JP2001239660A - 立体物印刷装置および立体物印刷方法 - Google Patents

立体物印刷装置および立体物印刷方法

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JP2001239660A
JP2001239660A JP2000054104A JP2000054104A JP2001239660A JP 2001239660 A JP2001239660 A JP 2001239660A JP 2000054104 A JP2000054104 A JP 2000054104A JP 2000054104 A JP2000054104 A JP 2000054104A JP 2001239660 A JP2001239660 A JP 2001239660A
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ink
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coating agent
dimensional object
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English (en)
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Hideaki Nakanishi
秀明 中西
Jun Koreishi
純 是石
Naoki Kubo
直樹 久保
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4073Printing on three-dimensional objects not being in sheet or web form, e.g. spherical or cubic objects

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷対象物である立体物に対して高品質の印
刷が可能な立体物印刷装置および立体物印刷方法を提供
する。 【解決手段】 立体物印刷装置の印字ヘッド部Hは、立
体物である印刷対象物に対してインクを吐出するインク
吐出部2とコート剤を吐出するコート剤吐出部3とを備
え、制御部の制御下において、これらのインク吐出部2
およびコート剤吐出部3を走査部1により印刷対象物に
対して相対的に移動させることにより印刷対象物の表面
上に所望の画像を形成する。コート剤吐出部3からは、
画像形成前に印刷物表面に塗布すべきアンダーコート剤
と、画像形成後に印刷物表面に塗布すべきトップコート
剤が吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体物への印刷を
行う印刷技術に関する。
【0002】
【従来の技術】立体物への印刷を行うにあたって、その
印刷対象物となる立体物は、実に多様である。たとえ
ば、印刷対象物である立体物としては、紙の他、プラス
チック、金属、ガラス、ゴム、陶器、木材、発泡スチロ
ールなどの各種の材料のものが存在する。また、立体物
は3次元形状を有しているため、その表面形状も起伏に
富んだものとなっており、たとえば、様々な傾斜を有す
る斜面、曲面や、凹凸面、エッジ部などの様々な特徴を
有する形態が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の立体物にインクを直接吐出(あるいは塗布)した場
合、様々な材料のうちにはインクの定着性が悪いために
通常のインクを吐出するだけではその表面に印刷を施す
ことが不可能かあるいは困難であったり、あるいは、そ
の三次元形状の多様性に起因するインクの液だれなどに
より印刷品質が劣化したりなどといった立体物に固有の
問題が存在する。
【0004】また、立体物である印刷対象物について
は、印刷後の表面において耐水性や耐候性などが求めら
れることが多く、耐水性や耐候性などを高めたさらに高
品質の印刷であることが好ましい。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、上記
のような印刷対象物である立体物に対して高品質の印刷
が可能な立体物印刷装置および立体物印刷方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、立体物である印刷対象物
に対して印刷を行う立体物印刷装置であって、前記印刷
対象物に対して少なくとも1種類のインクを吐出するイ
ンク吐出手段と、前記印刷対象物に対して少なくとも1
種類のコート剤を吐出するコート剤吐出手段と、前記イ
ンク吐出手段および前記コート剤吐出手段を前記印刷対
象物に対して相対的に移動させる移動手段と、前記イン
ク吐出手段、前記コート剤吐出手段、および前記移動手
段の各動作を制御して前記印刷対象物の表面に所望の画
像を形成する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の立体物印刷装置において、前記コート剤吐出手段は、
前記少なくとも1種類のコート剤として、前記インクに
よる画像形成前に印刷物表面に塗布すべきアンダーコー
ト剤を吐出するアンダーコート剤吐出手段を有すること
を特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の立体物印刷装置において、前記アンダーコート剤は、
前記印刷対象物に対するインクの定着性を向上させるプ
ライマを含むことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の立体物印刷装置において、前記アンダーコート剤は、
下地着色用塗料と前記プライマとの混合剤であることを
特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の立体物印刷装置において、
前記コート剤吐出手段は、前記少なくとも1種類のコー
ト剤として、前記インクによる画像形成後に印刷物表面
に塗布すべきトップコート剤を吐出するトップコート剤
吐出手段を有することを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の立体物印刷装置において、
前記制御手段は、前記印刷対象物の表面特性に応じて、
前記コート剤吐出手段の吐出量を制御することを特徴と
する。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載の立体物印刷装置において、
前記少なくとも1種類のコート剤を前記印刷対象物に吐
出された状態で硬化させる硬化手段、をさらに備えるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の立体物印刷装置において、前記制御手段は、前記印刷
対象物の表面特性に応じて、前記硬化手段による硬化処
理を制御することを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
請求項8のいずれかに記載の立体物印刷装置において、
前記コート剤吐出手段および前記インク吐出手段の少な
くとも一方は、インクジェット方式による吐出を行う吐
出ノズルとスプレーガン方式による吐出を行う吐出ノズ
ルとの双方を有し、インクジェット方式による吐出とス
プレーガン方式による吐出とを選択的に行うことが可能
であることを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項1ない
し請求項9のいずれかに記載の立体物印刷装置におい
て、前記コート剤吐出手段は、コート剤吐出ヘッド部を
有し、前記インク吐出手段は、インク吐出ヘッド部を有
し、前記インク吐出ヘッド部および前記コート剤吐出ヘ
ッド部は、いずれも印字ヘッド部に一体的に配置され、
前記移動手段によって前記印刷対象物に対して相対的か
つ一体的に移動されることを特徴とする。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の立体物印刷装置において、前記コート剤吐出ヘッ
ド部は、前記少なくとも1種類のコート剤のうちのひと
つとして、前記インクによる画像形成前に印刷物表面に
塗布すべきアンダーコート剤を吐出するアンダーコート
剤吐出ヘッド部と、前記少なくとも1種類のコート剤の
うちの他のひとつとして、前記インクによる画像形成後
に印刷物表面に塗布すべきトップコート剤を吐出するト
ップコート剤吐出ヘッド部と、を有し、前記アンダーコ
ート剤吐出ヘッド部と前記インク吐出ヘッド部と前記ト
ップコート剤吐出ヘッド部とが前記印字ヘッド部の主走
査方向においてこの順序で並んで配置されることを特徴
とする。
【0017】請求項12に記載の発明は、請求項10に
記載の立体物印刷装置において、前記コート剤吐出ヘッ
ド部は、前記少なくとも1種類のコート剤のうちのひと
つとして、前記インクによる画像形成前に印刷物表面に
塗布すべきアンダーコート剤を吐出するアンダーコート
剤吐出ヘッド部と、前記少なくとも1種類のコート剤の
うちの他のひとつとして、前記インクによる画像形成後
に印刷物表面に塗布すべきトップコート剤を吐出するト
ップコート剤吐出ヘッド部と、を有し、前記アンダーコ
ート剤吐出ヘッド部と前記インク吐出ヘッド部と前記ト
ップコート剤吐出ヘッド部とが前記印字ヘッド部の副走
査方向においてこの順序で並んで配置されることを特徴
とする。
【0018】請求項13に記載の発明は、請求項10に
記載の立体物印刷装置において、前記コート剤吐出ヘッ
ド部は、前記少なくとも1種類のコート剤のうちのひと
つとして、前記インクによる画像形成前に印刷物表面に
塗布すべきアンダーコート剤を吐出するアンダーコート
剤吐出ヘッド部を有し、前記アンダーコート剤吐出ヘッ
ド部は、同一種類のアンダーコート剤を吐出する、第1
のアンダーコート剤吐出ヘッド部および第2のアンダー
コート剤吐出ヘッド部を有し、前記第1のアンダーコー
ト剤吐出ヘッド部と前記インク吐出ヘッド部と前記第2
のアンダーコート剤吐出ヘッド部とが前記印字ヘッド部
の主走査方向においてこの順序で並んで配置されること
を特徴とする。
【0019】請求項14に記載の発明は、請求項10に
記載の立体物印刷装置において、前記コート剤吐出ヘッ
ド部は、前記少なくとも1種類のコート剤のうちのひと
つとして、前記インクによる画像形成後に印刷物表面に
塗布すべきトップコート剤を吐出するトップコート剤吐
出ヘッド部を有し、前記トップコート剤吐出ヘッド部
は、同一種類のトップコート剤を吐出する、第1のトッ
プコート剤吐出ヘッド部および第2のトップコート剤吐
出ヘッド部を有し、前記第1のトップコート剤吐出ヘッ
ド部と前記インク吐出ヘッド部と前記第2のトップコー
ト剤吐出ヘッド部とが前記印字ヘッド部の主走査方向に
おいてこの順序で並んで配置されることを特徴とする。
【0020】請求項15に記載の発明は、請求項10に
記載の立体物印刷装置において、前記少なくとも1種類
のコート剤を前記印刷対象物に吐出された状態で硬化さ
せる硬化手段、をさらに備え、前記硬化手段は、第1の
硬化手段と第2の硬化手段とを有し、前記コート剤吐出
ヘッド部は、前記少なくとも1種類のコート剤のうちの
ひとつとして、前記インクによる画像形成前に印刷物表
面に塗布すべきアンダーコート剤を吐出するアンダーコ
ート剤吐出ヘッド部と、前記少なくとも1種類のコート
剤のうちの他のひとつとして、前記インクによる画像形
成後に印刷物表面に塗布すべきトップコート剤を吐出す
るトップコート剤吐出ヘッド部と、を有し、前記アンダ
ーコート剤吐出ヘッド部は、同一種類のアンダーコート
剤を吐出する、第1のアンダーコート剤吐出ヘッド部お
よび第2のアンダーコート剤吐出ヘッド部を有し、前記
トップコート剤吐出ヘッド部は、同一種類のトップコー
ト剤を吐出する、第1のトップコート剤吐出ヘッド部お
よび第2のトップコート剤吐出ヘッド部を有し、前記第
1のアンダーコート剤吐出ヘッド部と前記第1の硬化手
段と前記第1のトップコート剤吐出ヘッド部と前記イン
ク吐出ヘッド部と前記第2のトップコート剤吐出ヘッド
部と前記第2の硬化手段と前記第2のアンダーコート剤
吐出ヘッド部とが前記印字ヘッド部の主走査方向におい
てこの順序で並んで配置されることを特徴とする。
【0021】請求項16に記載の発明は、請求項10に
記載の立体物印刷装置において、前記インク吐出ヘッド
部は、複数の色のインクのそれぞれを吐出する複数の色
別インク吐出ヘッド部を有しており、前記コート剤吐出
ヘッド部および前記インク吐出ヘッド部は、前記印字ヘ
ッド部の主走査方向および副走査方向のうちのいずれか
一方である第1の方向に並んで配置され、前記インク吐
出ヘッド部が有する前記複数の色別インク吐出ヘッド部
は、前記印字ヘッド部の主走査方向および副走査方向の
うちの前記第1の方向と異なる方向である第2の方向に
並んで配置されることを特徴とする。
【0022】また、請求項17に記載の発明は、立体物
である印刷対象物に対して印刷を行う立体物印刷方法で
あって、前記印刷対象物に対する相対移動を伴いながら
少なくとも1種類のコート剤を前記印刷対象物に対して
吐出する工程と、前記印刷対象物に対する相対移動を伴
いながら少なくとも1種類のインクを前記印刷対象物に
対して吐出する工程と、を含むことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】<A.第1実施形態> <全体構成>図1はこの発明の第1実施形態に係る立体
物印刷装置100(以下、単に、印刷装置とも称する)
を示す斜視図である。この印刷装置100は、立体物で
ある印刷対象物に対して印刷を行う立体物印刷装置であ
る。以下、図1を参照しながら、印刷装置100の構成
について説明する。ここでは、互いに直交する3つの軸
(X軸、Y軸、Z軸)を図1のように定義する。
【0024】この印刷装置100は、走査部1、インク
吐出部2、コート剤吐出部3、硬化部(乾燥部)4、制
御部5、および外部入出力部6を備えている(図3参
照)。以下では、これらの各部について説明する。
【0025】<走査部>このうち、走査部1は、インク
吐出部2、コート剤吐出部3、および硬化部4を印刷対
象物8に対して相対的に移動させる。具体的には、この
走査部1は、X方向走査部11とY方向走査部12とZ
方向走査部13とR方向走査部14との各軸方向の走査
部を有している。
【0026】この印刷装置100には、テーブル71内
にY方向走査部12が内蔵されている。Y方向走査部1
2にはブラケット121が取り付けられており、ブラケ
ット121はY方向に直動可能である。また、ブラケッ
ト121にはR方向走査部14が取り付けられており、
R方向走査部14の出力軸141には印刷対象物8が保
持されている。
【0027】印刷対象物8の保持の方法は印刷対象物8
の形状に合わせて適宜変更することが可能であるが、図
1の例では印刷対象物8内部が空洞であり、その表面に
印刷することを想定しているため、出力軸141先端に
取り付けた図示しない保持部に複数の指部を備え、これ
ら指部が印刷対象物8内に挿入された後、外周方向に広
げられることにより内部より保持するような機構として
いる。印刷対象物8は、上記保持機構により出力軸14
1に固定された後、R方向走査部14によりR方向、す
なわちX軸まわりに回転させられる。
【0028】また、印刷装置100は、床面に対して水
平に配置されるテーブル71に対して、鉛直方向に延び
る2本のスタンド72を備えている。これらの2本のス
タンド72は、図1に示すようにいずれも一端がテーブ
ル71に取り付けられており、他端がX方向走査部11
を支持している。X方向走査部11はその出力部にてZ
方向走査部13を保持しており、このZ方向走査部13
をX方向に直動させる。
【0029】Z方向走査部13の出力軸131には、イ
ンク吐出部2とコート剤吐出部3と硬化部4とが一体に
取り付けられており、Z方向走査部13によりZ方向に
直動される。
【0030】このように、印刷装置100は、X方向走
査部11とY方向走査部12とZ方向走査部13とR方
向走査部14との各方向(X方向、Y方向、Z方向、R
方向)の走査部を有しており、これらの各方向に関する
走査部の動作の組合せにより、インク吐出部2、コート
剤吐出部3、および硬化部4を3次元空間内において印
刷対象物8に対して相対的に移動させることが可能にな
る。また、カバー73(破線で示す)は、印刷時に印刷
装置を覆うことでインクやコート剤の外部への飛散や人
と駆動部の接触等を防止する。
【0031】なお、出力軸131に取り付けられたイン
ク吐出部2、コート剤吐出部3、および硬化部4の構成
については後述するが、作業手順や、対象物の表面の性
質によるコート剤の必要性、印刷に必要なインク(色)
等々に応じて、その設置の有無や内容、相対位置が適宜
変更される。
【0032】<インク吐出部>図2は、Z方向走査部1
3の出力軸131に取り付けられた印字ヘッド部H(H
1)を斜め下方向より見たものである。この印字ヘッド
部Hには、インク吐出部2、コート剤吐出部3、および
硬化部4が一体的に配置されている。以下では、図2を
参照しながら、これらの各部についてインク吐出部2か
ら順に説明する。
【0033】図2に示すように、インク吐出部2は、イ
ンク吐出ヘッド部21とインク貯蔵部22とを有する。
【0034】インク吐出ヘッド部21は、C(シアン)
インクを吐出するCインク吐出ヘッド部211、M(マ
ゼンタ)インクを吐出するMインク吐出ヘッド部21
2、Y(イエロー)インクを吐出するYインク吐出ヘッ
ド部213、およびK(ブラック)インクを吐出するK
インク吐出ヘッド部214を有している。また、これら
の4つの色(CMYK)に関する各色別インク吐出ヘッ
ド部211,212,213,214は、それぞれ、C
(シアン)インク吐出ノズル211N、M(マゼンタ)
インク吐出ノズル212N、Y(イエロー)インク吐出
ノズル213N、およびK(ブラック)インク吐出ノズ
ル214Nを複数個ずつ備えており、各4つの色(CM
YK)のうち対応する色のインクを吐出する。ここで
は、これらのインク吐出ノズル211N〜214Nとし
ては、インクジェット方式のものを用いる場合を想定す
る。
【0035】一方、インク貯蔵部22には、Cインク貯
蔵部221、Mインク貯蔵部222、Yインク貯蔵部2
23、およびKインク貯蔵部224(図3参照)が備え
られる。
【0036】なお、これらの各色別インク貯蔵部22
1,222,223,224は、図1および図2におい
ては図示していないが、インク貯蔵部22に内蔵されて
いる。
【0037】各インク吐出ノズル211N〜214N
は、各色毎のインクを蓄えた各色別インク貯蔵部221
〜224から、対応する色に関するインクの供給を受
け、印刷対象物8に対しインクを吐出する。これによ
り、印刷対象物8の表面への印刷(着色)を行う。
【0038】なお、上記のインクの種類はこれに限定さ
れるものではなく、印刷対象物8の表面を着色するため
に必要なインクの色や性質により適宜組み合わされる。
例えば上記C、M、Y、K4色のいずれか1つ以上の組
み合わせでもよく、あるいは、R(レッド)、G(グリ
ーン)、B(ブルー)の組み合わせでもよい。また、こ
れらの混合色や光輝性顔料等を混ぜたインクを用いても
よく、これらインクの中から必要に応じて用意するイン
クの種類を増減させたり、配置する順序を変更してもよ
い。
【0039】また、これらインクの吐出ノズルを含むイ
ンク吐出ヘッド部21とインク貯蔵部22は図1および
図2では全て一体として印字ヘッド部Hに設けている
が、必ずしも一体とする必要はない。さらに、各インク
吐出ノズルは、できるだけ近付けて設置する方がヘッド
を小型化できるため、インク吐出ヘッド部21を印刷対
象物に近付けやすく、望ましいが、インク貯蔵部22に
ついては色毎に分離させて設置するようにしてもよい。
また、インク貯蔵部のインク容量を大きくしたい場合
や、出力軸131取付部位全体を小さくしたい場合は、
例えば各インク貯蔵部をZ方向走査部13本体側に設置
し、インク吐出ノズルとの間に流路を設けて分離して設
置するようにしてもよい。
【0040】上記インク吐出ノズル211N,212
N,213N,214Nはインクジェット方式を想定し
ているが、求められる画像の性質によっては、スプレー
ガン方式としてもよい。あるいは、狭小な箇所や高精細
な画像が求められる箇所に対してはインクジェット方式
のノズルを用い、短時間で広範囲にインクを塗布する場
合や適度なぼけ味が求められる箇所に対してはスプレー
ガン方式のノズルを選択的に使用できるよう、インクジ
ェット方式による吐出を行う吐出ノズルとスプレーガン
方式による吐出を行う吐出ノズルとの双方を有し、イン
クジェット方式による吐出とスプレーガン方式による吐
出とを選択的に行うことが可能となるように構成しても
よい。
【0041】<コート剤吐出部>コート剤吐出部3は、
コート剤吐出ヘッド部31とコート剤貯蔵部32とを有
している。この実施形態では、コート剤吐出ヘッド部3
1は、画像形成前に印刷物表面に塗布すべきアンダーコ
ート剤を吐出するアンダーコート剤吐出ヘッド部311
と画像形成後に印刷物表面に塗布すべきトップコート剤
を吐出するトップコート剤吐出ヘッド部312とに分離
した状態で設置されており、アンダーコート剤吐出ヘッ
ド部311は、複数個のアンダーコート剤吐出ノズル3
11Nを有しており、トップコート剤吐出ヘッド部31
2は、複数個のトップコート剤吐出ノズル312Nを有
している。また、コート剤貯蔵部32も、アンダーコー
ト剤貯蔵部321とトップコート剤貯蔵部322とに分
離して設置されている。
【0042】ここにおいて、アンダーコート剤は、イン
ク吐出部2により印刷対象物8に所望の画像を印刷する
前に塗布されるものであり、このアンダーコート剤とし
ては、印刷対象物8に対するインクの定着性を向上させ
るためのプライマや、素材の色を隠蔽する下地作成のた
めの白色塗料や白色インクなどの下地着色用塗料、ある
いは、プライマと下地着色用塗料との混合剤などが用い
られる。アンダーコート剤を印刷対象物に塗布した上に
インクを吐出して印刷を行うことにより、印刷対象物の
表面特性を改善して高品質の印刷を行うことが可能とな
る。
【0043】また、トップコート剤は、インク吐出部2
により印刷対象物8に所望の画像を印刷した後に塗布さ
れるものであり、印刷した画像を保護するために耐水性
や耐候性のある透明の塗膜を形成するものとして用いら
れる。具体的には、熱硬化性あるいは紫外線硬化性、電
子線硬化性のクリヤ塗料やインクからなる。インクの吐
出動作を行った後に、このトップコート剤を印刷対象物
に塗布することにより、耐水性や耐候性などを向上させ
た高品質の印刷を行うことが可能となる。
【0044】これらのアンダーコート剤およびトップコ
ート剤は、相手となる印刷対象物の素材の種類やインク
の種類、あるいは求められる効果・性能により、適宜そ
の種類や使用の有無が選択される。
【0045】アンダーコート剤吐出ヘッド部311およ
びトップコート剤吐出ヘッド部312には、アンダーコ
ート剤貯蔵部321およびトップコート剤貯蔵部322
において蓄えられたアンダーコート剤およびトップコー
ト剤がそれぞれ供給され、印刷対象物に対し各コート剤
をそれぞれ印刷対象物8に対して吐出し、均一に塗布す
る。
【0046】ここで、これらのアンダーコート剤および
トップコート剤は立体物に対して塗布されるため、少な
くとも印刷対象物表面において液だれが生じない程度の
粘度を有することが好ましい。アンダーコート剤は、イ
ンクのみを吐出した場合に生じる立体物印刷特有の問題
点、すなわち、インクの粘度が低い場合や、印刷対象物
がインクの定着性が悪い素材である場合、インク着弾時
または着弾後の着弾位置の傾きによって、インクが流れ
たり、着弾ドットが楕円形になる、着弾ドット径に差を
生じるといった現象を抑制することができる。これによ
れば、アンダーコート剤が印刷対象物表面に定着され、
さらにアンダーコート剤とインクとが結合することによ
り、上記のような現象が生じにくくなるという効果を得
ることができる。
【0047】また、アンダーコート剤およびトップコー
ト剤の塗布は、印刷対象物8の全面に塗布してもよく、
あるいは、画像形成箇所のみ(インク吐出領域のみ)に
塗布してもよい。アンダーコート剤およびトップコート
剤を画像形成箇所のみに塗布する場合は、各コート剤の
消費量削減が期待でき、全面に塗布する場合は、アンダ
ーコート剤については素材本来の色の隠蔽、トップコー
ト剤についても周辺との段差や色目の違和感を無くす、
光沢面の形成、あるいは表面の傷防止等が期待できる。
【0048】また、上記コート剤吐出ノズル311N、
312Nは、インクジェット方式を想定しているが、イ
ンク吐出ノズル211N〜214Nと同様、スプレーガ
ン方式としてもよい。狭小な箇所へコート剤を塗布する
場合や、インクが吐出された領域(あるいはインクが吐
出されるべき領域)からはみ出さない等の高精度な塗布
が求められる場合はインクジェット方式のノズルを用
い、短時間で広範囲にコート剤を塗布する場合はスプレ
ーガン方式のノズルを使用すればよい。あるいは、両方
式を使い分けできるよう、インクジェット方式による吐
出を行う吐出ノズルとスプレーガン方式による吐出を行
う吐出ノズルとの双方を有し、インクジェット方式によ
る吐出とスプレーガン方式による吐出とを選択的に行う
ことが可能となるように構成してもよい。
【0049】なお、各インク吐出ノズル211N〜21
4N、各コート剤吐出ノズル311N,312Nのそれ
ぞれは、図2ではいずれも複数個を各々一列に並べた、
いわゆるマルチノズルとして設けているが、特に傾斜や
凹凸が大きい印刷対象物に対してはヘッド部を小さくし
たほうが近接させることができ有利であるため、ノズル
数を減らすか、あるいはシングルノズルとしてもよい。
ただし、ノズルの数を減少させた場合(あるいはシング
ルノズルを用いた場合)には、より多数のノズルで構成
されるマルチノズルを用いる場合に比べて、印刷時間は
増加する。したがって、印刷対象物8の表面起伏が小さ
い場合などにおいては、印刷時間の短縮を優先させて、
マルチノズルを用いた構成(特に多数のノズルで構成さ
れるマルチノズルを用いた構成)とすることが好まし
い。
【0050】また、アンダーコート剤とトップコート剤
とのいずれか一方の塗布で十分である場合には、コート
剤吐出ヘッド部31は、それぞれ、アンダーコート剤吐
出ヘッド部311およびトップコート剤吐出ヘッド部3
12のいずれか一方のみを設置してもよく、あるいは、
アンダーコート剤吐出ヘッド部311およびトップコー
ト剤吐出ヘッド部312のいずれか一方のみを使用して
もよい。コート剤貯蔵部32についても同様である。
【0051】さらに、この実施形態においては、これら
コート剤の吐出ノズルを含むコート剤吐出ヘッド部31
とコート剤貯蔵部32とはいずれも印字ヘッド部Hに設
けているが、その必要はない。コート剤貯蔵部32のコ
ート剤の貯蔵容量を大きくしたい場合や、出力軸131
取付部位全体を小さくしたい場合は、例えばコート剤貯
蔵部32をZ方向走査部13本体側に設置し、コート剤
吐出ノズルとの間に流路を設けて分離して設置するよう
にしてもよい。
【0052】上記インク吐出部2とコート剤吐出部3と
は、Z方向走査部の出力軸131に取り付けられた印字
ヘッド部Hにおいて設けられているが、ノズル交換時等
などにおいては印字ヘッド部Hから取り外すことが可能
であることが好ましい。たとえば、コート剤吐出ヘッド
部31(アンダーコート剤吐出ヘッド部311、トップ
コート剤吐出ヘッド部312)は、そのノズルの損耗等
によって交換(あるいは修理)が必要な場合などに取り
外すことができるように、着脱自在に設けられているこ
とが好ましい。インク吐出ヘッド部21についても、同
様である。
【0053】また、これらのインク吐出部2、コート剤
吐出部3、硬化部4については、必要に応じて必要なも
のだけが取り付けられることが好ましい。
【0054】<硬化部など>硬化部4は、上記トップコ
ート剤および/またはアンダーコート剤の硬化に用いら
れる。その具体的構成は、硬化対象となるコート剤の性
質に応じて決定される。すなわち、コート剤が熱硬化性
の材料であれば、硬化部4として、温風発生装置や赤外
線ヒータを設け、コート剤が紫外線硬化性あるいは電子
線硬化性の材料であれば、硬化部4として、紫外線ある
いは電子線の照射装置を設けることができる。このよう
な温風の送出などによる印刷対象物8に対する熱の付与
(または紫外線等の照射)などは、印刷対象物8に対向
するように設置される送風口(または照射面)41より
行われる。
【0055】ここにおいては、硬化部4の送風口(また
は照射面)41として、狭小部分に集中して硬化(乾
燥)機能を発揮するような装置を設けるものとし、この
送風口(または照射面)41をコート剤吐出部3の各ノ
ズルの近傍に設置し、後述の制御部5により位置情報の
補正を行ったり走査速度を変更したりしながら、その狭
小な部分に対して局所的な硬化(乾燥)動作を行いつつ
走査部1による走査を行うものとする。このような走査
動作を繰り返すことにより、印刷対象物8表面のコート
剤塗布領域を走査することが可能となる。ただし、硬化
部4として、広範囲に同時に送風や照射を行うことが可
能な装置を用いる場合はこの限りではなく、必要箇所
(すなわちコート剤塗布の対象領域)に送風や照射が可
能となるような位置に設ければよく、印刷装置において
印字ヘッドH以外の他の位置に取り付けるようにしても
よい。
【0056】このように、図2(図4も参照)に示す印
字ヘッド部Hには、インク吐出部2、コート剤吐出部
3、硬化部4が設けられており、図2の白矢印で示す印
刷時の主走査方向(印字ヘッド部Hが連続的に移動する
方向、ここではX方向)において、図2の右側(+X
側)から順に、コート剤吐出ヘッド部31のアンダーコ
ート剤吐出ヘッド部311、インク吐出ヘッド部21の
Cインク吐出ヘッド部211、Mインク吐出ヘッド部2
12、Yインク吐出ヘッド部213、Kインク吐出ヘッ
ド部214、コート剤吐出ヘッド部31のトップコート
剤吐出ヘッド部312、および照射面(または送風口)
41の順に並べられている。また、各インク吐出ノズル
211N〜214N、各コート剤吐出ノズル311N,
312Nのそれぞれは、主走査方向に直交する副走査方
向(Y方向)に複数個のノズルを一列に並べたマルチノ
ズルの構成を有している。
【0057】なお、主走査方向における移動時には、印
刷対象物8上の任意の印刷位置において、アンダーコー
ト剤吐出ヘッド部311(ノズル311N)、Cインク
吐出ヘッド部211(ノズル211N)、Mインク吐出
ヘッド部212(ノズル212N)、Yインク吐出ヘッ
ド部213(ノズル213N)、Kインク吐出ヘッド部
214(ノズル214N)、トップコート剤吐出ヘッド
部312(ノズル312N)、および硬化部4(送風口
または照射面41)がこの順序で通過することになる。
【0058】ここにおいて、インク吐出部2およびコー
ト剤吐出部3は、いずれも印字ヘッド部Hに一体的に配
置され、走査部1によって印刷対象物に対して相対的か
つ一体的に移動されるので、インク吐出部2およびコー
ト剤吐出部3のそれぞれについて別個に走査部を設ける
必要がないので、装置の構成を容易化することが可能で
ある。硬化部4についても同様である。
【0059】なお、この第1実施形態においては、コー
ト剤吐出部3としてアンダーコート剤吐出ヘッド部31
1とトップコート剤吐出ヘッド部312とが設けられ、
またトップコート剤を硬化させるものとして硬化部4
(送風口41)が設けられているが、これに限定されな
い。用いるべきコート剤の種類や、そのコート剤に対す
る硬化手段の必要性に応じて各コート剤吐出部や硬化部
を選択的に設ければよい。また、汎用的なものとするた
めには、そのような各コート剤吐出部や硬化部をあらか
じめ設けておいた上で選択的に使用してもよい。
【0060】また、ここでは、1回の走査において、上
記の各処理(すなわち、アンダーコート剤塗布、アンダ
ーコート剤の硬化、インク吐出・画像形成、トップコー
ト剤塗布、トップコート剤の硬化)を行うために、印字
ヘッド部Hにおいて、アンダーコート剤吐出ヘッド部3
11とインク吐出部2とトップコート剤吐出ヘッド部3
12と硬化部4とをこの順序で配列させた上で所定の方
向(図4の右方向)に走査しているが、別走査によりこ
れらの各処理を行う場合には、印字ヘッド部Hにおける
これらの各部の配列はこれに限定されない。
【0061】<制御部>次に、図3の機能ブロック図を
参照しながら、制御部5について説明する。制御部5
は、図1においては図示されていないが、印刷装置10
0の本体内部、もしくは外部に別途、設けられている。
制御部5は、走査制御コントローラ511、走査制御ド
ライバ512、インク吐出制御コントローラ521、イ
ンク吐出制御ドライバ522、コート剤吐出制御コント
ローラ531、コート剤吐出制御ドライバ532、硬化
(乾燥)制御コントローラ541、硬化(乾燥)制御ド
ライバ542、CPU55、およびメモリ56などを有
している。
【0062】メモリ56には、走査部1の走査制御、イ
ンク吐出部2の各色インク吐出タイミング等の制御、コ
ート剤吐出部3の各種コート剤吐出制御、および硬化部
4の制御等を含む画像形成手順に関するプログラムが記
憶されているとともに、印刷対象物の形状データや画像
形成のための画像データ、さらには各吐出ノズルおよび
硬化部4の位置補正テーブル、走査速度補正テーブル
等、必要なデータが記憶されている。CPU55が上記
のプログラムを実行し、これらメモリ56内のデータに
基づいて順次処理を行うことにより、各コントローラ5
11,521,531,541に制御信号が出力され
る。各コントローラ511,521,531,541は
各々制御信号を処理し、実際に走査部1、インク吐出部
2、コート剤吐出部3、および硬化部4の各動作部を駆
動するための信号を各ドライバ512,522,53
2,542に送る。各ドライバ512,522,53
2,542はこれにより各動作部1〜4を駆動する。
【0063】また、各動作部1〜4からは、必要に応じ
てドライバ512,522,532,542を経由して
コントローラ511,521,531,541に信号が
送られる。この信号に基づき、メモリ56内のデータを
基にCPU55は新たな制御信号を各コントローラにフ
ィードバックする。この各動作部1〜4からの信号と
は、たとえば、走査部1では各方向毎に備えられた位置
センサ(不図示)からの位置情報であり、インク吐出部
2およびコート剤吐出部3においては、ノズルのトラブ
ルやインク残量を知らせる信号であり、硬化部4におい
ては、送風(照射)装置のトラブルや送風(照射)状態
を知らせる信号である。
【0064】この制御部5による制御においては、印刷
対象物8の(表面形状および表面材料を含む)表面特性
に応じて、コート剤吐出部3によるコート剤(アンダー
コート剤および/またはトップコート剤)の吐出量を制
御することが好ましい。
【0065】たとえば、印刷対象物8の表面形状におけ
る凸部には、印刷対象物8の表面形状における凹部と比
較して多量のコート剤を吐出するように、コート剤吐出
部3の吐出量を制御することが可能である。これによれ
ば、コート剤が滞留しやすい凹部には比較的少量のコー
ト剤を吐出し、コート剤が流れて滞留しにくい凸部に比
較的多量のコート剤を吐出することにより、より均一に
全体にコート剤を塗布することが可能である。また、同
様に、コート剤の吐出領域における立体物である印刷対
象物8の斜面の水平面に対する角度の緩急に応じて吐出
量を変更してもよい。
【0066】さらには、立体物の表面材質(紙、プラス
チック、金属、ガラス、ゴム、陶器、木材、発泡スチロ
ールなど)に応じてコート剤の吐出量を変更してもよ
い。特に、アンダーコート剤の吐出量を立体物の材質に
応じて変更することにより、より適切なコーティング処
理を行うことが可能である。
【0067】このような吐出動作により、均一性の高い
コート剤の塗布が可能となる。
【0068】また、硬化部4に対する制御についても同
様であり、制御部5は、印刷対象物8の(表面形状およ
び表面材料を含む)表面特性等に応じて、硬化部4によ
るコート剤(アンダーコート剤および/またはトップコ
ート剤)の硬化処理を制御することが好ましい。
【0069】たとえば、送風口41を用いて温風を送出
する硬化部4を制御する場合には、送出すべき温風の温
度や風量などの硬化部4の動作内容(単位面積、単位時
間あたりの各種動作内容)を、印刷対象物8の表面形状
および表面材質などの表面特性や、走査部1の走査速度
あるいは送風口41と印刷対象物8表面との間の距離、
コート剤の硬化特性等によって変更することが可能であ
る。
【0070】このような硬化動作により、より適切なコ
ート剤の硬化が可能となる。
【0071】さらに、インク吐出部2および/またはコ
ート剤吐出部3における各ノズルがインクジェット方式
とスプレーガン方式の両方である場合や、硬化部4の作
業領域がインクジェット方式のノズルのそれに比べて十
分広い場合などにおいては、インクジェット方式のノズ
ルとスプレーガン方式のノズルと硬化部4とのそれぞれ
について、各々の走査経路、またはそれに代わる経路の
補正データをメモリに記憶させておき、これに基づいて
プログラムにより経路を設定するようにすることが好ま
しい。
【0072】<外部入出力部>また、外部入出力部6
は、図1に図示した印刷装置本体の一部として本体内部
に、および/または本体外部に別途設けられており、印
刷装置の操作者とのインターフェースとしての機能を有
する。すなわち、モニタやランプなどの表示部(出力
部)とキーボード、ティーチングペンダント、非常停止
ボタンなどの入力部とを有し、印刷の開始や停止の信号
入力を行ったり、トラブル発生時の内容表示、およびそ
の際の緊急停止等の操作を行うために使用される。これ
らの信号は、図3に示すように、外部入出力部6とCP
U55、メモリ56、各コントローラ511、521、
531、541とを相互に結ぶ内部バスなどを通して授
受される。
【0073】<動作>以上の機構により、インク吐出部
2、コート剤吐出部3、および硬化部4が、印刷対象物
8の表面から一定の距離を保ちつつ、あるいは所定範囲
(印刷時の許容値以内)の距離を保ちつつ、印刷対象物
8における印刷対象領域内を相対的に走査する間に印
刷、硬化(乾燥)等の所定の作業を行うことにより、印
刷対象物8表面に所望の画像を形成する(すなわち印刷
を行う)。
【0074】一般的には、印刷の手順としては、アン
ダーコート剤塗布,アンダーコート剤の硬化(乾
燥),インク吐出・画像形成,トップコート剤塗
布,トップコート剤の硬化(乾燥)となる。ただし、
インク吐出・画像形成以外の処理(すなわち,,
,の処理)については必要に応じて行えばよく、各
処理に対応するインク吐出部2、コート剤吐出部3、硬
化部4などの各動作部についても前述のとおり必要に応
じて選択的に設置されればよい。
【0075】ここでは、アンダーコート剤の硬化(乾
燥)を行わない場合、すなわち、アンダーコート剤塗
布,インク吐出・画像形成,トップコート剤塗布,
硬化(乾燥)の順に処理を行う場合について説明す
る。このようなアンダーコート剤の硬化(乾燥)処理を
省略した処理は、アンダーコート剤の自然状態における
硬化時間(乾燥時間)が十分短い場合や、硬化(乾燥)
を待たずにインクをその上に着弾させてよい場合などに
有用である。
【0076】また、これらの各処理,(,),
,について、インク吐出部2、コート剤吐出部3、
硬化部4による各動作をそれぞれ独立した別個の移動動
作として行うことにより実施することも可能であるが、
ここでは、次のような印刷動作を行うことにより、1回
の走査でこれらの,,,の各処理を行う場合に
ついて説明する。
【0077】まず、図4に示すように、印字ヘッド部H
を初期位置に移動させた後、印字ヘッド部Hを印刷対象
物8に対してその主走査方向(ここではX方向)に移動
させながら、アンダーコート剤吐出ヘッド部311によ
るアンダーコート剤の吐出動作と、インク吐出部2によ
る各色についてのインク吐出動作と、トップコート剤吐
出ヘッド部312によるトップコート剤の吐出動作と、
硬化部4によるトップコート剤の硬化動作とを、印刷対
象物8において主走査方向に離間した複数の位置に対
し、その離間距離を移動するのに要する時間を考慮して
動作開始タイミングをずらせた上で、同時並列的に行
う。
【0078】より具体的には、各吐出部311における
ノズル列のうち図中において最も上側(−Y側)のノズ
ルN1が、位置P0(X0,Y0)よりも所定の距離だ
け図の左側(−X側)にずれた初期位置に移動した後、
主走査方向において図の右側(+X側)に向けて印字ヘ
ッド部Hが移動しながら次のような動作を行う。まず、
アンダーコート剤吐出ヘッド部311は、そのノズルN
1が位置P0に到達したときに、ノズル列に含まれる各
ノズルからのアンダーコート剤の吐出動作を開始し、+
X側への移動に伴って、アンダーコート剤の吐出動作を
継続する。同様に、Cインク吐出ヘッド部211は、そ
のノズルN1が位置P0に到達したときに、ノズル列に
含まれる各ノズルからのC(シアン)インクの吐出動作
を開始し、+X側への移動に伴って、画像に応じてCイ
ンクの吐出が必要な位置にCインクを吐出動作を継続し
て行う。同様に、M,Y,Kインクの吐出動作と、トッ
プコート剤の吐出動作と、硬化動作とが行われる。
【0079】これは、印刷対象物8の所定の一点につい
てみれば、アンダーコート剤吐出ヘッド部311による
アンダーコート剤の吐出動作と、インク吐出部2による
各色についてのインク吐出動作と、トップコート剤吐出
ヘッド部312によるトップコート剤の吐出動作と、硬
化部4によるトップコート剤の硬化動作とが、この順序
で行われることに相当する。言い換えれば、この印字ヘ
ッド部Hの1回の走査動作によって、印刷対象物8上の
走査範囲内の点においては、まずアンダーコート剤が吐
出された後に各色のインクが吐出され、その後、トップ
コート剤が吐出された後に、硬化部4の送風口(または
照射面)41が通過することにより温風が送られること
などによってトップコート剤が硬化されるという一連の
動作が行われることになる。なお、図においては、ノズ
ルN1に関する走査イメージのみを直線L0,L10な
どで表現しているが、実際には、その他のノズルに関す
る吐出動作等についても同様に行われている。
【0080】図5は、図4の一部拡大図である。主走査
方向についての(最初の)1回の走査動作(直線L0参
照)が終了すると、図5に示すように、次の走査動作に
移行するため、印字ヘッド部Hは基準位置P1(X0,
Y0+d2)にまで移動する。ここでは、複数個(m
個)のノズルが副走査方向に配列されたマルチノズルを
用いた吐出動作による印刷を行うにあたって、インクを
印刷対象物8に着弾させた際のドット径(着弾ドット
径)が、ノズル列の副走査方向(図4の上下方向)のノ
ズル相互間の距離d1より小さい場合を想定し、副走査
方向において着弾ドット径以下の距離d2だけ副走査方
向にずらした状態で主走査方向の動作を繰り返すことに
より、複数のノズル間隔と着弾ドット径との上記差異に
起因する複数のライン相互間の間隙を埋めることを行
う。
【0081】そのため、副走査方向において着弾ドット
径以下の距離d2だけ副走査方向にずらした状態の位置
にまで復帰するものとする。そして、同様の主走査方向
の印字動作等を行うことにより、最初のラインL0に対
して、副走査方向に距離d2だけ離間した平行なライン
L1について、上記と同様の一連の処理(,,,
)を行う。このような動作をn(=d1/d2(もし
くはそれに近い値))回繰り返すことにより、副走査方
向におけるノズル配列の隙間を埋めて、高精細な印刷処
理を行うことができる。等間隔のn回の主走査動作によ
りノズル間隔を均等に埋めることができるように、副走
査ピッチ(距離d2)は、d1/d2の値が整数(もし
くは整数に近い値)となるように定めることが好まし
い。
【0082】上記のn回の走査動作により、副走査方向
の長さがd3(=d1×m)となる矩形領域にわたっ
て、各コート剤の吐出処理および硬化処理とインクの吐
出処理とを行うことができる。
【0083】その後、位置P10(X0,Y0+d1×
m)まで移動した後、上記と同様の動作を繰り返すこと
により、印刷対象物8における全印刷対象領域につい
て、各コート剤の吐出処理および硬化処理とインクの吐
出処理とを行う。
【0084】このような手順で印刷を行うことにより、
走査範囲内に含まれる少なくとも1ラインについての、
アンダーコート剤塗布、インク吐出・画像形成、
トップコート剤塗布、硬化(乾燥)という各処理を、
1回の走査で印刷を終了するようにすることができる。
また、特に、上記実施形態においては、各インク吐出部
2およびコート剤吐出部3は、各種類の吐出ノズルのそ
れぞれが副走査方向において配列された複数のノズルを
有するものとして(いわゆるマルチノズルとして)構成
されているので、副走査方向にわたる複数のラインにつ
いての上記各処理を、1回の走査によって行うことがで
きる。
【0085】また、アンダーコート剤吐出ヘッド部31
1、トップコート剤吐出ヘッド部312、およびC、
M、Y、Kのインク吐出ヘッド部211〜214はすべ
て互いに近傍に隣接して設けられているため、メモリ5
6の同一走査手順プログラムにより、同じくメモリ56
に記憶された各ノズルの位置補正テーブルに基づくノズ
ル先端位置の補正および走査速度の変更を行い、走査部
1による同一手順、同一経路の走査により、印刷対象物
8表面にもれなく最小限の量でコート剤を塗布する。
【0086】以上のような動作を行うことにより、各種
コート剤の塗布を伴いつつ、印刷対象物8の印刷対象領
域に所望の画像をカラー印刷により形成することができ
る。したがって、印刷対象物に対して高品質の印刷が可
能となる。
【0087】なお、上記においては、インクを印刷対象
物8に着弾させた際のドット径(着弾ドット径)がマル
チノズルのノズル列の副走査方向(図4の上下方向)の
ノズル相互間の距離d1より小さく、かつ、コート剤の
着弾ドット径もこの着弾インクのドット径とほぼ同一で
ある場合を想定しており、それぞれにおいてコート剤の
吐出動作とインクの吐出動作とを含む1回の主走査方向
の走査を、副走査方向において所定の距離d2ずつ移動
させながら繰り返すことにより、ノズル相互間の間隙を
埋めていた。
【0088】しかしながら、コート剤の着弾ドット径が
十分大きく、1回のコート剤吐出で、複数ラインにわた
る領域にコート剤を塗布できる場合は、次のような動作
が可能になる。
【0089】すなわち、1回のアンダーコート剤の吐出
動作を行った後、複数回(n回)主走査を行いつつイン
クを吐出させて、ノズル列の副走査方向の所定の幅d1
(好ましくは、d1=n×d2)の印刷画像を形成し、
最後にトップコート剤を1回吐出させる、といった手順
の印刷が可能である。
【0090】つまり、この場合には、主走査方向におけ
る右方向および左方向のいずれにおいてもインクの吐出
動作を行うこと、すなわち往復両動作における印刷動作
を行うことが可能である。アンダーコート剤吐出ヘッド
部311、トップコート剤吐出ヘッド部312、および
硬化部4(送風口41など)については、必要なタイミ
ングで適宜動作させればよい。
【0091】また、上記においては、X方向を主走査方
向、Y方向を副走査方向として走査する場合について説
明したが、これに限定されず、印刷対象物8の所定の印
刷対象領域に各種コート剤および各種インクを吐出する
ことなどができるように、印字ヘッド部Hと印刷対象物
8とを相対移動させて走査すればよい。たとえば、図1
に示すような回転体表面の全面に印刷を行う場合には、
R方向を主走査方向、X方向を副走査方向として、回転
体(印刷対象物8)の表面に上記と同様の動作により、
各種コート剤および各種インクの吐出動作などを行うこ
とができる。
【0092】<B.第2実施形態>第2実施形態におい
ては、インクを印刷対象物8に着弾させた際のドット径
(着弾ドット径)がコート剤の着弾ドット径とほぼ同一
である場合においても、主走査方向の往復動作における
往路および復路の両方において、各種コート剤および各
種インクの吐出動作等が可能な印字ヘッド部H(H2)
を有する立体物印刷装置について説明する。第2実施形
態の立体物印刷装置は、印字ヘッドH以外については第
1実施形態とほぼ同様の構成を有し、以下では、相違点
等について、印字ヘッドHの構成および動作を中心に説
明する。
【0093】図6は、第2実施形態に係る印字ヘッド部
H(H2)の構成を示す図であり、印字ヘッドを下方向
から見た図である。インク吐出部、コート剤吐出部、お
よび硬化部の各動作部は、第1実施形態とは異なる態様
で配列されており、図の右側から、アンダーコート剤吐
出ヘッド部311R、送風口(または照射面)41R、
トップコート剤吐出ヘッド部312R、インク吐出ヘッ
ド部21(Cインク吐出ヘッド部211、Mインク吐出
ヘッド部212、Yインク吐出ヘッド部213、Kイン
ク吐出ヘッド部214)、トップコート剤吐出ヘッド部
312L、送風口(または照射面)41L、アンダーコ
ート剤吐出ヘッド部311Lの順に並べられている。
【0094】つぎに、この印字ヘッド部Hを用いた印刷
動作について説明する。この印字ヘッド部Hは、第1実
施形態と同様の走査動作を行うが、往路および復路のい
ずれにおいても各種コート剤および各種インクの吐出動
作等を行う点などにおいて第1実施形態と相違する。
【0095】そして、印字ヘッド部Hが図において右方
向(+X)へ走査する場合は、図6において右方向白矢
印ARの左側にも示すように、アンダーコート剤吐出
ヘッド部311R、送風口(または照射面)41R、
〜各色インク吐出ヘッド部211〜214、トッ
プコート剤吐出ヘッド部312L、および送風口(ま
たは照射面)41Lを動作させ、左方向(−X)へ印刷
する場合は、図6において左方向白矢印ALの右側にも
示すように、アンダーコート剤吐出ヘッド部311
L、送風口(または照射面)41L、〜各色イン
ク吐出ヘッド部214〜211、トップコート剤吐出
ヘッド部312R、送風口(または照射面)41Rを
動作させればよい。
【0096】図6のような配列を有する印字ヘッド部H
を、このように動作させることにより、往復印刷に対応
することが可能になる。すなわち、アンダーコート剤吐
出ヘッド部311Rとインク吐出ヘッド部21とアンダ
ーコート剤吐出ヘッド部311Lとが印字ヘッド部H2
の主走査方向においてこの順序で並んで配置されるの
で、主走査方向における往復動作時において、その往路
および復路のいずれにおいても、インクの吐出動作前の
アンダーコート剤の吐出動作を、1回の走査動作におい
て行うことが可能である。また、トップコート剤吐出ヘ
ッド部312Lとインク吐出ヘッド部21とトップコー
ト剤吐出ヘッド部312Rとが印字ヘッド部H2の主走
査方向においてこの順序で並んで配置されるので、主走
査方向における往復動作時において、その往路および復
路のいずれにおいても、インクの吐出動作後のトップコ
ート剤の吐出動作を、1回の走査動作において行うこと
が可能である。
【0097】また、この実施形態では、トップコート剤
に対してのみならずアンダーコート剤に対しても送風等
による硬化動作を行っているが、そのための送風口(ま
たは照射面)をアンダーコート剤吐出ヘッド部とトップ
コート剤吐出ヘッド部との間に設けて、アンダーコート
剤とトップコート剤とのそれぞれに対する硬化動作を行
う部分として共用することにより、必要な送風口(また
は照射面)41の個数を減少させることができる。ここ
では、アンダーコート剤吐出ヘッド部311Rとトップ
コート剤吐出ヘッド部312Rとの間に送風口(または
照射面)41Rを設け、アンダーコート剤吐出ヘッド部
311Lとトップコート剤吐出ヘッド部312Lとの間
に送風口(または照射面)41Lを(合計2個)設けて
いる。したがって、各アンダーコート剤吐出ヘッド部3
11R,311Lおよびトップコート剤吐出ヘッド部3
12R,312Lのそれぞれに送風口(または照射面)
を(合計4個)設ける場合に比べて、半分の個数(2
個)の送風口(または照射面)41を設けるだけで済
む。したがって、印字ヘッド部Hの小型化を図ることが
できる。
【0098】<C.第3実施形態>第1実施形態および
第2実施形態では、アンダーコート剤吐出ヘッド部とイ
ンク吐出部とトップコート剤吐出ヘッド部とが、印字ヘ
ッドの主走査方向においてこの順序で並んで配置されて
いる場合について説明したが、この第3実施形態では、
これらの各動作部が副走査方向(主走査方向に垂直な方
向)についてこの順序で配置されている場合について説
明する。なお、両配置についてノズル列との関係で表現
すれば、第1実施形態および第2実施形態の印字ヘッド
は、各吐出部における各ノズル列内の複数のノズルの配
列方向と直交する方向に各ノズル列を並列的に配置して
いることから「並列配置」とも称すべき配置であるのに
対して、第3実施形態の印字ヘッドは、各吐出部におけ
る各ノズル列内の複数のノズルの配列方向と平行な方向
に各ノズル列を直列的に配置していることから「直列配
置」とも称すべき配置であるといえる。
【0099】第3実施形態の立体物印刷装置は、印字ヘ
ッドH以外については第1実施形態とほぼ同様の構成を
有し、以下では、相違点等について、印字ヘッドHの構
成および動作を中心に説明する。
【0100】図7(a)は、第3実施形態の印字ヘッド
部H(H3a)を示す図である。主走査方向(X方向)
に垂直な副走査方向(Y方向)において下側(+Y側)
から上側(−Y側)へ向けて、アンダーコート剤吐出ヘ
ッド部311、インク吐出ヘッド部21(Cインク吐出
ヘッド部211、Mインク吐出ヘッド部212、Yイン
ク吐出ヘッド部213、Kインク吐出ヘッド部21
4)、およびトップコート剤吐出ヘッド部312がこの
順序で並んで配置されている。また、各吐出ヘッド部3
11,211,212,213,214,312のそれ
ぞれは、複数のノズルを副走査方向(Y方向)に配列し
ている。これらの複数のノズルは、一定の間隔d1で規
則的に一列に配置されている。また、図7(b)には、
印字ヘッド部H3aの変形例である印字ヘッドH3bが
示されている。この印字ヘッドH3bは、印字ヘッドH
3aと同様の配列を有する一方で、アンダーコート剤吐
出ヘッド部311の最も−Y側のノズルとCインク吐出
ヘッド部211の最も+Y側のノズルとの距離d4が
(距離d1ではなく)距離(d1×(m+1))となる
ように配置されており、Kインク吐出ヘッド部214の
最も−Y側のノズルとトップコート剤吐出ヘッド部31
2の最も+Y側のノズルとの距離d5が(距離d1では
なく)距離(d1×(m+1))となるように配置され
ている点で印字ヘッドH3aと相違している。このよう
に、距離d4および/または距離d5が距離(d1×
(m+1))の整数倍となるような配置であっても、コ
ート剤の吐出動作とインク吐出動作とのタイミングを適
宜調整することにより、同様の印刷を実現することがで
きる(後述)。
【0101】また、この印字ヘッド部H(H3a,H3
b)においては、副走査方向(Y方向)に直列配置され
たこれらの各吐出ヘッド部311,21(211〜21
4),312を主走査方向(X方向)において挟むよう
に、その左右両側に送風口(または照射面)41R,4
1Lが配置されている。すなわち、送風口(または照射
面)41R,41Lは、アンダーコート剤吐出ヘッド部
311とトップコート剤吐出ヘッド部312との両側に
配置されており、以下に示すような動作を伴うことによ
り、これらの送風口(または照射面)41R,41Lの
それぞれは、いずれも、アンダーコート剤吐出ヘッド部
311から吐出されたアンダーコート剤を硬化させる用
途とトップコート剤吐出ヘッド部312から吐出された
トップコート剤を硬化させる用途との両方の用途に用い
ることが可能である。言い換えれば、往路(主走査方向
右側(+X側)への移動動作時)においては、アンダー
コート剤およびトップコート剤の硬化用途に送風口(ま
たは照射面)41Lを用いる一方で、復路(主走査方向
左側(−X側)への移動動作時)においては、アンダー
コート剤およびトップコート剤の硬化用途に送風口(ま
たは照射面)41Rを用いる。
【0102】より具体的には、まず、アンダーコート剤
吐出ヘッド部311によるアンダーコート剤の吐出動作
と送風口(または照射面)41Lによる硬化動作を往復
両動作時に行う。そのため、印字ヘッド部Hが図におい
て右(+X)方向へ走査する場合は、アンダーコート剤
吐出ヘッド部311によるアンダーコート剤の吐出動作
を行いつつ、送風口(または照射面)41Lを動作させ
てアンダーコート剤の硬化動作を行う。そして、所定の
距離(たとえば上記の距離d2(図5参照))だけ副走
査方向(+Y側)に移動した後、今度は、図の左(−
X)方向への走査を行う。この左(−X)方向への走査
時には、アンダーコート剤吐出ヘッド部311によるア
ンダーコート剤の吐出動作を行いつつ、送風口(または
照射面)41Rを動作させてアンダーコート剤の硬化動
作を行う。上記と同様、このような動作を所定回数(た
とえばn回)繰り返すことにより、副走査方向における
ノズル配列の隙間を埋めてアンダーコート剤を塗布する
ことができる。
【0103】上記のようなアンダーコート剤の吐出動作
および硬化動作が継続されることにより、印字ヘッド部
Hが副走査方向に移動し、Cインク吐出ヘッド部211
が上記のアンダーコート剤吐出ヘッド部311による塗
布動作が終了した領域に到達すると、Cインク吐出ヘッ
ド部211によるCインクの吐出動作が開始される。
【0104】たとえば、図7(a)の印字ヘッドH3a
の場合には、アンダーコート剤吐出ヘッド部311によ
るアンダーコート剤の吐出動作を位置P0(X0,Y
0)(図5参照)から開始して主走査方向(X方向)の
主走査を伴いつつ行い、さらにこの主走査を副走査方向
(Y方向)に距離d2ずつずらしながらn(=d1/d
2)回繰り返して行うことにより、副走査方向(Y方
向)に距離(d1×m)の大きさを有する矩形領域に対
してアンダーコート剤の吐出動作を行う。その後、アン
ダーコート剤吐出ヘッド部311を位置(X0,Y0+
d1×m)に移動することにより、Cインク吐出ヘッド
部211が位置P0(X0,Y0)に到達する。すなわ
ち、Cインク吐出ヘッド部211がアンダーコート剤の
塗布動作の終了領域(アンダーコート剤吐出済みの矩形
領域)に到達する。これに応じて、Cインク吐出ヘッド
部211によるCインクの吐出動作を開始することによ
り、アンダーコート剤が既に塗布された部分にCインク
を吐出することができる。なお、この際、アンダーコー
ト剤吐出ヘッド部311は、位置(X0,Y0+d1×
m)から開始される次の矩形領域に対して、アンダーコ
ート剤の吐出動作および硬化動作を継続して行う。すな
わち、アンダーコート剤の吐出動作とCインクの吐出動
作とが(異なる領域に対してではあるが)同時並列的に
行われる。
【0105】また、図7(b)の印字ヘッドH3bの場
合には、副走査方向(Y方向)に距離(d1×m)の大
きさを有する矩形領域ごとにn回の主走査を繰り返して
行い、かつ、各矩形領域に対する吐出動作の開始点を位
置(X0,Y0)、位置(X0,Y0+d1×m)、位
置(X0,Y0+d1×m×2)、位置(X0,Y0+
d1×m×3)、...へと順次に移行させつつアンダー
コート剤吐出ヘッド部311によるアンダーコート剤の
吐出動作を行う点において図7(a)の印字ヘッドH3
aの場合と共通する。ただし、アンダーコート剤吐出ヘ
ッド部311が位置(X0,Y0+d1×m)に到達し
た時点においては未だCインク吐出ヘッド部211がア
ンダーコート剤の吐出済み領域に到達していないためC
インクの吐出を行わず、アンダーコート剤吐出ヘッド部
311がその次の位置(X0,Y0+d1×m×2)に
到達する時点(すなわち、Cインク吐出ヘッド部211
がアンダーコート剤の吐出済み領域に到達する時点)ま
で待った後にCインクの吐出を開始する点で、図7
(a)の印字ヘッドH3aの場合と相違する。
【0106】そして、同様に、Mインク、Yインク、K
インクの各種インクの吐出動作が、Mインク吐出ヘッド
部212、Yインク吐出ヘッド部213、Kインク吐出
ヘッド部214によって行われる。これにより、アンダ
ーコート剤の吐出済み領域にCインクが吐出され、その
Cインク吐出領域にMインクが吐出され、そのMインク
吐出領域にYインクが吐出され、そのYインク吐出領域
にKインクが吐出される。なお、これらの各色インク
(Cインク、Mインク、Yインク、Kインク)の吐出動
作は、それぞれ、往復両動作において行うことが可能で
ある。
【0107】そして、印字ヘッド部Hが副走査方向に移
動し、トップコート剤吐出ヘッド部312が上記のイン
ク吐出ヘッド部21によるインクの吐出動作が終了した
領域に到達すると、各インクの吐出動作が終了した領域
に対してトップコート剤の吐出動作が行われる。すなわ
ち、Kインク吐出領域にトップコート剤が吐出される。
【0108】トップコート剤を吐出するにあたって、印
字ヘッド部Hが図において右(+X)方向へ走査する場
合は、トップコート剤吐出ヘッド部312によるトップ
コート剤の吐出動作を行いつつ、送風口(または照射
面)41Lを動作させてトップコート剤の硬化動作を行
う。そして、所定の距離だけ副走査方向(+Y側)に移
動した後の左(−X)方向への走査時には、トップコー
ト剤吐出ヘッド部312によるトップコート剤の吐出動
作を行いつつ、送風口(または照射面)41Rを動作さ
せてトップコート剤の硬化動作を行う。上記と同様、こ
のような動作を所定回数(たとえばn回)繰り返すこと
により、副走査方向におけるノズル配列の隙間を埋めて
トップコート剤を塗布することができる。
【0109】このように、図7に示す印字ヘッドH3a
(,H3b)によれば、印刷物の所定の位置(任意の一
点)からみると、アンダーコート剤吐出(塗布)、Cイ
ンク吐出、Mインク吐出、Yインク吐出、Kインク吐
出、およびトップコート剤吐出の各動作がこの順序で行
われることになる。また、これらの各吐出部による吐出
動作は、ある瞬間においては(異なる位置に対してでは
あるが)同時並列的に行われる。
【0110】以上のように、各種コート剤の塗布を伴い
つつ、主走査方向に1ライン印刷した後、副走査方向
(Y方向)に所定量ずつ移動を繰り返すなどの動作を行
うことによって、印刷対象物8の表面に各色で印刷する
ことができる。
【0111】ここにおいて、この印字ヘッド部Hにおい
ては、各吐出ヘッド部311,211,212,21
3,214,312からなる直列配置と、送風口(また
は照射面)41R,41Lとは、直列配置される吐出ヘ
ッド部311,211,212,213,214,31
2の配列方向(ここではY方向)に対して、垂直な方向
(ここではX方向)に配置されている。したがって、Y
方向にのみ全ての動作部を配列する場合に比べてY方向
の長さを短縮することができ、印字ヘッド部Hを小型化
することが可能である。
【0112】なお、この構成は往復印刷のためのもので
あり、往路のみ印刷する場合、例えば印字ヘッド部Hの
右方向動作にのみ印刷する場合は、送風口(または照射
面)41Rは設ける必要がない。
【0113】<D.第4実施形態>第4実施形態は、第
3実施形態の変形例の一つである。図8は、第4実施形
態に係る印字ヘッド部H(H4)の構成を示す図であ
り、この印字ヘッド部H4を下方から見た図である。た
だし、第4実施形態においては、右方向への移動動作時
においてのみ各種コート剤の吐出動作および各種インク
の吐出動作を行うものとする。
【0114】第4実施形態の立体物印刷装置は、印字ヘ
ッドH以外については第1実施形態とほぼ同様の構成を
有し、以下では、相違点等について、印字ヘッドHの構
成および動作を中心に説明する。
【0115】インク吐出ヘッド部21は、図8の副走査
方向下側(+Y側)から上側(−Y側)に向けて、Cイ
ンク吐出ヘッド部211、Mインク吐出ヘッド部21
2、Yインク吐出ヘッド部213、およびKインク吐出
ヘッド部214を有しており、これらの各吐出ヘッド部
211,212,213,214が縦方向(Y方向)に
一列に配置されている。
【0116】そして、アンダーコート剤吐出ヘッド部3
11はCインク吐出ヘッド部211の右側(+X側)
に、トップコート剤吐出ヘッド部312はKインク吐出
ヘッド部214の左側(−X側)に設置されている。こ
れにより、右方向への移動動作(走査動作)に伴って、
アンダーコート剤の吐出をインクの吐出(Cインクから
始まる各色インクの吐出)に先立って行い、かつ、トッ
プコート剤の吐出をインクの吐出(Kインクで終わる各
色インクの吐出)の後に行うことが可能である。
【0117】また、第3実施形態の印字ヘッド部H(図
7)は、あるラインに関する1つの走査においては各種
コート剤と各種インクとの両方が吐出されることがない
ような動作を行っていたが、この第4実施形態の印字ヘ
ッド部H4(図8)は、ある印刷対象物上の任意の一点
から見た場合、一方向印刷で向かって右方向に走査する
際に印刷していく場合に、アンダーコート剤塗布のすぐ
後にCインクを重ねて吐出し、順次副走査によりM、
Y、Kのインクが吐出され、Kインクが着弾したすぐ後
にトップコートを塗布するような動作が可能な構成とな
っている。
【0118】これにより、アンダーコート剤の吐出はC
インクの吐出と同一の走査動作において行われ、トップ
コート剤の吐出は、Kインクの吐出と同一の走査動作に
おいて行われるため、アンダーコート剤の吐出のみ、お
よびトップコート剤の吐出のみを行うための動作は不要
となる。したがって、動作時間の短縮化すなわち動作の
効率化を図ることができる。
【0119】なお、ここでは、インクの着弾ドット径が
コート剤の着弾ドット径とほぼ同一である場合を想定し
たため、コート剤とCインク(あるいはKインク)とを
同一走査動作において吐出する動作が右方向の移動動作
時においてのみ可能であるとしているが、これに限定さ
れない。たとえば、コート剤の着弾ドット径がインクの
着弾ドット径に比べて十分に大きく、1回のコート剤吐
出で複数ラインにわたる領域にコート剤を塗布すること
が可能な場合には、各色別インク吐出ヘッド部211,
212,213,214の吐出幅d3(ノズル列から吐
出される各種インクの副走査方向の長さ)を有する所定
の領域にわたって、あらかじめ1回のアンダーコート剤
の吐出動作を行った後、その領域に対して各インク吐出
ヘッド部211,212,213,214のそれぞれに
よる各種インクの吐出動作を複数回(n回)の走査時に
行うことにより印刷画像を形成し、最後にその領域に対
してトップコート剤を1回吐出させる、といった手順の
印刷が可能である。すなわち、各種インクの吐出動作に
先だってアンダーコート剤を吐出し、各種インクの吐出
動作の後にアンダーコート剤を吐出することができる。
この場合、各インク吐出ヘッド部211,212,21
3,214のそれぞれによる各種インクの吐出動作は、
主走査方向における右方向および左方向のいずれにおい
てもインク行うことが可能である。すなわち往復両動作
における印刷動作を行うことが可能である。
【0120】なお、アンダーコート剤吐出ヘッド部31
1、トップコート剤吐出ヘッド部312、および硬化部
4(送風口41など)については、必要なタイミングで
適宜動作させればよい。
【0121】また、図8では送風口(または照射面)を
図示していないが、各種コート剤の硬化処理が必要な場
合には、アンダーコート剤吐出ヘッド部311とCイン
ク吐出ヘッド部211との間、および/または、トップ
コート剤吐出ヘッド部312の左側(−X側)に、送風
口(または照射面)を配置してもよい。あるいは、アン
ダーコート剤吐出ヘッド部311の上側(−Y側)に送
風口(または照射面)を配置したり、トップコート剤吐
出ヘッド部312の下側(+Y側)に配置するようにし
て、制御部5による走査部1の駆動制御によって印刷対
象物8上を必要とされる順序で走査されるようにしても
よい。この場合には、印字ヘッド部Hを、よりコンパク
トな構成とすることができる。
【0122】さらに、コート剤吐出部3(アンダーコー
ト剤吐出ヘッド部311、トップコート剤吐出ヘッド部
312)、およびインク吐出部2は、印字ヘッド部Hの
主走査方向に並んで配置され、複数の色別インク吐出ヘ
ッド部211〜214は、印字ヘッド部Hの副走査方向
(主走査方向に垂直な方向)に並んで配置されるので、
コート剤吐出部3および複数の色別インク吐出ヘッド部
211〜214の全てが、主走査方向および副走査方向
のうちいずれか一方の方向にのみ、配置される場合に比
べて、一方向の長さを短縮することができるので、最も
離れたノズル間の距離(図8ではアンダーコート剤吐出
ヘッド部311の最も+Y側のノズルとトップコート剤
吐出ヘッド部312の最も−Y側のノズルとの間の距
離)を小さくすることが容易である。これは、立体物の
傾斜部に印刷するため、インクまたはコート剤着弾位置
までの距離がノズルによって異なるのであるが、その差
を小さくできることになり印刷品位の向上につながる。
【0123】なお、この実施形態では、コート剤吐出ヘ
ッド部31(アンダーコート剤吐出ヘッド部311、ト
ップコート剤吐出ヘッド部312)およびインク吐出ヘ
ッド部21が印字ヘッド部Hの主走査方向(X方向)に
並んで配置され、インク吐出ヘッド部21の色別インク
吐出ヘッド部211〜214が印字ヘッド部Hの副走査
方向(Y方向)に並んで配置される場合を示したが、こ
れに限定されず、逆に、コート剤吐出ヘッド部31(ア
ンダーコート剤吐出ヘッド部311、トップコート剤吐
出ヘッド部312)およびインク吐出ヘッド部21が印
字ヘッド部Hの副走査方向(Y方向)に並んで配置さ
れ、インク吐出ヘッド部21の色別インク吐出ヘッド部
211〜214が印字ヘッド部Hの主走査方向(X方
向)に並んで配置されてもよい。
【0124】<E.変形例など>上記実施形態において
は、図1において走査部1の機構構成のひとつの例を示
したが、これに限定されるものではない。印刷対象物8
の形状や印刷位置、あるいはインク吐出部2やコート剤
吐出部3の形状等を考慮し、これらに適した構成を有す
ることができる。すなわち、上記の例では直動3自由
度、回転1自由度としたが、汎用的な印刷装置とするた
めには直動3自由度以上、回転3自由度以上の構成とす
ればよい。あるいは他の限定された用途においては、逆
に自由度を減らすようにしてもよい。
【0125】また、上記各実施形態においては、インク
吐出部、コート剤吐出部、硬化部の設置の有無やその配
置について、いくつかを例示したが、上記実施形態に限
定されないことはいうまでもない。たとえば、第2実施
形態(図6参照)において、片方向走査時(例えば右方
向移動時)にのみ印刷を行う場合には、使用しないトッ
プコート剤吐出ヘッド部312Rおよびアンダーコート
剤吐出ヘッド部311Lは取り付ける必要がない。な
お、その場合には、アンダーコート剤吐出ヘッド部31
1Rから吐出されたコート剤を硬化させる送風口(また
は照射面)41が設けられている点を除いては第1実施
形態の印字ヘッド部H1と同様の構成となる。その他、
様々な態様において、本発明を適用することが可能であ
る。
【0126】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項1
7に記載の発明によれば、コート剤吐出手段によりコー
ト剤が印刷対象物に吐出されるので、印刷対象物に対し
て高品質の印刷が可能となる。
【0127】特に、請求項2に記載の発明によれば、ア
ンダーコート剤吐出手段によりアンダーコート剤が印刷
対象物に塗布されるので、印刷対象物の表面特性を改善
して高品質の印刷を行うことが可能となる。
【0128】また、請求項5に記載の発明によれば、ト
ップコート剤吐出手段によりトップコート剤が印刷対象
物に塗布されるので、耐水性や耐候性などを向上させた
高品質の印刷を行うことが可能となる。
【0129】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
制御手段は、印刷対象物の表面特性に応じて、コート剤
吐出手段の吐出量を制御するので、均一性の高いコート
剤の塗布が可能となる。
【0130】また、請求項8に記載の発明によれば、制
御手段は、印刷対象物の表面特性に応じて、硬化手段に
よる硬化処理を制御するので、より適切なコート剤の硬
化が可能となる。
【0131】さらに、請求項10に記載の発明によれ
ば、インク吐出ヘッド部およびコート剤吐出ヘッド部
は、いずれも印字ヘッド部に一体的に配置され、移動手
段によって印刷対象物に対して相対的かつ体的に移動さ
れるので、インク吐出手段およびコート剤吐出手段のそ
れぞれについて別個に移動手段を設ける必要がないの
で、装置の構成を容易化することが可能である。
【0132】また、請求項11に記載の発明によれば、
アンダーコート剤吐出ヘッド部とインク吐出ヘッド部と
トップコート剤吐出ヘッド部とが印字ヘッド部の主走査
方向においてこの順序で並んで配置されているので、主
走査方向の走査動作において、アンダーコート剤、イン
ク、トップコート剤の吐出に関する一連の動作を1回の
走査動作で行うことが可能である。
【0133】さらに、請求項13に記載の発明によれ
ば、第1のアンダーコート剤吐出ヘッド部とインク吐出
ヘッド部と第2のアンダーコート剤吐出ヘッド部とが印
字ヘッド部の主走査方向においてこの順序で並んで配置
されるので、主走査方向における往復動作時において、
その往路および復路のいずれにおいても、インクの吐出
動作前のアンダーコート剤の吐出動作を、1回の走査動
作において行うことができる。
【0134】また、請求項14に記載の発明によれば、
第1のトップコート剤吐出ヘッド部とインク吐出ヘッド
部と第2のトップコート剤吐出ヘッド部とが印字ヘッド
部の主走査方向においてこの順序で並んで配置されるの
で、主走査方向における往復動作時において、その往路
および復路のいずれにおいても、インクの吐出動作後の
トップコート剤の吐出動作を、1回の走査動作において
行うことができる。
【0135】さらに、請求項15に記載の発明によれ
ば、第1の硬化手段は第1のアンダーコート剤吐出ヘッ
ド部と第1のトップコート剤吐出ヘッド部との間に配置
され、第2の硬化手段は第2のトップコート剤吐出ヘッ
ド部と第2のアンダーコート剤吐出ヘッド部との間に配
置されるので、主走査方向の動作時において、硬化手段
を共用することができる。したがって、印字ヘッド部を
小型化を図ることができる。
【0136】また、請求項16に記載の発明によれば、
コート剤吐出ヘッド部およびインク吐出ヘッド部は、印
字ヘッド部の主走査方向および副走査方向のうちのいず
れか一方である第1の方向に並んで配置され、インク吐
出ヘッド部が有する複数の色別インク吐出ヘッド部は、
印字ヘッド部の主走査方向および副走査方向のうちの前
記第1の方向と異なる方向である第2の方向に並んで配
置されるので、コート剤吐出ヘッド部と、インク吐出ヘ
ッド部が有する複数の色別インク吐出ヘッド部との全て
が、主走査方向および副走査方向のうちいずれか一方の
方向にのみ、配置される場合に比べて、一方向の長さを
短縮することができるので、印字ヘッド部の面積を小さ
くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る立体物印刷装置1
00の構造を示す斜視図である。
【図2】印字ヘッド部H(H1)を斜め下方向より見た
図である。
【図3】印刷装置100の機能ブロック図である。
【図4】印字ヘッド部Hと印刷対象物8との相対移動動
作を説明する概念図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】第2実施形態に係る印字ヘッド部H(H2)の
構成を示す図である。
【図7】第3実施形態に係る印字ヘッド部H(H3a,
H3b)の構成を示す図である。
【図8】第4実施形態に係る印字ヘッド部H(H4)の
構成を示す図である。
【符号の説明】
100 立体物印刷装置 1 走査部 2 インク吐出部 21 インク吐出ヘッド部 211〜214 色別インク吐出ヘッド部 211N〜214N インク吐出ノズル 22 インク貯蔵部 221〜224 色別インク貯蔵部 3 コート剤吐出部 31 コート剤吐出ヘッド部 311,311R,311L アンダーコート剤吐出ヘ
ッド部 311N アンダーコート剤吐出ノズル 312,312L,312R トップコート剤吐出ヘッ
ド部 312N トップコート剤吐出ノズル 32 コート剤貯蔵部 321 アンダーコート剤貯蔵部 322 トップコート剤貯蔵部 4 硬化部 41 送風口(または照射面) 8 印刷対象物 H,H1,H2,H3a,H3b,H4 印字ヘッド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 直樹 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA09 EA11 EA13 EB13 EB29 EC06 EC11 EC12 EC28 EC34 EC37 EC74 EE10 EE18 FA09 FA11 FA15 FB01 FB04 FB10 HA07 HA22 HA38 HA42 HA44 HA47 HA60 KC21

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体物である印刷対象物に対して印刷を
    行う立体物印刷装置であって、 前記印刷対象物に対して少なくとも1種類のインクを吐
    出するインク吐出手段と、 前記印刷対象物に対して少なくとも1種類のコート剤を
    吐出するコート剤吐出手段と、 前記インク吐出手段および前記コート剤吐出手段を前記
    印刷対象物に対して相対的に移動させる移動手段と、 前記インク吐出手段、前記コート剤吐出手段、および前
    記移動手段の各動作を制御して前記印刷対象物の表面に
    所望の画像を形成する制御手段と、を備えることを特徴
    とする立体物印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の立体物印刷装置におい
    て、 前記コート剤吐出手段は、前記少なくとも1種類のコー
    ト剤として、前記インクによる画像形成前に印刷物表面
    に塗布すべきアンダーコート剤を吐出するアンダーコー
    ト剤吐出手段を有することを特徴とする立体物印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の立体物印刷装置におい
    て、 前記アンダーコート剤は、前記印刷対象物に対するイン
    クの定着性を向上させるプライマを含むことを特徴とす
    る立体物印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の立体物印刷装置におい
    て、 前記アンダーコート剤は、下地着色用塗料と前記プライ
    マとの混合剤であることを特徴とする立体物印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の立体物印刷装置において、 前記コート剤吐出手段は、前記少なくとも1種類のコー
    ト剤として、前記インクによる画像形成後に印刷物表面
    に塗布すべきトップコート剤を吐出するトップコート剤
    吐出手段を有することを特徴とする立体物印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の立体物印刷装置において、 前記制御手段は、前記印刷対象物の表面特性に応じて、
    前記コート剤吐出手段の吐出量を制御することを特徴と
    する立体物印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の立体物印刷装置において、 前記少なくとも1種類のコート剤を前記印刷対象物に吐
    出された状態で硬化させる硬化手段、をさらに備えるこ
    とを特徴とする立体物印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の立体物印刷装置におい
    て、 前記制御手段は、前記印刷対象物の表面特性に応じて、
    前記硬化手段による硬化処理を制御することを特徴とす
    る立体物印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の立体物印刷装置において、 前記コート剤吐出手段および前記インク吐出手段の少な
    くとも一方は、インクジェット方式による吐出を行う吐
    出ノズルとスプレーガン方式による吐出を行う吐出ノズ
    ルとの双方を有し、インクジェット方式による吐出とス
    プレーガン方式による吐出とを選択的に行うことが可能
    であることを特徴とする立体物印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の立体物印刷装置において、 前記コート剤吐出手段は、コート剤吐出ヘッド部を有
    し、 前記インク吐出手段は、インク吐出ヘッド部を有し、 前記インク吐出ヘッド部および前記コート剤吐出ヘッド
    部は、いずれも印字ヘッド部に一体的に配置され、前記
    移動手段によって前記印刷対象物に対して相対的かつ一
    体的に移動されることを特徴とする立体物印刷装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の立体物印刷装置に
    おいて、 前記コート剤吐出ヘッド部は、 前記少なくとも1種類のコート剤のうちのひとつとし
    て、前記インクによる画像形成前に印刷物表面に塗布す
    べきアンダーコート剤を吐出するアンダーコート剤吐出
    ヘッド部と、 前記少なくとも1種類のコート剤のうちの他のひとつと
    して、前記インクによる画像形成後に印刷物表面に塗布
    すべきトップコート剤を吐出するトップコート剤吐出ヘ
    ッド部と、を有し、 前記アンダーコート剤吐出ヘッド部と前記インク吐出ヘ
    ッド部と前記トップコート剤吐出ヘッド部とが前記印字
    ヘッド部の主走査方向においてこの順序で並んで配置さ
    れることを特徴とする立体物印刷装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の立体物印刷装置に
    おいて、 前記コート剤吐出ヘッド部は、 前記少なくとも1種類のコート剤のうちのひとつとし
    て、前記インクによる画像形成前に印刷物表面に塗布す
    べきアンダーコート剤を吐出するアンダーコート剤吐出
    ヘッド部と、 前記少なくとも1種類のコート剤のうちの他のひとつと
    して、前記インクによる画像形成後に印刷物表面に塗布
    すべきトップコート剤を吐出するトップコート剤吐出ヘ
    ッド部と、を有し、 前記アンダーコート剤吐出ヘッド部と前記インク吐出ヘ
    ッド部と前記トップコート剤吐出ヘッド部とが前記印字
    ヘッド部の副走査方向においてこの順序で並んで配置さ
    れることを特徴とする立体物印刷装置。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の立体物印刷装置に
    おいて、 前記コート剤吐出ヘッド部は、前記少なくとも1種類の
    コート剤のうちのひとつとして、前記インクによる画像
    形成前に印刷物表面に塗布すべきアンダーコート剤を吐
    出するアンダーコート剤吐出ヘッド部を有し、 前記アンダーコート剤吐出ヘッド部は、同一種類のアン
    ダーコート剤を吐出する、第1のアンダーコート剤吐出
    ヘッド部および第2のアンダーコート剤吐出ヘッド部を
    有し、 前記第1のアンダーコート剤吐出ヘッド部と前記インク
    吐出ヘッド部と前記第2のアンダーコート剤吐出ヘッド
    部とが前記印字ヘッド部の主走査方向においてこの順序
    で並んで配置されることを特徴とする立体物印刷装置。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の立体物印刷装置に
    おいて、 前記コート剤吐出ヘッド部は、前記少なくとも1種類の
    コート剤のうちのひとつとして、前記インクによる画像
    形成後に印刷物表面に塗布すべきトップコート剤を吐出
    するトップコート剤吐出ヘッド部を有し、 前記トップコート剤吐出ヘッド部は、同一種類のトップ
    コート剤を吐出する、第1のトップコート剤吐出ヘッド
    部および第2のトップコート剤吐出ヘッド部を有し、 前記第1のトップコート剤吐出ヘッド部と前記インク吐
    出ヘッド部と前記第2のトップコート剤吐出ヘッド部と
    が前記印字ヘッド部の主走査方向においてこの順序で並
    んで配置されることを特徴とする立体物印刷装置。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の立体物印刷装置に
    おいて、 前記少なくとも1種類のコート剤を前記印刷対象物に吐
    出された状態で硬化させる硬化手段、をさらに備え、 前記硬化手段は、第1の硬化手段と第2の硬化手段とを
    有し、 前記コート剤吐出ヘッド部は、 前記少なくとも1種類のコート剤のうちのひとつとし
    て、前記インクによる画像形成前に印刷物表面に塗布す
    べきアンダーコート剤を吐出するアンダーコート剤吐出
    ヘッド部と、 前記少なくとも1種類のコート剤のうちの他のひとつと
    して、前記インクによる画像形成後に印刷物表面に塗布
    すべきトップコート剤を吐出するトップコート剤吐出ヘ
    ッド部と、を有し、 前記アンダーコート剤吐出ヘッド部は、同一種類のアン
    ダーコート剤を吐出する、第1のアンダーコート剤吐出
    ヘッド部および第2のアンダーコート剤吐出ヘッド部を
    有し、 前記トップコート剤吐出ヘッド部は、同一種類のトップ
    コート剤を吐出する、第1のトップコート剤吐出ヘッド
    部および第2のトップコート剤吐出ヘッド部を有し、 前記第1のアンダーコート剤吐出ヘッド部と前記第1の
    硬化手段と前記第1のトップコート剤吐出ヘッド部と前
    記インク吐出ヘッド部と前記第2のトップコート剤吐出
    ヘッド部と前記第2の硬化手段と前記第2のアンダーコ
    ート剤吐出ヘッド部とが前記印字ヘッド部の主走査方向
    においてこの順序で並んで配置されることを特徴とする
    立体物印刷装置。
  16. 【請求項16】 請求項10に記載の立体物印刷装置に
    おいて、 前記インク吐出ヘッド部は、複数の色のインクのそれぞ
    れを吐出する複数の色別インク吐出ヘッド部を有してお
    り、 前記コート剤吐出ヘッド部および前記インク吐出ヘッド
    部は、前記印字ヘッド部の主走査方向および副走査方向
    のうちのいずれか一方である第1の方向に並んで配置さ
    れ、 前記インク吐出ヘッド部が有する前記複数の色別インク
    吐出ヘッド部は、前記印字ヘッド部の主走査方向および
    副走査方向のうちの前記第1の方向と異なる方向である
    第2の方向に並んで配置されることを特徴とする立体物
    印刷装置。
  17. 【請求項17】 立体物である印刷対象物に対して印刷
    を行う立体物印刷方法であって、 前記印刷対象物に対する相対移動を伴いながら少なくと
    も1種類のコート剤を前記印刷対象物に対して吐出する
    工程と、 前記印刷対象物に対する相対移動を伴いながら少なくと
    も1種類のインクを前記印刷対象物に対して吐出する工
    程と、を含むことを特徴とする立体物印刷方法。
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