により結合したパレット10で、片面使用形である。図3に示す本発明の第3実施例では、図2に示す例に下デッキ部材16を追加し、両面使用形としたものである。
図1乃至3に示されるパレット10は本発明に属し、又、図示しないパレットや台車に本発明は適用される。
【0013】
図4に、支持部材24を添設したコーナ部材11と中央ブロック14との配置関係を示す。コーナ部材11は、方形の四隅に配されかつ中央ブロック14がコーナ部材11の間に位置する。
コーナ部材11の一例を図5に示す。パレット10の4隅で上下方向に延びたコーナ部材11は断面方形の中空部材からなり、その外隅17のエッヂ部分は好ましくは円弧面となっている。内隅18は外枠部材12の内側縁が当接する部分であり、側隅19には外枠部材12の外側縁が当接する。
【0014】
コーナ部材11の外隅17と内隅18とをプレート状の補強部20で結合する。この結果、コーナ部材11の中空部は、補強仕切り壁部により三角形、好ましくは直角三角形状に二分されることになる。外隅17に作用する外力は補強部20に圧縮荷重として作用するので、パレット10の落下や衝撃、衝突に対して高強度を示す。コーナ部材11の側面23、即ち外枠部材12の端面が設置される側の面に、長手方向に延在する対の溝21と突片22とを形成する。突片22は溝21の開口部を略半分覆い、溝21の内部を略L形の空間とさせる。
【0015】
コーナ部材11の側面23に固定される支持部材24は、断面チャンネル状でコーナ部材11の側面23に対接する支持折縁25aを有し、その向かい合う開口縁にはL形、T形等の係止部付きの係止片25bが屈折状に形成されている。前記支持折縁25aからつながる係止片25bまでZ字状に折曲げた形状であり、係止片25bを溝21内に挿入及び支持折縁25aを側面23に添設して係止し、支持部材24をコーナ部材11の側面23に確実に係止した状態で嵌着状に取付られる。これに好ましくは両者を溶接すると更に強固な固定となる。支持部材24の高さは、図1の例では、外枠部材12の厚みの部分だけコーナ部材11より低くし、図2と図3の例では、上下の外枠部材12、15の二枚分の厚みだけコーナ部材より低くして、外枠部材12、15と支持部材24との高さがコーナ部材11と同じ高さとする。支持部材24をコーナ部材11の側面23へ溶接した場合には、側面23の壁部材の強度をさらに高める。
【0016】
図6に外枠部材12の断面を示す。外枠部材12は、中央部に上下方向に延在する積載補強用の壁部26を有する断面日字形の方形の中空体であり、その内方の一側面27の下部に段部28が形成されている。段部28はデッキ部材13の端部を載置又は高さ位置決め用の受けであり、これを溶接するに適した大きさを有する。
外枠部材12が支持部材24の上面又は下面に着座し、かつデッキ部材13が段部28に保持されたとき、コーナ部材11の上面又は下面が、外枠部材12、デッキ部材13は同一平面を形成する。
【0017】
図7にデッキ部材13の断面を示す。デッキ部材13は断面日字形の方形の中空体より形成され、その中央部に補強用の結合壁部29を有す。
次に、コーナ部材11の変形断面例を図8乃至11に示す。図8に示す例は、図5に示す例と同じであるが、溝21に装着する支持部材24の詳細な構成の図示を省略している。以下に示す他の例も同様に支持部材の詳細な構成の図示は省略されている。
【0018】
図9に示す例は、外隅17と内隅18とを補強部20で結合し、さらに補強部20と一方の側隅19とを別の補強部30′により結合し、中空部を大小3個の三角形、好ましくは直角三角形で仕切ったものである。補強部30′を他の側隅19へと延在させても良い。
図10に示す例は、第2の補強部30により対の側隅19を結合し、さらに、外隅17からの補強部20′を第2の補強部30に結合させ、コーナ部材11の中空部を大小3個の三角形、好ましくは直角三角形で仕切ったものである。
図11に示す例は、側隅19を結合する第2の補強部30に内隅18から延在する補強部20″を結合し、コーナ部材11の中空部を大小3個の三角形、好ましくは直角三角形で仕切ったものである。
【0019】
図示例から明らかなように、コーナ部材11の中空部は2個又は大小3個の三角形、好ましくは直角三角形により仕切られ、内隅又は外隅から延在する補強部を有す。この補強部で結合する三角形のコーナ部材は自体の強度を高め、パレットの落下やパレットへの荷積載時、パレットの移動時の衝撃及び衝突に対してパレットの変形を防止するのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例の斜視図である。
【図4】コーナ部材の配置を示す平面図である。
【図5】コーナ部材の断面図である。
【図6】外枠部材の断面図である。
【図7】デッキ部材の断面図である。
【図8】図5に示すコーナ部材の断面図である。
【図9】コーナ部材の別の変形例を示す断面図である。
【図10】コーナ部材の他の変形例を示す断面図である。
【図11】コーナ部材のさらに別の変形例を示す断面図である。
【図12】コーナ部材の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 パレット
11 コーナ部材
12,15 外枠部材
13,16 デッキ部材
17 外隅
18 内隅
19 側隅
20,20′,20″ 補強部
21 溝
24 支持部材
25a 支持折縁
25b 係止片
28 段部
30,30′ 第2の補強部
Claims (5)
- 断面略矩形の中空部を有する4つのコーナ部材(11)と、該コーナ部材の向かい合う側面間に配される外枠部材(12)と、向かい合う一対の外枠部材の間に並設されたデッキ部材(13)とを備えたパレットにおいて、前記コーナ部材の中空部が、複数の三角で仕切られており、前記コーナ部材の側面(23)に溝(21)が設けられ、前記コーナ部材の前記側面に沿って配される断面チャンネル状の支持部材(24)を備え、該支持部材は、前記側面に対接する支持折縁(25a)と、該支持折縁の端部に形成された係止片(25b)とを備え、前記支持部材は前記係止片が前記溝内に係合、固着され、前記支持部材上に前記外枠部材の端部が固着されていることを特徴とする、パレット。
- コーナ部材(11)が外隅と内隅とを結ぶ補強部(20)を有し、中空部が補強部により2つの三角形に仕切られている請求項1に記載のパレット。
- コーナ部材(11)が外隅と内隅とを結ぶ補強部(20)を有し、コーナ部材(11)の一方の側隅(19)と補強部(20)とを別の補強部(30′)で結合し、中空部を3つの三角形に仕切っている請求項1に記載のパレット。
- コーナ部材(11)の側隅(19,19)間を第2の補強部(30)で結合し、さらに、内隅(18)又は外隅から延在する別の補強部(20′又は20″)を第2の補強部(30)に結合させ、中空部を3つの三角形に仕切る請求項1に記載のパレット。
- 外枠部材(12)がデッキ部材(13)の端部を受ける段部(28)を有する請求項1乃至4のいずれかに記載のパレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002051712A JP3978352B2 (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | パレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002051712A JP3978352B2 (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | パレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003252333A JP2003252333A (ja) | 2003-09-10 |
JP3978352B2 true JP3978352B2 (ja) | 2007-09-19 |
Family
ID=28663615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002051712A Expired - Lifetime JP3978352B2 (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | パレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3978352B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MXPA06004269A (es) * | 2003-10-14 | 2007-01-19 | Ayyakannu Mani | Plataformas. |
AU2007200209B2 (en) * | 2007-01-17 | 2014-02-27 | Dundee Holdings Pty Ltd | An Improved Pallet |
-
2002
- 2002-02-27 JP JP2002051712A patent/JP3978352B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003252333A (ja) | 2003-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5178075A (en) | Assembled pallet for forklift | |
KR20060083088A (ko) | 화물적재용 팔레트 | |
US20060096508A1 (en) | Modular pallet | |
MX2013000709A (es) | Plataforma metalica con bastidor y superficie de soporte de panel. | |
JP4017097B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP3978352B2 (ja) | パレット | |
EP1744966A1 (en) | Foam block | |
KR101115606B1 (ko) | 팔레트의 강도 보강구조 | |
US3160120A (en) | Stackable pallet of pressed sheet material | |
KR101680773B1 (ko) | 조립식 팔레트 | |
JP3919036B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP2013530900A (ja) | 改良されたコーナー構造を有する金属製パレット | |
JP2001018968A (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP4866657B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP4326354B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JPH09175534A (ja) | 合成樹脂製パレット | |
KR102369903B1 (ko) | 조립식 알루미늄 팔레트용 제1프레임부재 | |
JP5303512B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP3990925B2 (ja) | パレット | |
JP3897943B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP4377001B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP4340374B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP3201581B2 (ja) | スキッドパレット | |
JP3965307B2 (ja) | 合成樹脂製パレット | |
JP2003291972A (ja) | 二方差し合成樹脂製パレット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040416 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20051011 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20051012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051011 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070529 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070625 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 3 |