JP2004322638A - 印刷装置、印刷ヘッド、及び、印刷方法 - Google Patents

印刷装置、印刷ヘッド、及び、印刷方法 Download PDF

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    • B41J2/2103Features not dealing with the colouring process per se, e.g. construction of printers or heads, driving circuit adaptations

Abstract

【課題】 好適なタイミングでクリアインクを印刷することが可能な印刷装置、印刷ヘッド、及び印刷方法を提供する。
【解決手段】 印刷ヘッドが、前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、を有し、搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、印刷装置、印刷ヘッド、及び、印刷方法に関する。
コンピュータで処理された画像やディジタルカメラで撮影した画像の出力装置の一種として、インクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタは、インクを吐出して印刷媒体上にドットを形成することにより画像を印刷する。
インクジェットプリンタでは、染料または顔料等を溶媒に溶かしたインクが用いられるが、近年では、染料または顔料等の色材を含まず、特定の機能を有するインク(以下、「クリアインク」と称する)を用いて印刷特性を改善することが行われている。具体的には、クリアインクは、以下のような目的で用いられる。
(1)光沢ムラの改善
(2)インクの滲み等の改善
(3)印刷速度の改善
まず、(1)の「光沢ムラの改善」について説明する。
一般に、顔料系のインクは、光沢度(一定角度で入射した光が同一の対角に反射する割合)が高いため、ドットの密度が高い部分と低い部分が混在した場合、光沢度に差が生じてしまい、これが光沢ムラとなって不自然な感じを与える。図9Aは、染料系インクによって形成されたドットの断面を模式的に示した図である。また、図9Bは、顔料系インクによって形成されたドットの断面を模式的に示した図である。
図9Aに示すように、染料系インク301は印刷媒体(例えば印刷用紙)300の内部に良好に浸透する。これに対し、図9Bに示すように、顔料系インク302,303は印刷媒体300の内部に浸透しにくいため、極めて暗い色の部分(すなわち、顔料インクが非常に多く付着した部分)では、顔料インク303の島が印刷媒体300の表面に出来てその表面を厚く覆い、印刷媒体300の表面のテクスチャを完全に隠してしまう。
印刷媒体300の表面のテクスチャが良好に露呈している極めて明るい色の部分の表面300a,302aは光反射率が一般に低いのに対し、極めて暗い色の部分である顔料インク303の島の表面303aは、インクの特性から、光の反射率が相対的に高い。よって、光反射率が低い表面300a,302aと光反射率が高い表面303aとが隣接していると、光反射率が高い部分の表面303aが「てらてら」した感じで目立って見えることがある。
また、顔料インク303の島のエッジ部分(つまり明度が急変している部分)の表面303bは、傾いているため、見る角度や光の入射する角度によっては、そこだけが「てらてら」した感じで目立って見えることがある。このような印刷物表面の光反射率の違い、すなわち、光沢度の差が顔料インクを用いた印刷物の光沢ムラの原因と推測される。
(1−A)そこで、顔料系のインクと同等の光沢度を有するとともに、色材を含まないインク(クリアインク)を、色材を含むインク(以下、「カラーインク」と称する)によって形成されたドットの密度が低い部分に対して打ち込むことで、光沢ムラを低減することが行われている。
(1−B)また、前述したようなクリアインクを、ドット密度が低い部分にのみ打ち込むのではなく、画像全体に打ち込むことにより、いわば、画像を均一にオーバーコーティングすることにより、光沢ムラを改善することも行われている。
つぎに、(2)の「インクの滲み等の改善」について説明する。
(2−A)近年では、高画質化のために、吐出インクを小液滴化することによりドットのサイズを小さくして粒状感を減らすとともに、1画素のマトリクスサイズを大きくせずに表現可能な階調数を増加させることが行われている。しかしながら、印刷媒体上でインクが滲むような場合には、小液滴化を行ったにも拘わらず、形成されるドットを十分に小さくすることができず、また、インクの滲みによって画質が劣化してしまう場合がある。
また、印刷用媒体としては、種々の媒体が使用される。したがって、その種類によっては、インクの発色性、定着性、および乾燥性が十分に得られず、満足な画質が得られない場合がある。
そこで、このような不具合を防止するために、カラーインクとの間で化学変化を生じることにより、インクの滲みや、インクの発色性、定着性、および乾燥性(以下、「滲み等」と称する)を改善する物質を溶媒に溶かして生成したクリアインクを、カラーインクによるドットが形成される部分またはその近傍に予め打ち込むことにより、滲み等を防止することが行われている。
(2−B)また、近年では、ドットの粒状感を減らして高画質な印刷を実現するために、表面に発色層を設けた印刷媒体がある。発色層を設けた印刷媒体は、いわゆる吸収タイプと膨潤タイプの2種類に大きく分けられる。吸収タイプの媒体とは、インクに有される色材が発色層に含まれるシリカやアルミナなどの顔料に吸着することで発色する媒体をいう。膨潤タイプの媒体とは、ゼラチンなどのポリマーが発色層に含まれており、このポリマーがインクの吸収によって膨潤して内部にインクを閉じ込めることで発色する媒体をいう。吸収タイプの媒体に用いられるシリカ等は色材と化学的に結合しやすいものが多いのに対し、ゼラチンなどのポリマーは色材と化学反応しにくいものが多いため、光が当たっても化学的に変化が起こらず、耐光性に優れる特徴がある。
ところで、発色層を設けた印刷媒体は、ドットが比較的密に形成される自然画に対しては画質が向上するものの、罫線等のようにドットの記録率が低い画像では、滲みに似た現象が生じる場合がある。これは、例えば、膨潤タイプの媒体の場合、1つのドットが完全に乾燥する前に新たなインク滴が打ち込まれた場合には、媒体が膨潤可能な状態にあるから、ドットとインク滴とが混合し、1つの大きなドットを形成する。これに対し、ドットの乾燥・定着が完全に完了すると、その部分はさらに多くのインク滴を吸収することができなくなるから、その後に打ち込まれたインク滴は、ドットの周囲であって、インクを吸収可能な箇所にずれてドットを形成する。このため、罫線等の場合は、これがガタつきとなって視認される。同様の現象は、ドットに重ねてインクを打ち込む場合のみならず、ドットに近接してインクを打ち込んだ場合も生じる。
そこで、このような不具合を回避するために、溶媒のみからなるクリアインクを、ドットが形成された部分またはその近傍に打ち込むことにより、ドットが乾燥することを防止し、罫線等の滲みの発生を低減させることが行われている。
最後に、(3)の「印刷速度の改善」について説明する。
前述したように、高画質化のために吐出インクを小液滴化すると、画質は向上するものの、例えば、一面に同一色を印刷することが必要な、いわゆる「ベタ印刷」を行う場合には、少量の液滴を印刷媒体の全面に対して印刷する必要があるため、印刷動作を繰り返し行う必要が生じ、その結果、印刷速度が低下するという問題が生じる。
そこで、カラーインクによって形成されたドットに隣接するようにクリアインク(色材を含まず溶媒のみからなるインク)を吐出することにより、インクの拡散を誘発し、形成されるドットのサイズを通常よりも拡大させて、印刷速度を向上させることが行われている(特許文献1参照)。
特開2001−205827号公報(発明の詳細な説明)
ところで、前述した(2−A)のインクの滲み等の改善については、クリアインクはカラーインクを印刷する前に印刷することが望ましい。
また、前述した(1−A)および(1−B)の光沢ムラの改善、(2−B)の罫線等のインクの滲みの改善、(3)の印刷速度の改善については、クリアインクはカラーインクを印刷した後に印刷することが望ましい。
しかし、従来においては、クリアインクの印刷のタイミングについては、十分に考慮されていなかったため、好適なタイミングでクリアインクを印刷することができないという問題点がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、好適なタイミングでクリアインクを印刷することが可能な印刷装置、印刷ヘッド、及び印刷方法を提供しよう、とするものである。
主たる本発明は、次のような印刷装置である。
(a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
(b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を備えた印刷ヘッドと、
を有する印刷装置であって、
前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷装置。
また、他の主たる本発明は、次のような印刷装置である。
(a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
(b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有し、所定方向へ移動して印刷を行う印刷ヘッドであって、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を備えた印刷ヘッドと、
を有し、
前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷装置。
また、他の主たる本発明は、次のような印刷装置である。
(a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
(b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有し、所定方向及び逆方向へ移動して印刷を行う印刷ヘッドであって、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を備えた印刷ヘッドと、
を有し、
前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側にそれぞれ配置されており、
印刷時においては、前記上流側及び前記下流側に配置された前記第1のノズル列のうちのいずれか一方と、前記第2のノズル列とを利用して印刷を行う、印刷装置。
また、他の主たる本発明は、次のような印刷ヘッドである。
媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を有し、
前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷ヘッド。
また、他の主たる本発明は、次のような印刷ヘッドである。
媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を有し、
前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されており、
前記第2のノズル列からのインク吐出前に、前記第1のノズル列から前記色材を有しないインクが吐出される、印刷ヘッド。
また、他の主たる本発明は、次のような印刷ヘッドである。
媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を有し、
前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されており、
前記第2のノズル列からのインク吐出後に、前記第1のノズル列から前記色材を有しないインクが吐出される、印刷ヘッド。
また、他の主たる本発明は、次のような印刷方法である。
印刷方法であって、
搬送方向へ媒体を搬送するステップと、
色材を有しないインクを媒体に吐出するステップと、
色材を有しないインクを媒体に吐出した後に、色材を有するインクを吐出するステップと、
を有する、印刷方法。
また、他の主たる本発明は、次のような印刷方法である。
印刷方法であって、
搬送方向へ媒体を搬送するステップと、
色材を有するインクを媒体に吐出するステップと、
色材を有するインクを媒体に吐出した後に、色材を有しないインクを吐出するステップと、
を有する印刷方法。
本発明の他の特徴については、添付図面及び以下の説明により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
(a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
(b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を備えた印刷ヘッドと、
を有する印刷装置であって、
前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷装置。
このため、好適なタイミングで色材を有しないインクを印刷することが可能となる。
また、前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側に配置されていることとしてもよい。
また、前記第2のノズル列は、異なる色のインクを吐出するための複数のノズル列を有することとしてもよい。これにより、色材を有しないインクの吐出を完了した後に、異なる色のインクの印刷を行うことが可能になる。
また、前記色材を有しないインクは、前記色材を有するインクよりも先に吐出することが望ましいインクであることとしてもよい。この結果、色材を有しないインクを、最適な順序で印刷することが可能になる。
また、前記色材を有しないインクは、前記色材を有するインクとの間で化学反応を生じさせるインクであることとしてもよく、さらに、前記色材を有しないインクは、滲み防止、発色性向上、定着性向上、または乾燥性向上を目的とするインクであることとしてもよい。これにより、滲みを確実に解消するともに、発色性、定着性、乾燥性を向上させることが可能になる。
また、前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の下流側に配置されていることとしてもよい。
このような場合においても、前記第2のノズル列は、異なる色のインクを吐出するための複数のノズル列を有することとしてもよい。これにより、異なる色のインクの吐出が完了した後に、色材を有しないインクの吐出を行うことが可能になる。
また、前記色材を有しないインクは、前記色材を有するインクよりも後に印刷することが望ましいインクであることとしてもよい。この結果、色材を有しないインクを、最適な順序で印刷することが可能になる。
また、前記色材を有しないインクは、滲み防止、発色性向上、定着性向上、または乾燥性向上を目的とするインクであることとしてもよい。これにより、滲みおよび光沢ムラを確実に解消するとともに、印刷速度を向上させることが可能になる。
また、前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側に配置されており、これらの第1のノズル列から、前記色材を有しないインクを適宜吐出することとしてもよい。
また、(a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
(b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有し、所定方向へ移動して印刷を行う印刷ヘッドであって、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を備えた印刷ヘッドと、
を有し、
前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷装置。
このため、好適なタイミングで色材を有しないインクを印刷することが可能となる。
また、前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の下流側に配置されていることとしてもよく、前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側に配置されていることとしてもよく、前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側に配置されており、これらの第1のノズル列から、前記色材を有しないインクを適宜吐出することとしてもよい。これにより、プリンタにおいて、制御を複雑化することなく、色材を有しないインクを最適な順序で印刷することが可能になる。
また、(a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
(b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有し、所定方向及び逆方向へ移動して印刷を行う印刷ヘッドであって、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を備えた印刷ヘッドと、
を有し、
前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側にそれぞれ配置されており、
印刷時においては、前記上流側及び前記下流側に配置された前記第1のノズル列のうちのいずれか一方と、前記第2のノズル列とを利用して印刷を行う、印刷装置。
このため、好適なタイミングで色材を有しないインクを印刷することが可能となる。
また、印刷時においては、前記上流側及び前記下流側に配置された前記第1のノズル列のうち、前記印刷ヘッドが移動する方向の先頭側に位置する前記第1のノズル列と、前記第2のノズル列とを利用して印刷を行うこととしてもよい。これにより、プリンタにおいて、色材を有しないインクを最適な順序で印刷するとともに、印刷速度を向上させることが可能になる。
また、印刷時においては、前記上流側及び前記下流側に配置された前記第1のノズル列のうち、前記印刷ヘッドが移動する方向の後ろ側に位置する前記第1のノズル列と、前記第2のノズル列とを利用して印刷を行うこととしてもよい。これにより、プリンタにおいて、色材を含有しないインクを最適な順序で印刷するとともに、印刷速度を向上させることが可能になる。
また、媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を有し、
前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷ヘッド。
このため、好適なタイミングで色材を有しないインクを印刷することが可能となる。
また、前記第1のノズル列は、前記第2のノズル列よりも前記搬送方向の上流側に配置されていることとしてもよく、前記第1のノズル列は、前記第2のノズル列よりも前記搬送方向の下流側に配置されていることとしてもよく、前記第1のノズル列は、前記第2のノズル列よりも前記搬送方向の上流側、及び、前記第2のノズル列よりも前記搬送方向の下流側に配置されており、これらの第1のノズル列から、前記色材を有しないインクを適宜吐出することとしてもよい。
また、媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を有し、
前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されており、
前記第2のノズル列からのインク吐出前に、前記第1のノズル列から前記色材を有しないインクが吐出される、印刷ヘッド。
このため、印刷ヘッドにおいて、色材を有しないインクを必要に応じて好適なタイミングで印刷することが可能になる。
また、媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
を有し、
前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されており、
前記第2のノズル列からのインク吐出後に、前記第1のノズル列から前記色材を有しないインクが吐出される、印刷ヘッド。
このような印刷ヘッドにおいても、色材を有しないインクを必要に応じて好適なタイミングで印刷することが可能になる。
また、次のような印刷方法も実現可能である。
印刷方法であって、
搬送方向へ媒体を搬送するステップと、
色材を有しないインクを媒体に吐出するステップと、
色材を有しないインクを媒体に吐出した後に、色材を有するインクを吐出するステップと、
を有する、印刷方法。
印刷方法であって、
搬送方向へ媒体を搬送するステップと、
色材を有するインクを媒体に吐出するステップと、
色材を有するインクを媒体に吐出した後に、色材を有しないインクを吐出するステップと、
を有する印刷方法。
===第1の実施の形態===
まず、第1の実施の形態について図1から図8Bを参照しながら説明する。
まず、印刷装置および印刷用コンピュータシステムの概要について、図1および図2を参照しつつ説明する。図1は、印刷装置であるインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」と略記する)22を備えた印刷用コンピュータシステムの概略構成図であり、図2は、制御回路40を中心としたプリンタ22の主要部の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンタ22は、紙送りモータ23によって印刷用紙Pを搬送方向へ搬送する搬送機構としての副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31を紙送りローラ26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載され、印刷ヘッド12を備えた印刷ヘッドユニット60と、この印刷ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ23、キャリッジモータ24、印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。
制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。
このコンピュータ90は、プリンタ22用のドライバーを搭載し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報を表示装置の画面表示により提示するユーザインターフェイスを構成している。
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転を紙送りローラ26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。
また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、紙送りローラ26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39とを備えている。
図2に示すように、制御回路40は、CPU(Central Processing Unit)41、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))43、RAM(Random Access Memory)44、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))45、およびEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)46を備えた算術論理演算回路として構成されている。
この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54とを備えている。
I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
つぎに、コンピュータ90の構成について、図3を参照しつつ説明する。
図3に示すように、コンピュータ90は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD(Hard Disk Drive)94、ビデオ回路95、I/F96、バス97、表示装置98、入力装置99および外部記憶装置100によって構成されている。
ここで、CPU91は、ROM92やHDD94に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御部である。
ROM92は、CPU91が実行する基本的なプログラムやデータを格納しているメモリである。RAM93は、CPU91が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
HDD94は、CPU91からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータやプログラムを読み出すとともに、CPU91の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
ビデオ回路95は、CPU91から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置98に出力する回路である。
I/F96は、入力装置99および外部記憶装置100から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ22に対して印刷信号PSを出力する回路である。
バス97は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD94、ビデオ回路95およびI/F96を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
表示装置98は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路95から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。
入力装置99は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F96に供給する装置である。
外部記憶装置100は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプログラムを読み出してCPU91に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、CPU91から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
つぎに、印刷ヘッド12の構成について、図1、図4A、及び図4Bを参照しつつ説明する。
図1に示すように、キャリッジ31には、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ71、イエロー(Y)のインクを収納したカートリッジ72、マゼンタ(M)のインクを収納したカートリッジ73、シアン(C)のインクを収納したカートリッジ74、クリア(N)のインクを収納したカートリッジ75の5つのインクカートリッジ71〜75が着脱可能に搭載される。なお、クリアインクおよびカラーインクの組成については、その用途に応じて異なるので、詳細は後述する。
図1に示すように、キャリッジ31の下部には印刷ヘッド12が設けられている。印刷ヘッド12には、図4Aに示すように、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙Pの搬送方向に列状に配置され、ノズル列R1〜R5を形成している。なお、詳細なノズルの構成については、後述する。
キャリッジ31の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列R1〜R5には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
この第1の実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ26に沿わされた印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
図4Aは、印刷ヘッド12におけるノズルの配列を示す図(ノズル12を印刷用紙P側から眺めた図)である。図示するように印刷ヘッド12には、ブラック(K)インクを吐出するためのノズル列R1が左側に形成され、クリア(N)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)インクを吐出するためのノズル列R2〜R5がこの順に副操作方向に一列に形成されている。なお、ノズル列R2が第1のノズル列を構成し、ノズル列R3〜R5が第2のノズル列を構成する。
図4Bは、印刷時における各ノズル列R2〜R5と印刷用紙Pとの位置関係を示す図である。この図に示すように、印刷用紙Pは、印刷ヘッド12とプラテン(印刷ヘッド12に対向する位置に配置され、印刷用紙Pが平面状となるように保持する部材)の間を図の右から左へ搬送され、印刷ヘッド12のノズル列R2〜R5によりインク滴がこの順(NYMCの順)に打ち込まれる。図4Aから明らかなように、クリア(N)インクは、印刷用紙Pの副走査方向の最も上流側、すなわち、副走査方向の先頭側に配置されているので、クリア(N)インクは最初に打ち込まれることになる。
ここで、この図4Aでは、ノズル列R1〜R5をそれぞれ1本の線分として表しているが、実際には各線分は複数のノズルが列状に配置されることで構成されている。なお、ノズル列R1とノズル列R2〜R5は図4Aに示す配置ではなく、左右逆の配置であってもよい。また、ノズル列R2は、ノズル列R3〜R5よりも上流側である必要があるが、ノズル列R3〜R4が配置される順序は、図4Aに示す以外でもよい。
図5は、コンピュータ90にインストールされているプリンタ22用のドライバソフトの機能ブロックを示す図である。この図に示すように、ドライバソフトは、色変換部120およびハーフトーニング部121によって構成されており、ハーフトーニング部121の出力は、各ノズル列に供給される。
ここで、色変換部120は、例えば、RGB(Red, Green, Blue)フルカラー画像データのような画像データの入力を受け、入力された画像データを構成する、例えば、RGB表色系の色データを、カラーインクの色セットに対応した色成分を持つ、CMY色系の色データに変換する。なお、ブラック(K)については、テキスト等を印刷する場合に使用され、カラー印刷には使用しないものとする。
ハーフトーニング部121は、色変換部120から出力された画像データに対して誤差拡散またはディザリング(Dithering)等の処理を施し、CMY各色の多階調(例えば、256階調)のデータを、CMY各色のドットの密度によって表現した例えば2値化されたビットマップデータに変換する。また、テキストを印刷する際には、キャラクタデータに対して誤差拡散処理を施し、K用の2値化されたビットマップデータに変換する。
また、ハーフトーニング部121は、カラー印刷を行う場合であって、ビットマップデータを生成する際に、CMYのドットを示したCMYドットデータに加えて、クリアインクのドットを示したNドットデータも生成する。このNドットデータは、例えば、前述の(1−A)の光沢ムラの改善の場合では、1個または複数個の画素に注目したときに、当該ドットまたはドット群におけるカラーインクの打ち込み量が所定の範囲内に収まるように、クリアインクが補充的に打ち込まれるように設定されている。なお、ハーフトーニング部121から出力されたビットマップデータには、上述したC,M,Y,K,Nのビットマップデータが含まれている。
ハーフトーニング部121から出力されたビットマップデータは印刷ヘッド12に供給され、画像を印刷する際にはビットマップデータに従ってC,M,Y,Nのインク滴が吐出され、テキストを印刷する際にはKのインク滴が吐出され、印刷用紙P上にドットが形成される。
つぎに、第1の実施の形態の動作について前述した(2−A)の場合、すなわち、滲み等を防止するためカラーインクによるドットが形成される前にクリアインクを予めそのドットが形成される部分またはその近傍に打ち込んでおく場合を例に挙げて説明する。
(2−A)の場合、クリアインクとしては、透明ポリマーを溶媒である水に溶解したものを使用する。また、カラーインクとしては、各色の顔料を溶媒である水に溶解したものを使用する。
コンピュータ90の入力装置99を操作して、アプリケーションプログラムを起動する要求がなされた場合には、CPU91は、HDD94から該当するプログラムを読み出して実行する。この結果、アプリケーションプログラムが起動され、画像データの生成または編集が可能になる。
このようなアプリケーションプログラムを利用して、画像が描画または編集された後、生成された画像を印刷する要求が入力装置99を介して行われた場合には、CPU91は、生成された画像データをドライバソフトに対して供給する。
なお、画像データは、RGB表色系によって表されているデータであり、例えば、縦および横方向の解像度が360dpi(Dots Per Inch)の画像データである。
ドライバソフトを構成する色変換部120は、アプリケーションプログラムから受け渡された画像データを、CMY表色系の画像データに変換する。なお、この変換処理には、例えば、HDD94に格納されているLUT(Look Up Table)を利用する。
CMY表色系への変換が終了すると、色変換部120は、変換の結果として得られたCMY表色系の画像データ(256階調のデータ)に対して誤差拡散処理またはディザリング処理を施し、CMYの各色毎に2値化されたビットマップデータを生成する。なお、このとき、画像の解像度は、入力時の縦・横360×360dpiから印刷ヘッド12の解像度に対応する縦・横720×720dpiに変換される。
また、ハーフトーニング部121は、例えば、クリアインクの画素の縦方向(副走査方向)に隣接するカラーインクの画素のいずれか一方が“1”である場合、すなわち、CMYのいずれかのインクが打ち込まれる場合には、予めクリアインクを打ち込む(ビットマップデータを“1”とする)。また、隣接するカラーインクの画素の双方が“0”である場合、すなわち、CMYのいずれもが打ち込まれない場合には、クリアインクを打ち込まない(ビットマップデータを“0”とする)。
より詳細には、図6のように、カラーインクの解像度が縦、横それぞれ720dpiであり、クリアインクの解像度が縦、横それぞれ360dpi,720dpiである場合において、カラーインクに対応するドット201,202(図6で黒丸で示す)の少なくとも一方が“1”である場合には、クリアインクに対応するドット203(図6で白丸で示す)を“1”とし、双方ともに“0”である場合には、クリアインクに対応するドット203を“0”とする。
このようにして生成されたカラーインクと、クリアインクのビットマップデータは、ハーフトーニング部121から出力され、I/F部96を介してプリンタ22に供給される。プリンタ22では、CPU41がこれらのデータを受信する。CPU41は、紙送りモータ23を駆動して印刷用紙Pを1枚だけ吸引し、印刷開始位置まで移送する。そして、印刷用紙Pの印刷開始位置が印刷ヘッド12の直下まで移動した場合には、受信したビットマップデータをヘッド駆動回路52を介して印刷ヘッド12に供給し、印刷を開始する。このとき、クリアインクのビットマップデータについては、印刷ヘッド12のノズル列R2に供給され、その他のビットマップデータについては色毎にノズル列R3〜R5にそれぞれ供給される。
印刷が開始されると、CPU41は、キャリッジ31を主走査方向に走査しつつノズル列R2からクリアインクを、また、ノズル列R3〜R5からカラーインクを吐出し、副走査方向に印刷用紙Pを間欠的に搬送する動作を繰り返す。このとき、まず、クリア(N)インクが印刷用紙Pに打ち込まれた後、カラーインクがY,M,Cの順番でインクが打ち込まれて各色相が重ね合わされる。この結果、クリアインクが打ち込まれて印刷用紙Pの特性が改善された後にカラーインクが打ち込まれるので、滲みを防止するとともに、発色性向上、定着性向上、または乾燥性向上を図ることが可能になる。
以上のように、本実施の形態では、カラーインクが打ち込まれる領域に、クリアインクを予め打ち込むようにしたので、当該部分の滲み防止、発色性向上、定着性向上、または乾燥性向上を図ることが可能になる。また、ノズル列R2を印刷ヘッド12の最も上流側に配置したので、クリアインクが十分に定着して印刷用紙Pの特性が改善された後に、カラーインクが印刷されることから、クリアインクによる効果を十分に発揮させることが可能になる。
なお、以上の第1の実施の形態では、隣接する上下(副走査方向)のカラーインクのドットのいずれかが打ち込まれた場合に、クリアインクを打ち込むようにした。しかし、これ以外にも、例えば、カラーインクの打ち込み密度が高い領域に対してクリアインクを打ち込むようにしたり、あるいは、全ての領域に均一に打ち込むようにすることもできる。
===第2の実施の形態===
つぎに、本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態では、印刷ヘッド12Aの構成が第1の実施の形態の印刷ヘッド12と異なるのみであるため、印刷ヘッド12Aについてのみ構成を説明する。
図7は、本発明の他の実施の形態に係る印刷ヘッド12Aの構成例を示す図である。この図に示すように、この実施の形態では、ノズル列Ra1〜Ra6が主走査方向に並べて配置されている。具体的には、図7の左から右へ、ノズル列Ra1〜Ra6が配置されており、ノズル列Ra1,Ra6はクリア(N)インク、ノズル列Ra2〜Ra5は、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)インクに対応している。また、この実施の形態では、印刷ヘッド12Aが主走査方向に往復動作する際に、往路および復路の双方において印刷を行う構成となっている。なお、ノズル列Ra2〜Ra5が第2のノズル列を構成し、ノズル列Ra1,Ra6が第1のノズル列を構成している。
つぎに、以上の第2の実施の形態の動作について説明する。
この第2の実施の形態では、図5に示す色変換部120およびハーフトーニング部121の動作は、前述の実施の形態の場合と同様であるが、印刷ヘッド12Aによってインクを吐出する手順が異なっている。そこで、印刷ヘッド12Aによりインクを吐出する動作について(2−A)を例に挙げて説明する。
(2−A)の場合には、前述の場合と同様の処理によりクリアインク用とカラーインク用のビットマップデータが生成され、プリンタ22に供給される。プリンタ22は、コンピュータ90から受信したビットマップデータを色毎にノズル列Ra2〜Ra5に供給するとともに、キャリッジモータ24を駆動して、印刷処理を行う。
具体的には、図7に示す往路方向にキャリッジ31を移動(走査)する際には、ノズル列Ra1は使用せずに、ノズル列Ra2〜Ra6のみを用いて印刷を行う。すなわち、往路方向の印刷では、ノズル列Ra6によってクリアインクが印刷された後、クリアインクが打ち込まれた部分に対してノズル列Ra5,Ra4,Ra3,Ra2の順にカラーインクが吐出されて印刷される。
一方、復路では、ノズル列Ra6は使用せずに、ノズル列Ra1〜Ra5のみを用いて印刷を行う。すなわち、復路方向の印刷では、ノズル列Ra1によってクリアインクが打ち込まれた後、ノズル列Ra2,Ra3,Ra4,Ra5の順にカラーインクが吐出されて印刷される。
そして、このような往復動作を繰り返すことにより、カラーインクとクリアインクが印刷用紙P上に塗布され、画像の印刷が完了する。
以上の第2の実施の形態によれば、往路においてはノズル列Ra6を用いてクリアインクを印刷し、復路においてはノズル列Ra1を用いて印刷を行うようにしたので、クリアインクをカラーインクよりも先に印刷することが可能になる。
したがって、クリアインクが印刷用紙Pに十分に定着した後にカラーインクを印刷することができるので、発色性等を改善することが可能になる。
なお、以上の第2の実施の形態では、キャリッジ31の往路と復路の双方において印刷を行う場合を例に挙げて説明したが、例えば、往路または復路の一方向についてのみ印刷を行うプリンタに対しても本発明を適用することができる。例えば、往路のみにおいて印刷を行う場合には、ノズル列Ra1を設けず、ノズル列Ra2〜Ra6のみによって印刷するようにし、ノズル列Ra6によるクリアインクの印刷が終了した後に、ノズル列Ra2〜Ra5によりカラーインクを印刷するようにすればよい。逆に、復路のみに印刷を行う場合には、ノズル列Ra6を設けず、ノズル列Ra1〜Ra5のみによって印刷するようにし、ノズル列Ra1によってクリアインクを印刷した後に、ノズル列Ra2〜Ra5によりカラーインクを印刷するようにすればよい。
以上、本発明の第1及び第2の実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、インクとしては、CMYKの4色を用いるようにしたが、これ以外に淡色系のインク(ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロー(DY))のインクを用いるようにしてもよい。
また、以上の第1及び第2の実施の形態では、画像を印刷する際にはCMYの3色を用いることとしたが、前述のように淡色系のインクを用いるとともに、ブラック(K)インクを用いることも可能である。なお、その場合、図4Aに示す実施の形態と同一配置のノズル構成を採る場合には、図8Aに示す印刷ヘッド12Bのように、ノズル列R1については、ノズル列R2〜R4に対応する範囲のノズル群のみを使用して印刷を行い、ノズル列R5に対応する範囲のノズル群については使用しないようにすることで、ブラック(K)インクを打ち込んだ後にクリアインクを打ち込むことが可能になる。または、図8Bに示す印刷ヘッド12Cのように、ノズル列R5に対応する範囲のノズル群については印刷ヘッド12に設けないようにすることも可能である。
また、インクの組成についても具体的な例を挙げて説明したが、本発明は、列挙された具体例に限定されるものではない。
また、既に述べた通り、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。
さらに、以上の第1及び第2の実施の形態では、HDD94(または、外部記憶装置100)に格納されたドライバソフトにより、色変換部120およびハーフトーニング部121の処理を実行するようにした。しかし、プリンタ22のP−ROM43に同等の機能を有するプログラムを格納しておき、このプログラムにより色変換部120およびハーフトーニング部121の処理を実行するようにしたり、ドライバソフトとプリンタ22によりこれらを分担して処理するようにしたりすることも可能である。
===第3の実施の形態===
以下、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず、第3の実施の形態について図10から図17を参照しながら説明する。
まず、印刷装置および印刷用コンピュータシステムの概要について、図10および図11を参照しつつ説明する。図10は、印刷装置であるインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」と略記する)1022を備えた印刷用コンピュータシステムの概略構成図であり、図11は、制御回路1040を中心としたプリンタ1022の主要部の構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、プリンタ1022は、紙送りモータ1023によって印刷用紙Pを搬送方向へ搬送する搬送機構としての副走査送り機構と、キャリッジモータ1024によってキャリッジ1031を紙送りローラ1026の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ1031の移動方向を主走査方向という。
また、プリンタ1022は、キャリッジ1031に搭載され、印刷ヘッド1012を備えた印刷ヘッドユニット1060と、この印刷ヘッドユニット1060を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ1023、キャリッジモータ1024、印刷ヘッドユニット1060および操作パネル1032との信号のやり取りを司る制御回路1040とを備えている。
制御回路1040は、コネクタ1056を介してコンピュータ1090に接続されている。
このコンピュータ1090は、プリンタ1022用のドライバーを搭載し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ1022における種々の情報を表示装置の画面表示により提示するユーザインターフェイスを構成している。
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ1023の回転を紙送りローラ1026と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。
また、キャリッジ1031を往復動させる主走査送り機構は、紙送りローラ1026の軸と並行に架設されキャリッジ1031を摺動可能に保持する摺動軸1034と、キャリッジモータ1024との間に無端の駆動ベルト1036を張設するプーリ1038と、キャリッジ1031の原点位置を検出する位置検出センサ1039とを備えている。
図11に示すように、制御回路1040は、CPU(Central Processing Unit)1041、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))1043、RAM(Random Access Memory)1044、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))1045、およびEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)1046を備えた算術論理演算回路として構成されている。
この制御回路1040は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路1050と、このI/F専用回路1050に接続され印刷ヘッドユニット1060を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路1052と、紙送りモータ1023およびキャリッジモータ1024を駆動するモータ駆動回路1054とを備えている。
I/F専用回路1050は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ1056を介してコンピュータ1090から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
つぎに、コンピュータ1090の構成について、図12を参照しつつ説明する。
図12に示すように、コンピュータ1090は、CPU1091、ROM1092、RAM1093、HDD(Hard Disk Drive)1094、ビデオ回路1095、I/F1096、バス1097、表示装置1098、入力装置1099および外部記憶装置1100によって構成されている。
ここで、CPU1091は、ROM1092やHDD1094に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御部である。
ROM1092は、CPU1091が実行する基本的なプログラムやデータを格納しているメモリである。RAM1093は、CPU1091が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
HDD1094は、CPU1091からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータやプログラムを読み出すとともに、CPU1091の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
ビデオ回路1095は、CPU1091から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置1098に出力する回路である。
I/F1096は、入力装置1099および外部記憶装置1100から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ1022に対して印刷信号PSを出力する回路である。
バス1097は、CPU1091、ROM1092、RAM1093、HDD1094、ビデオ回路1095およびI/F1096を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
表示装置1098は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路1095から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。
入力装置1099は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F1096に供給する装置である。
外部記憶装置1100は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプログラムを読み出してCPU1091に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、CPU1091から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
つぎに、印刷ヘッド1012の構成について、図10、図13A、及び図13Bを参照しつつ説明する。
図10に示すように、キャリッジ1031には、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ1071、イエロー(Y)のインクを収納したカートリッジ1072、マゼンタ(M)のインクを収納したカートリッジ1073、シアン(C)のインクを収納したカートリッジ1074、クリア(N)のインクを収納したカートリッジ1075の5つのインクカートリッジ1071〜1075が着脱可能に搭載される。なお、クリアインクおよびカラーインクの組成については、その用途に応じて異なるので、詳細は後述する。
図10に示すように、キャリッジ1031の下部には印刷ヘッド1012が設けられている。印刷ヘッド1012には、図13Aに示すように、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙Pの搬送方向に列状に配置され、ノズル列R1〜R5を形成している。なお、詳細なノズルの構成については、後述する。
キャリッジ1031の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列R1〜R5には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
第3の実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ1026に沿わされた印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
図13Aは、印刷ヘッド1012におけるノズルの配列を示す図(ノズル1012を印刷用紙P側から眺めた図)である。図示するように印刷ヘッド1012には、ブラック(K)インクを吐出するためのノズル列R1が左側に形成され、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびクリア(N)インクを吐出するためのノズル列R2〜R5がこの順に副操作方向に一列に形成されている。なお、ノズル列R2〜R4が第2のノズル列を構成し、ノズル列5が第1のノズル列を構成する。
図13Bは、印刷時における各ノズル列R2〜R5と印刷用紙Pとの位置関係を示す図である。この図に示すように、印刷用紙Pは、印刷ヘッド1012とプラテン(印刷ヘッド1012に対向する位置に配置され、印刷用紙Pが平面状となるように保持する部材)の間を図の右から左へ搬送され、印刷ヘッド1012のノズル列R2〜R5によりインク滴がこの順(YMCNの順)に打ち込まれる。図13Aから明らかなように、クリア(N)インクは、印刷用紙Pの副走査方向の最も下流側、すなわち、副走査方向の末尾側に配置されているので、クリア(N)インクは最後に打ち込まれることになる。
ここで、この図13Aでは、ノズル列R1〜R5をそれぞれ1本の線分として表しているが、実際には各線分は複数のノズルが列状に配置されて構成されている。なお、ノズル列R1とノズル列R2〜R5は図13Aに示す配置ではなく、左右逆の配置であってもよい。また、ノズル列R5は、ノズル列R2〜R4よりも下流側である必要があるが、ノズル列R2〜R4が配置される順序は、図13Aに示す以外でもよい。
図14は、コンピュータ1090にインストールされているプリンタ1022用のドライバソフトの機能ブロックを示す図である。この図に示すように、ドライバソフトは、色変換部1120およびハーフトーニング部1121によって構成されており、ハーフトーニング部1121の出力は、各ノズル列に供給される。
ここで、色変換部1120は、例えば、RGB(Red, Green, Blue)フルカラー画像データのような画像データの入力を受け、入力された画像データを構成する、例えば、RGB表色系の色データを、カラーインクの色セットに対応した色成分を持つ、CMY色系の色データに変換する。なお、ブラック(K)については、テキスト等を印刷する場合に使用され、カラー印刷には使用しないものとする。
ハーフトーニング部1121は、色変換部1120から出力された画像データに対して誤差拡散またはディザリング(Dithering)等の処理を施し、CMY各色の多階調(例えば、256階調)のデータを、CMY各色のドットの密度によって表現した例えば2値化されたビットマップデータに変換する。また、テキストを印刷する際には、キャラクタデータに対して誤差拡散処理を施し、K用の2値化されたビットマップデータに変換する。
また、ハーフトーニング部1121は、カラー印刷を行う場合であって、ビットマップデータを生成する際に、CMYのドットを示したCMYドットデータに加えて、クリアインクのドットを示したNドットデータも生成する。このNドットデータは、例えば、前述の(1−A)の光沢ムラの改善の場合では、1個または複数個の画素に注目したときに、当該ドットまたはドット群におけるカラーインクの打ち込み量が所定の範囲内に収まるように、クリアインクが補充的に打ち込まれるように設定されている。なお、ハーフトーニング部1121から出力されたビットマップデータには、上述したC,M,Y,K,Nのビットマップデータが含まれている。
ハーフトーニング部1121から出力されたビットマップデータは、印刷ヘッド1012に供給され、画像を印刷する際にはビットマップデータに従ってC,M,Y,Nのインク滴が吐出され、テキストを印刷する際にはKのインク滴が吐出され、印刷用紙P上にドットが形成される。
つぎに、第3の実施の形態の動作について説明する。なお、以下では、まず、前述した(1−A)の「光沢ムラの改善」に対応する場合の動作について説明した後、(1−B)の「光沢ムラの改善」、および(3)の「印刷速度の改善」に対応する場合の動作について説明する。
まず、(1−A)の光沢ムラの改善のためにクリアインクをドット密度の低い部分に打ち込む場合の動作について説明する。
(1−A)の場合、クリアインクとしては、透明ポリマーを溶媒である水に溶解したものを使用する。また、カラーインクとしては、各色の顔料を溶媒である水に溶解したものを使用する。
コンピュータ1090の入力装置1099を操作して、アプリケーションプログラムを起動する要求がなされた場合には、CPU1091は、HDD1094から該当するプログラムを読み出して実行する。この結果、アプリケーションプログラムが起動され、画像データの生成または編集が可能になる。
このようなアプリケーションプログラムを利用して、画像が描画または編集された後、生成された画像を印刷する要求が入力装置1099を介して行われた場合には、CPU1091は、生成された画像データをドライバソフトに対して供給する。
なお、画像データは、RGB表色系によって表されているデータであり、例えば、縦および横方向の解像度が360dpi(Dots Per Inch)の画像データである。
ドライバソフトを構成する色変換部1120は、アプリケーションプログラムから受け渡された画像データを、CMY表色系の画像データに変換する。なお、この変換処理には、例えば、HDD1094に格納されているLUT(Look Up Table)を利用する。
CMY表色系への変換が終了すると、色変換部1120は、変換の結果として得られたCMY表色系の画像データ(256階調のデータ)に対して誤差拡散処理またはディザリング処理を施し、CMYの各色毎に2値化されたビットマップデータを生成する。なお、このとき、画像の解像度は、入力時の縦・横360×360dpiから印刷ヘッド1012の解像度に対応する縦・横720×720dpiに変換される。
また、ハーフトーニング部1121は、カラーインクのドットの密度が低い部分にクリアインクによるドットが形成されるようにクリアインク用のビットマップデータを生成する。すなわち、ハーフトーニング部1121は、CMYおよびNの総てのインクに着目した場合に、印刷用紙Pの各部において単位面積あたりに着弾するインク量(質量または体積)が一定の範囲に収まるようにクリアインク用のビットマップデータを生成する。なお、どの程度の量クリアインクを打ち込むかについては、クリアインクによって形成されるドットの光沢度や、印刷した際の実際の光沢ムラの状況に応じて適宜設定する。
なお、同量あたりの光沢度は、クリアインクの方が高いので、クリアインクについてはカラーインクと同じ量だけ打ち込む必要はない。したがって、クリアインクのビットマップデータについては、縦、および横方向のそれぞれについて、解像度を720dpiよりも低くなるように設定してもよい。要は、前述の要件を充足するように、クリアインクを打ち込める解像度であれば問題ない。
より詳細には、例えば、1個または複数個の画素に注目した場合に、当該画素(群)に対するCMYインクの総打ち込み量をDCMYとすると、打ち込み量DCMYに応じて図15に示す曲線に基づいてクリアインクの吐出量を定める。すなわち、DCMYが少ない場合には、クリアインクの吐出量(または、形成されるドットの密度)を増やし、DCMYが多い場合にはクリアインクの吐出量(または、形成されるドットの密度)を減少させる。また、1つのクリアインク用のビットマップデータを生成する際に、注目する画素の個数を増減すれば、クリアインク用のビットマップデータの解像度を変更することができる。
このようにして生成されたカラーインクと、クリアインクのビットマップデータは、ハーフトーニング部1121から出力され、I/F部1096を介してプリンタ1022に供給される。プリンタ1022では、CPU1041がこれらのデータを受信する。CPU1041は、紙送りモータ1023を駆動して印刷用紙Pを1枚だけ吸引し、印刷開始位置まで移送する。そして、印刷用紙Pの印刷開始位置が印刷ヘッド1012の直下まで移動した場合には、受信したビットマップデータをヘッド駆動回路1052を介して印刷ヘッド1012に供給し、印刷を開始する。このとき、クリアインクのビットマップデータについては、印刷ヘッド1012のノズル列R5に供給され、その他のビットマップデータについては色毎にノズル列R2〜R4にそれぞれ供給される。
印刷が開始されると、CPU1041は、キャリッジ1031を主走査方向に走査しつつノズル列R2〜R4からカラーインクを、また、ノズル列R5からクリアインクを吐出し、副走査方向に印刷用紙Pを間欠的に搬送する動作を繰り返す。このとき、カラーインクについては、Y,M,Cの順番でインクが印刷されて各色相が重ね合わされた後、最後にNのインクが印刷される。この結果、カラーインクが十分に定着した後に、クリアインクが印刷されるので、クリアインクがカラーインクに与える影響を少なくすることができ、良好な発色を得ることができる。
図16は、この実施の形態により印刷された印刷用紙Pの断面の模式図である。
この図16に示すように、印刷用紙Pの表面には、カラーインクによるドット1220が形成され、また、カラーインクが付着してない領域またはその付着量が少ない領域には、クリアインクによるドット1221が形成されている。これにより、印刷用紙Pの表面におけるインクの付着量が略均一に近くなり、光反射率の相違つまり光沢ムラが低減される。なお、この図は模式図であり、この図に示すように、カラーインクが打ち込まれていない領域の全てに、クリアインクが打ち込まれるわけではない。
以上のように、第3の実施の形態では、カラーインクの打ち込み量が少ない領域には、クリアインクを補充的に打ち込むようにしたので、当該部分の光沢度を上げ、光沢ムラが生じることを防止できる。また、ノズル列R5を印刷ヘッド1012の最も下流側に配置したので、カラーインクが十分に定着した後に、クリアインクが印刷されることから、クリアインクがカラーインクに与える影響を少なくすることができ、良好な発色を得ることができる。
なお、クリアインクは、一般的に、同一量のカラーインクに比較して光沢度が高いため、ノズル列R5を構成するノズル群の個数を、カラーインクのノズル列R2〜R4に比較して少なくした場合であっても、光沢ムラを十分に改善することが可能になる。また、クリアインクの光沢度が他のインクと同程度か、それ以下の場合であっても、吐出量を増加させることで対応できる。
なお、以上の第3の実施の形態では、画像のどの領域においてもカラーインクとクリアインクの単位面積あたりの打ち込み総量が所定の範囲内に収まるように、クリアインクの打ち込み位置および打ち込み量を決定するようにした。しかし、前述のように、光沢ムラは、カラーインクが打ち込まれた部分と、打ち込まれていない部分の境界付近で特に顕著であることから、当該部分を中心にクリアインクを打ち込むようにすることも可能である。具体的には、前述したDCMYを画像データ全体について求め、得られた2次元データを空間微分し、値が大きい領域であってDCMYの値が小さい領域(カラーインクが打ち込まれている部分に隣接する領域)にクリアインクを打ち込むようにすることも可能である。このようにすれば、光沢ムラの発生を効果的に防止することができるとともに、クリアインクの消費量を抑制することが可能になる。
つぎに、(1−B)に対応する場合、すなわち、「光沢ムラの改善」に当たってクリアインクを画像全体に打ち込み、いわゆる均一にオーバーコーティングする場合の動作について説明する。
(1−B)の場合には、クリアインクのとしては、皮膜形成能を有するオーバーコート液、例えば、透明ポリマーを溶媒である水に溶解したものを使用する。
また、カラーインクとしては、各色の顔料を溶媒である水に溶解したものを使用する。
(1−B)の場合、画像の全体に均一にクリアインクを打ち込むので、(1−A)の処理のように、ハーフトーニング部1121によってDCMYに応じてクリアインク用のビットマップデータを生成する必要がない。すなわち、この場合、クリアインク用のビットマップデータは、所定の間隔でクリアインク用のビットが“1”の状態になるような固定的なデータとすればよい。
詳細に説明すると、(1−B)の場合には、ハーフトーニング部1121では、CMYの画素の状態に拘わらず一定の間隔で“1”となるビットマップデータが生成され、ノズル列R5に供給される。
プリンタ1022では、ハーフトーニング部1121から供給されたCMY用のビットマップデータに応じてノズル列R2〜R4からカラーインクが吐出され、印刷用紙P上に色層がCMYの順番に重ね合わせられていく。そして、CMYのそれぞれのインクが印刷用紙Pに十分に定着した後に、これらのドットの上からクリアインクがノズル列R5から吐出されてオーバーコートされることになる。
なお、その他の動作については、(1−A)の場合と同様である。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、CMYのそれぞれのインクが印刷用紙Pに十分に定着した後に、これらのドットの上からクリアインクがノズル列R5から吐出されてオーバーコートされることになるため、光沢ムラを確実に解消することができるとともに、クリアインクによって形成される皮膜により、カラーインクが保護されるので、耐光性を増加することが可能になる。
つぎに、(3)の「印刷速度の改善」に対応する場合の動作について説明する。
(3)の「印刷速度の改善」に対応する場合では、前述した(1−A)の「光沢ムラの改善」の場合に比較すると、カラーインクおよびクリアインクの組成が異なる他、ハーフトーニング部1121の動作が異なっている。したがって、以下では、インクの組成とハーフトーニング部1121の動作を中心に説明する。
まず、(3)の「印刷速度の改善」の場合では、カラーインクとしては、例えば、色材を含む水性インクを用い、クリアインクとしては、例えば、溶媒である水を用いる。
また、(1−A)の「光沢ムラの改善」の場合では、カラーインクが打ち込まれていない領域にクリアインクを打ち込むようにしたが、(3)の「印刷速度の改善」に対応する場合では、カラーインクが打ち込まれた領域であって、ベタ印刷が行われる領域に対してクリアインクを打ち込むようにする必要がある。
したがって、(3)に対応する場合、ハーフトーニング部1121は、クリアインクのビットマップデータを生成する際に、まず、ベタ印刷が行われる領域を特定し、特定した領域において、クリアインクの画素の縦方向(副走査方向)に隣接するカラーインクの画素のいずれか一方が“1”である場合、すなわち、CMYのいずれかのインクが打ち込まれる場合には、クリアインクを打ち込む(ビットマップデータを“1”とする)。また、隣接するカラーインクの画素の双方が“0”である場合、すなわち、CMYのいずれもが打ち込まれない場合には、クリアインクを打ち込まない(ビットマップデータを“0”とする)。
より詳細には、図17のように、カラーインクの解像度が縦、横それぞれ720dpiであり、クリアインクの解像度が縦、横それぞれ360dpi,720dpiである場合において、カラーインクに対応するドット1201,1202(図17で黒丸で示す)の少なくとも一方が“1”である場合には、クリアインクに対応するドット1203(図17で白丸で示す)を“1”とし、双方ともに“0”である場合には、クリアインクに対応するドット1203を“0”とする。
このようにして生成されたカラーインクおよびクリアインクのビットマップデータは、プリンタ1022に供給され、ノズル列R2〜R4からカラーインクがCMYの順に吐出され、印刷用紙P上に色層が重ねられていき、つづいて、クリアインクがノズル列R5から吐出される。
その結果、先に打ち込まれたカラーインクの近傍に後からクリアインクを吐出することにより、カラーインクのドットを意図的に滲ませてドットサイズを拡大することができるため、少ないインク量でも広い領域をベタ印刷することができる。また、繰り返し印刷する必要がなくなるので、印刷速度を向上させることが可能になる。
===第4の実施の形態===
つぎに、本発明の第4の実施の形態について説明する。この実施の形態では、印刷ヘッド1012Aの構成が第3の実施の形態の印刷ヘッド1012と異なるのみであるため、印刷ヘッド1012Aについてのみ構成を説明する。
図18は、本発明の第4の実施の形態に係る印刷ヘッド1012Aの構成例を示す図である。この図に示すように、この実施の形態では、ノズル列Ra1〜Ra6が主走査方向に並べて配置されている。具体的には、図18の左から右へ、ノズル列Ra1〜Ra6が配置されており、ノズル列Ra1,Ra6はクリア(N)インク、ノズル列Ra2〜Ra5は、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)インクに対応している。また、この実施の形態では、印刷ヘッド1012Aが主走査方向に往復動作する際に、往路および復路の双方において印刷を行う構成となっている。なお、ノズル列Ra2〜Ra5が第2のノズル列を構成し、ノズル列Ra1,Ra6が第1のノズル列を構成している。
つぎに、以上の第4の実施の形態の動作について説明する。
この第4の実施の形態では、図14に示す色変換部1120およびハーフトーニング部1121の動作は、前述の実施の形態の場合と同様であるが、印刷ヘッド1012Aによってインクを吐出する手順が異なっている。そこで、印刷ヘッド1012Aによりインクを吐出する動作についてそれぞれの場合に分けて説明する。
まず、(1−A)の場合では、前述の場合と同様の処理によりクリアインク用とカラーインク用のビットマップデータが生成され、プリンタ1022に供給される。プリンタ1022は、コンピュータ1090から受信したビットマップデータを色毎にノズル列Ra2〜Ra5に供給するとともに、キャリッジモータ1024を駆動して、印刷処理を行う。
具体的には、図18に示す往路方向にキャリッジ1031を移動(走査)する際には、ノズル列Ra6は使用せずに、ノズル列Ra1〜Ra5のみを用いて印刷を行う。すなわち、往路方向の印刷では、ノズル列Ra5,Ra4,Ra3,Ra2の順にカラーインクが印刷された後に、カラーインクが疎な部分に対してノズル列Ra1からクリアインクが吐出されて印刷される。
一方、復路では、ノズル列Ra1は使用せずに、ノズル列Ra2〜Ra6のみを用いて印刷を行う。すなわち、復路方向の印刷では、ノズル列Ra2,Ra3,Ra4,Ra5の順にカラーインクが印刷された後に、カラーインクが疎な部分に対してノズル列Ra6からクリアインクが吐出されて印刷される。
そして、このような往復動作を繰り返すことにより、カラーインクとクリアインクが印刷用紙P上に塗布され、画像の印刷が完了する。
以上の第4の実施の形態によれば、往路においてはノズル列Ra1を用いてクリアインクを印刷し、復路においてはノズル列Ra6を用いて印刷を行うようにしたので、クリアインクをカラーインクよりも後から印刷することが可能になる。したがって、カラーインクが十分に定着した後に、クリアインクを印刷することができるので、発色性等を改善することが可能になる。
つぎに、(1−B)の場合の動作について説明する。
(1−B)の場合は、前述の場合と同様に、クリアインクを画像全体に均一に塗布する必要があることから、一定の間隔でデータが“1”の状態となっているビットマップデータを用いてクリアインクを塗布する。
なお、印刷時の動作は、前述した場合と同様に、往路の場合にはノズル列Ra1〜Ra5を用いて印刷し、復路の場合にはノズル列Ra2〜Ra6を用いて印刷する。
このような第4の実施の形態によれば、カラーインクが塗布された後に、クリアインクを均一にオーバーコートすることができるので、光沢ムラを確実に低減することが可能になる。
つぎに、(2−B)の「インクの滲等の改善」および(3)の「印刷速度の改善」に対応する場合の動作について説明する。
(2−B)および(3)の場合には、(1−A)の場合と異なり、カラーインクが打ち込まれる画素またはその近傍に対してクリアインクを打ち込むようにビットマップデータを形成する点が異なっている。また、(3)については、ベタ印刷が行われる領域に対してのみ当該動作を行う。
なお、印刷時の動作は、前述した場合と同様に、往路の場合にはノズル列Ra1〜Ra5を用いて印刷し、復路の場合にはノズル列Ra2〜Ra6を用いて印刷する。
このような実施の形態によれば、(2−B)の場合では、カラーインクによって形成されたドットの近傍にクリアインクを打ち込むようにしたので、罫線の滲み等を改善することができる。
また、(3)の場合では、カラーインクによって形成されたドットの近傍にクリアインクを打ち込むことにより、滲みを誘発させ、印刷速度を向上させることが可能になる。
なお、以上の第4の実施の形態では、キャリッジ1031の往路と復路の双方において印刷を行う場合を例に挙げて説明したが、例えば、往路または復路の一方向についてのみ印刷を行うプリンタに対しても本発明を適用することができる。例えば、往路のみにおいて印刷を行う場合には、ノズル列Ra6を設けず、ノズル列Ra1〜Ra5のみによって印刷するようにし、ノズル列Ra2〜Ra5によるカラーインクの印刷が終了した後にノズル列Ra1によってクリアインクを印刷するようにすればよい。逆に、復路のみに印刷を行うプリンタの場合には、ノズル列Ra1を設けず、ノズル列Ra2〜Ra6のみによって印刷するようにし、ノズル列Ra2〜Ra5によるカラーインクの印刷が終了した後にノズル列Ra6によってクリアインクを印刷するようにすればよい。
以上、本発明の第3及び第4の実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、インクとしては、CMYKの4色を用いるようにしたが、これ以外に淡色系のインク(ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロー(DY))のインクを用いるようにしてもよい。
また、第3及び第4の実施の形態では、画像を印刷する際にはCMYの3色を用いることとしたが、前述のように淡色系のインクを用いるとともに、ブラック(K)インクを用いることも可能である。なお、その場合、図13Aに示す実施の形態と同一配置のノズル構成を採る場合には、図19Aに示す印刷ヘッド1012Bのように、ノズル列R1については、ノズル列R2〜R4に対応する範囲のノズル群のみを使用して印刷を行い、ノズル列R5に対応する範囲のノズル群については使用しないようにすることで、ブラック(K)インクを打ち込んだ後にクリアインクを打ち込むことが可能になる。または、図19Bに示す印刷ヘッド1012Cのように、ノズル列R5に対応する範囲のノズル群については印刷ヘッド1012に設けないようにすることも可能である。
また、インクの組成についても具体的な例を挙げて説明したが、本発明は、列挙された具体例に限定されるものではない。
また、既に述べた通り、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ1022を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。
さらに、第3及び第4の実施の形態では、HDD1094(または、外部記憶装置1100)に格納されたドライバソフトにより、色変換部1120およびハーフトーニング部1121の処理を実行するようにした。しかし、プリンタ1022のP−ROM1043に同等の機能を有するプログラムを格納しておき、このプログラムにより色変換部1120およびハーフトーニング部1121の処理を実行するようにしたり、ドライバソフトとプリンタ1022によりこれらを分担して処理するようにしたりすることも可能である。
===第5の実施の形態===
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態に係る印刷装置においても、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)インクを吐出するためのノズル列R2〜R4が第2のノズル列を構成し、クリア(N)インクを吐出するためのノズル列5が第1のノズル列を構成する。
ここで、第5の実施の形態においては、媒体の搬送方向にて、第1のノズル列が、第2のノズル列の上流側及び下流側に配置されている。
そして、これらの第1のノズル列から、色材を有しないインク(クリアインク)を適宜吐出する。
この第5の実施の形態においては、例えば、カラーインクよりも先に吐出することが好ましいクリアインクを用いる場合には、まず、第1のノズル列からクリア(N)インクが印刷用紙Pに打ち込まれた後、カラーインクがY,M,Cの順番でインクが打ち込まれて各色相が重ね合わされる。この結果、クリアインクが打ち込まれて印刷用紙Pの特性が改善された後にカラーインクが打ち込まれるので、滲みを防止するとともに、発色性向上、定着性向上、または乾燥性向上を図ることが可能になる。
また、カラーインクよりも後に吐出することが好ましいクリアインクを用いる場合には、まず、カラーインクが吐出されて各色相が重ね合わされた後、最後にNのインクが第1のノズル列から吐出される。この結果、カラーインクが十分に定着した後に、クリアインクが印刷されるので、クリアインクがカラーインクに与える影響を少なくすることができ、良好な発色を得ることができる。
第1の実施の形態のプリンタおよび印刷用コンピュータシステムの概略構成を示す図である。 図1に示す印刷用コンピュータシステム中の制御回路を中心としたプリンタの主要部の構成を示すブロック図である。 図1に示す印刷用コンピュータシステム中のコンピュータの詳細な構成を示すブロック図である。 図4Aは、印刷ヘッド12におけるノズルの配列を示す図であり、図4Bは、印刷時における各ノズル列R2〜R5と印刷用紙Pとの位置関係を示す図である。 図1に示すコンピュータが有するドライバソフトの機能を示す図である。 図1に示すプリンタによって印刷用紙上に形成されたドットパターンの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係るプリンタの印刷ヘッドの他の構成例を示す図である。 図8Aは、印刷ヘッドの他の構成例その1を示す図であり、図8Bは、印刷ヘッドの他の構成例その1を示す図である。 図9Aは、染料系のインクによって形成されたドットの断面図であり、図9B、顔料系のインクによって形成されたドットの断面図である。 第3の実施の形態のプリンタおよび印刷用コンピュータシステムの概略構成を示す図である。 図10に示す印刷用コンピュータシステム中の制御回路を中心としたプリンタの主要部の構成を示すブロック図である。 図10に示す印刷用コンピュータシステム中のコンピュータの詳細な構成を示すブロック図である。 図13Aは、印刷ヘッド1012におけるノズルの配列を示す図であり、図13Bは、印刷時における各ノズル列R2〜R5と印刷用紙Pとの位置関係を示す図である。 図10に示すコンピュータが有するドライバソフトの機能を示す図である。 図10に示すプリンタにおいて、単位面積あたりのカラーインクの打ち込み量と、クリアインクの吐出量との関係を示す図である。 図10に示すプリンタによって印刷用紙上に形成されたドットの断面の模式図である。 図10に示すプリンタによって印刷用紙上に形成されたドットパターンの一例を示す図である。 第4の実施の形態に係るプリンタの印刷ヘッドの構成例を示す図である。 図19Aは、印刷ヘッドの他の構成例その1を示す図であり、図19Bは、印刷ヘッドの他の構成例その2を示す図である。
符号の説明
12,12A,12B,1012,1012A,1012B 印刷ヘッド
22,1022 プリンタ(印刷装置)
90,1090 コンピュータ
R2〜R4 ノズル列(第2のノズル列)
R5 ノズル列(第1のノズル列)
Ra1,Ra6(第1のノズル列)
Ra2〜Ra5(第2のノズル列)

Claims (26)

  1. (a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
    (b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
    を備えた印刷ヘッドと、
    を有する印刷装置であって、
    前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側に配置されている。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記第2のノズル列は、異なる色のインクを吐出するための複数のノズル列を有する。
  4. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記色材を有しないインクは、前記色材を有するインクよりも先に吐出することが望ましいインクである。
  5. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記色材を有しないインクは、前記色材を有するインクとの間で化学反応を生じさせるインクである。
  6. 請求項5に記載の印刷装置であって、
    前記色材を有しないインクは、滲み防止、発色性向上、定着性向上、または乾燥性向上を目的とするインクである。
  7. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の下流側に配置されている。
  8. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記第2のノズル列は、異なる色のインクを吐出するための複数のノズル列を有する。
  9. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記色材を有しないインクは、前記色材を有するインクよりも後に印刷することが望ましいインクである。
  10. 請求項9に記載の印刷装置であって、
    前記色材を有しないインクは、滲み防止、発色性向上、定着性向上、または乾燥性向上を目的とするインクである。
  11. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側に配置されており、これらの第1のノズル列から、前記色材を有しないインクを適宜吐出する。
  12. (a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
    (b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有し、所定方向へ移動して印刷を行う印刷ヘッドであって、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
    を備えた印刷ヘッドと、
    を有し、
    前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷装置。
  13. 請求項12に記載の印刷装置であって、
    前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の下流側に配置されている。
  14. 請求項12に記載の印刷装置であって、
    前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側に配置されている。
  15. 請求項12に記載の印刷装置であって、
    前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側に配置されており、これらの第1のノズル列から、前記色材を有しないインクを適宜吐出する。
  16. (a)搬送方向へ媒体を搬送するための搬送機構と、
    (b)前記搬送機構によって搬送される媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有し、所定方向及び逆方向へ移動して印刷を行う印刷ヘッドであって、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
    を備えた印刷ヘッドと、
    を有し、
    前記所定方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側にそれぞれ配置されており、
    印刷時においては、前記上流側及び前記下流側に配置された前記第1のノズル列のうちのいずれか一方と、前記第2のノズル列とを利用して印刷を行う、印刷装置。
  17. 請求項16に記載の印刷装置であって、
    印刷時においては、前記上流側及び前記下流側に配置された前記第1のノズル列のうち、前記印刷ヘッドが移動する方向の先頭側に位置する前記第1のノズル列と、前記第2のノズル列とを利用して印刷を行う。
  18. 請求項16に記載の印刷装置であって、
    印刷時においては、前記上流側及び前記下流側に配置された前記第1のノズル列のうち、前記印刷ヘッドが移動する方向の後ろ側に位置する前記第1のノズル列と、前記第2のノズル列とを利用して印刷を行う。
  19. 媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
    媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
    を有し、
    前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されている、印刷ヘッド。
  20. 請求項19に記載の印刷ヘッドであって、
    前記第1のノズル列は、前記第2のノズル列よりも前記搬送方向の上流側に配置されている。
  21. 請求項19に記載の印刷ヘッドであって、
    前記第1のノズル列は、前記第2のノズル列よりも前記搬送方向の下流側に配置されている。
  22. 請求項19に記載の印刷ヘッドであって、
    前記第1のノズル列は、前記第2のノズル列よりも前記搬送方向の上流側、及び、前記第2のノズル列よりも前記搬送方向の下流側に配置されており、これらの第1のノズル列から、前記色材を有しないインクを適宜吐出する。
  23. 媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
    媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
    を有し、
    前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されており、
    前記第2のノズル列からのインク吐出前に、前記第1のノズル列から前記色材を有しないインクが吐出される、印刷ヘッド。
  24. 媒体に対して、インクを吐出してドットを形成するための複数のノズルを有する印刷ヘッドであって、
    媒体の搬送方向に複数配置された、色材を有しないインクを吐出するためのノズル、を有する第1のノズル列と、
    前記搬送方向に複数配置された、色材を有するインクを吐出するためのノズル、を有する第2のノズル列と、
    を有し、
    前記搬送方向において、前記第1のノズル列が、前記第2のノズル列の上流側及び下流側の少なくとも一方に配置されており、
    前記第2のノズル列からのインク吐出後に、前記第1のノズル列から前記色材を有しないインクが吐出される、印刷ヘッド。
  25. 印刷方法であって、
    搬送方向へ媒体を搬送するステップと、
    色材を有しないインクを媒体に吐出するステップと、
    色材を有しないインクを媒体に吐出した後に、色材を有するインクを吐出するステップと、
    を有する、印刷方法。
  26. 印刷方法であって、
    搬送方向へ媒体を搬送するステップと、
    色材を有するインクを媒体に吐出するステップと、
    色材を有するインクを媒体に吐出した後に、色材を有しないインクを吐出するステップと、
    を有する印刷方法。
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